JP4623808B2 - ボタン付けミシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫製データに基づいて縫製動作が定められるミシンに、縫製データを入力するための表示画面を表示するミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、縫製データに基づく電子制御により縫製動作が定められるミシンでは、オペレータの操作により、この縫製データを入力するための表示画面を表示する表示装置が設けられる。この縫製データは、ミシンが所定に動作するために必要となる多数の設定項目データからなる。
従来の表示装置は、例えば、縫製データを入力するための表示画面を表示する表示部(例えば、液晶パネル、CRTなど)と、縫製データを入力する入力部(例えば、スイッチなど)と、縫製データに基づいてミシンの縫製動作を所定に制御するCPUと、必要となる各種データが格納される半導体メモリと、などから構成される。これにより、オペレータは表示装置の表示画面から縫製データを設定できる。そして、設定された縫製データに基づいて、CPUが各種アクチュエータを制御し、定められた縫製動作がなされる。
【0003】
従来の表示装置100の構成例を図18に示す。この表示装置100は、表示部となる液晶表示部10と、入力部となる操作スイッチ部20と、などを備える。そして、液晶表示部10が表示する表示画面に、必要となる設定項目データを設定するための設定項目11が表示される。
従来の表示装置では、この液晶表示部10に、下位階層画面Q(図19に図示)と上位階層画面P(図20に図示)とが互いに切換表示できるように構成される。下位階層画面Qは、図19に示すように、必要となる設定項目11がまとめて表示される。オペレータはこの下位階層画面Qで各設定項目データを設定できる。対して、上位階層画面Pは、図20に示すように、頻繁に編集を行う設定項目11が予め選択されて表示される。これにより、オペレータが縫製データを簡易的に設定する便宜が図られる。なお、図18は液晶表示部10に上位階層画面Pを表示した状態を示している。
【0004】
操作スイッチ部20は、各種スイッチを備え、各設定項目データを編集するときに、画面選択、絵選択、数値入力などの操作が行えるように構成される。
操作スイッチ部20は、より詳細には以下の通りに構成される。すなわち、図18に示すように、「0」〜「9」までの数値に対応する各キーからなるテンキー21と、入力する数値を増減させる「+」キー22および「−」キー23と、表示画面に表示されるカーソルを上下左右に移動させるカーソル移動キー24と、を備える。
また、操作スイッチ部20は、液晶表示部10に表示される絵柄などのピクトを選択する選択キー25と、入力した数値をクリアするリセットキー26と、を備える。さらに、操作スイッチ部20は、「二桁の数値」を入力するときに押下げる二桁キー27を備える。
各設定項目データとして「二桁の数値」を入力するときには、先ずこの二桁キー27を押下げ、二桁の数値の入力待ち状態とする。次いで「十の位の値」「一の位の値」の順序で対応する数値をテンキー21から入力することで、所望の二桁の数値が入力される。
そして、準備完了キー28の押下げにより縫製データの設定が完了し、縫製動作の待機状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の表示装置100では、上位階層画面Pに表示されていない設定項目データを編集しようとすると、オペレータは下位階層画面Qを呼び出して設定項目データを編集するという煩雑な操作が必要であった。
ここで、上位階層画面Pに表示される設定項目11としては、上述のように、頻繁に編集を行う設定項目11が予め選択されていることが望ましい。しかし実際には、縫製物の種類(例えば、紳士服、婦人服、上着、ズボンなど)、ミシンの操作条件の違い(例えば、セットアップ時、通常縫製時、試し縫い時など)などにより、頻繁に編集することになる設定項目11が異なる。従って、上位階層画面Pに表示すべき設定項目11を、あらゆる場面に対応するように当初から設定しておくことは困難である。
また、上位階層画面Pに表示される設定項目11の種類をできるだけ多く設定しておけば、上述の下位階層画面Qを呼び出す煩雑な操作が低減される。しかしながら、表示スペースの制約から上位階層画面Pに表示できる設定項目11の数には限りがあり、あらゆる場面に対応させることができなかった。
【0006】
本発明の課題は、縫製物の種類、操作条件の違い、などのさまざまな条件に対応して、簡易的に縫製データを設定できるミシンを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、例えば、図14〜17に示すように、
縫製に関する情報を表示する表示パネル(例えば、液晶表示部10)を備え、
縫製データに基づいて縫製動作が定められ、かつ、この縫製動作の一針ごとのステップ動作が可能なボタン付けミシンであって、
前記一針ごとのステップ動作に伴って、各順番の針落ち点におけるステップ動作に関連する設定項目の設定を行うために、当該各設定項目が絵表示された表示画面を表示パネルに表示する制御手段(例えば、CPU4と記憶部5)を備え、
前記制御手段は、前記一針ごとの針落ち点を示すとともに当該一針ごとのステップ動作をイメージさせる絵柄を表示するように、前記一針ごとのステップ動作が行われるたびに、当該一針ごとのステップ動作に割り当てられた表示画面を前記表示パネルに表示することを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の発明によれば、制御手段の制御のもとで、1針毎のステップ動作に対応する設定項目が表示パネルに表示される。従って、請求項1記載の表示装置を備えるボタン付けミシンは、1針毎のステップ動作に割り当てられた画面を適宜表示させ、オペレータは縫製に関する情報をステップ動作ごとに設定できる。これにより、縫製に関する情報の設定を簡易的に行うことができる。
また、上記制御手段は、前記一針ごとのステップ動作に伴って針落ち点となるボタン穴を示す図柄を表示パネルに表示しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、図1〜6を参照して、第1の実施の形態の表示装置1を詳細に説明する。
第1の実施の形態の表示装置1は、複数の設定項目データからなる縫製データに基づいて縫製データが定められるミシンに設けられ、縫製データを設定するための表示画面を表示する。
この表示装置1のハード的な構成は、従来の表示装置100(図18に図示)と同様であり、液晶表示部10(表示パネル)と操作スイッチ部20とを備える。そして、表示の制御が本発明にかかる部分となる。従って、以下の説明では、従来の表示装置100と同様の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、以下の説明では、第1の実施の形態の表示装置1をボタン付けミシンに適用した例を主体に説明するが、本実施の形態の表示装置1が適用されるミシンはボタン付けミシンに限定されず、縫製データに基づいて縫製動作が定められるミシンであれば、各種ミシンに適用できる。
【0017】
以下、図1のブロック図を参照して、第1の実施の形態の表示装置1の基本構成を説明する。
表示装置1は、図1に示すように、選択されたプログラムに基づいて各種処理を行なうCPU(Central Processing Unit)4と、オペレータが縫製データを設定するために操作する表示画面を表示する表示部2と、縫製データなどの各種データを設定する入力部3と、ミシンを制御するためのプログラムおよびこのプログラムで必要となる各種データなどが記憶される記憶部5(記憶手段)と、を備える。
また、図示はしないが、第1の実施の形態の表示装置1が備えられるミシンには、ミシンの駆動源となるミシンモータと、縫製物を搬送する縫製物搬送装置と、などを動作させる各種アクチュエータ6が設けられる。これら各種アクチュエータ6は、I/Oポートおよびドライバを介してCPU4に接続され、このCPU4の制御のもとで所定に動作する。
【0018】
CPU4は、予め記憶部5に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムや、入力部3から入力される各種データを記憶部5内に格納する。そして、CPU4は、指定されたプログラムに従って、記憶部5内に格納された各種データに応じた各種処理を実行し、この処理結果を記憶部5内にさらに格納すると共に、この処理結果を表示部2に出力する。
【0019】
記憶部5は、予めミシンを制御するためのプログラムおよびこのプログラムで使用されるデータ、が記憶されたROM(read only Memory)と、入力部5から入力されて新たに更新された縫製データ、CPU4がプログラムに基づいてミシンを制御するときに必要となる各種データ、などのデータがCPU4の制御のもとで格納されるRAM(Random Access Memory)と、を備えて構成される。なお、RAMには予め定められたプログラム番号に対応づけて、所望のプログラムと所望のデータから構成される縫製パターンが記憶されている。
【0020】
また、記憶部5のROMおよびRAMには、液晶表示部10に下位階層画面T(下位画面)を表示するための下位階層画面データ(下位画面情報)と、上位階層画面S(上位画面)を表示するための上位階層画面データ(上位画面情報)と、が格納される。ここで、これら記憶部5のROMおよびRAMには、複数の上位階層画面データが格納される。これら複数の上位階層画面データは、各々プログラム番号に対応して格納される。これにより、本実施の形態の表示装置は、ミシンが行う縫製動作に対応する複数の上位階層画面を表示できるように構成される。従って、該当するプログラム番号を選択して、所望の縫製動作に関連する上位階層画面を表示できるように構成される。
【0021】
また、記憶部5のROMには、初期画面を表示するためのデフォルトとなるデータ(下位階層画面データ、上位階層画面データ、縫製データなど)が格納される。また、記憶部5のRAMは、新たに設定された縫製データ、新たに設定された上位階層画面データおよび下位階層画面データ、などのデータがCPU4の制御のもとで格納される。また、記憶部5のRAMはバッテリーによってバックアップされ、電源が遮断されても記憶内容が消失せずに保持できる。なお、このRAMをEEPROMに置き換えても良い。
【0022】
入力部3は、各種スイッチ、マウス、キーボードなどにより構成され、本実施の形態では、操作スイッチ部20が入力部3となる。
【0023】
表示部2は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU4の表示制御に従い、CPU4から入力されるデータを表示する。なお、本実施の形態では、液晶表示部10が表示部2となる。表示部2となる液晶表示部10は、下位階層画面Tと、この下位階層画面Tから切換表示される上位階層画面Sと、を表示する。
この液晶表示部10は、選択されているプログラム番号を表示するプログラム番号表示部12と、設定項目11(縫製に関する情報)が表示される設定項目表示部13と、選択されているプログラムがイメージ表示されるプログラムイメージ表示部14と、などの表示部が設けられる。これら各表示部が所定に配置され、上位階層画面Sおよび下位階層画面Tの画面が構成される。
【0024】
また、上位階層画面Sおよび下位階層画面Tに表示される絵柄などのピクトは、縫製データの設定を行う場合に、操作する対象となるピクトが点滅状態で表示される(以下「カーソル」と称す)。このカーソルは、操作スイッチ部20のカーソル移動キー22により、表示されるピクト間で、上下左右に移動させることができる。そして、選択キー25を押下げることで、カーソルが位置して点滅状態にある絵柄などのピクトが選択される。
【0025】
また、下位階層画面Tには上位階層画面表示スイッチ15が設けられ、上位階層画面Sには下位階層画面表示スイッチ16が設けられる。これら上位階層画面表示スイッチ15と下位階層画面表示スイッチ16とはタッチパネル式に構成され、外部からの押圧を検知することでスイッチとして機能する。
上位階層画面表示スイッチ15は、CPU4の制御のもとで、下位階層画面Tから上位階層画面Sへと切替表示させる。また、下位階層画面表示スイッチ16は、上位階層画面Sから下位階層画面Tへと切換表示させる。すなわち、本実施の形態では、上位階層画面表示スイッチ15と、下位階層画面表示スイッチ16と、CPU4と、記憶部5と、から切換え手段が構成される。
【0026】
ここで、図2に下位階層画面Tの表示を拡大して示す。
この下位階層画面Tは、プログラム番号表示部12に選択されているプログラム番号が表示される。本実施の形態では、「0」から「99」までの数値に対応づけられた100種類の縫製パターンが選択できる。なお、図2では、プログラム番号「3」に対応するプログラム(本実施の形態では平ボタンの縫製に対応。その他、シャンクボタンの縫製プログラムがある)及びデータが選択されている状態を示す。
また、下位階層画面Tには、設定項目表示部13に、選択されているプログラム番号で必要となる全ての設定項目11が表示される。これらの表示は、オペレータがその設定項目11をイメージしやすいように設定項目11に応じて絵表示され、オペレータの操作の利便性が図られる。さらに、これら設定項目11は、設定されている数値が絵表示とともに併せて表示される。これにより、オペレータは各設定項目11の設定内容を容易に確認できる。なお、各設定項目11には、プログラム番号に応じて、予めデフォルトとなる数値が設定され、記憶部5のROM内に格納される。つまり、各設定項目11には、対応する絵表示とともに、このデフォルトとなる数値もしくは新たに設定された数値が表示される。
さらに、下位階層画面Tには、後述するように、上位階層画面Sに表示させる設定項目11を選択するための設定スイッチ17が設けられる。
【0027】
本実施の形態では、下位階層画面Tの設定項目表示部13には、1度に15種類の設定項目11が表示できる。また、本実施の形態では、縫製データは図3に示す18種類の設定項目11からなる。従って、図2に示すように、設定項目表示部13に表示できる設定項目11の数より、本実施の形態で用いられる設定項目11の数の方が多く、設定項目表示部13に18種類全ての設定部11(図3に示す)が表示されない。そこで、操作スイッチ部20のカーソル移動キー24を操作してカーソル(点滅位置)を移動させることで、表示しきれずに隠れている設定部11を表示させる。これにより、オペレータは下位階層画面Tに表示される全ての設定項目11に対して操作を行える。
【0028】
この下位階層画面Tは、以下に示すとおり、上位階層画面Sに表示させる設定項目11を設定・登録する機能が持たされている。
カーソル移動キー24によりカーソル(点滅位置)を上下左右に移動させ、編集すべき設定項目11のピクトを点滅状態とする。このように、設定・登録する設定項目11を選択した状態で、設定スイッチ17を押すと、選択されている設定項目11の表示の右下に「*」が表示される。このように、CPU4の制御のもとで記憶部5に必要なデータを格納させながら、上位階層画面Sに設定・登録する設定項目11が選択される。この状態で、上位階層画面表示スイッチ15を押すと、選択された設定項目11が表示された上位階層画面Sが表示される。また、選択された設定項目11が「*」を表示している状態で、再度、設定スイッチ17を押すと「*」が消失する。これにより、上位階層画面Sに設定・登録するために行った以上の操作が解除される。
すなわち、本実施の形態では、設定スイッチ17とカーソル移動キー24とCPU4と記憶部5とから選択手段が構成される。また、CPU4で制御手段が構成される。
以上の方法により、オペレータは、全ての設定項目11(図3に図示)のうち上位階層画面Sに表示すべき設定項目11を設定できる。
なお、図2では、<A>、<D>、<I>、<K>、<O>、に対応する5つの設定項目11に「*」を表示させた状態を示す。すなわち、これら5つの設定項目11を上位階層画面Sに表示するように設定・登録されたことを示す。
【0029】
また、本実施の形態では、上述の通り、上位階層画面Sの設定項目表示部13は5つの設定項目11を表示できるスペースをもつ。ここで、下位階層画面Tで選択した設定項目11を、5つの表示スペースのどのスペースに表示させるかを、別途表示される表示画面などから設定できるように構成しても良い。この場合には、上位階層画面Sをオペレータの好みにあわせてより自由に構成できる。
また、下位階層画面Tにおいて設定・登録した設定項目11の数が5つよりも少ない場合には、表示できる5つのスペースのうちの必要となるスペースだけに設定項目11が表示される。すなわち、本実施の形態では、登録する設定項目11の数は、5つ以下の数であれば自由に設定できる。
【0030】
図4に、図2中の上述の5つの設定項目11が選択された場合の上位階層画面Sの表示を示す。この上位階層画面Pの設定項目表示部13には、上述の通りにして設定・登録された5つの設定項目11が表示される。
上位階層画面Sは、選択されているプログラム番号が表示されるプログラム番号表示部12と、設定項目データを入力するための設定部11が表示される設定項目データ表示部13と、などを備える。ここで、上位階層画面Sに表示されるプログラム番号は、上位階層画面Pで表示されるプログラム番号に対応し、上位階層画面および下位階層画面のいずれからでもプログラム番号が変更できる(本実施の形態では0〜99の中から選択可能)。
また、プログラムイメージ表示部14を備え、このプログラムイメージ表示部14に、選択されているプログラム番号に対応する縫製動作のイメージ図が表示される。これにより、オペレータは選択したプログラムを1目で視認できる。
【0031】
次に、図5を参照して、第1の実施の形態の表示装置1のCPU4における縫製データ設定処理を説明する。なお、図5は、上位階層画面Sに表示される設定項目11を選択して設定・登録するときのフローチャートを示す。また、以下に示す縫製データ設定は、ミシンが停止している状態で、オペレータが全設定項目のうちから必要となる設定項目を選択して行われる。
先ず、本実施の形態の表示装置1を備えるミシンの電源をオンすると、表示装置1の液晶表示部10に、プログラム番号に対応した上位階層画面Sが表示される(ステップS1)。このとき、記憶部5のROMに格納されるデフォルトの上位階層画面データに基づいて、上位階層画面Sが表示される。
【0032】
次いで、ミシンが停止状態で、かつ、設定項目データの入力・変更などの編集が可能な状態で、オペレータは縫製データの編集が必要であるかどうか判断する(ステップS2)。そして、上位階層画面Sに表示されている縫製データのままで、縫製データの編集の必要がない場合には、ステップS11へと移行し、起動信号の入力待ちとする。ここで、「縫製データの編集の必要がない場合」とは、上位階層画面Sに表示されている設定項目11の設定項目データの編集や、プログラム番号の変更、など、下位階層画面Tを表示させる必要がない操作のみで足りる場合である。
そして、上位階層画面Sに表示されていない設定項目11を編集する場合など、下位階層画面Tを表示させる必要がある場合にはステップS3に移行し、下位階層画面表示スイッチ16の入力待ちの状態となる(ステップS3)。そして、下位階層画面表示スイッチ16が押されると、この入力信号に伴って、CPU4の制御のもとで下位階層画面Tが表示される(ステップS4)。
【0033】
次いで、操作スイッチ部20のカーソル移動キー24を操作してカーソルを移動させ、上位階層画面Sに表示させる設定項目11を点滅状態とし、編集する設定項目11を選択する(ステップS5)。
次いで、編集する設定項目11が点滅している状態で、設定スイッチ17が押されたかどうか判定される(ステップS6)。この状態で、設定スイッチ17が押されていない場合には、ステップS7に移行する。そして、ステップS7において、オペレータが上位階層画面Sに戻すために上位階層画面表示スイッチ15をオンした場合には、ステップS1に移行して、上位階層画面Sが表示される。
また、上位階層画面表示スイッチ15が押されない場合には、ステップS5に移行し、編集する設定項目11を選択できる状態となる。
【0034】
ステップS6で設定スイッチ17が押されると、カーソルが位置する設定項目11の表示に「*」が表示される。そして今一度、オペレータはこの設定項目11を上位階層画面Sに表示させるように登録するかを判断する(ステップS8)。「*」が表示されたこの設定項目11を登録する必要がないと判断した場合(例えば、操作ミスなどのため)には、「*」が表示された設定項目11にカーソルを位置させた状態で、設定スイッチ17をもう一度押す。これにより、「*」の表示が消失し、上位階層画面Sに表示させるための登録が解除される(ステップS10)。
また、ステップS8で、「*」が表示された設定項目11をそのまま登録すると判断した場合には、この設定項目11に「*」が表示されたそのままの状態で、ステップS5に移行し(ステップS9)、同様の処理を行うことで次の設定項目11を登録する処理を行う。
【0035】
以上の処理を繰り返して必要な設定項目11を全て登録し、上位階層画面表示スイッチ15をオンすると、上位階層画面Sが表示される。以上の操作により、縫製データの設定に際して、下位階層画面Tを表示させることなく、オペレータが簡易的に縫製データを設定できる上位階層画面Sが構成される。
以上により、第1の実施の形態の表示装置1により縫製データが設定される。
【0036】
以上の第1の実施の形態の縫製データ入力装置によれば、上位階層画面Sに表示すべき設定項目11を任意に組み合わせて設定・登録できるので、オペレータは用途・目的に応じた上位階層画面Sを自在に構成できる。これにより、縫製物の種類、ミシンの操作条件、などの条件の違いに応じて、頻繁に数値の入力や変更を行うことになる設定項目11を、自由に組み合わせて設定・登録できる。従って、縫製データ設定のときに、下位階層画面Tに切り換えるなどの煩雑な操作が抑制され、縫製データの設定の簡易化が図られる。
また、上位階層画面Sは必要な設定項目11のみから構成されるので、シンプルでわかりやすい表示画面が構成できる。また、縫製データを設定するには、下位階層画面Tに表示される多くの設定項目11の中から設定する設定項目11を探す必要がなく、使いやすい上位階層画面Sが構成される。
【0037】
なお、第1の実施の形態では、上位階層画面Sに表示される設定項目の選択を、下位階層画面Tにおいて表示したい設定項目に*で印を付けるようにしたが、これに限られず、例えば、図6に示すように、下位階層画面T内を上位階層画面表示領域Taと非表示領域Tbとにより構成し、上位階層画面Sに表示する設定項目を上位階層画面表示領域Taに移動するようにしてもよい。すなわち、上位階層画面表示領域Ta内に表示されている設定項目が上位階層画面Sに表示されるようになっており、上位階層画面Sへと表示する設定項目を設定する場合、非表示領域Tbから上位階層画面Sに表示したい設定項目をカーソル移動キー24を操作して点滅表示し、設定スイッチ17Aを押すことで、選択された設定項目の元あった位置をブランクとし上位階層画面表示領域Taに移動表示し、逆に、上位階層画面Sへの表示を非表示とする場合、上位階層画面表示領域Taから非表示とする設定項目をカーソル移動キー24を操作して点滅表示し、設定スイッチ17Aを押すことで、選択された設定項目の元あった位置をブランクとし非表示領域Tbへと移動表示する。
これにより、下位階層画面Tにて上位階層画面表示領域Taに移動された設定項目を記憶部5に記憶し、CPU4は、この設定項目を切り換えられた上位階層画面Sへと表示している。
この場合、下位階層画面T内に上位階層画面表示領域Taを持っているので、上位階層画面Sに表示される設定項目を容易に確認することができる。また、上位階層画面表示領域Taへと移動した設定項目がブランクとなるようにしているので、重複して選択することを防止することができる。
また、第1の実施の形態では、上位階層画面Sに表示される設定項目は、下位階層画面Tで設定項目を選択後、上位階層画面Sへと切り換えると、自動的に選択された設定項目に切り換わるようになっているが、例えば、上位階層画面Sへと切り換えた後、所定のスイッチを押すことによって、選択された設定項目に切り換わるようにしてもよい。
【0038】
〔第2の実施の形態〕
以下、図7〜13を参照して、第2の実施の形態の表示装置を詳細に説明する。
第2の実施の形態の表示装置は、第1の実施の形態の表示装置1の変形例であり、複数の縫製工程に基づいてボタン付けするボタン付けミシンに備えられる。そして、液晶表示部10は、第2の実施の形態の表示装置の液晶表示装置10は、ボタン付けミシンの各縫製工程に割り当てられた表示画面を表示し、オペレータは各縫製工程ごとに縫製データを設定できるところが第1の実施の形態と異なっている。
従って、以下の説明では、第1の実施の形態と異なる部分を主体に説明し、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、第2の実施の形態の表示装置を備えるミシンは、ボタン付けミシンに限定されず、縫製データに基づいて複数の縫製工程からなる一連の縫製動作が定められるミシンであれば、各種ミシンに適用できる。
【0039】
第2の実施の形態の表示装置が備えられるミシンは、図10〜12に示すように、「ボタン付け」と「根巻き」の2つの縫製工程に基づいて、概略以下の通りに動作する。図10〜12中、22は縫製針を、23は糸を示す。
先ず、以下の通りにボタンの「ボタン付け」工程がなされる。すなわち、図10に示すように、ボタン付けされる布20を二つ折りした状態とする。次いで、この二つ折りした布20に対してボタン21を縫いつける。このとき、ボタン21の底面21aと、二つ折りされた布20のボタン21側の面20aと、の間に定められた間隔Lを設ける。このように、ボタン21を布20に対して浮いた状態で縫いつける。なお、図10は、2つのボタン穴21bのあいだでボタン付けされている状態の断面図を模式的に示している。
次いで、以下の通りに「根巻き」工程がなされる。すなわち、図11に示すように、布20を二つ折りした状態のままで、ボタン21を布20に対して90°回転させた位置に移動させる。ボタン21をこのように配置した状態で、根巻きの縫いを行う。この根巻きの縫いは、上述の「ボタン付け」工程で、間隔Lを設けて縫いつけられた布20とボタン21との間の糸23の部分の上から、略螺旋状に糸24を縫いつけていく。
そして、以上の「根巻き」工程の後に、二つ折りされている布20を拡げることで、図12に示すように、ボタン付けが完了する。
【0040】
第2の実施の形態の表示装置は、その液晶表示部10に、各縫製工程に割り当てられた表示画面を表示させる。これら表示画面は、割り当てられた縫製工程をイメージさせる絵柄と共に表示され、オペレータの便宜が図られる。図7に、「ボタン付け」工程と「根巻き」工程の2つの縫製工程をイメージする絵柄を示す。
【0041】
ここで、縫製工程に割り当てられた表示画面の表示例として、図8に「ボタン付け」工程に割り当てられた表示画面Uを示し、図9に「根巻き」工程に割り当てられた表示画面Vを示す。
各表示画面U、Vは、縫製工程イメージ表示部21に、割り当てられた縫製工程をイメージさせる絵柄(図7に図示)が表示される。表示画面の切替えは、カーソル移動キー24を操作して縫製工程イメージ21を点滅し、この状態で、選択キー25を押すことによって行われる。本実施の形態の場合、選択キー25を押すことによって、ボタン付け工程の表示画面Uと根巻き工程の表示画面Vとが交互に切換えて表示される。これにより、所定の縫製工程に割り当てられた表示画面が、液晶表示部10に表示される。このように、視覚的に把握しやすい絵柄を選択することで所望の表示画面が表示され、オペレータの便宜が図られる。
また、各表示画面U、Vは、第1の実施の形態と同様に、プログラム番号表示部12に、選択されているプログラム番号が表示される。図8、9に示す表示画面U、Vでは、上述の「ボタン付け」工程と「根巻き」工程とからなるボタン付け縫製のプログラムとして、プログラム番号「3」が選択されている状態を示す。
【0042】
さらに、各表示画面U、Vは、設定項目表示部13に、割り当てられた縫製工程に関連する設定項目11が表示される。
本実施の形態では、図3に示す18種類の設定項目11が、以下の通りに縫製工程ごとに分類され、記憶部5のROMに予め格納されている。すなわち、「ボタン付け」工程としては、<B>、<C>、<D>、<E>、<H>、<I>、<J>、<K>、<L>の9つの設定項目11が分類される。また、「根巻き」工程としては、<M>、<N>、<O>、<P>、<Q>、<R>の6つの設定項目11が分類される。さらに、<A>、<F>、<G>の3つの設定項目11は、各縫製工程の共通データとして分類される。これら共通データは、各縫製工程に割り当てられた表示画面U、Vとは別の表示画面(図示しない)に別途表示される。
【0043】
なお、本実施の形態では、ボタン付けミシンの縫製動作を、「ボタン付け」工程と「根巻き」工程の2つの縫製工程に分けて縫製データを設定するが、さらに細かく縫製工程を分けて縫製データを設定できるように構成しても良い。これにより、より詳細に縫製データが設定され、より使いやすいシステムが実現される。
【0044】
次に、図13を参照して、第2の実施の形態の表示装置のCPU4における縫製データ設定処理を説明する。なお、図13は、ボタン付けミシンの縫製データを設定するときのフローチャートを示す。
先ず、本実施の形態の表示装置を備えるミシンの電源をオンすると、表示装置の液晶表示部10に、プログラム番号に対応した初期画面が表示される(ステップT1)。第2の実施の形態では、この初期画面として、ボタン付け縫製の最初の縫製工程となる「ボタン付け」工程の表示画面Uが表示される。
【0045】
次いで、ミシンが停止状態で、かつ、設定項目データの入力・変更などの編集が可能な状態で、縫製データの編集が必要かどうか判断され(ステップT2)、縫製データの編集の必要がない場合には、ステップT8へと移行し、起動信号の入力待ちとする。ステップT2において縫製データを編集する必要がある場合には、ステップT3に移行し、オペレータは、初期画面として表示されている「ボタン付け」工程の表示画面Uに、編集する設定項目11が表示されているか判断する(ステップT3)。
ステップT3において、編集する設定項目11が表示画面Uに表示されていない場合には、ステップT4に移行する。そして、割り当てられた縫製工程をイメージさせる絵柄(大まかな縫製動作項目、図7に図示)を変更し、編集する設定項目11が関連する縫製工程に割り当てられた表示画面を表示させる(ステップT4)。上述の通り、各表示画面は各縫製工程に割り当てられ、関連する設定項目11が予め分類されている。ステップT4において、割り当てられた縫製工程をイメージさせる絵柄を変更すると、この変更に伴って、必要な設定項目が表示される(ステップT5)。
【0046】
ステップT3において、編集する設定項目11が表示画面Uに表示されている場合には、ステップT6に移行し、表示されている設定項目11のうちから編集する設定項目11を選択する(ステップT6)。この選択は、操作スイッチ部20のカーソル移動キー24によりカーソルを上下左右に移動させ、編集する選択項目11を示す絵柄を点滅状態とすることで行う。こうして編集する設定項目11を選択した状態で、この設定項目11の設定項目データを所望の数値に編集する(ステップT7)。
以上の処理を繰り返して編集が必要な設定項目11を全て編集することで、縫製データが設定される。
以上により、第2の実施の形態の表示装置により縫製データが設定される。
【0047】
以上の第2の実施の形態の表示装置によれば、縫製工程ごとに関係する設定項目11が、自動的に表示されるように構成される。これら設定項目11に示される設定項目データを入力することで、オペレータは縫製工程ごとに縫製データを設定でき、簡易的に縫製データが設定される。また、各縫製工程に対応させて必要となる設定項目11が自動的に表示され、誤って別の縫製データを壊してしまう畏れが低減される。
【0048】
〔第3の実施の形態〕
以下、図14〜17を参照して、第3の実施の形態の表示装置を詳細に説明する。
第3の実施の形態の表示装置は、第1の実施の形態の表示装置1の変形例であり、縫製データに基づいて縫製動作が定められ、かつ、この縫製動作の1針ごとのステップ動作ができるように構成されたボタン付けミシンに備えられる。
そして、第3の実施の形態の表示装置の液晶表示装置10は、ボタン付けミシンの1針ごとの動作に割り当てられた表示画面を表示し、オペレータは1針ごとに縫製データを設定できるところが第1の実施の形態と異なっている。
従って、以下の説明では、第1の実施の形態と異なる部分を主体に説明し、第1の実施の形態と同様の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、第3の実施の形態の表示装置を備えるミシンは、ボタン付けミシンに限定されず、1針ごとのステップ動作ができるように構成されたミシンであれば、各種ミシンに適用できる。
【0049】
以下、第3の実施の形態の表示装置が備えられるボタン付けミシンとして、1針から30針までの各動作と、最終針の動作と、から一連のボタン付けの縫製動作が定められるボタン付けミシンを例示する。
【0050】
ここで、1針ごとのステップ動作に割り当てられた表示画面の表示例として、図14にボタン付け工程の左下のボタン穴に針が落ちている状態(本実施の形態では4番目の針落ち点に対応)での表示画面Wを示し、図15に左上のボタン穴に針が落ちている状態(本実施の形態では5番目の針落ち点に対応)での表示画面Xを示す。
各表示画面W、Xは、ステップ動作イメージ表示部31に、ステップ動作をイメージさせる絵柄が表示される。4番目の針落ち点に対応する表示画面Wでは、図14に示すように、左下のボタン穴に「×」が表示されたボタンの絵柄が表示される。同様に、5番目の針落ち点に対応する表示画面Xでは、図15に示すように、左上のボタン穴に「×」が表示されたボタンの絵柄が表示される。
【0051】
また、第1の実施の形態と同様に、プログラム番号表示部12に、選択されているプログラム番号が表示される。図14、15に示す表示画面W、Xでは、1針ごとのステップ動作が可能なボタン付け縫製のプログラムとして、プログラム番号「3」が選択されている状態を示す。
さらに、第3の実施の形態の表示装置を備えるミシンのステップ動作は、オペレータの操作により1針ごとに進行もしくは停止される。第3の実施の形態の表示装置は、液晶表示部10にこのステップ動作の入力部となるステップ動作スイッチ32を備える。このステップ動作スイッチ32はタッチパネル式に構成され、このステップ動作スイッチ32が押されるごとに、ミシンは1針ごとのステップ動作を実行して停止する。なお、このステップ動作スイッチ32は、押すごとに次のステップ動作を行う機能をもたせても良く、押すごとに次のステップ動作もしくは1つ前のステップ動作を行う機能をもたせても良い。
【0052】
さらに、各表示画面W、Xは、設定項目表示部13に、1針ごとのステップ動作に関連する設定項目11が表示される。
本実施の形態では、図16に示すように、ステップ動作(1針から30針までのステップ動作および最終針のステップ動作)ごとに、関連する設定項目が割り当てられたテーブルが、記憶部5のROMに予め格納されている。そして、1針ごとのステップ動作に割り当てられた表示画面を表示するための入力信号を受けると、記憶部5に格納されるテーブルに基づいて、そのステップ動作に関連する設定項目11が表示される。
【0053】
以上により、第3の実施の形態の表示装置は、1針ごとのステップ動作に関連する設定項目11が、自動的に表示されるように構成される。これら設定項目11に示される設定項目データを入力することで、オペレータは、1針ごとの縫製物に対する針落ち位置を、前進もしくは後退させて確認しながら、縫製データを設定できる。
【0054】
また、このようにミシンに実際の動作を追わせながら縫製データを設定することで、「長さ」、「回転数」、「速度」などの数値入力により明確に設定できる設定項目の他の設定項目についても的確に設定される。
なお、ミシンの各部位の位置などを認識する構成を設け、1針ごとのステップ動作の停止時に、各設定項目データを自動的に設定させるように構成しても良い。この場合に、ミシンの各部位の位置などを認識する構成としては、周知の各種センサを利用する構成があげられる。
【0055】
次に、図17を参照して、第3の実施の形態の表示装置のCPU4における縫製データ設定処理を説明する。なお、図16は、ボタン付けミシンの縫製データを設定するときのフローチャートを示す。
先ず、本実施の形態の表示装置を備えるミシンの電源をオンし、表示装置の液晶表示部10に、プログラム番号に対応した初期画面が表示される。
次いで、液晶表示部10のステップ動作スイッチ32を押されたかどうかを判定し(ステップU1)、このステップ動作スイッチ32が押されずに、縫製データの編集の必要がない場合には、ステップU10へと移行し、起動信号の入力待ちとする。
ステップU1において縫製データを編集する必要がある場合には、ステップ動作スイッチ32を1回押し、1番目の針落ち位置までミシンをステップ動作させる(ステップU2)。この動作に伴って、液晶表示部10に1番目の針落ち点での縫製データ入力画面が表示される(ステップU3)。
【0056】
次いで、オペレータは、この1番目の針落ち点での縫製データ入力画面に表示され、1番目の針落ち点に関連する設定項目11に対して、設定項目データの変更する必要があるかを判断する(ステップU4)。編集の必要がある場合には、ステップU5に移行し、必要な設定項目データの設定を行い(ステップU5)、ステップU6に移行する。ステップU4において、設定項目データを変更する必要がない場合には、ステップU5をスキップし、ステップU6に移行する。
次いで、ステップU6に移行し、再度、ステップ動作スイッチ32が押されたかどうかを判定する(ステップU6)。このステップU6において、ステップ動作スイッチ32が押されていない場合には、1番目の針落ち点に関連する表示画面(この時点で表示されている)での縫製データの設定が完了していないと判断して、ステップU4に戻す。また、ステップU6において、ステップ動作スイッチ32が押された場合には、この操作に伴って、1番目の針落ち点から次の針落ち点へとステップ動作する(ステップU7)。
【0057】
次いで、ミシンの一連のステップ動作が最後まで終了したかどうか判定され(ステップU8)、ステップ動作が最後まで終了していない場合には、該当する次の針落ち点(この場合には2番目の針落ち点)に関連する設定項目11の設定項目データを設定する処理を行う。すなわち、ステップU9に移行して、該当する次の針落ち点(2番目の針落ち点)に関連する表示画面を表示する(ステップU9)。次いで、ステップU4からステップU7までの同様の処理を順次行うことで、2番目の針落ち点に関連する縫製データの設定が完了し、1番目の針落ち点に関連する縫製データを設定する上述の場合と同様に、ステップU8において、ステップ動作が最後まで終了したかが判定される。
【0058】
なお、図16に示すように、各針落ち点に分類されて記憶部5に格納される設定項目11のうちには、複数の針落ち点に共通して分類される設定項目11がある。すなわち、1針ごとのステップ動作をさせる過程で、これら共通する設定項目11が複数回表示されることになる。ここで、各設定項目11に設定される設定項目データは1つの数値である。従って、この共通する設定項目11を、複数の針落ち点に共通する設定項目11が表示される最先の表示画面で設定した場合には、この共通する設定項目11については、以後の表示画面で設定する必要がない。
このために、例えば、共通する設定項目11については、最先の表示画面で設定したあとは、以後の表示画面で設定できないように構成しても良い。また、ある針落ち点に関連する全ての設定項目が、そのときに表示される表示画面よりも前の表示画面で既に設定されている場合には、この表示画面をスキップするように構成しても良い。以上により、縫製データ設定のさらなる簡易化が図られ、さらに使いやすいシステムが構成される。
【0059】
そして、上述の通り、各針落ち点に関連する縫製データを設定する処理の最後に、ステップ動作が最後まで終了したかどうかが適宜判定され、全ての針落ち点に関連する縫製データの設定が完了すると、ステップU1に戻り、この状態でステップ動作スイッチ32が押されないうちは、そのまま起動信号の入力待ちとなる。
以上により、第3の実施の形態の表示装置により縫製データが設定される。
【0060】
以上の第3の実施の形態の表示装置によれば、1針ごとのステップ動作によりミシンに実際の動作を順次追わせて、ミシンの各部位の動きを確認しながら縫製データを設定できる。これにより、1針ごとにミシンの各部位の位置を微調整するなど、各設定項目がより詳細に設定される。
さらに、縫製データの数値が誤って設定された場合などには、ミシンは狙いの動作とは異なる動作をし、一連の縫製動作のなかでミシンの各部位が干渉する畏れもある。しかしながら、本実施の形態の表示装置が備えられるミシンでは、ミシンに実際の動作を追わせ、1針ごとにミシン各部位の位置を確認しながら縫製データが設定されるので、このような干渉が確実に防止される。これにより、縫製データがより高い信頼性で設定される。
以上により、ミシンの縫製動作が狙いの動きとなるように、より詳細に、かつ、より高い信頼性で、縫製データが設定される。
【0061】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜に変更可能であることは勿論である。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、1針毎のステップ動作に割り当てて、縫製に関する情報の設定を簡易的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態の表示装置1の基本構成を示す図である。
【図2】図1の表示装置1の液晶表示部10に表示される下位階層画面Tを示す図である。
【図3】図1の表示装置1を備えるミシンに設定される全ての設定項目11を示す図である。
【図4】図1の表示装置1の液晶表示部10に表示される上位階層画面Sを示す図である。
【図5】図1の表示装置1において縫製データを設定するときのCPU4における処理を示す図である。
【図6】図1の下位階層画面Tの変形例を示す図である。
【図7】本発明を適用した第2の実施の形態の表示装置に表示される「ボタン付け」工程と「根巻き」工程の2つの縫製工程をイメージする絵柄を示す図である。
【図8】本発明を適用した第2の実施の形態の表示装置において、「ボタン付け」工程に割り当てられた表示画面Uを示す図である。
【図9】本発明を適用した第2の実施の形態の表示装置において、「根巻き」工程に割り当てられた表示画面Vを示す図である。
【図10】図7の「ボタン付け」工程での縫製動作を説明するための図である。
【図11】図7の「根巻き」工程での縫製動作を説明するための図である。
【図12】図7の「ボタン付け」工程および「根巻き」工程が終了しボタン付けが完了した様子を示す図である。
【図13】第2の実施の形態の表示装置において縫製データを設定するときのCPU4における処理を示す図である。
【図14】本発明を適用した第3の実施の形態の表示装置において、4番目の針落ち点でのステップ動作に割り当てられた表示画面Wを示す図である。
【図15】本発明を適用した第3の実施の形態の表示装置において、5番目の針落ち点でのステップ動作に割り当てられた表示画面Xを示す図である。
【図16】第3の実施の形態の表示装置の記憶部5に格納され、1針ごとのステップ動作に割り当てられた表示画面に表示される設定項目11の針落ち位置ごとの分類を示す図表である。
【図17】第3の実施の形態の表示装置において縫製データを設定するときのCPU4における処理を示す図である。
【図18】従来の表示装置100の構成を示す図である。
【図19】図18の表示装置100の下位階層画面Qを示す図である。
【図20】図18の表示装置100の上位階層画面Pを示す図である。
【符号の説明】
1 表示装置
4 CPU(切換え手段の一部、選択手段の一部、制御手段)
5 記憶部(切換え手段の一部、選択手段の一部、記憶手段)
10 液晶表示部(表示パネル)
11 設定項目
15 上位階層画面表示スイッチ(切換え手段の一部)
16 下位階層画面表示スイッチ(切換え手段の一部)
17 設定スイッチ(選択手段の一部)
24 カーソル移動キー(選択手段の一部)
S 上位階層画面(上位画面)
T 下位階層画面(下位画面)
U、V 表示画面(工程毎の画面)

Claims (2)

  1. 縫製に関する情報を表示する表示パネルを備え、
    縫製データに基づいて縫製動作が定められ、かつ、オペレータからの操作により一針ごとの縫製動作を実行して停止するステップ動作が可能なボタン付けミシンであって、
    前記一針ごとのステップ動作に関連する設定項目の設定を行うための表示画面を表示パネルに表示する制御手段を備え、
    前記制御手段は、前記一針ごとの針落ち点を示すとともに当該一針ごとのステップ動作をイメージさせる絵柄を表示するように、前記一針ごとのステップ動作が行われるたびに、当該一針ごとのステップ動作に割り当てられた表示画面を前記表示パネルに表示することを特徴とするボタン付けミシン
  2. 前記制御手段は、前記一針ごとのステップ動作に伴って針落ち点となるボタン穴を示す図柄を表示パネルに表示することを特徴とする請求項1記載のボタン付けミシン
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