JP4626810B2 - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は電子部品実装装置に関する。
半導体素子や圧電素子などの電子部品を基板などに実装する際に、超音波接合装置が用いられる。
特許文献1には、接合部材に押圧荷重と超音波振動とを作用させながら、接合部材を被接合面に接合する超音波接合装置が開示されている。この超音波接合装置は、先細形状のホーンの一端部にホーンの長さ方向の縦振動を印加する振動子を装着し、ホーンの縦振動の定在波の腹の位置にあって、このホーンから縦振動の方向とほぼ直交する方向にボンディングツールを取り付けてある。そして、ホーンの略中央部に押圧荷重を印加する加圧手段との連結部が設けられている。
また、特許文献2には、略T字形のホーンを横向きにし、その横棒部の一端部に振動子を取り付け、縦棒部を円筒状に形成し、その中に保持部材を挿通し、この保持部材の上端に押圧荷重を印加する加圧手段を連結した超音波接合装置が開示されている。この場合には、押圧荷重を印加する手段(保持部材)と、超音波を作用させる手段(ホーン)とを別部材で構成し、機能を分担させている。
一方、特許文献3には、図7に示すように、ワイヤ104を試料109に接続するワイヤボンディング装置が開示されている。このワイヤボンディング装置では、ボンディングアーム102に組み込まれたキャピラリ105に、電歪または磁歪効果により振動を伝達する圧電素子107と、周波数データおよび振幅を決める振動データを出力するマイクロコンピュータ140と、このマイクロコンピュータ140からの周波数データ及び振幅データによって出力波形データ及び振幅を決めて出力電圧または電流を圧電素子に印加する制御回路141〜148とで構成されている。このワイヤボンディング装置は、配線107aを介して圧電素子107に印加する出力電圧または電流の周波数及び振幅を可変とすることで、共振によるワークのクラック等を防止することができる。なお、ボンディングアーム102の一端は、リフターアーム101に固定されている。
特開2001−44242号公報 特開2001−110850号公報 特開平6−5666号公報
超音波などの振動を加えるチップボンディングにおいて、ボンディングヘッドの振動が半導体チップなどを共振させるために、半導体チップなどのワークにクラック等が生じることがある。これを回避するには、共振周波数よりも低い周波数の振動をワークに加えればよい。
しかし、ホーンを介して振動をワークに伝達させる超音波接合装置の場合、周波数を低くするにはホーンを大きくする必要があり、ある程度の周波数以下になるとホーンが大きくなりすぎ、実用的でなくなる。
そこで、圧電素子でホーンを介さずに直接振動を加えるようにすることが考えられる。この場合、チップボンディングでは、ワイヤボンディングに比べて接合時に印加する荷重が大きいため、特許文献3に開示されたワイヤボンディング装置のような一般的な片持ち構造では、圧電素子に大きな荷重がかかり、圧電素子が破壊してしまう。
本発明は、かかる実情に鑑み、圧電素子に大きな荷重が作用することなく、圧電素子を用いてチップボンディングを行うことができる、電子部品実装装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した電子部品実装装置を提供する。
電子部品実装装置は、a)一端にワークを保持するワーク保持部と、b)前記ワーク保持部の前記一端とは反対側に配置され、前記ワーク保持部の前記一端に向けて前記ワーク保持部を押圧する荷重(以下、「押圧荷重」という。)を前記ワーク保持部に伝達する荷重伝達部と、c)前記押圧荷重の方向(以下、「押圧方向」という。)に対して略直角方向両側に、前記ワーク保持部と間隔を設けて配置され、前記ワーク保持部ともに前記押圧方向に移動する支持部と、d)前記支持部と前記ワーク保持部との間に配置され、両端が前記支持部及び前記ワーク保持部にそれぞれ固着又は当接し、前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化する、第1の圧電素子と、e)前記ワーク保持部に関して前記第1の圧電素子とは反対側において、前記支持部と前記ワーク保持部との間に配置され、両端が前記支持部及び前記ワーク保持部にそれぞれ固着又は当接する予圧部とを備える。前記支持部は、中央部と、該中央部の両端から下方に延在する右腕部と左腕部とを含む。前記支持部の前記中央部の下面と前記ワーク保持部との間に前記荷重伝達部を設け、且つ、前記中央部の前記右腕部と前記左腕部との間に、前記第1の圧電素子と前記ワーク保持部と前記予圧部とが水平方向に並ぶように配置される。前記荷重伝達部は、前記第1の圧電素子の前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化したとき、前記押圧方向に対して略直角方向に変形又は移動して、前記ワーク保持部が前記押圧方向に対して略直角方向に移動することを許容する。
上記構成において、支持部が回路基板等に対して所定位置に配置された状態で、押圧荷重が荷重伝達部を介してワーク保持部に伝達されると、ワーク保持部の一端に保持された電子部品のチップ等のワークが回路基板等に圧接する。荷重伝達部は、押圧方向に対して略直角方向にワーク保持部が移動することを許容するので、第1の圧電素子の両端間の長さを繰り返し変化させることによって、回路基板等に圧接しているワークを、押圧方向に対して略直角方向に振動して、チップボンディングを行うことができる。
上記構成によれば、押圧荷重の伝達によってワーク保持部が押圧方向に移動すると、支持部も押圧方向に移動するので、ワーク保持部が第1の圧電素子と予圧部との間に挟持されている状態がそのまま保持され、第1の圧電素子に、一般の片持ち構造のような大きな荷重が加わらないようにすることができる。
上記構成において、例えば予圧部をはめこみ、そのはめ合いで発生する応力によって第1の圧電素子を予め圧縮しておくことにより、駆動信号により圧電素子が縮んだ時にも、常に第1の圧電素子の両端や予圧部の両端を支持部及びワーク保持部に当接させることができる。これによって、第1の圧電素子が異常発振した場合でも、第1の圧電素子の両端や予圧部の両端がワーク保持部や支持部からはがれないようにして、第1の圧電素子の破壊を防止することができる。
なお、予圧部に用いる材質は、駆動信号より十分高い固有振動数を持つものであれば何でもよい。金属や、後述する圧電体のようなセラミックなどを用いることができる。
好ましくは、前記荷重伝達部は、転動自在に配置された筒状又は球状の転動部材を含む。
上記構成において、転動部材は、押圧荷重を与える部材とワーク保持部との間に挟まれた状態で押圧荷重を伝達するとともに、ころがることによって、ワーク保持部が押圧方向に対して略直角方向に繰り返し移動することを許容することができる。転動部材がころがるときの摩擦力は小さいので、ワーク保持部を、押圧方向に対して略直角方向に効率よく振動させることができる。
好ましくは、前記荷重伝達部は、前記押圧方向に延在し、弾性変形して前記押圧方向に対して略直角方向にたわむ板ばね部材を含む。
上記構成によれば、荷重伝達部において板ばね部材が弾性変形してたわむことによって、ワーク保持部が押圧方向に対して略直角方向に繰り返し移動することを許容することができる。板ばね部材での摩擦をできるだけ小さくし、あるいはなくすことによって、ワーク保持部を、押圧方向に対して略直角方向に効率よく振動させることができる。
好ましくは、前記荷重伝達部は、弾性変形して前記押圧方向に対して略直角方向にせん断変形する弾性部材を含む。
上記構成によれば、弾性部材が弾性範囲内でせん断変形することによって、ワーク保持部が押圧方向に対して略直角方向に繰り返し移動することを許容する。弾性部材は、簡単な構成とすることが可能である。
好ましくは、前記予圧部は、前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化する第2の圧電素子を含む。
上記構成によれば、第2の圧電素子は、振動のモニタリングや、ワーク保持部の駆動に用いることができる。第1の圧電素子と第2の圧電素子を共通化すれば、部品の種類を減らして、構成を簡単にすることができる。
好ましくは、前記第1の圧電素子は、駆動信号の振幅以上の絶対値を有するバイアス電圧が予め印加された状態で駆動される。
上記構成によれば、第1の圧電素子の両端間の長さ変化の特性が分極方向によって異なる場合でも、第1の圧電素子に印加する電圧が0V以上又は0V以下のどちらか一方に極性が片寄ることになるので、第1の圧電素子の両端間の長さは線形的に変化する。そのため、第1の圧電素子の分極方向の制約がなくなり、振動波形を安定した正弦波等として、効率よくかつ安定して駆動することができる。
好ましくは、前記第1の圧電素子の変形に応じて前記第2の圧電素子が出力する電圧を検出する。
上記構成によれば、第2の圧電素子の電圧によって、ワーク保持部の移動、すなわちワークに加える振動を検出することができる。ワークに加える振動を監視しながら制御することができるので、ワークの安定した接合が可能となる。
好ましくは、前記第2の圧電素子の前記両端間の長さが、前記第1の圧電素子の前記両端間の長さと逆位相で変化する。
上記構成において、第1の圧電素子の両端間の長さと第2の圧電素子の両端間の長さとは、一方が大きくなると、他方が小さくなる。上記構成によれば、2つの圧電素子を用いて、ワーク保持部をより大きなパワーで駆動することができる。この場合、第1の圧電素子と第2の圧電素子とで分極方向が逆であれば、第1の圧電素子と第2の圧電素子とは電圧に対する変形方向が逆になるので、電圧を印加する高周波電源を共用しても同期して駆動することができる。
好ましくは、前記第1の圧電素子は、30kHz以下の周波数で駆動する。
上記構成によれば、30kHz以下の周波数でも、装置が大きくなることはない。超音波接合装置の場合には、共振によるチップ等のワークのクラックを回避するために、ホーンを介してワークに振動を伝達させる周波数を30kHz以下にするとホーンが大きくなりすぎるため実用的でなくなるので、上記構成は、ワークに加える振動を30kHz以下にする場合に、特に好適である。
本発明の電子部品実装装置は、圧電素子に大きな荷重が作用することなく、押圧荷重をワーク保持部に伝達するとともに圧電素子による振動エネルギーを基板とワークの接合面に略平行に作用させることが可能となり、良好なチップボンディングを行うことができる。
以下、本発明の実施の形態として実施例1及び2について、図1〜図を参照しながら説明する。
(実施例1) 実施例1のチップボンディング装置50について、図1〜4を参照しながら説明する。
図1は、チップボンディング装置50のヘッド10の構成図である。図2は、図1の線II−IIに沿って見た断面図である。図3は、チップボンディング装置50の全体構成図である。
図3に示すように、チップボンディング装置50は、昇降ブロック40の押圧治具18にヘッド10が装着されている。
昇降ブロック40は、ベース41、ベース41に固定されたサーボモータ等からなる昇降装置42、ガイド部44によって上下方向に移動自在にベース41に取り付けられたスライド板45、スライド板45上に固定されたエアーシリンダ等からなる荷重印加装置46などを備えている。昇降装置42は、ネジ軸43がスライド板45に設けられたナット部(図示せず)に螺合している。昇降装置42を駆動すると、ネジ軸43の回転によりスライド板45が上下に移動し、ヘッド10に保持された部品6を基板4まで降下させることができる。荷重印加装置46はピストンロッド47を有し、ピストンロッド47の下端には押圧治具18が固定されている。押圧治具18は、ヘッド10に連結されている。荷重印加装置46の一方の室46aに配管46sを介して加圧エアーを供給すると、ピストンロッド47を介して、ヘッド10に下方への押圧荷重を与えることができる。一方、他方の室46bに存在しているエアーは、配管46tを介して排出することができる。スライド板45と押圧治具18との間には、ヘッド10の荷重キャンセル用のスプリング48が張設されている。そのため、ヘッド10から接合対象物に対する押圧荷重には、ヘッド10の自重が作用せず、荷重印加装置46の室46aに供給されるエアー圧のみで設定できる。なお、スプリング48の代わりに、他方の室46bに配管46tを介して加圧エアーを供給することによって、ヘッド10の自重をキャンセルすることも可能である。なお、荷重印加装置46としてエアーシリンダを用いたが、これに限らず、ボイスコイルモータ、モータとボールねじ機構の組み合わせなどの他の手段を用いることもできる。
ヘッド10は、図1及び図2に示すように、ヘッド支持部12と、駆動用圧電素子22と、予圧用支柱26と、ツール30とを備える。
ヘッド支持部12は、略コ字状の断面形状を有し、図1において水平方向に延在する中央部16の上面16aに、昇降ブロック40の押圧治具18が取り付けられ、中央部16の両端から下方に右腕部14及び左腕部15が延在している。右腕部14と左腕部15との間に、駆動用圧電素子22、ツール30及び予圧用支柱26が、水平方向に並ぶように配置されている。すなわち、駆動用圧電素子22の水平方向に対向する両端面23,24は、ツール30とヘッド支持部12の右腕部14とに接着剤によって固着されている。予圧用支柱26の水平方向に対向する両端面27,28は、ツール30とヘッド支持部12の左腕部15とに接着剤によって固着されている。
駆動用圧電素子22と予圧用支柱26とは、ツール30を挟んで対向するように配置され、自然状態でそれぞれに圧縮荷重が作用するようになっている。駆動用圧電素子22の両端面23,24や予圧用支柱26の両端面27,28の一部又は全部は、接着剤で固着する代わりに、ネジなどで固着しても、単に当接させるだけでもよい。
ツール30の上面30aとヘッド支持部12の中央部16の下面16bとの間には、円筒状の2本のコロ35が転動自在に配置されている。コロ35は、コロ35の周囲が、ツール30に設けた突壁33及び板34で囲まれ、抜け出ないようになっている。2本のコロ35は互いに平行に、かつ、駆動用圧電素子22の端面23,24が対向する方向に直角に配置されている。コロ35は、1本のみでも、3本以上でもよいが、2本であれば、簡単な構成で、押圧荷重をツール30に安定して伝達することができる。コロ35の代わりに、球状のボールを用いてもよい。この場合、安定して押圧荷重を伝達するためには、ボールを3個以上用いることが好ましい。
ツール30の下面30bには、チップ6を吸着して保持するための吸引穴(図示せず)が設けられている。吸引穴は、ツール30の内部に形成された通気孔31を介して、ツール30の側面に形成された開口32に連通し、開口32には真空配管(図示せず)が接続される。開口32と真空配管とは、柔軟なコネクタなどを用いて接続し、ツール30の移動を拘束しないようにする。
駆動用圧電素子22は、電圧の印加によって、端面23,24間の長さが変化する。駆動用圧電素子22の端面23,24間の長さが変わると、それに伴って、ツール30が水平方向に移動する。このとき、押圧治具18を介してツール30に矢印19で示す垂直方向の押圧荷重が伝達されていても、コロ35がころがるため、ツール30の水平方向の移動は拘束されない。
図4(a)に示すように、駆動用圧電素子22には、コントローラ20からの信号をアンプ21で増幅した電圧が印加される。コントローラ20は、例えば図4(b)に示すように、正弦波信号20sを出力する。アンプ21は、コントローラ20からの正弦波信号20sをバイアスしたものを増幅し、図4(c)に示すように、駆動電圧21sを生成する。すなわち、アンプ21では、バイアス電圧Vbが加算され、常に0V以上となる駆動電圧21sを生成する。駆動用圧電素子22は、常に0V以上の駆動電圧21sが印加されるので1方向にのみ分極され、図4(d)に示すように、駆動用圧電素子22の端面23,24間の長さ変化量は、符号22sで示すように、常に0μm以上となる。
駆動用圧電素子22の端面23,24間の長さ変化の特性が分極方向によって異なる場合でも、駆動用圧電素子22に印加する駆動電圧21sが0V以上であるので、電圧22sの変化に応じて、駆動用圧電素子22の端面23,24間の長さが線形的に変化する。そのため、駆動用圧電素子22の分極方向の制約がなくなり、振動波形を安定した正弦波等として、効率よくかつ安定して駆動することができる。
駆動用圧電素子22の端面23,24間の距離が変化を繰り返すと、それに伴って、ツール30が水平方向に振動する。例えば、駆動用圧電素子22には、5mm×5mm×20mm程度の積層型圧電素子を用い、3μm程度の振幅でツール30を振動させる。
チップボンディング装置50は、通常のチップボンディング装置と同様に用いることができる。
すなわち、チップボンディング装置50の昇降ブロック40のベース41を、不図示のロボットアームに固定し、ロボットアームを駆動して位置決めする。すなわち、ヘッド10に吸着したチップ6のバンプ電極5と、ステージ2に載置された基板4の接続部分とが直接対向するように、位置を合わせる。次いで、昇降ブロック40の荷重印加装置46を駆動し、押圧治具18を下降させ、ヘッド10を介してチップ6に圧力を加え、チップ6のバンプ電極5を基板4の接続部分に圧着させる。次いで、駆動用圧電素子22に電圧を印加し、ヘッド10を介してチップ6を水平方向に微小振動させる。これによって、チップ6のバンプ電極5を基板4の所定部分に接合する。このとき、ステージ2によって基板4を加熱してもよい。
なお、上記の例はチップ6側にバンプ電極5を形成した場合について述べたものであるが、バンプ電極5は基板4側に形成してもよい。その場合には不図示のチップ6の下部電極と、基板4に形成されたバンプ電極5とが直接対向するように位置を合わせることになる。
チップボンディング装置50は、押圧治具18を介してツール30に垂直方向の押圧荷重が伝達されると、ヘッド10は押圧治具18とともに移動する。ツール30は、駆動用圧電素子22の端面23,24間の長さの変化に伴い、ヘッド10のヘッド支持部12の内側で、コロ35を介して中央部16の下面16bに沿って平行方向に移動するだけである。そのため、駆動用圧電素子22には垂直方向の荷重は作用しない。したがって、駆動用圧電素子22に大きな荷重が作用することなく、駆動用圧電素子22を用いてチップボンディングを行うことができる。
(変形例) 実施例1における予圧用支柱26の代わりに、第2の圧電素子を用いてもよい。
この場合、駆動用圧電素子22の変形に伴って、第2の圧電素子が変形するので、第2の圧電素子の変形により発生する電圧を検出すれば、駆動用圧電素子22によるツール30の駆動(振動)を検出することができる。振動を監視することで、チップ6の安定した接合が可能となる。例えば、異常振動を検出したら駆動用圧電素子22の駆動を停止して、チップ6にクラック等が発生することを未然に防止する。
あるいは、第2の圧電素子を、駆動用圧電素子22とは逆位相で駆動してもよい。すなわち、駆動用圧電素子22と第2の圧電素子とを、それぞれの端面間の長さの一方が大きくなるとき他方が小さくなるように駆動する。これのように2つの圧電素子を用いると、ツール30をより大きなパワーで駆動することができる。2つの圧電素子の分極方向が逆であれば、2つ圧電素子は電圧に対する変形方向が逆になるので、電圧を印加するためのコントローラ20やアンプ21などの高周波電源を共用しても、駆動することができる。
(実施例2) 実施例2のチップボンディング装置について、図5を参照しながら説明する。実施例2のチップボンディング装置は、ヘッド10aの構成のみが実施例1とは異なる。以下では、相違点を中心に説明し、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用いる。
ツール30の上面30aと、ヘッド支持部12の中央部16の下面16bとの間には、コロ35の代わりに、板ばね36が配置されている。板ばね36は、垂直方向に配置され、両端がヘッド支持部12の中央部16とツール30とに固定されている。例えば、板ばね36の上端は、ヘッド支持部12の中央部16に形成したスリット37に固定する。板ばね36の下端は、例えば接着剤を用いて、ツール30の上面30aに固定する。
板ばね36には、例えば、ばね用ステンレス鋼等を用い、押圧治具18を介して伝達される押圧荷重によって座屈しない強度を持つように設計する。その際、板ばね36の固有振動数が、駆動用圧電素子22の振動周波数から外れているように設計する。駆動用圧電素子22により30kHz以下の低周波振動でツール30を振動させる場合、板ばね36は、30kHz以上の固有振動数を持つように設計し、板ばね36が共振しないようにする。
(まとめ) 以上に説明したチップボンディング装置は、駆動用圧電素子22に大きな荷重が作用することなく、駆動用圧電素子22を用いてチップボンディングを行うことができる。
なお、本発明の電子部品実装装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
ヘッドの構成図である。(実施例1) 図1の線II−IIに沿って切断した断面図である。(実施例1) チップボンディング装置の構成図である。(実施例1) 圧電素子に印加する電圧の説明図である。(実施例1) ヘッドの構成図である。(実施例2 ワイヤボンディング装置の構成図である。(従来例)
符号の説明
6 チップ(ワーク)
10,10a,10b ヘッド
12 ヘッド支持部
14,14b 右腕部(支持部)
15,15b 左腕部(支持部)
16 中央部
18 押圧治具
22 駆動用圧電素子(第1の圧電素子)
23,24 端面(両端)
26 予圧用支柱(予圧部)
27,28 端面(両端)
30 ツール(ワーク保持部)
30b 下面(一端)
35 コロ(荷重伝達部)
36 板ばね(荷重伝達部)
38 弾性部材(荷重伝達部)
40 昇降ブロック
50 チップボンディング装置(電子部品実装装置)

Claims (9)

  1. 一端にワークを保持するワーク保持部と、
    前記ワーク保持部の前記一端とは反対側に配置され、前記ワーク保持部の前記一端に向けて前記ワーク保持部を押圧する荷重(以下、「押圧荷重」という。)を前記ワーク保持部に伝達する荷重伝達部と、
    前記押圧荷重の方向(以下、「押圧方向」という。)に対して略直角方向両側に、前記ワーク保持部と間隔を設けて配置され、前記ワーク保持部とともに前記押圧方向に移動する支持部と、
    前記支持部と前記ワーク保持部との間に配置され、両端が前記支持部及び前記ワーク保持部にそれぞれ固着又は当接し、前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化する、第1の圧電素子と、
    前記ワーク保持部に関して前記第1の圧電素子とは反対側において、前記支持部と前記ワーク保持部との間に配置され、両端が前記支持部及び前記ワーク保持部にそれぞれ固着又は当接する予圧部とを備え、
    前記支持部は、中央部と、該中央部の両端から下方に延在する右腕部と左腕部とを含み、
    前記支持部の前記中央部の下面と前記ワーク保持部との間に前記荷重伝達部を設け、且つ、前記中央部の前記右腕部と前記左腕部との間に、前記第1の圧電素子と前記ワーク保持部と前記予圧部とが水平方向に並ぶように配置され、
    前記荷重伝達部は、前記第1の圧電素子の前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化したとき、前記押圧方向に対して略直角方向に変形又は移動して、前記ワーク保持部が前記押圧方向に対して略直角方向に移動することを許容することを特徴とする、電子部品実装装置。
  2. 前記荷重伝達部は、転動自在に配置された筒状又は球状の転動部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子部品実装装置。
  3. 前記荷重伝達部は、前記押圧方向に延在し、弾性変形して前記押圧方向に対して略直角方向にたわむ板ばね部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子部品実装装置。
  4. 前記荷重伝達部は、弾性変形して前記押圧方向に対して略直角方向にせん断変形する弾性部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子部品実装装置。
  5. 前記予圧部は、前記両端間の長さが前記押圧方向に対して略直角方向に変化する第2の圧電素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の電子部品実装装置。
  6. 前記第1の圧電素子は、駆動信号の振幅以上の絶対値を有するバイアス電圧が予め印加された状態で駆動されることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の電子部品実装装置。
  7. 前記第1の圧電素子の変形に応じて前記第2の圧電素子が出力する電圧を検出することを特徴とする、請求項5に記載の電子部品実装装置。
  8. 前記第2の圧電素子の前記両端間の長さが、前記第1の圧電素子の前記両端間の長さと逆位相で変化することを特徴とする、請求項5に記載の電子部品実装装置。
  9. 前記第1の圧電素子は、30kHz以下の周波数で駆動することを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の電子部品実装装置。
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