JP4622604B2 - 生体高分子分析支援装置及び生体高分子分析方法 - Google Patents

生体高分子分析支援装置及び生体高分子分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、DNAマイクロアレイ等の生体高分子分析チップを用いた分析支援装置及び生体高分子分析方法に関する。
近年、様々な生物種の遺伝子の発現解析を行っている。遺伝子の発現解析とは、細胞で発現している遺伝子を同定することであり、具体的には、遺伝子をコードするDNAから転写されているmRNAを同定することである。
遺伝子の発現解析のためにDNAマイクロアレイ及びその読取装置が開発されている。DNAマイクロアレイは、プローブとなる既知の塩基配列のcDNAをスライドガラス等の固体担体上にマトリックス状に整列固定させたものである(例えば特許文献1参照)。ここで、既知の塩基配列のcDNAとしては、検体において既知のmRNAと同一、またはその一部と同一の塩基配列のcDNAが用いられる。DNAマイクロアレイ及びその読取装置を用いた遺伝子の発現解析は次のようにして行う。
まず、複数種類の配列既知のcDNA(以下、プローブDNAという)をスライドガラス等の固体担体に整列固定させたDNAマイクロアレイを準備する。次に、検体からmRNAを抽出し、逆転写酵素を用いて蛍光物質で標識したcDNA(以下、サンプルDNAという)を合成する。次に、サンプルDNAを蛍光物質で標識化してからDNAマイクロアレイ上に添加すると、サンプルDNAが相補的なプローブDNAとハイブリダイズすることによりDNAマイクロアレイ上に固定される。サンプルDNAを標識する蛍光物質は励起されるとサンプルDNAが結合したプローブDNAの位置から蛍光を発することになる。
次いで、DNAマイクロアレイを読取装置にセッティングし、読取装置にて分析する。読取装置は、励起光の照射点をDNAマイクロアレイに対して二次元的に移動し、それと共に集光レンズ及びフォトマルチプライヤーによってDNAマイクロアレイを二次元走査する。励起光により励起された蛍光物質から発した蛍光を集光レンズで集光させ、蛍光強度をフォトマルチプライヤーで計測することで、DNAマイクロアレイの面内の蛍光強度分布を計測し、これにより、DNAマイクロアレイ上の蛍光強度分布が二次元の画像として出力される。出力された画像内で蛍光強度が大きい部分には、プローブDNAの塩基配列と相補的な塩基配列を有したサンプルDNAが含まれていることを表している。従って、二次元画像中のどの部分の蛍光強度が大きいかによって、配列既知のmRNAのうち、どれが検体で発現しているかを同定することができる。
特開2000−131237号公報
ところで、本出願人は、複数の光電変換素子を二次元アレイ状に配列してなる固体撮像デバイスの受光面にプローブDNA等の分子をスポットした生体高分子分析チップを開発している。このような生体高分子分析チップでは、スポットに付着したサンプルDNA等の生体高分子を標識する蛍光物質、発光物質等の標識物質からの光を各光電変換素子により計測する。固体撮像デバイスの受光面にスポットが点在しており、標識物質から発した光が殆ど減衰せずに固体撮像デバイスの受光面に入射するため、僅かな光量でも計測が可能であるという利点がある。
しかし、使用によって光電変換素子自体から生じる熱による熱ノイズや、光電変換素子の経時的な感度特性の変化の進行具合は各光電変換素子毎にばらつきがあり、製造初期に複数の光電変換素子の感度特性やノイズ特性にばらつきを記憶しておき、光量の測定時にデータを補正していたとしても対応することができなかった。
本発明の課題は、使用による感度特性やノイズ特性の変化に対応して、複数の光電変換素子の特性のバラツキを除外した測定データが得られる生体高分子分析支援装置及び生体高分子分析方法を提供することである。
請求項に記載の発明は、二次元アレイ状に配列された複数の光電変換素子を備える撮像素子の受光面上に特定の生体高分子と結合するプローブを点在させてなる生体高分子分析チップと、プローブに結合した生体高分子を標識する蛍光物質を励起する励起光を照射するとともに、前記蛍光物質を励起しない波長の非励起光を照射する光照射装置と、励起光の照射時に各光電変換素子より出力される光量データ値及び非励起光の照射時に各光電変換素子より出力される参照データ値を記憶し、光量データ値参照データ値で除算することで各光電変換素子に対応する光量の補正データを作成するコンピュータと、を備えることを特徴とする生体高分子分析支援装置である。
請求項に記載の発明によれば、コンピュータが励起光の照射時に各光電変換素子より出力される光量データ値を記憶するとともに、非励起光の照射時に各光電変換素子より出力される参照データ値を記憶し、例えば光量データ値を参照データ値で除算して各光電変換素子に対応する光量の補正データを作成するので、各光電変換素子の感度のバラツキによる影響を除外することができる。
前記非励起光の照射時の測定は、前記励起光の照射時の測定の直前又は直後に行われることが好ましい。
前記光照射装置は、前記生体高分子分析チップの前記プローブが点在されていない面側と接し、前記撮像素子の前記受光面と対向する面側に向けて光を照射することが好ましい。
請求項に記載の発明は、二次元アレイ状に配列された複数の光電変換素子を備える撮像素子の受光面上に、特定の生体高分子と結合するプローブを点在させてなる生体高分子分析チップの前記受光面に蛍光物質で標識された生体高分子サンプルを滴下し、
次いで、前記受光面からプローブと結合しない生体高分子サンプルを洗い流し、
その後、前記受光面に蛍光物質の励起光を照射して、各光電変換素子より出力される光量データ値を計測するとともに、前記受光面に前記蛍光物質を励起しない波長の非励起光を照射して、各光電変換素子より出力される参照データ値を計測し、
光量データ値参照データ値で除算することで各光電変換素子に対応する光量の補正データを作成することを特徴とする生体高分子分析方法である。
請求項に記載の発明によれば、生体高分子分析チップの受光面に蛍光物質で標識された生体高分子サンプルを滴下することで、プローブに特定の生体高分子が結合し、次いで、受光面からプローブと結合しない生体高分子サンプルを洗い流すことでプローブに結合した生体高分子のみを受光面上に残し、励起光の照射時に各光電変換素子より出力される光量データ値を計測するとともに、非励起光の照射時に各光電変換素子より出力される参照データ値を計測し、例えば光量データ値を参照データ値で除算することで光量の補正データを作成するので、各光電変換素子の感度のバラツキによる影響を除外することができる。
本発明によれば、複数の光電変換素子のそれぞれ経時的特性変化のばらつきに関わらずプローブに結合した生体高分子の検出確度を向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔1〕生体高分子分析チップの全体構成
図1は、本発明を適用した実施形態における生体高分子分析チップ1の概略平面図であり、図2は、図1の生体高分子分析チップ1を厚さ方向に切断した切断面IIを矢印方向に見た断面図である。
この生体高分子分析チップ1は、透明基板17と、光電変換素子を透明基板17上に二次元アレイ状に配列してなる固体撮像デバイス3と、固体撮像デバイス3の受光面上において二次元アレイ状に点在したスポット60,60,…と、を具備する。
〔2〕固体撮像デバイス
図1〜図4を用いて固体撮像デバイス3について詳細に説明する。ここで、図3は、固体撮像デバイス3の画素である光電変換素子の電極構造を示した平面図であり、図4は、図3における固体撮像デバイス3の光電変換素子を厚さ方向に切断した切断面IVを矢印方向に見た断面図である。
この固体撮像デバイス3は透明基板17上に設けられている。透明基板17は、光を透過する性質(以下、光透過性という。)を有するとともに絶縁性を有し、石英ガラス等といったガラス基板又はポリカーボネート、PMMA等といったプラスチック基板である。
この固体撮像デバイス3においては、光電変換素子としてダブルゲート型電界効果トランジスタ(以下、ダブルゲートトランジスタという。)20が利用され、複数のダブルゲートトランジスタ20,20,…が透明基板17上において二次元アレイ状に特にマトリクス状に配列され、これらダブルゲートトランジスタ20,20,…が保護絶縁膜31によってまとめて被覆されている。
ダブルゲートトランジスタ20,20,…は何れも、受光部である半導体膜23と、ボトムゲート絶縁膜22を挟んで半導体膜23の下に形成されたボトムゲート電極21と、トップゲート絶縁膜29を挟んで半導体膜23の上に形成されたトップゲート電極30と、半導体膜23の一部に重なるよう形成された不純物半導体膜25と、半導体膜23の別の部分に重なるよう形成された不純物半導体膜26と、不純物半導体膜25に重なったソース電極27と、不純物半導体膜25に重なったドレイン電極28と、を備え、半導体膜23において受光した光量に従ったレベルの電気信号に変換するものである。
ボトムゲート電極21は、ダブルゲートトランジスタ20ごとに透明基板17上に形成されている。また、透明基板17上には横方向に延在する複数本のボトムゲートライン41,41,…が形成されており、横方向に配列された同一の行のダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれのボトムゲート電極21が共通のボトムゲートライン41と一体となって形成されている。ボトムゲート電極21及びボトムゲートライン41は、導電性及び遮光性を有し、例えばクロム、クロム合金、アルミ若しくはアルミ合金又はこれらの合金からなる。
ダブルゲートトランジスタ20,20,…のボトムゲート電極21及びボトムゲートライン41,41,…はボトムゲート絶縁膜22によってまとめて被覆されている。すなわち、ボトムゲート絶縁膜22は全てのダブルゲートトランジスタ20,20,…に共通して形成された膜である。ボトムゲート絶縁膜22は、絶縁性及び光透過性を有し、例えば窒化シリコン(SiN)又は酸化シリコン(SiO2)からなる。
ボトムゲート絶縁膜22上には、複数の半導体膜23がマトリクス状に配列するよう形成されている。半導体膜23は、ダブルゲートトランジスタ20ごとに独立して形成されており、それぞれのダブルゲートトランジスタ20においてボトムゲート電極21に対して対向配置され、ボトムゲート電極21との間にボトムゲート絶縁膜22を挟んでいる。半導体膜23は、平面視して略矩形状を呈しており、受光した蛍光の光量に応じた量の電子−正孔対を生成するアモルファスシリコン又はポリシリコンで形成された層である。
半導体膜23上には、チャネル保護膜24が形成されている。チャネル保護膜24は、ダブルゲートトランジスタ20ごとに独立してパターニングされており、それぞれのダブルゲートトランジスタ20において半導体膜23の中央部上に形成されている。チャネル保護膜24は、絶縁性及び光透過性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。チャネル保護膜24は、パターニングに用いられるエッチャントから半導体膜23の界面を保護するものである。半導体膜23に光が入射すると、入射した光量に従った量の電子−正孔対がチャネル保護膜24と半導体膜23との界面付近を中心に発生するようになっている。この場合、半導体膜23側にはキャリアとして正孔が発生し、チャネル保護膜24側には電子が発生する。
半導体膜23の一端部上には、不純物半導体膜25が一部チャネル保護膜24に重なるようにして形成されており、半導体膜23の他端部上には、不純物半導体膜26が一部チャネル保護膜24に重なるようにして形成されている。不純物半導体膜25,26は、ダブルゲートトランジスタ20ごとに独立してパターニングされている。不純物半導体膜25,26は、n型の不純物イオンを含むアモルファスシリコン(n+シリコン)からなる。
不純物半導体膜25上には、ソース電極27が形成され、不純物半導体膜26上には、ドレイン電極28が形成されている。ソース電極27及びドレイン電極28はダブルゲートトランジスタ20ごとに形成されている。縦方向に延在する複数本のソースライン42,42,…及びドレインライン43,43,…がボトムゲート絶縁膜22上に形成されている。縦方向に配列された同一の列のダブルゲートトランジスタ20,20,…のソース電極27は共通のソースライン42と一体に形成されており、縦方向に配列された同一の列のダブルゲートトランジスタ20,20,…のドレイン電極28は共通のドレインライン43と一体に形成されている。ソース電極27、ドレイン電極28、ソースライン42及びドレインライン43は、導電性及び遮光性を有しており、例えばクロム、クロム合金、アルミ若しくはアルミ合金又はこれらの合金からなる。
ダブルゲートトランジスタ20,20,…のソース電極27及びドレイン電極28並びにソースライン42,42,…及びドレインライン43,43,…は、トップゲート絶縁膜29によってまとめて被覆されている。トップゲート絶縁膜29は全てのダブルゲートトランジスタ20,20,…に共通して形成された膜である。トップゲート絶縁膜29は、絶縁性及び光透過性を有し、例えば窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
トップゲート絶縁膜29上には、複数のトップゲート電極30がダブルゲートトランジスタ20ごとに形成されている。トップゲート電極30は、それぞれのダブルゲートトランジスタ20において半導体膜23に対して対向配置され、半導体膜23との間にトップゲート絶縁膜29及びチャネル保護膜24を挟んでいる。また、トップゲート絶縁膜29上には横方向に延在する複数本のトップゲートライン44,44,…が形成されており、横方向に配列された同一の行のダブルゲートトランジスタ20,20,…のトップゲート電極30が共通のトップゲートライン44と一体に形成されている。トップゲート電極30及びトップゲートライン44は、導電性及び光透過性を有し、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛若しくは酸化スズ又はこれらのうちの少なくとも一つを含む混合物(例えば、錫ドープ酸化インジウム(ITO)、亜鉛ドープ酸化インジウム)で形成されている。
ダブルゲートトランジスタ20,20,…のトップゲート電極30及びトップゲートライン44,44,…は保護絶縁膜31によってまとめて被覆され、保護絶縁膜31は全てのダブルゲートトランジスタ20,20,…に共通して形成された膜である。保護絶縁膜31は、絶縁性及び光透過性を有し、窒化シリコン又は酸化シリコンからなる。
以上のように構成された固体撮像デバイス3は、保護絶縁膜31の表面を受光面としており、それぞれのダブルゲートトランジスタ20の半導体膜23において受光した光量を電気信号に変換するように設けられている。なお、保護絶縁膜31の表面に蛍光の反射防止膜や励起光の反射膜を設けてもよい。
〔3〕スポット
次に、スポット60について説明する。図1、図2、図4に示すように、複数種のスポット60,60,…が互いに離間して、マトリクス状となって固体撮像デバイス3の上面に配列されている。1つのスポット60は一本鎖プローブDNA61が多数集まった群集であり、1つのスポット60に含まれる多数の一本鎖プローブDNA61は同じ塩基配列(ヌクレオチド配列)を有する。また、スポット60ごとに一本鎖プローブDNA61の塩基配列が異なる配列となっている。一本鎖プローブDNA61としては、検体において既知のmRNAの塩基配列、またはその一部と同一の、あるいは相補的な塩基配列のDNAが用いられる。
1つのスポット60につき1つのダブルゲートトランジスタ20が重なるように、スポット60,60,…が配列されている。なお、1つのスポット60につき隣り合う幾つかのダブルゲートトランジスタ20,20,…が重なっても良いが、この場合には何れのスポット60でも重なったダブルゲートトランジスタ20の数が同じである。
〔4〕分析支援装置
次に、生体高分子分析チップ1を用いたDNA分析を支援する分析支援装置について説明する。
生体高分子分析チップ1を分析支援装置にセッティングして生体高分子分析チップ1を用いるので、まず分析支援装置について図5、図6を用いて説明する。図5は、分析支援装置70の回路構成を示したブロック図であり、図6は、分析支援装置70に生体高分子分析チップ1をセッティングした場合の側面図である。図6において、生体高分子分析チップ1は破断して示されている。
分析支援装置70は、生体高分子分析チップ1がセッティングされる分析台71と、この分析台71に対して着脱できる生体高分子分析チップ1と、固体撮像デバイス3の受光面の上から受光面に向けて励起光を照射する励起光照射装置72と、固体撮像デバイス3を駆動するトップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76と、励起光照射装置72、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76を制御するコンピュータ73と、コンピュータ73から出力された信号により出力(表示又はプリント)を行う出力装置77と、を備える。
生体高分子分析チップ1が分析台71にセッティングされた場合には、固体撮像デバイス3のトップゲートライン44,44,…がトップゲートドライバ74の端子にそれぞれ接続されるようになっている。同様に、固体撮像デバイス3のボトムゲートライン41,41,…がボトムゲートドライバ75の端子にそれぞれ接続されるようになっており、固体撮像デバイス3のドレインライン43,43,…がドレインドライバ76の端子にそれぞれ接続されるようになっている。また、生体高分子分析チップ1が分析台71にセッティングされた場合、固体撮像デバイス3のソースライン42,42,…が一定電圧源に接続され、この例ではソースライン42,42,…が接地されるようになっている。
励起光照射装置72は分析台71に対向しており、分析台71に生体高分子分析チップ1が搭載された場合に、励起光照射装置72から面状に出射した励起光が生体高分子分析チップ1に照射されるようになっている。なお、励起光照射装置72は、出射する光の波長域を可変可能に設けられていても良い。
出力装置77はプロッタ、プリンタ又はディスプレイである。
トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76は、協同して固体撮像デバイス3を駆動するものである。トップゲートドライバ74は、シフトレジスタである。つまり、図7に示すように、トップゲートドライバ74はトップゲートライン44,44,…にリセットパルスを順次出力するようになっている。リセットパルスのレベルは+5〔V〕のハイレベルである。一方、トップゲートドライバ74は、リセットパルスを出力しない時にローレベルの−20〔V〕の電位をそれぞれのトップゲートライン44に印加するようになっている。
ボトムゲートドライバ75は、シフトレジスタである。つまり、図7に示すように、ボトムゲートライン41,41,…にリードパルスを順次出力するようになっている。リードパルスのレベルは+10〔V〕のハイレベルであり、リードパルスが出力されていない時のレベルは±0〔V〕のローレベルである。
トップゲートドライバ74が何れかの行のトップゲートライン44にリセットパルスを出力した後にキャリア蓄積期間を経てボトムゲートドライバ75が同じ行のボトムゲートライン41にリードパルスを出力するように、トップゲートドライバ74及びボトムゲートドライバ75が出力信号をシフトする。つまり、各行では、リードパルスが出力されるタイミングは、リセットパルスが出力されるタイミングより遅れている。また、何れかの行のトップゲートライン44へのリセットパルスの入力が開始してから、同じ行のボトムゲートライン41へのリードパルスの入力が終了するまでの期間は、その行の選択期間である。リセットパルスのレベルは+5〔V〕のハイレベルであり、リセットパルスが出力されていない時のレベルは−20〔V〕のローレベルである。
図7に示すように、ドレインドライバ76は、それぞれの行の選択期間において、リセットパルスが出力されてからリードパルスが出力されるまでの間に、全てのドレインライン43,43,…にプリチャージパルスを出力するようになっている。プリチャージパルスのレベルは+10〔V〕のハイレベルであり、プリチャージパルスが出力されていない時のレベルは±0〔V〕のローレベルである。また、ドレインドライバ76は、プリチャージパルスの出力後にドレインライン43,43,…の電圧を増幅してコンピュータ73に出力するようになっている。
コンピュータ73は、図示しないCPU、RAM、ROM等を備え、励起光照射装置72を点灯させる機能を有する。また、コンピュータ73は、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76に制御信号を出力することによって、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76に固体撮像デバイス3の駆動動作を行わせる機能を有する。また、コンピュータ73は入力した二次元の画像データ画像データに従った画像を出力装置77に出力させる機能を有する。
また、コンピュータ73はドレインドライバ76から入力した電気信号をA/D変換することで、固体撮像デバイス3の受光面に沿った光強度分布を二次元の画像データとして取得する機能を有する。そして、コンピュータ73は後述するように、固体撮像デバイス3より取得した2つの二次元の画像データの演算を行う機能を有する。
コンピュータ73のRAMには、各ダブルゲートトランジスタにより出力されるデータが記録される。コンピュータ73のCPUは、記録されたデータをRAMから読み出し、後述する所定の演算を行い、演算結果を出力する。
〔5〕データ取得方法
ここで、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76による固体撮像デバイス3の動作について説明する。
トップゲートドライバ74が1行目のトップゲートライン44から最終行目のトップゲートライン44へと順次リセットパルスを出力し、ボトムゲートドライバ75がボトムゲートライン41,41,41,…に順次リードパルスを出力する。その際、ドレインドライバ76が各行でリセットパルスが出力されているリセット期間と各行でリードパルスが出力されている期間との間に、プリチャージパルスを全てのドレインライン43,43,…に出力する。
i行目の各ダブルゲートトランジスタ20の動作について詳細に説明する。図7に示すように、トップゲートドライバ74がi行目のトップゲートライン44にリセットパルスを出力すると、i行目のトップゲートライン44がハイレベルになる。i行目のトップゲートライン44がハイレベルになっている間(この期間をリセット期間という。)、i行目の各ダブルゲートトランジスタ20では、半導体膜23内や半導体膜23とチャネル保護膜24との界面近傍に蓄積されたキャリア(ここでは、正孔である。)が、トップゲート電極30の電圧により反発して吐出される。
次に、トップゲートドライバ74がi行目のトップゲートライン44にリセットパルスを出力することを終了する。i行目のトップゲートライン44のリセットパルスが終了してから、i行目のボトムゲートライン41にリードパルスが出力されるまでの間(この期間をキャリア蓄積期間という。)、光量に従った量の電子−正孔対が半導体膜23内で生成されるが、そのうちの正孔がトップゲート電極30の電界により半導体膜23内や半導体膜23とチャネル保護膜24との界面近傍に蓄積される。
次に、キャリア蓄積期間中に、ドレインドライバ76が全てのドレインライン43,43,…にプリチャージパルスを出力する。プリチャージパルスが出力されている間(プリチャージ期間という。)では、i行目の各ダブルゲートトランジスタ20においては、トップゲート電極30に印加されている電位が−20〔V〕であり、ボトムゲート電極21に印加されている電位が±0〔V〕であるため、たとえ半導体膜23内や半導体膜23とチャネル保護膜24との界面近傍に蓄積された正孔の電荷だけではゲート−ソース間電位が低いので半導体膜23にはチャネルが形成されず、ドレイン電極28とソース電極27との間に電流は流れない。プリチャージ期間において、ドレイン電極28とソース電極27との間に電流が流れないため、ドレインライン43,43,…に出力されたプリチャージパルスによってi行目の各ダブルゲートトランジスタ20のドレイン電極28に電荷がチャージされる。
次に、ドレインドライバ76がプリチャージパルスの出力を終了するとともに、ボトムゲートドライバ75がi行目のボトムゲートライン41にリードパルスを出力する。ボトムゲートドライバ75がi行目のボトムゲートライン41にリードパルスを出力している間(この期間を、リード期間という。)では、i行目の各ダブルゲートトランジスタ20のボトムゲート電極21に+10〔V〕の電位が印加されているため、i行目の各ダブルゲートトランジスタ20がオン状態になる。
リード期間においては、キャリア蓄積期間において蓄積されたキャリアがトップゲート電極30の負電界を緩和するように働くため、ボトムゲート電極21の正電界により半導体膜23にnチャネルが形成されて、ドレイン電極28からソース電極27に電流が流れるようになる。従って、リード期間では、ドレインライン43,43,…の電圧は、ドレイン−ソース間電流によって時間の経過とともに徐々に低下する傾向を示す。
ここで、キャリア蓄積期間において半導体膜23に入射した光量が多くなるにつれて、蓄積されるキャリアも多くなり、蓄積されるキャリアが多くなるにつれて、リード期間においてドレイン電極28からソース電極27に流れる電流のレベルも大きくなる。従って、リード期間におけるドレインライン43,43,…の電圧の変化傾向は、キャリア蓄積期間で半導体膜23に入射した光量に深く関連する。そして、i行目のリード期間から次の(i+1)行目のプリチャージ期間までの間に、ドレインドライバ76を介して、リード期間が開始してから所定の時間経過後のドレインライン43,43,…の電圧を検出してA/D変換する。これにより、光の強度に換算される。なお、i行目のリード期間から次の(i+1)行目のプリチャージ期間までの間に、ドレインドライバ76を介して、所定の閾値電圧に至るまでの時間を検出しても良い。この場合でも、光の強度に換算される。また、図7では、トップゲートドライバ74の(i+1)行目のリセットパルスの立ち上がり時期は、ボトムゲートドライバ75のi行目のリードパルスが立ち下がってからであるが、これに限らず、トップゲートドライバ74の(i+1)行目のリセットパルスの立ち上がり時期は、トップゲートドライバ74のi行目のリセットパルスの立ち下がり直後からボトムゲートドライバ75のi行目のリードパルスの立ち下がりまでの間であってもよい。ただし、(i+1)行目のダブルゲートトランジスタ20のためにドレインライン43,43,…に出力されたプリチャージパルスの出力は、ボトムゲートドライバ75のi行目のリードパルスの立ち下がり以降になるように設定されている。
上述した一連の画像読み取り動作を1サイクルとして、全ての行の各ダブルゲートトランジスタ20にも同等の処理手順を繰り返すことにより、個々のダブルゲートトランジスタ20,20,…における光の強度が検出され、コンピュータ73に取得される。
〔6〕DNAサンプルの処理方法
DNAサンプルの処理方法について説明する。
まず、作業者が検体からcDNAを採取して、場合によってPCR増幅を行い、得られたDNAに蛍光物質63を結合させ、DNAを蛍光物質63で標識する。蛍光物質63は、分析支援装置の励起光照射装置から出射される励起光で励起されるものであってその励起光によって蛍光を発するものを選択するが、蛍光物質63としては、例えばCyDyeのCy2(アマシャム社製)がある。得られたDNAは、溶液中に含まれている。以下では、このDNAをサンプルDNA62という。
次いで、作業者が、サンプルDNA62を含有した溶液を固体撮像デバイス3の受光面に塗布する。ここで、固体撮像デバイス3の受光面にサンプルDNA62を分布させるために、サンプルDNA62を電気泳動させても良い。なお、サンプルDNA62を含有した溶液をスポット60,60,…に順次又は同時に滴下しても良い。このとき、サンプルDNAが一本鎖となるようにサンプルDNAを含有した溶液は加熱されている。
その後、プローブDNA61とサンプルDNA62とがハイブリダイゼーションを引き起こすように、生体高分子分析チップ1を所定の温度に冷却する。これにより、スポット60,60,…のなかにサンプルDNA62と相補的なプローブDNA61があれば、これとハイブリダイズする。一方、スポット60,60,…のなかにサンプルDNA62と相補的なものがなければ、サンプルDNA62はどのスポット60,60,…にも結合しない。
その後、固体撮像デバイス3の受光面に塗布したサンプルDNA62のうちハイブリダイゼーションしなかったものは洗い流す。
〔7〕DNAサンプルの検出方法
DNAサンプルを検出する生体高分子分析チップ1及び分析支援装置70の動作について説明する。
まず、上記処理を行った固体撮像デバイス3を分析台71にセッティングし、励起光照射装置72を固体撮像デバイス3の受光面に対向させ、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76をコンピュータ73に接続する。その後、コンピュータ73を起動し、分析支援装置70による測定動作を開始する。
図8は測定動作を示すフローチャートである。まず、コンピュータ73が励起光照射装置72を制御して励起光照射装置72を点灯させ、励起光照射装置72から固体撮像デバイス3の受光面に向けて励起光を出射させるとともに、コンピュータ73がトップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76を制御することにより、固体撮像デバイス3に撮像動作を行わせる(ステップS1)。
サンプルDNA62が標識されているので、スポット60,60,…のうちサンプルDNA62とハイブリダイゼーションしたスポット60からは蛍光(主に可視光波長域)が放出され、対応するダブルゲートトランジスタ20に高強度の蛍光が入射して電子−正孔対を発生させる。
その後、固体撮像デバイス3により取得されたダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれの光量データをRAMに記憶する(ステップS2)。
次に、コンピュータ73が励起光照射装置72を消灯するとともに、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76を制御することにより、固体撮像デバイス3に撮像動作を行わせる(ステップS3)。このとき、キャリア蓄積期間は光量データの取得時と同一である。
その後、固体撮像デバイス3により取得されたダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれのバックグラウンドデータをRAMに記憶する(ステップS4)。
その後、各ダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれについて、RAMに記憶された光量データの値からバックグラウンドデータの値を減算して補正データを作成する(ステップS5)。コンピュータ73は各ダブルゲートトランジスタ20,20,…に対応する補正データを一画素の光強度とする二次元の画像データとして取得する(ステップS6)。コンピュータ73は、取得された画像データを入力し、その画像を出力装置77に出力する(ステップS7)。そして、コンピュータ73の処理が終了する。
このように、光量データの値からバックグラウンドデータの値を減算して補正データを作成することで、個々のダブルゲートトランジスタ20,20,…におけるバックグラウンドノイズを除去し、S/N比を向上させることができる。
なお、上述のように、光量データを取得してからバックグラウンドデータを取得してもよいし、或いはステップS3及びステップS4は、ステップS1の直前に行われてもよい。つまりバックグラウンドデータを先に取得してから光量データを取得してもよい。
作業者は、出力装置77により出力された画像データからハイブリダイゼーションの有無を確認し、ハイブリダイゼーションが起きていればプローブDNA61の塩基配列からサンプルDNAの塩基配列を特定する。即ち、サンプルDNAの塩基配列は、画像の中でハイブリダイゼーションによって蛍光を発した画素に重なったスポット60と相補的な配列であるので、出力された画像データ中のどの部分が蛍光を発したかによって検体中で発現している遺伝子を特定することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。以下、生体高分子分析方法の変形例について説明する。
〔変形例1〕
上記実施形態では励起光照射装置72を消灯してバックグラウンドデータを取得し、光量データの値とバックグラウンドデータの値とを減算して補正データを作成したが、励起光照射装置72の代わりに、励起光の他に蛍光物質を励起させない所定波長の非励起光を照射することができる光照射装置を用い、非励起光を照射しながら参照データを取得し、参照データの値をもとにして光量データの値を補正した補正データを作成してもよい。
感度のバラツキは個々のダブルゲートトランジスタ20,20,…の感度が経時的に変化するために生じる。感度の変化がキャリア(正孔または電子)の移動度の経時変化に起因するものであれば、蛍光波長に限らず他波長でも一様に感度が変化するものと考えられる。例えばあるダブルゲートトランジスタ20の感度が全波長に対して一様に10%低下している場合には、光量データ及び参照データの値がともに10%低下する。したがって、光量データの値を参照データの値で除算することで、感度変化をキャンセルすることができる。
図9は変形例1における測定動作を示すフローチャートである。まず、コンピュータ73が光照射装置を制御して固体撮像デバイス3の受光面に向けて励起光を出射させるとともに、コンピュータ73がトップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76を制御することにより、固体撮像デバイス3に撮像動作を行わせる(ステップS8)。
その後、固体撮像デバイス3により取得されたダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれの光量データをRAMに記憶する(ステップS9)。
次に、コンピュータ73が光照射装置を制御して固体撮像デバイス3の受光面に向けて非励起光を出射させるとともに、トップゲートドライバ74、ボトムゲートドライバ75及びドレインドライバ76を制御することにより、固体撮像デバイス3に撮像動作を行わせる(ステップS10)。このとき、キャリア蓄積期間は光量データの取得時と同一である。
その後、固体撮像デバイス3により取得されたダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれの参照データをRAMに記憶する(ステップS11)。
その後、各ダブルゲートトランジスタ20,20,…のそれぞれについて、RAMに記憶された光量データの値を参照データの値で除算して補正データを作成する(ステップS12)。コンピュータ73は各ダブルゲートトランジスタ20,20,…に対応する補正データを一画素の光強度とする二次元の画像データとして取得する(ステップS13)。コンピュータ73は、取得された画像データを入力し、その画像を出力装置77に出力する(ステップS14)。そして、コンピュータ73の処理が終了する。このように補正データを作成することで、個々のダブルゲートトランジスタ20,20,…の感度の経時的特性変化のバラツキによる影響を除外することができる。
なお、上述のように光量データを取得してから参照データを取得してもよいし、ステップS10及びステップS11は、ステップS8の直前に行われてもよい。つまり参照データを先に取得してから光量データを取得してもよい。また、例えば非励起光の波長の感度低下と蛍光波長の感度低下との関係をあらかじめ求めてコンピュータ73のROMに保存しておき、参照データの値から非励起光の波長の感度低下を求め、それに応じて蛍光波長の感度低下を補正した補正データを作成してもよい。さらに、バックグラウンドデータによるノイズの除去と、参照データによる感度のバラツキの除外をともに行ってもよい。
〔変形例2〕
上記実施形態では励起光照射装置72が分析台71の上に設置され、生体高分子分析チップ1の上方から励起光を照射するようになっている。それに対して、図10に示すように、励起光照射装置72を分析台71に設置しても良い。この場合、固体撮像デバイス3の裏面を励起光照射装置72に向けて生体高分子分析チップ1をセッティングし、励起光照射装置72によって励起光が固体撮像デバイス3の下から固体撮像デバイス3の裏面に向けて照射される。固体撮像デバイス3はボトムゲート電極21、ボトムゲートライン41、ソース電極27、ソースライン42、ドレイン電極28、ドレインライン43の部分を除いて光透過性であるから、励起光がダブルゲートトランジスタ20,20,…の間において固体撮像デバイス3の受光面から上へ出射する。
〔変形例3〕
上記実施形態では、光電変換素子としてダブルゲートトランジスタ20,20,…を画素として用いた固体撮像デバイス3を用いているが、別の種類の光電変換素子を画素として用いた固体撮像デバイスを生体高分子分析チップに用いても良い。例えば、フォトダイオードを画素として用いたCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等といった固体撮像デバイスを用いても良い。CCDイメージセンサにおいては、フォトダイオードが基板上にマトリクス状となって配列されており、それぞれのフォトダイオードの周囲には、フォトダイオードで光電変換された電気信号を転送するための垂直CCD、水平CCDが形成されている。CMOSイメージセンサにおいては、フォトダイオードが基板上にマトリクス状となって配列されており、それぞれのフォトダイオードの周囲にはフォトダイオードで光電変換された電気信号を増幅するためのCMOS回路が設けられている。
〔変形例4〕
また、上記実施形態では、コンピュータ73が固体撮像デバイス3から入力した画像データに従った画像を出力装置77に出力し、作業者が出力された画像データからサンプルDNA62の配列を特定したが、コンピュータ73がサンプルDNA62の配列を特定しても良い。すなわち、コンピュータが、特徴抽出処理によって画像データ中のどの部分の蛍光強度が高いかを特定し、蛍光強度が高い部分に対応するスポット60を特定し、その特定したスポット60のプローブDNA61に相補的な塩基配列を出力装置77から出力する。
〔変形例5〕
上記実施形態では、スポット60に既知の塩基配列の一本鎖DNAを用いたが、その他の既知の生体高分子や低分子等を用いてもよい。例えば、既知のアミノ酸配列のペプチドやタンパク、タンパク質と結合する抗体、低分子リガンド、既知の細胞等を用いてもよい。
本発明の実施の形態における生体高分子分析チップ1の概略平面図である。 図1の切断面IIに沿った断面図である。 固体撮像デバイス3の1つの画素の平面図である。 図3の切断面IVに沿った断面図である。 分析支援装置70の回路構成を示したブロック図である。 分析支援装置70の概略側面図である。 ドライバによって固体撮像デバイス3に出力される電気信号のレベルの推移を示したタイミングチャートである。 分析支援装置70の測定動作を示すフローチャートである。 別例の分析支援装置70の測定動作を示すフローチャートである。 別例の分析支援装置70Aの概略側面図である。
符号の説明
1 生体高分子分析チップ
3 固体撮像デバイス(撮像素子)
20 ダブルゲートトランジスタ(光電変換素子)
60 スポット
61一本鎖プローブDNA(プローブ)
62 サンプルDNA(生体高分子)
63 蛍光物質(標識物質)
70 分析支援装置(生体高分子分析支援装置)
73 コンピュータ

Claims (4)

  1. 二次元アレイ状に配列された複数の光電変換素子を備える撮像素子の受光面上に特定の生体高分子と結合するプローブを点在させてなる生体高分子分析チップと、
    プローブに結合した生体高分子を標識する蛍光物質を励起する励起光を照射するとともに、前記蛍光物質を励起しない波長の非励起光を照射する光照射装置と、
    励起光の照射時に各光電変換素子より出力される光量データ値及び非励起光の照射時に各光電変換素子より出力される参照データ値を記憶し、光量データ値参照データ値で除算することで各光電変換素子に対応する光量の補正データを作成するコンピュータと、を備えることを特徴とする生体高分子分析支援装置。
  2. 前記非励起光の照射時の測定は、前記励起光の照射時の測定の直前又は直後に行われることを特徴とする請求項記載の生体高分子分析支援装置。
  3. 前記光照射装置は、前記生体高分子分析チップの前記プローブが点在されていない面側と接し、前記撮像素子の前記受光面と対向する面側に向けて光を照射することを特徴とする請求項1又は2に記載の生体高分子分析支援装置。
  4. 二次元アレイ状に配列された複数の光電変換素子を備える撮像素子の受光面上に、特定の生体高分子と結合するプローブを点在させてなる生体高分子分析チップの前記受光面に蛍光物質で標識された生体高分子サンプルを滴下し、
    次いで、前記受光面からプローブと結合しない生体高分子サンプルを洗い流し、
    その後、前記受光面に蛍光物質の励起光を照射して、各光電変換素子より出力される光量データ値を計測するとともに、前記受光面に前記蛍光物質を励起しない波長の非励起光を照射して、各光電変換素子より出力される参照データ値を計測し、
    光量データ値参照データ値で除算することで各光電変換素子に対応する光量の補正データを作成することを特徴とする生体高分子分析方法。
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