JP2016127615A - 螺旋型コルゲートチューブ及び螺旋型コルゲートチューブ付電線 - Google Patents

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Abstract

【課題】一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを被せた後でも、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを長手方向に容易にずらすことができる技術を提供することを目的とする。【解決手段】螺旋型コルゲートチューブ20は、全体として管状にされるとともに、谷部22と前記谷部22よりも外周側に突出する山部24とを備える。前記谷部22及び前記山部24が、その長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で、交互に存在するように形成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、線材の周囲に取り付けられるコルゲートチューブに関する。
車両に配設される電線には、当該電線の保護等を目的として、その周囲にコルゲートチューブが取り付けられることがある。このようなコルゲートチューブが、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の螺旋溝切りコルゲートチューブは、蛇腹状に形成した円筒状のチューブ本体に、スリットを螺旋状に、チューブ本体の全長に亘って形成したとされている。
特開平7−135715号公報
ところで、上記コルゲートチューブに代表される従来のコルゲートチューブでは、蛇腹の山部及び谷部がそれぞれ独立した閉環状とされている。このため、従来のコルゲートチューブでは、一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを一旦被せてしまうと、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを長手方向にずらしにくい恐れがあった。
そこで、本発明は、一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを被せた後でも、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを長手方向に容易にずらすことができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る螺旋型コルゲートチューブは、全体として管状にされるとともに、谷部と前記谷部よりも外周側に突出する山部とを備え、前記谷部及び前記山部が、その長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で、交互に存在するように形成されている。
第2の態様に係る螺旋型コルゲートチューブは、第1の態様に係る螺旋型コルゲートチューブであって、その長手方向に沿って前記谷部の底部から前記山部の頂部に向けて外周面が徐々に広がる。
第3の態様に係る螺旋型コルゲートチューブ付電線は、少なくとも1本の電線と、前記電線に被せられた第1又は第2の態様に係る螺旋型コルゲートチューブと、を備える。
第4の態様に係る螺旋型コルゲートチューブ付電線は、第3の態様に係る螺旋型コルゲートチューブ付電線であって、前記螺旋型コルゲートチューブを複数備え、第1の螺旋型コルゲートチューブが第2の螺旋型コルゲートチューブの周囲に被せられている。
第1又は第2の態様に係る螺旋型コルゲートチューブによると、全体として管状にされるとともに、谷部と谷部よりも外周側に突出する山部とを備え、谷部及び山部が、その長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で、交互に存在するように形成されているため、一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを被せた後でも、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを捩じることで、両者を長手方向に相対的に容易にずらすことができる。
特に、第2の態様に係る螺旋型コルゲートチューブによると、山部の頂部と谷部の底部とが傾斜面26で結ばれているため、一のコルゲートチューブと他のコルゲートチューブとの間でピッチや角度等に多少の誤差等が生じている場合でも、被せにくくなることを抑制することができる。
第3又は第4の態様に係る螺旋型コルゲートチューブ付電線によると、電線に螺旋型コルゲートチューブが被せられているため、螺旋型コルゲートチューブを取り付けた後に保護領域を拡大したい場合等に、別の螺旋型コルゲートチューブをすでに取り付けられている螺旋型コルゲートチューブに被せやすい。また、この場合、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを捩じることで、両者を長手方向に相対的に容易にずらすことができる。
特に、第4の態様に係る螺旋型コルゲートチューブ付電線によると、螺旋型コルゲートチューブを複数備え、第1の螺旋型コルゲートチューブが第2の螺旋型コルゲートチューブの周囲に被せられているため、第2の螺旋型コルゲートチューブに対して第1の螺旋型コルゲートチューブを捩じることで、長手方向に容易にずらすことができる。また、複数の螺旋型コルゲートチューブを重ねて用いること、及び、重ねられた複数の螺旋型コルゲートチューブを長手方向に相対的に容易にずらすことができることによって、1つの品番のコルゲートチューブで様々な電線長に対応することができる。
実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブを示す平面図である。 螺旋型コルゲートチューブの一製造方法例を概念的に示す図である。 螺旋型コルゲートチューブの一製造方法例を示す説明図である。 2つの金型をそれぞれ内周面側から見た図である。 実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブを電線に取り付ける様子を示す説明図である。 実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブを電線に取り付ける様子を示す説明図である。 螺旋型コルゲートチューブの変形例を示す平面図である。 螺旋型コルゲートチューブの別の変形例を示す平面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブ20について説明する。図1は、実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブ20を示す平面図である。
実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブ20は、全体として管状に形成されている。螺旋型コルゲートチューブ20は、谷部22と谷部22よりも外周側に突出する山部24とを備える。螺旋型コルゲートチューブ20は、電線12等の線材を保護することなどを目的として、当該線材の周囲に取り付けられる。
谷部22及び山部24は、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で形成されている。また、谷部22及び山部24が、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿って交互に存在するように形成されている。ここでは、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向一端から他端に向かって、谷部22及び山部24の螺旋は反時計回りに形成されている。
ここでは、谷部22及び山部24が、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿って一端から他端まで途中で途切れることなく螺旋の軌跡を描きながら一続きに形成されている。このような螺旋型コルゲートチューブ20は、例えば、一の螺旋型コルゲートチューブ20が他の螺旋型コルゲートチューブ20に被せられる場合であって、内側の螺旋型コルゲートチューブ20及び外側の螺旋型コルゲートチューブ20に同形状の螺旋型コルゲートチューブ20を用いる場合などに好適である。
もっとも、谷部22及び山部24が、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿って一端から他端まで途切れていないことは必須ではない。谷部22及び山部24は、断続的、つまり途中で途切れている箇所が存在するように形成されている場合でも、途切れている部分を補うようにして全体として見ると、螺旋状の軌跡を描くように形成されていればよい。このようなコルゲートチューブは、例えば、一の螺旋型コルゲートチューブ20が他の螺旋型コルゲートチューブ20に被せられる場合であって、内側の螺旋型コルゲートチューブ20及び外側の螺旋型コルゲートチューブ20に異なる形状の螺旋型コルゲートチューブ20を用いる場合などに好適である。より詳細には、内側の螺旋型コルゲートチューブ20の山部24が断続的に連続するように形成されるとともに、外側の螺旋型コルゲートチューブ20の谷部22が断続的に連続するように形成されると、両者を嵌め易くなる。
また、螺旋型コルゲートチューブ20は、その長手方向に沿って谷部22の底部から山部24の頂部に向けて外周面が徐々に広がるように形成されている。これにより、一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを嵌める際に、一のコルゲートチューブと他のコルゲートチューブとの間でピッチや角度等に多少の誤差等が生じている場合でも、被せにくくなることを抑制することができる。
具体的には、ここでは、平面視において谷部22の底部及び山部24の頂部は、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に平行に設定されている。そして、谷部22の底部及び山部24の頂部を、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向と斜めに交差する方向に延びる傾斜面26が結んでいる。
もっとも、螺旋型コルゲートチューブ20は、その長手方向に沿って谷部22の底部から山部24の頂部に向けて外周面が徐々に広がるように形成されていることは必須ではない。例えば、谷部22の底部と山部24の頂部とが、その長手方向に直交する面で結ばれていてもよい。また、螺旋型コルゲートチューブ20が、その長手方向に沿って谷部22の底部から山部24の頂部に向けて外周面が徐々に広がるように形成されている場合でも、谷部22の底部及び山部24の頂部を傾斜面26が結ぶことは必須ではない。例えば、山部24及び谷部22は、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿ってサインカーブ等全体に湾曲するような形状に形成されていることもあり得る。
また、山部24及び谷部22のピッチは、適宜設定されればよい。山部24及び谷部22のピッチが大きいと、2つの螺旋型コルゲートチューブ20を相対的に一周捩じることによる長手方向への相対的な移動量が大きくなる。この際、山部24及び谷部22のピッチに関わる数値として、平面図における螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向と直交する方向に対する螺旋の傾き具合がある。また、螺旋型コルゲートチューブ20の径も、山部24及び谷部22のピッチに関わる。これらの値についても、適宜設定されればよい。
螺旋型コルゲートチューブ20には、その長手方向に沿って一端から他端にかけて全体に亘るスリットが形成されていることが好ましい。当該スリットが形成されることにより、スリットから割り開いて螺旋型コルゲートチューブ20を線材又は別の螺旋型コルゲートチューブ20に容易に取り付けることができる。
<製造方法>
次に、上記螺旋型コルゲートチューブ20の一製造方法例について説明する。図2は、螺旋型コルゲートチューブ20の一製造方法例を概念的に示す図である。図3は、螺旋型コルゲートチューブ20の一製造方法例を示す説明図である。図4は、2つの金型60をそれぞれ内周面側から見た図である。
螺旋型コルゲートチューブ20は、従来のコルゲートチューブと同様に、例えば、ブロー成形法によって製造することができる。ここでは、コルゲートチューブ金型成形装置50を用いた螺旋型コルゲートチューブ20の製造方法について説明する。
コルゲートチューブ金型成形装置50は、押出機52と、複数対の金型60と、金型移動機構部69とを備える。
押出機52は、溶融した樹脂材料を、先端に設けられたダイス53とその内側に配設されたポイントとの隙間を通じて押し出し、筒状(ここでは略円筒状)の押出部材51として連続供給するように構成されている。押出機52は、閉状態の一対の金型60内に筒状の樹脂材料を押し出すため、ダイス53の先端部が、成形路R中の上流位置で閉状態の一対の金型60間に位置するように配設されている。
一対の金型60は、突き合せて配置された閉状態で、螺旋型コルゲートチューブ20の外形状に対応した形状の金型面61をそれぞれ有している。各金型面61は、図4に示されるように、螺旋型コルゲートチューブ20の外表面形状を、その軸方向に沿った面で2分割した形状に形成されている。この一対の金型60は複数対用意されている。
ここで、一対の金型60の金型面61について、突き合わされて互いに接する面(以降、接面と称する)に形成されている金型面61aを例にとり、より詳しく見ていく。
接面においては、螺旋型コルゲートチューブ20の山部24に相当する部分が凹部とされている。そして、一方の金型60aの接面62のうち図4で左側に位置する接面62aにおける凹部63aが、他方の金型60bの接面64のうち図4で右側に位置する接面64aにおける凹部65aに対応する。同様に、一方の金型60aの接面62のうち図4で右側に位置する接面62bにおける凹部63bが、他方の金型60bの接面64のうち図4で左側に位置する接面64bにおける凹部65bに対応する。
また、一方の金型60aについてその成形路Rに沿って見ると、図4で左側に位置する接面62aにおいて間隔をあけて形成される凹部63a同士の間に、右側における接面62bの凹部63bが位置する。そして、図4で左側に位置する接面62aにおける凹部63aの一つと図4で右側に位置する接面62bにおける凹部63bの一つとを結ぶように金型面61に溝61bが形成されている。つまり、溝61bで結ばれる一対の凹部63a,63bは、当該溝61bの両端をなす。そして、当該溝61bに接触するように押出部材51が押圧されることで、山部24が形成される。
そして、一対の金型60の対応する1つの凹部63a,65aについて見ると、一方の金型60aと他方の金型60bとで、溝で結ばれる相手方の凹部63b,65bが異なるように設定されている。より詳細には、一対の金型60の対応する1つの凹部63a,65aにおいて、一方の金型60aでは、自身より成形路Rに沿って下流側に位置する凹部63bと結ばれるのに対し、他方の金型60bでは、自身より成形路Rに沿って上流側に位置する凹部64bと結ばれる。
以上のように形成された金型60を用いることにより、山部24及び谷部22を螺旋状に形成することができる。
この際に、ここでは、螺旋が一筋のみであるため、成形路Rに沿った一方側で一番近い凹部63a,63b同士が結ばれている。なお、結ぶ凹部同士の位置を変えることで、螺旋の本数を変えることができる。例えば、成形路Rに沿った一方側で2番目に近い凹部同士が結ばれることで、螺旋が二筋形成される。また、結ぶ凹部同士の位置を変えることで、螺旋を時計回りに変えることができる。例えば、一対の金型60の対応する1つの凹部63a,65aにおいて、一方の金型60aでは、自身より成形路Rに沿って上流側に位置する凹部63bと結び、他方の金型60bでは、自身より成形路Rに沿って下流側に位置する凹部64bと結ぶことで、螺旋が時計回りになる。
金型移動機構部69は、複数対の金型60を、それぞれ、一対の無端環状の移動路に沿って移動させるように構成されている。そして、金型移動機構部69は、移動路のうち一対の移動路が隣合う成形路Rで、各移動路に沿って移動される一対の金型60を突き合わせた閉状態にしたまま、成形路Rの上流側から下流側に向けて移動させる。また、金型移動機構部69は、移動路中の成形路R以外の位置では、一対の金型60を離れさせた開状態で各移動路を移動させる。
例えば、金型移動機構部69としては、複数の金型60を無端環状のチェーンにそれぞれ連結し、モータにより歯車を回転させて当該チェーンを送ることにより、複数対の金型60を移動させる構成を採用することができる。
上記コルゲートチューブ金型成形装置50を用いて螺旋型コルゲートチューブ20を製造するには、例えば、以下のようにすればよい。
即ち、押出機52から、軟化させた樹脂材である円筒状の押出部材51を、ダイス53を通して金型60の内部に送り込む。そして、金型60の内部に挿入された押出部材51内部に、加圧気体を送り込む。これによって、押出部材51が、その外周に配された金型60へと押圧され、金型60の成形面に接触し、既定の形状に成形される。そして、温度低下によって、押出部材51が所要程度にまで固化すると、金型60が開放される。金型60を移動させることで、以上の工程が連続的に行われ、連続的に成形された螺旋型コルゲートチューブ20が得られる。この連続的に成形された螺旋型コルゲートチューブ20は、例えば、空気又は液体等を用いた冷却部66を経て冷却された後、リール67に巻取って収容される。
もっとも、押出機52から供給された押出部材51を金型面61に密着させるのに、押出部材51の内部に空気を送り込むブロー成形法を用いることは必須ではない。例えば、金型60に樹脂材料を吸引する吸引孔が形成され、当該吸引孔から空気を吸引することによって、樹脂材料を金型面61に吸着する構成(バキューム成形法)を採用してもよい。なお、バキューム成形法とブロー成形法とを併用することも考えられる。
<螺旋型コルゲートチューブ付電線>
次に、螺旋型コルゲートチューブ20を電線12に取り付けた螺旋型コルゲートチューブ付電線10について、その取付方法例と共に説明する。ここでは、電線12の周囲に2つの螺旋型コルゲートチューブ20を取り付けるものを例にとり説明する。図5及び図6は、実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブ20を電線12に取り付ける様子を示す説明図である。
ここで、まず螺旋型コルゲートチューブ20が取り付けられる電線12に付いて説明する。
電線12は、少なくとも1本用いられていればよい。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。電線12の端部にはコネクタが設けられ、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、ワイヤーハーネスには、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。また、電線12は複数本が束ねられていてもよい。
電線12の周囲に螺旋型コルゲートチューブ20を取り付ける際、螺旋型コルゲートチューブ20に全体に亘るスリットが設けられている場合は、スリットから割り開いて電線12に直接被せるように取り付ける。また、螺旋型コルゲートチューブ20に全体に亘るスリットが設けられていない場合は、電線12の一端から順次螺旋型コルゲートチューブ20の内部に挿通していく。
こうして2つの螺旋型コルゲートチューブ20を電線12に取り付けたら、次に、2つの螺旋型コルゲートチューブ20のうち第1の螺旋型コルゲートチューブ20aを第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに被せる。この際に、内側の第2の螺旋型コルゲートチューブ20bの山部24の外周面が外側の第1の螺旋型コルゲートチューブ20aの山部24の内周面に対向するように被せる。なお、螺旋型コルゲートチューブ20に全体に亘るスリットが設けられている場合は、スリットから割り開いて第1の螺旋型コルゲートチューブ20aを第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに直接被せるとよい。また、螺旋型コルゲートチューブ20に全体に亘るスリットが設けられていない場合は、第1の螺旋型コルゲートチューブ20a及び第2の螺旋型コルゲートチューブ20bの長手方向端部を合わせた状態で順次捩じるようにして被せていくとよい。
そして、2つの螺旋型コルゲートチューブ20のうち第1の螺旋型コルゲートチューブ20aが第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに一旦被せられたら、あとは、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20を捩じっていくことで、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20をその長手方向に沿って容易に移動させることができる。
より詳細には、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20を捩じることで、2つの螺旋型コルゲートチューブ20のうちの重なり合っている部分で、内側に位置する第2の螺旋型コルゲートチューブ20bの外向き面のうち側方を向く面(ここでは、傾斜面26の外向き面)と外側に位置する第1の螺旋型コルゲートチューブ20aの内向き面のうち側方を向く面(ここでは、傾斜面26の内向き面)とが接触する。これにより、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20が当該接触面に沿って螺旋の向きに摺動することによって、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20がその長手方向に沿って移動することができる。
この際、ここでは、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向一端から他端に向かって、螺旋は反時計回りに形成されているため、第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して第1の螺旋型コルゲートチューブ20aを時計回りに回すことで、図6において、第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して第1の螺旋型コルゲートチューブ20aが左に移動する。また、第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して第1の螺旋型コルゲートチューブ20aを反時計回りに回すことで、図6において、第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して第1の螺旋型コルゲートチューブ20aが右に移動する。
また、2つの螺旋型コルゲートチューブ20として同形状の螺旋型コルゲートチューブ20を採用しているが、このことは必須ではない。例えば、2つの螺旋型コルゲートチューブ20として、長さ、径、又はピッチ等の異なる物を採用してもよい。螺旋の向きが揃っており、ある程度ピッチの近いものであれば、重ねた状態で捩じって移動させることができる。さらに、2つの螺旋型コルゲートチューブ20として同形状の螺旋型コルゲートチューブ20を採用することで、1つの品番のコルゲートチューブで様々な電線長に対応することができる。これにより、部材管理が容易になり、コストの削減を図ることができる。
なお、ここでは、第1の螺旋型コルゲートチューブ20aは第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して一部のみ被さっているが、このことは必須ではない。第1の螺旋型コルゲートチューブ20aは第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して全体的に被さっていてもよい。
また、2つの螺旋型コルゲートチューブ20にそれぞれ全体に亘るスリットが形成されている場合は、第1の螺旋型コルゲートチューブ20aが第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに被さった状態で、それぞれのスリットを周方向に互いに異なる位置に位置させると、被さった部分のスリットからの電線12のはみ出しを抑制することができる。
また、一方の螺旋型コルゲートチューブ20に対して、他方の螺旋型コルゲートチューブ20が所望の位置まで達したら、両者をテープ等で巻回して固定してもよい。また、螺旋型コルゲートチューブ20と電線12とをテープ等で固定してもよい。
また、ここでは、2つの螺旋型コルゲートチューブ20を電線12に取り付ける際にそれぞれ重ならないように電線12に取り付けているが、このことは必須ではない。一方の螺旋型コルゲートチューブ20を先に電線12に取り付け、当該一方の螺旋型コルゲートチューブ20の周囲に重なるように、他方の螺旋型コルゲートチューブ20を取り付けてもよい。また、電線12に取り付ける前に2つのコルゲートチューブを被せ合わせてから、被せ合わされた2つの螺旋型コルゲートチューブ20を電線12に取り付けてもよい。
実施形態に係る螺旋型コルゲートチューブ20及び螺旋型コルゲートチューブ付電線10によると、全体として管状にされるとともに、谷部22と谷部22よりも外周側に突出する山部24とを備え、谷部22及び山部24が、その長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で、交互に存在するように形成されているため、一のコルゲートチューブに他のコルゲートチューブを被せた後でも、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを捩じることで、両者を長手方向に相対的に容易にずらすことができる。
また、山部24の頂部と谷部22の底部とが傾斜面26で結ばれているため、一のコルゲートチューブと他のコルゲートチューブとの間でピッチや角度等に多少の誤差等が生じている場合でも、被せにくくなることを抑制することができる。
また、電線12に螺旋型コルゲートチューブ20が被せられているため、螺旋型コルゲートチューブ20を取り付けた後に保護領域を拡大したい場合等に、別の螺旋型コルゲートチューブ20をすでに取り付けられている螺旋型コルゲートチューブ20に被せやすい。また、この場合、一のコルゲートチューブに対して他のコルゲートチューブを捩じることで、両者を長手方向に相対的に容易にずらすことができる。
また、螺旋型コルゲートチューブ20を複数備え、第1の螺旋型コルゲートチューブ20aが第2の螺旋型コルゲートチューブ20bの周囲に被せられているため、第2の螺旋型コルゲートチューブ20bに対して第1の螺旋型コルゲートチューブ20aを捩じることで、長手方向に容易にずらすことができる。また、複数の螺旋型コルゲートチューブ20を重ねて用いること、及び、重ねられた複数の螺旋型コルゲートチューブ20を長手方向に相対的に容易にずらすことができることによって、1つの品番のコルゲートチューブで様々な電線12長に対応することができる。
{変形例}
次に、螺旋型コルゲートチューブ20の変形例について説明する。図7は、螺旋型コルゲートチューブ20の変形例を示す平面図である。図8は、螺旋型コルゲートチューブ20の別の変形例を示す平面図である。
上記実施形態において、螺旋型コルゲートチューブ20は、その長手方向に沿って谷部22及び山部24が1本ずつ螺旋状に連なるように形成されているが、このことは必須ではない。例えば、図7の変形例に係る螺旋型コルゲートチューブ120のように、2本の谷部122a,122b及び山部124a,124bが螺旋状に連なるなど、谷部及び山部が複数本ずつ連なっていてもよい。谷部及び山部が複数本ずつ連なる螺旋型コルゲートチューブは、上述したように、金型面61において結ばれる凹部の位置を変えることで形成される。
また、上記実施形態において、谷部22の幅(螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿った谷部22の寸法)が、山部24の幅(螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向に沿った山部24の寸法)よりも大きく設定されているが、このことは必須ではない。谷部の幅と山部の幅とは、同じであってもよいし、谷部の幅の方が山部の幅よりも小さくてもよい。図8の変形例に係る螺旋型コルゲートチューブ220では、谷部222の幅と山部224の幅とがほぼ同じに設定されている。
また、上記実施形態において、螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向一端から他端に向かって、螺旋は反時計回りに形成されているが、このことは必須ではない。螺旋型コルゲートチューブ20の長手方向一端から他端に向かって、螺旋が時計回りに形成されていてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 螺旋型コルゲートチューブ付電線
12 電線
20,120,220 螺旋型コルゲートチューブ
20a 第1の螺旋型コルゲートチューブ
20b 第2の螺旋型コルゲートチューブ
22,122a,122b,222 谷部
24,124a,124b,224 山部

Claims (4)

  1. 全体として管状にされるとともに、谷部と前記谷部よりも外周側に突出する山部とを備え、
    前記谷部及び前記山部が、その長手方向に沿って螺旋状に連続する態様で、交互に存在するように形成されている、螺旋型コルゲートチューブ。
  2. 請求項1に記載の螺旋型コルゲートチューブであって、
    その長手方向に沿って前記谷部の底部から前記山部の頂部に向けて外周面が徐々に広がる、螺旋型コルゲートチューブ。
  3. 少なくとも1本の電線と、
    前記電線に被せられた請求項1又は請求項2に記載の螺旋型コルゲートチューブと、
    を備える、螺旋型コルゲートチューブ付電線。
  4. 請求項3に記載の螺旋型コルゲートチューブ付電線であって、
    前記螺旋型コルゲートチューブを複数備え、第1の螺旋型コルゲートチューブが第2の螺旋型コルゲートチューブの周囲に被せられている、螺旋型コルゲートチューブ付電線。
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