JP4621111B2 - デバイス試験機構、ハンドラおよびデバイスの試験方法 - Google Patents

デバイス試験機構、ハンドラおよびデバイスの試験方法 Download PDF

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Description

本発明は、デバイスの電気的特性を試験するときに用いられるデバイス試験機構、そのデバイス試験機構を用いたハンドラおよびデバイスの試験方法に関する。
IC(Integrated Circuit)等のデバイスを加熱し、高温状態のデバイスの電気的特性に基づいて、デバイスを良品または不良品に選別するように構成されたハンドラでは、デバイスの電気的特性を試験する試験装置に接続されるソケットと、ソケットに載置されたデバイスを押えて固定するプッシャとを備えた試験機構が設けられている。
このような試験機構では、プッシャがデバイスに接触したときに、プッシャの温度に影響されて高温状態のデバイスの温度が低下することを防ぐため、プッシャを恒温槽内に配置し、雰囲気温度によってプッシャを暖めたり、プッシャを保持している搬送機構にヒータを設けてプッシャを暖めたりしている。
なお、デバイスの電極に金属製のプッシャが接触した場合には、デバイスに帯電していた静電気がプッシャに一気に流れて、デバイスが静電破壊してしまう可能性がある。そのため、従来のプッシャは、デバイスの電極に接触する部位を導電性が低い樹脂材料によって形成することにより、デバイスからプッシャに静電気が少しずつ流れるように構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344527号公報(段落0017、図1)
このように、前記した従来の試験機構では、熱伝導率が低い樹脂材料を部分的に用いてプッシャを形成しているため、試験を開始するときに、プッシャ全体が設定温度に達するまでに時間を要することになり、待機時間が長くなってしまうという問題がある。
また、低温状態のデバイスの電気的特性を試験する場合には、プッシャの温度に影響されてデバイスの温度が上昇することを防ぐため、試験を開始するときに、プッシャ全体の温度を下降させる必要があるが、前記したように、熱伝導率が低い樹脂材料を用いてプッシャが形成されているため、プッシャ全体の温度下降に時間を要することになり、待機時間が長くなってしまうという問題がある。
また、ソケットがパフォーマンスボードを介して試験装置に接続されている構成では、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線が外気に触れることにより、信号線の温度が変化して安定しなくなる。そして、信号線の温度変化がソケットの温度に影響を与えることになり、ソケットに載置されたデバイスの温度を安定させることができないという問題がある。これにより、ソケットごとにエアコン等からの送風の当たり具合が異なる場合には、各ソケットに載置されたデバイスの温度にバラツキが生じてしまうという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、デバイスに静電破壊を生じさせることなく、デバイスを押えるプッシャ全体を金属材料によって形成することができ、プッシャ全体の温度上昇または温度下降を早くすることができるとともに、測定中にデバイスの温度を安定させることができるデバイス試験機構、ハンドラおよびデバイスの試験方法を提供することを課題とする。
また、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線が設けられている構成において、ソケットに載置されたデバイスの温度を安定させることができ、複数のソケットに載置されたデバイスの温度のバラツキを防ぐことができるデバイス試験機構、ハンドラおよびデバイスの試験方法を提供することを他の課題とする。
前記課題を解決するため、本発明はデバイス試験機構であって、デバイスを載置可能であり、デバイスの電気的特性を測定する試験装置に接続されるソケットと、ソケットに載置されたデバイスを押えて固定するプッシャとを備え、プッシャは、表面に半導電性の被膜処理を施した金属材料によって形成され、ソケットは、パフォーマンスボードを介して試験装置に接続されるように構成され、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線が、カバーによって囲まれており、カバーは伸縮自在な蛇腹形状であることを特徴としている。
このように、表面に被膜処理を施した金属材料によってプッシャを形成することにより、プッシャの表面に金属材料よりも導電性の低い被膜が形成され、デバイスからプッシャに静電気が少しずつ流れるため、デバイスの静電破壊を防ぐことができる。これにより、プッシャ全体を熱伝導率が高い金属材料で形成することができ、プッシャ全体の温度上昇または温度下降を早くすることができるとともに、プッシャ全体の温度を調整し易くなるため、測定中にデバイスの温度を安定させることができる。
なお、被膜処理によって形成される導電性の低い被膜は、デバイスの静電破壊を防ぐことができる程度の電気抵抗値を備えている必要があり、例えば、金属材料の表面の組成を変化させたり、金属材料の表面に被膜材料等を塗布したりして形成することができる。
また、表面に被膜処理を施した金属材料は、従来のプッシャに用いられていた導電性が低い樹脂材料よりも安価であるため、プッシャの製造コストを低減することができる。
ここで、半導電性処理とは、プッシャを形成する金属材料よりも電気的抵抗値が低い被膜を金属材料の表面に形成する処理であり、例えば、106〜109Ωの電気抵抗値を備えている被膜を形成することが好ましい。
このように、プッシャの表面に半導電性処理を施すことにより、プッシャの表面に金属材料よりも導電性の低い被膜を確実に形成することができ、デバイスの静電破壊を確実に防ぐことができる。
前記したデバイス試験機構において、プッシャは、表面に導電性アルマイト処理が施されているように構成することができる。
このように、プッシャの表面に被膜処理として導電性アルマイト処理を施すことにより、金属材料よりも導電性が低い被膜を容易に形成することができる。
前記したデバイス試験機構において、プッシャは、アルミニウム材料によって形成することができる。
このように、加工が容易な金属材料であるアルミニウム材料によってプッシャを形成することにより、デバイス試験機構の製造コストを低減することができる。
また、被膜処理として導電性アルマイト処理を施した場合には、導電性アルマイト処理はアルミニウム材料への密着性が高いため、プッシャの表面に導電性の低い被膜を確実に形成することができる。
また、本発明では、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線をカバーによって囲むことにより、信号線が外気に直接触れることを防ぐことができ、外気が信号線の温度に与える影響を防ぐことができる。これにより、信号線の温度を安定させることができ、信号線の温度変化がソケットの温度に与える影響を防ぐことができるため、ソケットに載置されたデバイスの温度を安定させることができる。
例えば、複数のソケットを設けた場合には、そのソケットごとにエアコン等からの送風の当たり具合が異なる場合であっても、各ソケットの信号線は送風に直接当たることなく、ソケットの温度に影響を与えないため、設置環境による影響を防ぐことができ、各ソケットに載置されたデバイスの温度のバラツキを防ぐことができる。
また、本発明では、カバーを伸縮自在にすることにより、カバーを収縮させて信号線を露出させることができるため、パフォーマンスボードを交換するときの作業効率を向上させることができ、作業時間を短縮することができる。
また、常温状態のデバイスの電気的特性を試験する場合には、カバーを収縮させて信号線を露出させることにより、信号線を外気に触れさせることができるため、カバーを取り外すことなく、高温状態または低温状態から常温状態に条件変更させて、各種の試験条件に短時間で対応させることができる。
また、本発明では、カバーを蛇腹形状にすることにより、カバーを伸縮し易くなるため、作業効率を更に向上させることができる。
前記課題を解決するため、前記本発明のデバイス試験機構を用いたハンドラであって、前記本発明のデバイス試験機構と、試験装置の試験結果に基づいて、デバイスを選別する選別手段とを備えていることを特徴としている。
このように、前記本発明のデバイス試験機構を用いたハンドラでは、試験を開始するときに、デバイスの温度上昇または温度下降を早くすることができ、デバイスの静電破壊も生じないため、デバイスの電気的特性を効率良く測定することができる。
また、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線をカバーによって囲んだ構成では、ソケットに載置されたデバイスの温度を安定させることができ、複数のソケットに載置されたデバイスの温度のバラツキを防ぐことができる。
さらに、プッシャが安価となるため、ハンドラの製造コストを低減することができる。
前記課題を解決するため、前記本発明のデバイス試験機構を用いたデバイスの試験方法であって、前記本発明のデバイス試験機構を用いて、デバイスの電気的特性を測定することを特徴としている。
このように、前記本発明のデバイス試験機構を用いてデバイスの電気的特性を測定することにより、試験を開始するときに、プッシャ全体の温度上昇または温度下降を早くすることができるため、待機時間を短縮することができるとともに、プッシャ全体の温度を調整し易くなるため、測定中にデバイスの温度を安定させることができる。
また、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線をカバーによって囲んだ構成では、エアコンの送風等の設置環境による影響を防ぐことができ、複数のソケットに載置されたデバイスの温度のバラツキを防ぐことができるため、測定精度を向上させることができる。
本発明のデバイス試験機構によれば、表面に被膜処理を施した金属材料によってプッシャを形成することにより、試験を開始するときに、プッシャ全体の温度上昇または温度下降を早くすることができるため、待機時間を短縮することができるとともに、プッシャ全体の温度を調整し易くなるため、測定中にデバイスの温度を安定させることができ、測定精度を向上させることができる。
また、被膜処理を施した金属材料は、従来のプッシャに用いられていた導電性が低い樹脂材料よりも安価であるため、プッシャの製造コストを低減することができる。
ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線をカバーによって囲んだ構成では、信号線が外気に直接触れることを防ぐことができ、外気が信号線の温度に与える影響を防ぐことができる。これにより、信号線の温度を安定させることができ、信号線の温度変化がソケットの温度に与える影響を防ぐことができるため、ソケットの温度を安定させることができ、ソケットに載置されたデバイスの温度を安定させることができる。
前記したデバイス試験機構を用いたハンドラでは、試験を開始するときに、デバイスの温度上昇または温度下降を早くすることができ、デバイスの静電破壊も生じないため、デバイスの電気的特性を効率良く測定することができる。
さらに、プッシャが安価となるため、ハンドラの製造コストを低減することができる。
前記したデバイス試験機構を用いてデバイスの電気的特性を測定した場合には、試験を開始するときに、プッシャ全体の温度上昇または温度下降を早くすることができるため、待機時間を短縮することができ、デバイスの電気的特性を効率良く測定することができるとともに、プッシャ全体の温度を調整し易くなるため、測定中にデバイスの温度を安定させることができる。また、ソケットとパフォーマンスボードとを接続する信号線をカバーによって囲んだ場合には、エアコンの送風等の設置環境による影響を防ぐことができ、複数のソケットに載置されたデバイスの温度のバラツキを防ぐことができるため、測定精度を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態のハンドラを示した概略構成図である。図2は、本実施形態の試験機構を示した側断面図である。図3は、本実施形態の試験機構を示した図で、カバー部材を収縮させた状態の側断面図である。
本実施形態では、高温状態のデバイスの電気的特性に基づいて、デバイスを良品または不良品に選別搬送するハンドラを例として説明する。
[ハンドラの構成]
図1に示すハンドラ1は、ICであるデバイス(図示せず)を良品または不良品に選別搬送するための装置である。
このハンドラ1は、選別対象のデバイスが貯留されるストック用トレイ2と、試験対象のデバイスを加熱するためのヒータである加熱手段3と、デバイスの電気的特性を測定する試験装置(図示せず)に接続されている試験機構10(特許請求の範囲における「デバイス試験機構」)と、試験装置の試験結果に基づいて、デバイスを良品または不良品に選別する選別手段4と、良品のデバイスが収容される良品トレイ5aと、不良品のデバイスが収容される不良品トレイ5bとを備えている。
また、ハンドラ1には、試験機構10内にデバイスを搬入するための搬入側シャトル6aと、試験機構10内からデバイスを搬出するための搬出側シャトル6bとが設けられている。さらに、ハンドラ1内におけるデバイスの搬送は、各所に設けられた搬送用ロボット(図示せず)によって行われるように構成されている。
なお、加熱手段3、搬入側シャトル6a、搬出側シャトル6bおよび搬送用ロボットは、公知の装置を用いており、その構成は特に限定されるものではない。
試験機構10に接続されている試験装置は、試験機構10を通じてデバイスに試験信号を供給することにより、デバイスの電気的特性を試験する装置であり、ハンドラ1の外部に設けられている。この試験装置では、試験結果を選別手段4に出力するように構成されている。なお、試験装置は、公知の装置を用いており、その構成は特に限定されるものではない。
選別手段4は、記憶部とCPU(Central Processing Unit)とを備えており、デバイスを良品または不良品に選別するものである。
この選別手段4の記憶部には、常温、高温、低温状態のデバイスの電気的特性に関して、試験装置によるデバイスの試験結果に基づいて、良品に分類される電気的特性と、不良品に分類される電気的特性とが記憶されており、そのデバイスを良品または不良品に選別するように構成されている。なお、選別はCPUがプログラムを実行することにより実現される。
なお、本実施形態のように、選別手段4に電気的特性を記憶させることなく、試験装置でデバイスの良品または不良品を選別させ、その選別結果を示す信号に基づいて選別手段4がデバイスを良品または不良品に選別するように構成してもよい。
[試験機構の構成]
試験機構10は、図2に示すように、デバイスDを載置可能であり、試験装置7に接続されているソケット11と、このソケット11に載置されたデバイスDを押えて固定するプッシャ12とを備え、ソケット11およびプッシャ12は、恒温槽13内に配置されている。
ソケット11は、板状の部材であり、その上面には、デバイスDの外周形状に合わせた凹溝を構成するホルダ11aが設けられており、このホルダ11aには、デバイスDの電極に当接する複数のコンタクトピン(図示せず)が配列されている。そして、ホルダ11aにデバイスDが嵌め込まれることにより、デバイスDがソケット11に載置された状態となる。
ソケット11の各コンタクトピンは、パフォーマンスボード8を介して試験装置7に接続されており、各コンタクトピンに接続された複数の信号線14が、ソケット11の下面から延長されてパフォーマンスボード8に接続されている。
プッシャ12は、ソケット11に載置されたデバイスDを押えて固定するための直方体の部材であり、その下面には、ソケット11のホルダ11aに上方から外嵌可能な嵌合部12aが形成されている。
このプッシャ12の上面は、恒温槽13内で昇降自在なフローティングプレート9に取り付けられており、フローティングプレート9の昇降に伴って昇降するように構成されている。
そして、プッシャ12を下降させてソケット11のホルダ11aに嵌合部12aを外嵌させることにより、ホルダ11aに嵌め込まれたデバイスDがプッシャ12によって押さえられて固定された状態となる。
また、プッシャ12は、表面に導電性アルマイト処理を施したアルミニウム材料によって形成されている。そのため、プッシャ12の表面には、内部のアルミニウム材料よりも導電率が低い被膜が形成されており、プッシャ12の表面は内部のアルミニウム材料よりも電気抵抗が高くなっている。
恒温槽13は、ソケット11およびプッシャ12が収容されている直方体の箱であり、恒温槽内の温度を一定に保つために、温度調整用のヒータ(図示せず)を備えている。
この恒温槽13は、底部を構成するソケットベース13aと、ソケットベース13aの上面に取り付けられた上部カバー13bとから構成されている。
上部カバー13bは、下面全体が開口しており、下端縁がソケットベース13aの上面に取り付けられることにより、ソケット11、プッシャ12およびフローティングプレート9等が収容される内部空間が形成されている。
ソケットベース13aは、ソケット11を保持する部材であり、中央部を上下方向に貫通している開口部にソケット11の下部が嵌め込まれており、ソケット11の上部がソケットベース13aの上面から突出した状態となっている。
また、ソケットベース13aには、加熱用のヒータ13cが取り付けられており、ヒータ13cの熱がソケットベース13aからソケット11に伝わることにより、ソケット11に載置されたデバイスDが暖められるように構成されている。
さらに、ソケットベース13aの下面には、ソケット11とパフォーマンスボード8とを接続している信号線14を囲むようにして保温用のカバー15が取り付けられている。
カバー15は、上下方向に延長された円筒状のフレキシブルな部材であり、ウレタン材料等の帯電防止処理が施された材料によって形成されている。
カバー15は上下方向に伸縮自在な蛇腹形状となっており、上端縁はソケットベース13aの下面に固着され、ソケットベース13aから吊り下げられている。このように、ソケットベース13aに吊り下げられた状態では、カバー15は伸長しており、その下端縁がパフォーマンスボード8の上面に載置されることにより、カバー15の内部が密閉されている。
そして、カバー15を上方に向けて収縮させることにより、信号線14を外部に露出させることができる。
なお、ソケットベース13aの下面には、図3に示すように、収縮したカバー15を挟んで保持するクリップ13dが複数取り付けられている。このクリップ13dは、L字形状に折り曲げられた板状部材であり、ソケットベース13aの中心方向に向けてスライドさせることにより、収縮したカバー15の側部をソケットベース13aの下面との間に挟んで保持することができる。
[デバイスの試験方法]
次に、試験機構10を用いたハンドラ1によってデバイスの電気的特性を測定する試験方法について説明する。
まず、ストック用トレイ2に収容されている試験対象のデバイスは、搬送用ロボットによって加熱手段3に搬送される。
加熱手段3で所定温度まで加熱されたデバイスは、搬送用ロボットによって搬入側シャトル6aに搬送され、搬入側シャトル6aによって試験機構10内に搬入される。
試験機構10内では、搬入側シャトル6aから図2に示すソケット11のホルダ11aにデバイスDが嵌め込まれ、プッシャ12によってデバイスDが押えられることにより、デバイスDはソケット11に載置された状態で固定される。
その後、試験装置7から試験信号がパフォーマンスボード8に供給され、この試験信号はパフォーマンスボード8からソケット11を通じてデバイスDに入力される。
そして、試験装置7では、デバイスDから出力された信号に基づいて、高温状態のデバイスDの電気的特性を測定し、その試験結果を図1に示す選別手段4に出力する。
試験後のデバイスDは、搬出側シャトル6bによって試験機構10から搬出され、搬送用ロボットによって搬出側シャトル6bから選別手段4に搬送される。
選別手段4では、記憶部に記憶されている良品または不良品のデバイスの電気的特性に基づいて、デバイスDを良品または不良品に選別し、その選別結果に基づいて、搬送用ロボットがデバイスDを良品トレイ5aまたは不良品トレイ5bに収容する。
[作用効果]
以上のように構成された試験機構10、ハンドラ1および試験方法では、次のような作用効果を奏する。
本実施形態の試験機構10では、図2に示すように、表面に導電性アルマイト処理を施したアルミニウム材料によってプッシャ12が形成されており、プッシャ12の表面に金属材料よりも導電性の低い被膜が形成されている。これにより、プッシャ12がデバイスDに接触したときに、デバイスDに帯電していた静電気がプッシャ12に少しずつ流れるため、デバイスDの静電破壊を防ぐことができる。
また、熱伝導率が高い金属材料であるアルミニウム材料によってプッシャ12全体が形成されており、試験を開始するときに、プッシャ12全体の温度が早く上昇するため、待機時間を短縮することができる。
さらに、熱伝導率が高い金属材料であるアルミニウム材料によってプッシャ12全体を形成することにより、プッシャ12全体の温度を調整し易くなるため、測定中にデバイスの温度を安定させることができ、測定精度を向上させることができる。
また、ソケット11とパフォーマンスボード8とを接続する信号線14をカバー15によって囲むことにより、信号線14が外気に直接触れることを防ぐことができ、外気が信号線14の温度に与える影響を防ぐことができる。これにより、信号線14の温度を安定させることができ、信号線14の温度変化がソケット11の温度に与える影響を防ぐことができるため、ソケット11に載置されたデバイスDの温度を安定させることができる。
したがって、ハンドラ1(図1参照)内に複数のソケット11が並設されている構成では、ソケット11ごとにエアコンからの送風の当たり具合が異なる場合であっても、各ソケット11の信号線14は送風に直接当たることなく、ソケット11の温度に影響を与えないため、ハンドラ1の設置環境による影響を防ぐことができ、各ソケット11に載置されたデバイスDの温度のバラツキを防ぐことができる。
さらに、カバー15を伸縮自在な蛇腹形状にすることにより、カバー15を収縮させて信号線14を露出させることができるため、パフォーマンスボード8を交換するときの作業効率を向上させることができ、作業時間を短縮することができる。
また、常温状態のデバイスDの電気的特性を試験する場合には、カバー15を収縮させて信号線14を露出させることにより、信号線14を外気に触れさせることができるため、カバー15を取り外すことなく、高温状態または低温状態から常温状態に条件変更させて、各種の試験条件に短時間で対応させることができる。
また、プッシャ12を形成している導電性アルマイト処理を施したアルミニウム材料は、従来のプッシャに用いられていた導電性が低い樹脂材料よりも安価であるとともに、アルミニウム材料は加工が容易であるため、プッシャ12の製造コストを低減することができる。
また、導電性アルマイト処理はアルミニウム材料への密着性が高いため、プッシャ12の表面に導電性の低い被膜を確実に形成することができる。
このような試験機構10を用いたハンドラ1(図1参照)では、試験を開始するときに、デバイスDの温度上昇を早くすることができ、デバイスDの静電破壊も生じないため、デバイスDを効率良く選別することができる。
また、ソケット11から延長された信号線14が外気に直接触れないため、デバイスDの温度を安定させることができ、温度制御精度を向上させることができる。
さらに、プッシャ12が安価となるため、ハンドラ1の製造コストを低減することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、本実施形態では、プッシャ12をアルミニウム材料によって形成しているが、プッシャ12は熱伝導率が高い金属材料であれば限定されるものではない。
さらに、本実施形態では、プッシャ12を形成する金属材料に導電性アルマイト処理を施しているが、金属材料よりも導電性が低い被膜を形成するための半導電性処理の種類および方法は限定されるものではなく、導電性が低い被膜を形成することができるのであれば、各種公知の被膜処理を用いることができ、本実施形態のように金属材料の表面の組成を変化させたり、金属材料の表面に導電性エポキシ樹脂等の被膜材料を塗布したりして、導電性が低い被膜を形成することができる。
なお、半導電性処理によって形成される被膜は、デバイスDの静電破壊を防ぐことができる程度の電気抵抗値を備えている必要があるため、106〜109Ω程度の電気抵抗値を備えていることが好ましい。
また、本実施形態では、高温状態のデバイスDの電気的特性を試験しているが、ヒータの代わりに冷却装置を用いて低温状態のデバイスDの電気的特性を試験する場合にも適用することができる。
この場合には、試験を開始するときに、プッシャ12全体の温度が早く下降するため、待機時間を短縮することができる。さらに、カバー15によって信号線14が外気に直接触れないため、信号線14の温度上昇を防ぐことができ、ソケット11に載置されたデバイスDの温度上昇を防ぐことができる。
また、本実施形態では、恒温槽13内の雰囲気温度によってプッシャ12を保温しているが、プッシャ12を保持しているフローティングプレート9等の搬送機構にヒータを設けて、プッシャ12を保温するように構成することもできる。
次に、本発明の効果を確認した実施例について説明する。前記実施形態に示した本発明の試験機構におけるデバイスの温度変化と、従来の試験機構におけるデバイスの温度変化を比較した。
図4は、本実施例の試験結果を示した図で、(a)は従来の試験機構におけるデバイスの温度変化を示したグラフ、(b)は本発明の試験機構におけるデバイスの温度変化を示したグラフである。図5は、本実施例の試験結果を示した図で、従来の試験機構におけるプッシャの温度変化と、本発明の試験機構におけるプッシャの温度変化を示したグラフである。
本実施例における従来の試験機構は、本発明の試験機構のプッシャ全体を樹脂材料で形成するとともに、カバーを取り外した構成となっている。
また、本実施例では、ソケットが二体並設された構成となっており、それぞれソケット番号1、ソケット番号2で示され、各ソケットに対応させてプッシャが設けられている。
そして、ソケット番号1、ソケット番号2で各十個のデバイスを順次に試験したときの一個目、二個目および十個目のデバイスの温度変化を図4のグラフに示し、プッシャの温度変化を図5のグラフに示している。
以上の条件による試験結果では、図4(a)に示すように、従来の試験機構ではデバイスの温度が安定するまでの時間が長くなるとともに、ソケットの位置および測定順番によってデバイスの温度にバラツキが生じている。また、図5に示すように、プッシャの温度が目標温度付近で安定するまでの時間が長くなっている。
一方、本発明の試験機構では、ソケットごとにエアコンからの送風の当たり具合が異なる場合であっても、各ソケットの信号線は送風に直接当たることなく、ソケットの温度に影響を与えないため、図4(b)に示すように、各ソケットに載置されたデバイスの温度にバラツキがない。
また、本発明のプッシャでは、導電性アルマイト処理したアルミニウム材料を用いており、熱伝導率が高いため、図5に示すように、プッシャの温度が目標温度付近で安定するまでの時間が早くなっている。なお、従来の樹脂材料の熱伝導率が0.23W/m・kであるのに対して、本発明の導電性アルマイト処理したアルミニウム材料の熱伝導率は85W/m・kであり、約370倍の熱伝導率となっている。
このような実施例によって、本発明の試験機構およびその試験機構を用いたハンドラによれば、試験を開始するまでの待機時間を短縮し、測定中にデバイスの温度を安定させることができるとともに、ハンドラの設置環境による影響を防ぐことができ、各ソケットにおけるデバイスの温度のバラツキを防ぐことができることがわかった。
本実施形態のハンドラを示した概略構成図である。 本実施形態の試験機構を示した側断面図である。 本実施形態の試験機構を示した図で、カバー部材を収縮させた状態の側断面図である。 本実施例の試験結果を示した図で、(a)は従来の試験機構におけるデバイスの温度変化を示したグラフ、(b)は本発明の試験機構におけるデバイスの温度変化を示したグラフである。 本実施例の試験結果を示した図で、従来の試験機構におけるプッシャの温度変化と、本発明の試験機構におけるプッシャの温度変化を示したグラフである。
符号の説明
1 ハンドラ
3 加熱手段
4 選別手段
5a 良品トレイ
5b 不良品トレイ
6a 搬入側シャトル
6b 搬出側シャトル
7 試験装置
8 パフォーマンスボード
10 試験機構
11 ソケット
12 プッシャ
13 恒温槽
14 信号線
15 カバー
D デバイス

Claims (5)

  1. デバイスを載置可能であり、前記デバイスの電気的特性を測定する試験装置に接続されるソケットと、
    前記ソケットに載置された前記デバイスを押えて固定するプッシャと、を備え、
    前記プッシャは、表面に半導電性の被膜処理を施した金属材料によって形成され、
    前記ソケットは、パフォーマンスボードを介して前記試験装置に接続されるように構成され、
    前記ソケットと前記パフォーマンスボードとを接続する信号線が、カバーによって囲まれており、
    前記カバーは、伸縮自在な蛇腹形状であることを特徴とするデバイス試験機構。
  2. 前記プッシャは、表面に導電性アルマイト処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス試験機構。
  3. 前記プッシャは、アルミニウム材料によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデバイス試験機構。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス試験機構と、
    前記試験装置の試験結果に基づいて、前記デバイスを選別する選別手段と、を備えていることを特徴とするハンドラ。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデバイス試験機構を用いて、前記デバイスの電気的特性を測定することを特徴とするデバイスの試験方法。
JP2005303126A 2005-10-18 2005-10-18 デバイス試験機構、ハンドラおよびデバイスの試験方法 Active JP4621111B2 (ja)

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