JP4625171B2 - 基地局およびワイヤレス通信システム中で使用するための基地局を具現化する方法及び基地局で使用するための機械で読み出し可能な記憶媒体を含む装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号分割多元接続(CDMA)ワイヤレスシステムおよび他のタイプのワイヤレス通信システムにおける基地局装置に係り、特に、基地局装置において使用するためのチャネルプーリング(channel pooling)技法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤレス通信システムにおける急速なペースの開発は、典型的には、そのようなシステムの動作を定義する標準に対するかなり大きな変化をもたらした。例えば、IS−95CDMAワイヤレスシステムの動作を定義する標準は、TIA/EIA IS−95AからTIA/EIA IS−95Bへ進歩し、IS−95Cとしても知られているTIA/EIA IS−2000に向かって動いている途中である。IS−95A,IS−95BおよびIS−95C標準は、ここでは集合的にIS−95と呼ぶ。マルチキャリア(MC)cdma2000およびUMTS(Universal Mobile Telecommunication System )として知られる次世代ヨーロッパ標準のような他のCDMA標準も、提案されている。
【0003】
これらの関連する標準は、各々、移動体ユニットがセルサイトに関連づけられた基地局と通信することを可能にするエアインタフェース仕様を定義する。インタフェース定義は、典型的には、1組のエアインタフェースチャネル、チャネル信号エンコーディングルール、およびシグナリングメッセージを含み、移動体ユニットがランドラインネットワークとの間および他の移動体ユーザとの間で音声またはデータ呼びを送受信することを可能にする。
【0004】
図1は、上述したIS−95標準に従って構成された基地局100の一例を示す。基地局100は、制御コンピュータ102、コントロールおよびトラフィックバス104、および1組のM個のチャネルユニットボード106−i、i=1,2,…Mを含む。制御コンピュータ102は、移動体交換センタ(MSC)とインタフェースし、MSCは、他の基地局および公衆交換電話網(PSTN)へのリンクを提供する。IS−95 CDMAシステムにおいて、所定の基地局アンテナセクタにおける異なるユーザ呼びからの拡散スペクトルデジタル信号は、一緒に加算されて、そのセクタのための合成拡散スペクトルデジタル信号を生成する。
【0005】
合成拡散スペクトルデジタル信号は、1つまたは2つ以上のチャネルユニットボード106により生成される。図1の基地局デザインは、チャネルユニットボード106が、1つのCDMAキャリアC1および3個までの120°アンテナセクタα,βおよびγ上のユーザのサポートにおいて次のボードに信号を通信することを可能にする。3セクタシステムは、一般に、実用されているが、全方向性アンテナおよび2セクタシステムも使用され得る。6セクタのような多数のセクタの仕様は、あまり一般的でないが、可能である。
【0006】
図1の基地局100中の各チャネルユニットボード106−iの中で、Nまでの数のユーザの拡散スペクトルデジタル信号が、セクタ単位で一緒に加算される。各セクタに対して、特定のチャネルユニットボード106−iによりサービスされたユーザの加算された拡散スペクトルデジタル信号は、先行するチャネルユニットボート、即ち図1のデザインにおいてその左のチャネルユニットボートからのそれぞれの信号に加算される。加算されたデジタル信号は、チャネルユニットボード106−iから出力され、図1中の3個の無線ボードの組108−1,108−2および108−3により近いネクストインライン(next-in-line)チャネルユニットボード106−(i+1)に対する入力となる。
【0007】
したがって、チャネルユニットボート毎にN人までのユーザが、チャネルユニットボードからチャネルユニットボードへの信号を加算するメカニズムにより一緒に加算される。M個のそのようなチャネルユニットボードを有するデザインにおいて、各々がNまでの数のユーザをサポートするM×Nまでの総数のユーザが、3セクタα,βおよびγにおいてサポートされ得る。チャネルユニットボード間の相互接続は、送信デジタル信号通信バスTx−busにより提供される。
【0008】
図1の基地局100の説明は、主にその送信動作についてのものであるが、受信動作に対しては同様の相互接続が問題となる。対応する受信バス(Rx−bus)は、説明の明瞭さかつ単純化のために図1から省略されている。
【0009】
チャネルユニットボード106−iの各々におけるデジタル処理エレメントは、3個のセクタα,βおよびγのうちのいずれかにおいてユーザ呼びをサポートするために使用され得る。この能力は、ここでは、チャネルエレメントプーリング、または単にチャネルプーリングと呼ばれ、図1のデザインにおいて、1キャリアおよび3セクタに対して適応される。そのような構成は、特に、シングルキャリア/マルチセクタチャネルプーリングと呼ばれる。
【0010】
図1において、3セクタα,βおよびγの各々および1つのCDMAキャリアC1に対する同相(I)および直交位相(Q)信号は、チャネルユニットボードからチャネルユニットボードへ加算され、最終的に、セクタに依存して、3個の無線ボード108−1,108−2および108−3のうちの1つに渡される。各無線ボード108−1,108−2および108−3は、デジタルのIおよびQ信号入力をRF信号に変換する。
【0011】
セクタα,βおよびγに対するRF信号は、それぞれ、電力増幅器110−1,110−2および110−3により増幅され、送信フィルタ112−1,112−2および112−3においてフィルタされ、送信アンテナ114−1,114−2および114−3により放射される。他のタイプの通常の技法が、チャネルユニットボード間で信号を通信するために使用することができ、例えば、各セクタに対するIおよびQ信号は、1つのバックプレーントレースにおいて多重化され得る。
【0012】
図1の基地局100のような通常のIS−95 CDMA基地局は、典型的には、シングルキャリアレベルにおいてのみチャネルエレメントプーリングをサポートし、即ちシングルキャリア/マルチセクタチャネルプーリングのみをサポートする。図2は、基地局100の所定のチャネルユニットボード106−iのチャネルエレメント間の送信方向相互接続、より具体的にはセルサイトモデム(CSM)とここで呼ばれるものを示す。
【0013】
所定のチャネルユニットボード106−iのN個のチャネルエレメントの各々は、一般に、N人のユーザのうちの特定の一人に対する単一の音声またはデータ呼びをサポートし、例えば単一の集積回路または集積回路の一部に対応し得る。図2において、チャネルエレメント120−N,120−(N−1)および120−(N−2)は、図示されているように、"デイジーチェーン(daisy chain)" 構成に相互接続されている。図2に示されていないが、1つまたは2つ以上の追加的なチェーンが、所定のチェーンのうちのあるエレメントが故障した場合の冗長性のために提供され得る。
【0014】
図2に示された例示的なチェーンの所定のチャネルエレメントは、3個のセクタα,βおよびγに対するそれ自体の出力を、チェーンの先行するエレメントの対応する出力と結合する。そして、得られた結合された出力は、チェーンの中の次のエレメントへ送られる。チェーン中の最後のエレメント、即ちこの例におけるエレメント120−Nの出力は、前述したようにさらなる処理のためにシステムバックプレーンまたは適切なボードコンバイナに送られる。
【0015】
図3は、送信および受信方向におけるチャネルエレメントの相互接続の一例を示す。受信方向において、所定チェーン中のCSMの全てが、同じ情報を受信する。即ち、CSMは、デージーチェーンではなくブロードキャストバスを使用して接続されている。図3の構成は、各々N=10個のチャネルエレメントを有する2個のチェーンAおよびBを含む。各チェーン中のチャネルエレメントは、CSM0ないしCSM9である。チェーンの各々における各チャネルエレメントは、3個のセクタα,βおよびγの各々に対するベースバンド受信データを受信する。送信および受信チャネルが対称的であるので、送信方向に割り当てられた同じキャリアが、受信方向に対しても割り当てられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図1,2および3との関係で説明した従来のシングルキャリア/マルチセクタチャネルプーリング構成における大きな問題は、所定のチェーン中のチャネルエレメントのうちのいずれか1つが特定のキャリアに割り当てられた場合、そのチェーン中のチャネルエレメントの全て、またはこの場合対応するチャネルユニットボードが、システム中のいずれか他のキャリアに割り当てることができないことである。従来の構成における別の問題点は、チェーン中の単一のチャネルエレメントの故障が、チェーン全体の故障を引き起こし得ることである。したがって、従来のシングルキャリア/マルチセクタチャネルプーリングに比べて、システム柔軟性および信頼性を向上させたマルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリング構成に対するニーズが存在する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ワイヤレスシステム基地局において使用するためのマルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリング技法を提供する。本発明によれば、ワイヤレス通信システム基地局は、複数のチャネルユニットボードを含み、各々が、信号処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを有する。所定のチャネルユニットボードは、そのボードのチャネルエレメントのうちの所定の1つをシステムの複数キャリアのうちのいずれか1つに割り当てることにより、マルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリングを実行するように動作可能なマルチプレクサを含む。
【0018】
例えば、所定のチャネルボード中のマルチプレクサは、そのボードのチャネルエレメントをシステムキャリアのうちの異なるものに関連づけられたI/Q信号バスに接続するように動作可能であり得る。各キャリアに対するI/Q信号バスは、他のボードからの同じキャリアに対する対応する信号バスと、所定のボード上で結合される。したがって、本発明は、所定のチャネルユニットボードのN個のチャネルエレメントの各々をシステムのN個までのキャリアのうちの特定の1つに割り当てるために使用され得る。
【0019】
好都合なことに、本発明は、チャネルユニットボードのチャネルエレメントが、所定のシステム構成において全ての利用可能なキャリアについてプールされることを可能にする。また、本発明は、所定のチャネルユニットボード上のいかなる故障したチャネルエレメントも単に使用されず、そのチャネルユニットボードの性能に影響を与えないので、システム信頼性を改善する。また、本発明は、基地局装置が、動作標準における変更をサポートするために、容易にかつ効率よくアップグレードまたは再構成されることを可能にする。本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付図面から明らかとなるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、例示的なワイヤレス通信システムとの関連で以下に説明される。しかし、本発明は、いずれか特定のタイプのワイヤレスシステムに限定されるものではなく、基地局がシステム動作標準におけるアップグレードまたは他の変更により容易に適合できるように、システム基地局におけるより柔軟なチャネルプーリング能力を提供することが望ましいいかなるワイヤレスシステムにも一般に適用可能である。例えば、IS−95 CDMA標準に従って構成されたシステムを参照して説明するが、当業者にはこの技法が他のワイヤレスシステムにも適用可能であることが明らかとなるであろう。
【0021】
図4は、本発明によるマルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリングを有するチャネルユニットボード200の例示的実施形態を示す。この実施形態は、CSM1ないしCSMNで示されたN個のチャネルエレメント202−1,202−2,…202−Nおよびマルチキャリア/マルチセクタマルチプレクサ204を含む。システムクロックは、チャネルエレメントの各々およびマルチプレクサ204に結合されている。
【0022】
マルチプレクサ204は、チャネルエレメント202−j、j=1,2,…Nの各々が、システムバックプレーンにおいて利用可能ないずれかのキャリアおよびセクタに割当てられることを可能にする。マルチプレクサ204は、チャネルエレメント202−jの各々からのα,βおよびγセクタ出力に結合された入力を有する。この実施形態におけるα,βおよびγセクタ出力の各々は、そのセクタに対するIおよびQ信号を含む。この実施形態は3個のセクタを使用するが、本発明はいかなる数のセクタにも適用可能であると理解されなければならない。
【0023】
マルチプレクサ204は、N個のチャネルエレメントからのセクタ出力をN個までの異なるキャリアI/Qバスのうちのいずれか1つに結合することができる。各チャネルエレメント202−jから特定のチャネルへのα,βおよびγセクタ出力の接続は、マルチプレクサ204に加えられるマルチプレクサ制御信号により決定される。この実施形態において数Nがチャネルエレメントの数および異なるキャリアの最大数を指定するために、説明の単純化のために使用されているが、チャネルエレメントの数およびキャリアの数は等しい必要はなく、実際には、典型的には等しくないことが理解されるべきである。より具体的には、キャリアの数は、一般に、所定の構成において、チャネルエレメントの数よりも少ない。
【0024】
マルチプレクサ制御信号は、例えば、対応するシステム基地局に関連づけられた図1の制御コンピュータ102のような制御コンピュータにより生成され得る。マルチプレクサ204は、キャリア毎に、セクタ毎に、チャネルユニットボード200の局所的に生成されたIおよびQデータストリームとダウンストリームチャネルユニットボードからのIおよびQ信号を結合させるようにさらに動作可能である。マルチプレクサ204に加えられる他の入力信号は、CSMからMuxへのクロックおよびMuxからバックプレーンへのクロックを含む。
【0025】
図4のチャネルユニットボード200の可能性のある構成の一例として、対応するシステムは、6個までのキャリアおよび3個までのセクタ、即ち総数で18個のキャリア/セクタのチャネルエレメントプーリングをサポートすることになると仮定する。説明の単純化のために、チャネルユニットボード200はN=6のチャネルエレメント202−jを含み、各々が、1キャリアおよび3セクタのIおよびQ信号データの処理が可能であると仮定される。また、マルチプレクサ204は、同じキャリアに割り当てられたチャネルエレメントに対するチャネルエレメント出力をデジタル的に加算することができると仮定されている。
【0026】
これらの構成パラメータは、単なる例であって、本発明が構成され得る可能性のあるシステム構成のクラスに限定されることを意図するものでないことが理解されなければならない。セクタ出力毎のビットの数、CSMからMuxへのクロックレートおよびMuxからバックプレーンへのクロックレートのような他のパラメータは、一般に、この技術分野においてよく知られているように、使用される特定の構成に依存して変化し、したがってここでは具体的に示さない。
【0027】
上述した例示的構成において、キャリア1が呼びまたは他のタイプの通信チャネルを加えるために必要とされる場合、システム制御コンピュータは、マルチプレクサ204を、選択されたチャネルエレメント、例えばCSM2のセクタ出力を、キャリア1I/Qバスへ経路選択することを指図することになる。そして、このチャネルエレメントからのIおよびQ信号は、下流のチャネルユニットボードからの同じキャリアのIおよびQ信号と結合される。
【0028】
別のチャネルがキャリア2に加えられる必要がある場合、マルチプレクサは、2つのチャネルエレメント、例えばCSM2およびCSM3のセクタ出力を、まず結合し、そしてそれらを下流のチャネルユニットボードからのキャリア2I/Qバスと結合させることになる。そして、別のチャネルがキャリア2に加えられる必要がある場合、別の利用可能なチャネルエレメントが、適切なマルチプレクサ制御信号の生成により、キャリア3に対して選択されかつ割り当てられる。マルチプレクサ204中の適切な制御ロジックの構成により、いずれか所望の数のキャリアおよびセクタが、チャネルユニットボード200において、サポートされ得る。
【0029】
図5は、チャネルユニットボート200のNチャネルエレメント202−jが送信方向に結合される方法をより詳細に示す。チャネルエレメント202−jの各々は、前述したようにキャリアI/Qバスのうちの1つに結合される。そして、キャリアI/Qバスは、N個のコンバイナ225−jの各々に加えられ、それは、キャリアの各々に割り当てられたチャネルエレメントの各々に対するチャネルエレメント出力を加算する。
【0030】
ローカルコンバイナ制御信号は、コンバイナがキャリアI/Qバスの各々に対する適切なチャネルエレメント信号を結合するように、コンバイナ225−jを制御する。コンバイナ225−jの各々の出力は、キャリアのうちの特定の1つに対するローカルキャリアI/Qバスを表す。これらのローカルキャリアI/Qバスの各々は、マルチキャリアデジタルコンバイナ230に加えられる。マルチキャリアデジタルコンバイナ230は、他のチャネルユニットボードからの対応する信号を運ぶアップストリームI/Qバス231を入力として受信し、ローカルキャリアI/Qバスを、他のチャネルボードからのI/Qバスと結合し、システム送信I/Qバスを作る。
【0031】
図5に示された送信方向結合プロセスは、チャネルユニットボードからのデータをデージーチェーン化することにより、異なるチャネルユニットボードからのマルチキャリアI/Qバスをチャネルユニットボードに結合し、各チャネルユニットボードにおけるデジタル加算を実行する。エレメント225−jおよび230は、図4のマルチキャリア/マルチセクタマルチプレクサ204のエレメントを表す。
【0032】
図6Aおよび6Bは、チャネルユニットボード200のNチャネルエレメント202−jが受信方向において結合される方法をより詳細に示す。受信方向において、キャリア毎に単一のブロードキャストバスが、1組の無線ボード232をM個のチャネルユニットボードとインタフェースするために使用される。M個のチャネルユニットボードの各々は、マルチキャリア/マルチセクタチャネルプールにおいてN個までのチャネルエレメントをサポートする。1組の無線ボード232および複数のチャネルユニットボード200−1,200−2,…,200−Mを有する基地局235において、各チャネルユニットボードは、図6Aに示されているように同じI/Qバスにインタフェースすることになる。
【0033】
そのような構成におけるI/Qバスは、N個のキャリア/セクタからなる、即ちキャリアおよびセクタ結合の総数はNである。例えば、6キャリア、3セクタチャネルプールに対して、36ワイヤI/Qバスは、特定のクロックレートにおいてIに対して1ビットおよびQに対して1ビットを提供するように構成され得る。チャネルユニットボード200のうちの所定の1つの入力において、I/Qルーティング制御信号に応答して、I/Qバスセクタ240は、正しいキャリア/セクタI/Qバスを、図6Bに示されているように、チャネルエレメント202−1,202−2,…,202−Nに接続する。
【0034】
好都合なことに、上述したマルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリング構成は、従来のシングルキャリア/マルチセクタアプローチに比べて実質的に改善された柔軟性を提供する。特に、本発明のチャネルプーリングは、いずれかのチャネルエレメントをシステム中のいずれかのキャリアセクタに割り当てられることを可能にする。例えば、本発明のチャネルプーリングは、所定のチャネルユニットボードの全てのチャネルエレメントが単一のキャリア、即ちK個のキャリアの異なる1つまたは他の組合せのいずれかの数に割り当てられるべき各チャネルエレメントに割り当てられることを可能にする。ここで、K≦Nである。
【0035】
本発明は、所定の基地局デザインが、同じ基地局ハードウェアを使用して異なるワイヤレス通信標準をサポートすることを可能にする。本発明は、追加的な容量を提供するためにまたは動作標準の変更をサポートするために現存する装置が容易にかつ効率よくアップグレードされることを可能にすることにより、基地局装置購入者の透視も保護する。また、本発明は、所定のチャネルユニットボード上のいずれの故障したチャネルエレメントも単に使用されず、そのチャネルユニットボードの性能に影響を与えないので、向上した信頼性を提供する。
【0036】
また、本発明は、直交送信ダイバースティ(OTD)を伴うまたはこれを伴わないIS−95C、マルチキャリア(MC)cdma2000またはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)のような様々な異なるワイヤレスシステム標準との組合せで動作するように構成された基地局において実施され得る。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のシングルキャリア/マルチセクタチャネルプーリングに比べて、システム柔軟性および信頼性を向上させたマルチキャリア/マルチセクタチャネルプーリング構成を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 IS−95 CDMAワイヤレス通信標準をサポートするように設計された従来の基地局の一例を示す図。
【図2】 図1の従来の基地局における複数のチャネルエレメントの相互接続を示す図。
【図3】 図1の従来の基地局における複数のチャネルエレメントの相互接続を示す図。
【図4】 本発明の例示的実施形態におけるチャネルエレメントのマルチキャリア/マルチセクタプーリングを示す図。
【図5】 本発明の例示的な実施形態による送信方向における複数のチャネルエレメントの相互接続を示す図。
【図6】 本発明の例示的実施形態による受信方向における複数のチャネルエレメントの相互接続を示す図。
【符号の説明】
200 チャネルユニットボード
202 チャネルエレメント
204 マルチプレクサ
Claims (15)
- 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局において、
前記通信システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタに割り当てられる信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを有し、前記複数のチャネルユニットボードの1つの複数のチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能である
ことを特徴とする基地局。 - 前記チャネルユニットボードの各々は、前記複数のキャリアの各々に対する1組のデジタル同相(I)および直交(Q)信号を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の基地局。 - 前記チャネルユニットボードの少なくとも1つが、前記複数のキャリアのうちの所定の1つに関連づけられたIおよびQ信号バスへ前記チャネルエレメントのうちの所定の1つを接続するように動作可能なマルチプレクサを含む
ことを特徴とする請求項2記載の基地局。 - 前記チャネルユニットボードのうちの所定の1つにより前記キャリアのうちの所定の1つに対して生成される前記IおよびQ信号は、他のチャネルユニットボードにより前記所定のキャリアに対して生成されるIおよびQ信号と、別のチャネルユニットボードの中で結合される
ことを特徴とする請求項3記載の基地局。 - 前記チャネルユニットボードのうち少なくとも一部のチャネルユニットボードの各々は、総数N個のチャネルエレメントを含み、前記チャネルエレメントの各々は、前記システムのN個までのキャリアのうちの1つに割当てられ得る
ことを特徴とする請求項1記載の基地局。 - 前記システムの前記複数のキャリアへの前記チャネルユニットボードの前記チャネルエレメントの割当てを制御するための1つまたは複数の制御信号を生成するように動作可能な制御コンピュータをさらに有する
ことを特徴とする請求項1記載の基地局。 - 前記ワイヤレス通信システムは、IS−95A標準、IS−95B標準、直交伝送ダイバシティ(OTD)を伴うIS−95C標準、OTDなしのIS−95C標準、マルチキャリア(MC)cdma2000標準、およびユニバーサル移動通信システム(UMTS)標準のうちの少なくとも1つに従って動作する符号分割多元接続(CDMA)通信システムである
ことを特徴とする請求項1記載の基地局。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局を具現化する方法であって、前記基地局が、前記通信システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタに割り当てられた信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを有するものにおいて、
前記チャネルユニットボードの異なるチャネルエレメントが前記システムの異なるキャリア及び異なるアンテナセクタに割り当てられるように、前記チャネルユニットボードのうちの少なくとも1つのもつチャネルエレメントを、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタのうちの指定されたキャリア及びアンテナセクタに制御可能に割当てるステップを有し、
前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能である
ことを特徴とする方法。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システムの基地局の設定に使用するための1つまたは複数のプログラムを格納するための機械読み出し可能な記憶媒体を含む装置であって、前記基地局は、前記通信システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタに割り当てられる信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを有するものにおいて、
前記1つまたは複数のプログラムは、実行される際、前記チャネルユニットボードの異なるチャネルエレメントが前記システムの異なるキャリア及び異なるアンテナセクタに割り当てられるように、前記チャネルユニットボードの少なくとも1つのもつチャネルエレメントを、前記システムの前記複数のキャリア及び複数のアンテナセクタのうちの指定されたキャリア及びアンテナセクタに制御可能に割当てるステップを実行し、
前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能である
ことを特徴とする装置。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局において、
前記通信システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタに割り当てられた信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードと、
前記複数のチャネルユニットボードの少なくとも一部に結合された制御コンピュータとを有し、
前記複数のチャネルユニットボードの1つのもつチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの前記複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能であり、前記制御コンピュータは、前記複数のチャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントを前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタのうち特定のキャリア及びアンテナセクタに割り当てるように動作可能である
ことを特徴とする基地局。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局において、
前記システムにより送信される信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードと、
前記複数のチャネルユニットボードの少なくとも一部に結合された制御可能な信号コンバイナエレメントとを有し、
前記制御可能な信号コンバイナエレメントは、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタのうちの1つまたは複数における送信のために、前記複数のチャネルユニットボードのうちの所定の1つのもつ複数のチャネルエレメントの各々からの信号の割り当てを実施し、
前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能である
ことを特徴とする基地局。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局において、
前記システムにより受信される信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードと、
前記チャネルユニットボードのうちの所定の1つに関連づけられて、前記システムの受信バスに関連づけられた1組の信号を入力として受信し、前記所定のチャネルユニットボードのチャネルエレメントのうちの1つの対応する入力に各々が結合された複数の出力を有する制御可能なセレクタとを有し、
前記制御可能なセレクタは、前記所定のチャネルユニットボードのチャネルエレメントの1つ又は複数に対する前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々から受信された信号の割当てを実行し、
前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの所与の1つが、前記システムの複数のキャリア及び複数のアンテナセクタの各々に割当て可能である
ことを特徴とする基地局。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局であって、
前記通信システムの複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアに割り当てられた信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを含み、
前記複数のチャネルユニットボードの少なくとも1つがもつ複数のチャネルエレメントの少なくとも1つの空でないサブセットの各々は、前記システムの複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアの各々に対して割当て可能であり、
前記チャネルユニットボードの各々は、前記複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアのそれぞれ一つずつに関連する複数の信号バスのうち選択されたバスと、前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの特定の出力とを、制御可能に連結するように構成される対応するマルチプレクサユニットを備える
ことを特徴とする基地局。 - 符号分割多元接続ワイヤレス通信システム中で使用するための基地局を具現化する方法であって、前記基地局が、前記通信システムの複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアに割り当てられた信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを有するものにおいて、
前記チャネルユニットボードの異なるチャネルエレメントが前記システムの異なる無線周波数符号分割多重接続キャリアに割り当てられるように、前記複数のチャネルユニットボードのうちの少なくとも1つのもつ複数のチャネルエレメントを、前記システムの複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアのうちの指定されたキャリアに制御可能に割当てるステップを有し、
前記割当てるステップは、前記少なくとも1つのチャネルユニットボードのマルチプレクサユニットにおいて実行され、前記マルチプレクサユニットは、前記複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアのそれぞれ一つずつに関連する複数の信号バスのうち選択されたバスと、前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの特定の出力とを、制御可能に連結するように構成される
ことを特徴とする方法。 - 符号分割多重接続ワイヤレス通信システムの基地局を設定する際に使用される一つ又は複数のプログラムを記録する機械可読な記録媒体を含む装置であって、
前記基地局は、前記通信システムの複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアに割当てられた信号に対する処理動作を提供するための複数のチャネルエレメントを各々が含む複数のチャネルユニットボードを有し、
前記一つ又は複数のプログラムは、前記チャネルユニットボードの異なるチャネルエレメントが前記システムの異なる無線周波数符号分割多重接続キャリアに割り当てられるように、前記複数のチャネルユニットボードのうちの少なくとも1つのもつ複数のチャネルエレメントを、前記無線周波数符号分割多重接続キャリアのうちの指定されたキャリアに制御可能に割当てるステップを有し、
前記割当てるステップは、前記少なくとも1つのチャネルユニットボードのマルチプレクサユニットにおいて実行され、前記マルチプレクサユニットは、前記複数の無線周波数符号分割多重接続キャリアのそれぞれ一つずつに関連する複数の信号バスのうち選択されたバスと、前記チャネルユニットボードの複数のチャネルエレメントの特定の出力とを、制御可能に連結するように構成される
ことを特徴とする装置。
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