JP4722308B2 - アダプティブアレイ基地局及び移動通信端末及びその通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はSDMA(Space Division Multiple Access:空間分割多元接続、以下本文では“空間多重”と記す)方式の通信システムに関するものであり、アダプティブアレイ基地局(以下、“基地局”と略す)でユーザを空間多重で他のユーザと同じTCH(情報チャネルまたは通話チャネル)物理スロットに割当てる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
無線区間に設けられるチャネルは、基本的にユーザ情報を転送する通話チャネル(TCH)と、制御信号を転送する制御チャネル(CCH)とから構成される。両チャネルに設けられるUW(同期ワード)は各チャネルのフレーム同期のための信号であり、TCHとCCHとを区別するため異なるパターンを規定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同一スロット同一周波数で複数ユーザに対してSDMAによるサービスを提供する場合、1つのUWを共用して使用していると、アルゴリズム的に複数のユーザを識別するのが難しいときがある。このような場合、ユーザ抽出が不完全になり、通話品質の劣化、ユーザのスワッピング等の不具合が生じる。
本発明はこのような従来技術の課題を解決し、通話品質を維持できるアダプティブアレイ基地局及び移動通信端末を提供することを目的とする。
また、本発明は、ユーザ抽出に要する計算収束時間を短縮させることのできるアダプティブアレイ基地局及び移動通信端末を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本願第1の発明は、同一の物理スロットを複数の呼で共有するSDMA方式での通信を行うアダプティブアレイ基地局に、第1の移動通信端末に第1のUWパターンを割り当てる手段と、各移動通信端末からの受信アライメントに基づいて、第1の移動通信端末以外の第2の移動通信端末に割り当てる第2のUWパターンを算出する手段と、第1のUWパターンを第1の移動通信端末に通知第2のUWパターンを第2の移動通信端末に通知する手段とを具備したことを特徴とする。
【0005】
上記アダプティブアレイ基地局は、第1の移動通信端末からの受信アライメントと、第の移動通信端末からの受信アライメントとが同じ場合、第1のUWパターンと第2のUWパターンとの内積が零になるように第2のUWパターンを算出することが好ましい。
上記アダプティブアレイ基地局は、第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、第の移動通信端末からの受信アライメントが+Xシンボルである場合、第1のUWパターンを有す同期ワードの前に設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報と第1のUWパターンの末尾Xシンボルを省いた情報とを組み合わせたデータ、並びに第2のUWパターンの内積が零になる第2のUWパターンを算出することが好ましい。
【0006】
上記アダプティブアレイ基地局は、第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、第の移動通信端末からの受信アライメントが+Xシンボルである場合、第2のUWパターンの先頭Xシンボルを省いた情報と第2のUWパターンを有す同期ワードの後ろに設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報とを組み合わせたデータ、並びに第1のUWパターンの内積が零になる第2のUWパターンを算出することが好ましい。
上記アダプティブアレイ基地局は、第の移動通信端末からの受信アライメントに対して、第1の移動通信端末からの受信アライメントが−Xシンボルである場合、第1のUWパターンを有す同期ワードの後ろに設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報と第1のUWパターンの先頭Xシンボルを省いた情報とを組み合わせたデータ、並びに第2のUWパターンの内積が零になる第2のUWパターンを算出することが好ましい。
【0007】
上記アダプティブアレイ基地局は、第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、第2の移動通信端末からの受信アライメントが−Xシンボルである場合、第2のUWパターンの末尾Xシンボルを省いた情報と第2のUWパターンを有す同期ワードの前に設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報とを組み合わせたデータ、並びに第1のUWパターンの内積が零になる第2のUWパターンを算出することが好ましい。
また、同一の物理スロットを複数の呼で共有するSDMA方式での通信を行うアダプティブアレイ基地局の通信方法において、第1の移動通信端末に第1のUWパターンを割り当てるステップと、各移動通信端末からの受信アライメントに基づいて、第1の移動通信端末以外の第2の移動通信端末に第2のUWパターンを割り当てるステップと、第1のUWパターンを第1の移動通信端末に通知し、第2のUWパターンを第2の移動通信端末に通知するステップと、を具備したことを特徴とする。
さらに、本願第2の発明は移動通信端末であり、上記アダプティブアレイ基地局から通知された第1のUWパターン又は第2のUWパターンを有した同期ワードを使用してアダプティブアレイ基地局と通信する手段を具備したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
無線区間に設けられるチャネルは、基本的にユーザ情報を転送する通話チャネル(TCH)と、制御信号を転送する制御チャネル(CCH)とから構成される。CCHからTCHへの移行時には同期バーストを使って基地局とユーザとの間で同期確立を図り、その後TCHで通話をする。PHSの場合は、この同期バーストのUWのフォーマットがTCHのそれとは異なっており、上り下りのUWがそれぞれ32ビット用意されている。通常、SDMAでの通信を開始する手順としては、一方のユーザがこの同期バーストを使って既存の呼と同じチャネルで基地局と同期を図る。このとき、既存の呼のTCHのUWは16ビットであり、PRも大きく異なっているため、基地局側で各ユーザを抽出する上でUWパターンが問題になることは少ないと考えられる。
しかし、SDMAでの通信を行っているユーザが干渉により基地局との間でそれぞれ同期バーストを使った同期再確立のフェーズに入った場合、同期バーストで使用する32ビットのUWもTCHの16ビットのUWと同様に、互いに異なるUWをユーザにアサインする必要が生じる。
【0009】
本実施の形態では、複数ユーザでSDMAでの通信を行う前に、各ユーザからの基地局での受信alignment(アライメント)に基づいて、オリジナルのUW以外にユーザ毎に異なるUWを算出する。このとき、各ユーザからの上りのUWが互いに高い直交性を持つように算出する。算出されたUWはAir Interfaceを通じて各ユーザに通知され、通知を受けた各ユーザは指定されたUWを使って基地局にアクセスする。すなわち、ユーザ側で幾つかのUWパターンを予めテーブルとして保持しておき基地局側でどのパターンを使用するかを指示するのではなく、各ユーザからの基地局での受信alignmentに基づいた最適UWを各ユーザにアサインするのである。
以上のようにすることで、各ユーザからの上りのUWが互いに高い直交性を確保できるようになり、SDMAのアルゴリズム上極めて有利になる。擬態的には各ユーザを抽出するための各ユーザへの受信Weightsの計算収束時間を短縮できると同時に誤抽出を防止することができる。
【0010】
次に添付図面を参照して、本発明によるアダプティブアレイ基地局による物理スロットの割当て方法をデジタル無線通信用アダブティブアレイ基地局であるPHS基地局に適用したときの実施の形態について詳細に説明する。なお、図1はアダブティブアレイ基地局の機能ブロック図、図2はTCHの信号フォーマットを表した図、図3は2ユーザからの受信alignmentを説明した図である。
【0011】
図1を参照すると、本発明によるアダプティブアレイ基地局をデジタル無線通信用アダブティブアレイ基地局であるPHS基地局に適用したときの実施の形態を示す機能ブロック図が示されている。
図1において、本実施の形態によるアダプティブアレイ基地局10は、4つのアンテナANT1〜ANT4を備え、これらアンテナANTが送受信切り替えスイッチ12に接続されている。送受信切り替えスイッチ12は、これらアンテナANT1〜ANT4を時分割で制御して送信と受信との切り替え制御を行っている。送受信切り替えスイッチ12には受信系モジュール14と送信系モジュール22とが接続されている。
【0012】
受信系モジュール14は、各アンテナANT毎に備えた、4つのローノイズ増幅器(LNA)16、ダウンコンバータ(D/C)18、A/Dコンバータ(A/D)20により構成されている。受信系モジュール14はまた、モデム部30に接続され、ローノイズ増幅器16、ダウンコンバータ18およびA/Dコンバータ(A/D)20は、信号経路である送受信切り替えスイッチ12からモデム部30に向かってこの順番で接続されている。
【0013】
送信系モジュール22は、同様に、各アンテナANT毎に備えた、4つのD/Aコンバータ(D/A)24、アッパコンバータ(U/C)26、乗算回路(MP)28a及びbにより構成されている。送信系モジュール22はまた、モデム部30に接続され、D/Aコンバータ24、アッパコンバータ26および乗算回路28a及びbは、信号経路であるモデム部30から送受信系切り替えスイッチ12に向かってこの順番で接続されている。
そして、2つの呼に空間多重する場合は、乗算回路28aと乗算回路28bとを使って各呼に異なる重みで送信できるようにしている。
【0014】
モデム部30は、複数のCPUから構成されており、送受信データの変復調およびデジタル信号処理による位相制御を行なっている。具体的には以下の5つの制御を行う。
1.受信系モジュール14の最終段で変換されたディジタル信号の例えばD/U(Desire/Undesire: 希望波/妨害波)が最大となるように合成し復調する。
2.アンテナANTでの受信の位相を算出して、送信時にはアンテナ端で同等の位相になるように制御する。それによって、通信を行うPHS端末の方向に送信/受信とも指向性を持たせることができる。
3.干渉波と遅延波の到来方向にヌル点を作ることによって抑圧する。
4.n本のアンテナに供給する信号の位相を制御することによって、任意の方向に指向性を持たせてビームを絞って送信することを可能とする。
5.周囲の基地局や通話中、あるいはデータ(通信)のやりとりをしている当該ユーザ端末以外の端末に対して、下り方向に与える干渉を減少させる。
このモデム部30は制御部32に接続されている。
【0015】
制御部32は複数のCPUから構成され、アダプティブアレイ基地局10全体の制御を行う。具体的には以下の6つの制御を行う。
1.モデム部30に対して必要なパラメータおよびタイミングを指示し、モデム部30が受信したデータを処理する。また、空中に輻射すべきデータを作成してモデム部30に渡す。さらに、キャリブレーションによって計算された重み付けによる送信出力の制御を指示する。
2.ユーザ端末(ユーザのPHS端末、以下単にユーザと称す)からのSpatial Signature(受信応答ベクトル)の変化速度を計算する。
3.ユーザからの上りのRSSIの統計処理をする。
4.空間多重した呼のGOSが空間多重でない通常の呼のGOSとできるだけ同じになるようなロジックで空間多重の物理スロット割当てを行う。
5.複数ユーザに対して空間多重で通話を確立する場合は、夫々のユーザへのC/I(Carrier/Interference)がユーザのGOSを良好に保つ為に必要な値以上になるように、夫々のユーザへの重みを計算する。
6.ISDN回線に接続され、これとのインタフェースの処理を実行する。
【0016】
電源部34は100Vの電源の供給を受け、アダプティブアレイ基地局10に電力を供給する電源部である。なお、モデム部30および制御部32によりデジタル信号処理部が形成される。アダプティブアレイ基地局10では、N(Nは2以上の自然数)本のアンテナから受信した受信情報(振幅と位相)を元にして、各アンテナに対しそれぞれ所定の重み付けで送信するアダプティブアレイ送信を行っている。
【0017】
本発明の実施の形態では、PHSにおいて2多重でSDMAを実現する場合を例にとって説明する。PHSで通話を実施するTCHの信号フォーマットを図2に示す。同図において、Rは過渡応答用ランプタイム、SSはスタートシンボル、PRはプリアンブル、CIはチャネル種別、SAはSACCH、CRCは誤り検出符号を表す。図2でR〜UWとCIとはどのユーザと通信する場合も共通になっており、実際に音声が乗るのはIの部分である。ここでは、同期ワードUWをSDMAにおいて2ユーザに対して異なる上りのパターンで使用する場合を考える。SDMAの場合、基地局側で制御するため上りのUWのみが問題になってくる。2人のユーザをユーザA、ユーザBとすれば、ユーザAに対しては従来と同じ上りのUWパターンを使用する。ユーザBに対しては以下の方法で最適なUWパターン(ここでは「最適UWパターン」と称す)を計算する。
【0018】
1.最適UWパターンの算出
(1)2ユーザからの受信alignmentが同じ場合
図3(a)は基地局の送信タイミングに対して2ユーザからの受信データを同じalignmentで受信する場合の状態を図に表したものである。同図において、受信データの進行方向は右→左であるとする。PHSでは、π/4DQPSKの変調方式を使用するので16ビットのUWを8シンボルのデータで考える。本実施の形態ではUWをπ/4DQPSKでエンコードした8シンボル(図3の“a1〜a8”及び“b1〜b8”)を“UWパターン”と呼び、以下のように定義する。
【0019】
【数1】
Figure 0004722308
【0020】
【数2】
Figure 0004722308
【0021】
これらUWパターンを有すUWが互いに直交する場合が、SDMAのアルゴリズム上最適な場合である。UW1は従来から用いられているオリジナルのUWをエンコードしたもの(オリジナルのUWパターン、図3の“a1〜a8”)であるので、UW1(図3の“a1〜a8”)及びUW2(図3の“b1〜b8”)をそれぞれ有すUW同士を直交させるためには、以下の内積をゼロにすることが必要である。
【0022】
【数3】
Figure 0004722308
【0023】
ここでai×bi(i=1,…8)は、aiの共役複素数とbiとの内積を意味する。a1〜a8は、上りのオリジナルのUWパターン“1110000101001001”にエンコードをかけたものである。
したがって式▲3▼から、オリジナルのUWパターンと互いにエンコードしたものが直交する最適UWパターン、UW2を計算することができる。例えば、UW2として“1101001001111010”が考えられる。
【0024】
(2)2ユーザからの受信alignmentが異なる場合
図3(b)及び図3(c)は基地局の送信タイミングに対して2ユーザからの受信データを異なるalignmentで受信する場合の状態を図に表したものである。「ユーザが基地局の送信タイミングに対して異なるoffsetで送信したとき」「基地局とユーザとの通信距離によって遅延量が異なるとき」等、2ユーザからの受信alignmentが異なる場合が実際は多い。このような場合、2ユーザのUWパターンだけの内積を計算するのでは意味がなく、UWの前後のPRやCIも考慮する必要がある。例えば図3(b)に示すように、ユーザBからの受信alignmentがユーザAのそれに対して+2シンボルの場合、PRのエンコードされた3シンボルをPR1,PR2,PR3、CIのエンコードされた2シンボルをCI1,CI2とすると、以下の2種類の内積計算が考えられる。
【0025】
【数4】
Figure 0004722308
【0026】
【数5】
Figure 0004722308
【0027】
一方、図3(c)に示すように、ユーザBからの受信alignmentがユーザAのそれに対して−2シンボルの場合、PRのエンコードされた3シンボルをPR1,PR2,PR3、CIのエンコードされた2シンボルをCI1,CI2とすると、以下の2種類の内積計算が考えられる。
【0028】
【数6】
Figure 0004722308
【0029】
【数7】
Figure 0004722308
【0030】
2.UWをアサインする手順
具体的にユーザに異なるUWをアサインする手順としては、以下に記す2つの手順がある。
(1)2つの既存のTCHの呼をTCH切り替えを起動して同一スロットでSpatial Channelを実現する場合
▲1▼2つのそれぞれの呼の受信情報から、ユーザA及びユーザBのそれぞれの受信alignmentを算出する。
▲2▼ユーザA及びユーザBのどちらをTCH切り替えさせるかを所定のアルゴリズムで決定して、TCH切り替えを行うユーザの最適UWパターンを算出する。
▲3▼TCH切り替えさせるユーザに対してTCH切り替え指示のメッセージを送信する訳だが、そのメッセージの中に「もう一方のユーザと同じ周波数指定」と「▲2▼で計算した最適UWパターン」とを入れる。
▲4▼TCH切り替え指示のメッセージを受信したユーザは、指定されたチャネルで同期バーストを使って同期確立した後、指定された最適UWパターンを有すUWを使って基地局にアクセスする。
【0031】
(2)制御チャネルで確立要求してきたユーザBを既存のTCHの呼とSpatial Channelを実現する場合
▲1▼制御チャネルでのユーザBからの受信alignmentと既存のTCHのユーザAからの受信alignmentを算出する。
▲2▼2つの受信alignmentからユーザBの最適UWパターンを算出する。
▲3▼制御チャネルでユーザBにTCHの割り当てのメッセージ(PHSではリンクチャネル確立割り当て)を送信する訳だが、そのメッセージの中で「既存のTCHと同じチャネル(スロットと周波数)」と「最適UWパターン」とを指定する。
▲4▼ユーザBは▲3▼で指定されたチャネルで同期バーストを使って同期確立した後、指定された最適UWパターンを使って基地局にアクセスする。
▲5▼但し、ユーザBが制御チャネルから指定されたTCHのチャネルに移行する際に、基地局の受信alignmentが変わる可能性もある。その場合は再度TCHでの2ユーザの受信alignmentからユーザBの最適UWパターンを算出し、同一スロット内でのTCH切り替え指示をユーザBに送信して最適UWパターンで基地局にアクセスするようにする。
【0032】
3.Spatial Channelを確立した後、あるユーザからの受信alignmentが著しく変わった場合
一般的にはモバイルでは、ユーザのモビリティが大きい場合Spatial Channelを実現するのが難しいので、モビリティの大きなユーザに対してはSpatial Channelを確立しようとはしない。しかし、ユーザがゆっくりとしたスピード(例えば歩行)で移動する場合は、ユーザからの受信alignmentが著しく変わる可能性がある。この場合は、上記2(UWをアサインする手順)の(2)▲5▼のように再度最適UWパターンを計算して、同一スロット内でのTCH切り替え指示メッセージをそのユーザに送信して最適UWパターンで基地局にアクセスするようにする。
【0033】
【発明の効果】
このように本発明のアダプティブアレイ基地局及び移動通信端末によれば、通話品質を維持することができ、また、ユーザ抽出に要する計算収束時間を短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるアダプティブアレイ基地局による物理スロットの割当て方法をPHS基地局に適用したときの実施の形態を示す機能ブロック図。
【図2】TCHの信号フォーマットを示した図。
【図3】2ユーザからの受信アライメントを説明した図。
【符号の説明】
10 アダプティブアレイ基地局
12 送受信切り替えスイッチ
14 受信系モジュール
22 送信系モジュール
30 モデム部
32 制御部

Claims (8)

  1. 同一の物理スロットを複数の呼で共有するSDMA方式での通信を行うアダプティブアレイ基地局において、
    第1の移動通信端末に第1のUWパターンを割り当てる手段と、
    各移動通信端末からの受信アライメントに基づいて、前記第1の移動通信端末以外の第2の移動通信端末に割り当てる第2のUWパターンを算出する手段と、
    前記第1のUWパターンを第1の移動通信端末に通知し、
    前記第2のUWパターンを前記第2の移動通信端末に通知する手段と、
    を具備したことを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  2. 請求項1に記載のアダプティブアレイ基地局において、
    前記第1の移動通信端末からの受信アライメントと、前記第2の移動通信端末からの受信アライメントとが同じ場合、
    前記第1のUWパターンと第2のUWパターンとの内積が零になるように前記第2のUWパターンを算出することを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアダプティブアレイ基地局において、
    前記第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、前記第2の移動通信端末からの受信アライメントが+Xシンボルである場合、
    前記第1のUWパターンを有す同期ワードの前に設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報と前記第1のUWパターンの末尾Xシンボルを省いた情報とを組み合わせたデータ、並びに第2のUWパターンの内積が零になる前記第2のUWパターンを算出することを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のアダプティブアレイ基地局において、
    前記第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、前記第2の移動通信端末からの受信アライメントが+Xシンボルである場合、
    第2のUWパターンの先頭Xシンボルを省いた情報と前記第2のUWパターンを有す同期ワードの後ろに設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報とを組み合わせたデータ、並びに前記第1のUWパターンの内積が零になる前記第2のUWパターンを算出することを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載のアダプティブアレイ基地局において、
    前記第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、前記第2の移動通信端末からの受信アライメントが−Xシンボルである場合、
    前記第1のUWパターンを有す同期ワードの後ろに設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報と前記第1のUWパターンの先頭Xシンボルを省いた情報とを組み合わせたデータ、並びに第2のUWパターンの内積が零になる前記第2のUWパターンを算出することを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のアダプティブアレイ基地局において、
    前記第1の移動通信端末からの受信アライメントに対して、前記第2の移動通信端末からの受信アライメントが−Xシンボルである場合、
    第2のUWパターンの末尾Xシンボルを省いた情報と前記第2のUWパターンを有す同期ワードの前に設けられる信号をXシンボル分エンコードして得た情報とを組み合わせたデータ、並びに前記第1のUWパターンの内積が零になる前記第2のUWパターンを算出することを特徴とするアダプティブアレイ基地局。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の移動通信端末であり、
    前記アダプティブアレイ基地局から通知された前記第1のUWパターン又は前記第2のUWパターンを有した同期ワードを使用して前記アダプティブアレイ基地局と通信する手段を具備したことを特徴とする移動通信端末。
  8. 同一の物理スロットを複数の呼で共有するSDMA方式での通信を行うアダプティブアレイ基地局の通信方法において、
    第1の移動通信端末に第1のUWパターンを割り当てるステップと、
    各移動通信端末からの受信アライメントに基づいて、前記第1の移動通信端末以外の第2の移動通信端末に第2のUWパターンを割り当てるステップと、
    前記第1のUWパターンを第1の移動通信端末に通知し、
    前記第2のUWパターンを前記第2の移動通信端末に通知するステップと、
    を具備したことを特徴とする通信方法
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