JP4616036B2 - 検出センサのしきい値設定方法及び検出センサ - Google Patents
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Description
このようなしきい値を設定する方法としては、所謂1点ティーチングと2点ティーチングがある。1点ティーチングとは、被検出物体の無い状態(入光量が安定した状態)のみをティーチングし、その受光信号レベルに基づいてしきい値を設定するもので、背景物体がある場合の検出や、微小物を検出する場合などに適している。2点ティーチングとは、被検出物体の有る状態と無い状態の2つの状態でティーチングし、その中間レベルにしきい値を設定する方法である。
また、2点ティーチングを行う際の操作は、被検出物体の有る状態と無い状態の2つの状態でティーチングして得られた検出レベルに中間レベルにしきい値を設定すると共に、そのしきい値に対して必要に応じてシフト可能となっている。
また、前記演算工程の前記所定値は、前記サンプル工程でサンプリングされた検出信号レベルであるようにしてもよい(請求項4)。
また、前記サンプル工程は、前記被検出物体のあるときまたは無いときの何れかにおいて前記第一操作手段が操作されたことに基づいてそのときの検出信号レベルをサンプリングするようにしてもよい(請求項5)。
請求項3の発明によれば、演算工程で求められる所定値は、検出信号レベルに対してデフォルトのシフト割合を演算処理した値であるので、その値が適切の場合は、演算工程を省略することができ、作業性を向上することができる。
請求項5の発明によれば、本発明を所謂1点ティーチングによるしきい値設定に適用することができる。
請求項7の発明によれば、本発明を所謂2点ティーチングによるしきい値設定に適用することができる。
以下、本発明の検出センサをファイバセンサに適用した第1実施例について、図1ないし図6を参照して説明する。
図2は、ファイバセンサの外観斜視図である。この図2において、ファイバセンサ(検出センサに相当)1のケース2の上面部2aには、動作表示灯3、安定表示灯4、第1のモード表示部5、第2のモード表示部6、表示部7、モードキー8およびジョグスイッチ(第一操作手段、第二操作手段に相当)9が配設されている。
被検出物体を検出する場合は、受光量(検出信号レベルに相当)の検出条件となるしきい値を予め設定する必要があるものの、例えば図4に示すように透過型ファイバ12,13で微小物体Aを検出するような場合、微小物体Aの検出は、微小物体Aの有無に応じた受光量の変化が小さいことから、不安定となる。同様に、図5に示すように反射型ファイバ24で背景物体Bの前面に位置する被検出物体(図示せず)を検出する場合は、背景物体Bの影響を受けて被検出物体の検出は不安定となる。
図6は、ファイバセンサ1のしきい値設定モードを示している。この図6において、ファイバセンサ1は、ジョグスイッチ9がプッシュ操作されたときは(S1:YES)、受光量のサンプリングを行い(S2)、その受光量を第1のデジタル表示部10に表示する(S3)。このように受光量をサンプリングする動作がサンプル工程に相当し、サンプリングした受光量を表示する動作が表示制御工程に相当する。
作業者は、透過型ファイバ12,13を設置した場合は、微小物体Aの検出状態で受光量が低下することから、感度を高めるためにジョグスイッチ9を−側へ操作する。また、反射型ファイバ24を設置した場合は、被検出物体の検出状態で受光量が上昇することから、感度を低めるためにジョグスイッチ9を+側へ操作する。
以上の動作により、ファイバセンサ1のデジタル表示部10,11には、現在の受光量とジョグスイッチ9の操作に応じたデフォルトのシフト割合(+15%または−15%)が表示される。
ファイバセンサ1は、ジョグスイッチ9が+側に操作されたときは(S7:YES)、シフト割合をアップし(S15)、ジョグスイッチ9が−側に操作されたときは(S8:YES)、シフト割合をダウンする(S16)。
ファイバセンサ1は、ジョグスイッチ9がプッシュ操作されたときは(S9:YES)、シフト割合を決定する(S10)。このようにシフト割合を設定する動作がシフト設定工程に相当する。
次に、ファイバセンサ1は、受光量としきい値との差に基づいてしきい値が適切かを判断する(S17)。受光量としきい値との差が十分の場合は第2のデジタル表示部11に「9ood」と表示し、不十分の場合は「HArd」と表示する。従って、作業者は、表示された判断結果に基づいてしきい値を適切に設定できたかを確認することができる。
ファイバセンサ1は、モードキー8が所定操作されたときは、しきい値設定モードを終了して通常検出状態に移行する。
また、作業者は、第2のデジタル表示部11に「HArd」と表示された場合は、シフト割合の設定が不適切であることから、上述したのと同様にして、ジョグスイッチ9をプッシュ操作した際に「9ood」と表示されるまでジョグスイッチ9を操作し、「9ood」と表示されたところで、モードキー8に対する所定操作により通常検出状態に復帰する。
しかも、このようなシフト割合の設定工程をしきい値設定モードに含めるには、1点ティーチングのプログラムの変更で実施することができるので、コストが大幅に上昇することなく実施することができる。
次に、本発明の第2実施例について図7を参照して説明するに、第1実施例と同一ステップには同一ステップ符号を付して説明を省略する。この第2実施例は、第1実施例におけるデフォルトのシフト割合の表示を省略したことを特徴とする。
ファイバセンサ1のしきい値設定モードの動作を示す図7において、ファイバセンサ1は、ジョグスイッチ9がプッシュ操作されたときは(S1:YES)、受光量をサンプリングし(S2)、受光量を表示する(S3)と共にシフト割合として基準値の「0%」を表示する(S31)。
次に、本発明の第3実施例について図8を参照して説明する。この第3実施例は、2点ティーチングによるしきい値設定を示している。尚、第1実施例で示したしきい値設定モードでは、1点ティーチングの例を示したが、ファイバセンサ1は、しきい値設定モードを実行する場合は、操作手順により1点ティーチングか2点ティーチングの何れかを判断するようになっている。
検出センサは、ファイバセンサに限らず、光電センサ、リミットセンサ、磁気センサ、超音波センサなどの他のセンサであっても良い。
複数のファイバセンサが連結された構成であっても良い。
表示部を1個のデジタル表示部とし、表示内容を切り替えるようにしてもよい。
受光量をティーチングするキー(第一操作手段に相当)とシフト割合を設定するキー(第二操作手段に相当)とを個別に設けて構成するようにしてもよい。
シフト割合の設定を例えばディップスイッチのような機械式のスイッチを用いて設定するようにしてもよい。
Claims (7)
- 作業者が任意に設定したシフト割合に基づいて、被検出物体の検出状態に応じた検出信号レベルに基づく値に対して前記シフト割合分シフトした値を求めてしきい値として設定する検出センサのしきい値設定方法であって、
作業者により操作可能に設けられた第一操作手段に対する操作に応じて前記検出信号レベルのサンプリングを行うサンプル工程を実行し、
このサンプル行程に続けて作業者により操作可能に設けられた第二操作手段に対する操作に応じて前記シフト割合を設定するシフト設定工程を実行し、
このシフト設定行程に続けて前記サンプル工程でサンプリングされた前記検出信号レベルに基づく所定値に対して、前記シフト設定工程で設定された前記シフト割合分シフトした値を演算で求める演算工程を実行し、
この演算行程に続けて前記演算工程で求められた値を前記しきい値として設定するしきい値設定工程を実行することを特徴とする検出センサのしきい値設定方法。 - 前記サンプル工程と前記シフト設定工程との間に、前記サンプル工程でサンプリングされた前記検出信号レベルに基づく所定値を表示部へ表示させる表示制御工程を実行することを特徴とする請求項1記載の検出センサのしきい値設定方法。
- 前記演算工程の前記所定値は、前記サンプル工程でサンプリングされた前記検出信号レベルに対してデフォルトのシフト割合を演算処理した値であることを特徴とする請求項1または2記載の検出センサのしきい値設定方法。
- 前記演算工程の前記所定値は、前記サンプル工程でサンプリングされた検出信号レベルであることを特徴とする請求項1または2記載の検出センサのしきい値設定方法。
- 前記サンプル工程は、前記被検出物体のあるときまたは無いときの何れかにおいて前記第一操作手段が操作されたことに基づいてそのときの検出信号レベルをサンプリングすることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに検出センサのしきい値設定方法。
- 被検出物体の検出状態に応じたレベルの検出信号を出力する物理量検出手段と、
作業者により操作可能に設けられた第一操作手段及び第二操作手段と、
前記第一操作手段が操作されたことに応じて前記検出信号レベルをサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプル手段でサンプリングされた前記検出信号レベルから所定シフト割合シフトしたしきい値を設定するしきい値設定手段と、
前記第二操作手段が操作されたことに応じて前記シフト割合を設定するシフト割合設定手段とを備えた検出センサにおいて、
前記しきい値の設定に際して、
前記サンプリング手段による前記検出信号レベルのサンプル動作を実行し、このサンプル動作に続けて前記シフト割合設定手段による前記シフト割合の設定動作を実行し、この設定動作に続けて前記しきい値設定手段による前記しきい値の設定動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする検出センサ。 - 被検出物体の検出状態に応じたレベルの検出信号を出力する物理量検出手段と、
作業者により操作可能に設けられた第一操作手段及び第二操作手段と、
前記第一操作手段が操作されたことに応じて前記被検出物体の有無のそれぞれに応じた前記検出信号レベルをサンプリングするサンプリング手段と、
前記サンプリング手段でサンプリングされた各検出信号レベルの中間レベルを求める演算手段と、
前記演算手段で求められた中間レベルから所定シフト割合シフトしたしきい値を設定するしきい値設定手段と、
前記第二操作手段が操作されたことに応じて前記シフト割合を設定するシフト割合設定手段とを備えた検出センサにおいて、
前記しきい値の設定に際して、
前記サンプリング手段による前記検出信号レベルのサンプル動作を実行し、このサンプル動作に続けて前記演算手段による中間レベルの演算動作を実行し、この演算動作に続けて前記シフト割合設定手段による前記シフト割合の設定動作を実行し、この設定動作に続けて前記しきい値設定手段による前記しきい値の設定動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする検出センサ。
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JP2002278684A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-27 | Keyence Corp | 光電スイッチ |
JP2002357669A (ja) * | 2001-05-31 | 2002-12-13 | Sunx Ltd | 光電センサ |
JP2003172785A (ja) * | 2001-09-25 | 2003-06-20 | Sunx Ltd | 光電センサ |
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