JPH1175939A - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
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- JPH1175939A JPH1175939A JP24303897A JP24303897A JPH1175939A JP H1175939 A JPH1175939 A JP H1175939A JP 24303897 A JP24303897 A JP 24303897A JP 24303897 A JP24303897 A JP 24303897A JP H1175939 A JPH1175939 A JP H1175939A
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Abstract
歯面や歯茎を傷付けることがなく、歯槽膿漏等の歯周疾
患で歯茎が縮退した歯や歯茎のブラッシングに適してい
る歯ブラシを提供すること。 【課題】 上記植毛台1に、長いテーパーブリッスル4
と短いテーパーブリッスル5とがタフト別に植設されて
相互に混在されている歯ブラシ。
Description
くは、歯間部を奥深くまで良好に清掃することができる
と共に歯面や歯茎を傷付けることがなく、歯槽膿漏等の
歯周疾患で歯茎が縮退した歯や歯茎のブラッシングに適
した歯ブラシに関する。
実公昭61−10495号公報には、長いテーパーブリ
ッスルと短い非テーパーブリッスルが同じタフトに植毛
された歯ブラシが開示され、実開平4−43129号
公報には、先端部に急を有するテーパーブリッスルが植
毛された歯ブラシが開示され、実開平5−15834
号公報には、薬剤処理によってテーパー加工されたブリ
ッスルが植毛された歯ブラシが開示され、特開平7−
143915号公報には、長いテーパーブリッスルと短
いラウンド加工ブリッスルが別々のタフトに植設された
歯ブラシが開示され、特開平7−284412号公報
には、長いテーパーブリッスルと短い球状加工ブリッス
ルが同じタフトに植毛された歯ブラシが開示されてい
る。
公報に記載の従来の歯ブラシは何れも、歯槽膿漏等の歯
周疾患で歯茎が縮退した歯や歯茎のブラッシングに適し
ているとは言えない。即ち、歯槽膿漏等の歯周疾患で歯
茎が縮退すると、図7(a)に示されるように、歯の根
元の肉厚の部分が露出し、図7(b)に示されるよう
に、歯と歯の隙間(以下、歯間部と言う)が深くなる
が、上記公報及びに記載の歯ブラシのように、
長いテーパーブリッスルと短いテーパーブリッスルとが
タフト別に植設されていない歯ブラシでは、ブリッスル
が歯間部の奥深くまで到達し難く、歯間部の十分な清掃
が困難である。
aは、歯の表面に弱い象牙質が現れており、ブラッシン
グにより歯面が傷つき易く、また、歯茎bも炎症等を起
こし易いため、上記公報及びに記載の歯ブラシの
ように、先端をテーパーとしないブリッスルが植設され
た歯ブラシでは、歯面や歯茎を傷付けたり、歯周疾患の
症状を悪化させるおそれがある。
まで良好に清掃することができると共に歯面や歯茎を傷
付けることがなく、歯槽膿漏等の歯周疾患で歯茎が縮退
した歯や歯茎のブラッシングに適した歯ブラシを提供す
ることにある。
行った結果、長いテーパーブリッスルと短いテーパーブ
リッスルとがタフト別に植設されて相互に混在された歯
ブラシが、歯槽膿漏等の歯周疾患で歯茎が縮退した歯や
歯茎のブラッシングに適することを知見した。上記知見
に基づく本発明の請求項1に記載の発明は、植毛台に、
長いテーパーブリッスルと短いテーパーブリッスルとが
タフト別に植設されて相互に混在されていることを特徴
とする歯ブラシを提供することにより、上記目的を達成
したものである。
ーブリッスルが植設されたタフトと、上記短いテーパー
ブリッスルが植設されたタフトとが、上記植毛台の長手
方向に対して垂直方向に一列又は複数列の列をなしてそ
れぞれ交互に配列されていることを特徴とする請求項1
に記載の歯ブラシを提供することにより、上記目的を達
成したものである。
に上記長いテーパーブリッスルが植設されたタフトが配
列され、植毛台の中央部に上記短いテーパーブリッスル
が植設されたタフトが配列されていることを特徴とする
請求項1に記載の歯ブラシを提供することにより、上記
目的を達成したものである。
に上記長いテーパーブリッスルが植設されたタフトが配
列され、植毛台の後端部に上記短いテーパーブリッスル
が植設されたタフトが配列されていることを特徴とする
請求項1に記載の歯ブラシを提供することにより、上記
目的を達成したものである。
ーブリッスルの先端と上記短いテーパーブリッスルの先
端との段差dが、0.5mm〜4.0mmであることを
特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の歯ブラシを提
供することにより、上記目的を達成したものである。
ーブリッスル及び/又は上記短いテーパーブリッスルの
先端に球状部が設けられていることを特徴とする請求項
1〜5の何れかに記載の歯ブラシを提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
形態について図面を参照して説明する。図1乃至図4は
本発明の一実施形態である歯ブラシを示すもので、図1
は全体を示す側面図、図2は植毛部を示す拡大側面図、
図3は植毛部におけるタフトの配列を示す平面図、図4
は歯ブラシの使用状態を示す説明図である。
に、従来の歯ブラシと同様に、ブリッスルが植設された
植毛台1と、把持部2と、該植毛台1と該把持部2とを
連結する首部3とから形成されている。
4に示されるように、上記植毛台1に、長いテーパーブ
リッスル4と短いテーパーブリッスル5とがタフト別に
植設されて相互に混在されている。
れるように、表面が平らな植毛台1上に、ブリッスルを
束として植設するための穴であるタフト14,15が、
植毛台の幅方向に列をなして設けられている。各タフト
14,15には、タフト別に、長いテーパーブリッスル
4又は短いテーパーブリッスル5が束として植設されて
いる。尚、図1及び図2においては、上記植毛部2の構
成を分かり易く図示するために、各タフト14,15に
植毛されるブリッスルをそれぞれ2本のみ示している
が、実際には通常の歯ブラシと同様に、全てのタフト1
4,15に多数のブリッスルが束として植設されること
は言うまでもない。尚、植毛方法は、ブリッスルを平線
で打ち込む以外にも、ブリッスルを束で熱で融着させる
方法等がある。
れるように、長いテーパーブリッスル4が植設されたタ
フト14と、短いテーパーブリッスル5が植設されたタ
フト15とが、それぞれ上記植毛台1の長手方向に対し
て垂直方向に一列をなして配列されており、長いテーパ
ーブリッスル4が植設されたタフト14の列aと、短い
テーパーブリッスル5が植設されたタフト15の列bと
が、上記植毛台1の長手方向に交互に配列されている。
4,5は、図2に示されるように、先端が向かうに連れ
て先細りに形成されたテーパーブリッスルである。この
ようなテーパーブリッスルは、通常公知の各種の手段、
例えば、研磨等による機械的手段や、薬剤処理による化
学的手段によりブリッスルの先端を加工して得られる。
リッスルと言うことがある。)4及び上記短いテーパー
ブリッスル(以下、短ブリッスルと言うことがある。)
5は、他方と比較して相対的に「長い」又は「短い」と
表現したもので、上記長ブリッスル4の先端の位置と短
ブリッスル5の先端の位置との間に、0.5〜4.0m
mの段差d(図2参照)が形成されるようになされてい
ることが好ましい。この段差dが上記範囲外であると、
歯槽膿漏等による奥行きのある歯間部に毛先を確実に入
り込ませることが困難となる。
1(図2参照)が7mm〜16mmであるのが好まし
く、特に9mm〜14mmが好ましい。上記高さh1
が、7mm未満であると、歯茎が縮退して深くなった歯
間部の奥までブリッスルが届き難くなる。一方、16m
mを越えると、ブラッシング時にその長さが邪魔となっ
て歯磨きがしづらくなる。
2参照)が6.5mm〜15.5mmであるのが好まし
く、特に8.5mm〜13.5mmが好ましい。上記高
さh2が、上記高さh2が、15.5mmを越えると、
上記長いテーパーブリッスル4との間に必要な段差dを
確保するのが困難となる。
ッスル4及び短ブリッスル5のいずれの先端部にも、球
状部が形成されていないが、図5(a),(b)に示さ
れるように長ブリッスル4及び短ブリッスル5のいずれ
か一方、又は、図5(c)に示されるように長ブリッス
ル4及び短ブリッスル5の両方の先端に、球状部4a,
5aを形成させても良い。球状部4a及び/又は球状部
5aを設けることにより、歯面へ付着した汚れや歯垢を
良好に掻き取ることができ、良好な清掃効果を維持しな
がら歯面や歯茎に与える負担を軽減させることができ
る。特に、短ブリッスル5の先端に球状部5aを設ける
ことが好ましく、弱い象牙質が露出した歯面を傷付ける
危険性を低下させることができると共に、優れた歯面清
掃効果が得られ、更に、歯茎をマッサージする効果が得
られる。尚、ここで言う球状部とは、該球状部の横方向
の最大外径が該球状部の付け根部分の外径よりも大きく
形成されているものを言う。
部4aを形成する場合、該球状部4aの横方向の最大外
径は、0.3mm以下であることが好ましい。該最大外
径が0.3mmを越えると、ブリッスルの先端が歯間部
や歯と歯茎との間に入り難くなり、磨き残しを生じ易く
なる。上記短ブリッスル5の先端に上記球状部5aを形
成する場合、該球状部5aの横方向の最大外径は、0.
15mm〜0.38mmであることが好ましい。該球状
部5aの最大外径が、0.15mm未満であると該球状
部5aを形成した効果が十分に発揮されず、0.38m
mを越えると、製造が困難であるのみならずブリッスル
の束が撓み難くなり実用的でなくなる。
ーの形態は、図6に示されるように、それぞれ種々の形
態とすることができ、図6(a) に示されるように緩やか
な円弧状に形成されていても良いし、図6(b) に示され
るように直線状に形成されていても良い。また、図6
(c) に示されるように先端部に近くなってテーパー状に
形成されていても良いし、図6(d),(e) に示されるよう
に2段階に分けてテーパー状に形成されていても良い。
尚、図6(a) 〜(e) には、ブリッスルの先端に上記球状
部4a,5aを形成したものを示した。
リッスル5の先端に球状部を設ける場合、該球状部4
a,5aの形態は、通常の球形の他、球形をブリッスル
の長手方向に引き伸ばしたような縦長の形態や、逆に潰
して扁平とした形態等種々の形態とすることができる。
における上記長ブリッスル4が植設されたタフト14の
列aと、短ブリッスル5が植設されたタフト15の列b
とは、上記植毛台1の長手方向に一列づつ交互に配列さ
れている。従って、上記長ブリッスル4が植設されたタ
フト14の列aと列aとの間には、上記短ブリッスル5
が植設されたタフト15の列bが配置されているが、長
ブリッスル4の列aと列aとの間の距離Wは4mm〜1
3mmであるのが好ましく、特に5mm〜10mmが好
ましい。この距離Wが、4mm未満であると、タフト別
に設けた長ブリッスル4と短ブリッスル5とが相互に干
渉し合い易くなり、長ブリッスル4の先端部を確実に歯
間部に挿入させることが困難となる。一方、この距離W
が、13mmを越えると、上記ブリッスル4が深くまで
挿入される歯間部と挿入されない歯間部とが生じ易くな
る。尚、上記タフト14又はタフト15の内径は、植設
されるブリッスル4又はブリッスル5の太さや一つのタ
フトに植設する本数に応じて適宜に決定されるが、直径
が1.2mm〜2.4mmであることが好ましい。
と上記タフト15との割合は、タフト14が12個に対
しタフト15が14個であり、長ブリッスル4のタフト
がタフト全体の約46%であるが、長ブリッスル4のタ
フト14の割合は10%〜18%であることが好まし
く、特に25%〜75%であることがより好ましい。該
割合が、10%未満であると、ブリッスルが挿入される
歯間部と挿入され難い歯間部とが生じると共に、歯面又
は歯茎を痛める可能性が大きくなる。一方、該割合が、
80%を越えると、長ブリッスル4が密になりすぎてブ
リッスルを歯間部へ確実に挿入させることが困難とな
る。
特に制限はなく、ブリッスルの材質として通常公知の各
種の材質をそれぞれ用いることができ、例えば、例え
ば、ナイロン(6-12,6-10,6-6 )、PET(ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂)、ABS(アクリロニトリル・
ブタジエン・スチレン樹脂)、PBT(ポリブチレンテ
レフタレート)、AS(アクリロニトリル・スチレン樹
脂)、PP(ポリプロピレン樹脂)、熱可塑性エラスト
マー等が挙げられる。上記植毛台1、上記把持部2及び
上記首部3の形態等は、通常公知歯ブラシにおける適宜
形態等とすることができる。
よれば、植毛台1に、長ブリッスル4と短ブリッスル5
とがタフト別に植設されて相互に混在されているため、
長ブリッスル4と短ブリッスル5とが互いに干渉して互
いの利点を損うことなく、長ブリッスル4及び短ブリッ
スル5それぞれの長所を発揮させることができる。従っ
て、従来の歯ブラシでは困難であった歯間部奥までの清
掃と歯面や歯茎を痛めない清掃とを高度に両立させるこ
とができ、本形態の歯ブラシによれば、歯面や歯茎を傷
付けることなく、歯槽膿漏等の歯周疾患で歯茎が縮退し
た歯間部を、奥深くまで良好に清掃することができる。
ッスル4が植設されたタフト14と、短ブリッスル5が
植設されたタフト15とが、それぞれ上記植毛台1に列
をなして配列されているため、それらの列の方向と歯と
歯の隙間の方向とを適宜に調整してブラッシングするこ
とにより、より小さな力で歯間部奥までの清掃を行うこ
とができる。
限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において適
宜変更可能である。例えば、上記タフト14と上記タフ
ト15との配列は、両者が混在する他の配列とすること
ができる。例えば、長ブリッスル4のタフト14と、短
ブリッスル5のタフト15とを、上記植毛台1に列をな
させて配列させる場合、上記タフト14の列aと、上記
タフト15の列bとを、上記形態の歯ブラシのように一
列づつ交互に配列させても良いし、二列づつ交互に、あ
るいは、その他の態様で配列させても良い。上記タフト
14と上記タフト15とを、植毛台1の長手方向に対し
て垂直方向に一列又は複数列の列をなさせて交互に配列
させた例を、図8に示した。このような歯ブラシによっ
ても、上述した形態の歯ブラシと同様な効果が奏され
る。
を、植毛台1の長手方向に列を形成させて配列するのに
代えて、植毛台1の長手方向に列を形成させて配列させ
ても良い。
が植設されたタフト14を、植毛台1の外側部に配列さ
せ、短ブリッスル5が植設されたタフト15を、植毛台
の上記外側部に囲まれた中央部に配列させることも好ま
しい。図9に示す例は、植毛台1の先端部及び両側縁部
に略U字型を形成させて長ブリッスル4のタフト14を
配列し、植毛台1の中央部及び後端部に短ブリッスル5
のタフト15を配列させた例である。更に、上記タフト
14を植毛台1の外側部に配列させ、上記タフト15を
植毛台の中央部に配列させた他の例を図10に示した。
このような歯ブラシによっても、上述した形態の歯ブラ
シと同様な効果が奏される。
ル4が植設されたタフト14が配列され、植毛台の後端
部に上記短ブリッスル5が植設されたタフト15が配列
されているものも好ましい。このような歯ブラシのタフ
トの配列の例を図11に示した。その他、両タフト1
4,15が千鳥形状を形成するように配列されていても
良い。その他植毛台の形状等に関しても、本発明の趣旨
を逸脱しない限り適宜変更可能である。
深くまで良好に清掃することができると共に歯面や歯茎
を傷付けることがなく、歯槽膿漏等の歯周疾患で歯茎が
縮退した歯や歯茎のブラッシングに適した歯ブラシを提
供することができる。
示す側面図である。
図である。
の配列を示す平面図である。
説明図である。
る植毛部を示す側面図である。
種々の形態を示す側面図である。
間部の状態を示す(a)正面図及び(b)(a)のA−
A線断面図である。
るタフトの配列を示す図である。
おけるタフトの配列を示す図である。
態におけるタフトの配列を示す図である。
態におけるタフトの配列を示す図である。
の)段差 S 歯間部
Claims (6)
- 【請求項1】 植毛台に、長いテーパーブリッスルと短
いテーパーブリッスルとがタフト別に植設されて相互に
混在されていることを特徴とする歯ブラシ。 - 【請求項2】 上記長いテーパーブリッスルが植設され
たタフトと、上記短いテーパーブリッスルが植設された
タフトとが、上記植毛台の長手方向に対して垂直方向に
一列又は複数列の列をなしてそれぞれ交互に配列されて
いることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。 - 【請求項3】 植毛台の外側部に上記長いテーパーブリ
ッスルが植設されたタフトが配列され、植毛台の中央部
に上記短いテーパーブリッスルが植設されたタフトが配
列されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラ
シ。 - 【請求項4】 植毛台の先端部に上記長いテーパーブリ
ッスルが植設されたタフトが配列され、植毛台の後端部
に上記短いテーパーブリッスルが植設されたタフトが配
列されていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラ
シ。 - 【請求項5】上記長いテーパーブリッスルの先端と上記
短いテーパーブリッスルの先端との段差dが、0.5m
m〜4.0mmであることを特徴とする請求項1〜4の
何れかに記載の歯ブラシ。 - 【請求項6】上記長いテーパーブリッスル及び/又は上
記短いテーパーブリッスルの先端に球状部が設けられて
いることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の歯
ブラシ。
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