JP2009125084A - ブラシ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のブラシは、複数本のブリッスルからなるブリッスル束が、金属製の植毛部11における植毛穴3に平線4により植毛されてなるブラシ1であって、植毛穴3は、前記ブリッスル束を収容し得るブリッスル穴部31と、平線4の両端部近傍42をそれぞれ収容し得る一対の平線穴部32,32とからなり、平線穴部32は、ブリッスル穴部31の周縁部に連結している。ブリッスル穴部31と平線穴部32との境界近傍に、又は平線穴部32の内周縁部に突起部5が形成されており、突起部5と平線4とが係合することにより、平線4が植毛穴3に保持されている。
【選択図】図2
Description
平線は、一般的に真鍮やステンレス鋼等の金属からなり、そのため、植毛部は、一般的に、これらの金属よりも軟らかい合成樹脂や木材から形成されている。また、植毛部を金属から形成する場合には、その素材として、平線が食い込むことが可能な軟らかい軽金属を用いている(例えば、特開昭49−77453号公報参照)。
本発明のブラシの製造方法によれば、本発明のブラシを容易に製造することができる。
図3(a)は、第1実施形態の歯ブラシにおける植毛穴について、ブリッスル束を構成するブリッスルを仮想的に1本のみ示す斜視図である。図3(b)は、植毛穴の平面図であり、図3(c)は、図3(b)に示すC−C線断面図である。図4(a)は、図1に示す歯ブラシの植毛部近傍について、ブリッスル束及び平線の図示を省略して示す平面図で、図4(b)は、図4(a)に示す歯ブラシにおける植毛穴の拡大図である。
植毛部11は、複数束のブリッスル束2が植毛される部分であり、歯ブラシを含め、一般的にブラシにおけるヘッド部に位置している。植毛部11の平坦状の上面には、ブリッスル束2に対応して植毛穴3が縦横に配列して形成されている。
把持部(図示せず)は、使用者によって把持される部分であり、一般的にヘッド部とは反対側に位置している。
首部12は、植毛部11と把持部とを連結する部分である。
ブリッスル穴部31は、例えばドリルによる切削加工により形成され、ブリッスル穴部の径は、例えばφ0.5〜5mmの円形断面を有している。当該孔部の断面積は、ブリッスル束の合計断面積の6〜7割(平板断面積除く)であることがブリッスルの固定化の観点で好ましい。歯ブラシ1の長手方向Xに沿うブリッスル穴部31のピッチP1〔図2(a)参照〕は、例えば0.5〜5mmである。歯ブラシ1の短手方向Yに沿うブリッスル穴部31のピッチP2〔図2(a)参照〕は、例えば0.5〜5mmである。
植毛されたブリッスル束2の根元部は、例えばφ0.1〜3mmの円形の断面形状を有している。また、植毛部11の平坦状の上面からのブリッスル束2の先端の高さは、例えば5〜20mmである。
突起部5は、例えば、後述する製造方法によって、ブリッスル穴部31及び平線穴部32を形成する際に幾何学的に形成される。つまり、第1実施形態においては、ブリッスル穴部31の周縁部と平線穴部32の周縁部との交わり部分に突起部5が形成される。ここで周縁部とはドリル等の切削工具で形成された穴の縁部を意味する。
平線4と突起部5との係合の態様は、平線4を植毛穴3に保持させることができれば制限されない。また、平線4と突起部5との係合の態様は、平線4の硬さと突起部5の硬さの大小関係によって異なる。
例えば、突起部5の素材自体が硬く、突起部5が厚ければ、突起部5の硬さは当然高くなり、突起部5の素材自体が軟らかく、突起部5が薄ければ、突起部5の硬さは当然低くなる。
一方、突起部5の厚みが薄くても、突起部5の素材自体が硬ければ、突起部5は充分な硬さを有する場合がある。また、突起部5の素材自体が軟らかくても、突起部5の厚みが厚ければ、突起部5は充分な硬さを有する場合がある。
また、前述のように突起部5は、ブリッスル穴部31及び平線穴部32を形成する際に幾何学的に形成されるため、ドリルによる切削加工によって容易に形成することができる。
図5に示すように、突起部5の間隔Wと平線4の幅Tとの関係は、突起部5と平線4との良好な係合を得る観点から、0.5T≦W≦Tであることが好ましい。
図6(a)及び図7(a)は、第1実施態様の歯ブラシの製造方法を順次示す平面図である。図6(b)は、図6(a)に示す矩形状波線内の拡大図で、図7(b)は、図7(a)に示す矩形状波線内の拡大図で、図7(c)は、図7(b)に示す矩形状波線内の拡大図である。図6及び図7における2点鎖線は、想像線である。
ドリル加工によってブリッスル穴部31を形成すると、図7に示すように、ブリッスル穴部31と平線穴部32との境界近傍に突起物5が形成される。突起部5は、1個の平線穴部32につき、突起部5の尖端部が対向するように1対(2個)形成される。つまり、1個の植毛穴3につき、2対(4個)の突起部5が形成される。
このように、第1実施態様の歯ブラシ1の製造方法によれば、ブリッスル束2を植毛穴3に平線4により植毛する際に、平線4と突起部5とを係合させて、平線4を植毛穴3に保持させているため、前記第1実施形態の歯ブラシ1を容易に製造することができる。
第2実施形態の歯ブラシ1は、第1実施形態に比して、平線穴部32が放電加工によって形成されている点が主として異なり、これに起因して、突起部5の形状も異なる。
而して、平線穴部32におけるブリッスル穴部31近傍においては、平線穴部32の幅が平線4の端部近傍42よりも局所的に狭くなっている。そのため、ブリッスル穴部31と平線穴部32との境界近傍には、平線4の端部近傍42と係合し得る突起部5が形成される。
その後、図8に示すように、ブリッスル束2(図8において図示せず)を植毛穴3に平線4により植毛する際に、平線4と突起部5とを係合させて、平線4を植毛穴3に保持させる。これにより、前記第2実施形態の歯ブラシ1が得られる。
尚、放電加工により平線穴部32を形成した後に、ドリル加工によりブリッスル穴部31を形成してもよい。
平線穴部31の内周縁部に形成される突起部5の形成位置は、特に制限されないが、第3実施形態においては、第1の突起部51が、平線穴部32の内周縁部におけるブリッスル穴部31の径方向の端部に、ブリッスル穴部31に向けて突出して形成されており、また、第2の突起部52,52が、平線穴部32の内周縁部における平線穴部32の幅方向(ブリッスル穴部31の周方向)の両端部に、それぞれ対向するように突出して形成されている。本実施形態の突起部5は、1個の平線穴部32につき、2対(4個)以上の突起部5が形成されるため、平線の保持がさらに安定したものとなる。
具体的には、第4実施形態の歯ブラシ1は、図11に示すように、平線穴部32の内周縁部と平線4とのはめあいにより、平線4が植毛穴3に保持されている。
平線穴部32の内周縁部と平線4とのはめあいにより平線4を植毛穴3に保持させるために、本実施形態においては平線4の端部近傍42の幅と、平線穴部32の内周縁部の幅との関係を中間ばめ(JIS B0401−1で規定)としている。これによって、平線4の材質が限定されず、平線4の植毛穴3への保持が比較的容易となり、保持力が強固となる。中間ばめのうち、押込み、打込み、軽圧入とすることがさらに好ましい。
例えば、ブリッスル穴部31の加工方法は、特に制限されず、放電加工又はそ
の他の加工でもよい。平線穴部32の加工方法は、特に制限されない。
前述した実施形態においては、植毛部11を含む歯ブラシ本体全体が金属から形成されているが、本発明のブラシにおいては、少なくとも植毛部11が金属から形成されていればよい。したがって、把持部及び/又は首部12は、合成樹脂、木材等から形成することができる。
植毛部11は、前記実施形態においては、ブラシのヘッド部に位置しているが、本発明のブラシにおいては、ヘッド部以外の位置、例えばブラシの中央部分に位置してもよい。
前述した各実施形態における各構成は、適宜組み合わせることができる。
本発明のブラシは、歯ブラシに制限されず、歯ブラシ以外のブラシ、例えば爪部に蓄積された汚れを除去する為の爪ブラシ、切削被加工物のバリ取り研磨等に使用される工業用ブラシ等に適用することができる。
11 植毛部
12 首部
2 ブリッスル束
21 ブリッスル
3 植毛穴
31 ブリッスル穴部
32 平線穴部
4 平線
41 平線の中央部
42 平線の端部近傍
5 突起部
Claims (5)
- 複数本のブリッスルからなるブリッスル束が、金属製の植毛部における植毛穴に平線により植毛されてなるブラシであって、
前記植毛穴は、前記ブリッスル束を収容し得るブリッスル穴部と、前記平線の両端部近傍をそれぞれ収容し得る一対の平線穴部とからなり、
前記平線穴部は、前記ブリッスル穴部の周縁部に連結しており、
前記ブリッスル穴部と前記平線穴部との境界近傍に、又は前記平線穴部の内周縁部に突起部が形成されており、該突起部と前記平線とが係合することにより、該平線が前記植毛穴に保持されているブラシ。 - 前記突起部が、前記ブリッスル穴部の周縁部及び前記平線穴部の周縁部の交わり部分に形成されている請求項1記載のブラシ。
- 前記平線穴部は、ドリルによる切削加工又は放電加工により形成されている請求項1又は2に記載のブラシ。
- 請求項2記載のブラシの製造方法であって、ドリルによる切削加工によって前記一対の平線穴部及び前記ブリッスル穴部を形成して前記植毛穴を形成し、その後、前記ブリッスル束を該植毛穴に前記平線により植毛し、その際に、前記ドリル加工によって前記ブリッスル穴部の周縁部と前記平線穴部の周縁部の交わり部分に形成された前記突起物と前記平線とを係合させて、該平線を前記植毛穴に保持させるブラシの製造方法。
- 複数本のブリッスルからなるブリッスル束が、金属製の植毛部における植毛穴に平線により植毛されてなるブラシであって、
前記植毛穴は、前記ブリッスル束を収容し得るブリッスル穴部と、前記平線の両端部近傍をそれぞれ収容し得る一対の平線穴部とからなり、
前記平線穴部は、前記ブリッスル穴部の周縁部に連結しており、
前記平線穴部の内周縁部と前記平線とのはめあいを、JIS B0401−1で規定する中間ばめとすることにより、該平線が前記植毛穴に保持されているブラシ。
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JP7474510B2 (ja) | 2020-09-19 | 2024-04-25 | ヤマトエスロン株式会社 | 口腔用ブラシ及び口腔用ブラシ加工方法 |
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JP2000325145A (ja) * | 1999-05-19 | 2000-11-28 | Lion Corp | 歯ブラシ |
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