JP4616464B2 - 円筒部材の加工方法および加工装置、並びに、写真処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒部材の加工方法および加工装置、並びに、上記方法または装置によって加工された円筒部材を感光材料搬送用のローラとして具備した写真処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印画紙などの感光材料に対して露光、現像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装置は、ペーパーマガジンから引き出された印画紙を下流側へと順次搬送するために、円筒状のローラを多数有している。上記ローラは、円筒部材の外周面を切削することによって得られる。写真処理装置に用いられるローラは、その表面粗さが写真プリントの出来上がり品質に大きな影響を及ぼすものであるため、円筒部材の切削加工によって仕上げられたローラの表面粗さが非常に小さくなることが要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、現状において、円筒部材を自動加工によって切削加工し、表面粗さの小さいローラを得るのは非常に難しい。なぜなら、自動加工で円筒部材を切削加工する場合、円筒部材には微小振動(いわゆる「ビビリ」)が不可避的に発生する。この微小振動は手作業の場合には円筒部材内部の空洞に砂を詰め込むことで抑制することもできるが、自動加工の場合には円筒部材内部の空洞に砂を詰め込むのは事実上不可能だからである。
【0004】
また、既存の自動加工機は、円筒部材を両端から挟み込むことによって支持した状態で円筒部材を切削加工するものであり、円筒部材(特に、軽量化のために肉厚が非常に薄い部分がある写真処理装置用のローラとされる円筒部材)は、自動加工機から加えられる支持力のためにたわんでしまう。このようなたわみの発生を抑制するのは自動加工の場合非常に難しく、そのため、自動加工によっては円筒部材を小さな表面粗さに仕上げることができない。
【0005】
上述のような理由により、円筒部材の外周面を小さな表面粗さとなるように切削加工するには、現在のところ、旋盤などを用いて人間が1つ1つ手作業で行うしかなく、製造効率およびコストの面で改善が望まれている。
【0006】
そこで、本発明の主な目的は、円筒部材の外周面を小さな表面粗さとなるように自動的に切削加工するのに適した円筒部材の加工方法および加工装置を提供することである。
【0007】
また、本発明の別の目的は、上述の加工方法または加工装置で加工された円筒部材をローラとして具備した写真処理装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための研究過程において、本発明者は、円筒部材の長手方向に沿って設けられた貫通孔に棒状の防振部材を配置することで、上述した微小振動を抑制することができるのではないかという発想に到った。そして、かかる発想の元、様々な形態を有する棒状の防振部材について加工時の微小振動の抑制効果を調査した結果、長手方向と実質的に直交する方向に沿った円筒部材の少なくとも一断面内に、円筒部材の内周面に接触している部分と離隔している部分とが混在するような棒状の防振部材が貫通孔内に実質的にその全長にわたって配置され且つ前記防振部材が円筒部材に対して相対的に変位可能に非拘束とされた状態で、円筒部材をその中心軸回りに回転させることで、外周面を切削するときに円筒部材が微小振動をほとんど起こさないことが判明した。
【0009】
同時に、微小振動を抑制するという観点から、防振部材としては、複数の円筒形のスペーサが棒状の心材に非拘束状態で挿入されたもの、詳細には、円筒形でテフロン(登録商標)からなる1または複数の第1の補助部材と、円筒形でウレタンからなる1または複数の第2の補助部材とが、棒状の心材に非拘束状態で挿入されたものであることが好ましいこと、および、このような防振部材の中でも、複数の第2の補助部材が、両端に配置された第1の補助部材によって挟み込まれたものが特に好ましいことも分かった。
【0010】
また、防振部材としては、上記の他にも、円柱状の心材に長手部材をスパイラル状に巻き付けたものなどを用いることもでき、この場合も上述のものに近い好適な結果が得られることが分かった。
【0011】
そして、このような棒状の防振部材を円筒部材の貫通孔内にその全長にわたって配置させるための防振部材配置機構(例えば防振部材を貫通孔から出し入れすることができるように防振部材を前後に移動させる油圧駆動機構)を、円筒部材をその中心軸回りに回転させるための回転駆動機構、および、円筒部材の外周面を切削するための切削機構を具備する加工装置に加える。このとき、防振部材配置機構は、回転駆動機構が円筒部材を回転させている際において、長手方向と実質的に直交する方向に沿った円筒部材の少なくとも一断面内に、円筒部材の内周面に接触している部分と離隔している部分とが混在し且つ前記防振部材が前記円筒部材に対して相対的に変位可能に非拘束となるように、防振部材を貫通孔内に配置させる。これによって、円筒部材を小さな表面粗さとなるように自動的に切削加工することが可能になる。
【0012】
また、加工時における円筒部材のたわみを防止するには、円筒部材が、円筒部材の内周面と接触して外側に向けて円筒部材を押圧する支持部材によって支持されればよい。従って、このような支持部材を円筒部材の加工装置に設けることにより、円筒部材にほとんどたわみが生じなくなって、円筒部材をより小さな表面粗さに加工することが可能になる。また、支持部材を円筒部材の内周面と接触させているために、円筒部材の外周面をその全長にわたって切削加工することが可能である。
【0013】
従って、上述のような方法或いは装置で切削加工された円筒部材を感光材料搬送用のローラとして具備した写真処理装置は、ローラの表面粗さが小さいために品質の優れたプリントを出力することができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態に係る円筒部材の加工装置の模式図である。図1に示された加工装置1は、基台10と、基台10上に載置された主軸台11と、主軸台11と対向するように基台10に対してスライド可能に配置されたスライド台12と、主軸台11に隣接して配置された油圧駆動装置13とを具備している。主軸台11とスライド台12との間には、アルミ製の円筒部材5を支持するための一対のクランプ部14、15と、円筒部材5の長手方向に沿って移動可能であって円筒部材5を切削するための刃物(図示せず)を有する刃物台16と、刃物台16と共に円筒部材5の長手方向に沿って移動可能である切粉処理用のエアノズル17およびエア吸引装置18とが配置されている。
【0016】
主軸台11およびスライド台12には、円筒部材5を中心軸回りに回転させるためのモータ(図示せず)などを含む回転駆動機構がそれぞれ含まれている。各回転駆動機構に含まれるモータは同期して回転するように制御される。スライド台12は、図1中左右にスライドさせることが可能であり、これにより、加工装置1に円筒部材5を着脱することができるようになっている。油圧駆動装置13は、主軸台11内と円筒部材5内との間において防振部材3を図1中左右に駆動するための装置であって、油圧ポンプや油圧シリンダ(共に図示せず)を含んでいる。
【0017】
クランプ部14、15は、主軸台11およびスライド台12にそれぞれ回動可能に支持されている。クランプ部14、15には回転駆動機構が接続されているため、クランプ部14、15で支持された円筒部材5は、クランプ部14、15が回転駆動機構によって駆動されるのに伴って軸中心回りに回転する。また、刃物台16、エアノズル17およびエア吸引装置18は、円筒部材5の長手方向に沿って移動可能である図示しない部材によって支持されている。
【0018】
次に、図2を参照して、クランプ部14、15のより詳細な構造について説明する。図2に示すように、本実施の形態の加工装置1による加工対象となる円筒部材5には、その長手方向に沿って貫通孔6が設けられている。そして、貫通孔6の両端は座ぐり加工されて凹部5a、5bとなっている。
【0019】
また、各クランプ部14、15からは、凹部5a、5bの幅と同じ幅だけ離隔した上下一対の支持部材19a、19bが、互いに向かい合うように突設されている。支持部材19a、19bは、図示しない油圧駆動機構によってそれぞれ図2中上下方向(つまり、円筒部材5の外側方向)に移動可能であって、その移動量は微調整可能となっている。
【0020】
そのため、支持部材19a、19bが凹部5a、5b内に挿入されると、支持部材19a、19bが円筒部材5の内周面と接触する。かかる接触状態で支持部材19a、19bをそれぞれ図2中上下に移動させると、円筒部材5が支持部材19a、19bによって外側に向けて押圧される。このようにして、本実施の形態では、支持部材19a、19bを用いて円筒部材5をクランプ支持することが可能である。支持部材19a、19bでクランプされた円筒部材5には、これを長手方向に圧縮する力が加えられないので、円筒部材5は、支持部材19a、19bに支持されることによってたわむことがない。また、支持部材19a、19bは円筒部材の両端の凹部5a、5bに挿入されるので、支持部材19a、19bによって支持された状態であっても、円筒部材5の外周面を刃物台16の刃物で切削加工することができる。
【0021】
また、クランプ部14には、上下の支持部材19a、19bの中間に対応する位置に、円筒部材5の長手方向に沿った貫通孔23が設けられている。貫通孔23は、主軸台11内にある防振部材3が円筒部材5内へと移動することができるように設けられたものである。
【0022】
次に、本実施の形態の加工装置1に用いられる防振部材3について説明する。図3に示すように、防振部材3は、ステンレス製で円柱状の心材31に、テフロン製で円筒形のスペーサ32と、ウレタン製で円筒形のスペーサ33とが、心材31に固定されることなく非拘束状態で挿入されたものである。心材31の長さは、円筒部材5の長さにほぼ等しい。また、心材31にはほぼその全長にわたって2種類のスペーサ32、33が左右対称に適宜配置されている。本実施の形態では、最も外側にテフロン製スペーサ32が配置されるとともに、それより内側には多数のウレタン製スペーサ33とテフロン製スペーサ32とが適宜左右対称に配列されている。
【0023】
本実施の形態では、2種類のスペーサ32、33は、その内径が心材31の外径よりも若干大きく、外径が円筒部材5の内径よりも若干小さく形成されている。これにより、図4に示すように、防振部材3が円筒部材5の貫通孔6内に配置された状態でのスペーサ32、33が配置された部分に対応した円筒部材5の横断面内において、スペーサ32、33の外周部下端が円筒部材5の内周面と接触する一方、スペーサ32、33の外周部下端以外の部分は円筒部材5の内周面から離隔する。このようにスペーサ32、33と円筒部材5とが1つの横断面内で部分的に接触することによって、上述した如く、切削時における円筒部材5のビビリ、つまり微小振動が抑制される。
【0024】
次に、本実施の形態の加工装置1を用いて円筒部材5を切削し、図5に示すような写真処理装置用のローラ8を製造する手順について説明する。円筒部材5を切削するには、まず、スライド台12を図1中右側にスライドさせてから、円筒部材5をクランプ部14にあてがってその支持部材19a、19bを凹部5aに挿入する。それから、スライド台12を元の位置に戻してクランプ部14の支持部材19a、19bを凹部5bに挿入する。それから、油圧駆動機構を作動させて各支持部材19a、19bを外側に駆動させることにより、円筒部材5を支持部材19a、19bに支持させる。
【0025】
この状態で、油圧駆動装置13を作動させて防振部材3を直線駆動し、防振部材3が実質的に貫通孔6の全長にわたって配置されるような位置まで防振部材3を移動させる。これにより、防振部材3のスペーサ32、33と円筒部材5との断面位置関係は、図4に示すようなものとなる。それから、図示しないモータを同期作動させてクランプ部14、15を回転させることで円筒部材5を回転させ、且つ、刃物台16、エアノズル17およびエア吸引装置18を円筒部材5の長手方向に沿って移動させつつ、刃物台16の刃物によって円筒部材5の外周面を所望の形状に切削する。このとき、上述したように、円筒部材5がたわみなく支持されており且つ切削時における円筒部材5の微小振動が抑制されることによって、表面粗さの非常に小さなローラ8を得ることができる。
【0026】
次に、上述のようにして製造されたローラ8が用いられる写真処理装置の構造について説明する。図6は、写真処理装置の概略構成を示す図である。図6に示す写真処理装置110は、スキャナ部112と、プリンタ部113と、プロセッサ部114と、仕上げ処理部115とを具備している。後述するカッタ134で所定長さに切断された印画紙111は、図6において1点鎖線で示した経路117に沿って、多数のローラ8a、8b、8cによって、プリンタ部113からプロセッサ部114を経て仕上げ処理部115へと搬送されて排出される。
【0027】
スキャナ部112では、主に、フィルムの各コマに記録された画像の読み取り処理、および、読み取られた画像データに対する各種画像処理が行われる。プリンタ部113では、主に、感光材料である印画紙111に対してディジタル画像データに基づく露光処理が行われる。プロセッサ部114では、露光済みの印画紙111に対して現像、漂白、安定化などの処理が施される。仕上げ処理部115では、プロセッサ部114から排出された画像が顕在化した印画紙111に対して乾燥処理が施され、さらに乾燥して排出口118から排出された印画紙111がオーダーごとに仕分けられる。
【0028】
スキャナ部112は、フィルムが装着されるフィルム装着ユニット121と、スキャニング時にフィルムを照射する光源が収納されたスキャナ光源ユニット122とを具備している。フィルム装着ユニット121の下方にはフィルム画像を撮像するためのCCDなどの撮像素子(図示せず)が配置されている。撮像素子から出力される画像信号は、図示しないA/Dコンバータでディジタル変換された後に、後述する制御部160に供給される。
【0029】
プリンタ部113は、巻回された長尺の印画紙111を収納するペーパーマガジン131、132から印画紙111を引き出すアドバンスユニット133と、ペーパーマガジン131、132から引き出された所定幅を有する印画紙111を所定長さに切断するカッタ134と、印画紙111の感光乳剤層が形成されていない面(裏面)に所望の文字を印字するための印字ユニット135と、所定長さに切断された印画紙111を露光位置の前段にまで2〜3列で並列搬送するチャッカ136と、印画紙111に露光処理を施すための露光ユニット137と、印画紙111を搬送するための多数のローラ8aと、ローラ8aを駆動するためのモータ139a、139bとを有している。
【0030】
露光ユニット137には、図6においてスキャナ光源ユニット122の後方に配置された露光光源ユニット(図示せず)からの光が光ファイバを介して導かれるPLZTプリントヘッド(図示せず)が内蔵されている。PLZTプリントヘッドにおいては、印加電圧に応じて複屈折率の変化するPLZT結晶からなる光シャッタが発光ドットとして印画紙111の幅方向すなわち印画紙111の搬送方向と直交する方向(図6の紙面垂直方向)に1次元的に配列されている。そのため、スキャナ部112から供給されたディジタル画像信号に基づいて、ローラ8aによる印画紙111の搬送タイミングとPLZTプリントヘッドの光シャッタ開閉タイミングとを制御することによって、印画紙111の感光乳剤面をライン露光して所望画像の潜像を形成することができる。
【0031】
プロセッサ部114は、プリンタ部113から供給された印画紙111に対して現像、漂白、安定化の各処理を施すための処理槽141a〜141fと、各処理槽141a〜141fに関連して配置されて印画紙111を搬送するための多数のローラ8bと、処理槽141a〜141fに蓄えられた処理液の廃液および補充液のタンク142a〜142dとを具備している。
【0032】
また、仕上げ処理部115は、プロセッサ部114から排出された印画紙111を迅速に乾燥させるためのヒータ151と、印画紙111を排出口118まで搬送するための多数のローラ8cと、排出口118から排出された印画紙111を図6の紙面垂直方向に搬送するための搬送機構152とを具備している。搬送機構152によって搬送された印画紙111は、図示しない仕分け部によってオーダーごとに仕分けられる。
【0033】
また、図6に示す写真処理装置は、スキャナ部112に隣接した位置に、ディジタル画像データに必要な画像処理を施すことが可能な制御部160と、印画紙にプリントされる予定の画像データなどの各種データが映し出されるディスプレイ163と、キーボード164aと、マウス164bとを具備している。
【0034】
このように、本実施の形態の加工装置1で製造された表面粗さの小さいローラ8a、8b、8cは、写真処理装置110内の様々な個所に印画紙111の搬送用として使用することができるものであり、この写真処理装置110により高い品質のプリントを得ることが可能である。
【0035】
以上、本発明の好適な一実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、防振部材として、ウレタンとテフロンを挿入した棒状部材を用いたが、請求項に限定された範囲内でこれ以外の防振部材を用いることも可能である。また、本発明によって製造された部材は、写真処理装置の印画紙搬送用ローラとしてだけでなく、様々な用途に用いることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、切削時における円筒部材の微小振動を抑制することができるため、円筒部材を小さな表面粗さに切削加工することが可能になる。また、請求項2〜4によると、切削時における円筒部材の微小振動の抑制効果を高めることができる。また、請求項5、9によると、切削加工時における円筒部材のたわみを防止することができると共に、円筒部材の外周面をその全長にわたって切削加工することが可能となる。また、請求項6、10によると、品質の優れた写真プリントが得られる。請求項によると、円筒部材を小さな表面粗さとなるように自動的に切削加工することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る円筒部材の加工装置の模式図である。
【図2】図1に描かれたクランプ部の詳細な構造を描いた断面図である。
【図3】図1の加工装置に用いられる防振部材の模式図である。
【図4】防振部材が円筒部材の貫通孔内に配置された状態でのスペーサが配置された部分に対応した円筒部材の横断面図である。
【図5】図1の加工装置を用いて製造された写真処理装置用のローラの模式図である。
【図6】図5に示したローラが用いられる写真処理装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 加工装置
3 防振部材
5 円筒部材
5a、5b 凹部
6 貫通孔
8 ローラ
10 基台
11 主軸台
12 スライド台
13 油圧駆動装置
14、15 クランプ台
16 刃物台
17 エアノズル
18 エア吸収装置
19a、19b 支持部材
23 貫通孔
31 心材
32 スペーサ
33 スペーサ

Claims (10)

  1. 長手方向に沿って貫通孔が設けられた円筒部材の加工方法において、
    長手方向と実質的に直交する方向に沿った前記円筒部材の少なくとも一断面内に、前記円筒部材の内周面に接触している部分と離隔している部分とが混在するような棒状の防振部材が前記貫通孔内に実質的にその全長にわたって配置され且つ前記防振部材が前記円筒部材に対して相対的に変位可能に非拘束とされた状態で、前記円筒部材をその中心軸回りに回転させつつ、外周面を切削するようにしたことを特徴とする円筒部材の加工方法。
  2. 前記防振部材は、複数の円筒形のスペーサが棒状の心材に非拘束状態で挿入されたものであることを特徴とする請求項1に記載の円筒部材の加工方法。
  3. 前記防振部材は、円筒形でテフロン(登録商標)からなる1または複数の第1の補助部材と、円筒形でウレタンからなる1または複数の第2の補助部材とが棒状の心材に非拘束状態で挿入されたものであることを特徴とする請求項1に記載の円筒部材の加工方法。
  4. 前記防振部材は、1または複数の前記第2の補助部材が、両端に配置された前記第1の補助部材によって挟み込まれたものであることを特徴とする請求項に記載の円筒部材の加工方法。
  5. 前記円筒部材が、前記円筒部材の内周面と接触して外側に向けて前記円筒部材を押圧する支持部材によって支持されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の円筒部材の加工方法。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載された円筒部材の加工方法によって加工された円筒部材を感光材料搬送用のローラとして具備していることを特徴とする写真処理装置。
  7. 長手方向に沿って貫通孔が設けられた円筒部材の加工装置において、
    前記貫通孔内に実質的にその全長にわたって棒状の防振部材を配置させるための防振部材配置機構と、
    前記円筒部材をその中心軸回りに回転させるための回転駆動機構と、
    前記円筒部材の外周面を切削するための切削機構とを備え、
    前記防振部材配置機構は、前記回転駆動機構が前記円筒部材を回転させている際において、長手方向と実質的に直交する方向に沿った前記円筒部材の少なくとも一断面内に、前記円筒部材の内周面に接触している部分と離隔している部分とが混在し且つ前記防振部材が前記円筒部材に対して相対的に変位可能に非拘束となるように、前記防振部材を前記貫通孔内に配置させることを特徴とする円筒部材の加工装置。
  8. 前記防振部材は、複数の円筒形のスペーサが棒状の心材に非拘束状態で挿入されたものであることを特徴とする請求項7に記載の円筒部材の加工装置。
  9. 前記回転駆動機構が、前記円筒部材の内周面と接触して外側に向けて前記円筒部材を押圧することによって前記円筒部材を支持する支持部材を備えていることを特徴とする請求項に記載の円筒部材の加工装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載された円筒部材の加工装置によって加工された円筒部材を感光材料搬送用のローラとして具備していることを特徴とする写真処理装置。
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