JP2003172785A - 光電センサ - Google Patents

光電センサ

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JP2003172785A
JP2003172785A JP2002248822A JP2002248822A JP2003172785A JP 2003172785 A JP2003172785 A JP 2003172785A JP 2002248822 A JP2002248822 A JP 2002248822A JP 2002248822 A JP2002248822 A JP 2002248822A JP 2003172785 A JP2003172785 A JP 2003172785A
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light
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Application number
JP2002248822A
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English (en)
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Chiharu Adachi
千治 足立
Jiyouseki Tomita
常石 冨田
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Panasonic Industrial Devices SUNX Co Ltd
Original Assignee
Sunx Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの状態及び使用環境変化に応じて閾値
を最適な値に自動設定可能な光電センサを提供する。 【解決手段】 予め非検出時及び検出時の出力信号レベ
ルDoff,Donに基づき、それらの中間レベルに初期閾値
Xが設定されるとともに、レベル割合Sが測定される。
投受光動作をさせて受光回路14から出力信号を取り込
む(S2,3)。出力信号レベルが、閾値より大きいと
き(S4で「N」)は所定の検出動作を行い、閾値より
小さいとき(S4で「Y」)、その出力信号レベルを保
存し、その直前に記憶された非検出時出力信号レベルDo
ffとの変化量Ynを求める演算処理を行う(S7)。変
化量Ynが規定変化量Ymより大きいとき(S8で
「Y」)はカウンタ値Kに1追加され現在のカウンタ値
Kが所定値以上になったときにその時の非検出時出力信
号レベルDoffとレベル割合Sに基づいて閾値の補正動作
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電センサに関
し、特に、判定動作における閾値の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、反射型光電センサは、検出領域
に光を出射する投光部と、検出領域からの反射光を受光
可能な受光部と、判定手段とを備えて構成されている。
受光部は受光素子及び受光回路を備えてなり、受光素子
に入射した光は光電変換され受光回路で増幅されて、受
光素子での受光量に応じたレベルの出力信号として判定
手段に与えられる。そして、判定手段にてこの出力信号
と閾値とを比較して被検出物の有無を判断するものとな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の反射
型光電センサの使用中に投光部の投光面や受光部の受光
面に埃等が付着することがある。また投光部に備えた投
光素子や受光部の受光素子は経時的に劣化する。更には
使用環境も変化することがある。このようにセンサの状
態及び使用環境が変化すると、それに応じて受光部から
の出力信号レベルが変動するから、使用当初の状態に合
わせて設定された閾値では正確な検出が行えなくなると
いった問題が生じる。
【0004】そこで、その問題を解決すべく実開昭59-2
5418号には、使用中、被検出物がないときの出力信号レ
ベルを随時監視し、その出力信号レベルに変化が生じた
ときに、その時の出力信号レベルに対応して判定手段に
おける閾値を自動調節するものが示されている。この構
成であれば、センサの状態及び使用環境の変化に伴って
変動する出力信号レベルに対応して判定手段における閾
値も追従して変化することになるので、正確な検出を行
うことができると述べられている。
【0005】しかしながら、このなかでは、閾値の調整
について、被検出物がないときの出力信号レベルが減少
したときに閾値も減少させると記載されているだけで、
何を基準にどの程度変化させるかが明示されていない。
閾値を出力信号レベル変化に追従して変化させるといっ
ても、変化後の閾値が、その時のセンサの状態及び使用
環境下における最適な値に設定されなければ、やはり正
確な検出を行うことができない。
【0006】また、閾値をどの程度変化させればよいか
を定めるには、反射型光電センサが配される実際の使用
環境下での出力信号レベルがどの程度になるかを知る必
要がある。しかし、この出力信号レベルは使用者側での
使用環境によって異なるから、例えば予め出荷前に製造
者側でそれを定めておくことは不可能である。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、センサの状態及び使用環境変化に応じ
て閾値を最適な値に自動設定可能な光電センサを提供す
るところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明に係る光電センサは、検出領域に光
を出射する投光手段と、投光手段から出射された光の反
射光又は透過光を受けて、その受光量に応じた出力信号
を出力する受光手段と、受光手段からの出力信号レベル
と閾値とを比較してその比較結果に基づいて判定動作を
行う判定手段とを備えた光電センサにおいて、判定動作
の開始前に、検出領域内に、被検出物があるときの検出
時出力信号レベルと、被検出物がないときの非検出時出
力信号レベルとの両方、又はいずれか一方に基づいて判
定手段における閾値を設定する閾値設定手段と、閾値設
定手段による設定動作の際に、検出時出力信号レベル又
は非検出時出力信号レベルと、閾値設定手段により設定
された閾値との関係に基づくレベル割合を測定する割合
測定手段と、少なくとも1回の判定動作が終了した後
に、検出時出力信号レベル又は非検出時出力信号レベル
を取り込んで、その出力信号レベル及び割合測定手段に
より測定されたレベル割合に基づいて判定手段における
閾値を補正する閾値補正手段とを備えたところに特徴を
有する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載の光電
センサにおいて、受光手段からの出力信号を所定のタイ
ミングで順次に取り込んで、引き続く2つの検出時出力
信号又は非検出時出力信号のレベルの変化量が、予め設
定された基準レベル以上であるか否かを判断する判別手
段を備えて、閾値補正手段は、判別手段において出力信
号レベルの変化量が基準レベル以上であるとの判断が所
定回数以上継続したことを条件に、判定手段における閾
値の補正動作を行うところに特徴を有する。請求項3の
発明は、請求項1または請求項2記載の光電センサにお
いて、受光手段と判定手段との間に対数増幅手段が設け
られ、受光手段からの出力信号を対数増幅して判定手段
に与えるようにしているところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
構成によれば、まず、判定動作開始前に、閾値設定手段
により検出領域内に、検出時出力信号レベルと非検出時
出力信号レベルとの両方、又はいずれか一方に基づいて
判定手段における閾値を設定する。すると、割合測定手
段により検出時出力信号レベル又は非検出時出力信号レ
ベルと、閾値設定手段により設定された閾値との関係に
基づくレベル割合が測定される。
【0011】そして、少なくとも1回の前記判定動作が
終了した後に、閾値補正手段によって順次取り込まれる
検出時出力信号レベル又は非検出時出力信号レベルと、
割合測定手段により測定されたレベル割合とに基づいて
判定手段における閾値が補正される。
【0012】このような構成であれば、例えばセンサの
状態や使用環境が変化しても、判定動作開始前の閾値と
検出時出力信号レベル又は非検出時出力信号レベルとの
関係を加味しつつ、そのときの検出時出力信号レベル又
は非検出出力信号に応じて閾値が設定されることにな
る。従って、判定動作開始前に検出時出力信号レベル又
は非検出時出力信号レベルとの関係において最適な値に
閾値を設定しておけば、その後センサの状態及び使用環
境が変化してもそれに応じた最適な値に閾値を設定する
ことが可能になる。
【0013】<請求項2の発明>受光手段からの出力信
号レベルは、例えば投光素子の劣化等や使用環境の変化
だけでなく、例えば単発的なノイズによって一時的に変
動することがある。このような一時的な変動についても
それに応じて閾値補正を行ったのでは判定手段において
安定な判定動作を行うことができなくなるおそれがあ
る。
【0014】そこで、請求項2の構成によれば、判別手
段により受光手段からの出力信号が所定のタイミングで
順次に取り込まれて、引き続く2つの検出時出力信号又
は非検出時出力信号のレベルの変化量が、予め設定され
た基準レベル以上であるか否かが判断される。そして、
閾値補正手段は、判別手段において出力信号レベルの変
化量が基準レベル以上であるとの判断が所定回数以上継
続したことを条件に、判定手段における閾値の補正動作
を行うよう構成されている。このような構成であれば、
出力信号レベルについて、上記のように単発的なノイズ
等による一時的な変動は無視して、ある程度長期的な変
動に対して閾値補正手段による補正動作が行われること
になり、もって安定した判定動作を行うことが可能にな
る。
【0015】<請求項3の発明>請求項3の構成によれ
ば、受光手段と判定手段との間に対数増幅手段が設けら
れている。ここで、対数増幅手段とは、入出力特性がロ
グ(log)カーブ、即ち、低レベル領域において入力の
変化に対して出力が大きく変化する特性を有する増幅手
段であり、受光手段からの出力信号が対数増幅されて判
定手段に与えられるよう構成されている。従って、例え
ば投光素子の劣化等のように受光手段での受光量レベル
が経時的に変動する場合であっても、その微少な変動を
対数増幅手段にて対数増幅して大きな変動として判定手
段に与えることができ、センサの状態及び使用環境変化
に応じて補正して閾値を最適な値に自動設定することが
可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>本発明の第1実
施形態を図1ないし図3によって説明する。
【0017】図1は、本発明を適用した光電センサ10
のハードウエア上の構成を示した図である。同図に示す
ように、投光素子11を備えた投光回路12及と、受光
素子13を備えた受光回路14とCPU15とを備えて
いる。このうち投光回路12はCPU15からのパルス
信号を受けて投光素子11を周期的に発光させる。そし
て、投光素子11から出射され被検出物Wまたは背景で
反射し受光素子13に至った光は受光素子13にて光電
変換され受光回路14で増幅されて、受光素子13での
受光量に応じたレベルの出力信号としてA/D変換され
た後にCPU15に与えられる。CPU15は、被検出
物Wの有無により変化する出力信号レベルと、後述する
「閾値設定モード」で設定された初期閾値X或いは後述
するCPU15による補正動作による補正後の閾値X'
との比較に基づいて出力回路16に検出信号を与えると
共に、動作表示灯17を点灯される。なお、本実施形態
では出力信号レベルが閾値を上回ったときに動作表示灯
17が点灯するように構成されている。
【0018】また、CPU15には図示しないモード切
替スイッチが接続されており、このモード切替スイッチ
の操作によって後述する「検出モード」や「閾値設定モ
ード」等のモード切替が可能になる。更に、本実施形態
では、いわゆるジョグスイッチ(登録商標)(以下「ジ
ョグスイッチ18」という)が設けられ、その操作に応
じてスイッチ入力回路19からCPU15に信号を与え
るようになっている。
【0019】また、その操作に応じて設定された内容
は、表示回路20によって駆動される7セグメント4桁
表示の液晶ディスプレイ(以下、「LCD21」とい
う)に表示される。このジョグスイッチ18によって各
モードにおける所定の操作を行うことができる。なお、
ジョグスイッチ18は、その構造的な詳細について図示
はしないが、手指にて回転操作される操作ホイールを備
え、その操作ホイールを回転させることにより前記LC
D21の各桁に0〜9の各数字又は文字を表示すること
ができると共に、その操作ホイールを所望な位置で押圧
操作することにより、LCD21に表示されている数字
を確定させることができる。
【0020】さて、本実施形態の作用をCPU15にて
実行されるプログラムのフローチャート(図2)を参照
しつつ説明する。この作用説明にて本実施形態のソフト
ウエア的構成が明らかになるはずである。
【0021】<初期閾値の設定>上述のモード切替スイ
ッチを切り換えて、「閾値設定モード」に対応した文字
等をLCD21に表示させる。この際、CPU15は本
発明の「閾値設定手段」として機能する。まず検出領域
内に被検出物Wがある状態でジョグスイッチ18を押圧
操作すると、CPU15によって、投光回路12にパル
ス信号を与えて投光素子11を発光させると共に、その
ときの受光回路14からの出力信号レベル(以下、「検
出時出力信号レベルDon」という)が図示しないメモリ
に記憶される。そして、例えばその出力信号レベルに対
応した数値がLCD21に表示される。次いで、検出領
域内に被検出物Wがない状態でジョグスイッチ18を押
圧操作すると、CPU15によりやはり投光素子11を
発光させると共に、そのときの出力信号レベル(以下、
「非検出時出力信号レベルDoff」という)が記憶され、
その出力信号レベルに対応した数値がLCD21に表示
される。そして再びジョグスイッチ18を押圧操作する
ことで、記憶された両出力信号レベルDon,Doffの例え
ば中間レベル(={Don+Doff}/2)に初期閾値Xが設
定される。なお、初期閾値Xは、必ずしも両出力信号レ
ベルDon,Doffの中間レベルである必要はなく、被検出
物の種類や寸法、或いは検出目的に応じて種々のレベル
が考えられる。
【0022】<レベル割合の設定>次いで、例えば上記
初期閾値設定後に、再度ジョグスイッチ18を押圧操作
すると、CPU15は本発明の「割合測定手段」として
機能する。本実施形態では、例えば、
【0023】<数1> S=(X−Doff)/Doff
【0024】の計算式に基づく演算処理によってレベル
割合Sが算出されてメモリに記憶される。
【0025】<判定動作及び閾値補正動作>検出動作に
入るには、やはりモード切替スイッチよって「検出モー
ド」に切り換えてジョグスイッチ18を押圧操作する
と、CPU15は本発明の「判定手段」及び「閾値補正
手段」として機能する。この動作について図2に示すフ
ローチャートを参照しつつ説明する。まず、ステップS
2及びステップS3において、投光回路12にパルス信
号を与えて投光素子11を周期的に駆動させると共に、
それに同期して受光回路14から出力信号を取り込む。
そして、ステップS4で出力信号レベルと現在設定され
ている閾値とが比較される。ここで、出力信号レベルが
閾値よりも大きいとき(ステップS4で「No」)は動
作表示灯を点灯させるなどの所定の検出動作を行う(ス
テップS5)。一方、出力信号レベルが閾値より小さい
とき(ステップS4で「Yes」)、その出力信号レベ
ルを保存する。(ステップS6)。つまり、投光タイミ
ングに同期して受光回路から順次に受ける出力信号のう
ち、被検出物がないときの非検出時出力信号だけを保存
して、その直前に記憶された同じく非検出時出力信号レ
ベルDoffとの変化量Yn(Yn=|Doff[n]−Doff[n-1]
|)を求める演算処理を行う(ステップS7)。
【0026】次いで、ステップS8で、それらの変化量
Ynと、予め記憶された規定変化量Ym(本実施形態では
初期時の非検出時出力信号レベルDoffの例えば1%)と
を比較する。ここで、変化量Ynが規定変化量Ymより小
さいとき(ステップS8で「No」)はそれまでのカウ
ント値Kをクリアする(ステップS9)。一方、変化量
Ynが規定変化量Ymより大きいとき(ステップS8で
「Yes」)はカウンタ値Kに1追加する(ステップS
10)。そして、ステップS11で、現在のカウンタ値
Kが所定値(本実施形態では「8」)以上であるか否か
が判断され、例えば、
【0027】<数2> X'=Doff[n]+(Doff[n]×S)
【0028】の計算式に基づく演算処理によって閾値
X'が算出され(ステップS12)、その閾値X'が判定
動作における閾値として設定される(ステップS1
3)。即ち、非検出時出力信号レベルDoffが規定変化量
Ym以上ずつ継続して変化した場合にのみ、閾値の補正
を行うよう動作するのである。
【0029】なお、一般に光電センサではノイズの影響
を受け易く、もともと出力信号レベルが安定しきらない
ことが多い。そのためこのような微小な変化に対してま
で閾値を補正したのでは却って安定した判定動作を行う
ことができなくなる。そこで、変化量Ynが規定変化量
Ym以上であるときだけ閾値の補正動作を行うようにし
ている。
【0030】次に上記動作について具体的数値例を挙げ
て説明する。図3には受光回路14から順次に送られて
くる非検出出力信号Dn[n]の信号レベルDoff[n]及びその
変化量Yn[n]の推移が示されている。
【0031】上記初期状態で検出時出力信号レベルDon
が2000digit、非検出時出力信号レベルDoffが10
00digitであるとすると、初期閾値Xは1500digit
に設定される。またレベル割合は0.5と算出され、規
定変化量Ymは10digitである。同図に示すように、非
検出時出力信号Dn[1]において変化量Yn[1]が20digit
(>規定変化量Ym:10digit)だから(ステップS8
で「Yes」)、カウンタ値Kが1となる(ステップS
10)。次いで、非検出時出力信号Dn[2]でも変化量Yn
[2]が20digitだからカウンタ値Kが2となるが、非検
出時出力信号Dn[3]で変化量Yn[3]が0digit(<規定変
化量Ym:10digit)だから(ステップS8で「N
o」)、カウンタ値Kがクリアされる(ステップS
9)。つまり、非検出時出力信号Dn[1][2]でのレベル変
化は例えば単発的なノイズ等によるものと考えられる。
こうした単発的なレベル変化に対しては閾値の補正動作
は行われない。
【0032】そして、非検出時出力信号Dn[5]からその
信号レベルが低下し始めて10digit以上ずつ継続して
低下していくと、、非検出時出力信号Dn[12]でカウンタ
値Kが8となり、ここで初めてその非検出時出力信号Dn
[12]レベル900digitとレベル割合0.5に基づいて
閾値が1350digitに補正されるのである。この場
合、非検出時出力信号レベルDoffが初期時から10%低
下しているので、検出時出力信号レベルDonの初期時か
ら10%低下した1800digitとなるから、補正後の
閾値X'(1350digit)はそのときの非検出時出力信
号レベルDoff(900digit)及び検出時出力信号レベ
ルDon(1800digit)の中間レベルに設定されること
になり、もって初期状態と同様に最適な閾値に基づいて
正確な判定動作を行うことが可能になる。
【0033】<第2実施形態>図4は、第2実施形態を
示す。前記実施形態との相違は、受光回路14とCPU
15との間に対数増幅回路30(ログ・アンプ回路)を
接続したところにあり、その他の点は前記第1実施形態
と同様である。従って、第1実施形態と同一符号を付し
て重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明
する。対数増幅回路30は、入出力特性がログ(log)
カーブ、則ち、特に非検出時の低レベルな出力信号の微
小変化に対して出力が大きく変化する特性を有する周知
構成の増幅回路であり、本実施形態では受光回路14か
らの出力信号を対数増幅して判定手段として機能するC
PU15に与える構成となっている。なお、受光回路1
4に内蔵された増幅回路を対数増幅回路とした構成であ
っても良い。このように、受光回路14からの出力信号
を対数増幅させてCPUに与え、その対数増幅された出
力信号に基づき上記初期閾値の設定、判定動作及び閾値
補正動作を行うようにしたから、たとえ受光素子13で
の受光量変化が微小なものであっても、これを対数増幅
して比較的大きな変化としてCPU15に与えることが
できる。即ち、例えば投光素子11の劣化等のように受
光素子13での受光量レベルが経時的に変動する場合で
あっても、その微小変動に応じて閾値を補正して最適な
値に自動設定することが可能となる。
【0034】<他の実施形態>本発明は、前記各実施形
態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明する
ような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。 (1)上記各実施形態では、反射型光電センサ10につ
いて説明したが、透過型光電センサについても本発明を
適用することができる。
【0035】(2)上記各実施形態においてレベル割合
Sは、「S=(X−Doff)/Doff」で算出したが、これ
に限らず、例えば、「S=X/Doff」の計算式により算
出してもよい。この場合には閾値X'は、「X'=Doff
[n]×S」なる計算式で算出されることになる。
【0036】(3)上記各実施形態では、レベル割合の
測定及び閾値補正動作は非検出時出力信号レベルDoffを
基準に行ったが、検出時出力信号レベルDonと初期閾値
Xとからレベル割合を算出し、その後検出時出力信号レ
ベルDonを順次に取り込んでその変化量が規定変化量以
上連続したときに、そのときの検出時出力信号レベルDo
nとレベル割合Sとから閾値を補正する構成であっても
よい。ただし、検出時出力信号レベルDonは検出領域内
における被検出物の位置等によって経時的に変化するた
め、そのピーク値をサンプリングする必要がある。
【0037】(4)更に、上記各実施形態では、非検出
時出力信号レベルDoffだけを取り込むために判定動作に
おける現在設定された閾値Xと比較する構成としたが、
例えば、この閾値Xより更に低い基準レベルを別途設け
る構成であってもよい。これにより被検出物Wによる影
響を実質的に受けないときの出力信号レベルに基づいて
補正動作を行うことができ、もってセンサの状態や使用
環境変化を正確に捉えて閾値の補正を行うことが可能に
なる。
【0038】(5)上記各実施形態では、非検出時出力
信号レベルDoffが規定変化量Ym以上ずつ継続して変化
した場合に閾値の補正を行う構成としたが、これに限ら
ず、例えば、受光手段からの出力信号を所定のタイミン
グで順次に取り込んで、各検出時出力信号又は非検出時
出力信号について、判定動作開始前からの変化量が予め
設定された基準レベル以上であるか否かを判断する判別
手段を備えて、閾値補正手段は、判別手段において出力
信号レベルの変化量が基準レベル以上であるとの判断が
所定回数以上継続したことを条件に、判定手段における
閾値の補正動作を行う構成であってもよい。これにより
単発的なノイズ等の影響は無視しつつ、引き続く2の出
力信号のレベル差がほどんどなく極めて長期的に出力信
号レベルが変動していく場合について閾値の補正を行う
ことができる。
【0039】(6)上記各実施形態では閾値設定は、非
検出時出力信号レベルDoff及び検出時出力信号レベルDo
nに基づいて設定する、いわゆる2点ティーチング方式
で行う構成としたが、例えば非検出時出力信号レベルDo
ff又は検出時出力信号レベルDonのいずれか一方から所
定の割合だけシフトさせたレベルを閾値とする、いわゆ
る1点ティーチング方式で構成してもよい。
【0040】(7)上記各実施形態では、閾値補正のた
めの出力信号を取り込むタイミングは投光タイミングに
同期して行ったが、必ずしも投光タイミングに同期させ
る必要はない。例えば、投光タイミングより長い周期で
出力信号を取り込むことで、センサ状態や使用環境が長
期的に変化する場合について、緩やかに閾値を補正して
いくようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る光電センサを示す
ブロック図
【図2】判定動作及び閾値補正動作を示すフローチャー
【図3】非検出出力信号レベル及びその変化量を示した
推移表
【図4】本発明の第2実施形態に係る光電センサを示す
ブロック図
【符号の説明】
10…光電センサ 11…投光素子 12…投光回路 13…受光素子 14…受光回路 15…CPU 30…対数増幅回路 W…被検出物 Doff…非検出時出力信号レベル Don…検出時出力信号レベル X…初期閾値 X'…閾値 Ym…規定変化量 Yn…変化量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出領域に光を出射する投光手段と、 前記投光手段から出射された光の反射光又は透過光を受
    けて、その受光量に応じた出力信号を出力する受光手段
    と、 前記受光手段からの出力信号レベルと閾値とを比較して
    その比較結果に基づいて判定動作を行う判定手段とを備
    えた光電センサにおいて、 前記判定動作の開始前に、前記検出領域内に、被検出物
    があるときの検出時出力信号レベルと、前記被検出物が
    ないときの非検出時出力信号レベルとの両方、又はいず
    れか一方に基づいて前記判定手段における閾値を設定す
    る閾値設定手段と、 前記閾値設定手段による設定動作の際に、前記検出時出
    力信号レベル又は前記非検出時出力信号レベルと、前記
    閾値設定手段により設定された閾値との関係に基づくレ
    ベル割合を測定する割合測定手段と、 少なくとも1回の前記判定動作が終了した後に、検出時
    出力信号レベル又は非検出時出力信号レベルを取り込ん
    で、その出力信号レベル及び前記割合測定手段により測
    定された前記レベル割合に基づいて前記判定手段におけ
    る閾値を補正する閾値補正手段とを備えたことを特徴と
    する光電センサ。
  2. 【請求項2】 前記受光手段からの出力信号を所定のタ
    イミングで順次に取り込んで、引き続く2つの前記検出
    時出力信号又は非検出時出力信号のレベルの変化量が、
    予め設定された基準レベル以上であるか否かを判断する
    判別手段を備えて、 前記閾値補正手段は、前記判別手段において前記出力信
    号レベルの変化量が前記基準レベル以上であるとの判断
    が所定回数以上継続したことを条件に、前記判定手段に
    おける閾値の補正動作を行うことを特徴とする請求項1
    に記載の光電センサ。
  3. 【請求項3】 前記受光手段と前記判定手段との間に対
    数増幅手段が設けられ、前記受光手段からの出力信号を
    対数増幅して前記判定手段に与えるようにしていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の光電セン
    サ。
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