JP4624521B2 - 水酸化アルミニウムの表面処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィラーとして有益な水酸化アルミニウムの表面処理方法、該処理された水酸化アルミニウム及びその充填物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プラスチックあるいはゴム充填用のフィラーとして、水酸化アルミニウムが用いられている。しかしながら、水酸化アルミニウムは、プラスチックやゴムとの相溶性が悪く、複合による補強効果が無いため、シランカップリング剤による表面処理を行って界面強度の向上を図っている。
【0003】
水酸化アルミニウムの表面処理は、一般には以下のような方法で行われている。すなわち水酸化アルミニウムをミキサーで混合しながらシランカップリング剤を添加するか、又はシランカップリング剤を適当な溶媒に溶かして水酸化アルミニウムに添加した後、加熱による加水分解でシランカップリング剤から生成したアルコールを除去する方法等で実施される。シランカップリング剤は、この混合・加熱工程の際に加水分解してシラノールとなり、水酸化アルミニウム表面のOH基と結合する。
【0004】
しかしながら、全てのシランカップリング剤が水酸化アルミニウム表面のOH基と結合するできるわけではなく、一部は加熱の際、そのまま揮発して離散しまう。この加熱時の揮発は、シランカップリング剤による表面処理工程の歩留まりを悪化させるだけでなく、表面処理された水酸化アルミニウムをプラスチック・ゴムに充填しても、実質的な添加効果が得られず、複合化しても強度の低下を招いてしまう。
【0005】
こうした問題を解決するため、シランカップリング剤の揮発量を低減し、かつ該シランカップリング剤が強固に表面と結合した水酸化アルミニウムを得る方法として、例えば特開平11−79738号公報が提案されている。しかしながら、該特許の方法では、工業的に量産化が困難であり、従来の水酸化アルミニウムの製造工程に新たな処理工程を付加する必要が生じ、実質的に製造コストの上昇となる。。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、かかる事情下に鑑み、水酸化アルミニウムの表面処理方法について鋭意検討した結果、水酸化アルミニウムにアルカリ金属の水酸化物を添加することにより、加熱時のシランカップリング剤の揮発を低減し、且つゴム・プラスチックに充填した際に良好な機械的特性が得られる安価な表面処理方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の目的は、上述のような問題点及び課題を解決することができる水酸化アルミニウムの表面処理方法、該処理された水酸化アルミニウム及びその充填物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、水酸化アルミニウムに予めアルカリ金属の水酸化物を添加した後、シランカップリング剤と該水酸化アルミニウムと充分混合し、更に発生するアルコールを加熱除去することで、加熱の際のシランカップリング剤の揮発量を低減し、なお且つゴム・プラスチックに充填した際に良好な機械的特性が得られる水酸化アルミニウムの製造方法を提供することである。即ち、本発明は、以下の発明よりなる。
【0008】
(1)水酸化アルミニウムにアルカリ金属の水酸化物を添加、混合し、次いでシランカップリング剤を添加、混合、加熱することを特徴とする水酸化アルミニウムの表面処理方法。
(2)アルカリ金属の水酸化物が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種である前項1に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
(3)水酸化アルミニウムが、 平均粒子径100μm以下の水酸化アルミニウムである前項1又は2に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
【0009】
(4)アルカリ金属の水酸化物の添加量が、水酸化アルミニウム量に対して、その酸化物換算で0.15%以下である前項1乃至3の何れか1項に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
(5)水酸化アルミニウムが、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムを、酸化物換算で0.15%以下に含んだ水酸化アルミニウムであって、これにシランカップリング剤を添加、混合、加熱することを特徴とする水酸化アルミニウムの表面処理方法。
【0010】
(6)シランカップリング剤が、一般式、XSi(OR)3(但し、ORは加水分解可能なアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)であり、XはSiと反応する官能基(アミノアルキル、イソシアネートアルキル等の公知な置換アルキル基、ビニル基、エポキシ基等)である)で表される化合物である前項1乃至5の何れか1項に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
(7)シランカップリング剤を添加、混合、加熱する方法が、水酸化アルミニウム上にシランカップリング剤又はその加水分解液を均一に噴霧添加し、次いで混合機により充分撹拌した後、80〜120℃に加熱し乾燥する方法であることを特徴とする前項1乃至6の何れか1項に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
【0011】
(8)前項1乃至7の何れか1項に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法から製造された水酸化アルミニウム。
(9)表面処理された水酸化アルミニウムにおいて、シランカップリング剤の付着量が、表面未処理の水酸化アルミニウム100質量部に対して0.1〜5質量部の範囲であることを特徴とする前項8に記載の水酸化アルミニウム。
(10)前項8又は9に記載の水酸化アルミニウムをフィラーとして充填した該水酸化アルミニウム充填物。
(11)充填物のマトリックス体が、ゴム又はプラスチック材料である前項10に記載の水酸化アルミニウム充填物。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に用いる水酸化アルミニウムは、一般式Al2O3・3H2Oで示されるアルミナ3水和物であり、 平均粒子径は特に限定されるものではないが、好ましくは充填用として利用される100μm以下の範囲である。更に、ゴム充填用の場合、好ましくは20μm以下である。
【0013】
アルカリ金属の水酸化物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等があげられる。この添加量は、酸化物換算で0.15%以下、好ましくは0.06%以下である。これ以上の添加量の場合、所望するシランカップリング剤の揮発の低減や結合強度が得られず、これをゴム・プラスチックに充填した際、充填物の機械的特性が向上しない。アルカリ金属の水酸化物は、水酸化アルミニウムの製造工程で添加すればよく、また、ミキサー等で水酸化アルミニウムを攪拌しながら添加してもよい。
【0014】
また、本発明に用いる水酸化アルミニウムは、バイヤー法により製造された水酸化アルミニウムにおいて、その残存する水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム量が、その酸化物換算で0.15%以下に含んだ水酸化アルミニウムであってもよく、この場合、バイヤー法による水酸化アルミニウムの製造においては、水酸化アルミニウムを含んだ水酸化ナトリウムスラリーあるいは水酸化カリウムスラリーの固液分離工程で、濾過条件あるいは洗浄条件を制御して、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウムを残存させることができる。
【0015】
具体的には、前記工程において、洗浄水の量を制御することでアルカリ金属の水酸化物の残存量が制御できる。この処理は、前記アルカリ金属の水酸化物を表面処理前に別途添加する方法よりも、全工程を簡略化でき、安価な製法となる。
【0016】
次に、シラン系カップリング剤の例としては、一般式 XSi(OR)3(但し、ORは加水分解可能なアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)、XはSiと反応する官能基(アミノアルキル、イソシアネートアルキル等の公知な置換アルキル基、ビニル基、エポキシ基等))で表される化合物であり、具体的には、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−メチルジメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ジスルフィド、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)トリスルフィド、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル−N,N−ジメチルカルバモイルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルペンゾチアゾリルテトラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリロイルモノスルフィド等が挙げられる。
【0017】
本発明においては、この所望により用いられるカップリング剤は単独で用いても良く、二種以上を組み合わせて用いても良い。
これらの化合物は、水酸化アルミニウムを充填するプラスチック・ゴムの種類によって適宜選定される。そのシランカップリング剤の使用量は、表面が単分子層で被覆できる程度であればよく、一般には水酸化アルミニウム100質量部に対して0.1〜5質量部、好ましくは0.5〜3質量部を使用すればよい。0.1質量部以下では樹脂組成物の機械的強度の改善効果が見られず、5質量部以上では樹脂組成物に着色が生じたり、硬化速度に影響を及ぼす場合があり好ましくない。
【0018】
水酸化アルミニウムにシランカップリング剤を加える方法は、例えば水酸化アルミニウム上に該加水分解液を均一に噴霧添加し、ヘンシェルミキサー等の混合機により充分撹拌した後、加熱し発生するアルコールを乾燥除去する。乾燥温度は、通常80〜120℃程度で行われる。80℃以下だとアルコールを充分乾燥除去できず、120℃以上だと水酸化アルミニウムの結晶水の脱水温度に近くなるため好ましくない。
【0019】
以上のようにしてシランカップリング剤の揮発を低減し、なお且つゴム・プラスチックに充填した際に良好な機械的特性が得られる水酸化アルミニウムを製造する。
このようにして得られる水酸化アルミニウムのシランカップリング剤付着量は、50質量%以上である。ここでいうシランカップリング剤付着量とは、シランカップリング剤処理前のSi量を(A)、処理後の水酸化アルミニウム中のSi量を(B)、添加するシランカップリング剤中のSi量を(C)とすると、(B)から(A)を引いたものを、(C)で割った値である。
【0020】
シランカップリング剤付着量が50質量%以下だと歩留まりが悪いばかりでなく、プラスチック・ゴムに充填した際、機械的強度の低下等が生じるので好ましくない。また、このようにして表面処理された水酸化アルミニウムは、従来公知の方法で充填剤として適用される。
【0021】
【作用】
シランカップリング剤の加水分解は定かなものではないが、
XSi(OR)3+3H2O→XSi(OH)3+3ROH
の反応により行われ、アルカリ金属の水酸化物は水酸化アルミニウム表面でこの反応を促進させるものと思われる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は何ら実施例に制限されるものではない。
以下の実施例において、実施例1〜3および7〜9は参考例として示す。
[実施例1〜3]ヘンシェルミキサー内で市販の水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42I、昭和電工(株)製、平均粒子径1μm、水溶性Na2O量0.005質量%)1000gに対し、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)を、それぞれ12g、17g、25gを添加し、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。
【0023】
(シランカップリング剤付着量評価)
シランカップリング剤付着量は、以下のようにして評価した。シランカップリング剤処理前のSi量を(A)、処理後の水酸化アルミニウム中のSi量を(B)、添加するシランカップリング剤中のSi量を(C)とすると、(B)から(A)を引いたものを、(C)で割った値とした。
更に得られた水酸化アルミニウムを表2に示す配合でエチレンプロピレンゴムEPDMとロール混練30分した後、170℃、8分で圧縮成形した。得られたEPDMの力学的特性をJISK6301に準拠し、引っ張り強さ(TB)及び伸び300%時の引っ張り応力(M300)を測定した。結果を表1に示す。
【0024】
[実施例4〜6]
ヘンシェルミキサー内で市販の水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42I昭和電工(株)製、平均粒子径1μm)1000gに対し、水溶性Na2Oとして0.015質量%となるように0.1NのNaOH溶液を25g添加した後、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)を、それぞれ12g、17g、25gを添加し、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。
このようにして得られた水酸化アルミニウムを用いて、実施例1〜3と同様の評価を行った。
【0025】
[実施例7〜9]
硫ばん730gとアルミン酸ソーダ溶液(F−NaOH156g/リットル、Al2O3128g/リットル)1000gをイオン交換水3000gに混合し、ホモジナイザーで6000rpm、10分混合し、水酸化アルミニウムゲルを作製した。前述アルミン酸ソーダ溶液22mlに該ゲルを種子として17ml添加し、40℃で1h析出させた。得られた水酸化アルミニウムスラリーに、前述アルミン酸ソーダ溶液を1800mlを更に加え、60℃で24h析出させた。
【0026】
得られた水酸化アルミニウムスラリーを9.98×104Pa(パスカル)で濾過し、2リットルのイオン交換水で置換洗浄後、エタノール1リットルで更に置換洗浄し、110℃20h乾燥し、水酸化アルミニウムを得た。この水酸化アルミニウムの水溶性Na2Oは、0.06質量%、平均粒子径は1.1μmであった。ヘンシェルミキサー内で得られた水酸化アルミニウム1000gに対し、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製 メルカプトシラン)を、12、17、20g添加した後、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。このようにして得られた水酸化アルミニウムを用いて、実施例1〜3と同様の評価を行った。
【0027】
[実施例10〜12]
ヘンシェルミキサー内で市販の水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42I、昭和電工(株)製、平均粒子径1μm)1000gに対し、水溶性Na2Oとして0.06質量%となるように1NのNaOH溶液を10g添加した後、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)を、それぞれ12g、17g、25gを添加し、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。
このようにして得られた水酸化アルミニウムを用いて、実施例1〜3と同様の評価を行った。
【0028】
[比較例1〜3]
ヘンシェルミキサー内で市販の水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42I、昭和電工(株)製、平均粒子径1μm)1000gに対し、水溶性Na2Oとして0.155質量%となるように1NのNaOH溶液を25g添加した後、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)を、それぞれ12g、17g、25gを添加し、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。
このようにして得られた水酸化アルミニウムを用いて、実施例1〜3と同様の評価を行った。
【0029】
[比較例4〜6]
ヘンシェルミキサー内で市販の水酸化アルミニウム(ハイジライトH−42I昭和電工(株)製、平均粒子径1μm)1000gに対し、水溶性Na2Oとして0.155質量%となるように1N−NaNO3水溶液を25g添加した後、シランカップリング剤(A−1289、日本ユニカー(株)製ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン)を、それぞれ12g、17g、20g添加し、20分間撹拌した。この水酸化アルミニウムを熱風乾燥機にて、110℃×1時間乾燥した。
このようにして得られた水酸化アルミニウムを用いて実施例1と同様の評価を行った。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】
第1表から明らかなように、アルカリ金属の水酸化物の量を制御することで、広範囲なシランカップリング剤添加量にわたり、その揮発量を低減させ、ゴム配合した際の力学的特性を向上させることが可能である。また工業的にも大規模な設備を必要とせず、従って本発明の示す水酸化アルミニウムの表面処理方法は、安価で特性を向上できる意味からその工業的効果は極めて大きい。
Claims (6)
- 水酸化アルミニウム粉末にアルカリ金属の水酸化物を、水酸化アルミニウム量に対して、その酸化物換算で0.15%以下添加、混合し、次いでシランカップリング剤を添加、混合、加熱することを特徴とする水酸化アルミニウムの表面処理方法。
- 水酸化アルミニウム粉末に対してアルカリ金属の水酸化物の添加量が、水酸化アルミニウム量に対して、その酸化物換算で0.01%以上0.15%以下であることを特徴とする請求項1に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
- アルカリ金属の水酸化物が、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1または2に記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
- 水酸化アルミニウムが、 平均粒子径100μm以下の水酸化アルミニウムである請求項1〜3のいずれかに記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
- シランカップリング剤が、一般式、XSi(OR)3(但し、ORは加水分解可能なアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等)であり、XはSiと反応する官能基(アミノアルキル、イソシアネートアルキル等の公知な置換アルキル基、ビニル基、エポキシ基等)である)で表される化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
- シランカップリング剤を添加、混合、加熱する方法が、水酸化アルミニウム上にシランカップリング剤又はその加水分解液を均一に噴霧添加し、次いで混合機により充分撹拌した後、80〜120℃に加熱し乾燥する方法であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の水酸化アルミニウムの表面処理方法。
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