JP4618905B2 - 歯ブラシ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、植毛台の植毛穴に複数本のブリッスルを束ねた毛束を植設してなる歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
歯ブラシは、一般に、植毛台と把持部とこれらを連結する首部とからなり、植毛台の表面に形成された複数の植毛穴に、複数本のブリッスルを束ねた毛束を、例えば平線を打ち込む方法によって植設することにより形成される。
【0003】
植毛台に植設されるブリッスルは、ナイロン等の合成樹脂からなるフィラメント材であって、清掃効果や刷掃実感の向上を図るべく、先端を球状にしたり、テーパー状にする等、種々の形状のものが提案されているが、清掃効果や刷掃実感を向上させた新しい感触の歯ブラシの開発が望まれている。
【0004】
本発明は、清掃効果や刷掃実感の向上を図ることのできる新しい感触の歯ブラシを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、植毛台の植毛穴に複数本のブリッスルを束ねた毛束を植設してなる歯ブラシにおいて、前記ブリッスルは、閉塞された中空筒状の密封体からなり、例えば各ブリッスルを中央で二つ折りした状態で前記毛束を前記植毛穴に植設することなどの方法により、各ブリッスルはバルーン状に中空部の内圧が高められた状態で植毛台に立設している歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
ここで、歯磨き時の歯ブラシの状況を高速度ビデオ等で観察すると、歯に付着した歯垢等の汚れは、毛束を構成するブリッスルによる、むち打つようにして汚れを叩き落す作用によって除去されていることが判明する。本発明によれば、中空筒状のブリッスルは、バルーン状に中空部の内圧が高められた状態で植毛台に立設しているので、汚れを叩き落すのに適した弾力性に富んでいる。したがって、ブリッスルによって汚れを効果的に除去することができると共に、かかるブリッスルの弾力性による新しい感触を伴いつつ刷掃実感も向上することになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその好ましい実施形態について説明する。本実施形態の歯ブラシ10は、図1に示されるように、把持部11と植毛台12とこれらを連結する首部13とからなる歯ブラシ本体の植毛台12に形成された複数個の植毛穴14に、複数本のブリッスル15を束ねてなる毛束16をそれぞれ植毛することによって構成される。
【0008】
把持部11、植毛台12、及び首部13は、例えばポリプロピレン、ABS樹脂等の合成樹脂からなり、植毛部12の平坦な表面には、縦横に所定の間隔をおいて多数の植毛穴14が形成されている。この植毛穴14には、中央部分で二つ折りにし、折り返し部分に平線17を挟み込んで打ち込む方法によって、毛束16が各々植設される。
【0009】
本実施形態によれば、各毛束16を構成するブリッスル15は、図2(a)及び(b)に示すように、ナイロン等の合成樹脂からなるフィラメント材であって、両端が閉塞された中空円筒状の密封体からなり、その外径dが0.1〜1.0mmであり、中空部18の繊維断面積に占める割合が5〜80%である。このブリッスル15は、中央で二つ折りした状態で平線17を介して植毛穴14に植設されることにより(図1参照)、図3に示すように、折り返し部19が押しつぶされて内部の空気が密封された両側の中空部18に押し出され、これによってバルーン状に僅かに膨張しつつ、中空部18内外の気圧差が10〜1000hPaに高められた状態で植毛台12に立設配置される。
【0010】
なお、ブリッスル15の外径は0.1〜1.0mmとすることが好ましく、0.15〜0.25mmとすることが特に好ましい。外径が0.1mmより小さいと毛先のコシが弱くなって清掃効果が低下するという欠点があり、外径が1.0mmより大きいと毛先のコシが強すぎてブリッスルを容易に撓ませ難くなり、歯と歯の間などの口腔内の隙間の清掃効果が低下するという欠点がある。またブリッスル15の中空部18の繊維断面積に占める割合は5〜80%とすることが好ましく、10〜40%とすることが特に好ましい。繊維断面積に占める割合が5%より小さいと中空筒状のブリッスルの肉厚が厚くなりすぎて弾力性が乏しくなり、汚れの除去効果が低下するという欠点があり、繊維断面積に占める割合が80%より大きいと中空筒状のブリッスルの肉厚が薄くなりすぎて中空筒状構造が破損しやすくなるという欠点がある。さらにブリッスル15を二つ折りした状態で植設した時の中空部18内外の気圧差は10〜1000hPaとなっていることが好ましく、30〜300hPaとなっていることが特に好ましい。内外の気圧差が10hPaより小さいと中空筒状のブリッスルの弾力性が乏しく、汚れの除去効果が低下するという欠点があり、内外の気圧差が1000hPaより大きいと中空筒状構造が破損したり、ブリッスル素材の疲労により耐久性が低下するという欠点がある。
【0011】
また、ブリッスル15を両端が閉塞された中空円筒状の密封体とするには、断面の中央部分が空洞部となった円筒形状のフィラメント材をブリッスル15の植設高さに応じた所望の長さに切断した後、例えば加熱による玉付け加工を両端部に施すことにより両端を閉塞密封して、当該中空円筒状のブリッスル15を得る方法を採用することができる。
【0012】
そして、本実施形態の歯ブラシ10によれば、新しい感触で歯磨きを行うことができると共に、清掃効果や刷掃実感を向上させることができる。
【0013】
すなわち、本実施形態の歯ブラシ10によれば、植毛台12に植設された毛束16の各ブリッスル15は、図4に示すように、バルーン状に中空部18の内圧が高められた状態で植毛台12に立設しているので、むち打つようにして汚れを叩き落すのに適した「鞭効果」というしなやかな弾力性に富み、これによって歯垢等の汚れを効率良く除去することができる共に、このような各ブリッスル11の独特な弾力性によって、歯磨き時の新しい感触が得られ、また刷掃実感も向上することになる。
【0014】
また、本実施形態によれば、弾力のあるブリッスルの先端が適度に歯ぐきに接触するので、やや強い力で磨いたとしても歯ぐきを傷つけることがなく、歯ぐきをマッサージすることができる。
【0015】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変更が可能である。例えば、ブリッスルの断面形状は円形である必要は必ずしもなく、楕円、多角形等の他、凹凸をもつ異形断面であってもよい。ブリッスルの外層と中空部の断面形状の関係は、外層と中空部が同一形状でなくてもよい。ブリッスルの外層と中空部の軸心の関係は、同心である必要は必ずしもなく、偏心したものでもよい。また、ブリッスルを植設する方法は、ブリッスルを中央で二つ折りした状態で平線を用いて植設する方法である必要は必ずしもなく、その他の植設方法を採用できる他、植設する方法以外の方法で、バルーン状に中空部の内圧を高めた状態でブリッスルを植毛台に立設させても良い。
【0016】
【発明の効果】
本発明の歯ブラシによれば、清掃効果や刷掃実感の向上を図りつつ心地よい新しい感触で歯磨きを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る歯ブラシの斜視図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施形態に係る歯ブラシに用いたブリッスルを説明する斜視図、(b)は(a)のブリッスルをA−Aに沿って切断することにより2分割した状態の斜視図である。
【図3】各ブリッスルが植毛穴に植設された状態を説明する概念図である。
【図4】多数のブリッスルからなる毛束が植毛穴に植設された状態を説明する概念図である。
【符号の説明】
10 歯ブラシ
11 把持部
12 植毛台
13 首部
14 植毛穴
15 ブリッスル
16 毛束
17 平線
18 中空部
19 折り返し部
Claims (4)
- 植毛台の植毛穴に複数本のブリッスルを束ねた毛束を植設してなる歯ブラシにおいて、
前記ブリッスルは、両端が閉塞された中空筒状の密封体からなり、その外径が0.15〜0.25mmであり、その中空部の繊維断面積に占める割合が10〜80%であり、
前記ブリッスルは、中央部分で二つ折りにし、折り返し部分に平線を打ち込むことによって前記植毛穴に植設され、押しつぶされた折り返し部分の空気が密封された両側の中空部に押し出されることで、バルーン状に中空部の内圧が高められた状態で植毛台に立設している歯ブラシ。 - 前記ブリッスルは、植毛された時の中空部内外の気圧差が10〜1000hPaとなっている請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記ブリッスルは、断面の中央部分が空洞部となった円筒形状のフィラメント材を植設高さに応じた長さに切断した後、加熱による玉付け加工を両端部に施すことにより両端を閉塞密封して得られたものである請求項1又は2に記載の歯ブラシ。
- 前記ブリッスルは、ナイロンからなる請求項1〜3の何れか1項に記載の歯ブラシ。
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JP2001033059A JP4618905B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 歯ブラシ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
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JP2002233421A JP2002233421A (ja) | 2002-08-20 |
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ID=18896867
Family Applications (1)
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JP2001033059A Expired - Fee Related JP4618905B2 (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | 歯ブラシ |
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JPH06125812A (ja) * | 1992-03-31 | 1994-05-10 | Koki Bussan Kk | 歯ブラシ |
JPH08275825A (ja) * | 1995-04-04 | 1996-10-22 | Nishimura:Kk | 清掃用ブラシ |
JP2000296020A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-24 | Kao Corp | 歯ブラシ |
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2001
- 2001-02-09 JP JP2001033059A patent/JP4618905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH06125812A (ja) * | 1992-03-31 | 1994-05-10 | Koki Bussan Kk | 歯ブラシ |
JPH08275825A (ja) * | 1995-04-04 | 1996-10-22 | Nishimura:Kk | 清掃用ブラシ |
JP2000296020A (ja) * | 1999-04-16 | 2000-10-24 | Kao Corp | 歯ブラシ |
Also Published As
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JP2002233421A (ja) | 2002-08-20 |
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