JP2000296020A - 歯ブラシ - Google Patents

歯ブラシ

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JP2000296020A
JP2000296020A JP11109082A JP10908299A JP2000296020A JP 2000296020 A JP2000296020 A JP 2000296020A JP 11109082 A JP11109082 A JP 11109082A JP 10908299 A JP10908299 A JP 10908299A JP 2000296020 A JP2000296020 A JP 2000296020A
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Japan
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holes
outer peripheral
flat wire
bristle
implanted
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JP11109082A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Muroi
愛行 室井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する植毛穴の間の中間部位にクラックや
白化を生じることなく、平線の両端埋設部と植毛穴の外
周部分との摩擦力を十分に確保して、ブリッスルが抜け
出すのを効果的に防止できる歯ブラシを提供する。 【解決手段】 平線17を介して植毛部14に形成され
た複数個の植毛穴15にブリッスルを植毛してなる歯ブ
ラシ10において、平線17は、その両端部を植毛穴1
5の外周部分に埋設することにより植毛穴15を横断し
て固定され、且つ平線17の両端埋設部21には、植毛
穴15の外周部分おいて曲折延長して鈎形係止片18が
形成されているか、又は植毛穴15の外周部分おいてそ
の厚さが拡幅変形してアンカー片23が形成されてい
て、ブリッスル束12が植毛穴15から容易に抜けない
ようになっている。ブリッスル束12の抜け強度は5k
g以上であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平線を介して植毛
部にブリッスルを植毛した歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】歯ブラシ植毛部へのブリッスルの植毛
は、一般に薄い矩形形状の金属製の平板である平線を介
して行われる。すなわち、図5に示すように、複数本の
ブリッスル50からなるブリッスル束51をその中央部
分で二つ折りにし、折れ曲がり部分52の内側に平線5
3をあて、これを合成樹脂製の歯ブラシの植毛部54に
形成された植毛穴55にそれぞれ打ち込むことにより植
毛する。平線53は、植毛穴55の直径よりも僅かに長
い寸法を備えているので、その両端部分は植毛穴55の
外周部分に無理打ちされ、この外周部分に各々埋設され
ることにより平線53は植毛穴55に固定される。これ
によってブリッスル束51は抜け出すことなく植毛部5
4に植毛される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
平線は、単に平板状のものであって、その両端の埋設さ
れる部分を多く取ることが出来ないため、打ち込まれた
植毛穴の外周部分との摩擦力を十分に確保することがで
きずに、平線の固定状態が解除されてブリッスルが抜け
出す場合があった。すなわち、従来の平線は、その長さ
を長くして両端埋設部の寸法を大きく取ろうとすると、
隣接する植毛穴の間の中間部位に大きく食い込むことに
なって、平線の打ち込み時にこの中間部位にクラックや
白化を生じることになるので、両端埋設部を多く取るこ
とができなかった。
【0004】本発明は、隣接する植毛穴の間の中間部位
にクラックや白化を生じることなく、平線の両端埋設部
と植毛穴の外周部分との摩擦力を十分に確保して、ブリ
ッスルが抜け出すのを効果的に防止できる歯ブラシを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、平線を介して
植毛部に形成された複数個の植毛穴にブリッスルを植毛
してなる歯ブラシにおいて、前記平線は、その両端部を
前記植毛穴の外周部分に埋設することにより前記植毛穴
を横断して固定され、且つ前記平線の両端埋設部は、前
記外周部分おいて曲折延長しているか、又は前記外周部
分おいてその厚さが拡幅変形している歯ブラシを提供す
ることにより、上記の目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明をその好ましい一実施
形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態
の歯ブラシ10は、図1及び図2に示されるように、把
持部(図示せず)と植毛部14とこれらを連結する首部
25とからなる歯ブラシ本体の植毛部14に形成された
複数個の植毛穴15に、複数本のブリッスル11からな
るブリッスル束12をそれぞれ植毛することによって構
成される。
【0007】歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン等
の合成樹脂からなり、その植毛部14の平坦な表面に
は、縦横に所定の間隔をおいて多数の植毛穴15が形成
されている。各植毛穴15はその直径が例えば0.8〜
2.0mmの円形断面を備え、例えば2.0〜6.0m
mの深さで設けられている。また、隣接する植毛穴21
間の、歯ブラシ本体の軸線L方向の間隔P1は、例えば
0.3〜2.5mmであり、軸線Lと垂直な方向の間隔
P2は、例えば0.5〜4.0mmとなっている。上記
間隔P1 ,P2 が、上記範囲内にあることにより、ブリ
ッスルの密度が充分となる一方、各ブリッスルが適度に
撓むための空間が確保される。
【0008】ブリッスル11は、例えばナイロン等の合
成樹脂からなる例えば1.0〜3.0mmの太さを有す
るフィラメント材であって、これを例えば十数本束ねる
ことによってブリッスル束12が形成される。また、ブ
リッスル11は、例えば15〜35mmの長さ有し、ブ
リッスル束12を中央部分で折り曲げてこの折れ曲がり
部16を植毛穴15に挿入して植毛した際に、植毛部1
4の上面からのブリッスル11高さは、例えば8〜13
mmとなる。
【0009】そして、本実施形態によれば、折り曲げた
ブリッスル束12の折れ曲がり部16の内側に平線17
をあてた状態で、当該折れ曲がり部16を植毛穴15に
挿入するようにしつつ平線17を植毛穴15に打ち込
み、平線17の両端部を植毛穴の外周部分に埋設するこ
とにより(図2(a)参照)、当該平線17を植毛穴1
5を横断した状態で固定する。これによって、ブリッス
ル束12の折れ曲がり部16は、植毛穴15の底部と、
平線17の下端部との間に挟み込まれて固定されること
になり(図2(b)参照)、各ブリッスル11は、その
抜け出しが防止された状態で強固に植毛されることにな
る。
【0010】平線17は、ステンレス、真鍮、アルミ等
からなる金属製の板状部材で、厚さが例えば0.1〜
0.4mm、幅(高さ)が例えば0.5〜3.0mm、
直線部分の長さが例えば1.0〜3.0mmの大きさを
備える。また図2(a)に示すように、直線部分の長さ
は、植毛穴15の直径より例えば0.2〜1.0mm長
くなっていると共に、その両端縁部には、当該両端縁部
から互いに反対方向に各々略直角に折れ曲がり、例えば
0.2〜0.7mm側方に延長する鈎形係止片18が設
けられている。かかる平線17は相当の硬度を有する金
属からなるので、植毛穴15に打ち込まれる際に、その
両端部分は、平線17より硬度の小さい合成樹脂製の植
毛部14における植毛穴15の外周部分に無理打ちされ
つつ食い込むようにして埋設され、当該両端埋設部分2
1において、植毛部14を構成する周囲の合成樹脂と密
着する。
【0011】そして、本実施形態によれば、平線17の
両端埋設部21には、植毛穴15の外周部分において折
れ曲って延長する鈎形係止片18が設けられているの
で、両端埋設部21の寸法が拡大し、植毛穴15の外周
部分との摩擦力を十分に確保することができるので、ブ
リッスル束12の抜け強度を好ましくは5kg以上とし
て、ブリッスル11が抜け出すのを効果的に防止するこ
とが可能になる。なお、抜け強度とは、JIS S 3016に規
定される方法により、一束のブリッスル束を植毛面に対
し垂直方向に引き抜いた時の最大引張力を意味する値で
ある。
【0012】また、両端埋設部の寸法を拡大する鈎形係
止片18は、平線17の直線部分の両端縁部から略直角
に折れ曲がって延長するので、隣接する植毛穴15の間
の中間部位に大きく食い込むことがなく、したがって平
線17の打ち込み時にこの中間部位にクラックや白化が
生じるのを回避することができる。
【0013】図3(a)〜(c)は、本発明の他の実施
形態を示し、各々平線17の両端埋設部21の形状を変
更したものである。すなわち、(a)は、平線17の両
端部を、直線部分の両端縁部から約60度の角度で反対
方向に折り曲げ、例えば0.2〜1.0mm延長させて
折れ曲り係止片19を形成することにより、全体として
Z形状の平線17としたものである。また、(b)は、
平線17の両端部を、直線部分の両端縁部から植毛穴1
5の外周部分に沿って曲線状に湾曲させ、湾曲係止片2
0を形成することにより、全体としてS形状の平線17
としたものである。さらに、(c)は、直線部分の両端
縁部を波形に延長して平線17の両端部に波形係止片2
2を形成することにより、両端埋設部21の摩擦面の寸
法を拡大したものである。これらの実施形態によって
も、上記実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0014】図4(a)及び(b)は、本発明の更に他
の実施形態を示し、図3(a)〜(c)の実施形態と同
様に平線17の両端埋設部21の形状を変更したもので
ある。すなわち、(a)は、直線部分の両端縁部におい
て平線17の厚さを拡幅変形して、矢印形状のアンカー
片23を形成することにより両端埋設部21の摩擦面の
寸法を拡大したものである。又(b)は、直線部分の両
端縁部において平線17の厚さを拡幅変形して、円形状
のアンカー片24を形成することにより両端埋設部21
の摩擦面の寸法を拡大したものである。これらの実施形
態によっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏す
る。
【0015】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることなく種々の変更が可能である。例えば、平線は必
ずしも金属製のものである必要はなく、所望の硬度を有
する合成樹脂製のものであっても良い。また、植毛穴は
必ずしも円形断面のものである必要はない。さらに、複
数の平線を交差させて植毛穴に打ち込むことにより、両
端埋設部の摩擦面の寸法を拡大しても良い。
【0016】
【発明の効果】本発明の歯ブラシによれば、隣接する植
毛穴の間の中間部位にクラックや白化を生じることな
く、平線の両端埋設部と植毛穴の外周部分との摩擦力を
十分に確保して、ブリッスルが抜け出すのを効果的に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る歯ブラシに
ブリッスル束を植毛する状況を示す斜視図である。
【図2】平線を介してブリッスル束を植毛した植毛穴を
示す、(a)は拡大平面図、(b)は(a)のA−Aに
沿った断面図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係
る歯ブラシにおいて平線を介してブリッスル束を植毛し
た植毛穴を示す拡大平面図である。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の他の実施形態に
係る歯ブラシにおいて平線を介してブリッスル束を植毛
した植毛穴を示す拡大平面図である。
【図5】図5は、従来の歯ブラシにおいてブリッスル束
を植毛する状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 歯ブラシ 11 ブリッスル 12 ブリッスル束 14 植毛部 15 植毛穴 17 平線 18 鈎形係止片 21 両端埋設部 23 アンカー片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平線を介して植毛部に形成された複数個
    の植毛穴にブリッスルを植毛してなる歯ブラシにおい
    て、 前記平線は、その両端部を前記植毛穴の外周部分に埋設
    することにより前記植毛穴を横断して固定され、且つ前
    記平線の両端埋設部は、前記外周部分おいて曲折延長し
    ている歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 平線を介して植毛部に形成された複数個
    の植毛穴にブリッスルを植毛してなる歯ブラシにおい
    て、 前記平線は、その両端部を前記植毛穴の外周部分に埋設
    することにより前記植毛穴を横断して固定され、且つ前
    記平線の両端埋設部は、前記外周部分おいてその厚さが
    拡幅変形している歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 前記ブリッスル束の抜け強度が5kg以
    上である請求項1又は2記載の歯ブラシ。
JP11109082A 1999-04-16 1999-04-16 歯ブラシ Pending JP2000296020A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233421A (ja) * 2001-02-09 2002-08-20 Kao Corp 歯ブラシ
JP2003009951A (ja) * 2001-07-04 2003-01-14 Kao Corp 歯ブラシ

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