JP4626610B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents
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Description
請求項4に係る発明は、請求項3に係る画像処理システムのうち画像処理装置が原稿画像を読み取る画像読取手段を備える態様において、更に、画像処理装置及びサーバ装置の少なくともいずれか一方は、前記画像読取手段にて原稿から読み取られた画像データに基づいて前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報との一致度を算出して該当するジョブを特定する検索処理手段を備え、前記検索処理手段は、前記検索情報生成手段を用いて原稿から読み取られた前記画像データの検索情報を生成し、当該生成された検索情報と前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報の検索情報との一致度を算出する算出部と、当該算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する判別部と、当該判別部にて前記一致度が前記予め決められた条件を満たすと判別されたログ情報のうち前記検索情報とは異なる第二の検索情報を有するログ情報に対して、前記生成された検索情報と前記第二の検索情報との一致度を算出する第二の算出部と、当該第二の算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する第二の判別部と、を有することを特徴とする画像処理システムである。
請求項2に係る発明によれば、当該画像処理装置にて追跡調査時の検索処理を行うことができるようになる。
請求項4に係る発明によれば、追跡調査時の検索処理を行うことが容易になる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効果と同様の効果が得られる画像処理プログラムが実現できるようになる。
請求項6に係る発明によれば、請求項1に係る発明の効果と同様の効果が得られる画像処理方法を実現できるようになる。
◎実施の形態モデルの概要
図1は、本発明を具現化する実施の形態モデルに係る画像処理装置の制御ブロック図を示す。
同図において、画像処理装置の代表的モデルの一つは、画像データの少なくとも縮小処理可能な作像が実行されるジョブ実行手段1及び該ジョブ実行手段1を制御する制御装置を有する画像処理装置であって、前記制御装置は、前記ジョブ実行手段1によって実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成手段2と、このログ情報生成手段2にて生成されたログ情報を記憶するログ情報記憶手段6とを備え、ログ情報生成手段2は、前記ジョブ実行手段1によって実行されたジョブを特定するための特定情報が生成される特定情報生成手段3と、前記ジョブ実行手段1によって実行されたジョブにて少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理がなされた場合には、縮小処理された画像データ及び前記複数枚の画像データ夫々から該当するジョブを検索する検索情報が生成される検索情報生成手段4と、前記特定情報及び前記検索情報をログ情報として利用するにあたり、前記特定情報及び前記検索情報を実行されたジョブとの間で相互に関連付ける関連付け手段5とを具備している。
ここで、ジョブとは、画像処理装置で実行される処理動作を意味するものであり、また、ログとは、この処理動作に関する情報の履歴を意味するものである。
また、ジョブ実行手段1は、少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理を可能とするものであり、実行されるジョブとしては、例えば、画像読取ジョブ、コピー出力ジョブ、プリント出力ジョブ、FAX送信ジョブ等といった画像データを処理する機能を有しており、画像処理装置内で縮小処理前後の画像データを扱うことができる機能を有するものであればよい。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された実施の形態の画像処理装置の概略構成を示す。本実施の形態の画像処理装置10は、スキャン機能(画像読み取り機能)、コピー機能、プリント機能、FAX機能が備えられた所謂複合機となっている。
同図において、画像処理装置10は、中央に記録材上に画像を形成する作像部11を配し、その下方に作像部11にて画像が形成される記録材を供給する複数の記録材供給部材12(本例では4個の12a〜12d)を備え、上部には、原稿画像を読み取る画像読取手段としての画像読取部14と、この画像読取部14の上部に画像読取部14のプラテンガラス上の画像読み取り位置に原稿を送り込む自動原稿送り装置15とを備えたものとなっている。そして、画像読取部14と作像部11との間には、記録材供給部材12から供給された記録材上に作像部11にて画像形成がなされた記録材が排出収容される収容部材13が形成されている。また、画像読取部14の一部には、操作部16が設けられ、各種処理を手動操作できるようになっている。尚、図中符号20は、画像処理装置10内の各種処理を制御する制御装置となっている。
そして、このようなログ情報は、実行されたジョブにて処理された画像1枚毎に、すなわち、画像データの1ページ毎に生成される(ジョブ単位に生成することも可能であるが、本例では画像1枚毎とする)。そして、後述するように、この生成されたログ情報が具体的な実行履歴の追跡調査等に使用される。
次に、このような画像処理装置10内のログ情報を生成する制御系について説明する。
図3は、本実施の形態における画像処理装置10の機能ブロック図を示したものであり、画像処理装置10内の各種処理を制御する制御装置20と、この制御装置20の入力側に設けられたスキャナ機能を有する画像読取部14と、出力側に設けられた作像部11とで構成されている。本実施の形態では、制御装置20に伝達される画像データとしては、画像読取部14にて読み込まれたデータの態様や、外部機器から伝達される画像データ(例えば画像処理装置10がプリンタ機能として働く場合の外部データ)の態様がある。更に、本実施の形態では、変倍指示は画像読取部14に設けられた操作部16から行うようになっている。
すなわち、処理された画像データに対し等倍又は変倍指示内容(縮小拡大指示が含まれる指示内容)を含むジョブを制御するジョブ実行部21と、ジョブ実行部21で実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成部22と、この生成されたログ情報を記憶蓄積するログ情報記憶部26と、検索元原稿に基づいてログ情報記憶部26内に記憶蓄積されたログ情報から一致度を算出して該当するジョブを特定する検索処理部27とを少なくとも含んで構成されている。そして、ログ情報生成部22は、ジョブ実行部21で実行されたジョブを特定するための特定情報が生成される特定情報生成部23と、ジョブ実行部21によって実行されたジョブにて少なくとも変倍処理がなされた場合には処理された画像データ及びその元になる画像データから該当するジョブを検索するための検索情報が夫々生成される検索情報生成部24と、これらの各情報を関連付ける関連付け部25とで構成されている。
また、検索情報生成部24は、ジョブ実行部21で実行されたジョブの画像データやその元になる画像データから検索情報が生成される機能を有するものであり、ジョブにて変倍処理がなされた場合には処理された画像データ及びその元になる画像データ夫々から検索情報が生成される一方、等倍処理がなされた場合には処理された画像データ及びその元になる画像データのいずれか一方から検索情報が生成されるようにしてもよいし、両方の検索情報から夫々生成されるようにしてもよい。
この検索情報としては、画像データをOCR処理して得られるテキスト情報やテキスト情報に更に画像データから算出される画像特徴量を含む情報等が挙げられ、特に、後者は検出精度を向上させる観点から好ましい。
更に、関連付け部25は、これらの各情報をジョブ毎に相互に関連付けする機能を有している。
更にまた、ログ情報記憶部26は、ログ情報生成部22で生成されたログ情報を記憶蓄積する機能を有している。
<生成処理フロー>
図4は、本実施の形態におけるログ情報の生成処理を示すフローチャートであり、画像処理装置10がコピージョブを行う場合の動作フローを示している。
同図において、コピージョブがスタートすると、先ず、画像処理装置10のCCDセンサ等の画像読取センサを含む画像読取部14を用いて原稿を走査して得られる画像データと、画像読取部14に付随する操作部16からの入力や内蔵タイマ等から処理日時や操作者等のジョブ属性情報が例えばジョブ実行部21にて取得され、ログ情報生成部22に転送される(ステップS001)。尚、このような画像データ及びジョブ属性情報の取得をプリントジョブにて行う場合には、例えばクライアント端末からの印刷データ(画像データ)を画像処理装置10の図示外の通信部が受信して、画像データ及びジョブ属性情報を取得するようにすればよい。また、FAX送信ジョブを行う場合には、FAX送信までに変倍処理を行う機能を備えていればよい。
更に、操作者情報の取得は、操作部16からの入力に限らず、例えば個人毎のIDカードを読み取る情報読み取り機を画像処理装置10に接続し、これから取得するようにしてもよい。すなわち、操作者の情報を取得できる仕組みがあれば差し支えない。
次に、この変換された画像データから、検索情報生成部24にてOCR処理によるテキスト情報を抽出しログ情報検索用データ2を生成する(S008)。関連付け部25では、ログ情報検索用データ1とログ情報検索用データ2及び特定情報生成部23でのジョブ属性情報からこれらを相互に関連付けたログ情報を生成し(S009)、ログ情報記憶部26に記憶蓄積する。
ステップS010でN個の画像が揃うと、検索情報生成部24ではN個の画像データ夫々からログ情報検索用データ1としてOCR処理によるテキスト情報を抽出する(S011)。また、ジョブ実行部21ではN個の画像データからNアップされた画像データを生成し、このNアップされた画像の画像データ(処理された画像データ)に基づいて、検索情報生成部24ではログ情報検索用データ2としてOCR処理によるテキスト情報を抽出する(S012,S013)。そして、関連付け部25では、これらのログ情報検索用データ1、ログ情報検索用データ2とジョブ属性情報とを相互に関連付けたログ情報を生成し(S014)、生成されたログ情報はログ情報記憶部26に記憶蓄積される。
ここで、一般的なログ情報の抽出方法について説明する。
一般に、ログ情報は実行されたジョブの実行履歴を記録するためのものであるから、ジョブを実行する都度、すなわち、実行されたジョブ毎にログ情報の生成並びに記憶蓄積を行う必要がある。また、ログ情報の生成は、通常、異なるジョブで処理された文書に対しても同一条件(例えば入力原稿ページ単位又は出力原稿ページ単位)で行われる。そのため、ジョブ内容に変倍指示(Nアップ処理を含む)があった場合と等倍指示があった場合でも同様の処理を行うようになる。
しかしながら、縮小指示にて処理されたジョブで出力された出力原稿を検索元の原稿として用いた場合、この原稿自体が既に縮小された状態であるため、これを走査して得られる画像は、OCR処理の対象となる文字部分は解像度が低い地謡である。したがって、この画像に対してOCR処理などを行って得られるテキスト情報は、等倍処理した場合のテキスト情報との一致度が低く、検索でヒットしない可能性がある。
そこで、本実施の形態における具体的な処理動作例を説明する。
例えば、画像処理装置10にて操作者による文書(入力原稿)のコピージョブが開始されると、画像読取部14は処理対象となる入力原稿からの画像読み取りを行って画像データを取得し、取得した画像データについての印刷出力(コピー出力)を作像部11にて行う。このような画像データが処理されると、ログ情報生成部22は、画像データから実行されたジョブを特定するための特定情報として、その画像データをOCR処理することによって得られるテキスト情報抽出を行う。
具体的には、等倍出力指示の場合には、検索情報生成部24にて画像データにOCR処理など行いテキスト情報を抽出したデータをログ情報検索用データ1とする。一方、変倍出力指示があった場合には、検索情報生成部24にて等倍出力指示と同様に画像データにOCR処理など行いテキスト情報を抽出することに加え、出力指示内容に応じた縮小拡大処理を施した画像データに対して検索情報生成部25にてOCR処理など行いテキスト情報を抽出し、これらをログ情報検索用データ1及び2とする。
今、4枚の原稿(A,B,C,D)が4アップ処理によって1枚の画像にまとめられた画像が出力される。尚、A,B,C,Dは原稿の内容がそれぞれ異なることを示すためのものであり、原稿に記載されている内容がA,B,C,Dであることを意味するものではない。
このとき、画像処理装置10では、次のプロセスが実施される。
(1)原稿画像から第1の画像特定情報の抽出(OCR処理で抽出された文字情報など)。
(2)原稿画像と縮拡出力指示(本例では縮小)に応じた縮拡画像を生成。
(3)縮拡画像から第2の画像特定情報の抽出。
(4)原稿画像、縮拡画像、第1の画像特定情報及び第2の画像特定情報を履歴情報として保存。
このような履歴情報を有することで、検索時に、例えば4アップ処理された出力画像を検索キーにしても、また、原稿画像を検索キーにしても、いずれも原稿情報を精度よく探し出すことができるようになる。
今、操作者AAAAの指示により日時mm/mm/mmに入力原稿A,B,C,Dが4アップ処理されてコピー出力がなされたものとする。尚、本実施の形態での効果を更に分かり易くするため、操作者BBBBの指示により日時nn/nn/nnに入力原稿Aが等倍でコピー出力されたときのログ情報についても記している。
一方、操作者BBBBの指示によるジョブでのログ情報は、単なる等倍出力指示であることから、ログ情報検索用データ1のみとなる。
この例では、上述の(a)とは異なり、原稿A,B,C,Dが4アップ処理された出力画像がベースとなるようにログ情報が構成されている。すなわち、ログ情報検索用データ1のテキスト群「テキスト24、テキスト25、…」は原稿A,B,C,Dが4アップに合うように縮小、合成されて生成された画像データからOCR処理などで抽出されたものである。また、ログ情報検索用データ2のテキスト群「テキスト1、テキスト2、…」、「テキスト7、テキスト8、…」、「テキスト13、テキスト14、…」、「テキスト19、テキスト20、…」は原稿A,B,C,Dの夫々の画像データから抽出されたテキスト群である。
この変形例においても、要は、出力原稿ページに関するログ情報に出力原稿ページ単位に抽出されたテキスト群と、入力原稿ページ単位に抽出されたテキスト群とが関連付けられたものであればよい。
一方、操作者BBBBの指示によるジョブでのログ情報は、等倍出力指示であることからログ情報検索用データ1のみとなっている。
次に、このようなログ情報を履歴情報として有する場合、画像処理装置10の検索処理部27にて行われる検索処理フローについて図7,8のフローチャートを用いて説明する。ここで、説明を簡単にするために、ログ情報記憶部26に記憶されているログ情報がN個存在し、それらが1〜Nの番号で採番されているものとする。
先ず、検索元原稿を画像読取部14にて走査し画像データを取得する(ステップS101)。この得られた画像データにOCR処理など行ってテキスト情報を抽出する(S102)。そして、抽出されたテキスト情報と、ログ情報記憶部26に記憶されているi番目(具体的には先ず1番目から開始)のログ情報に関連付けられている検索情報としてのログ情報検索用データとの一致度を算出し、その一致度が条件を満たすかどうかを判別する(S103,S104)。尚、この条件とは、OCR処理などで得られたテキスト情報に関する一致度であり、同一原稿を走査して得られた画像データに対し、OCR処理を施して得られるテキスト情報は必ずしも100%一致するとは限らないことから、通常、90〜100%の間の数値を閾値とするように判別される。
一方、ステップS108で検出されたログ情報がある場合には、その検出されたログ情報にステップS104で条件を満たしたログ情報検索用データの他に、他のログ情報検索用データがあるかどうかをチェックする(S109)。
そのため、ステップS109のチェックは、操作者AAAAによるジョブの原稿Aに対するログ情報と操作者BBBBによるジョブの原稿Aに対するログ情報に、テキスト群「テキスト1、テキスト2、…」以外のログ検索用データが関連付けられているかどうかをチェックすることである。そして、この例では、前者はテキスト群「テキスト1、テキスト2、…」以外のログ情報検索用データが関連付けられていると判別される一方、後者ではテキスト群「テキスト1、テキスト2、…」以外のログ情報検索用データが関連付けられていないと判別される。
ステップS111で条件を満たさないと判別されると、比較対象となるログ情報の番号を増加し(i=i+1)、N番目のログ情報との比較が行われるまで繰り返すS113,S114)。ただし、ステップS108で検出されたログ情報があるものに限る。一方、条件を満たすと判別された場合には、そのログ情報が検索対象ログとして検出される(S112)。この場合も同様に、比較対象となるログ情報の番号を増加し(i=i+1)、N番目のログ情報との比較が行われるまで繰り返す(S113,S114)。そして、このようなチェックがステップS108で検出されたログ情報全てに対して実施される(S115)。
4アップ処理された出力原稿をログ情報検索の元原稿としてログ情報に対する検索を実施する場合、出力原稿を走査して得られる画像データに対しOCR処理など行いテキスト情報を抽出し、そのテキスト情報が、記憶されているログ情報のログ情報検索用データとの一致度が高いものが該当するログ情報であると判断されるが、出力原稿は入力原稿A,B,C,Dが走査された後に縮小、合成されたものであることから、テキスト群「テキスト24、テキスト25、…」に類似した(一致度の高い)テキスト情報が抽出されることが推測される。
このように、本実施の形態のようにログ情報の生成を行うことで、入力原稿を検索元原稿にしても、出力原稿を検索元原稿にしても、適切なログ情報の検索がなされるようになる。
また、検索情報として主に画像データをOCR処理して得られるテキスト情報を用いるようにしたが、これに限らず、例えば画像濃度分布、画像でのエッジの存在量や分布、各色値の分布等をヒストグラム化したものや、画像における画素分布をランレングスによって表したもの等の画像特徴量を検索情報としてもよいし、更には、テキスト情報との組合せを行うようにしても差し支えない。
図9は、本発明が適用された実施の形態の画像処理システムの概略構成を示す。同図において、本実施の形態の画像処理システムは、複数(本例では3台)の画像処理装置30(30a〜30c)と、サーバ装置40と、PC(パソコン)50と、これらを接続するための通信手段としてのネットワーク回線60とで構成されている。
このような構成においても、実施の形態1と同様に、ログ情報の生成処理フロー(図4参照)や検索処理フロー(図7,8参照)を行うことができるようになる。
すなわち、ログ情報生成部22、ログ情報記憶部41及び検索処理部27は、画像処理装置30又はサーバ装置40にインストール可能な画像処理プログラムによって実現することが可能であるが、このような画像処理プログラムは、上述の各部の全てを実現するものでなくてもよい。例えば、サーバ装置40をログ情報記憶部41としてのみ機能させるようなプログラムであってもよい。
図11(a)〜(d)は、比較の形態として従来のログ情報の抽出やそれに対する検索方法について説明する模式図である。尚、この場合にも、4アップ処理がなされた場合を示している。同図において、(a)は原稿の等倍画像からのテキスト情報抽出を行った場合を示しており、原稿画像からOCR処理などによる画像特定情報が抽出され、原稿画像とこの画像特定情報とが履歴情報として記憶(保存)されている例を比較1としたものである。また、(b)は、出力画像からのテキスト情報抽出を行った場合を示しており、出力画像(この例では4アップ処理後)からOCR処理などによる画像特定情報が抽出され、出力画像とこの画像特定情報とが履歴情報として記憶されている例を比較2としたものである。そのため、比較1では、(c)に示すように、出力画像を検索キーにすると、履歴情報から原稿情報を探し出せず、一方、比較2では、(d)に示すように、原稿画像を検索キーにすると、履歴情報から原稿情報を探し出すことが困難となる。
図12(a)は、入力原稿ページ単位でログ情報の検索データであるテキスト情報抽出を行った例を示している(図9の比較1に相当)。ここでは、操作者AAAAの指示により日時mm/mm/mmに入力原稿A,B,C,Dが4アップ処理されてコピーされた場合、原稿Aに関するログ情報と、原稿Bに関するログ情報と、原稿Cに関するログ情報と、原稿Dに関するログ情報とが夫々ログ情報検索用データとして記憶蓄積されている様子を示している。ここで、ログ情報検索用データにおいてテキスト群「テキスト1、テキスト2、…」は原稿Aが走査された画像データそのものあるいは所定の解像度(OCR処理に十分な解像度である300dpiなど)に解像度変換された画像データからOCR処理などで抽出されたものであり、「テキスト7、テキスト8、…」、「テキスト13、テキスト14、…」、「テキスト19、テキスト20、…」は夫々原稿B,C,Dから原稿Aと同様にして抽出されたものとなっている。
例えば、4アップ処理された出力原稿をログ情報検索の元原稿として、図12(a)に記載されているようなログ情報に対し検索を実施する場合、出力原稿を走査して得られる画像データに対しOCR処理などを施してテキスト情報を抽出し、そのテキスト情報とログ情報として記憶されているものから、このテキスト情報との一致度が高いものが該当するログ情報と判断される。しかしながら、出力原稿は入力原稿A,B,C,Dが走査された後に縮小、合成されたものであることから、図12(b)に記載されている「テキスト24、テキスト25、…」に類似した(一致度の高い)テキスト情報が抽出されることが推測される。一方、(a)に示すような「テキスト1、テキスト2、…」、「テキスト7、テキスト8、…」、「テキスト13、テキスト14、…」、「テキスト19、テキスト20、…」と「テキスト24、テキスト25、…」とは互いに一致度が低いため、出力原稿をログ情報検索の元原稿として、図12(a)に記載されているようなログ情報に対し検索を実施しても、出力原稿を生成したジョブのログ情報を適切に検出することができ難い。
しかし、「テキスト1、テキスト2、…」、「テキスト7、テキスト8、…」、「テキスト13、テキスト14、…」、「テキスト19、テキスト20、…」、「テキスト24、テキスト25、…」は互いに一致度が低いため、入力原稿Aをログ情報検索の元原稿として、図12(b)に記載されているようなログ情報に対し検索を実施しても、入力原稿Aに関連するジョブのログ情報を適切に検出できない。
そのため、縮小指示されて実行されたジョブで出力された文書Aを検索元の原稿として用いた場合、縮小指示されて実行されたジョブのログ情報をヒットする可能性は高いものの、等倍指示されて実行された場合のジョブにおけるログ情報をヒットする可能性は低くなる。また、逆に、等倍指示されて実行されたジョブで出力された文書Aを検索元の原稿として用いた場合には、等倍指示されて実行された場合のジョブにおけるログ情報をヒットする可能性は高いものの、縮小指示されて実行された場合のジョブにおけるログ情報をヒットする可能性は低くなる。
Claims (6)
- 画像データの少なくとも縮小処理可能な作像が実行されるジョブ実行手段及び該ジョブ実行手段を制御する制御装置を有する画像処理装置であって、
前記制御装置は、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成手段と、
前記ログ情報生成手段にて生成されたログ情報を記憶するログ情報記憶手段とを備え、
前記ログ情報生成手段は、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブを特定するための特定情報が生成される特定情報生成手段と、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブにて少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理がなされた場合には、該縮小処理された画像データ及び前記複数枚の画像データ夫々から該当するジョブを検索する検索情報が生成される検索情報生成手段と、
前記特定情報及び前記検索情報を前記ログ情報として利用するにあたり、前記特定情報及び前記検索情報を実行されたジョブとの間で相互に関連付ける関連付け手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1記載の画像処理装置のうち原稿画像を読み取る画像読取手段を備える態様において、
更に、前記画像読取手段にて原稿から読み取られた画像データに基づいて前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報との一致度を算出して該当するジョブを特定する検索処理手段を備え、
前記検索処理手段は、
前記検索情報生成手段を用いて原稿から読み取られた前記画像データの検索情報を生成し、当該生成された検索情報と前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報の検索情報との一致度を算出する算出部と、当該算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する判別部と、当該判別部にて前記一致度が前記予め決められた条件を満たすと判別されたログ情報のうち前記検索情報とは異なる第二の検索情報を有するログ情報に対して、前記生成された検索情報と前記第二の検索情報との一致度を算出する第二の算出部と、当該第二の算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する第二の判別部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 画像データの少なくとも縮小処理可能な作像が実行されるジョブ実行手段及び該ジョブ実行手段を制御する制御装置を有する画像処理装置と、この画像処理装置に対し通信手段にて接続されたサーバ装置とを備え、前記画像処理装置による画像データが処理されたジョブの実行履歴情報をログ情報として記憶可能な画像処理システムであって、
前記画像処理装置及び前記サーバ装置の少なくともいずれか一方は、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成手段及びこのログ情報生成手段にて生成されたログ情報を記憶するログ情報記憶手段のいずれかを備え、
ログ情報生成手段は、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブを特定するための特定情報が生成される特定情報生成手段と、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブにて少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理がなされた場合には、該縮小処理された画像データ及び前記複数枚の画像データ夫々から該当するジョブを検索する検索情報が生成される検索情報生成手段と、
前記特定情報及び前記検索情報を前記ログ情報として利用するにあたり、前記特定情報及び前記検索情報を実行されたジョブとの間で相互に関連付ける関連付け手段とを具備するものであることを特徴とする画像処理システム。 - 請求項3記載の画像処理システムのうち画像処理装置が原稿画像を読み取る画像読取手段を備える態様において、
更に、画像処理装置及びサーバ装置の少なくともいずれか一方は、前記画像読取手段にて原稿から読み取られた画像データに基づいて前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報との一致度を算出して該当するジョブを特定する検索処理手段を備え、
前記検索処理手段は、
前記検索情報生成手段を用いて原稿から読み取られた前記画像データの検索情報を生成し、当該生成された検索情報と前記ログ情報記憶手段に記憶されたログ情報の検索情報との一致度を算出する算出部と、当該算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する判別部と、当該判別部にて前記一致度が前記予め決められた条件を満たすと判別されたログ情報のうち前記検索情報とは異なる第二の検索情報を有するログ情報に対して、前記生成された検索情報と前記第二の検索情報との一致度を算出する第二の算出部と、当該第二の算出部にて算出された一致度が予め決められた条件を満たすか否かを判別する第二の判別部と、
を有することを特徴とする画像処理システム。 - 画像データを処理するジョブの実行履歴情報をログ情報として記憶蓄積可能な画像処理プログラムであって、
画像データの少なくとも縮小処理可能な作像が実行されるジョブ実行手段及び該ジョブ実行手段を制御する制御装置を有する画像処理装置内のコンピュータ、あるいは、当該画像処理装置と通信手段にて接続されたコンピュータを、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成手段と、
前記ログ情報生成手段にて生成されたログ情報を記憶するログ情報記憶手段とを機能させ、
前記ログ情報生成手段は、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブを特定するための特定情報が生成される特定情報生成手段と、
前記ジョブ実行手段によって実行されたジョブにて少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理がなされた場合には、該縮小処理された画像データ及び前記複数枚の画像データ夫々から該当する処理ジョブを検索する検索情報が生成される検索情報生成手段と、
前記特定情報及び前記検索情報を前記ログ情報として利用するにあたり、前記特定情報及び前記検索情報を実行されたジョブとの間で相互に関連付ける関連付け手段として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 画像データを処理するジョブの実行履歴情報をログ情報として記憶蓄積可能な画像処理方法であって、
画像データの少なくとも縮小処理可能な作像を実行するジョブ実行ステップと、
前記ジョブ実行ステップにて実行されたジョブの実行履歴情報をログ情報として生成するログ情報生成ステップと、
前記ログ情報生成ステップにて生成されたログ情報を記憶するログ情報記憶ステップとを有し、
前記ログ情報生成ステップは、
前記ジョブ実行ステップにて実行されたジョブを特定するための特定情報を生成する特定情報生成ステップと、
前記ジョブ実行ステップによって実行されたジョブにて少なくとも複数枚の画像データを一枚の画像にまとめる縮小処理がなされた場合には、該縮小処理された画像データ及び前記複数枚の画像データ夫々から該当するジョブを検索する検索情報が生成される検索情報生成ステップと、
前記特定情報及び前記検索情報を前記ログ情報として利用するにあたり、前記特定情報及び前記検索情報を実行されたジョブとの間で相互に関連付ける関連付けステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
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