JP4623392B2 - ケーブル保護管、その配管構造、ケーブル敷設方法およびケーブル保護管の製造方法、 - Google Patents

ケーブル保護管、その配管構造、ケーブル敷設方法およびケーブル保護管の製造方法、 Download PDF

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Description

本発明は、内部にケーブル等が通線される可撓性のケーブル保護管、その配管構造、それを用いたケーブル敷設方法およびケーブル保護管の製造方法に関するものである。
従来、電線等のケーブルの保護管としては、可撓性を有する樹脂性の波付き管や鋼管等が用いられる。しかし、従来の保護管を用いた場合、内部のケーブルを保護管の外部に取り出す部位においては、各ケーブル取り出し位置に設置され、内部のケーブル取り出しが可能な中継ボックス等を用いる必要があり、または、保護管自体にケーブル取り出し用の孔をあける必要がある。しかし、中継ボックスを用いるのでは、敷設のための施工工数を要し、コストも要する。また、都度保護管に内部のケーブルを傷めずに孔を設けることは極めて困難であり、施工性も悪い。
このような、電線等のケーブルを収容または取り出すことが可能な保護管としては、例えば、径方向の一方側に、長手方向の一方側から他方端まで連続的に切断された切割り部が設けられ、径方向の他端側に、長手方向の一方側から他方端まで連続的に切欠き孔が設けられる保護管がある(特許文献1)。
また、フレキシブルチューブ内のケーブルを取り出すためのケーブル取り出し工具がある。(特許文献2)。
特開2002−165327号公報 特開平9−322346号公報
しかし、特許文献1のような保護管に使用すると、切割り部からの水の侵入を防ぐ必要があり、また、保護管が外力によってつぶれてしまったり、切割り部が開いてしまう恐れがある。
また、特許文献2のような特殊な工具を必要とするのでは、作業性が悪くなり、また、そもそもフレキシブルチューブに縦割りのスリットが必要であることから、特許文献1と同様の問題が生じる恐れがある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、保護管内に収容されたケーブルを必要に応じて容易に特殊な工具を必要とせずに取り出すことができ、構造が簡易で作業性に優れるケーブル保護管等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、内部にケーブルが通線されるケーブル保護管であって、可撓性を有し、外周部に山部と谷部とが交互に形成された波付き管が、前記波付き管の周方向断面の異なる位置に2本以上、前記波付き管の軸方向に沿って、複数の前記山部と前記谷部にまたがるように並列して、さらに管軸方向に所定の間隔で繰り返して設けられ、切断することで前記波付き管の周方向の異なる位置にケーブル取り出し部用のスリットが形成可能な複数の突起部を具備し、前記突起部の内面における内径(最小内径)は、前記山部の外周面における外径よりも大きく、前記突起部の壁部の肉厚は、前記山部の肉厚よりも薄いことを特徴とするケーブル保護管である。
ここで、突起部の内面における内径とは、壁部と頂部から突起における突起頂部の内面を通り、保護管の軸芯を中心とする仮想円の径をいうが、突起頂部が必ずしも、半径方向に直角に円弧上に形成されていないため、突起頂部の内径が一定とはならないので、突起頂部の内面における内径を、突起頂部の最小内径と定義する。また、山部の外周面における外径とは、保護管の突起部を除く部位における山部の外周面の径をいう。
た、前記波付き管の外周の前記突起部を除く位置で、さらに前記突起部の形成位置とは管外周の反対面側に平坦部を形成しても良い。平坦部の形成位置は管外周面の反対側に突起部形成面と対向する位置に形成するのが望ましいが、波付け管外周面の突起部形成面に対して所定角度を有するように対向して平坦部を形成しても良い。
第1の発明によれば、波付き管の外周に、軸方向に沿って形成された突起部が設けられ、突起部の内径(最小内径)が波付き管の外周面における外径よりも大きいため、突起部を容易に切除することができる。したがって、切除部から内部のケーブルを容易に取り出すことができる。
特に、2本の突起部が並列して設けられ、2本の突起部が軸方向に所定間隔で設けられれば、保護管敷設後に所望の位置から内部のケーブルを取り出すことができる。また、突起部の肉厚が波付き管の突起部以外の部位の肉厚よりも薄ければ、突起部の切除がより容易となり、波付き管の強度も確保することができる。
突起の壁部の高さが、突起を切断する工具の刃先の厚さよりも大きいと、突起部の切断作業が行ない易い。
第2の発明は、第1の発明にかかるケーブル保護管の内部に、ケーブルが通されていることを特徴とする配管構造である。前記突起部の一部または全てが切断され、前記波付き管の周方向断面の異なる位置に並列するスリットが設けられ、さらに並列する前記スリット間が切断されることで、ケーブル取り出し部が形成され、前記ケーブル取り出し部から内部のケーブルの一部が取り出されており、前記ケーブルが取り出された前記ケーブル取り出し部には、前記波付き管の外周よりカバーで覆われており、前記カバーの内面の少なくとも一部には、前記山部および前記谷部に対応する波形形状を有し、前記カバーが前記波付き管の円周方向の少なくとも半周以上を覆うことが可能であることが望ましい。この場合、前記カバーの少なくとも一端には、ケーブル引き出し用の開口部が形成されていることが望ましい。
第2の発明によれば、所望の位置で保護管より内部のケーブルを簡易な構造で取出し可能であるとともに、とり出し部をカバーで覆えば、保護管の内部に外部から水分等の異物が浸入することがない。さらに、カバーにはケーブル取り出し用のスリット等の開口部を設けることができる。このように、カバーにケーブル取り出し用のスリットなどの開口部を設けておけば、ケーブル取り出し時にケーブルを傷つけることがない。
第3の発明は、あらかじめケーブルが通線された第1の発明にかかるケーブル保護管の前記突起部の一部または全てを切断し、前記波付き管の周方向断面の異なる位置に並列するスリットを設け、前記波付き管に並列して設けられた前記スリット間を切断し、ケーブル取り出し部を形成し、前記ケーブル取り出し部から内部のケーブルの一部を取り出し、前記ケーブル取り出し部を、前記波付き管の外周よりテープまたはカバーで覆うことを特徴とするケーブル敷設方法である。
第3の発明によれば、保護管より所望の位置において簡易な方法で内部のケーブルを保護管より取出し可能であるとともに、ケーブルの取り出し部から保護管の内部に水などの異物が浸入することがない。
第4の発明は、第1の発明にかかるケーブル保護管を敷設し、敷設された前記ケーブル保護管にケーブルを挿入し、前記ケーブル保護管内に送られる前記ケーブルを、前記ケーブル保護管に形成されたケーブル取り出し部から抜き出し、前記ケーブルが抜き出された前記ケーブル取り出し部から、前記ケーブル保護管内に再度前記ケーブルを挿入し、前記ケーブル取り出し部から前記ケーブルを送りこむことで、敷設された前記ケーブル保護管内へのケーブルの通線作業を、前記ケーブル保護管の複数か所で行うことを特徴とするケーブル敷設方法である。
第4の発明によれば、全長の長い保護管内にケーブルを通線する際に、保護管の複数か所から通線するケーブルを保護管内部に誘導することができるため、ケーブルが保護管内で引っ掛かったりすることがなく、各通線作業部におけるケーブルの通線抵抗を小さくすることができる。
第5の発明は、素材を筒状に押し出す押出部と、内面に波形を有する複数の半割り状の金型からなり、前記素材の送り方向に対して同速度となるように移動可能な一対の無限軌道が対向するように設けられる波形成形部と、を具備する波付き管成形装置を用い、前記押出し部によって押し出された筒状素材を前記波形成形部に送り、一対の前記半割り状の金型内によって前記筒状素材を挟み込み、前記半割り状の金型内面から外部に空気を吸引することで、前記筒状素材を前記半割り状の金型内面に押し付けて波付き形状に成型するケーブル保護管の製造方法であって、前記無限軌道における複数の前記半割り状の金型の内、少なくとも一部の半割り状の金型に、前記半割り状の金型の軸方向に沿って凹部が設けられ、前記ケーブル保護管の外周部に、前記ケーブル保護管の軸方向に、前記凹部に対応する突起部が形成されることを特徴とするケーブル保護管の製造方法である。
前記半割り状の金型内面から外部に空気を吸引することに代えて、前記筒状素材の内面へ空気を送り込むことで、前記筒状素材を前記半割り状の金型内面に押し付けてもよい。
第5の発明によれば、半割り状の複数の金型を有する一対の無限軌道によって容易に波付き管を形成可能であるとともに、金型の一部に突起部を形成することが可能な凹部が形成されるため、波付き管の外周に所定間隔で突起部を複数個所繰り返して形成することができる。
本発明によれば、保護管内に収容されたケーブルを必要に応じて容易に特殊な工具を必要とせずに取り出すことができ、構造が簡易で作業性に優れるケーブル保護管及びこれを用いた配管構造やケーブル敷設方法等を提供することができる。
保護管1を示す図であり、(a)は全体図、(b)は突起部近傍の拡大図。 保護管1の突起3a部の、(a)は軸方向の断面図、(b)は径方向の断面図。 保護管1’を示す図であり、(a)は全体図、(b)は突起部近傍の拡大図。 突起3bの形状を示す図で、(a)は突起3bの肉厚を示す拡大断面図、(b)は突起3a、3bの内径を示す断面斜示図。 保護管製造装置15を示す図で、(a)は全体図、(b)および(c)は金型21、21aの拡大断面図。 保護管製造装置15aを示す図で、(a)は全体図、(b)および(c)は金型21、21aの拡大断面図。 保護管1の突起3a、3bを切除する工程を示す図で、(a)は軸方向の断面図、(b)は径方向の断面図。 ケーブル取り出し部39を設ける工程を示す図で、(a)は保護管1の突起3a、3bを切除してスリット35a、35bが形成された状態を示す図、(b)スリット間を切断した状態を示す図。 ケーブル取り出し部39を示す図。 (a)は保護管1内部のケーブル41を取り出した状態を示す図、(b)はケーブル取り出し部39にカバー43を設けた状態を示す図。 カバー43を示す図で、(a)はカバー43を取り付ける前の状態を示す斜視図、(b)はカバー43を取り付けた状態を示す斜視図、(c)はカバー43を取り付けた状態を示す径方向の断面図。 保護管1を敷設した状態を示す図。 保護管1内へ後からケーブルを通線する工程を示す図。 保護管1a、1bの径方向断面図。 保護管1cの平面図。 保護管1d、1eの径方向断面図。
以下、本発明の実施の形態にかかる保護管1について説明する。図1は、保護管1を示す図であり、図1(a)は全体図、図1(b)は突起部3近傍の拡大斜視図である。また、図2は、保護管1の断面を示す図であり、図2(a)は保護管1の軸方向の断面図であり、図2(b)のB−B線断面図である。また、図2(b)は保護管1の径方向の断面図であり、図2(a)のA−A線断面図である。
保護管1は、可撓性を有する波付き管であり、外周部に沿って、外周全体に山部5または谷部7が保護管の軸方向に交互に形成される。なお、山部5と谷部7が互いに独立して交互に形成されてもよく、または、山部5、谷部7が保護管1の軸方向に螺旋状に連続して設けられてもよい。
保護管1の軸方向には、所定の間隔をあけて保護管1の外周部に突出する突起部3が繰り返して形成される。突起を保護管の軸方向において、突起を繰り返して設ける間隔は、必要に応じて所定の間隔で形成できる。たとえば、住宅や建築物のパネルやたたみ等の長さを考慮して、その1枚分の長さや約半分の長さに設定することが可能で、この場合には、保護管1の軸方向に40〜100cm程度の間隔で形成すれば良い。突起部3は、図1(b)および図2(b)に示すように、一対の突起3a、3bにより構成される。突起3a、3bは、保護管1の山部5よりも外方に突出しており、保護管1の軸方向に沿って、ほぼ平行に並列して設けられる。なお、突起部3a、3bは互いに保護管1の軸方向に沿って完全に平行に設けられる必要はなく、所定の角度を有していいてもよい。
図2(b)に示すように、保護管1の外方の同一方向に突出している突起3a、3bは、保護管1のそれぞれの半径方向に突出するのではなく、突起3a、3bの突出方向は互いに平行な方向に突出している。尚、図示しないが、突起3a、3bを、保護管1のそれぞれ半径方向に所定の角度を有するように突出させても良いものとする。この場合でも、突起の突出方向は平行とならないが、保護管断面の異なる位置に、突起を軸方向に並列に設けることができ、本発明の効果を得ることができる。
また、図2(a)に示すように、突起3a(突起3bも同様)は、複数の山部5および谷部7にまたがるように所定の長さ設けられる。なお、突起3a、3bは同じ長さであることが望ましい。突起の寸法は、例えば、幅1.5mm、長さ50mmに設定できるが、必要に応じて寸法の変更が可能であり、突起の幅は1〜3mm程度、長さは40〜100mm程度が望ましい。この理由は、突起の切断性と後述するスリットからのケーブルの引き出し性を考慮してのことである。
ここで、並列する突起の間隔は、任意に設定することが可能であるが、例えば、保護管の半径より少し大きめの寸法にすることが望ましく、保護管の寸法〔直径:10から35φ〕に応じて約6〜20mm程度に設定される。この理由は、突起を切断する時に並列するもう一方の突起が切断作業の障害にならないようにするためと、ケーブルの引き出し性を考慮してのことである。
なお、図1、図2に示した保護管1は、突起部3a、3bが軸方向に所定間隔で複数設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、突起部3a、3bを保護管の軸方向に連続して形成してもよい。
図3は、突起部3a、3bが連続して設けられた保護管1’を示す図であり、図3(a)は全体図、図3(b)は突起部3近傍の拡大斜視図である。突起部3a、3bを所定長さとして、所定間隔をあけて複数設けなくても、図3に示すように、保護管1’の軸方向の略全長にわたって形成してもよい。なお、以下の説明においては、特に記載がない限り、保護管1(所定間隔をあけて複数の突起部3を設けたもの)について説明する。
保護管1は、可撓性を有する樹脂製であり、例えばポリオレフィン樹脂であり、さらに望ましくはポリエチレンまたはポリプロピレンである。また、望ましくは滑剤が添加されることが望ましい。滑剤としては、保護管1を構成する樹脂と相溶性を有していることが望ましく、例えば脂肪酸系の滑剤が使用できる。
ポリオレフィン系樹脂に含有させる場合は、不飽和脂肪酸アミド系の滑剤を用いると良い、これらの脂肪酸アミド化合物は、樹脂と溶融し、その後の成形過程で樹脂表面に移行し、滑性を示すものです。特に、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミドあるいはエルカ酸アミドなどが良好な潤滑性を示す。
脂肪酸系の滑剤は、例えばポリアクリル酸塩、多価アルコール、脂肪酸塩等の混合物を用いることができるが、これらの滑剤は、樹脂に含有させると成形性が低下することがあるため、プラスチックとの接触面での潤滑性を向上させる外部滑剤として用いられ、成形後の管内面に噴霧、或いは塗布して用いると、ケーブルのすべりが良くなり、通線作業が容易となる。(このような滑材としては、例えば、特開2006−158197号公報、特開2006−132586号公報参照。)
図4(a)は、図2(b)のC部(突起部3b)の拡大図であり、図4(b)は突起3a、3b部の断面斜視図である。なお、図4(a)、図4(b)ともに、山部5の位置での断面を示す。
図4(a)に示すように、突起3b(突起3aも同様)は一対の壁部11と頂部9を有する。壁部11は、突起3bの突出方向と略同一方向に向けて保護管1の外周に起立し、端部を頂部9によって塞がれている。ここで、山部5の肉厚(図中E部)よりも突起3bの壁部11の肉厚(図中D部)は薄いことが望ましい。突起の頂部の形状は、図4(a)に示すような矩形状を基本とするが、突起の頂部の形状が、頂部の先端に向かって突出する局面でも良い。突起の壁部の肉厚が山部の肉厚より薄い方が、後述する突起の切断時に切断しやすく好ましい。ここで、突起3b(3a)の両壁部11が起立する位置における管体の肉厚中央部を基底部8a、8bとすると、基底部8a、8bを結ぶ線の中間点を基底部中心10とする。
また、図4(b)に示すように、突起3a、3bの頂部の内面位置を通過する仮想円(突起頂部内周円13)の径(図中G)は、保護管1の突起3a、3b以外の部位における最大外周円の径(すなわち山部5の頂部の外径(図中F))よりも大きい。したがって、突起3a、3bは、少なくとも山部5の外周面よりも突出する。すなわち、頂部9の両側部には壁部11が形成される。なお、突起3a、3bの頂部の内面位置を通過する仮想円とは、突起3aまたは突起3bの頂部9を通過して、保護管1の軸芯を中心とする最も小さな仮想円である。
次に、保護管1の製造方法について説明する。図5は、保護管製造装置15を示す図である。保護管製造装置15は、主に、押出機17、無限軌道19a、19b等から構成される。
まず、押出機17より、樹脂が筒状に押し出され、筒状素材23が保護管製造装置15の後方(図中矢印H方向)に送られる。筒状素材23は、一対の無限軌道19a、19bにより挟みこまれる。無限軌道19a、19bは互いに逆方向の、それぞれ、I方向、J方向に回転する。無限軌道19a、19bは、複数の金型21等から構成される。
無限軌道19a、19bは、保護管製造装置15の送り方向に対して同一方向かつ同一速度で移動し、互いに対向する成形部22を有する。成形部22では、筒状素材23の送り速度に同期し、送り方向に金型21等が同一速度で移動する。また、成形部22では、無限軌道19a、19bのそれぞれの金型21等が互いに向き合って密着する。
図5(b)に示すように、金型21は、内面に保護管1の外形に応じた凹部27、凸部29等が形成された半割り状の半筒部材である。一対の金型21が互いに向き合って合わさることで、筒状部材となり、内面に保護管1の外形に応じた波形が形成される。
図5(a)に示すように、無限軌道19aには、複数の金型21の一部に代えて金型21aが設置される。金型21aは金型21とは異なり、内部に凹部27、凸部29に加えて溝部31が形成される。溝部31は保護管1の突起3a、3bに対応する形状である。
図5(b)は、金型21aと金型21とが向き合った状態を示す断面を示す図である。金型21a、21とで形成された筒状の空間に、筒状素材23が送られる。金型21、21aには、図示を省略した複数の孔が設けられており、外部から内部の空気を吸引する(図中矢印K方向)。
金型21、21aと筒状素材23との間の空気が金型21、21aの外部に吸引されるため、図5(c)に示すように、筒状素材23は金型21、21aの内面に押し付けられる(図中矢印L方向)。したがって、筒状素材23は金型21、21aの内面形状に応じた形状に成形される。すなわち、金型21、21aの凹部27が山部5となり、凸部29が谷部7となり、溝部31が突起3a、3bとなる。
以上により外周に波型を有する波付き管25が形成される。波付き管25は、筒状部材23を金型21、21aに押し付けることで成形されるので、波付き管25の内面は、波付き管25の外面に応じた形状となる。また、筒状部材23は略均一な肉厚であるが、筒状素材23が金型21、21aに押し付けられる際、より大きな外径となる部位は、変形量が大きくなるため、肉厚がやや薄くなる。すなわち、波付き管25は、山部5、谷部7の肉厚よりも突起3a、3bの肉厚の方が薄くなる。
成形された波付き管25は、無限軌道19a、19bからさらに後方の図示を省略した冷却部や巻取り部等に送られて、保護管1が製造される。なお、図5(a)に示す例では、金型21aが無限軌道19aに2か所設けられる例を示したが、これに限られない。金型21aの設置数は、突起部3の間隔に応じて設定すれば良い。
また、前述したように、突起部3a、3bが軸方向に連続して形成される保護管1’を製造する場合には、溝部31が全長にわたって形成される金型を、無限軌道19a、19bの全ての金型位置に配置すればよい。このようにすることで、保護管1’の外周部に、連続した突起部3a、3bを形成することができる。
図6は、他の保護管製造装置15aを示す図である。なお、保護管製造装置15aにおいて、保護管製造装置15と同じ機能を奏する構成については、図5と同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
保護管製造装置15aは、保護管製造装置15に対して、内管33が設けられる点が異なる。保護管製造装置15aの押出機17には、内管33が設けられる。内管33は筒状素材23の内部に所定長さ挿入されるように設けられる。
図6(b)に示すように、金型21、21aで挟まれた筒状空間内に筒状素材23が送られ、筒状素材23の内部には内管33が設けられる。内管33には図示を省略した複数の孔が設けられる。内管33内には押出機17側より空気が送られる。したがって、内管33の内部から外部に空気が送られる(図中矢印M方向)。
内管33内部からの空気によって、筒状素材23は金型21、21aの内面に押し付けられる(図中矢印N方向)。したがって、筒状素材23は金型21、21aの内面形状に応じた形状に成形される。なお、内管33から送られた空気は、波付き管25の出側(図中無限軌道19a、19b左側)から外部へ抜ける。以上により波付き管25が形成される。成形された波付き管25は、無限軌道19a、19bからさらに後方の図示を省略した冷却部や巻取り部等に送られて、保護管1が製造される。
次に、保護管1の使用方法について説明する。図7〜図11は保護管1の使用方法を示す図である。なお、保護間1には、あらかじめケーブルが通線されていてもよいが、図7〜図9においては、内部のケーブルは図示を省略する。まず、図7に示すように、保護管1の突起3a、3bの壁部11をそれぞれ長手方向に沿って切断し(図中O部)、頂部9を切除する。この際、突起3a、3bは山部5等よりも肉厚が薄く、また、山部5よりも突起3a、3bの頂部9内面が外方に位置するため、容易に頂部9を切除することができるとともに、内部のケーブルを誤って切断することがない。
突起3a、3bの頂部9が切除されることで、図8(a)に示すように、保護管1には一対のスリット35a、35bが形成される。
次に、図8(b)に示すように、スリット35a、35bをつなぐように、スリット35a、35bの長手方向とは略垂直な方向に(すなわち保護管1の周方向に)保護管1を切断し、切断部37を形成する。保護管1は可撓性を有するため、スリット35a、35b間は容易に切断することができる。スリット35a、35bおよび切断部37によって管軸方向に伸びたコの字状の切れ目が形成され、このコの字状の切れ目が形成された部位がケーブル取り出し部39となる。
図9に示すように、ケーブル取り出し部39は、可撓性を有するため、容易に変形させることができ(例えば図中P方向)、ケーブル取り出し部39から内部のケーブルを容易に取り扱うことができる。
図10は、保護管1内に通線されていたケーブル41を保護管1の外部に引き出した状態を示す図である。例えば複数のケーブルが保護管1の内部に配線されていた状態から、ケーブル取り出し部39を形成することで、容易に内部のケーブル41を必要に応じて引き出すことができる。なお、ケーブル41としては例えば光ファイバケーブルであり、保護管1内には必要本数のケーブル41が通線されている。
ケーブル41を保護管1から取り出した後は、図10(b)に示すように、スリット35a、35b、切断部37により形成されるケーブル取り出し部39から、保護管1の内部に水や異物、小動物などが侵入することを防ぐため、カバー43が設けられる。カバー43によりケーブル取り出し部39が塞がれた状態で、ケーブル41の取り出し作業が終了する。
なお、突起部3a、3bが軸方向に連続して形成される保護管1’に対しては、任意の位置の突起部3a、3bについて、任意の長さだけ突起部3a、3bを切除すればよい。この場合、突起部3a、3bは、保護管1’の軸方向における同位置において、同長さだけ切除することが望ましい。
図11はカバー43の構成を示す図である。図11(a)に示すように、カバー43は、可撓性を有し、保護管1の外形に対応する内面形状を有する半筒状の部材である。カバー43の全長はケーブル取り出し部39よりもやや大きく、ケーブル取り出し部39を完全に覆うことができることが望ましい。カバー43の少なくとも一方の端部には開口部である切欠き45が形成される。
ケーブル41をケーブル取り出し部39より取り出した状態で(例えばスリット35bから取り出した状態で、ケーブル取り出し部39を覆うようにカバー43を保護管1の外面にはめ込む(図中矢印Q方向)。
図11(b)、はカバー43が取り付けられた状態を示す斜視図であり、図11(c)はこの状態の径方向断面図である。ケーブル41は切欠き45から外部に導出される。また、カバー43によって、ケーブル取り出し部39が覆われるため、ケーブル取り出し部39から内部に水等が浸入することが防止される。なお、カバー43は、保護管1の全周に対して半周以上を覆うことが可能である。すなわち、カバー43は、可撓性を有するため、保護管1にはめられる際には、カバー43を保護管に押圧することで、カバー43の開口部(下端)が押圧力により、保護管の外周部にそって滑りながら開口して、保護管1にはめられる。また、カバー43が保護管1に被せられた状態では、カバー43は保護管1の少なくとも半周以上を覆い、カバー43の下端が保護管1の外周を抱かかえるため、カバー43は確実に固定される。
なお、カバー43の態様は図11に示すものに限られない。たとえば、保護管1の外形に応じたカバー43内面の凹凸形状は、カバー43の全体にわたって設けられている必要はなく、カバー43の一部のみであってもよい。このように、カバー43内面に保護管1の外形に応じた凹凸形状を設けておくことにより、保護管1とカバー43がしっかり嵌合し、保護管が軸方向に移動するのを防止することができるので、その結果、カバーが外れたり、軸方向に移動したりするのを確実に防止することができる。尚、カバーを嵌合させるためには、カバーの内面の形状を必ずしも波形状とする必要がなく、カバー内面は保護管の谷部に嵌合する突起等の凸部を有していれば良い。
次に、保護管1の敷設方法を説明する。図12は保護管1が敷設された状態を示す図である。保護管1は、例えばケーブル配線位置にあらかじめ敷設される。この際、内部には、あらかじめ、または保護管敷設後にケーブルが通線される。なお、保護管1の敷設場所としては、室内であってもよく、また室外であってもよい。
たとえば、集合住宅等の各部屋にケーブルを引き込む際には、各部屋の挿通孔42から各部屋内にケーブル41を引き込む。この際、前述の方法で挿通孔42近傍の突起部3を加工し、ケーブル取り出し部39を形成し、ケーブル取り出し後、ケーブル取り出し部39を塞ぐようにカバー43を設ける。ケーブル取り出し部39より取り出されたケーブル41を挿通孔42より各部屋に引き込み、ケーブルの敷設が完了する。このように、敷設された保護管1から、ケーブル41を引き込むのには、スリットの形成が容易な突起部3が、例えば、40〜100cmの所定間隔で複数個所繰り返し設けられているので、新たな引き込みたい部位の近傍に位置する突起部3を加工し、ケーブル取り出し部39を形成し、内部のケーブル41を取り出せば良いので、施工が容易で便利である。
次に、敷設された保護管1に対し、敷設後にケーブル41を通線する際の方法を説明する。図13は、例えば、保護管1内に新たにケーブル41を挿通する場合などにおいて、すでに敷設されている保護管1内にケーブル41を通線する工程を示す図である。図13の例では、管端47から中継ボックス44までの保護管1にケーブルを通線する例について説明する。
まず、ケーブル41を通線したい範囲の中間部等にダミーのケーブル取り出し部39aを構築する。ケーブル取り出し部39aは、例えば、通線する始点から終点までの中間地点や、または、図13(a)に示すように、敷設された保護管1のコーナー部近傍であることが望ましい。
次に、保護管1の管端47(始点)よりケーブル41の端部であるケーブル端部49を挿入する(図中矢印R方向)。なお、ケーブル端部49の挿入部位(始点)は、保護管1の管端47に限られず、ケーブル取り出し部39であってもよい。
次に、ケーブル41を保護管1内に送り込み、ケーブル端部49をケーブル取り出し部39aまで通線する。ケーブル41がケーブル取り出し部39aまで通線されたら、図13(b)に示すように、ケーブル取り出し部39aからケーブル端部49を取り出す(図中矢印S方向)。
ある程度の長さのケーブル41がケーブル取り出し部39から引き出された段階で、ケーブル端部49を再度ケーブル取り出し部39aに挿入し、中継ボックス44(終点)方向へ送り込む(図中矢印T方向)。
この状態で、図13(c)に示すように、管端47よりさらにケーブル41を送りつつ、ケーブル取り出し部39aではケーブル41を引き抜きながら、同時にケーブル41をケーブル取り出し部39から送りこむ。すなわち、敷設された保護管1の複数か所からケーブル41の通線作業が行われる。
このため、例えば管端47から保護管1内への通線作業に対しては、管端47からケーブル取り出し部39aまでの通線抵抗のみを受け、ケーブル取り出し部39aからの通線は、ケーブル取り出し部39aから中継ボックス44までの通線抵抗のみを受ける。このため、長い距離の通線作業であっても容易にケーブル41を通線することができる。
特に、通常、敷設された保護管のコーナー部近傍等においては、ケーブル41が引っ掛かり、通線作業が困難であるが、コーナー部近傍にケーブル取り出し部39a(すなわち通線作業部)をもうければ、容易にケーブル41を誘導することができるため通線作業が容易である。
なお、ケーブル取り出し部39aは、1ヶ所のみでなく、複数か所に配置してもよい。また、ダミー用のケーブル取り出し部39aは、通線作業後は完全に塞いでも構わないため、切欠き45を有さないカバー等で覆ってもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる保護管1によれば、保護管1の外周に、軸方向に沿って突起3a、3bが繰り返して設けられ、突起3a、3bの内面が山部5の外周面よりも突出しているため、突起3a、3bの頂部9を容易に切除することができる。また、内部のケーブル41を傷つけることがない。また、突起3a、3bの肉厚が山部5等の肉厚と比較して薄いため、保護管1の強度を保持しつつ、突起3a、3bの切除が容易である。したがって、簡易にケーブル取り出し部39を設けることができ、ケーブル41を容易に敷設することができる。
また、一対の突起3a、3bが並列して設けられるため、容易にケーブル取り出し部39を形成することができる。さらに、突起部3が保護管1の軸方向に所定間隔で繰り返して設けられるため、敷設後におけるケーブル取り出し部39の位置ずれや設計変更に対しても容易に対応することができる。
また、半割り状の複数の金型21、21aを有する一対の無限軌道19a、19bによって容易に波付き管25を形成可能であり、金型21aの設置数によって一定周期で確実に突起部3が所望の間隔で形成されるため、保護管1の製造が容易である。
また、内部のケーブル41を取出した後、ケーブルとり出し部39をカバー43で覆うため、保護管1の内部に外部から水分、異物、小動物等が侵入することがない。
また、全長の長い保護管1内にケーブル41を通線する際に、保護管1の複数か所からケーブル41を誘導することができるため、ケーブル41が保護管内で引っ掛かったりすることがなく、また、それぞれの通線作業部におけるケーブル41の通線抵抗を小さくすることができる。したがって、ケーブル41の通線作業を容易に行うことができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ケーブル取り出し部39を塞ぐことが可能であれば、カバー45に代えて、粘着テープ等でケーブル取り出し部39を塞いでも良い。
また、突起部3は、一対の突起3a、3bで構成したが、これに限られない。たとえば、図14(a)に示す保護管1aのように、保護管1aの両側にそれぞれ突起3a、3bおよび突起3c、3dを設けてもよい。この場合、無限軌道19a、19bそれぞれに金型21aを設置すれば良い。このようにすることで、保護管1の上下方向にケーブル取り出し部39を設けることができる。なお、この場合、突起3a、3bと突起3c、3dとはそれぞれ軸方向の同じ位置に設けられる必要はない。保護管1aの両側に突起を設けることで、突起面を壁面などに押し付けて施工することができ、配管が安定し易く、さらに、配管が途中でねじれた場合などでも、保護管の両側に突起が設けられていることで、配管のいずれかの側の突起を使用すれば良いのでケーブルが取り出し等の施工がし易く好都合である。
また、図14(b)に示す保護管1bのように、保護管1bの一方の側に突起3a、3b、3cを設け、2個以上の突起を設けてもよい。この際、突起3a、3b間、突起3b、3cの間隔を同じにする必要はない。この場合、ケーブル取り出し部39を設ける際に、突起3a、3b間、突起3b、3c間、突起3a、3c間など、必要に応じてケーブル取り出し部39の大きさを変えることもできる。このように、並列に対向して配置する突起の円周上の配置間隔を変えて突起を2個以上設けることで、保護管から引き出すケーブルの本数や形状に応じて、切断して除去する突起を選択でき、その結果、形成するスリット寸法を変えることができることから、より使用しやすい。
また、図15に示す保護管1cのように、保護管1cの軸方向に沿って設けられる一対の突起3a、3bおよび、突起3a、3bの長手方向とはほぼ垂直な方向(すなわち保護管1cの周方向)に沿って、突起3a、3b間にさらに突起3eを設けてもよい。この場合、切断部37に対しても、突起3eの頂部9を切除すれば良く、より簡易にケーブル取り出し部39を形成することができる。なお、以上の種々の変形例を組み合わせることができることは言うまでもない。
図2(b)に示すように、突起3a、3bは保護管1の外方に同一方向に突出して、突起3a、3bの突出方向は互いに平行な方向となっているが、突起3a、3bを、保護管1のそれぞれの半径方向に突出させても良い。
また、図16(a)に示す保護管1dのように、突起3a、3bが設けられる側とは反対側の一部に、平坦部50aを有する突起を設けてもよい。平坦部50aは平らな面を有し、保護管1dを設置する際のボルト等の取付部等に用いられる。同様に、図16(b)に示すように、突起3a、3bが設けられる側とは反対側の一部に、平坦部50bを有するへこみを設けてもよい。いずれにしても、突起3a、3bが設けられる側とは反対側に平らな面を有する平坦部が設けられれば、保護管の取り付けが容易である。なお。平坦部50a、50bは保護管の全長にわたって設けられてもよく、一部のみでも良い。また、保護管1のとりつけ方向によって、突起3a、3bが設けられる側の反対側のみでなく、側方や斜め位置に設けてもよい。ここで、突起部形成面とは、管断面上の周方向の異なる位置に形成された複数の突起において、最も離間して配置された2つの突起の基底部中心10同士を結ぶ直線Xが形成する平面であり、基底部中心10とは、突起の両側壁の基底部(管山部)の肉厚中央部を結ぶ線の中間点である。ここで、この突起部形成面と対向するように平坦面50a、50bを設けるか、あるいは突起部形成面と所定角度を有して対向するように平坦部50a、50bが設けられていれば良い。このように配置すれば、取りつけ作業がようにできることになる。
1a、1b、1c………保護管
3………突起部
3a、3b、3c、3d………突起
5………山部
7………谷部
8a、8b………基底部
9………頂部
10………基底部中心
11………壁部
13………突起頂部内周円
15………保護管製造装置
17………押出機
19a、19b………無限軌道
21、21a………金型
22………成形部
23………筒状素材
25………波付き管
27………凹部
29………凸部
31………溝部
35a、35b………スリット
37………切断部
39………ケーブル取り出し部
41………ケーブル
42………挿通孔
43………カバー
44………中継ボックス
45………切り欠き
47………管端
49………ケーブル端部
50a、50b………平坦部

Claims (7)

  1. 内部にケーブルが通線されるケーブル保護管であって、
    可撓性を有し、外周部に山部と谷部とが交互に形成された波付き管が、
    前記波付き管の周方向断面の異なる位置に2本以上、前記波付き管の軸方向に沿って、複数の前記山部と前記谷部にまたがるように並列して、さらに管軸方向に所定の間隔で繰り返して設けられ、切断することで前記波付き管の周方向の異なる位置にケーブル取り出し部用のスリットを形成可能な複数の突起部を具備し、
    前記突起部の内面における内径(最小内径)は、前記山部の外周面における外径よりも大きく、
    前記突起部の壁部の肉厚は、前記山部の肉厚よりも薄いことを特徴とするケーブル保護管。
  2. 前記突起部により形成される突起部形成面とは略平行に対向して平担部を形成するか、あるいは前記突起部形成面と所定角度を有するように対向して平坦部を形成することを特徴とする請求項1記載のケーブル保護管。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のケーブル保護管の内部に、ケーブルが通されていることを特徴とする配管構造。
  4. 前記突起部の一部または全てが切断され、前記波付き管の周方向断面の異なる位置に並列するスリットが設けられ、さらに並列する前記スリット間が切断されることで、ケーブル取り出し部が形成され、
    前記ケーブル取り出し部から内部のケーブルの一部が取り出されており、
    前記ケーブルが取り出された前記ケーブル取り出し部には、前記波付き管の外周よりカバーで覆われており、
    前記カバーの内面の少なくとも一部には、前記ケーブル保護管の前記山部および前記谷部に対応する波形形状を有するか、前記ケーブル保護管の谷部に嵌合する突部を有し、前記カバーと前記ケーブル保護管が前記波型形状か突部により嵌合して、前記カバーが前記波付き管の円周方向の少なくとも半周以上を覆うことが可能であることを特徴とする請求項3記載の配管構造。
  5. 請求項4に記載の配管構造において、
    前記カバーの少なくとも一端には、ケーブル引き出し用の開口部が形成されていることを特徴する配管構造。
  6. あらかじめケーブルが通線された請求項1または請求項2のいずれかに記載のケーブル保護管の前記突起部の一部または全てを切断し、前記波付き管の周方向断面の異なる位置に並列するスリットを設け、
    前記波付き管に並列して設けられた前記スリットの間を切断し、ケーブル取り出し部を形成し、
    前記ケーブル取り出し部から内部のケーブルの一部を取り出し、
    前記ケーブル取り出し部を、前記波付き管の外周よりテープまたはカバーで覆うことを特徴とするケーブル敷設方法。
  7. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のケーブル保護管を敷設し、
    敷設された前記ケーブル保護管にケーブルを挿入し、
    前記ケーブル保護管内に送られる前記ケーブルを、前記突起部の一部または全てを切断して前記ケーブル保護管に形成されたケーブル取り出し部から抜き出し、
    前記ケーブルが抜き出された前記ケーブル取り出し部から、前記ケーブル保護管内に再度前記ケーブルを挿入し、
    前記ケーブル取り出し部から前記ケーブルを送りこむことで、敷設された前記ケーブル保護管内へのケーブルの通線作業を、前記ケーブル保護管の複数か所で行うことを特徴とするケーブル敷設方法。
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