JP2003087107A - 光電センサ - Google Patents

光電センサ

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JP2003087107A JP2001277239A JP2001277239A JP2003087107A JP 2003087107 A JP2003087107 A JP 2003087107A JP 2001277239 A JP2001277239 A JP 2001277239A JP 2001277239 A JP2001277239 A JP 2001277239A JP 2003087107 A JP2003087107 A JP 2003087107A
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清彦 権藤
Takashi Kamei
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部環境条件の変動やセンサ内部における温
度変化等の影響による受光量の変動に柔軟に対応して、
正確な検出動作を可能とした光電センサを提供するこ
と。 【解決手段】 光電センサに、周期的に取得される一連
の受光量列の移動平均相当値を生成する演算手段と、移
動平均相当値に対して加算すべきオフセット量または乗
算すべきオフセット係数を設定するためのオフセット値
設定手段と、受光量現在値を、移動平均相当値にオフセ
ット量を加算して得られる受光量しきい値と比較して弁
別2値化する第1の弁別手段と、第1の弁別手段による
弁別結果の同値連続個数を連続個数判定用しきい値と比
較して弁別2値化する第2の弁別手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、しきい値を、周
期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値の相
対値として設定することにより、外部環境条件の変動や
センサ内部における温度変化等の影響による受光量の変
動にも柔軟に対応して、正確な検出動作を可能とした光
電センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光電センサにあっては、所定周
期或いは任意のタイミングでサンプリングされる受光量
を、予め設定された受光量しきい値と適宜に比較するこ
とにより、所定領域内における物体存在有無の判定を行
っている。
【0003】受光量しきい値は、例えば、物体存在状態
において取得される受光量(物体存在有り状態への変化
を主たる検出対象とする場合の動作レベル)と、物体未
存在状態において取得される受光量(同様の場合の背景
レベル)とを予め求めておき、それら2つの受光量の相
関を考慮して、ユーザ等により、検出誤動作の起こりに
くい適切な値(例えば両受光量の中間値等)に設定され
る。判定方法としては、受光量が複数回連続して受光量
しきい値を超えたか否かで判定を行うものや、受光量に
所定の演算を施した上で受光量しきい値との比較を行
い、その結果で判定を行うもの等様々である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、光電センサに
あっては、周囲温度の変化やノイズ発生状況の悪化等の
外部環境条件の変動や、センサ内部における温度変化等
の影響により、内部増幅率にばらつきが生じ、物体存在
有無とは無関係に、そのときどきの状況で受光量が変動
しがちである。そのため、ユーザは、受光量のそのよう
な変動を許容した検出が可能となるように、既知の背景
レベルから十分な差が隔てられた値に受光量しきい値を
設定することを余儀なくされている。このことは、セン
サの検出分解能の高精度化を妨げる一因ともなってい
る。
【0005】図19は、従来光電センサにおける受光量
の変動としきい値との関係の一例を示すグラフである。
同図に示される曲線は、外部環境等の影響を受けている
ときの受光量(主として背景レベル)の変動を示してい
る。この例は、所定領域内を通過するワークの存在有無
検出を行った場合を示すものであり、ワークが所定領域
内の通過を開始したときには(物体存在状態)、それに
より受光量が瞬時減少している。尚、このような場合、
本来であれば、ワークが所定領域内を通過しきったとき
には、通過直前の背景レベルと同一となる筈である。
【0006】同図において、しきい値(1)は、既知の
背景レベルと既知の動作レベルとに基づき算出(両レベ
ルの中間値)されたものである。このしきい値(1)を
設定した場合には、外部環境等の影響を受けて受光量の
変動が起こっているときには、予定された事象変化(こ
の例では、物体存在有無の反転)が生じていないにも拘
わらず、背景レベルがしきい値(1)を下回り、それに
よる誤検出(誤動作)が起こる。そこで、このような受
光量の変動を考慮して、既知の背景レベルに対して十分
低いしきい値(2)を設定した場合には、今度は、正常
な受光量の変化(同図における急激な減少)にも反応し
ないと言った不具合が生じる。
【0007】このような不具合は、例えば、ガラス等の
半透明物体の存在有無を検出するような場合において特
に顕著となる。すなわち、背景レベルと動作レベルとの
差が微少である場合には、それに応じて背景レベルとし
きい値との差を微少な値に保たねばならない。しかしな
がら、一方では、温度変化等による受光量変動を予め考
慮して、上述したように背景レベルとしきい値との差を
十分に確保しなければならず、結局は、上記誤動作の発
生を免れないといった問題があった。
【0008】尚、このような内部温度変化等の影響によ
る信号レベルの変動は、光電センサのみならず、超音波
センサ、近接センサ、圧力センサ、温度センサ、煙感知
器(ガスセンサ)、pHセンサ等々、事象の発生と相関
のある特徴量に基づき事象の発生有無を検出する種々の
センサにも共通にみられる問題である。
【0009】本発明は、上述の問題点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、外部環境条件
の変動やセンサ内部における温度変化等の影響による受
光量の変動に柔軟に対応して、正確な検出動作を可能と
した光電センサを提供することにある。
【0010】この発明の他の目的とするところは、背景
レベルと動作レベルとの差が微少である場合にも、正確
な検出を可能とした光電センサを提供することにある。
【0011】この発明の更に他の目的とするところは、
外部環境条件の変動やセンサ内部における温度変化等の
影響による受光量の変動に柔軟に対応して正確な検出動
作が可能であり、かつ当該センサにおける各種設定値
を、検出対象物体の搬送速度に応じて自動設定するよう
にしたセンサシステムを提供することにある。
【0012】この発明の更に他の目的及び効果は、明細
書中の以下の記載から当業者であれば容易に理解される
であろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
の本発明の第1実施形態は、周期的に取得される一連の
受光量列の移動平均相当値を生成する演算手段と、移動
平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定する
ためのオフセット量設定手段と、受光量現在値を、移動
平均相当値にオフセット量を加算して得られる受光量し
きい値と比較して弁別2値化する第1の弁別手段と、第
1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個数
判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別手
段とを有する光電センサとされる。
【0014】ここで、『移動平均相当値』とあるが、
‘相当値’で示されるように、当該移動平均相当値は必
ずしも平均値そのものでなくともよく、移動平均値の近
似値(移動平均値相当)を広く含むものである。
【0015】また、『加算』とあるが、「〜すべき」と
あるように、当該記載はオフセット量の算出乃至生成態
様をこれのみに限定するものではない。本発明の第1実
施形態は、主として、しきい値を、移動平均相当値にオ
フセット量を加算したものとすることで、結果的に、内
部温度変化等の影響による受光量変動に追従するように
してしきい値を適宜設定可能としたものであるが、例え
ば、オフセット量を移動平均値から‘減算’する、とい
った程度のしきい値算出態様の変更は、当業者であれば
容易に想到されるであろう。
【0016】尚、例えば、透過型、反射型といった検出
態様の変更や、センサの使用状況により想定される事象
変化(物体存在有無)に基づく受光量の変化の方向が反
転するような場合が想定される。そのような場合には、
予め、加算すべきオフセット量を、プラス又はマイナス
の双方の値に設定可能としておけば、それぞれの状況に
臨機応変に対応してしきい値の設定が可能となる。
【0017】『第1の弁別手段による弁別結果の同値連
続個数を連続個数判定用しきい値と比較して弁別2値化
する』とあるが、これは、例えば、第1弁別手段による
2値化出力“1”又は“0”が規定回数(連続個数判定
用しきい値)連続したとき、それに対応して2値化出力
“1”又は“0”を生成するような場合が挙げられる。
【0018】本発明の第1実施形態によれば、しきい値
を、内部温度変化等による受光量変動に追従するように
して適宜に設定することができるから、外部環境の変化
やセンサ内部の温度変化等により、受光量に変動が生じ
ても、安定した検出を行うことができる。
【0019】また、これにより、受光量変動を予め考慮
して、背景レベルとしきい値との差を必要以上に大きく
設ける必要がなくなり、検出分解能の高精度化を図るこ
とが可能となる。
【0020】第1実施形態においては、しきい値は、移
動平均相当値にオフセット量を加算することにより算出
されるものとしたが、本発明の第2実施形態では、当該
しきい値は、移動平均相当値にオフセット係数を乗算す
ることで、移動平均相当値との比率が一定となるように
設定される。
【0021】すなわち、本発明の第2実施形態は、周期
的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を生成
する演算手段と、移動平均相当値に対して乗算すべきオ
フセット係数を設定するためのオフセット係数設定手段
と、受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数
を乗算して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値
化する第1の弁別手段と、第1の弁別手段による弁別結
果の同値連続個数を連続個数判定用しきい値と比較して
弁別2値化する第2の弁別手段とを有する光電センサと
される。
【0022】ここで、『乗算』とあるが、これについて
も、「〜すべき」とあるように、その算出態様を限定す
るための記載ではない。本発明の第2実施形態は、主と
して、しきい値を、移動平均相当値にオフセット係数を
乗算したものとすることにより、結果的に、内部温度変
化等の影響による受光量変動に追従するようにしきい値
を適宜設定可能としたものであるが、例えば、移動平均
値にオフセット係数を‘除算’する、といった程度のし
きい値算出態様の変更は、当業者であれば容易に想到さ
れるであろう。
【0023】第2実施形態においても、例えば、透過
型、反射型といった検出態様の変更や、センサの使用状
況により、想定される事象変化に基づく受光量の変化の
方向が反転するような場合が想定される。そのような場
合には、予め、乗算すべきオフセット係数を、物体存在
有無の反転に基づく受光量の変化の方向別に設定可能と
しておけば(具体的一例としては、例えば、‘0.8’
と‘1.25’等(移動平均相当値の上下それぞれの値
にしきい値を設定可能な組合せ))、それぞれの状況に
合わせたしきい値を設定できる。
【0024】本発明の第1、第2実施形態において、好
ましくは、移動平均相当値を生成するための演算に使用
される受光量列の取得周期を設定するための取得周期設
定手段が更に設けられる。
【0025】また、好ましい他の一例では、移動平均相
当値を生成するための演算に使用される受光量列の受光
量個数を設定するための受光量個数設定手段が設けられ
る。
【0026】また、好ましい他の一例では、第2の弁別
手段に使用される連続個数判定用しきい値を設定するた
めの手段が設けられる。
【0027】このような態様によれば、センサの使用状
況に応じて、各値(取得周期、受光量個数、連続個数判
定用しきい値)を好ましい任意の値に設定することがで
きる。一例としては、例えば、取得周期が早くなるよう
に設定することにより、センサの応答速度を上げること
ができる。また、受光量個数が多くなるように設定する
ことにより、ノイズ等の影響を極力抑えたより正確な移
動平均相当値を得るようにすることができる。また、連
続個数判定用しきい値を多く設定することで、ノイズに
基づく誤検出を排除し、検出精度をより一層高めること
ができる。
【0028】ここでより好ましくは、受光量列の取得周
期、受光量列の受光量個数、および連続個数判定用しき
い値の設定は、予め用意された複数種類の設定パターン
の中から希望する設定パターンの符号を指定することに
より一括設定されるようにする。
【0029】このような態様によれば、それら3種の設
定値を一括して設定できるから、それらを個々に設定す
るといったユーザの手間暇も解消される。また、予め、
それら3種の設定値の好ましい組合せパターンを用意し
ておけば、操作に不慣れなユーザでも、簡易にかつ良好
な設定を行うことが可能となる。
【0030】第1、第2実施形態において、好ましく
は、外部機器を介して生成される搬送装置の搬送速度信
号を入力する手段が更に設けられ、取得周期、受光量個
数、又は、連続個数判定用しきい値は、該搬送速度信号
に基づき自動設定されるようにされる。
【0031】ここで、『外部機器』としては、例えば、
パルスエンコーダ等が上げられる。また、『搬送装置』
としては、ベルトコンベア等が挙げられる。
【0032】このような態様によれば、搬送装置により
搬送される検出対象物体の存在有無を検出するような場
合には、取得周期、受光量個数、又は、連続個数判定用
しきい値を、検出対象物体の搬送速度に応じて、適切な
値に自動調整することが可能となる。また、それら設定
に係る手間暇も解消される。尚、如何なる搬送速度に対
して如何なる設定値の調整を行うかは、検出状況に応じ
て予め定めておけばよい。
【0033】次に、第1、第2実施形態においては、
‘教示’を介して、「オフセット量」又は「オフセット
係数」を自動設定することにより、それらの設定に係る
ユーザ等の手間暇を解消することができる。
【0034】すなわち、第1実施形態においては、教示
操作を介して物体存在有無のそれぞれの状態における受
光量を記憶する手段が更に設けられ、オフセット量設定
手段は、記憶された受光量に基づき、オフセット量を自
動設定するようにする。
【0035】また、第2実施形態においては、教示操作
を介して物体存在有無のそれぞれの状態における受光量
を記憶する手段が更に設けられ、オフセット係数設定手
段は、記憶された受光量に基づき、オフセット係数を自
動設定するようにする。
【0036】尚、ここで、『教示』とあるが、当該教示
は、例えば、ユーザのテンキー操作や、PLC等からの
データ受信を介して、それぞれの状態に対応する既知の
受光量を数値データとして直接入力することにより行う
こともできるし、或いは、その都度、センサに受光量を
実測させるようにしてもよい。
【0037】ここで、より好ましくは、第1、第2実施
形態において、‘教示’に際するセンサへの操作は、例
えばPLC等の外部装置から到来する教示信号に基づき
自動で行われる。具体的には、例えば、そのときどきの
投受光処理を経て取得される受光量を、外部装置からの
教示信号に基づき、物体存在有無の何れかの状態におけ
る受光量として特定し、それにより得られた2つの受光
量からしきい値を自動算出する態様のものが挙げられ
る。
【0038】次に、本発明の第1、第2実施形態におい
て、好ましくは、受光量現在値と受光量しきい値との比
較結果に基づき、その受光量現在値を、演算手段におけ
る移動平均相当値生成のための新たな受光量列の1つと
して採用するか否かを弁別する手段が更に設けられる。
【0039】このような態様によれば、例えば、単発的
に受光量しきい値を越えるような受光量が取得された場
合には、それをノイズと見なし、当該受光量については
移動平均相当値生成に採用しないようにすることで、ノ
イズによる受光量しきい値の変動を抑制することができ
る。また、例えば、受光量現在値が、事象変化に基づく
変化の方向へ受光量しきい値を越えたときには、当該受
光量を、物体存在有無の反転に基づく受光量変化と見な
して直ちに移動平均相当値の算出に反映させないように
することで、当該反転最中の受光量しきい値を固定した
ものとすることも可能となり、より正確な検出動作が保
証される。
【0040】ここで、より好ましくは、新たな移動平均
相当値生成に採用される受光量現在値のうち、そのとき
の移動平均相当値近傍の所定範囲外の値を有する受光量
現在値については、該移動平均相当値近傍の規定値に置
換されるようにする。
【0041】このような態様によれば、例えば、検出対
象物体の表面状態等に基づく受光量の多少の変動分に対
しては、そのときの移動平均相当値近傍の所定範囲外の
値で特定される受光量に置換することで、そのような受
光量の変動に基づく移動平均相当値の変動を抑制するこ
とができる。
【0042】次に、本発明の第3、第4実施形態は、上
述の第1、第2実施形態を適用したセンサシステムとし
て実現される。
【0043】本発明の第3実施形態は、搬送装置と、該
搬送装置の搬送速度に対応した速度パルスを生成する速
度パルス生成装置と、光電センサとを備え、該搬送装置
により順次搬送されてくる検出対象物体が所定領域内に
存在するか否かを検出するセンサシステムであって、光
電センサは、周期的に取得される一連の受光量列の移動
平均相当値を生成する演算手段と、移動平均相当値に対
して加算すべきオフセット量を設定するためのオフセッ
ト量設定手段と、受光量現在値を、移動平均相当値にオ
フセット量を加算して得られる受光量しきい値と比較し
て弁別2値化する第1の弁別手段と、第1の弁別手段に
よる弁別結果の同値連続個数を連続個数判定用しきい値
と比較して弁別2値化する第2の弁別手段と、速度パル
ス生成装置を介して適宜に取得される速度パルスに基づ
き、移動平均相当値を生成するための演算に使用される
受光量列の取得周期を自動設定する手段と、を有するこ
とを特徴とする。
【0044】ここで、『搬送装置』としては、例えば、
ベルトコンベア等が挙げられる。また、『パルス生成装
置』としては、例えば、ロータリーエンコーダが挙げら
れる。本発明の第3実施形態によれば、検出対象物体の
搬送速度に応じて、センサ応答速度や検出精度等を考慮
した取得周期を適宜に設定することができる。
【0045】尚、ここでは、『速度パルス生成装置を介
して適宜に取得される速度パルスに基づき、移動平均相
当値を生成するための演算に使用される受光量列の取得
周期を自動設定する手段』を設け、搬送速度に応じて取
得周期を自動設定するようにしたが、これとは別に、例
えば、『速度パルス生成装置を介して適宜に取得される
速度パルスに基づき、移動平均相当値を生成するための
演算に使用される受光量列の受光量個数を自動設定する
ための受光量個数設定手段』を設け、搬送速度に応じて
受光量個数を自動設定するようにしてもよい。同様に、
『速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パ
ルスに基づき、第2の弁別手段に使用される連続個数判
定用しきい値を自動設定するための手段』を設け、搬送
速度に応じて連続個数を自動設定するようにすることも
できる。
【0046】また、本発明の第4実施形態は、搬送装置
と、該搬送装置の搬送速度に対応した速度パルスを生成
する速度パルス生成装置と、光電センサとを備え、該搬
送装置により順次搬送されてくる検出対象物体が所定領
域内に存在するか否かを検出するセンサシステムであっ
て、光電センサは、周期的に取得される一連の受光量列
の移動平均相当値を生成する演算手段と、移動平均相当
値に対して乗算すべきオフセット係数を設定するための
オフセット係数設定手段と、受光量現在値を、移動平均
相当値にオフセット係数を乗算して得られる受光量しき
い値と比較して弁別2値化する第1の弁別手段と、第1
の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個数判
定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別手段
と、速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度
パルスに基づき、移動平均相当値を生成するための演算
に使用される受光量列の取得周期を自動設定するための
手段と、を有することを特徴とする。
【0047】尚、ここでは、『速度パルス生成装置を介
して適宜に取得される速度パルスに基づき、移動平均相
当値を生成するための演算に使用される受光量列の取得
周期を自動設定する手段』を設け、搬送速度に応じて取
得周期を自動設定するようにしたが、これとは別に、第
4実施形態においても、例えば、『速度パルス生成装置
を介して適宜に取得される速度パルスに基づき、移動平
均相当値を生成するための演算に使用される受光量列の
受光量個数を自動設定するための受光量個数設定手段』
を設け、搬送速度に応じて受光量個数を自動設定するよ
うにしてもよい。同様に、『速度パルス生成装置を介し
て適宜に取得される速度パルスに基づき、第2の弁別手
段に使用される連続個数判定用しきい値を自動設定する
ための手段』を設け、搬送速度に応じて連続個数を自動
設定するようにすることもできる。
【0048】第3、第4実施形態によれば、外部環境条
件の変動やセンサ内部における温度変化等の影響による
受光量の変動に柔軟に対応して、正確な検出動作が可能
であり、かつ、取得周期、受光量個数、又は、連続個数
判定用しきい値を、検出対象物体の搬送速度に応じて自
動調整可能なセンサシステムが提供される。尚、如何な
る搬送速度に対して如何なる設定値の調整を行うかは、
検出状況に応じて予め定めておけばよい。
【0049】尚、第1〜第4実施形態は、何れも光電セ
ンサを使用したものであるが、これらの検出原理は、こ
の他種々のセンサにも適用することができる。
【0050】本発明の第5実施形態は、周期的に取得さ
れる一連の特徴量列の移動平均相当値を生成する演算手
段と、移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量
を設定するためのオフセット量設定手段と、特徴量現在
値を、移動平均相当値にオフセット量を加算して得られ
る特徴量しきい値と比較して弁別2値化する第1の弁別
手段と、第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数
を連続個数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第
2の弁別手段とを有するセンサとされる。
【0051】『センサ』とあるが、具体的には、光電セ
ンサの他、音量、磁気抵抗、圧力等に基づく特徴量を利
用して所定範囲内における検出対象物体の存在を検出す
る超音波センサ、近接センサ、圧力センサや、熱量に基
づく特徴量を利用して例えば室内温度上昇等を検出する
温度センサ、ガス吸着効果や化学反応等に基づく特徴量
を利用して例えば火災発生等を検出する煙感知器(ガス
センサ)、電位差に基づく特徴量を利用して例えば水質
汚染発生等を検出するpHセンサ等々、種々のものが挙
げられる。
【0052】また、本発明の第6実施形態は、周期的に
取得される一連の特徴量列の移動平均相当値を生成する
演算手段と、移動平均相当値に対して乗算すべきオフセ
ット係数を設定するためのオフセット係数設定手段と、
特徴量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
算して得られる特徴量しきい値と比較して弁別2値化す
る第1の弁別手段と、第1の弁別手段による弁別結果の
同値連続個数を連続個数判定用しきい値と比較して弁別
2値化する第2の弁別手段とを有するセンサとされる。
【0053】第5実施形態において、好ましくは、オフ
セット量設定手段は、加算すべきオフセット量を、プラ
ス又はマイナスの双方の値に設定可能とされる。
【0054】また、第6実施形態において、好ましく
は、オフセット係数設定手段は、乗算すべきオフセット
係数を、事象発生有無の反転に基づく特徴量の変化の方
向別に設定可能とされる。
【0055】第5、第6実施形態において、好ましく
は、移動平均相当値を生成するための演算に使用される
特徴量列の取得周期を設定するための取得周期設定手段
が設けられる。
【0056】また、第5、第6実施形態において、好ま
しい他の一例では、移動平均相当値を生成するための演
算に使用される特徴量列の特徴量個数を設定するための
特徴量個数設定手段を更に設けられる。
【0057】また、第5、第6実施形態において、好ま
しい他の一例では、第2の弁別手段に使用される連続個
数判定用しきい値を設定するための手段が更に設けられ
る。
【0058】ここでより好ましくは、特徴量列の取得周
期、特徴量列の特徴量個数、および連続個数判定用しき
い値の設定は、予め用意された複数種類の設定パターン
の中から希望する設定パターンの符号を指定することに
より一括設定されるようにする。
【0059】または、第5、第6実施形態においては、
外部機器を介して生成される搬送装置の搬送速度信号を
入力する手段を設け、取得周期、特徴量個数、又は、連
続個数判定用しきい値は、該搬送速度信号に基づき自動
設定されるようにしてもよい。
【0060】第5、第6実施形態においても、‘教示’
を介して、「オフセット量」又は「オフセット係数」を
自動設定することにより、それらの設定に係るユーザ等
の手間暇を解消することができる。
【0061】すなわち、第5実施形態においては、教示
操作を介して物体存在有無のそれぞれの状態における特
徴量を記憶する手段を設け、オフセット量設定手段は、
記憶された特徴量に基づき、オフセット量を自動設定す
るようにする。
【0062】また、第6実施形態においては、教示操作
を介して物体存在有無のそれぞれの状態における特徴量
を記憶する手段を設け、オフセット係数設定手段は、記
憶された特徴量に基づき、オフセット係数を自動設定す
るようにする。
【0063】また、第5、第6実施形態の何れにおいて
も、教示操作を、例えばPLC等の外部装置から到来す
る教示信号に基づき自動で行うようにすることもでき
る。
【0064】また、第5、第6実施形態において、好ま
しくは、特徴量現在値と特徴量しきい値との比較結果に
基づき、その特徴量現在値を、演算手段における移動平
均相当値生成のための新たな特徴量列の1つとして採用
するか否かを弁別する手段が設けられる。
【0065】ここで、より好ましくは、新たな移動平均
相当値生成に採用される特徴量現在値のうち、そのとき
の移動平均相当値近傍の所定範囲外の値を有する特徴量
現在値については、該移動平均相当値近傍の規定値に置
換されるようにする。
【0066】
【発明の実施の形態】以下に、本発明センサの好適な一
実施形態を添付図面に従って詳細に説明する。
【0067】本実施形態による光電センサの回路構成の
概略が図1のブロック図により示されている。
【0068】同図に示されるように、この光電センサ1
は、物体検出領域(所定領域)へと向けて赤外線投光を
行うための投光部11と、物体検出領域を経て到来する
投光部11からの赤外線投光を受け取るための受光部1
2と、光電センサ1への各種情報入力のための入力部1
3と、検出結果に基づく出力を外部機器へ出力するため
の出力部14と、表示部15と、メモリ部16と、それ
らを統括制御するCPU17とを有している。
【0069】投光部11は、投光素子としてのLED1
11と、CPU17から出力されるタイミング制御信号
に同期してLED111の駆動パルスを生成するLED
駆動部112とを有してなる。
【0070】受光部12は、受光素子としてのPD(フ
ォトダイオード)121と、CPUからのタイミング制
御信号に同期して、PD121から得られる受光量を増
幅してCPU17に出力するアンプ部122とを有して
なる。
【0071】入力部13は、検出に係る各種設定のため
のスライドスイッチ(図示は省略する)や操作ボタン等
で構成される操作入力部131と、後述する教示タイミ
ング信号をPLC等の外部装置から取り込むための教示
タイミング信号入力部132と、後述するベルトコンベ
アの搬送速度に対応して生成される速度信号を取り込む
ための速度パルス入力部133とを有してなる。
【0072】出力部14は、物体存在有無検出の検出結
果に基づく2値化信号を例えばPLC等の外部装置に出
力するために使用される。
【0073】表示部15は、7セグメント表示器を含ん
で構成され、該7セグメント表示器には、ON/OFF
状態や受光量等の物体存在有無検出に係る各種数値等が
表示される。
【0074】メモリ部16は、フラッシュメモリを主体
として構成され、この例では、オフセット量としての基
礎偏差(DIF)、サンプリング周期((取得周期)SM
P)、連続個数判定用しきい値としての判定回数(P_C
NT)、受光量個数としての受光量取得回数(Ave_C
NT)等の各種設定値が適宜記録される。
【0075】CPU17は、マイクロプロセッサを主体
として構成され、上述の11〜16の各構成要素を統括
制御するとともに、物体存在有無検出に係る各種の演算
を実行し、検出処理を行うものである(図3乃至図6等
参照)。
【0076】本実施形態の光電センサは、以上のような
回路構成とされ、この例では、ベルトコンベア上を搬送
される検出対象物体が所定領域の通過を開始したとき、
又は、通過が完了した(通り過ぎた)ときに、ON・O
FF検出出力を生成するべく使用されている。尚、この
ような使用態様は、あくまでも、一実施例を示すものに
過ぎず、本発明の使用態様をこれに限定するものではな
い。
【0077】本実施形態による物体存在有無の検出原理
を図2のグラフを参照しつつ説明する。尚、この例で
は、受光量取得回数(Ave_CNT)並びに判定回数
(P_CNT)は、共に‘4’に設定されているものと
する。
【0078】同図に示されるグラフは、縦軸を受光量、
横軸を時間とした描かれたものであり、白丸または黒丸
は、何れも、受光部12を介してCPU17に所定タイ
ミングで順次入力される受光信号に基づく受光量を示し
ている。この例では、白丸で示される受光量は、検出に
際して採用されない非サンプリング値であり、検出に際
して採用される実際のサンプリング値は、黒丸で示され
る受光量のみとされている(以下、「サンプリング受光
量」は、この黒丸で示される実際のサンプリング受光量
のことを指すものとする)。尚、同図では、白丸と黒丸
とが交互に描かれているが、本実施の形態では、この黒
丸の出現頻度(サンプリング周期SMP)を、適宜に設
定乃至変更可能とされている。これについては、後に詳
細に説明するが、ちなみに同図で示されるのは、サンプ
リング周期SMP=“2”(「受光量の取得数2回毎に
1つを実際のサンプリング値として採用」の意)に設定
した場合の受光量の変化を示す曲線である。この例で
は、物体未存在状態から存在状態へと変化したとき、受
光量曲線が急激に立ち下がり、その直後、物体存在状態
から未存在状態へと変化したとき立ち上がりを見せてい
る。
【0079】同図右上の枠内に示されるように、本実施
の形態においては、検出に際して、〜に示す5つの
値が使用される。
【0080】同図において、太線で示される『受光量平
均値()』は、直前までの規定数(受光量取得回数A
ve_CNT)の既得サンプリング受光量の平均値(X又
はY/Ave_CNT)(移動平均値に相当)として算出
され、通常時には、受光量現在値(最新のサンプリング
受光量)が取得される毎に更新される。尚、当該受光量
取得回数Ave_CNTは、適宜に設定乃至変更可能と
されている。これについては後述する。
【0081】同図枠内において、下向きの矢印で示され
る『基礎偏差DIF()』は、受光量平均値()に
対して一定方向(主たる事象の変化に基づく受光量の変
化方向、すなわち、この例では主として物体未存在状態
から存在有り状態への変化に基づく受光量の変化の方
向)に一定差を維持したしきい値を設定するために予め
算出される規定値(オフセット量)である。基礎偏差D
IFは、具体的には、所定領域内における物体の存在有
無のそれぞれにおける受光量の教示を通じて、当該2つ
の受光量の差の中間値として自動設定される。これにつ
いては後述する(図14参照)。
【0082】同図において、受光量平均値()の下方
の太線で示される『しきい値()』は、受光量平均値
()に基礎偏差DIF()を加算することにより、
受光量サンプリング周期SMPとほぼ同周期で繰り返し
算出される。すなわち、しきい値()は、受光量平均
値の変化に追従して変化することとなる。尚、基礎偏差
()は、主たる事象の変化に基づく受光量の変化方
向、すなわち、この例では、所定領域内における物体の
未存在状態から存在状態へと移行するときの受光量の変
化方向(この例では減少)を示す‘負’の値として設定
されている。尚、この例において、基礎偏差DIF
()を‘正’の値として設定する場合には、しきい値
は、受光量平均値()に当該DIFを減算することに
より算出されるようにすればよいことは言うまでもな
い。
【0083】同図において、受光量平均値()を挟ん
だ上下に位置する2本の破線(、)は、それぞれ、
置換上限値()、置換下限値()を示している。当
該置換上下値(,)は、上限値()と下限値
()との差が基礎偏差()の絶対値の半分以下とな
るように、かつ、各上下限値と受光量平均値()との
差の絶対値が等しくなるように、受光量平均値()を
挟むようにして設けられている。
【0084】同図において、大文字“E”の符号で示さ
れるしきい値は、受光量a,b,c,d(この例では、
Ave_CNTで規定される直前の受光量“4”回分)
の平均値に基礎偏差()を加算することにより算出さ
れるしきい値Eを示しており、このしきい値“E”は、
当該しきい値“E”が算出された後に取得される最新の
受光量現在値e(受光量a〜dに次いでサンプリングさ
れる受光量)の比較判定に使用されている。尚、このと
き、受光量eは、置換上限値()を上回っており、こ
のような場合、この受光量eの値は、置換上限値()
(同図中★印で示される)と同値に置換される。尚、同
図には直接示されていないが、受光量現在値が、しきい
値よりも大きくかつ置換下限値()よりも小さい値の
ときには、当該現在値は、置換下限値()と同値に置
換される。また、受光量現在値が、置換上限値()と
置換下限値()の間にあるときは、その受光量現在値
は置換されることなく、そのまま、次回の受光量のしき
い値の算出に採用される。
【0085】このように、置換上下値(、)を設け
たのは、物体存在の有無変化と直接関係しないノイズ受
光量等による移動平均値()の算出への影響を抑制す
るためである。例えば、大きなノイズ受光量をそのレベ
ルのままで取得した場合には、移動平均値がそれにより
大きく変動してしまい、その直後、ノイズが無い通常の
受光量に戻っただけで、当該受光量がしきい値を越えて
しまう、といった場合が想定される。本実施の形態によ
れば、仮にそのようなノイズが連続的に発生した場合に
あっても、移動平均値は上限値()と下限値()と
の間に規制されるから、ノイズによる誤作動が未然に防
止される。
【0086】尚、後述するように、上限値()又は下
限値()は、それぞれ、移動平均値()に、‘WL
(=DIF/2−1))’を加算または減算して得られ
るものとされている。このような態様としたのは、例え
ば、ノイズが連続取得されることにより、移動平均値が
‘X+WL’となった直後、ノイズに基づく受光特徴量
‘X−WL’が得られても、その差({X+WL}−
{X−WL}=2WL)がオフセット量DIFの絶対値
を越えないようにするためである。すなわち、“WL<
DIF/2”とするため、この例では“DIF/2−
1”と規定しているが、DIF/2から差し引く数値
は、正の値であればよく、ここに示される“1”に限定
されない。
【0087】一方、同図において、大文字“H”の符号
で示されるしきい値は、受光量d,e,f,gの平均値
に基礎偏差()を加算して算出されたしきい値“H”
を示しており、このしきい値“H”は、受光量hの判定
に採用されている。ここで、この例では、受光量hはし
きい値を下回って(そのときの事象の変化に基づく受光
量の主たる変化の方向に越えて)いる。このような場合
には、この受光量hは、次のしきい値算出には直ちには
採用されず、一時保存され、後の平均値算出に採用され
る。すなわち、次に取得される受光量iの比較判定基準
となるしきい値は、新たに更新されたしきい値ではな
く、その直前で使用された同様のしきい値“H”とな
る。
【0088】この例では、受光量iは、同様にしきい値
“H”を越えており、次いで取得される受光量jについ
ても同様にしきい値“H”が採用される。また、受光量
jも同様にしきい値“H”を越えており、更に続いて取
得される受光量kについても、同様にしきい値“H”が
採用される。更に、受光量kも同様にしきい値“H”を
越えている。尚、このときの受光量i,j,kは、受光
量hと同様に一時保存されている。
【0089】尚、受光量i〜kのうち、いずれか1つで
も、しきい値“H”を越えなかったときには、その時点
の受光量と、それ以前の受光量e(上限値)、f、g
との4つの受光量で、受光量平均値が算出され、しきい
値は更新される。この場合、それまで一時保存された受
光量は削除される。
【0090】この例では、4つの受光量h〜kが判定回
数P_CNT(この例では“4”回に設定されている。
このP_CNTについても、適宜に設定乃至変更可能と
されている。これについても後述する)連続してしきい
値を超えたため、この時点において、図1のブロック図
に示される出力部14から、物体存在有無が反転した
旨、すなわち、この例における具体的事象として、ベル
トコンベア上の物体が所定領域内の通過を開始した旨を
示すON信号(例えば、2値化信号“1”)が出力され
る。
【0091】その後は、物体存在有り状態から無し状態
に変化する旨(事象)を検出することとなるため、判定
基準となる受光量の変化の方向(しきい値をまたぐ方
向)は逆転される。このとき、この例では、一時保存さ
れた受光量h〜kの平均値が算出され、これに基礎偏差
()を加算することにより、新たなしきい値Lが設け
られる。
【0092】尚、この例では、受光量取得回数(Ave
_CNT)並びに判定回数(P_CNT)が、共に‘4’
に設定されているため、ON信号が出力された直前の4
回分の受光信号の平均値が算出されているが、受光量取
得回数(Ave_CNT)と判定回数(P_CNT)とが
異なる場合には、それに応じた処理がなされる。具体的
には、例えば、Ave_CNT=2、P_CNT=4(A
ve_CNT<P_CNT)のときには、このときの新た
な平均値は、直前の受光量j,kに基づき算出されるよ
うにする。また、Ave_CNT=8、P_CNT=4
(Ave_CNT>P_CNT)のときには、一時的に、
受光量h〜kの平均値を、8回分の平均値として使用す
るようにする。この他にも、種々の処理が想定される
が、これについては、上記記載を参照することにより当
業者であれば容易に実施できるであろうから、ここでの
詳細説明は省略する。
【0093】次いで、ON信号出力後は、事象変化に基
づく受光量の変化の方向は逆転するものの、検出原理は
その後もほぼ同様である。具体的に説明すると、この例
では、その直後取得される受光量lは、新たに算出され
たしきい値Lを上回っている(そのときの事象の変化に
基づく受光量の主たる変化の方向に越えている)。した
がって、この受光量lは、次のしきい値算出には直ちに
は採用されず、一時保存され、後の平均値算出に使用さ
れる。すなわち、次に取得される受光量mの比較判定基
準となるしきい値は、新たに更新されるしきい値ではな
く、その直前で使用された同様のしきい値“L”とな
る。
【0094】この例では、同様にして、受光量lを含む
4回分の受光量(l〜o)は、全てしきい値Lを越えて
おり、受光量oがしきい値Lを越えたと判定された時点
において、図1のブロック図に示される出力部14か
ら、物体存在有無が反転した旨、すなわち、この例にお
ける具体的事象として、ベルトコンベア上の物体が所定
領域内を通過し、物体未存在状態となった旨を示すOF
F信号(例えば、2値化信号“0”)が出力される。
【0095】その後は、再び、物体未存在状態から存在
状態に変化する旨(事象)を検出することとなるため、
判定基準となる受光量の変化の方向(しきい値をまたぐ
方向)が逆転される。
【0096】尚、同図、大文字“P”の符号で示される
しきい値は、同様にして一時保存された受光量l,m,
n、oの平均値に基礎偏差()を加算して算出された
しきい値“P”を示している。
【0097】次に、上述の原理に基づく検出を行うため
のCPU17の動作内容を図3〜図6のフローチャート
に基づき説明する。
【0098】図3は、CPU17の検出処理に係る初期
動作を示すフローチャートである。CPU17において
は、まず、図1に示されるメモリ部14から、予め設定
(記録)された先の4つの設定値、基礎偏差(DIF)、
サンプリング周期(SMP)、判定回数(P_CNT)、受
光量取得回数(Ave_CNT)が呼び出される(ステッ
プ301)。
【0099】続くステップ302においては、図1に示
す出力部14からの出力がOFFとされ、受光量取得回
数カウンタAve、サンプリング周期カウンタS、判定
回数カウンタPのそれぞれに“0”がセットされ、出力
状態フラグ(ON/OFFフラグ)が出力OFFを示す
“0”に(出力ONを示すフラグは“1”とされる)セ
ットされ、OFF状態時受光量総加算値XOFF並びに
ON状態時受光量総加算値XONが“0”にそれぞれ設
定される。
【0100】次いで、ステップ303〜306で示され
る受光量平均値算出処理が行われる。すなわち、検出処
理の開始時においては、しきい値が設定されていないた
め、これを自動設定するためには所定数(Ave_CN
T)の受光量取得が必要となる。
【0101】受光量平均値算出処理においては、まず、
図2中、黒丸で示した受光量1つ分(以下、Vaiとす
る)をサンプリングするために、実際にはサンプリング
されない白丸をも含めた受光量入力のための投受光処理
が行われる。すなわち、サンプリング周期カウンタSが
予め設定されたサンプリング周期SMPとなるまで(ス
テップ304YES)、繰り返し投受光処理(投光部1
1から投光を行うとともに、受光部11を介して受光量
をCPU17に入力する)が行われる(ステップ304
NO,ステップ303NO)。尚、このことからも分か
るように、本実施形態の光電センサにおいては、投光周
期は、サンプリング周期SMPの設定に拘わらず、常時
一定(無論、これを適宜変更するようにすることも可能
である)とされている。
【0102】ステップ303、ステップ304の処理
は、ステップ306においてAve=Ave_CNTと
なるまで(設定された受光量取得回数Ave_CNT回
分の受光量がサンプリングされるまで)繰り返し行われ
る(ステップ305、ステップ306NO)。
【0103】尚、ステップ305に示されるように、本
実施例では、Ave_CNTで示される回数分の受光量
は、OFF状態時受光量総加算値XOFF(以下、単に
加算値XOFFと言う)として累積加算される(XOF
F=XOFF+Vai)に止まり、実際にはそれらの平
均値は算出されない。しかしながら、後述するしきい値
との比較態様(図5,図6参照)からも明確であるよう
に、このような態様が、「平均値を算出する」といった
概念に基づくものであることは、当業者であれば容易に
理解されるはずである。
【0104】加算値XOFFの算出が終了すると(ステ
ップ306YES)、受光量取得回数カウンタAveは
再度“0”にセットされ、処理は一旦終了する。
【0105】図3に示される初期動作が終了すると、次
いで、図4のフローチャートに示される現在値としての
受光量のサンプリング処理が行われる。尚、先に説明し
ておくが、以下の図4乃至図6のフローチャートでは、
理解を容易とするため、図2との同一性を図り、判定回
数(P_CNT)=受光量取得回数(Ave_CNT)として
説明する。それら各値が異なる場合には、それぞれに対
応した一部別態様の処理が必要となるが、これについて
は、段落[0092]、図3並びに以下の説明を参照す
ることにより当業者であれば容易に想到されるであろう
から、ここでの具体的図示乃至説明は省略する。
【0106】同フローチャートに示されるように、この
処理においても、先に図3で示した処理と同様にして、
サンプリング周期SMP並びにサンプリング周期カウン
タSに基づき、1つの受光量Vaiが取得される(ステ
ップ401、ステップ402)。受光量Vai取得後
は、サンプリング周期カウンタSに再度“0”がセット
される(ステップ403)。
【0107】次いで、ON/OFF状態フラグが“0”
か“1”かに基づき、それぞれの状態毎の処理(ステッ
プ404YESのときステップ405(ON状態時処
理)、ステップ404NOのときステップ406(OF
F状態時処理))が行われる。尚、同フローチャート
中、“←”で示されるように、ON状態時処理、或い
は、OFF状態時処理終了後は、再び、同フローチャー
トに示される処理が行われることとなる。
【0108】OFF状態時処理の詳細が図5のフローチ
ャートにより示されている。OFF状態時処理が開始さ
れると、先ず、設定された基礎偏差DIFが、正の値で
あるか負の値であるかが判別される(ステップ50
1)。すなわち、ここでは、主たる事象の変化に基づく
受光量の変化方向が特定される。上記した例は、主たる
事象変化を、物体存在有り状態から物体存在無し状態へ
の変化としたが、本実施形態における光電センサは、こ
の他にも、種々の事象に対応して使用可能としたもので
あり、そのために、このような基礎偏差DIFの極性毎
の処理が設けられている。
【0109】ステップ501において、「DIF>0」
であるときには(ステップ501NO)、先のステップ
401でサンプリングされた受光量の現在値Vaiと、
その直前で取得された規定回数Ave_CNT(この例
では、Ave_CNT=P_CNTであるため、以下P
_CNTとして説明する)の受光量の平均値との大小比
較(Vai×P_CNT≦XOFF+DIF×P_CN
T)が行われる(ステップ502)。ここで、現在値V
aiが、平均値を越えるときには(ステップ502N
O)、該現在値Vaiを使用して新たな平均値を算出す
る(XOFFの更新:ステップ503)。尚、このと
き、現在値Vaiが以下の(A)又は(B)の条件を満
たすときには、その値がそれぞれ(a)又は(b)に適
宜置換される(XOFFの更新:図2参照)。
【0110】 (A)Vai<(XOFF/P_CNT)−WL のとき、 (a)Vai=(XOFF/P_CNT)−WL(‘下
限値’への置換) 尚、ここで“WL”は、 WL=1/2×|DIF|−1、で規定される(以下同
様)。 また、 (B)Vai>(XOFF/P_CNT)+WL のとき、 (b)Vai=(XOFF/P_CNT)+WL
【0111】そして、判定回数カウンタPに“0”をセ
ットし、総加算値XONに“0”を設定し(ステップ5
03)、再度、図4に示される受光量現在値のサンプリ
ング処理へと移行する。
【0112】ステップ502において、現在値Vai
が、平均値以下であるときには(ステップ502YE
S)、続くステップ504において、判定回数カウンタ
Pが“1”インクリメントされ(P=P+1)、加算値
XOFFが保持され(XOFF:保持)、加算値XON
に当該現在値Vaiが加算(XON=XON+Vai)
される。
【0113】ここで、判定回数カウンタPが判定回数P
_CNT(P=P_CNT)でないときには(ステップ5
05NO)、それら値が保持されたまま、再度、図4に
示される受光量現在値のサンプリング処理へと移行す
る。
【0114】一方、ステップ505において、判定回数
カウンタPが判定回数P_CNT(P=P_CNT)であ
るときには、図1に示す出力部14からON信号(例え
ば、2値化信号“1”)が出力される(ステップ50
6)。次いで、出力状態フラグ(ON/OFFフラグ)
に“1”がセットされ、加算値XOFFが“0”に設定
され(XOFF=0)、判定回数カウンタPに“0”が
セットされて(ステップ507)、再度、図4に示され
る受光量現在値のサンプリング処理へと移行する。すな
わち、この例では、先にも説明したように、判定回数P
_CNTで規定される回数、連続して受光量がしきい値
を超えたときのみ、出力が反転されるようになってい
る。すなわち、比較判定処理において、ローパスフィル
タ機能が付与されている。
【0115】一方、ステップ501において、「DIF
>0」であるときには(ステップ501YES)、先の
ステップ401でサンプリングされた受光量現在値Va
iと、その直前で取得された規定回数(Ave_CNT
(ここではP_CNT))の受光量の平均値との大小比
較(Vai×P_CNT≧XOFF+DIF×P_CN
T)が行われる(ステップ508)。ここで、現在値V
aiが、平均値未満であるときには(ステップ508N
O) 、該現在値Vaiを使用して新たな平均値を算出
する(XOFFの更新:ステップ509)。尚、このと
き、現在値Vaiが以下の(A)又は(B)の条件を満
たすときには、その値がそれぞれ(a)又は(b)に適
宜置換される(XOFFの更新:図2参照)。
【0116】 (A)Vai<(XOFF/P_CNT)−WL のとき、 (a)Vai=(XOFF/P_CNT)−WL また、 (B)Vai>(XOFF/P_CNT)+WL のとき、 (b)Vai=(XOFF/P_CNT)+WL
【0117】そして、判定回数カウンタPに“0”をセ
ットし、換算値XONに“0”を設定し(ステップ50
9)、再度、図4に示される受光量現在値のサンプリン
グ処理へと移行する。
【0118】ステップ508において、現在値Vai
が、平均値以上であるときには、先に示したステップ5
04〜ステップ507と同様の処理が行われる。
【0119】図4のステップ405で示されるON状態
時処理の詳細が図6のフローチャートにより示されてい
る。ON状態時処理が開始されると、先ず、設定された
基礎偏差DIFが、正の値であるか負の値であるかが判
別される(ステップ601)。
【0120】ここで、「DIF>0」であるときには
(ステップ601YES)、先のステップ401でサン
プリングされた受光量の現在値Vaiと、その直前で取
得された規定回数(Ave_CNT(ここではP_CN
T))の受光量の平均値との大小比較(Vai×P_CN
T<XOFF+DIF×P_CNT)が行われる(ステ
ップ602)。ここで、現在値Vaiが、平均値未満で
あるときには(ステップ602NO)、該現在値Vai
を使用して新たな平均値を算出する(XONの更新:ス
テップ603)。尚、このとき、現在値Vaiが以下の
(A)又は(B)の条件を満たすときには、その値がそ
れぞれ(a)又は(b)に適宜置換される(XONの更
新:図2参照)。
【0121】 (A)Vai<(XON/P_CNT)−WL のとき、 (a)Vai=(XON/P_CNT)−WL また、 (B)Vai>(XON/P_CNT)+WL のとき、 (b)Vai=(XON/P_CNT)+WL
【0122】そして、判定回数カウンタPに“0”をセ
ットし、総加算値XOFFに“0”を設定し(ステップ
603)、再度、図4に示される受光量現在値のサンプ
リング処理へと移行する。
【0123】ステップ602において、現在値Vai
が、平均値未満であるときには(ステップ602YE
S)、続くステップ604において、判定回数カウンタ
Pが“1”インクリメントされ(P=P+1)、総加算
値XONが保持され(XON:保持)、総加算値XOF
Fに当該現在値Vaiが加算(XOFF=XOFF+V
ai)される。
【0124】ここで、判定回数カウンタPが判定回数P
_CNT(P=P_CNT)でないときには(ステップ6
05NO)、それら値が保持されたまま、再度、図4に
示される受光量現在値のサンプリング処理へと移行す
る。
【0125】一方、ステップ605において、判定回数
カウンタPが判定回数P_CNT(P=P_CNT)であ
るときには、図1に示す出力部14からOFF信号(例
えば、2値化信号“0”)が出力される(ステップ60
6)。次いで、出力状態フラグ(ON/OFFフラグ)
に“0”がセットされ、総加算値XONが“0”に設定
され(XON=0)、判定回数カウンタPに“0”がセ
ットされて(ステップ607)、再度、図4に示される
受光量現在値のサンプリング処理へと移行する。
【0126】一方、ステップ601において、「DIF
<0」であるときには(ステップ601NO)、先のス
テップ401でサンプリングされた受光量の現在値Va
iと、その直前で取得された規定回数(Ave_CNT
(ここではP_CNT))の受光量の平均値との大小比
較(Vai×P_CNT>XON+DIF×P_CNT)
が行われる(ステップ608)。ここで、現在値Vai
が、平均値以下であるときには(ステップ608N
O)、該現在値Vaiを使用して新たな平均値を算出す
る(XONの更新:ステップ609)。尚、このとき、
現在値Vaiが以下の(A)又は(B)の条件を満たす
ときには、その値がそれぞれ(a)又は(b)に適宜置
換される(XONの更新:図2参照)。
【0127】 (A)Vai<(XON/P_CNT)−WL のとき、 (a)Vai=(XON/P_CNT)−WL また、 (B)Vai>(XON/P_CNT)+WL のとき、 (b)Vai=(XON/P_CNT)+WL
【0128】そして、判定回数カウンタPに“0”をセ
ットし、総加算値XOFFに“0”を設定し(ステップ
609)、再度、図4に示される受光量現在値のサンプ
リング処理へと移行する。
【0129】尚、ステップ608において、現在値Va
iが、平均値を越えるときには(ステップ608YE
S)、先に示したステップ604〜ステップ607と同
様の処理が行われる。
【0130】図7は、上述した検出原理に基づく本実施
形態によるしきい値設定の一実施態様を示すグラフであ
る。尚、同図に示されるグラフは、縦軸を受光量、横軸
を時間として描かれており、同図破線で示される2つの
小さな窪みを有するのは、しきい値の変動を示す曲線で
あり、同図2つの大きな窪み部分を有するのが受光量の
変動を示す曲線である。
【0131】本実施形態は、上述したように、しきい値
を、その直前にサンプルされた規定回数(Ave_CN
T)分の受光量平均値の相対値として繰り返し設定する
と言うものであるから、図7に示されるように、しきい
値は受光量(主として背景成分)の変動に追従して設定
されることとなる。ここで、相対基準は、複数回分の受
光量平均値であるから、絶対量の大きい単発ノイズ等が
発生してもそれによるしきい値の変動への影響が緩和さ
れ、かつ、事象変化に伴う受光量の急激な変化に対して
は、ヒステリックに反応することなく、常時適度な変動
をもって受光量の背景成分にしきい値を追従させること
ができる。
【0132】尚、上述した実施の形態では、複数回分の
受光量平均値に一定値の基礎偏差DIFを加算するもの
として説明した。すなわち、図7に示されるDIF
(a)と、DIF(b)とは同じ値となる。これとは別
に、同図「Yb/Ya=k」に示されるように、しきい
値(Yb)を、受光量平均値(Ya)にオフセット係数
kを乗算して得られる相対値として設定するようにする
こともできる。
【0133】次に、上記図2に示される受光量変化の一
例では、事象の変化に合わせて受光量が急峻に立ち下が
り、またその直後に急峻に立ち上がっている。光電セン
サにあっては、事象変化に伴う受光量の変化特性は、言
うまでもなく、そのときどきの検出態様(主として検出
対象物体の搬送速度、センサ特性等々)により様々なも
のが想定される。図2で示される一例では、SMP=
2,Ave_CNT=4,P_CNT=4としたが、こ
れら設定値の組合せは、そのような事象変化に伴う受光
量の変化特性を予め想定して、適切に設けられるべきで
ある。どのような変化特性が予想される場合にどのよう
な設定を行うのがより好適であるかは、大凡当業者等の
判断に委ねられため、これについては特に例示はしない
が、以下に、上述した4つの設定値(基礎偏差DIF、
受光量取得回数Ave_CNT、判定回数P_CNT、サ
ンプリング周期SMP)の本実施形態における設定態様
について、光電センサへの入力操作手順とともに順に説
明する。
【0134】図8は、本実施形態の光電センサが有する
各動作モード毎の処理内容を概略的に示したものであ
る。
【0135】同図に示されるように、本実施形態におい
ては、光電センサは、「RUNモード」、「TEACH
モード」、「ADJUSTモード」、「SETモード」
の4種の動作モードを有している。これらのモードは、
この例では、図1中の操作入力部131に含まれるスラ
イドスイッチ(外観図示省略)を介してユーザにより適
宜に切り替えられる。尚、「TEACHモード」に示さ
れる“PLC教示”の実行の際には、PLCから到来す
る信号に基づき光電センサ内部で自動的に当該PLC教
示モードに切り替えられるものとする。
【0136】「RUNモード」とは、事象発生を検出す
るための通常動作モードであり、図3〜図6のフローチ
ャートで示した検出動作は、当該RUNモードのとき行
われるものである。
【0137】「TEACHモード」は、先に示した基礎
偏差DIFの自動算出(設定)を行うために、ユーザが
物体存在有無のそれぞれの状態における受光量の教示を
行うためのモードである。尚、このTEACHモードに
は、PLCを使用した教示の際にも使用される。
【0138】「ADJUSTモード」は、設定済みの基
礎偏差DIFを、ユーザ操作に基づき更に修正(調整)
乃至変更等するためのモードである。
【0139】「SETモード」は、受光量取得回数Av
e_CNT、判定回数P_CNT、サンプリング周期SM
Pの設定をユーザ操作を介して行うためのモードであ
る。また、後述する設定番号の指定を介して、これら設
定値を一括して設定する場合にも、このモードが使用さ
れる。
【0140】TEACHモードにおける受光量教示(ユ
ーザ教示)のための光電センサの操作手順が図12に示
されている。同図において、符号“10”で示されるの
は、光電センサ1のセンサ本体部10であり、このセン
サ本体部10の上面には、7セグメント表示器15と、
上下スイッチ131a,131bとが設けられている。
【0141】ユーザ教示の際には、先ず、検出対象物体
を光電センサ検出対象領域内に設置した状態での受光量
が教示される。図9(a)、図10(a)は、このとき
の光電センサ1(投受光部)と検出対象物体(20)と
の実際の設置態様を示したものである。図9(a)は、
光電センサ1を透過型として適用する場合の設置態様
を、図10中(a)は、光電センサ1を反射型として適
用する場合の設置態様をそれぞれ示している。尚、検出
対象物体20は、この例では、ベルトコンベアにより順
次搬送されてくるものである。
【0142】図9(a)又は図10(a)に示される状
態において、ユーザは先ず、図12に示される上下スイ
ッチ131a,bのいずれかを押下する。これにより、
投受光部11,12を介して赤外線の投受光が行われ、
このときの受光量が一点目の受光量Vai1として図1
に示されるメモリ16に一時保存される。尚、図12に
示されるこのときのVai(2000)は、図10
(a)の状態(反射型)における受光量を示している。
【0143】次いで、検出対象物体20が光電センサ検
出対象領域内に存在しない状態における受光量(背景受
光量)が教示される。図9(b)、図10(b)は、ベ
ルトコンベア上の所定領域内から物体20を取り除いた
状態を示したものである。尚、図9(b)は、光電セン
サ1を透過型として適用する場合の設置態様を、図10
中(b)は、光電センサ1を反射型として適用する場合
の設置態様をそれぞれ示している。
【0144】図9(b)又は図10(b)に示される状
態において、ユーザは、図12に示される上下スイッチ
131を再押下する。これにより、投受光部11,12
を介して赤外線の投受光が行われ、このときの受光量が
二点目の受光量Vai2としてメモリ16に一時保存さ
れる。図12に示されるこのときのVai(1000)
は、図10(b)の状態(反射型)における受光量を示
している。尚、二点目の受光量が取得されると、CPU
17は、メモリ16に保存されたそれら2つの受光量に
基づき、基礎偏差DIFを自動算出し、設定値としてメ
モリ16に保存する。
【0145】図11は、2つの受光量Vai1、Vai
2と、これに基づき算出される基礎偏差DIFとの関係
を示すグラフである。尚、同図に示されるグラフは、縦
軸を受光量、横軸を時間として描かれている。同図に示
されるように、この例では、基礎偏差DIFは、メモリ
16に記録された2つの受光量の差の中間値として算出
される。( DIF=(Vai2−Vai1)÷2)具
体的には、この例では、図12に示されるように、DI
F=−500が算出されている。
【0146】次に、本実施の形態においては、「TEA
CHモード」を使用して、図示しない外部装置(PL
C)による自動教示をも可能としている。図13には、
PLCを使用して教示を行った場合における表示部15
の表示態様の変化の様子が示されている。
【0147】同図“100”の符号で示されるケーブル
(図1中、教示タイミング信号入力部132が使用され
る)を介して、PLCから教示タイミング信号(第1)
が入力されると、光電センサ1は、それに同期して投受
光処理を行い、そのときサンプリングされる受光量をV
ai1として保存する。同図(a)はこの直後の様子を
示したものであり、表示部15には、受光量Vai1を
示す“2000”が表示されている。
【0148】次いで、再度教示タイミング信号(第2)
が入力されると、光電センサ1は、該タイミング信号に
同期して投受光処理を行い、そのときサンプリングされ
る受光量を受光量Vai2として保存する。同図(b)
はこの直後の様子を示したものであり、表示器15に
は、受光量Vai2を示す“1000”が表示されてい
る。
【0149】これら2つの受光量が教示されると、次い
で、同様の算出式(DIF=(Vai1−Vai2)÷
2)により、基礎偏差DIFが算出される。この例で
は、同図(c)に示されるように、表示部15には、算
出結果を表す“−500”が表示されている。
【0150】図14は、PLC教示に係るCPU17の
動作内容の詳細を示すフローチャートである。
【0151】光電センサ1においては、ケーブル100
を介してPLCからの教示開始信号が入力されると、先
ず、先に説明した「TEACHモード」への自動切り替
えを行い(ステップ1401)、一旦待機状態となる
(ステップ1403NO,ステップ1402)。
【0152】次いで、ケーブル100を介して、PLC
側から第1の教示タイミング信号が入力されると(ステ
ップ1403YES)、光電センサ1は、それに同期し
て投受光処理を行い、そのときのサンプリング受光量を
Vai1として取得(メモリ部16に一時保存)する
(ステップ1404)。次いで、再び待機状態となる
(ステップ1406NO,ステップ1405)。この状
態において、PLC側から第2の教示タイミング信号が
入力されると(ステップ1406YES)、光電センサ
1は、これに同期して投受光処理を行い、そのときのサ
ンプリング受光量をVai2として取得(メモリ部16
に一時保存)する(ステップ1407)。そして、メモ
リ16からそれら受光量を呼び出し、先に説明した算出
式(DIF=(Vai1−Vai2)÷2)に基づき、
基礎偏差DIFを算出し、設定値としてメモリ16に保
存して(ステップ1407)、処理は終了する。
【0153】このように、本実施形態によれば、外部装
置による偏差基準DIFの自動算出を可能としているた
め、偏差基準DIFの設定変更が容易に行える。
【0154】教示を介して設定された偏差基準DIF
は、図8に示される「ADJUSTモード」を使用し
て、ユーザの所望する値に適宜に修正乃至変更すること
ができる。図15は、「ADJUSTモード」による偏
差基準DIFの修正乃至変更のための光電センサの操作
手順を示す図である。同図に示されるように、偏差基準
DIFの修正乃至変更は、上下スイッチ131a,bを
押下することにより行われる。この例では、スイッチ1
31aを一回押下するごとに、偏差基準DIFが+1ず
つインクリメントされる。また、スイッチ131aを所
定時間以上押下を続けると、連続して偏差基準DIFの
インクリメントが行われる。また、スイッチ131bを
一回押下する毎に、偏差基準DIFが1ずつディクリメ
ントされ、スイッチ131bを所定時間以上押下し続け
ると1ずつ連続してディクリメントされる。
【0155】図16は、「SETモード」における各種
設定値の設定操作態様を示す図である。図8に示される
「セットモード」が選択(スライドスイッチ切り替え)
されると、この例では、光電センサ1は設定番号選択待
機状態()となる。設定番号選択待機状態において
は、表示部15には、そのとき設定されている設定番号
が表示される(同図においては、初期番号“1”が表示
されている)。このとき表示される設定番号は、図17
に示される設定番号表の番号(1〜10…)に対応して
おり、ここで番号を指定すると、その番号に対応する設
定番号で特定される各規定値(Ave_CNT,P_CN
T,SMP(図17参照))に纏めて設定・変更される
こととなる。尚、ここでの設定番号の指定は、上下スイ
ッチ131a,bを使用して表示部15に表示される番
号を適宜にインクリメント或いはディクリメントして行
われる。
【0156】「セットモード」においては、各規定値
(Ave_CNT,P_CNT,SMP)を個別に設定乃
至変更することが可能とされている。例えば、設定番号
選択待機状態()において、上スイッチ131aを2
秒連続押下すると、次いで、受光量取得回数Ave_C
NTの設定待機状態()となり、更に上スイッチ13
1aを2秒連続押下すると、次いで連続判定回数P_C
NTの設定待機状態()となり、更に上スイッチ13
1aを2秒連続押下すると、次いでサンプリング周期,
SMPの設定待機状態()となる。これらの切り替え
は、下スイッチ132bを使用して逆順序で行うことも
できる。
【0157】そして、各規定値の設定・変更態様の一具
体例として、同図右側の点線枠内には、サンプリング周
期SMP設定のための操作態様が示されている。サンプ
リング周期SMPの設定待機状態()においては、表
示部15には、そのとき設定されているサンプリング周
期SMPの値(この例では“(S)2”)が表示されて
いる)。この状態において、上下スイッチ131a,b
を押下することにより、サンプリング周期SMPの値
は、インクリメントまたはディクリメントされる(〜
)。
【0158】先に説明したように、本実施の形態におけ
る上述の3種の設定値(SMP,Ave_CNT,P_
CNT)は、そのときどきの検出態様(この例では、主
として検出対象物体の搬送速度)に基づき想定される受
光量の変化特性を考慮して、適切な値の組合せとされる
のが望ましい。そこで、本発明の第2実施形態において
は、図17に示される設定番号の指定が検出対象物体2
0の搬送装置(この例では、ベルトコンベア)の搬送速
度に基づき自動的に行われるようシステムが構成されて
いる。具体的には、本発明の第2実施形態は、光電セン
サ1と、ベルトコンベアと、ベルトコンベアのモータ回
転軸取り付けられる図示しないロータリーエンコーダ
と、を有し、このロータリーエンコーダで生成される速
度パルスは、電気コードを介して光電センサ1の速度パ
ルス入力部133に入力される。
【0159】図18は、第2実施形態おける設定番号自
動選択に係る光電センサのCPU17の動作内容を示す
フローチャートである。
【0160】この例では、光電センサ1にはロータリー
エンコーダからの速度パルスが所定周期毎に一定時間サ
ンプリングされ、そのときのパルス発生周期が算出され
る(ステップ1801)。次いで、算出されたパルス発
生周期に基づき、何れの設定番号を選択するかが決定さ
れる(ステップ1802〜ステップ1803)。
【0161】具体的には、パルス発生周期で特定される
ベルトコンベアの搬送速度に対して、好適と思われる設
定番号表の設定番号を予め特定しておき、それぞれの設
定番号と、それに対応する搬送速度との対応が示された
対応テーブルを別途設けておく。ステップ1802にお
いては、この対応テーブルに基づき、ステップ1801
で算出されたパルス発生周期に対応する設定番号が選別
(弁別)され(ステップ1802)、弁別された設定番
号に対応する設定値に各値(Ave_CNT,P_CN
T,SMP)が設定される。(ステップ1803,
“1”〜“n”のいずれか)。
【0162】尚、本実施形態における設定番号毎の各設
定値の組合せを以下に列挙する。 設定番号 1:Ave_CNT= 2,P_CNT= 2,SMP= 1 設定番号 2:Ave_CNT= 4,P_CNT= 2,SMP= 1 設定番号 3:Ave_CNT= 8,P_CNT= 2,SMP= 1 設定番号 4:Ave_CNT= 8,P_CNT= 4,SMP= 1 設定番号 5:Ave_CNT= 8,P_CNT= 8,SMP= 1 設定番号 6:Ave_CNT= 8,P_CNT=16,SMP= 1 設定番号 7:Ave_CNT=16,P_CNT=16,SMP= 2 設定番号 8:Ave_CNT=16,P_CNT=16,SMP= 4 設定番号 9:Ave_CNT=16,P_CNT=16,SMP= 8 設定番号10:Ave_CNT=16,P_CNT=16,SMP=16
【0163】このように、第2実施形態によれば、外部
環境条件の変動やセンサ内部における温度変化等の影響
による受光量の変動に柔軟に対応して、正確な検出動作
が可能であり、かつ、取得周期、受光量個数、又は、連
続個数判定用しきい値を、検出対象物体の搬送速度に応
じて一括設定可能なセンサシステムが提供される。尚、
この例では、搬送速度に応じて、各規定値を設定番号毎
の組み合わせに基づき一括して自動設定したが、無論、
各規定値は、該搬送速度に応じて別個に自動設定するこ
とも可能である。これは、例えば、パルス発生周期で特
定されるベルトコンベアの搬送速度に対して、好適な各
規定値(Ave_CNT,P_CNT,SMP)毎の値を
予め特定しておき、その対応テーブルを予め別途設けて
おくことで実現することができる。
【0164】尚、上述の第1,第2実施形態では、セン
サとして光電センサを適用したが、本発明は、光電セン
サに限らず、超音波センサ、近接センサ、圧力センサ、
温度センサ、煙感知器(ガスセンサ)、pHセンサ等
々、種々のセンサに適用することができる。
【0165】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態によれば、しきい値を、内部温度変化等による背景レ
ベルの変動に追従するようにして適宜に設定することが
できるから、外部環境の変化やセンサ内部の温度変化等
により、受光量に変動が生じても、安定した検出を行う
ことができる。
【0166】また、これにより、背景レベルの変動を予
め考慮して、背景レベルとしきい値との差を必要以上に
大きく設ける必要がなくなり、検出分解能の高精度化を
図ることが可能となる。
【0167】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、外部環境の変化や光電センサ内部の温度変化等
により、背景受光量に変動が生じても、しきい値が該背
景受光量の変動に適宜に追従されるから、該変動に左右
されることなく安定した検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の回路構成の概略を示すブロック図
である。
【図2】本実施形態による物体存在有無検出に係る検出
原理を示すグラフである。
【図3】検出処理に係るCPUの初期動作を示すフロー
チャートである。
【図4】受光量のサンプリング処理に係るCPUの動作
内容を示すフローチャートである。
【図5】OFF状態時処理の詳細を示すフローチャート
である。
【図6】ON状態時処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【図7】本実施形態によるしきい値の設定態様を示すグ
ラフである。
【図8】本実施形態の光電センサにおける各動作モード
の処理内容を概略的に示す図である。
【図9】光電センサを透過型として適用する場合の受光
量教示に係る検出対象物体と光電センサとの位置関係を
示す図である。
【図10】光電センサを反射型として適用する場合の受
光量教示に係る検出対象物体と光電センサとの位置関係
を示す図である。
【図11】2つの受光量Vai1、Vai2と基礎偏差
(DIF)との関係を示すグラフである。
【図12】受光量教示(ユーザ教示)のための光電セン
サ操作手順を示す図である。
【図13】PLCを使用して教示を行う場合における表
示部15の表示態様の変化の様子を示す図である。
【図14】受光量教示(PLC教示)に係るCPUの動
作内容の詳細を示すフローチャートである。
【図15】基礎偏差(DIF)の修正乃至変更のための
光電センサの操作内容を示す図である。
【図16】SETモード利用時における各種設定値の設
定操作態様を示す図である。
【図17】設定番号表における各設定番号毎の設定値の
組み合わせパターンを示す図である。
【図18】ベルトコンベアの搬送速度に応じた設定値一
括自動設定のためのCPUの動作内容をフローチャート
である。
【図19】従来光電センサにおける受光量変動としきい
値との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光電センサ 10 センサ本体部 11 投光部 12 受光部 13 入力部 14 出力部 15 表示部 16 メモリ部 17 CPU 20 検出対象物体 100 電気コード 111 LED 112 LED駆動部 121 PD 122 アンプ部 131 操作入力部 132 タイミング信号入力部 133 速度パルス入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F089 BB03 BB04 CA21 5J050 AA24 BB16 CC00 DD03 EE31 EE39 FF04 FF10

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期的に取得される一連の受光量列の移
    動平均相当値を生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定
    するためのオフセット量設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット量を加算
    して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化する
    第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段とを有する光電センサ。
  2. 【請求項2】 周期的に取得される一連の受光量列の移
    動平均相当値を生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して乗算すべきオフセット係数を設
    定するためのオフセット係数設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
    算して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化す
    る第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段とを有する光電センサ。
  3. 【請求項3】 移動平均相当値を生成するための演算に
    使用される受光量列の取得周期を設定するための取得周
    期設定手段を更に有する、請求項1または2に記載の光
    電センサ。
  4. 【請求項4】 移動平均相当値を生成するための演算に
    使用される受光量列の受光量個数を設定するための受光
    量個数設定手段を更に有する、請求項1または2に記載
    の光電センサ。
  5. 【請求項5】 第2の弁別手段に使用される連続個数判
    定用しきい値を設定するための手段を有する、請求項1
    または2に記載の光電センサ。
  6. 【請求項6】 受光量列の取得周期、受光量列の受光量
    個数、および連続個数判定用しきい値の設定は、予め用
    意された複数種類の設定パターンの中から希望する設定
    パターンの符号を指定することにより一括設定可能とさ
    れている、請求項3乃至5の何れかに記載の光電セン
    サ。
  7. 【請求項7】 外部機器を介して生成される搬送装置の
    搬送速度信号を入力する手段を更に有し、取得周期、受
    光量個数、又は、連続個数判定用しきい値は、該搬送速
    度信号に基づき自動設定される、請求項3乃至5の何れ
    かに記載の光電センサ。
  8. 【請求項8】 オフセット量設定手段は、加算すべきオ
    フセット量を、プラス又はマイナスの双方の値に設定可
    能とされている、請求項1に記載の光電センサ。
  9. 【請求項9】 オフセット係数設定手段は、乗算すべき
    オフセット係数を、物体存在有無の反転に基づく受光量
    の変化の方向別に設定可能とされている、請求項2に記
    載の光電センサ。
  10. 【請求項10】 教示操作を介して物体存在有無のそれ
    ぞれの状態における受光量を記憶する手段を更に有し、
    オフセット量設定手段は、記憶された受光量に基づき、
    オフセット量を自動設定する、請求項1に記載のセン
    サ。
  11. 【請求項11】 教示操作は、外部装置から到来する教
    示信号に基づき自動的に行われる、請求項10に記載の
    光電センサ。
  12. 【請求項12】 教示操作を介して物体存在有無のそれ
    ぞれの状態における受光量を記憶する手段を更に有し、
    オフセット係数設定手段は、記憶された受光量に基づ
    き、オフセット係数を自動設定する、請求項1に記載の
    センサ。
  13. 【請求項13】 教示操作は、外部装置から到来する教
    示信号に基づき自動的に行われる、請求項12に記載の
    光電センサ。
  14. 【請求項14】 受光量現在値と受光量しきい値との比
    較結果に基づき、その受光量現在値を、演算手段におけ
    る移動平均相当値生成のための新たな受光量列の1つと
    して採用するか否かを弁別する手段を更に有する、請求
    項1乃至13の何れかに記載の光電センサ。
  15. 【請求項15】 新たな移動平均相当値生成に採用され
    る受光量現在値のうち、そのときの移動平均相当値近傍
    の所定範囲外の値を有する受光量現在値については、該
    移動平均相当値近傍の規定値に置換される、請求項14
    に記載の光電センサ。
  16. 【請求項16】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定
    するためのオフセット量設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット量を加算
    して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化する
    第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、移動平均相当値を生成するための演算に使
    用される受光量列の取得周期を自動設定する手段と、を
    有することを特徴とするセンサシステム。
  17. 【請求項17】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して乗算すべきオフセット係数を設
    定するためのオフセット係数設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
    算して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化す
    る第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、移動平均相当値を生成するための演算に使
    用される受光量列の取得周期を自動設定するための手段
    と、を有することを特徴とするセンサシステム。
  18. 【請求項18】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定
    するためのオフセット量設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット量を加算
    して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化する
    第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、移動平均相当値を生成するための演算に使
    用される受光量列の受光量個数を自動設定するための受
    光量個数設定手段と、を有する、センサシステム。
  19. 【請求項19】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して乗算すべきオフセット係数を設
    定するためのオフセット係数設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
    算して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化す
    る第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、移動平均相当値を生成するための演算に使
    用される受光量列の受光量個数を自動設定するための受
    光量個数設定手段と、を有する、センサシステム。
  20. 【請求項20】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定
    するためのオフセット量設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット量を加算
    して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化する
    第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、第2の弁別手段に使用される連続個数判定
    用しきい値を自動設定するための手段と、を有すること
    を特徴とするセンサシステム。
  21. 【請求項21】 搬送装置と、該搬送装置の搬送速度に
    対応した速度パルスを生成する速度パルス生成装置と、
    光電センサとを備え、該搬送装置により順次搬送されて
    くる検出対象物体が所定領域内に存在するか否かを検出
    するセンサシステムであって、 光電センサは、 周期的に取得される一連の受光量列の移動平均相当値を
    生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して乗算すべきオフセット係数を設
    定するためのオフセット係数設定手段と、 受光量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
    算して得られる受光量しきい値と比較して弁別2値化す
    る第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段と、 速度パルス生成装置を介して適宜に取得される速度パル
    スに基づき、第2の弁別手段に使用される連続個数判定
    用しきい値を自動設定するための手段と、を有すること
    を特徴とするセンサシステム。
  22. 【請求項22】 周期的に取得される一連の特徴量列の
    移動平均相当値を生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して加算すべきオフセット量を設定
    するためのオフセット量設定手段と、 特徴量現在値を、移動平均相当値にオフセット量を加算
    して得られる特徴量しきい値と比較して弁別2値化する
    第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段とを有するセンサ。
  23. 【請求項23】 周期的に取得される一連の特徴量列の
    移動平均相当値を生成する演算手段と、 移動平均相当値に対して乗算すべきオフセット係数を設
    定するためのオフセット係数設定手段と、 特徴量現在値を、移動平均相当値にオフセット係数を乗
    算して得られる特徴量しきい値と比較して弁別2値化す
    る第1の弁別手段と、 第1の弁別手段による弁別結果の同値連続個数を連続個
    数判定用しきい値と比較して弁別2値化する第2の弁別
    手段とを有するセンサ。
  24. 【請求項24】 移動平均相当値を生成するための演算
    に使用される特徴量列の取得周期を設定するための取得
    周期設定手段を更に有する、請求項22または23に記
    載のセンサ。
  25. 【請求項25】 移動平均相当値を生成するための演算
    に使用される特徴量列の特徴量個数を設定するための特
    徴量個数設定手段を更に有する、請求項22または23
    に記載のセンサ。
  26. 【請求項26】 第2の弁別手段に使用される連続個数
    判定用しきい値を設定するための手段を有する、請求項
    22または23に記載のセンサ。
  27. 【請求項27】 特徴量列の取得周期、特徴量列の特徴
    量個数、および連続個数判定用しきい値の設定は、予め
    用意された複数種類の設定パターンの中から希望する設
    定パターンの符号を指定することにより一括設定可能と
    されている、請求項24乃至26の何れかに記載のセン
    サ。
  28. 【請求項28】 外部機器を介して生成される搬送装置
    の搬送速度信号を入力する手段を更に有し、取得周期、
    特徴量個数、又は、連続個数判定用しきい値は、該搬送
    速度信号に基づき自動設定される、請求項24乃至26
    の何れかに記載のセンサ。
  29. 【請求項29】 オフセット量設定手段は、加算すべき
    オフセット量を、プラス又はマイナスの双方の値に設定
    可能とされている、請求項22に記載のセンサ。
  30. 【請求項30】 オフセット係数設定手段は、乗算すべ
    きオフセット係数を、事象発生有無の反転に基づく特徴
    量の変化の方向別に設定可能とされている、請求項23
    に記載のセンサ。
  31. 【請求項31】 教示操作を介して事象発生有無のそれ
    ぞれの状態における特徴量を記憶する手段を更に有し、
    オフセット量設定手段は、記憶された特徴量に基づき、
    オフセット量を自動設定する、請求項22に記載のセン
    サ。
  32. 【請求項32】 教示操作は、外部装置から到来する教
    示信号に基づき自動的に行われる、請求項31に記載の
    センサ。
  33. 【請求項33】 教示操作を介して事象発生有無のそれ
    ぞれの状態における特徴量を記憶する手段を更に有し、
    オフセット係数設定手段は、記憶された特徴量に基づ
    き、オフセット係数を自動設定する、請求項23に記載
    のセンサ。
  34. 【請求項34】 教示操作は、外部装置から到来する教
    示信号に基づき自動的に行われる、請求項33に記載の
    センサ。
  35. 【請求項35】 特徴量現在値と特徴量しきい値との比
    較結果に基づき、その特徴量現在値を、演算手段におけ
    る移動平均相当値生成のための新たな特徴量列の1つと
    して採用するか否かを弁別する手段を更に有する、請求
    項22乃至34の何れかに記載のセンサ。
  36. 【請求項36】 新たな移動平均相当値生成に採用され
    る特徴量現在値のうち、そのときの移動平均相当値近傍
    の所定範囲外の値を有する特徴量現在値については、該
    移動平均相当値近傍の規定値に置換される、請求項35
    に記載のセンサ。
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