JP5557591B2 - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5557591B2 JP5557591B2 JP2010107454A JP2010107454A JP5557591B2 JP 5557591 B2 JP5557591 B2 JP 5557591B2 JP 2010107454 A JP2010107454 A JP 2010107454A JP 2010107454 A JP2010107454 A JP 2010107454A JP 5557591 B2 JP5557591 B2 JP 5557591B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toothbrush
- hole
- flocked
- flocking
- head portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Brushes (AREA)
Description
しかし、小径突出毛束をヘッド部の長さ方向に対し平行方向に配列した仕様の歯ブラシにおいては、高い歯垢除去能が得られる反面、歯みがき時の当たり心地に課題があった。また、小径突出毛束をヘッド部の長さ方向に対して垂直方向に配列した仕様の歯ブラシにおいては、歯間部歯垢除去能と当たり心地の両方に課題があった。
このように歯ブラシにおいては、ブラッシング時の歯間部歯垢除去能力に優れるとともに当たり心地の良さを兼ね備えるべく種々の研究開発がなされている。
また、歯ブラシにおいて、歯間部や歯顎部への毛先の進入性を改善するために、長軸方向と短軸方向を有する断面長方形状、かつ、各先端をテーパー状に形成してなる刷毛を用いて一部の毛束を構成し、各毛束において刷毛の長軸方向が歯ブラシのハンドルの長さ方向にほぼ平行になるように配置してなる歯ブラシが提案されている。(特許文献2参照)
また、複数本のブリッスルからなるタフトが植毛台に植設された歯ブラシにおいて、植毛台の側部の周縁部分に植毛されている周縁タフトの内側に、隣接する周縁タフトから離間して小径の内側タフトを植毛し、内側タフトの毛丈を周縁タフトの毛丈よりも高くすることにより、内側タフトを突出させた構造の歯ブラシが提案されている。(特許文献4参照)
前記特許文献2に記載された歯ブラシは、矩形断面かつ毛先をテーパー状としたブリッスルを用いたので、歯間部への毛先進入実感を高めることができ、テーパー状のブリッスルであるため当たり心地も優れているが、毛束の配置などに特に工夫はないため、歯間部の奥側にまで毛先が到達し難い問題があり、歯間部歯垢除去能の面では課題があった。
前記特許文献4に記載された歯ブラシは、小径毛束を周縁用毛から等間隔内側に離れた位置に配置しているので、一回のブラッシングで刷掃できる歯間部領域が限定されることから、歯間部領域の歯垢除去能力に乏しい問題があった。
本発明の歯ブラシは、ヘッド部とハンドル部とを備え、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が前記ヘッド部に複数植毛されてなる歯ブラシであって、内径0.8〜1.4mmの複数の第1植毛穴と、該第1植毛穴よりも内径が大きい複数の第2植毛穴が前記ヘッド部に個々に形成され、前記複数の第1植毛穴が前記ヘッド部に2つ以上の略V字を構成するように形成されてなり、前記略V字を構成する複数の第1植毛穴の開口面積の総和が、第1植毛穴と第2植毛穴の全開口面積の総和の15%以上とされ、前記1つの略V字において該V字の谷の深さが該V字を構成する第1植毛穴の内径の1.5倍以上であり、前記1つの略V字の幅が前記ヘッド部の幅方向両端の最縁部側に存在する第2植毛穴の最外縁で規定される植毛幅の75%以上とされ、前記第1植毛穴に植設された毛束の刷毛長が前記第2植毛穴に植設された毛束の刷毛長より長くされてなることを特徴とする。
本発明において、前記略V字に配置された第1植毛穴のうち、ヘッド部の先端あるいは後端に最も近い第1植毛穴の穴間距離が前記第1植毛穴径の4倍以上とされてなることを特徴とする。
本発明において、前記1つの略V字の幅が前記ヘッド部の幅方向両端の最縁部側に存在する第2植毛穴の最外縁で規定される植毛幅の85%以上とされてなることを特徴とする。
また、第1植毛穴に植毛した毛束の平均刷毛長を第2植毛穴に植毛した毛束の平均刷毛長より1.0mm以上、3.5mm以下長くすることにより、第1植毛穴に植毛した毛束が歯間部の奥側までに円滑に進入するので、歯間部歯垢除去能に優れる。
図1(A)〜(C)は本発明に係る歯ブラシの第1実施形態の構造を示すもので、本実施形態の歯ブラシAは、ハンドル部1と、その先端側に形成されている長方形板状のヘッド部2と、該ヘッド部2の表面側に形成されている複数の第1植毛部5及び第2植毛部6と、これらの植毛部に植毛された毛束9、12を備えて構成されている。
本実施形態の歯ブラシAにおいて、図1(A)に示す如くヘッド部2の表面側においてヘッド部2の先端側から後端側にかけて、内径の大きな第2植毛部6がヘッド部2の幅方向に複数個ずつ並ぶように順次配置され、それら第2植毛部6の間に第1植毛部5がヘッド部2を平面視した場合に略V字の谷の部分を2つ背中合わせとしてX字形状になるように配置されている。
そして、第3列目の第2植毛部6の両側位置から、第5列目の第2植毛部6の内側位置の間の領域にかけて、ヘッド部2の後端側に突出する略V字になるように6つの第1植毛部5が設けられるとともに、第5列目の第2植毛部6の内側位置から、第7列目の第2植毛部6の設置位置の手前側の領域にかけて、ヘッド部2の先端側に突出する略V字になるように6つの第1植毛部5が設けられている。
図1(A)に示す配置では、詳述すると、第3列目の第2植毛部6がヘッド部2の幅方向の中央側よりに、2つ隣接して配置されているので、これら2つの第2植毛部6の両側に位置するように第1植毛部5、5が配置され、第4列目の中央の第2植毛部6の両側に位置するように第1植毛部5、5が配置され、第5列目の第2植毛部6、6の間に2つの第1植毛部5、5を配置して合計6つの第1植毛部5から略V字が構成されている。
前記ブリッスル8、11の太さは通常、5ミル〜10ミル程度(1ミル(mil)は1/1000インチ)であり、5〜8ミル程度の太さであることがより好ましい。
本実施形態の歯ブラシAにおいて、第1植毛穴7の内径を0.8mmより小さく形成すると、上述の太さのブリッスル8を用いたとして毛束9が剛性不足となり易くなるとともに、第1植毛穴7の内径を1.4mmより大きく形成すると、上述の太さのブリッスル8を用いたとして毛束9の歯間部への侵入性が悪くなる。なお、第1植毛穴7と第2植毛穴10の形状は円形あるいは円形に近い多角形(6角形以上の多角形)であることが好ましく、円形に近い多角形の場合はその外接円の直径を内径と定義する。また、第1植毛穴7と第2植毛穴10の形状が楕円形状の場合はその長軸を内径とする。
第2植毛穴10の内径が1.4mmより小さいと第1植毛穴7との区別がつかなくなり、内径が2.4mmより大きくなると、毛束12の剛性が高くなり過ぎて第1植毛穴7に設けられている毛束9の歯間進入性に悪影響を及ぼすことから好ましくない。
本実施形態の歯ブラシAにおいて、小径穴である第1植毛穴7が散在しており、小径毛束同士の干渉が少なく、毛束自由度が高いことが有効である。よって、第2植毛穴10、10間の距離に問わず、高い毛束自由度が確保できる。
本実施形態の構造において、第1植毛穴7と第2植毛穴10が近接している部分があるが、それにも関わらず、高い歯間歯垢除去能を確保できるのは、小径穴の散在配置の効果と言える。
第1植毛穴5の開口面積比率が15%未満であると、第1植毛穴5の割合が少なすぎてブラッシング時に歯牙に第1植毛穴5の毛束9が当たる確率が低くなり、歯間部へ第1植毛穴5の毛束9が侵入する確率も下がるので、歯間部歯垢除去実感が低下する。
また、第1植毛穴5の開口面積比率が50%を超えるようであると、基本機能である歯面歯垢除去能が低下することから好ましくないので、第1植毛穴5の開口面積比率は50%以下が望ましい。
従って、図1(A)の例ではYの値(mm)に対してZの値(mm)が75%以上であることを意味する。なお、本実施形態においてYの値(mm)に対してZの値(mm)が85%以上であることがより好ましい。
図2は、図1(A)に示す構成の歯ブラシAを用いて歯牙13、14の境界部分をブラッシングしている状態を示し、図3は同状態において歯牙13、14の歯間に第1植毛穴7の毛束9の先端部が侵入しようとする状態を示すものであるが、本実施形態の歯ブラシAにあっては、小径の第1植毛穴7の毛束9がヘッド部2に略X字形に配置されていて、ヘッド部2の幅方向に適度に存在し、例えば図2では歯牙13、14の間に侵入しようとする第1植毛穴7の毛束9は2つが主体となり、図3に示す如く適度な数のブリッスル8が歯間に侵入しようとするので、歯間の奥までブリッスル8が到達する歯間進入性に優れた刷掃実感を得ることができる。
以上説明した如く、図1(A)に示す如く配置した第1植毛穴7と第2植毛穴10を備え、そこに毛束9、11を備えた構成の歯ブラシAであるならば、歯間部歯垢除去能(歯間部歯垢除去率)が高く、歯間部歯垢除去実感に優れ、当たり心地に優れた歯ブラシを提供することができる。
この第2実施形態の歯ブラシBにおいても第1植毛部5が略V字に配置されている点については先の第1実施形態と同等であるが、この実施形態では1つの略V字において、該V字の谷の深さが該V字を構成する第1植毛穴7の内径の1.5倍程度とした場合の例である。
図2のようなV字の谷の浅い略V字に配置した第1植毛穴7を備えた歯ブラシBであっても上述の歯ブラシAと同等の作用効果を得ることができる。即ち、歯間部歯垢除去能(歯間部歯垢除去率)が高く、歯間部歯垢除去実感に優れ、当たり心地に優れた歯ブラシを提供することができる。
この第3実施形態の歯ブラシCにおいても第1植毛部5が略V字に配置されている点については先の第1実施形態と同等であるが、この実施形態では2つの略V字を同じ向きにして配置した例である。即ち、ヘッド部2の先端側に配置されている略V字の谷の向きをヘッド部2の先端側に向けて略V字となるように第1植毛穴7が配置され、ヘッド部2の後端側に配置されている略V字の谷の向きをヘッド部2の先端側に向けて略V字となるように第1植毛穴7が配置されている例である。図5に示す如く略V字状に第1植毛穴7を2つ配置した上に、それらの間に複数の第1植毛穴7を適数配置した植毛仕様であっても良い。
図5のような略V字を同じ向きに向けて配置した第1植毛穴7を備えた歯ブラシCであっても上述の歯ブラシAと同等の作用効果を得ることができる。即ち、歯間部歯垢除去能(歯間部歯垢除去率)が高く、歯間部歯垢除去実感に優れ、当たり心地に優れた歯ブラシを提供することができる。
この第4実施形態の歯ブラシDにおいては5つの第1植毛部5がV字に配置され、それらのV字の谷をヘッド部2の後端側に向けて第1植毛部5が2つ配置されている点に特徴を有する。
図6のようなV字を同じ向きに向けて配置した第1植毛穴7を備えた歯ブラシDであっても上述の歯ブラシAと同等の作用効果を得ることができる。即ち、歯間部歯垢除去能(歯間部歯垢除去率)が高く、歯間部歯垢除去実感に優れ、当たり心地に優れた歯ブラシを提供することができる。
この第5実施形態の歯ブラシEにおいては5つの第1植毛部5が略V字に配置され、それらのV字をヘッド部2の中心側に向けて略V字形状に配置されてなる第1植毛部5が2組配置された点に特徴を有する。
図7のようなV字を異なる向きに向けて全体として楕円状に配置した第1植毛穴7を備えた歯ブラシEであっても上述の歯ブラシAと同等の作用効果を得ることができる。即ち、歯間部歯垢除去能(歯間部歯垢除去率)が高く、歯間部歯垢除去実感に優れ、当たり心地に優れた歯ブラシを提供することができる。
以下の表1に示す植毛穴配置の各サンプル用歯ブラシを用いて評価試験を行った。評価試験については、ライオン株式会社製ブラッシングマシーンを用い、顎模型の歯牙に塗布した人工プラークの除去率を測定した。上顎第2小臼歯前面と第1大臼歯前面と第2大臼歯前面に人工プラークを塗布し、刷掃条件(ブラッシング力=200g、ストローク=20mm、速度=40mm/sec)で刷掃試験を行い、モデルプラークの除去率を画像解析にて求めた。試験は6回繰り返し、その平均値から後記する表2に示す如く評価した。
表1に示す各サンプル用歯ブラシと以下に説明するサンプル歯ブラシを用いてブラッシングした場合の磨き心地について使用感(歯間部歯垢除去実感、当たり心地)をテスター10名の官能評価にて評価した。その結果を表2に示す。
実施例6は第1植毛穴の内径をφ=0.8mmとした以外は実施例1の試料と同様に構成した歯ブラシである。
実施例7は第1植毛穴の内径をφ=1.4mmとした以外は実施例1の試料と同様に構成した歯ブラシである。
実施例8は略V字形状を形成する第1植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長を10.0mmとした以外は実施例1の試料と同様に構成した歯ブラシである。
実施例9は略V字形状を形成する第1植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長を12.5mmとした以外は実施例1の試料と同様に構成した歯ブラシである。
比較例1の歯ブラシの植毛パターンを図8に、比較例2の歯ブラシの植毛パターンを図11に示す。比較例1では、第1植毛穴7がヘッド部2の幅方向に2列形成されているので、ヘッド部2の先端側に配列された第1植毛穴7の中心を通る区画線a11−a12線とヘッド部2の後端側に配列された第1植毛穴7の中心を通る区画線b11−b12線を策定することができ、比較例2では、第1植毛穴7がヘッド部2の長さ方向に2列形成されているので、ヘッド部2の先端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線a13−a14線とヘッド部2の後端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線b13−b14線を策定することができる。
置した歯ブラシである。比較例3の歯ブラシの植毛パターンを図12に示す。比較例3では、第1植毛穴7による略V字形状が1つのみ形成されているので、ヘッド部2の先端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線a15−a16線とヘッド部2の後端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線b15−b16線を策定することができる。
比較例4の歯ブラシの植毛パターンを図13に示す。比較例4では、第1植毛穴7による略V字形状が2つ形成されているが、略V字の幅(ヘッド部2の幅方向に沿う幅)が狭いので、ヘッド部2の先端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線a17−a18線とヘッド部2の後端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線b17−b18線を策定することができる。
比較例5は内径をφ=1.0mmとした第1植毛穴をランダムに配置した歯ブラシである。
比較例5の歯ブラシの植毛パターンを図14に示す。比較例5では、第1植毛穴7がランダムに配置されているが、ヘッド部2の先端側に配列された第1植毛穴7の中心を通る区画線a19−a20線とヘッド部2の後端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線b19−b20線を策定することができる。
比較例6の歯ブラシの植毛パターンを図15に示す。比較例6では、第1植毛穴7による略V字形状が2つ形成されているが、略V字の深さが浅いので、ヘッド部2の先端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線a21−a22線とヘッド部2の後端側に配列された2つの第1植毛穴7の中心を通る区画線b21−b22線を策定することができる。
比較例8は第1植毛穴の内径をφ=1.6mmとした以外は実施例1と共通仕様の歯ブラシである。
比較例9は略V字形状を形成する第1植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長が9.0mmである以外は実施例1と共通仕様の歯ブラシである。
比較例10は略V字形状を形成する第1植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長が13.0mmである以外は実施例1と共通仕様の歯ブラシである。
実施例に示す歯ブラシにおいて、第1植毛穴の開口面積比率を15〜18%としているが、いずれの試料においても15%以上とすることが好ましく、この比率を8%とした比較例3の試料は歯間部歯垢除去能評価と歯間部歯垢除去実感が若干低下している。
実施例に示す歯ブラシにおいて、いずれも略V字形状は2つ形成されているが、第1植毛穴が1つのみ形成された比較例3では当たり心地は優れるものの、歯間部清掃に有効な第1植毛穴の小径毛束が少なく、歯間部歯垢除去能と歯間部歯垢除去実感が低下したものと思われる。
実施例に示す歯ブラシにおいて、略V字形状の幅広さについて、全植毛幅の75〜90%(Z/Y×100%)としているが、略V字形状の幅広さは75%以上であることが好ましく、この幅広さを52%とした比較例4の歯ブラシでは歯間部歯垢除去能評価が若干低下した。これは、略V字形状の幅広さについて、全植毛幅の75%未満となると、1回のブラッシング接触可能な歯間部領域が狭まることから、歯間部歯垢除去能が低下したものと推定できる。
比較例2の如くφ=1.0mmの第1植毛穴をヘッド部の長さ方向に対して平行2列になるように直線状に配置された仕様の歯ブラシでは、1回のブラッシングで刷掃できる歯間部領域が限られるため、歯間部歯垢除去能に課題が残る。
(1)第1植毛穴に植設された毛束がヘッド部の幅方向に広く分布することから、1回のブラッシングで接触可能な歯間部領域が広く、歯間部歯垢除去能が向上する。
(2)第1植毛穴に植設された毛束が散在するから、歯間部への同毛束の過度な集中を起こすことなく、良好な当たり心地を獲得できる。
以上説明した理論からすれば、第1植毛穴を比較例5のようにランダムに配置することでも同様な効果を得ることができると期待できるが、このランダム配置仕様の歯ブラシでは特に当たり心地に課題がある。これは、ヘッド部2を平面視した場合の植毛部における第1植毛穴7の配置について、対称性が乏しいことから、植毛部全体における歯間部と接触する毛束の配置のバランスが損なわれることによるものと推定できる。
比較例8の歯ブラシでは、φ=1.6mmとしてφを1.4mmを超える値としているが、φが1.4mmを超えるとブリッスルの歯間部進入性が著しく低下し、歯間部歯垢除去能、歯間部歯垢除去実感に課題を生じるのに加え、毛束剛性が強くなることにより当たり心地が低下した。
比較例9の歯ブラシでは、略V字形状に配置された第1植毛穴の平均刷毛長を9.0mmとして第2植毛穴の平均刷毛長とほぼ同じにした例であるが、第1植毛穴の平均刷毛長と第2植毛穴の平均刷毛長差が1.0mm未満の範囲では、第1植毛穴に植設されている毛束の撓み自由度が低下する傾向となり、ブリッスルの歯間部進入性が低下し、歯垢除去能に課題が生じる。
比較例10の歯ブラシでは、第1植毛穴の平均刷毛長と第2植毛穴の平均刷毛長差が4.0mmであり、3.5mmより高くなっているので、同毛束の撓み自由度が過度に高まり、当たり心地に課題が生じた。
Claims (4)
- ヘッド部とハンドル部とを備え、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が前記ヘッド部に複数植毛されてなる歯ブラシであって、
内径0.8〜1.4mmの複数の第1植毛穴と、該第1植毛穴よりも内径が大きい複数の第2植毛穴が前記ヘッド部に個々に形成され、
前記複数の第1植毛穴が前記ヘッド部に2つ以上の略V字を構成するように形成されてなり、前記略V字を構成する複数の第1植毛穴の開口面積の総和が、第1植毛穴と第2植毛穴の全開口面積の総和の15%以上とされ、
前記1つの略V字において該V字の谷の深さが該V字を構成する第1植毛穴の内径の1.5倍以上であり、
前記1つの略V字の幅が前記ヘッド部の幅方向両端の最縁部側に存在する第2植毛穴の最外縁で規定される植毛幅の75%以上とされ、
前記第1植毛穴に植設された毛束の刷毛長が前記第2植毛穴に植設された毛束の刷毛長より長くされてなることを特徴とする歯ブラシ。 - 前記略V字に配置された第1植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長が、その周囲の第2植毛穴に植設された毛束の平均刷毛長よりも1.0mm以上、3.5mm以下長くされてなることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ。
- 前記略V字に配置された第1植毛穴のうち、ヘッド部の先端あるいは後端に最も近い第1植毛穴の穴間距離が前記第1植毛穴径の4倍以上とされてなることを特徴とする請求項1または2に記載の歯ブラシ。
- 前記1つの略V字の幅が前記ヘッド部の幅方向両端の最縁部側に存在する第2植毛穴の最外縁で規定される植毛幅の85%以上とされてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010107454A JP5557591B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010107454A JP5557591B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 歯ブラシ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011234821A JP2011234821A (ja) | 2011-11-24 |
JP5557591B2 true JP5557591B2 (ja) | 2014-07-23 |
Family
ID=45323475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010107454A Expired - Fee Related JP5557591B2 (ja) | 2010-05-07 | 2010-05-07 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5557591B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6226618B2 (ja) * | 2013-08-02 | 2017-11-08 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
JP2015036042A (ja) * | 2013-08-12 | 2015-02-23 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
CN107072390B (zh) * | 2014-10-23 | 2019-06-18 | 高露洁-棕榄公司 | 口腔护理器具和形成用于口腔护理器具的刷毛区域的方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009066050A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-02 | Lion Corp | 歯ブラシ |
-
2010
- 2010-05-07 JP JP2010107454A patent/JP5557591B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011234821A (ja) | 2011-11-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2918191B1 (en) | Head for an oral care implement | |
AU2018244762B2 (en) | Head for an oral care implement, oral care implement and method for manufacturing such head | |
EP2910143B1 (en) | Head for an oral care implement | |
AU2018244765B2 (en) | Head for an oral care implement, oral care implement and method for manufacturing such head | |
RU2558335C2 (ru) | Устройство для ухода за полостью рта | |
AU2015349915B2 (en) | Head for an oral care implement | |
JP5147223B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP5160955B2 (ja) | 歯ブラシ | |
US20140359957A1 (en) | Head for an oral care implement | |
EP3023030A1 (en) | Head for an oral care implement | |
JP5909192B2 (ja) | 歯ブラシ | |
US10537169B2 (en) | Head for an oral care implement | |
JP5557591B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2012245314A (ja) | 歯ブラシ | |
JP3583346B2 (ja) | 歯ブラシ | |
EP2810580B1 (en) | Head for an oral care implement | |
JP6207808B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP4656775B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP6429359B2 (ja) | 歯ブラシ | |
JP3138318U (ja) | 歯ブラシ | |
JP2001346631A (ja) | 歯ブラシ | |
WO2016175213A1 (ja) | 歯ブラシ | |
JP2016198651A (ja) | 歯ブラシ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140123 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140603 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5557591 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |