JP2024079034A - 超音波接合装置、超音波接合装置の調整方法 - Google Patents

超音波接合装置、超音波接合装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノーダルサポータの調整が容易で、接合を安定させることが可能な超音波接合装置を提供する。【解決手段】超音波接合装置1は、ホーンチップ6に超音波振動を伝達する超音波ホーン(LTホーン4)と、超音波ホーンの縦振動のノード位置において、超音波ホーンが上方に変位したとき当接するように配置されたノーダルサポータ9と、超音波ホーンとノーダルサポータ9との間隔を調整可能に構成された調整機構を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波接合によりワークを接合する超音波接合装置及び超音波接合装置の接合方法に関する。
近年、バッテリーや電子機器等の端子接点部位の接合技術として、超音波接合が採用されている。そして、超音波接合を実行する超音波接合装置には、接合プロセスの条件設定に重要な影響を及ぼすノーダルサポータが設けられている。
例えば、特許文献1の超音波接合装置は、ホーンの外周面のノーダルポイントの位置に結合突起を設けると共に、該結合突起に軸方向に沿った雌螺子を刻設する一方、加圧子の外周面における該加圧子のノーダルポイントP2、P2の中間位置における最大振幅点P3の位置に、外周面に雄螺子を刻設した結合ロッドを設け、該結合ロッドの雄螺子と前記結合突起の雌螺子との螺合によりホーンと加圧子とを結合している(段落0036、図1,図2)。
特許第6211976号
しかしながら、特許文献1の超音波接合装置では、結合ロッドの雄螺子と結合突起の雌螺子との螺合により、ホーンと加圧子とを不離一体に結合した構成となっている。そのため、ノーダルサポータの位置調整ができず、ホーンの接触部への当たり具合(面積、位置等)が経時的に変化すると、接合にばらつきが生じるおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ノーダルサポータの調整が容易で、接合を安定させることが可能な超音波接合装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1発明は、
ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置であって、
前記ホーンチップに超音波振動を伝達する超音波ホーンと、前記超音波ホーンの前記第1方向の振動の節の位置において、前記超音波ホーンが上方に変位したとき当接するように配置されたノーダルサポータと、前記超音波ホーンと前記ノーダルサポータと間隔を調整可能に構成された調整機構と、を備えていることを特徴とする。
第1発明の超音波接合装置は、超音波ホーンの第1方向の振動(縦振動)の節の位置において、超音波ホーンが上方に変位したとき当接するようにノーダルサポータが配置されている。ワークの接合時等に、超音波ホーンに上方への変位が生じた場合、ノーダルサポータが当接してその変位を抑えるため、接合の精度を向上させることができる。また、ノーダルサポータは、調整機構により超音波ホーンとノーダルサポータとの間隔を調整することができる。このため、ノーダルサポータが超音波ホーンと常に接触している従来装置と比較して、摩擦熱の発生を抑えて、双方の摩耗を抑えることができる。
第1発明の超音波接合装置において、
前記ノーダルサポータは、円柱形状の第1のシャフトと、前記第1のシャフトが挿入される開口部を有する第1の固定部材とから構成され、前記第1の固定部材は、前記第1のシャフトが前記開口部に挿入された状態で、当該第1のシャフトの外周面を押さえて固定する固定機構を有していることが好ましい。
ノーダルサポータの第1のシャフトは、第1の固定部材の開口部に挿入して使用する。第1の固定部材は、第1のシャフトが開口部に挿入された状態で、その外周面を押さえて固定できる機構となっているので、所望の高さに調整することができる。
また、第1発明の超音波接合装置において、
前記第1の固定部材は、高さ方向に沿って前記第1の固定部材を分割し、前記開口部と接続されたスリット割り構造を有し、前記第1のシャフトは、前記スリット割り構造に嵌入する突起部を有していることが好ましい。
第1の固定部材は、開口部と接続された高さ方向に沿ったスリット割り構造を有している。また、第1のシャフトは前記スリット割り構造に嵌入する突起部を有しているので、第1のシャフトを開口部に挿入したとき、第1のシャフトの方向を一定にすることができる。
また、第1発明の超音波接合装置において、
前記シャフトの先端部は、その一部に直径方向に延びる線状平面を有し、前記突起部が前記スリット割り構造に嵌入されたとき、前記線状平面が所定の方向を向くことが好ましい。
本発明のシャフトの先端部は前記線状平面を有しており、シャフトを第1の固定部材に取り付けるとき方向合わせを必要とする。前記突起部が前記第1の固定部材のスリット割り構造に嵌入されたとき、前記線状平面が所定の方向を向くような構造とすることで、方向合わせを容易に行うことができる。
また、第1発明の超音波接合装置において、
前記ノーダルサポータは、円柱形状の表面に螺子溝を有する第2のシャフトと、前記第2のシャフトが挿入される開口部を有し、前記開口部の上方でナットにより前記第2のシャフトを固定する第2の固定部材とから構成されていることが好ましい。
ノーダルサポータの第2のシャフトは円柱形状であり、その表面に螺子溝を有している。また、第2の固定部材は、第2のシャフトが挿入される開口部を有し、前記開口部の上方でナットにより第2のシャフトを固定できるようになっているので、所望の高さに調整することができる。
上記目的を達成するため、第2発明は、
ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置の調整方法であって、
超音波ホーンの前記第1方向の振動の節の位置を覆うように隙間設定板を取り付ける工程と、前記振動の節の位置を上方から押さえるノーダルサポータ用のシャフトが前記隙間設定板に当接するように高さを調整する工程と、前記隙間設定板を前記振動の節の位置から取り外す工程と、を備えていることを特徴とする。
第2発明の超音波接合装置の調整方法では、超音波ホーンの振動の節の位置を覆うように隙間設定板(例えば、厚みが5~50μm)を取り付けた後、ノーダルサポータ用のシャフトが隙間設定板に当接するように高さを調整する。その後、隙間設定板を取り外すと、超音波ホーンとシャフトの間に隙間設定板の厚み分の隙間が生じる。これにより、通常時には隙間があるため双方が接触せず、ワークの接合時等に超音波ホーンが上方に反ったとき、双方が接触して超音波ホーンの反りを防止することができる。
上記目的を達成するため、第3発明は、
ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置であって、
前記ホーンチップに超音波振動を伝達する超音波ホーンと、前記超音波ホーンの上方への反りを規制するストッパと、を備え、前記ストッパは、前記超音波ホーンの先端部に位置し、前記先端部の前記ホーンチップと対向する位置に棒状部材を取り付け、当該棒状部材を撓み振動させ、当該撓み振動の節の位置を前記ストッパが上方から押さえる構造であることを特徴とする。
ワークの接合のためにホーンチップに静圧をかけたとき、超音波ホーンの節の位置から先端部にかけて超音波ホーンに反りが生じ、振動に悪影響を与えることがある。これを解決するため、第3発明の超音波接合装置は、ストッパを超音波ホーンの先端部に位置させる。これにより、ホーンの反りを確実に低減させることができる。
当該先端部は振動の腹になるため振幅が大きく、そのままでは超音波ホーンとストッパの間で振動により擦れ大きな摩擦熱が生じる。そこで、前記先端部のホーンチップと対向する位置に棒状部材を取り付ける。さらに、前記棒状部材を撓み振動させ、撓み振動の節の位置をストッパが上から押さえるようにする。これにより、摩擦熱を低減させることができる。
第3発明の超音波接合装置において、
前記棒状部材は、径大部と径小部とからなり、前記径大部と前記径小部の境界に前記節の位置が存在することが好ましい。
棒状部材は、径大部と前径小部の境界に節の位置が存在するため、ストッパを径大部に当接すると節の位置を押さえたことになり、ストッパが棒状部材のノーダルサポータとして機能する。
また、第3発明の超音波接合装置において、
前記先端部は、前記前記ホーンチップと対向する位置に雌螺子穴を有し、前記棒状部材は、前記径大部の前記径小部と反対側に雄螺子部を有し、前記雄螺子部を前記雌螺子穴に螺合させる機構であることが好ましい。
超音波ホーンの先端部は、ホーンチップと対向する位置に雌螺子穴を有しており、棒状部材は径大部(径小部とは反対側)に雄螺子部を有している。このため、棒状部材の雄螺子部を前記先端部の雌螺子穴に螺合させることで、容易に棒状部材を前記先端部に取り付けることができる。
本発明の第1実施形態に係る超音波接合装置の全体構成を説明する図である。 超音波接合装置の振動系の構成を説明する図である。 超音波接合装置の振動系の組み立てを説明する図である。 超音波接合装置の制御系統を説明する図である。 超音波接合装置の基本プロセスを説明する図である。 (a)LTホーンと第1実施形態のノーダルサポータの部分の拡大図(正面側)である。(b)LTホーンと第1実施形態のノーダルサポータの部分の拡大図(側面側)である。 第1実施形態のノーダルサポータの組み立てを説明する図である。 (a)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端R形状、線状接触面)である。(b)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端R形状、点状接触面)である。(c)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端平面形状)である。(d)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端角形状)である。 (a)LTホーンと第2実施形態のノーダルサポータの部分の拡大図(正面側)である。(b)LTホーンと第2実施形態のノーダルサポータの部分の拡大図(側面側)である。 第2実施形態のノーダルサポータの組み立てを説明する図である。 第2実施形態(変形例)のノーダルサポータの組み立てを説明する図である。 (a)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端R形状)である。(b)ノーダルサポータのシャフト先端部(先端平面形状)である。 第3実施形態のノーダルサポータ(ストッパ)を説明する図である。 (a)棒状部材の振動(左方向)を説明する図である。(b)棒状部材の振動(右方向)を説明する図である。 棒状部材(変形例)を説明する図である。
以下では、本発明の超音波接合装置の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
初めに、図1~図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る超音波接合装置1の全体構成を説明する。
超音波接合装置1は、超音波複合振動を利用して接合対象物(ワーク)を溶接する装置である。超音波接合装置1は、主にリチウムイオン電池又は半導体素子の電極、同種又は異種の金属の接合に用いられる。
図1に示されるように、超音波接合装置1において、超音波接合に関する装置を備える振動系10は昇降板11に取り付けられ、垂直方向に移動可能な構成となっている。昇降板11は、エンコーダを内蔵したサーボモータ14によって駆動される。
また、接合対象のワークWは、アンビル17上に載置されている。ワークWの接合時には昇降板11を下降させてゆき、後述するホーンチップ6がワークWに当接するようにする。なお、振動系10の上方にはノーダルサポータ9が取り付けられている。ノーダルサポータ9のシャフトは、後述するLTホーン4の節の位置(ノード位置)を上方から押さえる。
図2Aは、超音波接合装置1の振動系10の側面図である。振動系10は、超音波振動子2、拡大ホーン3及びLTホーン4からなる。拡大ホーン3は、鍔つば状に張り出したフランジ3aを有している。
LTホーン4は、円筒部4aと取付部4bとで構成されている。円筒部4aは、複合振動の発生に寄与する複数の斜めスリットSが施されている。スリットSの位置は、LTホーン4の取付部4bに隣接する位置であってもよい。なお、取付部4bには、ワーク接合用のホーンチップ6が取り付けられる。
図2Aでは、超音波接合装置1において生じる縦振動の定在波H1(実線)と、捩じり振動の定在波H2(破線)が示されている。超音波振動子2と拡大ホーン3、拡大ホーン3とLTホーン4は、それぞれホーンチップ6の方向に向かう超音波振動(定在波H1)の腹(L:Loop)の位置で接続されている。拡大ホーン3のフランジ3aの位置、LTホーン4のノーダルサポータ(NS)の位置は、何れも超音波振動(定在波H1)の節(N:Node)の位置となる。
後述する制御盤20からの指令で超音波振動子2に電源電圧が印加されると、超音波振動子2の+電極及び-電極に電圧信号が伝達され、超音波振動子2が振動して超音波振動(約20kHz)が発生する。発生した超音波振動は、拡大ホーン3とLTホーン4の長軸方向に伝達されるが(縦振動)、スリットSにより縦振動から捩じり振動に変換した振動成分が生じる。そして、超音波振動(複合振動)がホーンチップ6に伝達される。
ホーンチップ6は、ワークW(例えば、厚み方向に重ねられた複数の平板状ワーク)の接合時に、当該複数のワークWのうち最も上側にある一のワークWと接触する先端部を有している。このとき、制御盤20が超音波振動の縦振動と捩じり振動の位相及び振幅を調整することにより、LTホーン4の取付部4bで複合振動(例えば、楕円振動)が生じ、ホーンチップ6の先端部が上部のワークWの表面を楕円軌道を描いて振動する
この振動はワークWの表面の不純物を排除し、さらにワークWの表面の塑性変形を促進する。ホーンチップ6は、LTホーン4の取付部4bの穴部に螺子で締結され、着脱することができる。なお、ホーンチップ6は、ワークWの種類に応じて交換可能である。
複合振動について補足すると、ホーンチップ6の先端部が上部のワークWを押圧したとき、押圧の方向に垂直な第1方向の振動成分(縦振動)と、当該第1方向に直交する第2方向の振動成分(捩じり振動)とを複合させた振動である。当該第1方向の振動成分と当該第2方向の振動成分の位相差が90度で且つ振幅比が1:1であれば円形振動、位相差が90度で且つ振幅比K:1(K>1。例えば、K=2)であれば楕円振動となる。
LTホーン4の取付部4bは、ホーンチップ6を取り付ける穴部に加えて、複数の雌螺子穴が設らけれている。当該雌螺子穴は、超音波振動を調整するバランサ5又は棒状部材30(第3実施形態)を取付可能となっている。バランサ5は、ホーンチップ6の先端部の楕円振動に影響する。
図2Bに示されるように、拡大ホーン3の周囲は固定部7で包囲される。固定部7内には、拡大ホーン3のフランジ3aを両面から押さえる円形プレート(図示省略)があり、円形プレートのテーパ部をくさびで押すことで、フランジ3a、円形プレート及び固定部7を固定することができる。
固定部7の上下端部には螺子穴8a,8bがあり、昇降板11の開口部11a,11bを利用して螺子で接続される。また、拡大ホーン3及びLTホーン4は、昇降板11の開口部11cから前方に突出する。昇降板11は、超音波接合装置1の筐体の上下方向に延びるLM(Linear Motion)ガイド12と係合している(図1参照)。
図1に示されるように、昇降板11の上方にはフォースセンサ13が配置されている。フォースセンサ13は、ホーンチップ6からワークWにかかる静圧力を検出し、制御盤20にフィードバックして制御に用いる。なお、フォースセンサ13は、昇降板11と共に移動する。
また、振動系10の上方には、ノーダルサポータ9が取り付けられている。具体的には、ノーダルサポータ9の棒状のシャフトをLTホーン4のノード位置に接触させる。これにより、ワークWの接合時に高い静圧力がかかったとき、振動系10が上方に反るのを防ぐことができる。
ワークWの接合時は、圧接台であるアンビル17上にワークWを載置する。これにより、ホーンチップ6の先端部がワークWに接触し、当該先端部がワークWを押す静圧力(接合時は、200~800[N/m])が加えられるようになる。
一般に、静圧力を高くすると接合強度が高まるが、静圧力を高くし過ぎるとワークWが損傷し、破壊、ひび割れの原因となる。一方、接合開始時の静圧力が低いと、ホーンチップ6が上部のワークWを掴めず、上部のワークWが滑ってうまく接合することができない。アンビル17の表面に細かいアヤメローレット形状を形成し、ワークWの滑りを防止するようにしてもよい。
当該静圧力を発生させる方法として、エアーシリンダ、ばね等により下部のワークWを下方から押し上げる方法と、サーボモータによりホーンチップ6の位置及び(又は)変位速度を制御し、上部のワークWの上方から押し下げる方法とがあるが、本実施形態では後者を採用している。
ノーダルサポータ9付近にレーザ変位計を取り付けて、ホーンチップ6のワークWの押し込み量(沈み込み量)を取得してもよい。レーザ変位計は、接合時のホーンチップ6の垂直方向の座標変化を制御盤20にフィードバックすることで、押し込み量が一定に制御される。
押し込み量は、超音波接合装置1の作業者が操作表示パネル19(図3参照)から予め設定することができる。このように、ワークWの接合時には、押し込み量や静圧力を調整しながら複合振動を与えることで、確実に接合(固相接合)が促進される。
固相接合について補足すると、例えば、金属原子はその表面が油脂や酸化被膜で覆われ、原子同士の接近が妨げられた状態となっている。超音波接合では、金属に超音波振動を与えて金属表面に強力な摩擦力を発生させる。これにより、金属表面の酸化被膜等が除去され、接合面に清浄かつ活性化した金属原子が現れる。
この状態で、さらに金属表面に超音波振動を与えることにより、摩擦熱による温度上昇で原子の運動が活発となり、原子間の相互引力が発生し、固相接合の状態が生成される。
次に、図3を参照して、超音波接合装置1の制御系統を説明する。
超音波接合装置1を用いてワークWの接合を開始するとき、作業者はプロセス開始ボタン18を操作する。これにより、開始信号(Signal_A)が制御盤20に送信され、超音波接合装置1が起動する。なお、作業者が事前に操作表示パネル19を操作することで、接合プロセスの各種指令(Signal_B)が制御盤20に送信される。ここでの指令には、振動系10の位置、移動速度、静圧力等に加え、超音波振動の振幅、周波数、時間等の設定が含まれる。
なお、操作表示パネル19には、ワークWの接合条件や現状の工程、経過時間の情報が表示される。
制御盤20は、作業者による設定に基づいて、発振器2aに制御信号(Signal_C)を送信する。この制御信号には、超音波振動の振幅、周波数、発振時間及び波形情報が含まれる。発振器2aは、当該制御信号に基づいて超音波振動子2の電極に電圧信号を送信する。なお、超音波振動子2は、実際の振動情報をフィードバック信号(FB_1)として制御盤20に送信する。
制御盤20は、作業者が行った設定に基づいて、昇降板11を介して振動系10を制御する。昇降板11の上下方向の移動は、サーボモータ14で制御される。具体的には、制御盤20から位置、速度の情報を含む制御信号(Signal_D)がサーボコントローラ14aに送信される。そして、サーボアンプ14bで当該制御信号が増幅され(Signal_E)、サーボモータ14に電力が供給される。なお、サーボモータ14は、実際の位置、速度の情報をフィードバック信号(FB_2)として制御盤20に送信する。
また、フォースセンサ13は、実際の静圧力をフィードバック信号(FB_3)として制御盤20に送信する。制御盤20は、当該フィードバック信号を受信して、ワークWの接合時に静圧力が一定又は設定された変化に従うように制御する。
次に、図4を参照して、超音波接合装置1の基本プロセスについて説明する。
図4は、時間T[s]に対する静圧力P[N/m]の関係、また、時間T[s]に対するホーンチップ6の沈み込み量M[mm]の関係を示している。
まず、作業者は、操作表示パネル19(図3参照)を操作して、振動系10の位置、静圧力(与圧工程及び本発振工程)、移動速度、振幅等、時間T=t~tにおける設定を入力する。プロセス開始ボタン18を操作した後、当該入力に基づいて制御盤20がサーボモータ14に電力を供給する。
時間T=t~tは、接合開始前の状態である。制御盤20は時間T=tからサーボモータ14を駆動し、ホーンチップ6を上部ワークWaに当接する位置まで下降させる(昇降板降下工程)。このとき、図4(b)に示されるように、沈み込み量M[mm]は0からMに変化する。なお、沈み込み量Mは、ホーンチップ6と上部ワークWaとが当接したときのホーンチップ6の位置である。
その後の時間T=t~tは、与圧工程である。与圧工程では、ホーンチップ6の先端部が上部ワークWaに対して僅かに沈み込み、沈み込み量MがMからM(>M)に変化する。これは制御によるものではなく、自然発生する沈み込みであるため、下降速度は極めて遅い。図4(a)に示されるように、与圧工程において、ホーンチップ6が上部のワークWに加える静圧力P[N/m]を設定値Pとしている。
その後の時間T=t~tは、本発振工程である。本発振工程においては、静圧力Pを設定値Pに保持した状態で、ホーンチップ6を超音波振動させ、ワークWの接合を行う。
制御盤20は、本発振工程の静圧力Pとなるように、サーボモータ14に電力を供給する。また、制御盤20は発振器2aに制御信号を送信し、超音波振動子2を駆動させて、超音波振動を発生させる。
図4(a)において、静圧力Pの制御による設定値を実線で示す。また、実際の静圧力Pの値を一点鎖線で示しているが、設定値とは乖離している。具体的には、本発振工程の期間(A)(時間T~T)は、ワークWの接合開始直後の期間であるが、静圧力P(実際の値)が急激に低下することがある。
本発振工程の期間(B)(時間T~T)では、沈み込み量MがおおよそMからM(>M)に変化する。そして、沈み込み量Mの増加と共に静圧力Pが上昇していく。その後の本発振工程の期間(C)(時間T~T)では、静圧力Pが設定値Pに戻り、その時点から沈み込み量Mがほとんど変化しなくなる。なお、沈み込み量Mに上限を設定した場合はそれが優先され、そのときの静圧力Pは設定値Pに到達しない。
その後の時間T=t~tでは、超音波振動の発振を停止するため、静圧力Pが徐々に低下していく。また、沈み込み量MがMから0に変化する。その後、時間T=tで接合を終了する。
次に、図5~図7を参照して、第1実施形態のノーダルサポータの詳細を説明する。
図5は、振動系10のLTホーン4とノーダルサポータ9の部分の拡大図である。図5(a)はLTホーン4とノーダルサポータ9の部分を正面側から見た図であり、図5(b)はLTホーン4とノーダルサポータ9の部分を側面側から見た図である。
ノーダルサポータ9は、主に固定ベース91と円柱形状のシャフト92から構成されている。固定ベース91は、シャフト92が挿入される開口部92aを有している。また、固定ベース91は、その正面側に高さ方向(垂直方向)に延びるスリット割り構造94を有している(図5(a)参照)。このため、固定ベース91側方のシャフト固定螺子93を締結することで、シャフト92をさらに確実に固定することができる。
LTホーン4とシャフト92との間にある隙間設定ゲージG(本発明の「隙間設定板」)については、詳細を後述する。ノーダルサポータとしてシャフト92がLTホーン4の上方を抑える位置は、取付部4bの前方の例えば、端部から30~60mmの位置である。
次に、図6を参照して、ノーダルサポータ9の組み立てを説明する。まず、LTホーン4とシャフト92とを離間させた状態で、LTホーン4の上面側(ノード位置)に隙間設定ゲージG(例えば、厚さ5~50μmの範囲で設定)を載置する。そして、シャフト92を開口部92aに挿入させた状態から自由落下させて、先端部92xを隙間設定ゲージGに当接させる。
次に、先端部92xの向きを合わせて、シャフト固定螺子93を指定トルクで締結して所望の位置で仮止めする。なお、シャフト92の側面上端には上下方向に延びる突起部92bが2本設けられており、突起部92bをスリット割り構造94に嵌入させてシャフト92の向きを合わせる。突起部92bはこの構造に限られず、半球形状、直方体形状等であってもよい。なお、シャフト92の先端部は、その一部に直径方向に延びる線状接触面を有しており(図7(a)
参照)、突起部92bがスリット割り構造94に嵌入されたとき、線状接触面が所定の方向を向く構造となっている。
また、シャフト92の直径方向に沿った、ピンが通過する貫通孔を設けることでシャフト92の向きを合わせる方法としてもよい。当該貫通孔に当該ピンを挿入した状態で、シャフト92を固定ベース91の開口部92aに挿入する。このとき、当該ピンはスリット割り構造94の隙間から突出するようにする。そして、シャフト92の高さを調整して固定した後、当該ピンを抜き取る。このようにして、シャフト92を常に所定の向きに合わせることができる。
さらに、固定ベース91の上面側のストッパ螺子95を締結してシャフト92と当接させて高さを調整し、固定ベース91の上方側面側の緩み防止ロック螺子96を指定トルクで締結して確実に固定する。
最後に、LTホーン4とシャフト92との間の隙間設定ゲージGを取り外す。これにより、LTホーン4とシャフト92との間の僅かな設定間隔寸法を確実に確保することができる。LTホーン4とシャフト92とは、通常時は接触せず、LTホーン4が上方に反ったときシャフト92に接触するようになる。
図7は、シャフト92の先端部の形状を示している。図7(a)の先端部92xは先端R形状であり、細長い線状接触面(本発明の「線状平面」)を有している。図7(b)の先端部92yも先端R形状であるが、点状接触面を有している。
また、図7(c)の先端部92zは先端平面形状であり、平面接触面を有している。図7(d)は、角柱状のシャフト92’である。その先端部92wは先端角形状であり、平面接触面を有している。このように、シャフト92の先端部は、ワークWの種類等に応じて様々な形状が適用可能である。
以上のように、シャフト92は位置調整をした後、シャフト固定螺子93、ストッパ螺子95及び緩み防止ロック螺子96により確実に固定される。本方式は機構が簡易であり、シャフト92の位置調整を効率的に行うことができる。
[第2実施形態]
次に、図8~図10を参照して、本発明の第2実施形態に係る超音波接合装置100について説明する。超音波接合装置100は、螺子機構でシャフトの高さを調整可能なノーダルサポータ110を有している。なお、第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、一部説明を省略する。
図8は、振動系10のLTホーン4とノーダルサポータ110の部分の拡大図である。図8(a)はLTホーン4とノーダルサポータ110を正面側から見た図であり、図8(b)はLTホーン4とノーダルサポータ110を側面側から見た図である。
ノーダルサポータ110は、主に固定ベース111と円柱形状のシャフト112から構成されている。固定ベース111はシャフト112を挿入する開口部112aを有しており、開口部112a内には雌螺子が形成されている。雄螺子部112c(本発明の「螺子溝」)を有するシャフト112を開口部112aに挿入し、さらに当該開口部112aの上方でナット115a及び座金115bを用いて固定する。なお、開口部112a内の雌螺子は必須の構成ではない。
固定ベース111は、正面側に高さ方向(垂直方向)に延びるスリット割り構造114を有している(図8(a)参照)。このため、固定ベース111側方のシャフト固定螺子113を締結することで、シャフト92をさらに確実に固定することができる。この方式によっても、シャフト112の位置調整が可能となる。
次に、図9を参照して、ノーダルサポータ110の組み立てを説明する。まず、LTホーン4とシャフト112とを離間させた状態で、LTホーン4の上面側(シャフト112の真上)に隙間設定ゲージG(例えば、厚みが5~50μm)を載置する。その後、シャフト112を回転させながら、シャフト112の先端部112xを隙間設定ゲージGに当接させる。
次に、シャフト112が隙間設定ゲージGに接触した状態で、固定ベース111側方の開口部113aにシャフト固定螺子113を挿入し、締結して所望の位置で指定トルクにて完全に固定する。これにより、ナット115aを指定トルクで締結する際の締め付け力に起因するシャフト112の微量回転による隙間ずれを防止し、且つシャフト112を確実に固定することが可能となる。
最後に、LTホーン4とシャフト112との間の隙間設定ゲージGを取り外す。これにより、LTホーン4とシャフト112との間の僅かな隙間を確実に確保することができる。LTホーン4とシャフト112とは、通常時には接触せず、LTホーン4が上方に反ったときシャフト112に接触するようになる。
図10のノーダルサポータ120に示されるように、固定ベース121はスリット割り構造がない態様であってもよい。
固定ベース121は、シャフト112を挿入する開口部121aのみを有しており、開口部121a内には雌螺子が形成されている。雄螺子部112c(本発明の「螺子溝」)を有するシャフト112を開口部121aに挿入し、さらに当該開口部121aの上方でナット115a及び座金115bを用いて固定する。このような簡易な構成のノーダルサポータ120によっても、シャフト112の位置調整が可能となる。
次に、図11は、シャフト112の先端部の形状を示す。
図11(a)の先端部112xは先端R形状であり、点状接触面を有している。また、図11(b)の先端部112yは先端平面形状であり、平面の接触面を有している。このように、シャフト112の先端部は、ワークWの種類等に応じて様々な形状が適用可能である。
以上のように、シャフト112は、ナット115a及びシャフト固定螺子113で固定されるため、機構が簡易であり、シャフト112の位置調整を効率的に行うことができる。
[第3実施形態]
次に、図12~図14を参照して、本発明の第3実施形態に係る超音波接合装置200について説明する。
超音波ホーンのノード位置にノーダルサポータを配置すると、ホーンチップに静圧をかけたときに、ノード位置から先端にかけて超音波ホーンに反りが生じ、振動に悪影響を与えるという課題があった。また、超音波ホーンとノーダルサポータの間で、振動による摩擦熱が生じる点も課題となる。これは、超音波ホーンの先端部が振動の腹になり、振幅が大きいためである。
これらの課題を解決するため、本実施形態では、図12に示されるようにストッパ40をLTホーン4の取付部4bの上方に位置させている。取付部4bのホーンチップ6と対向する位置に、棒状部材30を取り付ける。そして、棒状部材30を撓み振動させて、撓み振動のノード位置をストッパ40が上方から押さえる構造となっている。
棒状部材30は、径大部30aと、径小部30bと、径大部30aの径小部30bと反対側に設けられた雄螺子部30cとからなる。棒状部材30は、雄螺子部30c(図13参照)により、LTホーン4の取付部4bの雌螺子穴に取付可能となっている。また、ストッパ40は、棒状部材30の径小部30bが内部に嵌入される円筒構造を有している。
図13は、LTホーン4が振動したときの棒状部材30の振動の様子を示している。LTホーン4が左方向に振動したとき(図13(a)参照)、棒状部材30は、曲線Cのように振動する。なお、径大部30aと径小部30bとの接合部上にノーダルポイントNが存在し、ノーダルポイントNは動かない。
また、LTホーン4が右方向に振動したとき(図13(b)参照)、棒状部材30は、曲線C’のように振動する。ここでも、ノーダルポイントNは動かない。すなわち、ストッパ40は、棒状部材30の静止位置であるノーダルポイントNを上方から押さえるノーダルサポータといえる。
以上のように、取付部4bのホーンチップ6と対向する位置に棒状部材30を取り付け、棒状部材30を撓み振動させ、撓み振動のノード位置をストッパ40で上から押さえることにより摩擦熱を低減させる。これにより、LTホーン4の反りを確実に低減させることが可能となる。
最後に、図14を参照して、棒状部材(変形例)を説明する。LTホーン4及びホーンチップ6の形状及び(又は)材質によっては、棒状部材のノード位置が上下方向に変化することがある。そのため、棒状部材にノード位置を調整する機構を設けておく。
図14(a)に示される棒状部材31は、径大部31aと径小部31bとからなる。径大部31aは円筒形状を有し、内部に雌螺子が形成されている。また、径小部31bは円柱形状を有し、外周面に雄螺子が形成されている。径小部31bは、径大部31aの内部に挿入して締結させる。また、ノーダルポイントNは、径大部31aの上端部の位置(径小部31b内)に存在する。ストッパ(図示省略)は、径大部31aの上面側を押さえることで、ノーダルサポータとして機能し、LTホーン4の反りを低減させる。
図14(b)に示される棒状部材32は、径大部32aと径小部32bとからなる。径大部32aの構造は上述の径大部31aと同じであるが、径大部31aよりも長いため、ノーダルポイントNは棒状部材31よりも上方に位置する。なお、径小部32bは上述の径小部31bと構造及び長さが同じである。
図14(c)に示される棒状部材33は、径大部33aと径小部33bとからなる。径大部33aの構造は上述の径大部31aと同じであるが、径大部31aよりも短いため、ノーダルポイントNは棒状部材31よりも下方に位置する。なお、径小部33bは上述の径小部31bと構造及び長さが同じである。このように、棒状部材のノード位置が変化しても、ストッパが棒状部材のノード位置を上方から押さえることができる。
本実施形態の超音波接合装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することできる。
1,100 超音波接合装置
2 超音波振動子
3 拡大ホーン
4 LTホーン
5 バランサ
6 ホーンチップ
7 固定部
8a,8b 螺子穴
9,110,120 ノーダルサポータ
10 振動系
11 昇降板
12 LMガイド
13 フォースセンサ
14 サーボモータ
17 アンビル
18 プロセス開始ボタン
19 操作表示パネル
20 制御盤
30,31,32,33 棒状部材
40 ストッパ
91,111,121 固定ベース
92,92’,112 シャフト

Claims (9)

  1. ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置であって、
    前記ホーンチップに超音波振動を伝達する超音波ホーンと、
    前記超音波ホーンの前記第1方向の振動の節の位置において、前記超音波ホーンが上方に変位したとき当接するように配置されたノーダルサポータと、
    前記超音波ホーンと前記ノーダルサポータとの間隔を調整可能に構成された調整機構と、
    を備えていることを特徴とする超音波接合装置。
  2. 前記ノーダルサポータは、円柱形状の第1のシャフトと、前記第1のシャフトが挿入される開口部を有する第1の固定部材とから構成され、
    前記第1の固定部材は、前記第1のシャフトが前記開口部に挿入された状態で、当該第1のシャフトの外周面を押さえて固定する固定機構を有している、請求項1に記載の超音波接合装置。
  3. 前記第1の固定部材は、高さ方向に沿って前記第1の固定部材を分割し、前記開口部と接続されたスリット割り構造を有し、
    前記第1のシャフトは、前記スリット割り構造に嵌入する突起部を有している、請求項2に記載の超音波接合装置。
  4. 前記シャフトの先端部は、その一部に直径方向に延びる線状平面を有し、
    前記突起部が前記スリット割り構造に嵌入されたとき、前記線状平面が所定の方向を向く、請求項3に記載の超音波接合装置。
  5. 前記ノーダルサポータは、円柱形状の表面に螺子溝を有する第2のシャフトと、前記第2のシャフトが挿入される開口部を有し、前記開口部の上方でナットにより前記第2のシャフトを固定する第2の固定部材とから構成されている、請求項1に記載の超音波接合装置。
  6. ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な第1方向の振動成分と当該第1方向に直交する第2方向の振動成分とを複合させた超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置の調整方法であって、
    超音波ホーンの前記第1方向の振動の節の位置を覆うように隙間設定板を取り付ける工程と、
    前記振動の節の位置を上方から押さえるノーダルサポータ用のシャフトが前記隙間設定板に当接するように高さを調整する工程と、
    前記隙間設定板を前記振動の節の位置から取り外す工程と、
    を備えていることを特徴とする超音波接合装置の調整方法。
  7. ホーンチップと、当該ホーンチップと対向する位置に配置されたアンビルとの間に重ね合わされた複数のワークを、当該ホーンチップが押圧する方向に垂直な超音波振動によって当該ホーンチップを振動させることにより、当該複数のワークを接合する超音波接合装置であって、
    前記ホーンチップに超音波振動を伝達する超音波ホーンと、
    前記超音波ホーンの上方への反りを規制するストッパと、を備え、
    前記ストッパは、前記超音波ホーンの先端部に位置し、
    前記先端部の前記ホーンチップと対向する位置に棒状部材を取り付け、当該棒状部材を撓み振動させ、当該撓み振動の節の位置を前記ストッパが上方から押さえる構造であることを特徴とする超音波接合装置。
  8. 前記棒状部材は、径大部と径小部とからなり、
    前記径大部と前記径小部の境界に前記節の位置が存在する、請求項7に記載の超音波接合装置。
  9. 前記先端部は、前記前記ホーンチップの反対側の位置に雌螺子穴を有し、
    前記棒状部材は、前記径大部の前記径小部と反対側に雄螺子部を有し、前記雄螺子部を前記雌螺子穴に螺合させる構造である、請求項8に記載の超音波接合装置。
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