JP5447940B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体上の未定着画像を当該記録媒体に定着する定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置において、記録媒体としての記録用紙に転写されたトナー画像を熱と圧力によって定着させる定着装置が多く用いられている。この種の定着装置は、例えば、内部に配設した発熱体によって加熱される定着回転体と、その定着回転体を加圧する加圧回転体とを有し、これら回転体が互いに接触して形成される定着ニップに記録用紙を通過させることで、その記録用紙上の未定着トナー画像を熱と圧力で定着するようにしている。また、定着回転体の表面温度は、発熱体のON/OFFを切り換えるにより、定着に適した温度となるように制御されている。
近年、画像形成装置は、小型化、省エネ化、高速化が要求されており、そのため、例えば特許文献1や2に記載の画像形成装置においては、上記定着回転体として弾性変形可能な薄肉円筒状のローラを使用している。このように、定着回転体を薄肉円筒状のローラとすることで熱容量が小さくなり、ウォームアップに必要な熱量の低減とウォームアップ時間の短縮が可能である。また、薄肉円筒状のローラが弾性変形することで、定着ニップの幅を広くすることができ、記録用紙に効率良く熱を伝達して定着速度の高速化が図れる。
また、上記特許文献1や2に記載の定着装置は、図9に示すように、薄肉円筒状のローラ100の両端側の外周に回転支持部材200(転がり軸受)を取り付けて、ローラ100を支持するように構成されている。これに対し、特許文献3に記載の定着装置は、図10に示すように、薄肉円筒状のローラ100の両端側の内周面に回転支持部材300を配設することによって、回転支持部材を小径にすることができ、装置の小型化を実現している。
しかしながら、上記特許文献1,2又は3に記載の定着装置は、定着回転体として薄肉円筒状のローラを使用しているため、定着回転体の熱容量が小さく、内部に配設した発熱体のON/OFFの切換に伴う定着回転体の表面の温度変化が大きくなる。その結果、記録用紙内において、又は記録用紙毎に、付与される熱のばらつきが大きくなり、画像の定着ムラや光沢差が大きくなるといった問題がある。
そこで、本発明は、斯かる事情に鑑み、弾性変形可能な筒状の金属基体で構成された定着部材の表面温度の変動を抑制することができる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、弾性変形可能な筒状の金属基体で構成された定着部材と、前記定着部材に接触して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する定着部材加熱手段と、前記加圧部材を加熱する加圧部材加熱手段とを備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させて当該記録媒体上の未定着トナー画像を定着する定着装置であって、前記加圧部材の熱容量を、前記定着部材の熱容量よりも大きくし、前記定着部材の表面温度を検知する定着部材温度検知手段と、前記加圧部材の表面温度を検知する加圧部材温度検知手段と、前記定着部材加熱手段と前記加圧部材加熱手段を独立して制御する制御手段を備え、前記各温度検知手段で検知した温度に基づいて前記制御手段が前記各加熱手段を制御することにより、前記加圧部材の表面温度を前記定着部材の表面温度よりも高くなるようにしたものである。
加圧部材の熱容量を定着部材の熱容量よりも大きくしているので、加圧部材は定着部材に比べて加熱手段のON/OFFの切換による温度変動は小さい。このため、温度変動しにくい加圧部材からの熱によって、定着部材に発生する温度変動を緩和することができる。これにより、記録媒体に付与される熱のばらつきを抑制することができ、画像の定着ムラや光沢差を低減することが可能である。
また、加圧部材の表面温度を定着部材の表面温度よりも高く制御することができるので、記録媒体上のトナーの表側と裏側の温度差を低減することができる。これにより、トナーと記録媒体との付着力をトナーと定着部材との付着力よりも強くすることができ、記録媒体上のトナー画像が定着部材に付着するいわゆるオフセットの発生を抑制することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記加圧部材加熱手段の発熱量を、前記定着部材加熱手段の発熱量よりも大きくしたものである。
加圧部材加熱手段の発熱量を、定着部材加熱手段の発熱量よりも大きくすることにより、加圧部材の表面温度を定着部材の表面温度よりも高くして、記録媒体上のトナーの表側と裏側の温度差を低減することができる。これにより、トナーと記録媒体との付着力をトナーと定着部材との付着力よりも強くすることができ、記録媒体上のトナー画像が定着部材に付着するいわゆるオフセットの発生を抑制することができる。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記定着部材は、前記金属基体の表面に弾性層を被覆したものであって、当該弾性層の厚さを0.2mm〜2mmの範囲内に設定したものである。
定着部材の弾性層の厚さが0.2mm未満の場合は、弾性層がトナー表面の凹凸に沿って十分に弾性変形することができず、トナー表面を均一に溶融することができなくなるため、ゆず肌のような凹凸画像となる。一方、弾性層の厚さが2mmよりも厚くなると、定着部材の熱伝導率が低下し、ウォームアップ時間が長くなるほか、弾性層と金属基体との界面温度が高くなるため、弾性層の熱劣化を招く。そのため、定着部材の弾性層の厚さを0.2mm〜2mmの範囲内に設定することにより、画質の向上、ウォームアップ時間の短縮、弾性層の熱劣化の抑制を図れる。
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置において、前記記録媒体がフラップに接着剤が塗布された封筒である場合、当該封筒を定着ニップに通過させる際の前記加圧部材の表面温度を前記定着部材の表面温度と同等かそれよりも低くなるように設定したものである。
フラップに接着剤が塗布された封筒の定着処理を行う場合は、封筒オモテ面が宛名を印刷する印字面(定着部材側)となり、封筒背面を非印字面(加圧部材側)となるため、加圧部材の表面温度が高いと、フラップに塗布された接着剤が溶け出す虞がある。そのため、フラップに接着剤が塗布された封筒を定着ニップに通過させる場合は、加圧部材の表面温度を定着部材の表面温度と同等か、あるいはそれよりも低く設定することにより、フラップに塗布された接着剤が溶け出さないようにすることができる。
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置において、前記金属基体の両端側の内周面を、それぞれ支持手段によって支持したものである。
金属基体(定着部材)の内周面を支持手段で支持することによって、装置の小型化を図ることができると共に、加圧部材内に加圧部材加熱手段を配設しやすくなる。
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置において、前記加圧部材を回転駆動させ、前記定着部材を前記加圧回転体に対して従動回転させるように構成したものである。
定着部材を従動回転させることによって、定着部材は、加圧部材と接触する領域全体に渡って駆動力を受けることができ、ねじれ変形することなく安定して回転することができる。
請求項の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成
装置。
画像形成装置が、請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置を備えているので、これらの定着装置による上記効果が得られる。
本発明によれば、加圧部材の熱容量を定着部材の熱容量よりも大きくしたことにより、定着部材に発生する温度変動を緩和することができる。これにより、記録媒体に付与される熱のばらつきが抑制され、画像の定着ムラや光沢差を低減することができるので、画像品質の向上を図れる。
本発明の実施の一形態に係るカラー画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施の一形態に係る定着装置の概略断面図である。 弾性部材の配設領域における定着ローラと加圧ローラの断面図である。 弾性部材の相互間領域における定着ローラと加圧ローラの断面図である。 定着ニップに記録用紙が供給された状態を模式的に示した拡大図である。 トナーに作用する力の強さと温度の関係を示すグラフである。 定着性を示すグラフである。 フラップ糊付き封筒の一例を示す図である。 従来の定着装置の概略構成図である。 他の従来の定着装置が備える定着ローラの支持構成を示す図である。 従来の定着装置における問題点を説明するための図である。
図1は、本発明の実施の一形態に係るカラー画像形成装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、このカラー画像形成装置の中央部には、中間転写装置1が配置されている。中間転写装置1の周囲には、感光装置2、転写装置3、用紙剥離手段4、中間転写装置清掃手段5が配置されている。また、感光装置2の周囲には、帯電器6、感光体清掃手段7、残像除去手段8が配置されている。この実施形態では、4色の異なる色の微少着色粉体であるトナーを封入した現像装置9K、9Y、9M、9Cが重ねて配置されており、その下方には露光手段10、また更にその下方には記録媒体としての記録用紙を溜めておく用紙保持手段11、用紙供給装置12が配置されている。カラー画像形成装置の上部には、定着装置20、用紙排出装置13が配置されている。
このような構成のカラー画像形成装置において、帯電器6は感光装置2の表面を一様に帯電させる。次にパソコン、イメージスキャナ等による画像、文字の情報を露光手段10によりドット単位で露光することにより転送し、感光装置2の表面に静電潜像を形成させる。その後、現像装置9K、9Y、9M、9Cによって静電潜像にトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として可視化(現像)され、第一転写位置T1へ搬送される。第一転写位置T1では、図示しない電源から供給される感光装置2と中間転写装置1との電位差により、トナー画像が中間転写装置1の表面へ転写される。第一転写位置T1を通過した後、感光装置2の表面は残像除去手段8による光照射で電位を一定以下に落とされ、静電潜像が消去され、また、感光体清掃手段7により第一転写位置T1にて転写されずに残留した表面の残トナーが清掃され、次のトナー画像の形成が可能な状態になる。上記工程を各現像装置9K〜9Cにおいて行うことにより、中間転写装置1の表面には、画像、文字の情報に見合うトナー画像が形成される。その後、トナー画像は第二転写位置T2で転写装置3によって、用紙供給装置12により用紙保持手段11から供給された記録用紙に転写される。トナー画像を転写された記録用紙は、用紙剥離手段4により中間転写装置1より剥離され、定着装置20に運ばれ、トナー画像を記録用紙に定着し、用紙排出装置13にて排出される。
以上の説明は、記録用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの現像装置9K、9Y、9M、9Cのいずれか1つを使用して単色のトナー画像を形成したり、2つ又は3つの現像装置を使用して、2色又は3色のトナー画像を形成したりすることも可能である。
次に、図2〜図4に基づいて、本発明の上記定着装置について説明する。なお、図2〜図4において、同一の符号は同じ部材又は部分を示す。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ローラ21と、加圧部材としての加圧ローラ22と、加圧ローラ22を付勢する付勢手段としての加圧バネ23と、定着ローラ21を加熱する定着部材加熱手段としてのヒータ24と、加圧ローラ22を加熱する加圧部材加熱手段としてのヒータ32と等を有している。
定着ローラ21は、弾性変形可能な薄肉筒状の芯金21a(金属基体)と、その芯金21aの外周に被覆された弾性層21bと、その弾性層21bの外周に被覆された離型層(図示省略)によって構成されている。ここでは、芯金21aとして、外径φ45.3mm、厚さ0.15mm、長さ240mmのストレート状の薄肉ステンレスパイプを用いている。また、弾性層21bを、厚さ0.5mm、JIS硬度20度のシリコーン弾性層とし、離型層を、厚さ30μmのPFA(四弗化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)としている。なお、芯金21a、弾性層21b、離型層を形成する上記各部材は実施の一例であり、本発明はこの実施例に限定されることはない。
加圧ローラ22は、芯金22aと、その芯金22aの外周面に被覆された離型層(図示省略)によって構成されている。芯金22aは、外径φ30mm、厚さ2mmのアルミニウム製の中空ローラである。加圧ローラ22の芯金22aは、定着ローラ21の芯金21aよりも厚く形成されている。これにより、加圧ローラ22の剛性を確保すると共に、加圧ローラ22の熱容量を定着ローラ21の熱容量の約6倍大きくしている。この理由については後述する。また、加圧ローラ22の離型層は、厚さ30μmのPFA又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素樹脂から成る。なお、加圧ローラ22の構成は、ここで挙げた実施例に限定されることはない。
図2に示すように、加圧ローラ22に設けた軸の両端は、転がり軸受25によって回転可能に支持されている。転がり軸受25には、加圧バネ23の一端が取り付けてあり、加圧バネ23によって加圧ローラ22は定着ローラ21側へ付勢され、加圧ローラ22と定着ローラ21とが所定の圧力で互いに接触している。また、加圧ローラ22に設けた軸の一端には、駆動ギア26が取り付けてあり、駆動ギア26によって図示しないモータからの回転駆動力が加圧ローラ22に伝達されるようになっている。
他方、定着ローラ21は、回転する加圧ローラ22に従動回転するように構成されている。仮に、定着ローラ21の一端に駆動力を与えて回転させた場合は、薄肉で弾性変形可能な定着ローラ21はねじれ変形して回転が不安定になる虞がある。そのため、本実施形態では、定着ローラ21を加圧ローラ22に対して従動回転させることによって、定着ローラ21は、加圧ローラ22と接触する領域全体に渡って駆動力を受けることができ、ねじれ変形することなく安定して回転できるようになっている。
定着ローラ21を加熱するヒータ24と、加圧ローラ22を加熱するヒータ32は、それぞれ各ローラ21,22の内部に配設されており、各ヒータ24,32によって各ローラ21,22は内面から加熱されるようになっている。
図2を参照しつつ、定着ローラの支持手段について説明する。
定着ローラの支持手段は、定着ローラ21の両端側の内方に配設された二重円筒状の断熱部材27と、側板28に一体的に形成された円筒状のボス29と、転がり軸受30とを有している。ボス29は、断熱部材27の外側の円筒と内側の円筒の間に挿入されている。また、断熱部材27とボス29との間に転がり軸受30が介在しており、これにより、断熱部材27はボス29に対して回転可能に構成されている。
ここでは、転がり軸受30は、外輪30aの外径がφ32mm、内輪30bの内径がφ25mm、呼び記号6705の単列深溝軸受としている。ボス29の外径は、転がり軸受30の内輪30bと嵌合するようにφ25mmに形成されている。また、側板28は、厚さ1.2mmの鋼板であり、図示しない定着装置本体に設けてある。転がり軸受30の外輪30aは、断熱部材27の外側の円筒の内周面に嵌合している。断熱部材27の内側の円筒はボス29内に挿入されており、さらに断熱部材27の内側の円筒内にはヒータ24の端部が挿通されている。なお、上記各部材の寸法は実施の一例であり、本発明はこの実施例に限定されることはない。
また、ボス29の外周面にはリング状の弾性体31が配設されている。弾性体31は、定着ローラ21の軸方向にある程度の圧縮されて、転がり軸受30の内輪30bと側板28とに接触するように配設されている。すなわち、この弾性体31によって転がり軸受30は軸方向に位置決めされており、さらに、高温時においては、断熱部材27及び定着ローラ21の軸方向の熱膨張を弾性体31が圧縮変形することで吸収する構成となっている。本実施形態では、弾性体31として、SUS304−WPBによる波形リングを用いているが、耐熱ゴム材によるリングでも構わない。
本実施形態では、定着ローラの支持手段を上記の如く構成したことによって、定着装置の側板の小型化と強度確保が実現できる利点がある。例えば、図9に示すように、定着ローラの外周面を転がり軸受の内輪で受けるように構成した場合は(例えば、図9参照)、軸受が大径化し、転がり軸受の外輪を嵌合するために、側板には転がり軸受の外輪と同じ大きさの穴が必要となる。そのため、この場合は、側板の強度補強の観点から、側板の小型化には限界がある。これに対し、本実施形態では、図2に示すように、側板28には、転がり軸受30の内輪30bの内径と同じ外径のボス29と、ヒータ24を通す穴を設ければよく、側板28の小型化、強度確保の点で有利となる。また、本実施形態では、芯金の肉厚の薄肉化が容易であり、その結果、ウォームアップ時間の短縮化が図れる利点がある。
また、定着ローラの外周面を転がり軸受の内輪で受ける構成の場合は、加圧ローラ内にヒータを配設すると、そのヒータが定着ローラを支持する転がり軸受の外周面に近接するため、干渉する虞がある。これに対して、本発明の上記実施形態では、定着ローラの内周面を支持する構成とすることによって、加圧ローラ内のヒータが定着ローラの支持部材と干渉するのを回避できる。このため、本実施形態の構成では、加圧ローラ22内にヒータ32を配設して、加圧ローラ22の内周面から加熱することが可能となる。
さらに、本発明では、定着ローラ21の内周面と断熱部材27の外周面との間に、リング状の弾性部材40を介在させている。ここでは、弾性部材40として、幅15mm、JIS硬度20度のシリコーンゴムを用いているが、これに限定されない。本実施形態では、弾性部材40は定着ローラ21の端部内周面に嵌合しており、さらに弾性部材40の外周面と定着ローラ21の内周面は接着されている。他方、弾性部材40と断熱部材27は、互いに嵌合されているだけであり、接着はされていない。この場合、弾性部材40と断熱部材27とが軸方向に相対的に移動して互いに分離すると、定着ローラ21が断熱部材27から脱落することが考えられる。そのため、断熱部材27の外周面に弾性部材40の端面と当接するフランジ部27aを設け、弾性部材40の軸方向の移動を規制して定着ローラ21の脱落を防止するようにしている。
上記定着ローラ21において、両端側の弾性部材40を配設した領域を「弾性部材の配設領域W」と呼び、弾性部材40同士の間の領域を「弾性部材の相互間領域X」と呼ぶと、加圧ローラ22は、定着ローラ21の弾性部材の配設領域Wと弾性部材の相互間領域Xとの両方の外周面に接触している。言い換えれば、加圧ローラ22は、一端側の弾性部材の配設領域Wから他端側の弾性部材の配設領域Wに渡る定着ローラ21の外周面に接触している。また、本実施形態では、加圧ローラ22の軸方向長さは、定着ローラ21の軸方向長さと略同じ長さに設定されており、各ローラ21,22は互いに軸方向の全域に渡って接触している。
図3は、図2に示す弾性部材の配設領域Wにおける定着ローラ21と加圧ローラ22の断面図である。
図3に示すように、加圧ローラ22は上記加圧バネによる付勢力を受けて定着ローラ21と接触しており、その接触した箇所において定着ニップhが形成されている。また、加圧ローラ22の芯金22aの剛性に対して、定着ローラ21の剛性と弾性部材40のゴム硬度が小さいため、加圧ローラ22からの押圧力Fによって、定着ローラ21は加圧ローラ22に対して軸方向から見て圧縮変形量δの(記録用紙の搬送方向に)凹状に弾性変形し、弾性部材40も同様に凹状に圧縮変形している。
図4は、図2に示す弾性部材の相互間領域Xにおける定着ローラ21と加圧ローラ22の断面図である。
図4においても、加圧ローラ22は上記加圧バネによって定着ローラ21と接触しており、その接触した箇所において定着ニップhfが形成されている。また、定着ローラ21は、加圧ローラ22からの押圧力fを受けることによって、軸方向から見て圧縮変形量δ´の(記録用紙の搬送方向に)凹状に弾性変形している。
また、図3又は図4に示すように、定着ローラ21の外周面には、定着ローラ21の表面温度を検知する定着部材温度検知手段としての接触式サーミスタ33が配設されている。同様に、加圧ローラ22の外周面においても、加圧ローラ22の表面温度を検知する加圧部材温度検知手段としての接触式サーミスタ34が配設されている。
本発明の定着装置で画像の定着を行う場合は、定着ローラ21内のヒータ24と加圧ローラ22内のヒータ32の発熱を開始し、各ローラ21,22を加熱する。また、図示しない制御手段が、各サーミスタ33,34で検知された温度に基づいて、ヒータ24,32の発熱のON/OFFを切り換え、定着ローラ21と加圧ローラ22のそれぞれの表面温度が所定の温度となるように制御される。次に、図3又は図4に示すように、加圧ローラ22を図の矢印Aの方向に回転駆動させ、これに伴って定着ローラ21が図の矢印Bの方向に従動回転する。そして、未定着のトナー画像tが転写された記録用紙Pを定着ニップに通過させる。このとき、記録用紙P上のトナーが熱で溶融し、トナー画像が記録用紙Pに定着される。
上記定着ローラ21は、弾性変形可能であるため、加圧ローラ22との接触によって定着ニップを記録用紙搬送方向に広く確保することが可能である。このため、ヒータ24からの熱を効果的に記録用紙に与えることができ、定着速度の高速化が図れる。また、定着ローラ21は、薄肉に形成されているので熱容量が小さく、ウォームアップに必要な熱量の低減とウォームアップ時間の短縮が図れる。
また、本実施形態では、図3又は図4に示すように、定着ローラ21を加圧ローラ22に対して凹状となるように弾性変形させて、記録用紙Pを加圧ローラ22の表面に沿わせて図の矢印Cの方向に排出するようにしている。これにより、記録用紙Pが定着ローラ21に貼り付く又は巻き付くのを抑制して、定着ローラ21から記録用紙Pを分離するセルフストリップ性を確保している。また、これにより、定着ローラから記録用紙を分離させるための分離爪や分離板等の分離手段を設ける必要がないので、装置の小型化及び低コスト化を図れる。また、定着ローラを凹状に弾性変形させる以外に、定着ローラをフラット状に弾性変形させた場合であっても、記録用紙を定着ローラから分離させやすくすることが可能である。
図2に示すように、記録用紙を通過させる通紙領域Lp(記録媒体通過領域)は、弾性部材の相互間領域X内で設定されている。これは、定着ローラ21の表面において弾性部材40を配設した位置と配設しない位置とでは、ヒータ24からの熱伝達率や加圧ローラ22と接触した際の圧力が異なるため、定着に与える影響に差が生じるからである。そこで、通紙領域Lpを弾性部材の配設領域Wを除く領域内(弾性部材の相互間領域X内)で設定することによって、ヒータ24の熱を記録用紙に効率良くかつ均一に与え、加圧ローラ22による圧力を均一に与えることができ、定着ムラのない高品質の画像を提供することができる。
また、図2において、ヒータ24の発熱部Lh(発熱長さ)は、通紙領域Lpよりも大きく、かつ、弾性部材の相互間領域Xより小さい範囲に配設されている。このように発熱部Lhの配設領域を設定することにより、断熱部材27および弾性部材40の過剰な温度上昇を抑制できると共に、記録用紙に対する熱供給を効率良く行うことが可能である。
また、定着ローラ21の弾性層21bの厚さは、0.2mm〜2mmの範囲内に設定することが望ましい。それは以下の理由による。記録用紙上に転写された未定着トナーの表面は、記録用紙及びトナー粒子自体によって微小な凹凸の起伏があるが、定着ローラ21の弾性層21bが弾性変形して前記トナー表面の凹凸に沿って均一に接触することにより、定着ローラ21からトナーへの熱伝達が均一となり、トナー表面を均一に溶融することができる。しかし、弾性層21bの厚さが0.2mm未満の場合は、弾性層21bがトナー表面の凹凸に沿って十分に弾性変形することができず、トナー表面を均一に溶融することができなくなるため、ゆず肌のような凹凸画像となる。特に、ベタ画像の場合は画質が低下する。一方、弾性層21bの厚さが2mmよりも厚くなると、定着ローラの熱伝導率が低下し、ウォームアップ時間が長くなるほか、弾性層21bと芯金21aとの界面温度が高くなるため、弾性層21bの熱劣化を招く。そのため、本実施形態においては、定着ローラ21の弾性層21bの厚さを0.2mm〜2mmの範囲内に設定することが望ましい。これにより、画質の向上、ウォームアップ時間の短縮、弾性層の熱劣化の抑制を図れる。さらに、より好ましくは、定着ローラ21の弾性層21bの厚さを、0.2mm〜1mmの範囲内に設定するのがよい。
ところで、図9に示す上記特許文献1や2に記載の定着装置では、加圧ローラ400と回転支持部材200との干渉を回避するため、加圧ローラ400は定着ローラ100よりも短く形成されている。このように、加圧ローラ400を定着ローラ100よりも短くした構成において、定着ローラ100の両端をバネ500によって加圧ローラ400側へ押し付けると、図11に示すように、加圧ローラ400の端部から軸方向にLだけ離れた定着ローラ100の端部において、バネ500の荷重Fによる回転モーメント(F×L)が発生する。その結果、定着ローラ100が長手方向に渡って撓み、定着ローラ100の端部における変形が大きくなって、定着ニップの幅や押圧力が不均一になり、定着ムラが発生する問題がある。
上記問題を解決するため、特許文献2に記載の定着装置では、図9に示すように、加圧ローラ400の長さL2を、保持部材中心位置間の幅L1に対して、L2/L1=0.9〜0.99の範囲に設定して、定着ローラの長手方向に渡る撓みを抑制している。しかしながら、加圧ローラの長さと保持部材中心間位置の幅との関係を上記のように設定しても、定着ローラの剛性(又は径)や厚さによっては、上記問題を十分に解消できない場合がある。
また、図10に示す上記特許文献3に記載の定着装置では、薄肉円筒状のローラ100(定着ローラ)の端部内周面に回転支持部材300を配設しているため、その回転支持部材300を配設した位置ではローラ100は弾性変形できない。従って、この場合、定着ニップを広く確保するには、定着ローラの弾性変形可能な部分にのみ加圧ローラを接触させなければならず、その結果、加圧ローラの長さは定着ローラの長さよりも短くなる。このため、特許文献3に記載の定着装置においても、上記と同様に、定着ローラが長手方向に渡って撓み、定着ムラが発生する問題がある。
これに対して、本発明に係る定着装置は、図2に示すように、加圧ローラ22を、定着ローラ21の一端側の弾性部材の配設領域Wから他端側の弾性部材の配設領域Wに渡って接触させているので、定着ローラ21の両端における支持箇所を加圧ローラ22によって受けることができる。これにより、定着ローラ21の端部における回転モーメントの発生を抑制でき、定着ローラが長手方向(又は軸方向)に渡って撓むのを高度に抑制することができる。このように、本発明の構成によれば、定着ニップの幅や圧力を長手方向に渡って均一にすることができ、定着ローラの回転ムラや画像の定着ムラを防止することが可能となる。
また、定着ローラの両端側の内周面を、それぞれ弾性部材を介して支持手段によって支持しているので、定着ローラを両端側においても弾性変形させることが可能である(図3参照)。このため、上記のように、加圧ローラを、定着ローラの一端側の弾性部材の配設領域から他端側の弾性部材の配設領域に渡って接触させても、その接触した箇所全域に渡って定着ローラを弾性変形させることができ、定着ニップを記録用紙搬送方向に広く確保することができる。これにより、ヒータからの熱を記録用紙に効果的に付与することができ、定着速度の高速化を図ることが可能である。
上述したように、定着ローラは厚さ0.15mmの薄肉のステンレスの芯金で構成されており、その熱容量は20[J/g・deg]と小さい。このため、ウォームアップ時間の短縮化が図れる。他方で、熱容量が小さいことから、定着ローラ内のヒータのON/OFFの切換に伴う定着ローラの表面の温度変動(温度リップル)は大きい。これに対し、加圧ローラは、厚さ2mmのアルミニウム製の中空ローラで構成され、その熱容量は定着ローラの熱容量の約6倍の127[J/g・deg]である。このため、加圧ローラ内のヒータのON/OFFの切換に伴う加圧ローラの表面の温度変動(温度リップル)は、定着ローラの温度変動に比べて小さい。すなわち、本発明では、加圧ローラの熱容量を定着ローラの熱容量よりも大きくすることにより、温度変動しにくい加圧ローラからの熱によって定着ローラに発生する温度変動を緩和するようにしている。これにより、記録用紙に付与される熱のばらつきを抑制することができ、画像の定着ムラや光沢差を低減することができる。
また、本発明では、定着ニップにおいて、定着ローラからの熱を記録用紙のトナー表面に与える一方、加熱ローラからの熱によって記録用紙の裏面(トナー表面とは反対側の面)から記録用紙及びトナーを加熱する構成としている。さらに、加圧ローラ内のヒータの発熱量を定着ローラ内のヒータの発熱量よりも大きくして、加圧ローラの表面温度が定着ローラの表面温度よりも高くなるように制御している。本実施例では、加圧ローラ内のヒータの発熱量を400W、定着ローラ内のヒータの発熱量を300Wに設定して、加圧ローラの表面温度を定着ローラの表面温度よりも30℃〜100℃高くなるように、サーミスタで各ローラの温度を検知しつつ制御手段によって各ヒータのON/OFFの切換を行うようにしている。このように、加圧ローラの表面温度を定着ローラの表面温度よりも高くすることによって、記録用紙上のトナーが定着ローラに付着するいわゆるオフセットを発生させることなく、安定した画像の定着を行うことが可能である。以下、その理由について説明する。
まず、図5及び図6を用いて、上記オフセットが発生するメカニズムについて説明する。
図5は、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に形成された定着ニップに、トナーt(トナー画像)を転写した記録用紙Pが供給された状態を模式的に示した拡大図である。図5において、記録用紙Pは矢印Cに示す方向に搬送される。このとき、トナーtには、定着ローラ21との付着力Ftr、記録用紙Pとの付着力Ftp、トナーtの凝集力Fttの3つの力が作用している。これらの力は温度と密接な関係があり、一般に図6に示す特性がある。図6は、横軸が温度、縦軸がトナーに作用するそれぞれの力を示しており、定着ローラ21との付着力Ftr及び記録用紙Pとの付着力Ftpは温度の上昇と共に大きくなるが、トナーtの凝集力Fttは温度がある値より大きくなると小さくなる。従って、トナーの表側からのみ加熱する場合は、トナーの表側の温度が裏側の温度よりも高くなるため、トナーに作用するそれぞれの力は図6の破線で囲んだ範囲で示す強さFtr1,Ftp1,Ftt1となる。この場合、定着ローラ21との付着力Ftrがトナーtの凝集力Fttや記録用紙Pとの付着力Ftpよりも強くなる。このため、トナーtが定着ローラ21へ付着するオフセットが発生する。
これに対して、本発明では、加圧ローラ22の表面温度を定着ローラ21の表面温度よりも高くして、記録用紙Pを表側と裏側の両方から加熱するので、トナーtの表側と裏側の温度差を低減することができる。この場合、トナーに作用するそれぞれの力は図6の実線で囲んだ範囲で示す強さFtr2,Ftp2,Ftt2となり、記録用紙Pとの付着力Ftpが定着ローラ21との付着力Ftrよりも強くなる。このように、本発明では、記録用紙Pとの付着力Ftpを定着ローラ21との付着力Ftrよりも強くすることができるので、トナーtが定着ローラ21へ付着するオフセットを抑制することが可能となる。
図7は、定着性を示すグラフである。図中の横軸は、定着ローラの表面温度を示し、縦軸は定着画像の光沢度を示している。図7において、二点鎖線で示す曲線(a)は、加圧ローラにヒータを設けず定着ローラのみにヒータを設けた場合の定着ローラの表面温度と光沢度の関係を示している。また、同図の破線で示す曲線(b)は、定着ローラと加圧ローラにそれぞれヒータを設けた場合であって、加圧ローラの表面温度を160℃に設定した場合の定着ローラの表面温度と光沢度の関係を示す。また、同図の実線で示す曲線(c)は、定着ローラと加圧ローラにそれぞれヒータを設けた場合であって、加圧ローラの表面温度を200℃に設定した場合の定着ローラの表面温度と光沢度の関係を示している。
図7では、加圧ローラにヒータを設けない場合の曲線(a)と、加圧ローラにヒータを設け加圧ローラの表面温度を160℃に設定した場合の曲線(b)においては、定着ローラの表面温度が175℃を超えると、光沢度が低下し、高温オフセットが発生することを示している。また、加圧ローラにヒータを設け加圧ローラの表面温度を200℃に設定した場合の曲線(c)においては、定着ローラの表面温度が170℃を超えると、光沢度が低下し、高温オフセットが発生することを示している。
この場合、光沢度が3以上の場合に良好な光沢であるとすると、上記3つの条件において、良好な光沢度を得つつ高温オフセットを発生させないための定着ローラの適正温度は、以下のようになる。加圧ローラにヒータを設けない曲線(a)の場合は、定着ローラの適正温度は140℃〜175℃の範囲(図中のE1の範囲)となる。また、加圧ローラにヒータを設け加圧ローラの表面温度を160℃に設定した曲線(b)の場合は、定着ローラの適正温度は120℃〜175℃の範囲(図中のE2の範囲)となる。また、加圧ローラにヒータを設け加圧ローラの表面温度を200℃に設定した曲線(c)の場合は、定着ローラの適正温度は100℃〜170℃(図中のE3の範囲)となる。
以上のことから、加圧ローラにヒータを設けない場合よりも、加圧ローラにヒータを設けた場合の方が、定着ローラの適正温度を広くすることができ、さらに、加圧ローラにヒータを設けた場合において、加圧ローラの表面温度を160℃に設定するよりも200℃に設定した方が、定着ローラの適正温度をさらに広げることができることがわかる。
ただし、フラップに予め糊付けされた封筒を定着装置に通過させる場合は、定着ローラのヒータのみを加熱し、加圧ローラのヒータをOFFにして、加圧ローラの表面温度を定着ローラの表面温度と同等か、あるいはそれよりも低く設定することが望ましい。この理由を以下に述べる。
図8は記録媒体としてのフラップ糊付き封筒の一例を示す図である。図8に示されるように、封筒50は、印刷物などを出し入れするための挿入口をフラップ51と呼ばれる折り返し部分を折り返し、フラップ51とそれが対向する封筒背面50bとを接着して封止するように構成されている。また、フラップ51の接着面には、糊付け用の接着剤52が予め塗布されている。
このようなフラップ糊付き封筒50が搬送される定着装置では、封筒オモテ面50aが宛名を印刷する印字面(定着ローラ側)となり、封筒背面50bを非印字面(加圧ローラ側)として定着を行うため、加圧ローラの表面温度が高いと、フラップ51に塗布された接着剤52が溶け出す虞がある。この場合、定着後にフラップ50が封筒背面50bと重なりあった部分で貼り付いてしまい、手紙などの封筒内への挿入に支障をきたすことになる。
そこで、上記のように、フラップに予め糊付けされた封筒を定着装置に通過させる場合は、加圧ローラの表面温度を定着ローラの表面温度と同等か、あるいはそれよりも低く設定することにより、フラップに塗布された接着剤が溶け出さないようにして、フラップが封筒背面に貼り付くのを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。図1に示す実施形態では、本発明に係る定着装置を、カラー画像形成装置に搭載しているが、これに限らず、モノクロ画像形成装置や、それ以外の複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等にも搭載することが可能である。
20 定着装置
21 定着ローラ(定着部材)
22 加圧ローラ(加圧部材)
24 ヒータ(定着部材加熱手段)
32 ヒータ(加圧部材加熱手段)
33 サーミスタ(定着部材温度検知手段)
34 サーミスタ(加圧部材温度検知手段)
50 封筒
51 フラップ
52 接着剤
P 記録用紙(記録媒体)
特開2002−236428号公報 特開2001−201969号公報 特許第4217872号公報

Claims (7)

  1. 弾性変形可能な筒状の金属基体で構成された定着部材と、前記定着部材に接触して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する定着部材加熱手段と、前記加圧部材を加熱する加圧部材加熱手段とを備え、前記定着ニップに記録媒体を通過させて当該記録媒体上の未定着トナー画像を定着する定着装置であって、
    前記加圧部材の熱容量を、前記定着部材の熱容量よりも大きくし
    前記定着部材の表面温度を検知する定着部材温度検知手段と、前記加圧部材の表面温度を検知する加圧部材温度検知手段と、前記定着部材加熱手段と前記加圧部材加熱手段を独立して制御する制御手段を備え、前記各温度検知手段で検知した温度に基づいて前記制御手段が前記各加熱手段を制御することにより、前記加圧部材の表面温度を前記定着部材の表面温度よりも高くなるようにしたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加圧部材加熱手段の発熱量を、前記定着部材加熱手段の発熱量よりも大きくした請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着部材は、前記金属基体の表面に弾性層を被覆したものであって、当該弾性層の厚さを0.2mm〜2mmの範囲内に設定した請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記記録媒体がフラップに接着剤が塗布された封筒である場合、当該封筒を定着ニップに通過させる際の前記加圧部材の表面温度を前記定着部材の表面温度と同等かそれよりも低くなるように設定した請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記金属基体の両端側の内周面を、それぞれ支持手段によって支持した請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記加圧部材を回転駆動させ、前記定着部材を前記加圧回転体に対して従動回転させるように構成した請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置
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