JP4622224B2 - 断熱スリーブ、これを用いた定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

断熱スリーブ、これを用いた定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を採用した複写機やプリンタ等の画像形成装置、この画像形成装置に用いられる定着装置、およびこの定着装置に用いられる断熱スリーブに関する。
一般に、電子写真方式を採用した複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラムの表面を帯電装置によって一様に帯電した後、感光体ドラムの表面に像光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装置によって現像してトナー像を形成する。そして、トナー像を用紙上に転写した後、この用紙上のトナー像を定着装置へ搬送する。
上記定着装置は、内部にヒーターを内蔵した加熱ローラと、この加熱ローラに用紙を圧接する加圧ローラとを備えている。そして、加熱ローラと加圧ローラとの間に、トナー像を担持した用紙を通過させ、トナー像を加熱及び加圧により溶融して用紙上に定着させるように構成されている。
このような定着装置では、プロセススピードを高速にし加熱温度を高温に設定した場合に、ヒーターの消費電力を抑えるため、熱効率の向上を追及する要請がある。そのため、例えば図15に示すように、内部にヒーター101を備えた加熱ローラ100の軸部102と、この加熱ローラ100を回転自在に支持するボールベアリング104との間に断熱スリーブ106を介在させ、加熱ローラ100の熱がボールベアリング104に伝わるのを防止している。
また、断熱スリーブ106には、図16に示すように軸方向に沿ってスリット108を設け、加熱ローラ100の軸部102の熱膨張に対してスリット108が広がることにより、軸部102の熱膨張を吸収するようになっている(例えば特許文献1を参照)。
特開2001−56020号公報
特許文献1に記載の定着装置では、スリット108により加熱ローラ100の軸部102の熱膨張を吸収することができるが、加熱ローラの軸部102と断熱スリーブ106との間にすべりが発生し、このすべりに起因して異常音が発生するという問題がある。
このため、例えば図17に示すように、断熱スリーブ116の内周面に係合用のボス部117を設け、このボス部117を加熱ローラの軸部112の溝孔118に係合させて、加熱ローラの軸部112と断熱スリーブ116との間のすべりを防止するものが使用されている。
この定着装置では、断熱スリーブ116と軸部112との間のすべりを防止しているため、異常音は発生しにくいが、加熱ローラの軸部112の熱膨張に対して断熱スリーブ116がストレスを受ける。また、加熱ローラ110内のヒーターによる熱が開口状の溝孔118から漏れてしまい、熱効率が悪くなる。
また、断熱スリーブ116には、軸部112の加熱ローラ本体113の側にフランジ119が設けられており、回転時にフランジ119が加熱ローラ本体113の端面に押し付けられることにより、断熱スリーブ116が軸方向に移動するのを防止している。しかし、フランジ119が断熱スリーブ116の半径方向に突出するため、軸部112の周囲にフランジ119の取付けスペースが必要となり、小型化を達成することができない。これに対し、断熱スリーブのフランジをなくすことも考えられるが、回転時に断熱スリーブのスリット108によって形成された周方向端が軸方向へ相対的に移動し(特に回転方向下流側が軸方向へ飛び出し)、断熱スリーブの捩れが発生するという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブの熱膨張によるストレスや回転時の捩れを防止し、熱効率を向上することができる断熱スリーブ、定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ヒーターが内蔵された加熱回転部材の軸部を回転自在に支持する軸受部材と、前記軸部との間に配置される断熱スリーブであって、断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、前記スリットを挟んで周方向の両側に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる係合部と、前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、を備えることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、内蔵されたヒーターによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブと、前記断熱スリーブを介して前記軸部を回転自在に支持する軸受部材と、を備える定着装置であって、前記断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、前記断熱スリーブの前記スリットを挟んで周方向の両側に設けられ、前記加熱ローラの軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる係合部と、前記断熱スリーブの前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱ローラの軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、を有することを特徴としている。
請求項1又は請求項に記載の発明によれば、加熱回転部材(加熱ローラ)の軸部が熱膨張しても断熱スリーブのスリットが広がり、断熱スリーブが機械的ストレスを受けることがない。また、スリットを挟んで周方向の両側に軸部の被係合部に係合する係合部を設けたので、断熱スリーブと軸部とのすべりがなくなり、異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブの削れによる寿命の低下を防止できる。また、回転時にスリットで形成された断熱スリーブの周方向端部が2つの係合部によって軸方向へ飛び出すのを抑制できる。このため、断熱スリーブが回転時に捩れて軸受部材から突出し、他の部材に当たって異常音を発生させることがない。さらに、断熱スリーブにフランジを設けることなく回転時の捩れを防止できるので、軸部にフランジの取付けスペースが不要となり、装置の小型化に寄与できる。さらに、スリットを開いて係合部を加熱ローラ軸部に係合させることができるので、リング等の止め輪を使用する必要がなく、部品点数を削減でき、組み立てを簡略化できるとともに、コストダウンが可能となる。
さらに、断熱スリーブにはスリットと対向する位置に第2係合部が形成され、軸部の第2被係合部と係合するので、回転時に断熱スリーブのスリットの反対側が軸方向に飛び出すのが抑えられ、断熱スリーブが軸方向に傾くのを防止できる。このため、断熱スリーブのすべりに起因した異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブの削れによる寿命の低下を防止できる。
請求項2に記載の発明は、ヒーターが内蔵された加熱回転部材の軸部を回転自在に支持する軸受部材と、前記軸部との間に配置される断熱スリーブであって、断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、前記スリットによって形成された一方の周方向端部から突出する凸部と、他方の端部に形成され前記凸部と係合する凹部と、前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱回転部材の回転方向上流側に形成され、前記加熱回転部材の軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、を備えると共に、前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部を備えることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、内蔵されたヒーターによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブと、前記断熱スリーブを介して前記軸部を回転自在に支持する軸受部材と、を備える定着装置であって、前記断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、前記スリットによって形成された一方の周方向端部から突出する凸部と、他方の端部に形成され前記凸部と係合する凹部と、前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱ローラの回転方向上流側に形成され、前記加熱ローラの軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、を有すると共に、前記断熱スリーブの前記スリットと対向する位置に、前記加熱ローラの軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部を有することを特徴としている。
請求項2又は請求項に記載の発明によれば、加熱回転部材(加熱ローラ)の軸部が熱膨張しても断熱スリーブのスリットが広がり、断熱スリーブが機械的ストレスを受けることがない。断熱スリーブには、スリットの近傍であって回転方向上流側に上流側係合部が形成されているので、上流側係合部に対して回転方向に作用する力は、スリットの間隔を狭め断熱スリーブを軸部へ締める方向に働く。また、被係合部と上流側係合部とが係合しているので、加熱ローラを回転駆動しても、断熱スリーブが軸部に係合された状態が維持され、断熱スリーブと軸部との擦れによる異常音も発生しない。
また、スリットによって形成されたスリーブの周方向端部には凸部と凹部が設けられ、凸部と凹部は係合している。このため、回転時に周方向端部が軸方向に飛び出すのが抑制され、断熱スリーブが捩れるのを防止できる。従って、断熱スリーブが回転時に捩れて軸受部材から突出し、他の部材に当たって異常音を発生させることがない。また捩れを防止することで、断熱スリーブの削れによる寿命の低下を防止できる。さらに、断熱スリーブにフランジを設けることなく回転時の捩れを防止できるので、軸部にフランジの取付けスペースが不要となり、装置の小型化に寄与できる。さらに、スリットを開いて係合部を加熱ローラ軸部に係合させることができるので、リング等の止め輪を使用する必要がなく、部品点数を削減でき、組み立てを簡略化できるとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
さらに、断熱スリーブにはスリットと対向する位置に第2係合部が形成され、軸部の第2被係合部と係合するので、回転時に断熱スリーブのスリットの反対側が軸方向に飛び出すのが抑えられ、断熱スリーブが軸方向に傾くのを防止できる。このため、断熱スリーブのすべりに起因した異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブの削れによる寿命の低下を防止できる。
なお、上記凸部と凹部は、スリットによって形成された周方向端部が軸方向へ飛び出すのを規制できる形状であれば適宜に設定でき、例えば、スリットをS字状やかぎ型の形状にしてもよい。さらに、請求項3又は請求項に記載の発明のように、断熱スリーブをスリットで軸方向に対して斜めに分割し、周方向に拡開可能な形状としてもよい。軸方向に対して斜めに分割することで、スリットによって形成された周方向端部が軸方向へ飛び出すのを防止できる。
請求項に記載の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の構成において、前記被係合部又は前記第2被係合部は、凹形状に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、加熱ローラ軸部の被係合部又は第2被係合部を凹形状としたので、従来のような開口状の溝孔を設けた場合と比較して加熱ローラ内部の熱が被係合部又は第2被係合部から漏れるのを防止できる。このため、熱効率を向上することができる。
請求項に記載の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の構成において、前記加熱ローラは、前記ヒーターが内蔵された中空形状の円筒部と、前記円筒部の両端部を絞り加工した前記軸部とを備え、前記被係合部又は前記第2被係合部の近傍を除いて前記軸部及び前記円筒部の内周壁に黒塗り塗装が施されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、加熱ローラの内周壁(円筒部と軸部の内周壁)に黒塗り塗装を施すことにより、ヒーターの熱を効率的に加熱ローラに伝達することが可能となる。さらに、被係合部又は第2被係合部の近傍をマスキング処理して黒塗り塗装が施されないようにすることで、被係合部又は第2被係合部から熱が吸収されるのを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の構成において、前記断熱スリーブが黒色以外の色で形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、断熱スリーブが黒以外の色で形成されているので、断熱効果が高く、加熱ローラの熱を断熱スリーブが奪うのをより確実に防止できる。黒以外の色としては、熱を奪いにくい色が好ましく、白色が最も好ましい。
請求項10に記載の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の構成において、前記係合部又は前記上流側係合部と前記被係合部との係合面を傾斜面とし、前記軸部の回転時に前記被係合部から前記係合部へ伝わる力を、前記断熱スリーブを外側へ拡開させる方向とすることを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、係合部又は上流側係合部に被係合部から回転方向の力が加わったときに、この力が傾斜面により断熱スリーブを外側へ押し拡げる方向に作用するので、軸受部材と断熱スリーブとが圧接され、軸受部材と断熱スリーブとの間のすべりに起因した異常音の発生を防止することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項から請求項までのいずれか1項に記載の構成において、前記係合部又は前記上流側係合部は、前記断熱スリーブの巾方向において、前記加熱ローラの内側へ偏って設けられていることを特徴としている。
請求項11に記載の発明によれば、断熱スリーブの巾方向において、加熱ローラの内側へ係合部又は上流側係合部が偏って設けられているので、軸部が短くなり、加熱ローラの軸方向の省スペース化が可能となる。このため、装置の小型化を実現できる。
請求項12に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項から請求項11までのいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴としている。
請求項12に記載の画像形成装置によれば、請求項から請求項11までのいずれか1項に記載の定着装置を備えているので、加熱ローラの熱膨張によるストレスを回避して断熱スリーブ等の部品の破損を防止できる。また、スリットによる断熱スリーブの捩れを防止できる。
以上説明したように、本発明に係る断熱スリーブ、定着装置及び画像形成装置によれば、軸部の熱膨張による断熱スリーブのストレスを防止して熱効率を向上できるとともに、回転時の断熱スリーブの捩れを防止できる。
以下、本発明に係る断熱スリーブを用いた定着装置の第1実施形態を図1から図11に基づいて説明する。
本実施形態の定着装置は、図9及び図11に示すように、画像形成装置本体200に対して脱着可能な定着ユニット10として構成されている。
図10に示すように、定着ユニット10の内部には、所定の温度に加熱されるヒートローラ14と、このヒートローラ14に用紙を圧接する加圧ローラ16とを備えている。ヒートローラ14は、表面に低摩擦係数の離型層(膜厚30μmのPFAからなるチューブ)を設けた中空形状の芯金(肉厚0.5mm〜1.5mmの鉄またはアルミ素管)からなり、内部にランプヒーター18が配置されている。このランプヒーター18は、図8に示すように、ヒートローラ14の中心よりも右側にオフセットされており、図示しない温度センサによって高めの温度が検出される。これにより、ヒートローラ14がオーバーヒートしないように制御している。
また、図10に示すように、ヒートローラ14の一方の軸部12(後述)には、画像形成装置本体200の駆動ギア(図示せず)と噛み合い、ヒートローラ14に回転駆動力を伝達するヒートローラギア20がキー溝(図示せず)に嵌め込まれている。
一方、加圧ローラ16は、ステンレス又は鉄製の芯金に耐熱性の弾性体層(シリコーンスポンジ、アスカーC硬度40°)を備え、さらに表層に低摩擦係数の離型層(膜厚30μmのPFAからなるチューブ)が設けられている。
図1及び図7に示すように、ヒートローラ14の両端部は絞り加工によって小径に成形され、軸部12,13となっている。ヒートローラギア20側(ドライブ側)の軸部12には断熱スリーブ24が取付けられ、ヒートローラギア20と反対側(反ドライブ側)の軸部13には断熱スリーブ32が取付けられる。軸部12,13のそれぞれには、回り止め用のDカット33が形成された断熱スリーブ24,32を介して、軸受部材としてのボールベアリング30(図8及び図10参照)が嵌合されている。この断熱スリーブ24、32は、ヒートローラ14の熱がより熱容量の大きいボールベアリング30に伝達して熱損失が生じるのを防止するために配置されている。
ヒートローラ14の軸部12,13には、図1及び図7に示すように周方向に長方形状の凹状部22,23が設けられている。また、軸部13の凹状部23と対向する位置には、周方向に長方形状の凹状部25が設けられている。この凹状部22,23,25は、具体的にはヒートローラ管壁に絞り加工等で成形される。
反ドライブ側の断熱スリーブ32は、軸方向にスリット34を備えており、このスリット34によって断熱スリーブ32が周方向に拡開自在に分割されている。図2〜図4に示すように、断熱スリーブ32の内側には、スリット34を挟んで両側に、凹状部23と係合可能な2つの係合凸部36,37が形成されている。スリット34と対向する位置には、凹状部25よりも周方向に短い寸法で形成された凸状部38が形成されている。そして、図8に示すように、係合凸部36,37を凹状部23に係合させることにより、断熱スリーブ32が軸部13に回り止め状態で装着されるようになっている。
この凹状部23は、図8に示すように、スリット34の上流側の係合凸部36と回転方向に接する部分(係合凸部36との係合面)が断熱スリーブ32の外周に向かって広がるような傾斜面23aとなっており、この形状に合わせて係合凸部36にも傾斜面36aが形成されている。
一方、ドライブ側の断熱スリーブ24には、軸方向にスリット26が設けられており、このスリット26によって断熱スリーブ24が周方向に拡開自在に分割されている。また、図1及び図6に示すようにスリット26の近傍であって、スリット26よりヒートローラ14の回転方向上流側には、凹状部22に係合される周方向に長方形状の係合突起28が設けられている。そして、係合突起28を凹状部22に係合させることにより、断熱スリーブ24が軸部12に回り止め状態で装着されるようになっている。
なお、断熱スリーブ24,32の幅方向両側には、内側面よりも径が僅かに大きい段差部40が形成されており、さらに段差部40の縁部はR形状の曲面部41となっている。また、軸部12,13の外径はφ26mmとなっており、断熱スリーブ24,32の外径はφ30mmとなっている。また、スリット34を挟んだ2つの係合凸部36,37の周方向の寸法は7.4mmとなっている。
断熱スリーブ24,32の夫々は、例えば導電性PPS等の耐熱性の合成樹脂によって一体的に成形されている。また、ヒートローラ14の熱を奪いにくくするために、断熱スリーブ24,32を白色に調色してもよい。
ヒートローラ14の円筒部及び軸部12,13の内周壁には、ランプヒーター18からの輻射熱を吸収しやすくするために黒塗り塗装Pが施されているが、凹状部22,23,25の近傍はマスキング処理により黒塗り塗装Pが施されていない(図8参照)。
次に、断熱スリーブ24,32を用いた定着ユニット10の作用について説明する。
断熱スリーブ32をヒートローラ14の軸部13に装着するときには、スリット34を周方向に拡開して軸部13に嵌め込み、係合凸部36,37を凹状部23に係合するとともに、凸状部38を凹状部25に係合する。これにより、リング等の止め輪を使用しなくても、断熱スリーブ32が軸部13の所定位置に固定され、脱落することがない。さらに、図10に示すように、断熱スリーブ32の外周にはボールベアリング30が嵌合される。
一方、断熱スリーブ24は、スリット26を周方向に拡開して軸部12に嵌め込み、係合突起28を凹状部22に係合することによって断熱スリーブ24を固定する。断熱スリーブ24の外周にはボールベアリング30が嵌合され、ヒートローラ14が回転自在に軸支される。軸部12のボールベアリング30の外側には、断熱スリーブ24の側面と当接するようにヒートローラギア20が嵌め込まれる。そして、画像形成装置本体200の駆動ギア(図示せず)からヒートローラギア20に回転駆動力が伝達されることにより、ヒートローラ14が一定方向に回転する。
このような定着ユニット10では、ヒートローラ14と加圧ローラ16とが一定方向に回転駆動され、これらの間にトナー像を担持した用紙が搬送されることによって、トナー像が加熱及び加圧により溶融され、用紙上に定着画像が形成される。
定着ユニット10に使用される断熱スリーブ32は、スリット34によって拡開自在に分割されているので、ヒートローラ14の軸部13が熱膨張により拡径しても、軸部13の熱膨張を吸収することができる。
また、断熱スリーブ32には、スリット34を挟んで周方向の両側に係合凸部36,37が設けられているので、断熱スリーブ32が回転し、スリット34の反対側からスリット34の方向に加圧ローラ16からの荷重が作用する状態となった場合でも、係合凸部36に対して回転方向に作用する力が断熱スリーブ32のスリット34を締める方向に働き、断熱スリーブ32が軸部13に装着された状態が維持される。
さらに、2つの係合凸部36,37が凹状部23に係合されることで、スリット34によって形成された周方向端部(特に回転方向下流側)が軸方向外側に飛び出すのが防止され、断熱スリーブ32が捩れるのを防止できる。また、スリット34と対向する位置に形成された凸状部38が凹状部25と係合されるので、断熱スリーブ32の係合凸部36,37と対向する部分が軸方向に飛び出すのが防止され、断熱スリーブ32が軸方向に傾くのが防止される。また、凸状部38は凹状部25よりも周方向に短く形成され、周方向に遊びを持たせているので、断熱スリーブ32にストレスを与えることなく軸方向に傾くのを防止できる。これにより、スリット34を設けても断熱スリーブ32が捩れないので、断熱スリーブ32と軸部13とのすべりが防止され、異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブが削れることによる寿命の低下を防止できる。
さらに、図8に示すように、係合凸部36と凹状部23とが回転方向に接する部分(係合面)には、断熱スリーブ32の外周に向かって広がる傾斜面36a,23aが形成されているので、回転力が凹状部23から断熱スリーブ32の係合凸部36に作用すると、断熱スリーブ32を外側へ押し拡げる方向に力が働く。このため、ボールベアリング30と断熱スリーブ32とが圧接された状態となり、ボールベアリング30と断熱スリーブ32とのすべりがなくなり、異常音の発生を防止できる。
一方、軸部12に嵌め込まれる断熱スリーブ24の外側には、断熱スリーブ24の側面と当接するようにヒートローラギア20が取付けられるので(図10参照)、回転時に断熱スリーブ24の端面がヒートローラギア20に押し付けられ、スリット26によって形成された周方向端部が外側に飛び出すのが防止される。このため、断熱スリーブ32のように係合凸部36,37を設けなくても、断熱スリーブ24の捩れの発生を回避できる。
また、断熱スリーブ24の係合突起28は周方向に長方形状であるので、せん断方向に対してせん断面積が広く、耐性が高くなり、係合突起28の許容せん断応力が大きくなる。このため、断熱スリーブ24のストレスによる破損を防止できる。
また、係合突起28,36,37及び凸状部38とこれらに係合される凹状部22,23,25とを周方向に長方形状とすることで、断熱スリーブ24,32の軸方向長さを最小化でき、軸方向の省スペース化が可能となる。
さらに、凹状部22,23,25が従来のような開口状の溝孔ではないため、ヒートローラ14の内部の熱が漏れるのを防止できる。また、ヒートローラ14及び軸部12,13の内周壁に黒塗り塗装Pが施されているので、ランプヒーター18の熱を効率的にヒートローラ14に伝達することができる。凹状部22,23,25の近傍はマスキング処理により黒塗り塗装されていないので、係合凸部36,37、凸状部38、係合突起28から熱が吸収されるのを防止できる。
次に、上記定着ユニット10を適用した画像形成装置の一実施形態を図11に基づき説明する。
この画像形成装置は、画像形成装置本体200に開閉カバー202を備えており、この開閉カバー202を開放して画像形成装置本体200の中に定着ユニット10が装填されるようになっている。定着ユニット10が画像形成装置本体200に装填されると、これと同時に定着ユニット10のコネクター252が画像形成装置本体200のコネクター250と結合され、定着ユニット10に給電が可能となるとともに、定着ユニット10の装填完了が検知される。画像形成装置本体200に定着ユニット10が装填された後は、開閉カバー202を閉じることで画像形成装置が作動可能な状態になる。
また、画像形成装置本体200には、画像形成部を一体的にユニット化したプロセスカートリッジ204が設けられている。このプロセスカートリッジ204の内部には、一定方向に回転する感光体ドラム216が設けられている。この感光体ドラム216の周囲には、回転方向上流側から、感光体ドラムを帯電する帯電ローラ218と、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像する現像ローラ220と、感光体ドラム上の現像されたトナー像を用紙に転写する転写ローラ222とが配設されている。さらに、感光体ドラム216の回転方向における転写ローラ222の下流側には、転写後の感光体ドラム表面を清掃するクリーニング部材224が設けられている。また、画像形成装置本体200には、帯電ローラ218と現像ローラ220との間で、感光体ドラム216に像光を照射する露光装置214が設けられている。
画像形成装置本体200の下部には、用紙を収容する給紙カセット206,208が外部に引き出し可能に配設されており、この給紙カセット206,208の用紙の取り出し位置には、用紙を一枚ずつ取り出して搬送する給紙ローラ205,207が設けられている。さらに、給紙ローラ205,207から供給される用紙を感光体ドラム216と転写ローラ222との対向位置に搬送する搬送ローラ210,211,212,213が設けられている。用紙の搬送方向における転写ローラ222の下流側には定着ユニット10が装填されており、さらに定着ユニット10の下流側には、定着後の用紙を排出する排紙トレイ230が設けられている。
このような画像形成装置では、感光体ドラム216が帯電ローラ218により帯電され、露光装置214から像光が照射されることによって表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像ローラ220によって現像され、感光体ドラム216上にトナー像が形成される。
一方、給紙カセット206から給紙ローラ205により用紙が供給され、搬送ローラ210,211,212,213によって感光体ドラム216と転写ローラ222との対向位置に搬送される。そして、感光体ドラム216上のトナー像が転写ローラ222によって用紙上に転写され、さらに定着ユニット10のヒートローラ14と加圧ローラ16との間で加熱加圧されることによってトナー像が溶融して用紙上に画像が定着される。その後、画像が形成された用紙は排紙トレイ230に排出される。
このような画像形成装置では、本実施形態の断熱スリーブ32及び定着ユニット10を適用したので、ヒートローラ14の熱膨張によるストレスを防止できるとともに、スリット34による断熱スリーブ32の捩れや軸方向への傾きを防止できる。これにより、断熱スリーブ32とヒートローラ14との間のすべりに起因した異常音の発生を防止でき、断熱スリーブの削れによる寿命の低下を防止できる。
次に、本発明に係る断熱スリーブの第2実施形態を図12に基づいて説明する。
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この断熱スリーブ50は、図12(A),(B)に示すように、スリット52によって形成された回転方向上流側の周方向端部に凸部54を備えており、回転方向下流側の周方向端部に凸部54と係合される凹部56を備えている。また、断熱スリーブ50の内側には、スリット52の近傍であって回転方向上流側に係合凸部58が形成されており、この係合凸部58はヒートローラ14の軸部13に設けられた凹状部23と係合されるようになっている。
このような断熱スリーブ50では、スリット52によって形成された周方向端部で凸部54と凹部56とが係合されるので、回転時に周方向端部(特に回転方向下流側の端部)が軸方向に飛び出すのが抑制され、断熱スリーブ50が捩れるのが防止される。このため、断熱スリーブ50が回転時にボールベアリング30(図10参照)から外側へ突出し、他の部材に当たって異常音を発生させることがない。さらに、スリット52の近傍であって回転方向上流側に係合凸部58が形成されているので、断熱スリーブ50が回転し、スリット52の反対側からスリット52の方向に加圧ローラ16からの荷重が作用しても、係合凸部58に対して回転方向に作用する力が断熱スリーブ50のスリット52を締める方向に働き、断熱スリーブ50が軸部13に装着された状態が維持される。このため、断熱スリーブ50のすべりに起因した異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブ50の削れによる寿命の低下を防止できる。
なお、第1実施形態と同様に、スリット52と対向する位置に、軸部13の凹状部25と係合される凸状部を設けても良い。これにより、断熱スリーブが軸方向に傾くのを防止できる。
次に、本発明に係る断熱スリーブ及び定着ユニットの第3実施形態を図13に基づいて説明する。
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この断熱スリーブ70は、図13(A),(B)に示すように、軸方向に対して斜めに分割されたスリット72を備えており、スリット72によって形成された回転方向上流側の周方向端部74と下流側の周方向端部76とが、軸方向に対して斜めに対向している。このスリット72は、断熱スリーブ70が軸部13に取付けられたときに、上流側の周方向端部74が軸方向の外側で鋭角となるように形成されている。また、断熱スリーブ70の内側には、スリット72の近傍であって回転方向上流側に係合凸部78が形成されており、この係合凸部78はヒートローラ14の軸部13に設けられた凹状部23と係合されるようになっている。
このような断熱スリーブ70では、図13(B)に示すように、下流側の周方向端部76が上流側の周方向端部74によって軸方向外側へ飛び出すのが抑制され、断熱スリーブ70が捩れるのが防止される。このため、断熱スリーブ70が回転時にボールベアリング30(図10参照)から外側へ突出し、他の部材に当たって異常音を発生させることがない。さらに、スリット72の近傍であって回転方向上流側に係合凸部78が形成されているので、断熱スリーブ70が回転し、スリット72の反対側からスリット72の方向に加圧ローラ16からの荷重が作用しても、係合凸部78に対して回転方向に作用する力が断熱スリーブ70のスリット72を締める方向に働き、断熱スリーブ70が軸部13に装着ざれた状態が維持される。このため、断熱スリーブ70のすべりに起因した異常音の発生を防止できるとともに、断熱スリーブ70の削れによる寿命の低下を防止できる。
なお、第1実施形態と同様に、スリット72と対向する位置に、軸部13の凹状部25と係合される凸状部を設けても良い。これにより、断熱スリーブが軸方向に傾くのを防止できる。
次に、本発明に係る断熱スリーブ及び定着ユニットの第4実施形態を図14に基づいて説明する。
なお、第1実施形態で説明した部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この実施形態では、図14(a)に示すように、ヒートローラギア20と反対側(反ドライブ側)に配置される断熱スリーブ132の係合凸部136,137及び凸状部138が、断熱スリーブ132の巾方向において、ヒートローラ14の内側へ偏って設けられている。一方、ヒートローラギア20側(ドライブ側)の断熱スリーブ124の係合凸部128は、断熱スリーブ24の巾方向において、ドライブ側へ偏って設けられているが、ヒートローラ14の内側へ偏って設けてもよい。係合凸部136,137及び凸状部138をこのように配置したのは以下の理由による。
ランプヒーター18は、両端部に太径の硝子部19を有するため、硝子部19をヒートローラ14内部に設けると、ヒートローラ14と硝子部19とが干渉するので、ランプヒーター18とヒートローラ14を接近して設けることができず、熱効率の観点から好ましくない。したがって、図14(a)に示すように硝子部19をヒートローラ14の円筒部14A及び軸部12,13の外側に配置する必要がある。
このとき、図14(b)に示すように、断熱スリーブ132の係合凸部146,147及び凸状部148をヒートローラ14の端部側に偏って設けると、軸部13に凹状部23,25を形成しているため、図14(a)に示す場合と比較すると、軸部が長くなった寸法L分だけヒートローラ14の長さが大きくなってしまう。したがって、図14(a)に示すように、反ドライブ側に配置される断熱スリーブ132の係合凸部136,137及び凸状部138を断熱スリーブ132の巾方向において、ヒートローラ14の内側へ偏って設けることで、ランプヒーター18の硝子部19を含めた全長を小さくすることができる。これにより、定着ユニットの軸方向の長さを小さくでき、省スペース化を実現できる。
本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る反ドライブ側の断熱スリーブを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る反ドライブ側の断熱スリーブを示す側面図である。 本発明の第1実施形態に係る反ドライブ側の断熱スリーブを示す図であって、図3中のE−E線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る反ドライブ側の断熱スリーブのスリットを示す部分拡大図、及び図3中のY−Y線における構成図である。 本発明の第1実施形態に係るドライブ側の断熱スリーブを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブを使用した定着ユニットを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブを装着したヒートローラ及び加圧ローラを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る断熱スリーブ及び定着ユニットを適用した画像形成装置を示す構成図である。 本発明の第2実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る断熱スリーブ及びヒートローラを示す断面図であり、係合突起の位置が異なる場合を比較した図である。 従来の断熱スリーブ及び加熱ローラを示す断面図である。 従来の断熱スリーブを示す図である。 従来の断熱スリーブ及び加熱ローラの軸部を示す平面図である。
符号の説明
10 定着ユニット(定着装置)
12,13 軸部
14 ヒートローラ(加熱ローラ)
14A 円筒部
18 ランプヒーター
20 ヒートローラギア
23 凹状部(被係合部)
23a 傾斜面
24 断熱スリーブ
25 凹状部(第2被係合部)
30 ボールベアリング(軸受部材)
32 断熱スリーブ
34 スリット
36,37 係合凸部(係合部)
36a 傾斜面
38 凸状部(第2係合部)
50 断熱スリーブ
52 スリット
54 凸部(規制部)
56 凹部(規制部)
58 係合凸部(上流側係合部)
70 断熱スリーブ
72 スリット
74 対向部(規制部)
76 対向部(規制部)
78 係合凸部(上流側係合部)
136 係合凸部(係合部)
137 係合凸部(係合部)
138 凸状部(第2係合部)
P 黒塗り塗装

Claims (12)

  1. ヒーターが内蔵された加熱回転部材の軸部を回転自在に支持する軸受部材と、前記軸部との間に配置される断熱スリーブであって、
    断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、
    前記スリットを挟んで周方向の両側に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる係合部と、
    前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、
    を備えることを特徴とする断熱スリーブ。
  2. ヒーターが内蔵された加熱回転部材の軸部を回転自在に支持する軸受部材と、前記軸部との間に配置される断熱スリーブであって、
    断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、
    前記スリットによって形成された一方の周方向端部から突出する凸部と、他方の端部に形成され前記凸部と係合する凹部と、
    前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱回転部材の回転方向上流側に形成され、前記加熱回転部材の軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、を備えると共に、
    前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部を備えることを特徴とする断熱スリーブ。
  3. ヒーターが内蔵された加熱回転部材の軸部を回転自在に支持する軸受部材と、前記軸部との間に配置される断熱スリーブであって、
    断熱スリーブは、スリットで軸方向に対して斜めに分割され、周方向に拡開可能とされ、
    前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱回転部材の回転方向上流側に形成され、前記加熱回転部材の軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、
    前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱回転部材の軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、
    を備えることを特徴とする断熱スリーブ。
  4. 内蔵されたヒーターによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブと、前記断熱スリーブを介して前記軸部を回転自在に支持する軸受部材と、を備える定着装置であって、
    前記断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、
    前記断熱スリーブの前記スリットを挟んで周方向の両側に設けられ、前記加熱ローラの軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる係合部と、
    前記断熱スリーブの前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱ローラの軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  5. 内蔵されたヒーターによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブと、前記断熱スリーブを介して前記軸部を回転自在に支持する軸受部材と、を備える定着装置であって、
    前記断熱スリーブは、スリットで周方向に拡開可能に分割され、
    前記スリットによって形成された一方の周方向端部から突出する凸部と、他方の端部に形成され前記凸部と係合する凹部と、
    前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱ローラの回転方向上流側に形成され、前記加熱ローラの軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、を有すると共に、
    前記断熱スリーブの前記スリットと対向する位置に、前記加熱ローラの軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部を有することを特徴とする定着装置。
  6. 内蔵されたヒーターによって加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラの軸部に取り付けられた断熱スリーブと、前記断熱スリーブを介して前記軸部を回転自在に支持する軸受部材と、を備える定着装置であって、
    前記断熱スリーブは、スリットで軸方向に対して斜めに分割され、周方向に拡開可能とされ、
    前記スリットの近傍であって前記スリットより前記加熱ローラの回転方向上流側に形成され、前記加熱ローラの軸部に形成された被係合部に係合させることにより、前記断熱スリーブが前記軸部に回り止めされる上流側係合部と、
    前記断熱スリーブの前記スリットと対向する位置に設けられ、前記加熱ローラの軸部に形成された第2被係合部と係合される第2係合部と、
    を有することを特徴とする定着装置。
  7. 前記被係合部又は前記第2被係合部は、凹形状に形成されていることを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加熱ローラは、前記ヒーターが内蔵された中空形状の円筒部と、前記円筒部の両端部を絞り加工した前記軸部とを備え、
    前記被係合部又は前記第2被係合部の近傍を除いて前記軸部及び前記円筒部の内周壁に黒塗り塗装が施されていることを特徴とする請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記断熱スリーブが黒色以外の色で形成されていることを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記係合部又は前記上流側係合部と前記被係合部との係合面を傾斜面とし、前記軸部の回転時に前記被係合部から前記係合部へ伝わる力を、前記断熱スリーブを外側へ拡開させる方向とすることを特徴とする請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 前記係合部又は前記上流側係合部は、前記断熱スリーブの巾方向において、前記加熱ローラの内側へ偏って設けられていることを特徴とする請求項4から請求項6までのいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 請求項4から請求項11までのいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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