JP4617594B2 - 画像切り換え装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された複数の画像信号に対して、拡大縮小等の特殊効果処理を伴う切り換え出力を行うことが可能な画像切り換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放送局や映像編集の現場等においては、ビデオプレーヤー等からの複数の入力映像の切り換えや合成等を行って出力する、いわゆるスイッチャ装置が広く使用されているが、近年では、入力映像に対して拡大縮小、回転等の様々な特殊効果をデジタル処理によって加えた映像に対して、合成や切り換えを行って出力する機会が高まり、入力された映像に対して特殊効果を与える特殊効果装置を、スイッチャ装置とともに使用することが多くなっている。
【0003】
このように、スイッチャ装置と特殊効果装置とを使用して特殊効果が施された映像を出力するためシステムの例が、特許第2910122号公報に開示されている。ここで、図13に上記公報に示された従来の画像合成制御システムの構成を示す。
【0004】
図13に示す画像合成制御システム100は、複数の入力制御信号C1およびC2に対してそれぞれ対応して設けられる複数の制御ブロック110および120と、入力される複数の画像信号に対して各種の特殊効果を与える、画像合成制御システム100において共用される複数の特殊効果処理部131および132と、複数の特殊効果処理部131および132を集中的に制御管理する集中制御管理部140によって構成される。また、各制御ブロック110および120は、画像信号に対する合成処理を制御する合成制御信号M1およびM2を生成する合成制御信号生成部111および121と、画像信号に対する特殊効果処理を指示する特殊効果情報を、入力制御信号C1およびC2より抽出する特殊効果情報抽出部112および122と、入力される複数の画像信号に対する出力の切り換えおよび合成処理を行う画像合成切り換え部113および123をそれぞれ有している。
【0005】
この画像合成制御システム100では、特殊効果処理部131および132における、入力画像に対する拡大縮小や回転等の特殊効果処理を指示するための特殊効果情報と、画像合成切り換え部113および123における、入力画像に対する出力の切り換えおよび合成処理を指示するための合成情報とを含む、複数の入力制御信号C1およびC2が入力される。各制御ブロック110および120の特殊効果情報抽出部112は、入力制御信号C1およびC2より特殊効果情報を抽出して、集中制御管理部140に対して送出する。集中制御管理部140は、入力された特殊効果情報に基づいて、指定された特殊効果処理に必要な特殊効果処理部131および132の割り付け管理を行うとともに、割り付けた各特殊効果処理部131および132に対して該当する特殊効果制御信号D1およびD2を生成し、出力する。また同時に、各特殊効果処理部131および132の割り付け状態を示す割り付け情報D0を生成し、各制御ブロック110および120の合成制御信号生成部111および121に対して送出する。
【0006】
合成制御信号生成部111および121は、入力制御信号C1およびC2に含まれる合成情報と、集中制御管理部140から送出された割り付け情報D0とに基づいて、画像合成切り換え部113および123における画像信号に対する切り換えおよび合成処理を制御するための合成制御信号M1およびM2をそれぞれ生成し、画像合成切り換え部113および123に送出する。また、各特殊効果処理部131および132は、入力された特殊効果制御信号D1およびD2に基づいて、入力された所定の画像に対してそれぞれ特殊効果処理を施し、この画像信号を画像合成切り換え部113および123に対して送出する。画像合成切り換え部113および123では、特殊効果処理部131および132からの画像信号を含む複数の画像信号が入力され、合成制御信号生成部111および121からの合成制御信号M1およびM2に基づいて、入力された画像信号が切り換えられ、合成処理等が施されることによって、多様な画像信号が合成画像信号V1およびV2として出力される。
【0007】
この画像合成制御システム100では、共用の特殊効果処理部131および132が設けられ、集中制御管理部140において生成される割り付け情報D0を用いることによって、ともに入力制御信号C1およびC2に含まれていた特殊効果情報と合成情報との対応関係を保持し、特殊効果情報の送出先となる特殊効果処理部131および132から出力される画像信号を、割り付け情報D0と合成情報より生成された合成制御信号M1およびM2に基づいて動作する画像合成切り換え部113および123において選択処理させている。
【0008】
ここで図14に、上記の画像合成制御システム100に設けられた画像合成切り換え部113における画像信号の入出力の様子を示す。なお、画像合成切り換え部123も、この図と同様に画像信号の入出力が行われる。
【0009】
図14に示すように、画像合成切り換え部113では、例えば、外部からの複数の画像信号VA1およびVA2とともに、特殊効果処理部131および132のそれぞれから出力される2つの画像信号VB1およびVB2が入力されており、これらの入力された画像信号VA1、VA2、VB1およびVB2のうちのどれを選択して使用するかということは、供給される合成制御信号M1を生成する合成情報と割り付け情報D0とによって決定される。これによって、特殊効果情報の送出先である特殊効果処理部131および132と、各特殊効果処理部131および132からの画像信号に対する画像合成切り換え部113および123における選択との不一致が生じることがなくなり、画像合成制御システム100内に複数設けられる画像合成切り換え部113および123に対して、複数の特殊効果処理部131および132を共用して、効果的で確実な運用を行うことが可能となる。
【0010】
次に、画像合成制御システム100に供給される入力制御信号C1およびC2の例について説明する。なお、入力制御信号C1およびC2は、基本的に同様の構成を有するため、ここでは入力制御信号C1の例についてのみ説明する。まず図15に、合成情報を含まない場合の入力制御信号C1の例を示す。図15(a)は入力制御信号の第1の例、(b)は第2の例をそれぞれ示す。
【0011】
図15(a)に示す入力制御信号C1の第1の例は、画像信号の切り換えや合成処理が行われる画像合成切り換え部113を指定する情報である「Mixer−1」と、指定した画像合成切り換え部113において、入力された画像信号のうち、画像信号VA1のみを単独で出力するよう指示する情報である「VA1−only」によって構成される。制御ブロック110では、合成制御信号生成部111において、この入力制御信号C1に基づいて合成制御信号M1が生成され、画像合成切り換え部113において、入力された画像信号VA1のみが出力されるように切り換えられる。
【0012】
また、図15(b)に示す入力制御信号C1の第2の例は、上記の第1の例と同様に画像合成切り換え部113を指定する情報である「Mixer−1」と、指定した画像合成切り換え部113において、入力された画像信号のうち、画像信号VA1およびVA2を合成して出力するよう指示する情報である「VA1,VA2−mix」と、画像信号VA1およびVA2の合成比率を50%とすることを指示する情報である「50%」によって構成される。この入力制御信号C1より生成された合成制御信号M1に基づき、画像合成切り換え部113では入力された画像信号VA1およびVA2が選択され、50%の比率で合成処理されて出力される。
【0013】
このように、図15(a)および(b)に示した入力制御信号C1の第1および第2の例では、特殊効果処理部131および132を使用せずに、画像合成切り換え部113のみで行うことが可能な処理が指定されているため、この画像合成切り換え部113を指定し、ここで行う画像の切り換えおよび合成処理を指定するための合成情報のみが含まれ、特殊効果処理を指定する特殊効果情報は含まれていない。
【0014】
次に、図16に特殊効果情報を含む場合の入力制御信号C1の例を示す。図16(a)は、入力制御信号の第3の例、(b)は第4の例をそれぞれ示す。なお、この入力制御信号C1中では、「Mixer」は画像合成切り換え部113および123のことを示し、「DME(Digital Multi Effect)」は特殊効果処理部131および132のことを示すこととする。
【0015】
図16(a)に示す入力制御信号C1の第3の例は、使用する画像合成切り換え部113を指定する情報である「Mixer−1」と、指定した画像合成切り換え部113において行う処理として、所定の特殊効果処理部(ここでは特殊効果処理部131または132のいずれか)から入力された画像信号を、出力する元の画像(例えば画像信号VA1)に対してキーイング合成を行うよう指定する「DME−keying」と、所定の特殊効果処理部において、入力された画像信号に対して画像サイズを30%に縮小し、位置オフセットの座標をx=0、y=0とする特殊効果処理を行うよう指定する情報である「DME−size:30%,offset0,0」によって構成される。
【0016】
この入力制御信号C1では、「Mixer−1」「DME−keying」は画像合成切り換え部113における画像の切り換えおよび合成処理を指定するための合成情報であり、後段の「DME−size:30%,offset:0,0」は特殊効果処理部131または132における特殊効果処理を指定するための特殊効果情報となっている。制御ブロック110では、特殊効果情報抽出部112において入力制御信号C1より特殊効果情報が抽出され、この特殊効果情報に基づいて集中制御管理部140において割り付けられた、例えば特殊効果処理部131において、入力された所定の画像信号の画像サイズを30%に縮小処理し、さらに画像中の基準座標をx=0、y=0とした縮小画像を、画像合成切り換え部113に対して出力させる。また、画像合成切り換え部113では、この入力制御信号C1より生成された合成制御信号M1に基づき、入力された、例えば画像信号VA1と、特殊効果処理部131からの縮小画像を含む画像信号VB1とが選択され、画像信号VA1と画像信号VB1の縮小画像との重複部を空白にし、画像信号VA1上におけるこの空白部に画像信号VB1の縮小画像をはめ込むキーイング合成処理が行われる。
【0017】
また、図16(b)に示す入力制御信号C1の第4の例は、画像合成切り換え部113を指定する情報である「Mixer−1」と、指定した画像合成切り換え部113において、入力された画像信号のうち、画像信号VA1およびVA2を合成して出力するよう指示する情報である「VA1,VA2−mix」と、画像信号VA1およびVA2の合成比率を50%とすることを指示する情報である「50%」と、指定した画像合成切り換え部113において行う処理として、所定の特殊効果処理部131または132から入力された画像信号を、出力する元の画像に対してキーイング合成を行うよう指定する「DME−keying」と、所定の特殊効果処理部において、所定の入力画像を45°回転させる処理を行うよう指示する「DME−rotation:45」によって構成される。
【0018】
この入力制御信号C1では、「Mixer−1」「VA1,VA2−Mix」「50%」「DME−keying」は画像合成切り換え部113における処理を指定する合成情報であり、「DME−rotation:45」は特殊効果処理部131または132における特殊効果処理を指定する特殊効果情報となっている。制御ブロック110では、入力制御信号C1より抽出された特殊効果情報に基づいて、例えば特殊効果処理部131において、所定の入力画像を45°回転させる処理が行われ、この回転画像である画像信号VB1が画像合成切り換え部113に対して出力される。また、画像合成切り換え部113では、この入力制御信号C1より生成された合成制御信号M1に基づき、入力された画像信号VA1およびVA2が選択されて50%の比率で合成処理され、この合成画像上に、画像信号VB1の回転画像がキーイング合成される。
【0019】
このように、図16(a)および(b)に示した入力制御信号C1の第3および第4の例では、画像合成切り換え部113に対する合成情報と、特殊効果処理部131に対する特殊効果情報とが含まれているため、特殊効果処理部131において行う特殊効果処理と、この特殊効果処理が施された画像信号を使用して、画像合成切り換え部113において行われる切り換え、合成処理との双方を指定することが可能となっている。なお、特殊効果情報としては、上記の拡大縮小処理や基準座標の設定による移動処理、回転処理を指定する情報の他に、例えば、元の画像にタイトル文字等を重ねるスーパーインポーズ処理に関する、文字の位置や大きさ、文字の色指定、タイトル素材の指定、表示時にスクロールを行う、あるいは静止させる等の情報を含むスーパーインポーズ情報等を含めることが可能である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、放送局等では、出力画像に対してより複雑な特殊効果を施すことが要求されている。例えば、入力画像を切り換える操作の際に、元の画像から次の画像へ、特殊効果を伴って画面の状態が遷移する機能が要求されている。また、特に生放送等においてこのような機能を使用する場合は、操作が間違いにくく、容易であることが重要となっている。
【0021】
従来のスイッチャ装置では、特殊効果を伴う画像切り換えの例として、元の画像と新たな画像との境界が、画面の一方から他方へ移動しながら画像が切り換えられていく、いわゆるワイプ機能等を、基本的な機能として具備するものが多くなっている。ここで、図17にこのワイプ機能を用いた場合の画面の遷移例を示す。
【0022】
図17に示す画面171では、飛行機と雲が表示された画像170aが全面に示されている。次の画面172では、この画像170aから、起立した人が表示された画像170bへの画面切り換えが開始されている。この画面172の例では、画像170aおよび170bの境界は直線状の境界線170cとなっており、この境界線170cが画面172の左から右へ徐々に移動することにより、表示画面が切り換えられる。画面173では、境界線170cが右方向にさらに移動して、画像170bの表示範囲が大きくなっており、境界線170cが最も右側に到達したとき、画面174に示すように、画像170aの表示が消えて、画像170bの表示に完全に切り換えられる。
【0023】
次に、図18および19に、特殊効果を伴う画像切り換えにおける画面の遷移の第1および第2の例をそれぞれ示す。
図18において、画面181では画像180aが全面に表示され、次の画面182では、ワイプ機能により、境界線180bが左から右へ移動して、画像180aの表示が消えていくと同時に、新たな画像180cの表示が開始される。この画像180cは、次の画面183に示すように、境界線180bの移動とともに徐々に拡大してき、境界線180bが最も右側に到達したとき、画面184に示すように全面に表示される大きさとなって、画像切り換えが終了する。
【0024】
一方、図19において、画面191では画像190aが全面に表示され、画面192では、画像190aは右下隅の位置が固定されたまま徐々に縮小され、同時に左上から新たな画像190bが現れている。この画像190bは、続く画面193のように、画像190aの縮小とともに拡大していき、画面194のように、画像190aが完全に消えたときに、画像190bが全面に表示される大きさとなって、画像切り換えが終了する。
【0025】
ところで、図13に示した画像合成制御システム100においては、例えば図17に示したようなワイプ機能は、画像合成切り換え部113および123において実現される。画像合成切り換え部113および123においてワイプ機能を実行させるためには、例えば、入力制御信号C1およびC2に含まれる合成情報に、ワイプ機能を指定するための情報を与えればよい。これに対して、図18および19に示す拡大縮小処理のように、さらに複雑な特殊効果を画像に施すためには、このような特殊効果をより複雑なデジタル演算により実現する特殊効果処理部131および132が用いられる。
【0026】
上記の図18および19に示すような特殊効果を伴う処理を実現するためには、様々なパラメータが関係する。例えば、図18の画像切り換えで行われる処理では、特殊効果である拡大縮小処理は画像180cに対する1系統のみが実行されるが、図19の画像切り換えでは、画像190aおよび190bに対する2系統の拡大縮小処理が行われている。このような処理を実現するためには、特殊効果を施す画像の系統の数だけの特殊効果処理部が必要となる。
【0027】
上述したように、画像合成制御システム100では、入力制御信号C1およびC2に含まれる特殊効果情報によって、特殊効果処理部131および132における拡大縮小等の特殊効果処理を制御し、また、合成情報によって画像合成切り換え部113および123における画像の出力切り換えや合成処理を制御していた。この画像合成制御システム100において、画像の拡大縮小や変形等の処理を行う場合、例えば、この特殊効果処理部131および132における処理に伴う画像の座標変換パラメータの遷移等の処理パターンをあらかじめ設定しておき、入力制御信号C1およびC2によりこの処理パターンを指定することによって、設定された処理を実現することが可能である。
【0028】
しかし、画像合成制御システム100において、図18および19に示したような特殊効果を伴う画像の切り換えおよび合成処理を実現するためには、特殊効果情報と合成情報の双方によって、特殊効果処理部131および132と、画像合成切り換え部113および123に対して、適切な処理パターンを別々に指定しなければならないため、入力制御信号C1およびC2を生成する作業にはたいへん面倒な操作が必要となる。また、特殊効果処理のパターンの指定に際しては、このパターンに必要な特殊効果処理部131および132の使用数を指定する必要があるため、入力制御信号C1およびC2の中に、集中制御管理部140における特殊効果処理部131および132の割り付けを指定する情報を設定し、指定した数の特殊効果処理部131および132のそれぞれに対して適切な指示を与えなければならず、入力制御信号C1およびC2の生成はたいへん複雑な操作となっていた。
【0029】
さらに、特殊効果を伴う画像の切り換えおよび合成処理を実現する場合、処理動作にどれだけの時間や画像のフレーム数の間に動作させるかという指定や、一様に変化する、あるいは時間によって変化の度合いが異なる等のような処理の進行具合について、特殊効果処理部131および132における動作と、画像合成切り換え部113および123における動作に対してそれぞれ指定しなければならない場合がある。例えば、図18に示すように、画像合成切り換え部113または123におけるワイプ機能と、特殊効果処理部131または132における画像拡大処理とが同時進行する場合、入力制御信号C1およびC2では合成情報と特殊効果情報とが分離可能な形態でなければならないため、各情報において処理の進行の度合いを別々に指定する必要がある。
【0030】
このように合成情報および特殊効果情報における各パラメータを指定するためには、例えば、合成情報の指定のためのフェーダレバーと、特殊効果情報の指定のためのフェーダレバーとを個別に具備する操作入力装置を使用する、あるいは各情報の指定のためにフェーダレバーを切り換えて操作することが可能な操作入力装置を使用する必要がある。ここで図20に、合成情報および特殊効果情報の各パラメータを個別に指定可能な従来の操作入力装置の例を示す。
【0031】
図20に示す操作入力装置200は、画像合成切り換え部113および123に対する合成情報を指定するための合成切り換え操作部201と、特殊効果処理部131および132に対する特殊効果情報を指定するための特殊効果操作部202によって構成されている。合成切り換え操作部201では、機能指定ボタン201aおよび201bを用いて、入力画像の合成処理や、ワイプ機能の使用等、画像合成切り換え部113および123における機能が指定され、特殊効果処理部選択ボタン201cおよび201dを用いて、特殊効果処理部131および132から出力された画像の入力が選択される。また、フェーダレバー201eを用いて、画像合成切り換え部113および123における画像切り換えや合成処理動作の進行度合いが指定される。例えば、フェーダレバー201eが一端にあるとき動作の進行度が0%で初期状態にあり、中央部にあるときには動作の進行度合いが50%というように、フェーダレバー201eの位置に応じて動作の進行度合いを任意に変化させて指定することが可能となっている。この場合、フェーダレバー201eが他端まで移動されて動作の進行度合いが100%となったときに、画像切り換えや合成処理動作の終了となる。
【0032】
一方、特殊効果操作部202では、機能指定ボタン202a、202bおよび202cを用いて、特殊効果処理部131および132において動作させる回転や拡大縮小、移動等の特殊効果処理機能が指定される。また、合成切り換え操作部201のフェーダレバー201eと同様に、フェーダレバー202dを用いて、特殊効果処理部131および132における特殊効果処理動作の動作の進行度合いが任意に指定される。この動作の進行度合いは、テンキー202eを用いて数値入力することにより指定することも可能であり、この場合、入力された数値は表示部202fに表示される。また、テンキー202eでは、特殊効果処理部131および132における特殊効果の処理パターンの指定を行うことも可能である。
【0033】
このように、合成切り換え操作部201では、画像合成切り換え部113および123における処理機能や、特殊効果処理部131および132からの入力の選択、および処理動作の進行度合いが指定され、これによって合成情報におけるパラメータが生成される。また、特殊効果操作部202では、特殊効果処理部131および132における特殊効果処理の機能や、処理動作の進行度合いが指定され、これによって特殊効果情報におけるパラメータが生成される。したがって、図18に示す例のように、画像合成切り換え部113または123における画像切り換えおよび合成処理動作と、特殊効果処理部131または132における特殊効果処理動作とが同時に行われる場合には、合成切り換え操作部201と特殊効果操作部202の双方を操作しなければならず、さらにこれに加えて使用する特殊効果処理部131および132の指定操作や使用数の指定操作も必要となるため、操作が複雑で容易ではなかった。
【0034】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、画像の出力切り換えや合成処理と、特殊効果を施す処理とを同時に使用する場合に、それぞれの処理に対する制御操作を効率よく容易に行うことが可能な画像切り換え装置を提供することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、入力された複数の画像信号に対して、拡大縮小等の特殊効果処理を伴う切り換え出力を行うことが可能な画像切り換え装置において、入力された画像に対して前記特殊効果処理を行う複数の特殊効果処理部と、前記特殊効果処理部およびその他の外部から入力された複数の画像に対する切り換え処理および合成処理を行う1つまたは複数の画像合成切り換え部と、前記複数の特殊効果処理部からの出力画像信号を選択して、所定の前記画像合成切り換え部に対して出力する接続切り換え部と、前記画像合成切り換え部および前記特殊効果処理部のそれぞれにおける処理の種類および動作遷移について一体にあらかじめ設定された処理パターンを指定するパターン指定情報と、前記画像合成切り換え部および前記特殊効果処理部における前記処理パターンによる処理の進行比率を指定する進行比率指定情報とを含む入力制御信号に基づいて、前記画像合成切り換え部における処理を制御する切り換え制御部と、前記入力制御信号に基づいて、使用する前記特殊効果処理部を割り当て、割り当てた前記特殊効果処理部に対して前記パターン指定情報および前記進行比率指定情報を転送してこれらに応じた処理を実行させるとともに、割り当てた前記特殊効果処理部からの出力を、該当する前記画像合成切り換え部の入力に接続させるように前記接続切り換え部を制御する割り当て管理部と、を有することを特徴とする画像切り換え装置が提供される。
【0036】
このような画像切り換え装置では、画像合成切り換え部および特殊効果処理部のそれぞれにおける処理の種類および遷移状況について、処理パターンとしてあらかじめ一体に設定しておき、入力制御信号に含まれるパターン指定情報によって処理パターンを指定し、入力制御信号に含まれる進行比率指定情報によって、画像合成切り換え部および特殊効果処理部の双方における、指定した処理パターンによる処理の進行が制御されるので、進行比率指定情報のみを変化させることにより、画像合成切り換え部および特殊効果処理部を容易な操作で確実に連動させることが可能となる。また、例えば、割り当て管理部は、入力制御信号に含まれるパターン指定情報より、複数の特殊効果処理部のうち使用されていないものの中から、指定された処理パターンの実行に必要な数の特殊効果処理部を選択して割り当てることによって、画像切り換え装置の操作の際にこのような特殊効果処理部の割り当てを行う必要がなくなって操作が容易になるとともに、複数の画像合成切り換え部による複数の特殊効果処理部の共用に際して、効率的な運用が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、図1に本発明の第1の実施例である画像切り換え装置の概略構成を示す。
【0038】
図1に示す画像切り換え装置1は、入力された複数の画像に対する出力切り換えおよび合成出力を行う画像合成切り換え部2aおよび2bと、入力された画像に各種の特殊効果処理を施す複数の特殊効果処理部3aおよび3bと、特殊効果処理部3aおよび3bからの画像の出力と、画像合成切り換え部2aおよび2bの入力との接続切り換えを行う接続切り換え部4と、入力制御信号Cに基づいて画像合成切り換え部2aおよび2bの動作を制御する切り換え制御部5と、入力制御信号Cに基づいて特殊効果処理部3aおよび3bを割り当てて制御するとともに、接続切り換え部4における動作を制御する割り当て管理部6によって構成される。なお、図1では例として2つの画像合成切り換え部2aおよび2bが設けられているが、これに限らず任意の数だけ設けられてもよい。また、2つの特殊効果処理部3aおよび3bが設けられているが、これより多く設けられてもよい。
【0039】
この画像切り換え装置1では、各画像合成切り換え部2aおよび2bと、任意の特殊効果処理部3aおよび3bとを組み合わせて、特殊効果処理を伴う入力画像の切り換えや合成処理を実現することが可能である。また、複数の特殊効果処理部3aおよび3bは、各画像合成切り換え部2aおよび2bのどれに接続することも可能となっている。
【0040】
画像合成切り換え部2aおよび2bは、外部および接続切り換え部4からの複数の画像信号を受けて、出力する画像を切り換える機能および合成出力する機能を有する。画像の切り換え機能としては、例えば、ワイプと呼ばれる機能のように、一方の画像のみ出力する状態から、双方の画像が混合された状態、または双方の画像が画面上の一部に存在する状態等を経て、他方の画像のみ出力する状態に遷移していくといった、徐々に画像を切り換えていく機能を具備している。また、画像の合成出力機能としては、例えば、2つの画像を重ねて重複部を空白にし、一方の画像上の空白部に他方の画像をはめ込むことで、一方の画像上に他方の画像を重ねて表示するキーイング合成を行う機能を具備する。また、各画像合成切り換え部2aおよび2bから出力された画像信号は、例えば放送出力用機器やビデオ記録装置、あるいは特殊効果処理部3aおよび3bに送出される。
【0041】
これらの画像合成切り換え部2aおよび2bでは、あらかじめ設定された処理パターンにしたがって、所定の切り換え出力および合成処理が行われる。処理パターンでは、例えばワイプ機能を用いて画像を切り換えるか、あるいはキーイング合成を用いて切り換えるか、あるいは合成する比率を変化させて切り換えるか等、画像合成切り換え部2aおよび2bにおける処理動作の種類が指定されるだけでなく、元の画像と新たな画像との境界位置や合成比率等が時間経過とともにどのように移動して画像が切り換えられるかといった、その処理動作の遷移状況について指定する情報が含まれる。また、この処理パターンによって指定された処理動作の進行の度合いは、処理パターンが指定された初期状態を0%とし、この指定された処理パターンにしたがった画像の切り換えや合成処理が徐々に進行して、処理動作が終了した状態を100%とみなす進行比率という概念で与えられる。画像合成切り換え部2aおよび2bでは、切り換え制御部5によって処理パターンや進行比率が制御されて、処理動作が進行する。
【0042】
また、特殊効果処理部3aおよび3bは、外部あるいは画像合成切り換え部2aおよび2bからの入力画像に対して、例えば拡大縮小、回転、表示位置の移動、変形、色調変化、および輝度変化の強調等のデジタル演算を伴う各種の特殊効果処理を施す機能を有する。各特殊効果処理部3aおよび3bからの出力画像は、接続切り換え部4を介して、所定の画像合成切り換え部2aまたは2bに送出される。これらの特殊効果処理部3aおよび3bでは、画像合成切り換え部2aおよび2bと同様に、特殊効果処理の種類やその動作遷移の情報があらかじめ設定された処理パターンが外部より指定され、この処理パターンによる処理動作の進行比率も外部より制御される。この処理パターンは、画像合成切り換え部2aおよび2bにおける処理動作を指定する処理パターンに対応して設定され、画像合成切り換え部2aおよび2bと共通の進行比率の指定にしたがって処理動作を進行させることによって、特殊効果処理部3aおよび3bの処理動作を、画像合成切り換え部2aおよび2bの処理動作と連動させることが可能となっている。
【0043】
接続切り換え部4は、割り当て管理部6の制御により、各特殊効果処理部3aおよび3bからの出力を、所定の画像合成切り換え部2aおよび2bの入力に対して接続する。特殊効果処理部3aおよび3bからの出力画像信号は、V信号およびK信号と呼ばれる信号対として出力される。V信号は、特殊効果処理が加えられた画像信号自体を示す信号である。また、K信号は、V信号による画像上のどの領域を有効として他の画像に合成するかを指定するための信号であり、より詳しくは、V信号を他の画像信号に合成する際にV信号に掛ける係数(0〜100%)を、V信号による画像における各画素について指定する。画像合成切り換え部2aおよび2bでは、特殊効果処理が施された特殊効果処理部3aおよび3bからのV信号を、K信号によって得られる合成位置にしたがって他の入力画像に合成する。
【0044】
また、接続切り換え部4における画像信号の伝送路の接続は、割り当て管理部6によって制御される。この制御によって、後述するように、特殊効果処理部3aおよび3bからの出力画像と、この出力画像を使用して出力切り換えや合成処理を行う画像合成切り換え部2aまたは2bの入力とが正しく接続されて、各部における処理動作を連動させることが可能となる。
【0045】
以上の画像切り換え装置1では、画像合成切り換え部2aおよび2bと、特殊効果処理部3aおよび3bにおける処理動作を制御するための共通の制御情報として、入力制御信号Cが供給され、切り換え制御部5および割り当て管理部6に入力される。この入力制御信号Cは、例えばこの画像切り換え装置1のための操作入力装置、あるいは入力制御信号Cを自動的に生成するプログラムを実行するコンピュータ装置等から入力される。この入力制御信号Cには、画像合成切り換え部2aおよび2bと、特殊効果処理部3aおよび3bにおける各処理パターンを指定するためのパターン指定情報と、各処理パターンによる処理動作の進行比率を指定するための進行比率指定情報が含まれる。
【0046】
切り換え制御部5は、入力制御信号Cの供給を受けると、この信号中で指定された画像合成切り換え部2aまたは2bに対して、パターン指定情報に基づく処理パターンを指定し、進行比率指定情報に基づいて、指定された処理パターンによる処理動作の進行比率を制御する。ここで、画像切り換え装置1における入力制御信号Cの例について説明する。まず、図2に処理パターンを指示するための入力制御信号Cの例を示す。
【0047】
図2に示すように、入力制御信号Cの先頭は、このメッセージの種類を示す「Command−ID」となっており、ここでは例として処理パターンの指定を意味する番号「1」が指定されている。この「Command−ID」の次は、このメッセージの送出先となる画像合成切り換え部2aまたは2bを指定する「Mixer−No.」となっており、ここでは例として、画像合成切り換え部2aを意味する番号「1」が指定されている。また、このメッセージの種類が処理パターン指定のための場合、すなわち「Command−ID」の値が「1」である場合は、この次は、指定された画像合成切り換え部2aまたは2bにおいて動作させる処理パターンを指定するパターン指定情報である「Pattern−ID」となっており、ここでは処理パターンの番号として「201」が指定されている。
【0048】
次に、図3に進行比率を指示するための入力制御信号Cの例を示す。
図3に示すように、「Command−ID」では進行比率の指定を意味する番号「2」が指定され、「Mixer−No.」ではメッセージの送出先として画像合成切り換え部2aを示す番号「1」が指定されている。また、このメッセージの種類が進行比率の指定である場合、すなわち「Command−ID」の値が「2」である場合は、この次は進行比率を指定する進行比率指定情報である「Ratio(%)」となり、ここでは進行比率の値として「30」が指定されている。進行比率指定情報は、指定した処理パターンによる処理動作の進行比率を指定することから、0〜100の範囲の値をとる。
【0049】
切り換え制御部5は、図2に示したようなパターン指定情報を含む入力制御信号Cが供給されると、この入力制御信号C中の「Mixer−No.」で指定された画像合成切り換え部2aおよび2bと、「Pattern−ID」で指定された処理パターンの番号とを対応させて、パターン対応表に記述する。ここで、図4にパターン対応表の例を示す。
【0050】
図4に示すパターン対応表40では、各画像合成切り換え部2aおよび2bの番号を示す「Mixer−No.」に対して、パターン指定情報によって指定された処理パターンの番号を示す「Pattern−ID」が対応されて記述されている。例えば、図4では、「Mixer−No.」が「1」である画像合成切り換え部2aには番号「201」の処理パターンが指定され、「Mixer−No.」が「2」である画像合成切り換え部2bには番号「105」の処理パターンが指定されている。切り換え制御部5は、パターン指定情報の受信後に、図3に示すような進行比率指定情報を含む入力制御信号Cが供給されると、パターン対応表40を参照し、「Mixer−No.」に指定された画像合成切り換え部2aまたは2bにおける処理動作の進行比率を制御する。入力制御信号Cが順次供給され、進行比率指定情報の値が徐々に変化することによって、画像合成切り換え部2aまたは2bでは指定された処理パターンによる処理動作が進行していく。
【0051】
一方、このようなパターン指定情報および進行比率指定情報を含む入力制御信号Cは、割り当て管理部6を介して特殊効果処理部3aおよび3bにも供給される。特殊効果処理部3aおよび3bにおける特殊効果処理の処理パターンは、画像合成切り換え部2aおよび2bにおける処理パターンと対応して設定されており、割り当て管理部6より転送されたパターン指定情報によって、特殊効果処理部3aおよび3bにおける処理パターンは一意に指定される。そして、画像合成切り換え部2aおよび2bにおける処理動作の制御と同様に、特殊効果処理部3aおよび3bでは、パターン指定情報の受け取り後、進行比率指定情報を含む入力制御信号Cが順次供給され、指定された進行比率に応じた特殊効果処理が施された画像が生成される。
【0052】
なお、上述したように、進行比率指定情報の値は0〜100の範囲で与えられ、初期状態である0から処理動作を終了させる100までの間は、指定された画像合成切り換え部2aまたは2bと、所定の特殊効果処理部3aおよび3bにおける処理動作の進行比率が、順次供給される入力制御信号Cの進行比率指定情報の値の変化に基づいて制御される。例えば、画像合成切り換え部2aにおいて、画像の境界線を左から右へ移動することによって、元の画像と新たな画像の表示を切り換えるワイプ機能を用いた処理パターンが指定された場合、進行比率指定情報の値が徐々に増加した入力制御信号Cが順次供給されることによって、画像の境界線が左から右へ徐々に移動し、進行比率指定情報の値が100となった時点で新たな画像の表示に完全に切り換えられる。
【0053】
また、進行比率指定情報の値は、入力制御信号Cの供給につれて単に徐々に増加していくとは限らず、増減を繰り返して指定されてもよい。ワイプ機能を用いた処理パターンの動作中に進行比率指定情報の値が増減された場合は、供給された進行比率指定情報の値が減少した時点で、画像の境界線の移動方向が逆方向に切り換えられる。逆に、供給される進行比率指定情報が一定の傾きで増加した場合でも、処理動作の進行に伴う画像変化が常に一定となるとは限らない。
【0054】
ここで、図5に処理動作の進行に伴う画像変化が一定とならない特殊効果処理がなされた画像の例を示す。図5(a)は進行比率が0%の場合、(b)は30%の場合、(c)は60%の場合、(d)は100%の場合における画面状態をそれぞれ示す。
【0055】
図5では、画像の現れていない初期状態から、左上に小さな画像が現れ、この画像が徐々に大きくなりながら、最終的には画面全体の大きさを占めるという画面変化の遷移が示されている。この画面変化の遷移では、画像の大きさの変化や画像の表示位置の変化は、ともに進行比率に比例していない。例えば、進行比率の値をR(%)とすると、図5において拡大しながら現れる画像における左上の頂点のx座標は、次に示す式(1)にしたがって変化している。
【0056】
0.25−(0.5−R×10-2)×(0.5−R×10-2)……(1)
このような、処理動作の遷移と進行比率との関係は、すべて処理パターンとして任意にあらかじめ設定される。
【0057】
ところで、割り当て管理部6は、供給された入力制御信号Cに含まれるパターン指定情報および進行比率指定情報を、所定の特殊効果処理部3aおよび3bに対して転送するが、このとき、指定された処理パターンによる特殊効果処理を行うために必要な特殊効果処理部3aおよび3bの数を認識し、複数設けられた中から使用する特殊効果処理部3aまたは3bを選択して該当する画像合成切り換え部2aまたは2bに対して割り当て、選択した特殊効果処理部3aまたは3bに対してパターン指定情報および進行比率指定情報を転送する、特殊効果処理の割り当て制御を行う。この割り当て制御のために、割り当て管理部6は、各画像合成切り換え部に対応して、使用される特殊効果処理部の番号を保持するための割り当て管理表を保持する。
【0058】
ここで、図6に割り当て管理部6が保持する割り当て管理表の例を示す。
図6に示す割り当て管理表60は、画像合成切り換え部として「Mixer」の番号が1、2および3で示される3つが設けられ、各画像合成切り換え部に対して「DME」で示される特殊効果処理部が最大3つずつ割り当てることが可能な場合の例である。例えば、「Mixer−No.」が「1」である画像合成切り換え部に対しては、指定された処理パターンで必要な特殊効果処理部の数が、「DME数」で示されたように「2」であり、この必要とされる数に応じて、第1の特殊効果処理部としては「DME−No.」が「1」のもの、第2の特殊効果処理部としては「2」のものが割り当てられている。また、同様に「Mixer−No.」が「2」である画像合成切り換え部に対しては、必要な特殊効果処理部の数が「2」で、第1の特殊効果処理部として「DME−No.」が「3」のもの、第2の特殊効果処理部として「DME−No.」が「4」のものがそれぞれ割り当てられている。また、「Mixer−No.」が「3」である画像合成切り換え部に対しては、特殊効果処理部が割り当てられていない。
【0059】
このような割り当て管理表60において、各画像合成切り換え部に対応して、使用される特殊効果処理部の番号を管理することによって、複数設けられた特殊効果処理部が使用中であるか否かを常に把握し、処理パターンの指定に応じて、使用されていない特殊効果処理部を抽出してこれに正確に割り当てることが可能となり、複数の画像合成切り換え部によって複数の特殊効果処理部を効率よく共用することが可能となる。
【0060】
なお、図6のように、1つの画像合成切り換え部に対して特殊効果処理部が複数割り当てられる場合は、例えば特殊効果処理部を直列に接続して、1つの画像に対して複数の特殊効果処理を施して画像合成切り換え部に入力される場合、あるいは、特殊効果処理部を並列に使用して、特殊効果処理部が施された複数の画像を画像合成切り換え部に入力させる場合等が考えられる。したがって、割り当て管理部6では、指定された処理パターンに応じて、各特殊効果処理部において選択する入力画像信号や、動作させる特殊効果処理の種類の割り当て等の情報を考慮して特殊効果処理部が割り当てられる。
【0061】
例えば、各特殊効果処理部に、自身の出力画像と外部(例えば他の特殊効果処理部)からの画像とを合成する機能を具備させ、この機能を用いて、複数の特殊効果処理部による出力画像を合成し、単一のチャンネルとして出力する処理を、処理パターンの情報として設定しておく。割り当て管理部6は、このような処理パターンの指定の際は、上記の割り当て管理表60「DME−No.」による第1、第2および第3の特殊効果処理部の指定によって、どの処理をどの特殊効果処理部において動作させるか、また特殊効果処理部間をどのように接続するかといった情報を、各特殊効果処理部に対して指定する。これによって、接続切り換え部4や画像合成切り換え部における入力チャンネル数が限られている場合にも、多くの特殊効果処理部を1つの画像合成切り換え部に対して割り当てて、複雑で多様な特殊効果を加えた画像を出力することが可能となる。なお、この場合、特殊効果処理部同士の信号の入出力は、V信号およびK信号を用いて行われる。
【0062】
また、割り当て管理部6は、指定された処理パターンに応じた特殊効果処理部の割り当て処理とともに、この割り当て処理に応じて接続切り換え部4における接続切り換えの制御を行う。ここで、図7に接続切り換え部4の構造例を示す。
【0063】
図7に示す例のように、接続切り換え部4は、「DME」の番号が1〜mで示される複数の特殊効果処理部からの出力画像信号が入力される入力端子部41と、「Mixer」の番号が1〜nで示される画像合成切り換え部に対して出力するための出力端子部42を具備し、マトリクススイッチ部43によって、入力端子部41における任意の入力画像信号を、出力端子部42における任意の出力に接続することが可能となっている。特殊効果処理部からの入力画像信号は、それぞれV信号とK信号の組み合わせによって供給され、マトリクススイッチ部43は、各画像合成切り換え部に対して、V信号およびK信号とも同じ特殊効果処理部からの画像信号を選択するように動作する。また、出力端子部42では、画像合成切り換え部ごとに、V信号とK信号とで構成される画像信号を2系統ずつ出力することが可能となっている。
【0064】
割り当て管理部6は、入力制御信号Cに含まれるパターン指定情報より、処理パターンの指定と、この処理パターンが指定された画像合成切り換え部とを認識し、割り当てた特殊効果処理部の出力画像信号が、対応する画像合成切り換え部に対して正しく入力されるように、接続切り換え部4を制御する。これによって、複数の画像合成切り換え部によって、複数の特殊効果処理部を共用する場合や、1つの処理パターンにおいて複数の特殊効果処理部を使用する場合に、特殊効果処理部からの画像信号の出力と、画像合成切り換え部の入力とを正しく接続して、効率よく正確な動作を行うことが可能となる。
【0065】
次に、画像切り換え装置1における入力画像の出力切り換え、合成処理、およびこれに伴う特殊効果処理等に対する制御処理の動作を、順を追って説明する。まず、図8に切り換え制御部5における処理のフローチャートを示す。
【0066】
図8に示すフローチャートでは、所定の画像合成切り換え部2aまたは2bにおいて1つの処理パターンによる処理動作を実行させる際の、切り換え制御部5における処理を示している。このフローチャートの開始時点において、例えば、画像切り換え装置1が起動され、切り換え制御部5では、パターン対応表40にデフォルトの処理パターンの番号が書き込まれて、パターン対応表40の内容が初期化されている。または、該当する画像合成切り換え部2aまたは2bにおける1つの処理パターンによる処理動作が終了した状態となっている。ステップS801において、切り換え制御部5は、入力制御信号Cの受信の待機状態となる。入力制御信号Cは、例えば、画像切り換え装置1のための操作入力装置、あるいは入力制御信号Cを自動的に生成するプログラムを実行するコンピュータ装置等から供給される。
【0067】
ステップS802において、入力制御信号Cを受信すると、この信号が指定する内容を判別し、パターン指定情報を含む場合はステップS803に進み、進行比率指定情報を含む場合はステップS804に進む。ステップS803において、受信したパターン指定情報およびこれを指定する画像合成切り換え部2aまたは2bの番号に基づいて、パターン対応表40に、指定を行う画像合成切り換え部2aまたは2bに対応させて、指定された処理パターンの番号を書き込み、ステップS801に進んで再び入力制御信号Cの受信待機状態となる。
【0068】
また、ステップS804において、パターン対応表40を参照して、受信した進行比率指定情報の指定先の画像合成切り換え部2aまたは2bにおいて指定されている処理パターンの番号を取得する。ステップS805において、取得した処理パターンの番号と、受信した進行比率指定情報に基づいて、指定された画像合成切り換え部2aまたは2bにおける処理動作の進行比率を指示する。ステップS806において、受信した進行比率指定情報によって進行比率が100%となっていない場合は、ステップS801に進んで再び入力制御信号Cの受信待機状態となり、この後、進行比率指定情報を受信するたびに、これに応じて画像合成切り換え部2aまたは2bにおける処理動作の進行比率を順次指示することにより、画像合成切り換え部2aまたは2bの処理動作の進行を制御することができる。
【0069】
また、ステップS806において、受信した進行比率指定情報によって進行比率が100%となった場合には、指定された処理パターンによる処理動作が終了されて、ステップS807に進む。ステップS807において、該当する画像合成切り換え部2aまたは2bについて指定された、パターン対応表40における処理パターンの番号を初期化する。この後、再び入力制御信号Cの受信待機状態となって、次の処理パターンの指定を待機する。
【0070】
次に、図9に割り当て管理部6における処理のフローチャートを示す。なお、図9では画像合成切り換え部2aおよび2bをMixer、特殊効果処理部3aおよび3bをDMEとしてそれぞれ記述している。
【0071】
図9に示すフローチャートでは、所定の特殊効果処理部3aまたは3bにおいて1つの処理パターンによる処理動作を実行させる際の、割り当て管理部6における処理を示している。このフローチャートの開始時点において、例えば、画像切り換え装置1が起動された状態、あるいは該当する特殊効果処理部3aまたは3bにおける1つの処理パターンによる処理動作が終了した状態となっており、割り当て管理部6では、割り当て管理表60の内容が初期化されて、いずれの画像合成切り換え部2aおよび2bに対しても特殊効果処理部3aおよび3bが割り当てられていない。ステップS901において、入力制御信号Cの受信待機状態となる。ステップS902において、入力制御信号Cを受信すると、この信号が指定する内容を判別し、パターン指定情報を含む場合はステップS903に進み、進行比率指定情報を含む場合はステップS909に進む。
【0072】
ステップS903において、受信したパターン指定情報によって指定された処理パターンの番号より、使用する特殊効果処理部3aおよび3bの数を決定する。この決定は、例えば、処理パターンの番号からあらかじめ定められたアルゴリズムにより行う。このようなアルゴリズムとしては、例えば、処理パターンの番号の数値の3桁目を、必要とされる特殊効果処理部3aおよび3bの数とする方法が考えられる。この場合例えば、処理パターンの番号が105であれば使用する特殊効果処理部3aおよび3bの数は1で、番号が201であれば特殊効果処理部3aおよび3bの数は2といったように、特殊効果処理部3aおよび3bの数を知ることができる。また、上記の決定は、処理パターンの番号と、必要な特殊効果処理部3aおよび3bの数とを対応づけた表を保持しておき、この表を参照して行うようにしてもよい。ステップS904において、現在使用されていない、すなわちいずれの画像合成切り換え部2aおよび2bにも割り当てられていない特殊効果処理部3aおよび3bの数が、ステップS903で決定された数だけあるか否かを、割り当て管理表60を参照して検出し、空いている特殊効果処理部3aおよび3bがある場合はステップS905に進む。
【0073】
ステップS905において、使用されていない特殊効果処理部3aおよび3bの中から必要な数だけ選択して、使用する数と、割り当てた特殊効果処理部3aおよび3bの番号とを、割り当て管理表60の該当する画像合成切り換え部2aまたは2bの欄に書き込む。ステップS906において、接続切り換え部4に対して、該当する画像合成切り換え部2aまたは2bの番号と、選択した特殊効果処理部部3aおよび3bの番号とを通知し、選択した特殊効果処理部部3aおよび3bからの出力画像信号が該当する画像合成切り換え部2aまたは2bに入力するように、接続切り換え部4を制御する。ステップS907において、選択した特殊効果処理部部3aおよび3bに対して、パターン指定情報を転送して、ステップS901に戻り、再び入力制御信号Cの受信待機状態となる。パターン指定情報を転送された特殊効果処理部部3aおよび3bは、パターン指定情報によって指定された処理パターンの番号を記憶して、この処理動作の初期状態すなわち進行比率が0%の状態となる処理動作を行う。
【0074】
一方、ステップS904において、使用されていない特殊効果処理部3aおよび3bの数が足りない場合はステップS908に進む。ステップS908において、特殊効果処理部3aおよび3bの数の不足によるエラーを発生し、必要に応じて入力制御信号Cの供給元である操作入力装置またはコンピュータ装置等に、エラー発生を通知する。この後、ステップS901において入力制御信号Cの受信待機状態となる。
【0075】
また、ステップS902において、受信した入力制御信号Cが進行比率指定情報を含む場合はステップS909に進み、ステップS909において、割り当て管理表60を参照して、入力制御信号Cで指定された画像合成切り換え部2aまたは2bの番号に対応する特殊効果処理部3aおよび3bを検知する。ステップS910において、指示された画像合成切り換え部2aまたは2bに対応する特殊効果処理部3aおよび3bに対して、入力された進行比率指定情報を転送する。対応する特殊効果処理部3aおよび3bが複数存在する場合は、そのすべてに対して進行比率指定情報が転送される。進行比率指定情報を受信した特殊効果処理部3aおよび3bでは、進行比率の指定に基づき、指定された処理パターンによる処理動作を行う。
【0076】
ステップS911において、進行比率指定情報により指定された進行比率が100%であるか否かが判定され、100%でない場合はステップS901に戻って、入力制御信号Cの受信待ち状態となる。この後、進行比率指定情報を順次受信して、割り当てられた特殊効果処理部3aおよび3bに対して送信される。また、ステップS911において、指定された進行比率が100%であった場合は、ステップS912に進む。ステップS912において、割り当て管理表60の該当する画像合成切り換え部2aまたは2bに割り当てられていた特殊効果処理部3aおよび3bの番号を消去して初期化する。この後、再び入力制御信号Cの受信待機状態となって、新たな処理パターンの指定を待機する。このとき、進行比率が100%であるため、指定された特殊効果処理部3aおよび3bでは、特殊効果処理の最終状態となり、この処理動作が終了される。
【0077】
なお、上記のフローチャートでは、パターン指定情報の受信時に、ステップS907において特殊効果処理部3aおよび3bに対してこのパターン指定情報を転送することにより、特殊効果処理部3aおよび3bにて、指定された処理パターンの番号を記憶させていたが、指定した処理パターンの番号を割り当て管理部6において保持し、その後、進行比率指定情報を受信したときに、指定された処理パターンの番号と進行比率の値とを、該当する特殊効果処理部3aおよび3bに対して転送するようにしてもよい。この場合、特殊効果処理部3aおよび3bでは、進行比率が指定されるまでは新たな処理パターンによる処理動作に移行しないため、画像合成切り換え部2aおよび2bでは、進行比率指定情報の受信時までは割り当てられた特殊効果処理部3aおよび3bからの画像を使用しないように動作させる必要がある。
【0078】
以上の動作によって、特殊効果処理部3aおよび3bでは、順次受信する進行比率指定情報に基づき、変化する進行比率の指定に応じた特殊効果処理を入力画像に対して付与し、この画像信号が接続切り換え部4を介して、対応する画像合成切り換え部2aまたは2bに対して供給される。特殊効果処理部3aおよび3bは、対応する画像合成切り換え部2aまたは2bへ供給されるものと共通の入力制御信号C、すなわちパターン指定情報および進行比率指定情報に基づいて処理動作を行うので、特殊効果処理部3aおよび3bと画像合成切り換え部2aおよび2bとを容易に連動させることが可能となる。また、割り当て管理部6における処理によって、割り当て管理表60を用いて、複数設けられた特殊効果処理部3aおよび3bの、画像合成切り換え部2aおよび2bへの割り当てが管理されるので、複数の特殊効果処理部3aおよび3bを、複数の画像合成切り換え部2aおよび2bで共用するに際して、特殊効果処理部3aおよび3bを効率的に使用することが可能となる。さらに、割り当て管理部6は、このような特殊効果処理部3aおよび3bの割り当て管理に基づいて、接続切り換え部4を制御するので、画像合成切り換え部2aおよび2bの入力と、これに割り当てられた特殊効果処理部3aおよび3bの出力とが正しく接続させることができ、複数の画像合成切り換え部2aおよび2bにおいて、指定した特殊効果が、指定した入力画像に対して施された正しい画像を使用して、出力切り換えや合成処理を行うことが可能となる。
【0079】
また、このように画像切り換え装置1では、画像合成切り換え部2aおよび2bと特殊効果処理部3aおよび3bとに共通な入力制御信号Cが供給されることにより、各部における処理動作を連動させることが可能となっている。上述したようにこの入力制御信号Cは、例えば、画像切り換え装置1のための操作入力装置、あるいは入力制御信号Cを自動的に生成するプログラムを実行するコンピュータ装置等から供給される。
【0080】
ここで、図10に画像切り換え装置1を操作するための操作入力装置の例を示す。
図10に示す操作入力装置7は、画像合成切り換え部2aおよび2bと、特殊効果処理部3aおよび3bにおける、処理動作の進行比率を指定するためのフェーダレバー71と、番号等の数値を指定するためのテンキー72と、入力された数値等を表示する例えば液晶表示装置等の表示部73と、処理パターンの指定、制御先の画像合成切り換え部2aおよび2bの指定をそれぞれ行うための入力ボタン74、75および76を具備する。処理パターンの指定を行う場合は、入力ボタン75または76を押すことにより、所望の画像合成切り換え部2aまたは2bを指定し、続いて入力ボタン74を押した後、テンキー72を用いて、処理パターンの番号を入力する。このとき、表示部73において、例えば「Pattern−ID:201」のように、処理パターンの指定動作を行っていることを示す文字と、指定された番号とが表示される。これにより、図2に示すようなパターン指定情報を含む入力制御信号Cが生成され、画像切り換え装置1に対して出力される。
【0081】
また、これに続いて、指定した処理パターンによる進行比率を指定する場合は、入力ボタン75または76を押して、指定を行う先の画像合成切り換え部2aまたは2bを指定し、フェーダレバー71を移動させて、進行比率を変化させる。表示部73には、例えば「Ratio:30」のように、進行比率の指定動作を行っていることを示す文字と、フェーダレバー71の移動に応じて変化する進行比率の値とが表示される。これにより、図3に示すような進行比率指定情報を含む入力制御信号Cが生成され、画像切り換え装置1に対して出力される。なお、このような操作入力装置7は、各画像合成切り換え部2aおよび2bのそれぞれに対して個別に設けられてもよい。この場合、入力ボタン75および76を設ける必要はない。
【0082】
このように、上記の画像切り換え装置1の画像合成切り換え部2aおよび2bの動作と、特殊効果処理部3aおよび3bの動作を制御するためには、処理パターンの番号の指定操作と、1本のフェーダレバー71を用いた進行比率の指定操作のみを行えばよい。また、処理パターンの指定に伴って、必要とする特殊効果処理部3aおよび3bをその都度探して割り付ける操作を行う必要がない。このため、複雑な操作を必要とせずに、画像合成切り換え部2aおよび2bと、複数の特殊効果処理部3aおよび3bとの処理動作を同期させて、特殊効果処理を伴う出力切り換えおよび合成処理を容易に行うことが可能となっている。
【0083】
また、画像切り換え装置1における動作の制御の際には、実際には、上記の操作入力装置7の他に、複数の画像合成切り換え部2aおよび2b等と、複数の特殊効果処理部3aおよび3bのそれぞれの入力画像信号の選択操作を行う必要がある。この選択操作のためには、すべての入力画像信号を統合的に選択管理することが可能なマトリクススイッチ装置が、画像切り換え装置1に設けられることが望ましい。ここで、図11に入力画像信号を選択管理するマトリクススイッチ装置の構造例を示す。
【0084】
図11に示すマトリクススイッチ装置8では、画像信号として入力バス81a〜81iまでの9つの入力を受けている。また、複数の画像合成切り換え部2aおよび2b等、複数の特殊効果処理部3aおよび3bのそれぞれの入力に対しては、それぞれ3本ずつの出力バス82a〜82c、83a〜83c、84a〜84cおよび85a〜85cが設けられ、各出力バスは、入力された各画像信号の中の1つを選択して出力できるようになっている。このマトリクススイッチ装置8は、図11に示すマトリクス制御部86により、入出力の接続制御がなされる。マトリクス制御部86は、入力制御信号Cによって外部からの接続制御の指示を受ける。
【0085】
また、マトリクス制御部86の制御機能を切り換え制御部5が具備するようにしてもよい。例えば、ある画像合成切り換え部2aまたは2bにおいて、進行比率が100%に達した時点、すなわち出力切り換えや合成処理が完了した時点で、その画像合成切り換え部2aまたは2bに対する入力画像を、別の入力画像に切り換えるように制御する。具体的には、例えば図11において、画像合成切り換え部2aに対する出力バス82aおよび82bに対して、それぞれ入力バス81aおよび81bの画像信号を接続して、画像合成切り換え部2aにおいて入力バス81aによる画像から入力バス81bによる画像へ徐々に切り換える処理を行った場合、進行比率が100%となった時点で、出力バス82aへ接続する入力画像信号を、入力バス81aから入力バス81bに切り換える。このマトリクススイッチ装置8の操作入力テーブルでは、例えば1つの画像合成部2aに対する出力バス82a、82bおよび82cに対して、常に出力しているメインの画像を出力バス82aに割り当てるといった制御が行われることが多いため、このような切り換え制御が有効である。
【0086】
あるいは、切り換え制御部5は、例えば、処理パターンに応じて、進行比率が50%を超えた時点において所定の出力バスに対する入力画像信号を切り換えるように制御する場合もある。この場合、50%を挟んで進行比率の値が上下を繰り返すと、50%の値を通過するたびに、所定の出力バスに対する入力バスの接続を切り換える。このような切り換え制御は、マトリクススイッチ装置8の操作者による操作感覚を良好にする効果を伴う。
【0087】
なお、以上の画像切り換え装置1において、切り換え制御部5および割り当て管理部6の機能は、それぞれをハードウェアの機能として実現されてもよく、また、同一のマイクロコンピュータ上で別々に動作されるソフトウェアの機能として実現されてもよい。また、複数の特殊効果処理部3aおよび3bは、画像切り換え装置1より分離されて外部に設けられてもよい。
【0088】
ところで、上記の画像切り換え装置1における特殊効果処理部3aおよび3bでは、画像の書き込み、読み出しを行うメモリを具備する等の内部構造のために、パターン指定情報や進行比率指定情報による指示が特殊効果処理部3aおよび3bに与えられてから、この指示にしたがった特殊効果処理が施された画像信号が実際に出力されるまでには、フィールドまたはフレーム単位で時間がかかる場合がある。このような場合に、所定の特殊効果処理部3aおよび3bにおいて指示された特殊効果処理が施される前の画像を、画像合成切り換え部2aおよび2bにおいて使用すると、誤った画像が出力されてしまう。
【0089】
以下、このような問題に対して有効な構成を有する画像切り換え装置について説明する。図12に、本発明の第2の実施例である画像切り換え装置の構成例を示す。なお、図12では、図1に示した画像切り換え装置1と同様の機能ブロックについては、同一の符号を付して示している。
【0090】
図12に示す画像切り換え装置10は、入力された複数の画像に対する出力切り換えおよび合成出力を行う画像合成切り換え部2aおよび2bと、入力された画像に各種の特殊効果処理を施す複数の特殊効果処理部3aおよび3bと、特殊効果処理部3aおよび3bからの画像の出力と、画像合成切り換え部2aおよび2bの入力との接続切り換えを行う接続切り換え部4と、入力制御信号Cに基づいて画像合成切り換え部2aおよび2bの動作を制御する切り換え制御部5と、入力制御信号Cに基づいて特殊効果処理部3aおよび3bを割り当てて制御するとともに、接続切り換え部4における動作を制御する割り当て管理部6と、切り換え制御部5から、画像合成切り換え部2aおよび2bに対する指示情報の出力タイミングを遅延する信号遅延部9aと、割り当て管理部6から、特殊効果処理部3aおよび3bに対する指示情報の出力タイミングを遅延する信号遅延部9bによって構成される。なお、図1と同様に、図12では例として2つの画像合成切り換え部2aおよび2bが設けられているが、これに限らず任意の数だけ設けられてもよい。また、2つの特殊効果処理部3aおよび3bが設けられているが、これより多く設けられてもよい。
【0091】
上述したように、特殊効果処理部3aおよび3bでは、処理動作の指示が与えられてから、この指示に応じた処理が行われて画像が出力されるまでの間に、ある程度時間がかかる場合がある。例えば、特殊効果処理部3aおよび3bが、内部メモリに1フィールドまたは1フレームの画像を蓄積し、これにデジタル演算処理を行ってから出力する構成を有する場合、処理動作の指示から出力の実現までに1フィールド以上を要する場合がある。画像切り換え装置10では、信号遅延部9bを用いて、該当する画像合成切り換え部2aまたは2bの入力と、これに割り当てられた特殊効果処理部3aおよび3bの出力との接続タイミングが、特殊効果処理に要する時間分だけ遅延するように、割り当て管理部6から接続切り換え部4に出力される接続切り換えに対する指示信号を遅延させる。これによって、指定された特殊効果処理部3aおよび3bの出力画像が、特殊効果処理によって所望の状態となった時点で初めて画像合成切り換え部2aまたは2bに供給され、画像合成切り換え部2aおよび2bより、誤った特殊効果処理を伴う画像が出力されることが防止される。
【0092】
また、これとともに、信号遅延部9aを用いて、切り換え制御部5からの画像合成切り換え部2aおよび2bに対する指示信号についても、同様に遅延させる。これにより、例えば画像合成切り換え部2aまたは2bにおける、ワイプ機能等を用いた画像の出力切り換えと、この入力画像に対して、特殊効果処理部3aおよび3bにおける特殊効果処理が施される場合に、特殊効果処理部3aおよび3bより、指示が反映される前の画像が出力され、画像合成切り換え部2aまたは2bにおいてこの画像を取り込むことがなくなり、かつ、特殊効果処理部3aおよび3bの処理動作と、画像合成切り換え部2aまたは2bにおける処理動作とを、進行比率の指定によって正確に同期させることが可能となる。
【0093】
さらに、特殊効果処理部3aおよび3bではその内部構造のために、処理動作の指示が供給された時点から、この指示に応じた処理を入力画像に加え始める時点までの間にも、フィールド単位またはフレーム単位で時間がかかる場合がある。この場合は、上述したような特殊効果処理がなされた画像の出力と画像合成切り換え部2aまたは2bとの接続タイミングの遅延に加えて、特殊効果処理部3aおよび3bに対する画像信号の入力タイミングの遅延という、2段階の信号遅延を与える必要が生じる。
【0094】
このために、例えば、上記の画像切り換え装置10が図11に示したマトリクススイッチ装置8を具備する場合、図11に示すマトリクス制御部86とマトリクススイッチ装置8との間に新たに信号遅延部を設け、特殊効果処理を行う際に、割り当て管理部6から該当する特殊効果処理部3aおよび3bに対して指示がなされた後、マトリクススイッチ装置8において、この特殊効果処理部3aおよび3bへの出力バスに所定の入力バスを接続するタイミングを、あらかじめ設定したフィールドまたはフレーム分だけ遅延させる。さらにこの遅延とともに、該当する画像合成切り換え部2aまたは2bに対する出力バスへの所定の入力バスの接続タイミングを、同様に遅延させる。これにより、画像合成切り換え部2aおよび2bにおける出力切り換えや合成処理と、特殊効果処理部3aおよび3bにおける動作変更を同時に行う場合に、画像合成切り換え部2aおよび2bから、入力画像とそれに対する特殊効果とが一致せずに意図しない画像が出力されてしまうことが防止され、画像合成切り換え部2aおよび2bと、割り当てられた特殊効果処理部3aおよび3bの動作を同期させることが可能となる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像切り換え装置では、画像合成切り換え部および特殊効果処理部のそれぞれにおける処理の種類および遷移状況について、処理パターンとしてあらかじめ一体に設定しておき、入力制御信号に含まれるパターン指定情報によって処理パターンを指定し、入力制御信号に含まれる進行比率指定情報によって、画像合成切り換え部および特殊効果処理部の双方における、指定した処理パターンによる処理の進行が制御されるので、進行比率指定情報のみを変化させることにより、画像合成切り換え部および特殊効果処理部を容易な操作で確実に連動させることが可能となる。また、例えば、割り当て管理部は、入力制御信号に含まれるパターン指定情報より、複数の特殊効果処理部のうち使用されていないものの中から、指定された処理パターンの実行に必要な数の特殊効果処理部を選択して割り当てることによって、画像切り換え装置の操作の際にこのような特殊効果処理部の割り当てを行う必要がなくなって操作が容易になるとともに、複数の画像合成切り換え部による複数の特殊効果処理部の共用に際して、効率的な運用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である画像切り換え装置の概略構成を示す図である。
【図2】処理パターンを指示するための入力制御信号の例を示す図である。
【図3】進行比率を指示するための入力制御信号の例を示す図である。
【図4】パターン対応表の例を示す図である。
【図5】処理動作の進行に伴う画像変化が一定とならない特殊効果処理がなされた画像の例を示す図であり、(a)は進行比率が0%の場合、(b)は30%の場合、(c)は60%の場合、(d)は100%の場合における画面状態をそれぞれ示す。
【図6】割り当て制御部が保持する割り当て管理表の例を示す図である。
【図7】接続切り換え部の構造例を示す図である。
【図8】切り換え制御部における処理を示すフローチャートである。
【図9】割り当て管理部における処理を示すフローチャートである。
【図10】画像切り換え装置を操作するための操作入力装置の例を示す図である。
【図11】入力画像信号を選択管理するマトリクススイッチの構造例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例である画像切り換え装置の構成例を示す図である。
【図13】従来の画像合成制御システムの構成を示す図である。
【図14】従来の画像合成制御システムに設けられた画像合成切り換え部における画像信号の入出力の様子を示す図である。
【図15】合成情報を含まない場合の従来の入力制御信号の例を示す図であり、(a)は入力制御信号の第1の例を示し、(b)は第2の例を示す。
【図16】合成情報を含む場合の従来の入力制御信号の例を示す図であり、(a)は入力制御信号の第3の例を示し、(b)は第4の例を示す。
【図17】ワイプ機能を用いた場合の画面の遷移例を示す図である。
【図18】特殊効果を伴う画像切り換えにおける画面の遷移の第1の例を示す図である。
【図19】特殊効果を伴う画像切り換えにおける画面の遷移の第2の例を示す図である。
【図20】従来の操作入力装置の例を示す図である。
【符号の説明】
1……画像切り換え装置、2a、2b……画像合成切り換え部、3a、3b……特殊効果処理部、4……接続切り換え部、5……切り換え制御部、6……割り当て管理部、7……操作入力装置、8……マトリクススイッチ装置、9a、9b……信号遅延部
Claims (9)
- 入力された複数の画像信号に対して、拡大縮小等の特殊効果処理を伴う切り換え出力を行うことが可能な画像切り換え装置において、
入力された画像に対して前記特殊効果処理を行う複数の特殊効果処理部と、
前記特殊効果処理部およびその他の外部から入力された複数の画像に対する切り換え処理および合成処理を行う1つまたは複数の画像合成切り換え部と、
前記複数の特殊効果処理部からの出力画像信号を選択して、所定の前記画像合成切り換え部に対して出力する接続切り換え部と、
前記画像合成切り換え部および前記特殊効果処理部のそれぞれにおける処理の種類および動作遷移について一体にあらかじめ設定された処理パターンを指定するパターン指定情報と、前記画像合成切り換え部および前記特殊効果処理部における前記処理パターンによる処理の進行比率を指定する進行比率指定情報とを含む入力制御信号に基づいて、前記画像合成切り換え部における処理を制御する切り換え制御部と、
前記入力制御信号に基づいて、使用する前記特殊効果処理部を割り当て、割り当てた前記特殊効果処理部に対して前記パターン指定情報および前記進行比率指定情報を転送してこれらに応じた処理を実行させるとともに、割り当てた前記特殊効果処理部からの出力を、該当する前記画像合成切り換え部の入力に接続させるように前記接続切り換え部を制御する割り当て管理部と、
を有することを特徴とする画像切り換え装置。 - 前記画像合成切り換え部は、前記切り換え制御部の制御によって、入力された画像を徐々に切り換える処理が可能であることを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。
- 前記特殊効果処理部は、前記処理の種類として、入力された画像に対する拡大縮小、回転、表示位置の移動、変形、色調変化、および輝度変化の強調のうちの複数の処理を行うことが可能であることを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。
- 前記割り当て管理部は、前記入力制御信号に含まれる前記パターン指定情報より、使用されていない前記複数の特殊効果処理部の中から、指定された前記処理パターンの実行に必要な数の前記特殊効果処理部を選択して割り当てることを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。
- 前記割り当て管理部は、入力された前記パターン指定情報で指定された前記処理パターンに応じて、前記画像合成切り換え部ごとに、割り当てる前記特殊効果処理部を対応させた割り当て表を保持し、前記割り当て表に基づいて前記接続切り換え部を制御することを特徴とする請求項4記載の画像切り換え装置。
- 前記入力制御信号による指示によって、前記画像合成切り換え部および前記特殊効果処理部のそれぞれに対して、複数の入力画像信号のうちの1つを入力させることが可能なマトリクススイッチを有することを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。
- 前記特殊効果処理部において前記パターン指定情報および前記進行比率指定情報が供給されてから、この指定に応じて所定の特殊効果処理を施した画像が出力されるまでに要する動作遅延時間に応じて、割り当てられた前記特殊効果処理部の出力と該当する前記画像合成切り換え部の入力との所定の接続処理を、前記接続切り換え部において実行させるための、前記割り当て管理部からの制御信号の出力タイミングを遅延させる第1の信号遅延手段と、
前記パターン指定情報および前記進行比率指定情報に応じて、前記画像合成切り換え部において所定の動作を行わせるための前記切り換え制御部からの制御信号の出力タイミングを、前記動作遅延時間に応じて遅延させる第2の信号遅延手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。 - 前記特殊効果処理部において前記パターン指定情報および前記進行比率指定情報が供給されてから、この指定に応じて所定の特殊効果処理が開始されるまでに要する動作開始遅延時間に応じて、割り当てられた前記特殊効果処理部に対する画像信号の入力タイミングを遅延させる第3の信号遅延手段と、
割り当てられた前記特殊効果処理部からの出力画像信号を含む、前記画像合成切り換え部における切り換え処理および合成処理に係る入力画像信号の入力タイミングを、前記動作開始遅延時間に応じて遅延させる第4の信号遅延手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。 - 前記複数の特殊効果処理部が、自身の出力画像と外部から入力される画像とを合成処理する機能を有する場合に、前記複数の特殊効果処理部を組み合わせて種々の特殊効果処理および合成処理が施された画像を生成するための、各特殊効果処理部同士の画像の入出力関係および各部における処理を、すべて処理パターンとして一括して設定可能であることを特徴とする請求項1記載の画像切り換え装置。
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