JP2005109704A - 検出センサ - Google Patents

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Abstract


【課題】 さまざまな環境下で正確に異常状態を検出することが可能な検出センサを提供する。
【解決手段】 ジョグスイッチ18が押されているときには(S1で「Y」)、S2で投受光動作が実行され、このときの受光信号レベルがメモリに記憶される。ジョグスイッチ18がオン状態の間に取得された複数の受光信号の中からサンプリング最大レベルDbとサンプリング最小レベルDsを抽出する(S4)。S5でサンプリング最大レベルDbとサンプリング最小レベルDsとの中間レベルに物体検出用閾値M1を設定する。S6でサンプリング最大レベルDbを基準にシフト率Xに応じたレベルだけ低いレベルに異常検出用閾値M2を設定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、異常状態を検出する機能を備えた検出センサに関する。
検出センサには、例えば、所定の検出領域に向けて光を出射する投光部と、検出領域からの光を受光しこの受光量に応じたレベルの受光信号を出力する受光部とを備えて、受光部からの受光信号レベルと所定の検出用閾値との比較に基づいて検出領域内の被検出物体の有無を検出する光電センサがある。
ところで、このような光電センサは、使用中に、例えば投光部や受光部の素子劣化や埃の付着などによって経時的に受光信号レベルが全体的に低下することがある。この場合、検出領域内に被検出物体があるときまたは被検出物体がないときの受光信号レベル(最大レベル)が、検出用閾値に接近し被検出物体の安定した検出を行えなくなるといった事態が生じ得る。
そこで、下記特許文献1に示すように、検出用閾値を基準に所定割合(例えば1.2)だけ高いレベルにスライドさせた異常検出用閾値を別途設けて、受光部からの受光信号の最大レベルがこの異常検出用閾値を下回ったときに、異常状態であるとして警告動作を行うようにしたものがある。
実開平3−113535号公報
ところで、光電センサはユーザーによってさまざまな環境条件下で使用され、この環境条件に応じて受光部からの受光信号の最大レベルは異なる。しかも、特許文献1のものでは上記所定割合は可変となっていない。従って、さまざまな環境条件下で異常状態を検出可能にするには、所定割合をある程度低めに設定せざるを得ない。そうすると、正常時において受光信号レベルが検出用閾値に対して大きく変化する環境条件では、受光信号レベルが大きく低下しない限りその最大レベルが異常検出用閾値を下回ることはなく、上記異常状態の検出を早期に行うことができないという問題が生じる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、さまざまな環境下で正確に異常状態を検出することが可能な検出センサを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、所定の検出領域内における被検出物体に応じたレベルの出力信号を出力する検出手段を備え、この出力信号レベルと物体検出用閾値とを比較する物体検出動作を行うとともに、前記物体検出用閾値とは異なるレベルの異常検出用閾値動作と前記出力信号レベルとを比較し、この比較結果に基づき前記物体検出動作を正常に行えなくなり得る異常状態を検出する異常検出動作を行う検出センサにおいて、前記検出動作に先だって、前記検出手段から出力される出力信号の最大レベルを取得するサンプリング手段と、少なくとも前記サンプリング手段にて取得された最大レベルに基づいて前記異常検出用閾値を設定する異常検出用閾値設定手段とを備えているところに特徴を有する。
なお、「サンプリング手段で取得される最大レベル」とは次のものが含まれる。
(1)検出領域に光を出射する投光手段と、検出領域からの光を受光する受光手段とを備えて受光手段から出力される、受光量に応じたレベルの受光信号と物体検出用閾値との比較に基づいて検出動作を行う光電センサであれば、上記受光信号レベルが物体検出用閾値以上(または超)となる入光状態における受光信号の最大レベル。
より具体的には、投光手段と受光手段とを対向配置してなる、いわゆる透過型光電センサであれば、投光手段から出射され受光手段に至る光の光路内に被検出物体が存在しないときの受光信号レベルである。一方、投光手段と受光手段とが検出領域に向けて並設される、いわゆる反射型光電センサであれば、検出領域内に被検出物体が存在し、投光手段から出射され被検出物体で反射した光が受光手段に入光するときの受光信号レベルである。
(2)発振コイルを備える発振手段によって検出領域内に磁界を生じさせ、被検出領域内における被検出物体に応じて変化する発振動作に基づいて検出動作を行う磁気式センサでは、検出領域内に被検出物体が存在せず、渦電流損が生じないときに発振手段から出力される、発振動作に応じた出力信号レベル。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記異常検出用閾値設定手段は、前記サンプリング手段にて取得された最大レベルに設定割合を乗じたレベルを前記異常検出用閾値として設定するところに特徴を有する。
なお、異常検出用閾値を求める方法としては、請求項2の構成以外に例えば次の方法が含まれる。
(1)サンプリング手段にて取得された最大レベルに対して、予め定めた所定レベル減算して求める方法。
(2)サンプリング手段にて取得された最大レベルに対して、そのレベルと物体検出用閾値とのレベル差に予め定めた設定比率を乗じた値を減算して求める方法。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記設定割合を変更可能に設定する割合設定手段を備えているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記サンプリング手段にて取得された最大レベルと前記検出動作時において前記検出手段から出力される前記出力信号の最大レベルとの比である相対値を演算する演算手段と、表示手段と、前記演算手段で演算された前記相対値に応じた表示パターンを前記表示手段に表示させるよう制御する表示制御手段とを備えているところに特徴を有する。
なお、本発明でいう「表示手段」には、上記相対値に応じた値そのものを数値表示(パーセント表示含む)するものや、相対値に応じて表示態様を変えるバーグラフ表示を行うものであってもよい。
<請求項1の発明>
本構成によれば、異常状態を検出するための異常検出用閾値は、検出手段からの出力信号の最大レベルに基づいて設定される。検出手段からの出力信号レベルは、検出センサが使用される環境条件に応じて異なるから、この最大レベルに基づいて設定することにより異常検出用閾値を各環境条件に対して適切なレベルに設定することができる。
<請求項2の発明>
本構成によれば、異常検出用閾値は、サンプリング手段にて取得された最大レベルに設定割合を乗じたレベルに設定される。従って、種々の環境下に対して常に一律の余裕度(異常検出用閾値に対する最大レベルの割合)で設定することができる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、上記設定割合は、割合設定手段にて変更できるようになっている。従って、設定割合を微調整することで異常状態検出動作を各環境条件に対してより最適な余裕度に設定することができる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、素子劣化などの経時的変化の程度を表示手段によって認識することができ、作業者は早期に対処できる。
本発明の一実施形態について図1〜図4を参照しつつ説明する。
1.検出センサの概要
本実施形態に係る検出センサは、所定の検出領域に光を出射する投光手段と、検出領域からの光を受光し、その受光量に応じたレベルの受光信号を出力する受光手段とを備え、受光手段からの受光信号レベルと物体検出用閾値M1とを比較し、受光信号レベルが物体検出用閾値M1を上回ったときに入光状態と判定し、物体検出用閾値M1を下回ったときに遮光状態と判定する、いわゆる光電センサである。
そして、上記物体検出が安定に行えるかどうかを検出するための異常検出用閾値M2は、物体検出用閾値M1より高いレベルに設定され、検出動作時において受光手段から随時出力される受光信号の最大レベルが異常検出用閾値M2を下回ったときに、異常状態であると判定するものである。
2.光電センサの具体的構成
図1は、本発明を適用した光電センサ10のハードウエア上の構成を示した図である。光電センサ10は、センサ本体から投光用光ファイバF1及び受光用光ファイバF2を導出させたファイバセンサである。そして、例えば順次搬送される被検出物体Wの搬送経路(同図で白抜き矢印方向)を横から挟むように投光用光ファイバF1先端の投光部11の投光面と受光用光ファイバF2先端の受光部13の受光面とが対向配置される、いわゆる透過型のファイバセンサである。
具体的には、光電センサ10は、同図に示すように、投光用光ファイバF1の基端側に連なる投光回路12と、受光用光ファイバF2の基端側に連なる受光回路14とCPU15とを備えている。このうち投光回路12はCPU15からのパルス信号を受けて図示しない投光素子を周期的に発光させて投光用光ファイバF1に導く。一方、受光回路14は、投光用光ファイバF1先端の投光部11から出射され受光部13に至り受光用光ファイバF2を通ってきた光を図示しない受光素子にて受光する。そして、この受光素子で受光された光を、光電変換し受光回路14で増幅して、受光素子での受光量に応じたレベルの受光信号(出力信号)としてA/D変換した後にCPU15に与える。つまり、投光部11から出射され受光部12に至る光路(検出領域)内への被検出物体Wの進入量に応じたレベルの受光信号(アナログ信号)が受光回路14から出力されるのである(図3参照)。従って、本実施形態では、投光用光ファイバF1、投光部11、投光回路12、受光用光ファイバF2、受光部13及び受光回路14で、本発明の「検出手段」が構成されている。
CPU15は、被検出物体Wの有無により変化する受光信号レベルと、物体検出用閾値M1とを大小比較し、その比較結果に応じて反転する検出信号を出力回路16に与えると共に、動作表示灯17を点灯される。なお、本実施形態では受光信号レベルが物体検出用閾値M1を下回ったときに動作表示灯17(図2では符号17a)が点灯するように構成されている。なお、物体検出用閾値M1は、後述するティーチングモード(TEACH)で自動で設定される。
また、本実施形態では、図2にも示すように、いわゆるジョグスイッチ(登録商標)とモードキー22が設けられ、それらの操作に応じてスイッチ入力回路19からCPU15に信号を与えるようになっている。また、それらの操作に応じて設定された内容は、表示回路20によって駆動される表示手段に相当する7セグメントLEDの例えば8桁表示のデジタル表示器21に表示される。モードキー22は、各種モードを切り換えるためのものであって、押下する毎に、図2に示す「RUN」、「TEACH」、「PRO」の表示灯23を選択的に切り換え点灯させる。
なお、「RUN」は、被検出物体Wの検出動作の実行を開始する検出モードを意味し、「TEACH」は、物体検出用閾値M1及び異常検出用閾値M2を自動で設定するためのティーチングモードを意味し、「PRO」は、ティーチングモード以外の、例えば投光部11からの投光量を調整する投光量設定モードなどの各種モードを意味する。
また、ジョグスイッチ18によって、後述するように表示内容の切り換えを行うと共に、確定操作などの所定の操作を行うことができる。なお、ジョグスイッチ18は、その構造的な詳細について図示はしないが、手指にて回転操作される操作ホイールを備え、その操作ホイールを回転させることにより前記デジタル表示器21の各桁に0〜9の各数字又は文字を表示することができると共に、その操作ホイールを所望な位置で押圧操作することにより、前記デジタル表示器21に表示されている数字を確定させることができる。
3.CPUの動作
(a)ティーチングモード時における制御動作
モードキー22を押圧操作して「TEACH」に対応する表示灯23を点灯させると、物体検出用閾値M1及び異常検出用閾値M2を一度に設定するためのティーチングモードに切り換わり、CPU15により図4のフローチャートに示す制御が実行される。
まず、ステップS1にてジョグスイッチ18が押されているかどうかを判断し、押されているときには(ステップS1で「Y」)、ステップS2で、投光素子を発光させるよう投光回路12に駆動信号を与えるとともに、それに同期して受光回路14から出力される受光信号を取得して図示しないメモリ24に記憶する。そして、ステップS2で実行される投受光動作は、ジョグスイッチ18が押圧されない状態(オフ状態)になるまで(ステップS3で「Y」)繰り返し実行される。次いで、ジョグスイッチ18がオン状態になっていた間に取得された複数の受光信号の中から最大レベルと最小レベルとを抽出する(ステップS4)。以下、このティーチングモードで取得された最大レベル及び最小レベルをそれぞれ「サンプリング最大レベルDb」、「サンプリング最小レベルDs」という。
本実施形態の場合、光電センサ10が使用される環境下で、ジョグスイッチ18を押した状態で、検出領域において被検出物体Wを通過させる。そうすると、検出領域内に被検出物体Wがない入光状態における受光信号レベルがサンプリング最大レベルDbとなり、投光部11及び受光部13の間に被検出物体Wが位置した遮光状態における受光信号レベルがサンプリング最小レベルDsとなる(図3参照)。
なお、物体検出用閾値M1の算出に際しては、受光信号が最大レベル及び最小レベルになる状態が予め分かっている場合には、最大レベルとなる状態(例えば被検出物体Wなし状態)と最小レベルとなる状態(被検出物体Wあり状態)でジョグスイッチ18を2回押圧操作し、それぞれの押圧操作時の受光信号レベルを上記サンプリング最大レベルDb及びサンプリング最小レベルDsとする方法でも良い。
続いて、ステップS5で物体検出用閾値M1が算出される。具体的には、上記サンプリング最大レベルDbとサンプリング最小レベルDsとの中間レベルを算出し、この中間レベルを物体検出用閾値M1としてメモリ24の所定領域に格納する。
更に、ステップS6で異常検出用閾値M2が算出される。具体的には、上記メモリ24にはシフト率Xが記憶されており、メモリ24からシフト率X(<1)とサンプリング最大レベルDbを読み出して、次の計算式で異常検出用閾値M2を算出する。
異常検出用閾値M2=サンプリング最大レベルDb*(1−シフト率X)
なお、本実施形態では、ジョグスイッチ18で所定の操作をすることで、デジタル表示器21に上記サンプリング最大レベルDbの値と、異常検出用閾値M2とが選択的にデジタル表示器21に数値表示される。異常検出用閾値M2に対するサンプリング最大レベルDbの相対値などであってもよい。従って、作業者は、デジタル表示器21の表示を見て現在設定されているシフト率Xが適切であるかどうか判断できる。調整したい場合には次のシフト率調整モードで行うことができる。
(b)シフト率調整時における制御動作
モードキー22を押圧操作して「PRO」に対応する表示灯23を点灯させてジョグスイッチ18で所定の操作をすると、シフト率調整モードに切り換わり、デジタル表示器21に現在メモリ24に記憶されているシフト率Xの値が表示される。ここで、ジョグスイッチ18をプラス側またはマイナス側へ回動操作することでデジタル表示器21に表示された数値を変えることができ、押圧操作することでデジタル表示器21に表示された数値がシフト率Xとしてメモリ24に書換更新される。その後、再びティーチングモードに切り換えて実行することにより、更新後のシフト率Xに基づいた異常検出用閾値M2を算出することができる。
なお、ティーチングモードに切り換えなくても、シフト率調整モードにおいてシフト率Xが変更され確定された時点で、メモリ24に記憶されたサンプリング最大レベルDbを読み出して上記計算式から新たに異常検出用閾値M2を算出する構成であってもよい。
(c)検出動作時における制御動作
モードキー22を押圧操作して「RUN」に対応する表示灯23を点灯させてジョグスイッチ18で所定の操作をすると、検出モードに切り換わり、被検出物体Wの検出を開始することができる。
受光回路14から出力される受光信号レベルは、図3に示すように、検出領域内に被検出物体Wが存在しないときには、入光状態となって最大レベルを示し、検出領域内に被検出物体Wが進入してくると、その進入量に応じて受光信号レベルが低減するように変化する。
そして、受光信号レベルが物体検出用閾値M1を下回ったときに前述したように動作表示灯17(17a)を点灯させるとともに出力回路16を介して外部機器に物体検出信号を出力する。
また、この物体検出動作と並行して異常検出動作が行われる。例えば所定周期(少なくとも検出領域を被検出物体Wが通過するのにかかる時間より長い時間)毎にその周期内において異常検出用閾値M2を超えるレベルの受光信号があったかどうかを判定する。正常な状態であれば、異常検出用閾値M2を超えるレベルの受光信号が存在する。
しかし、長時間使用することで、例えば投光素子、受光素子、光ファイバF1、F2などの劣化や、投光部11の投光面、受光部13の受光面への埃等の付着によって受光回路14からの受光信号レベルが全体的に低下してくることがである。そして、所定周期内において異常検出用閾値M2を超えるレベルの受光信号が存在しなくなると、動作表示灯17(図2では符号17b)が点灯され、出力回路16を介して異常検出信号が外部機器に出力される。
また、検出モード実行中、CPU15は、上記サンプリング最大レベルDbに対する、現在の最大レベルの相対値を演算し、その相対値をデジタル表示器21に表示させるよう動作する。異常検出用閾値M2に対する現在の最大レベルの相対値であってもよい。
なお、最大レベルは、次のようにしても取得することができる。即ち、順次繰り返される投受光動作毎にそのときに取得した受光信号レベルと、その直前に取得した受光信号レベルとを大小比較し、直前の受光信号レベルの方が高いときに当該直前の受光信号レベルを最大レベルとして求めるのである。この方法は、ティーチングモードにおけるサンプリング最大レベルDb及びサンプリング最小レベルDsの取得についても適用可能である。
4.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、異常状態を検出するための異常検出用閾値M2は、受光回路14からの受光信号の最大レベル(サンプリング最大レベルDb)に基づいて設定される。受光回路14からの受光信号レベルは、光電センサ10が使用される環境条件に応じて異なるから、これに基づいて設定することにより異常検出用閾値M2を各環境条件に対して適切なレベルに設定することができる。
また、異常検出用閾値M2は、サンプリング最大レベルDbにシフト率X(設定割合)を乗じたレベルに設定される。従って、種々の環境下に対して常に一律の余裕度(異常検出用閾値M2に対する受光信号の最大レベルの割合)で設定することができる。
更に、上記シフト率Xは、変更できるようになっているから、シフト率Xを微調整することで異常状態検出動作を各環境条件に対してより最適な余裕度に設定することができる。
また、検出モード中にデジタル表示器21にはサンプリング最大レベルDbに対する、現在受光回路14から出力される受光信号の最大レベルの相対値が表示される。従って、作業者は素子劣化などの経時的変化の程度を知ることができ、未然に対処することが可能になる。また、異常検出用閾値M2に対する現在の最大レベルの相対値をデジタル表示器21に表示するようにすれば、異常状態までどの程度余裕があるかを知ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記各実施形態では、検出センサとして透過型の光電センサ10としたが、投光素子から出射され検出領域内の被検出物体Wでの反射光を受光素子で受光し、その受光量レベルに応じた出力信号(受光信号)を出力する、いわゆる反射型の光電センサであってもよい。この場合、受光信号レベルは図5に示すように変化するが、素子劣化などにより受光信号レベルが全体的に低下する異常を検出する場合には、最大レベル(サンプリング最大レベルDb)を基準に所定量低いレベルに異常検出用閾値M2を設定すればよい。
(2)更に、光電センサに限らず、検出領域内の被検出物体Wに応じた出力信号を出力するものであれば、例えば磁気式センサ(近接センサ)、超音波センサ、圧力センサや温度センサなどにも本発明を適用することができる。
(3)また、サンプリングされた最大レベルに基づき1つの異常検出用閾値M2を算出する構成ではなく、互いにレベルの異なる複数の異常検出用閾値M2を求めて設定する構成であってもよい。例えば上記実施形態であれば、サンプリング最大レベルDbと物体検出用閾値M1との間の範囲内において、レベルの異なる複数の異常検出用閾値M2を設け、検出手段からの出力信号レベルと各異常検出用閾値M2との大小比較によって異常状態の程度に応じた報知動作を段階的に実行するよう構成するのである。互いに異なる複数のシフト率を設けて、サンプリング最大レベルDbと各シフト率とから各異常検出用閾値M2を算出するようにすることもできる。
(4)表示手段は、LEDによるデジタル表示器21に限らず、液晶表示器(LCD)であってもよい。
(5)上記実施形態では、異常状態が検出されたときに動作表示灯を点灯させる発光動作や、外部に検出信号を出力する信号出力動作を行う構成であったが、これ以外に、音声を発生させる発音動作や、デジタル表示器21に異常状態を示す表示をさせる構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係る光電センサを示すブロック図 その操作部の側面図 出力信号レベルと各閾値との関係を示したグラフ ティーチングモード時のCPUの制御を示したフローチャート 変形における出力信号レベルと各閾値との関係を示したグラフ
符号の説明
10…光電センサ(検出センサ)
11…投光部
12…受光部
12…投光回路
13…受光部
14…受光回路
15…CPU(サンプリング手段、異常検出用閾値設定手段)
18…ジョグスイッチ
21…デジタル表示器(表示手段)
W…被検出物体

Claims (4)

  1. 所定の検出領域内における被検出物体に応じたレベルの出力信号を出力する検出手段を備え、この出力信号レベルと物体検出用閾値とを比較する物体検出動作を行うとともに、前記物体検出用閾値とは異なるレベルの異常検出用閾値動作と前記出力信号レベルとを比較し、この比較結果に基づき前記物体検出動作を正常に行えなくなり得る異常状態を検出する異常検出動作を行う検出センサにおいて、
    前記検出動作に先だって、前記検出手段から出力される出力信号の最大レベルを取得するサンプリング手段と、
    少なくとも前記サンプリング手段にて取得された最大レベルに基づいて前記異常検出用閾値を設定する異常検出用閾値設定手段とを備えていることを特徴とする検出センサ。
  2. 前記異常検出用閾値設定手段は、前記サンプリング手段にて取得された最大レベルに設定割合を乗じたレベルを前記異常検出用閾値として設定することを特徴とする請求項1記載の検出センサ。
  3. 前記設定割合を変更可能に設定する割合設定手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の検出センサ。
  4. 前記サンプリング手段にて取得された最大レベルと前記検出動作時において前記検出手段から出力される前記出力信号の最大レベルとの比である相対値を演算する演算手段と、
    表示手段と、
    前記演算手段で演算された前記相対値に応じた表示パターンを前記表示手段に表示させるよう制御する表示制御手段とを備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の検出センサ。
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