JP2013207667A - 携帯端末及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】保護フィルムを使用することによる誤作動がより少ない携帯端末を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる携帯端末1は、表示画面20に保護フィルム21を貼付することが可能な携帯電話端末1であって、人物及び物を感知し、センサ信号を出力するセンサ10と、保護フィルム21を表示画面20に貼付していない状態での初期閾値を記憶する記憶部13と、記憶部13に記憶された初期閾値と、センサ信号のカウントとに応じて、閾値を再設定する閾値設定部16と、センサのセンサ信号のカウントを、閾値設定部16の設定した閾値と比較して判定する判定部14と、判定部14の判定結果に基づき、携帯端末1を制御する制御部15と、を有する
【選択図】図1

Description

本発明は携帯端末及びその制御方法に関する。
近年、携帯端末において、例えばユーザが手元で操作する際には、タッチパネル等の入力部や、表示パネル等の表示部に通電し、ユーザが通話する際には、入力部や表示部への通電を抑制するように制御する携帯端末がある。
特許文献1には、ユーザが画面に顔を近づけると、画面表示を停止、又は画面表示の発光量を抑制する技術が記載されている。特許文献1に記載の技術は、映像機器とユーザとの距離を検出する距離情報検出手段と、所定領域の明度情報を検出する明度検出手段と、明度情報と距離情報とに基づいて、表示手段の発光量を制御する発光制御手段とを有する。
携帯端末では、ユーザと直接接触せずに、ユーザとの距離に基づいて、入力部や表示部の制御を制御する場合、ユーザを検出するために近接センサを用いる。近接センサには、電磁誘導により金属体に発生する渦電流を利用する方式、検出体の接近による静電容量の変化を捉える方式、磁石を利用する方式、発光素子を利用する方式等が存在する。
特許文献2には、赤外線発光素子と受光素子とを接近させてほぼ同一方向に発光と受光が行われるように配置した近接センサが記載されている。
一般に携帯端末では、発光素子を利用した近接センサは、発光ダイオードとフォトダイオードからなるセンサを有し、発光ダイオードから光出力を行い、その反射光をセンサで受信してカウントする方式のものが使用されている。
発光素子を利用したセンサについては、ユーザが近接しているとセンサの受光量のカウントが多くなり、遠のいていくとカウントが減る。そのカウントで距離がわかり、設定した閾値よりも大きいか小さいかで、近接しているか、遠のいているかの信号が出力される。この方式では、近接センサと携帯端末のパネル筐体にギャップ(距離)があると、パネル筐体による反射光のため、カウント数が大きく出力されることがあるので、設計者はその増加分を見越して設計している。
特開2010−224075号公報 特開2007−52928号公報
ところで近年、携帯端末において、比較的大きな画面を有するものや、タッチパネルを有するものが増加している。大きな画面を傷から保護し、タッチパネルの操作により画面が汚れることを防止するために、画面を保護するためのフィルムを貼りつけるユーザが多い。
保護フィルムは、画面サイズぴったりの携帯端末専用として売られているものや、画面サイズに合うように各自で加工する汎用品として売られているもの等、様々である。
しかしながら、携帯端末の中には、センサの検出に基づいて、携帯端末を制御するものがあり、保護フィルムを携帯端末の画面に貼ることにより、センサが誤作動してしまうことがあった。
保護フィルムによる、センサの誤作動を防止するためには、保護フィルムを貼らないことや、近接センサの部分のみ保護フィルムを切り取る等の対策が考えられる。しかし、これらの方法では携帯端末の画面を奇麗な状態で維持したい、とのユーザの要求に応えることができない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、センサの誤作動がより少ない携帯端末を提供することを目的とする。
本発明にかかる携帯端末は、人の近接を感知し、センサ信号を出力するセンサと、閾値の初期値を記憶する記憶部と、前記センサ信号の変化量に応じたタイミングで、前記記憶部に記憶された前記閾値の初期値と前記センサ信号とに基づいて閾値を再設定する閾値設定部と、前記センサ信号を、前記閾値設定部が再設定した閾値と比較して判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づき、携帯端末を制御する制御部と、を有するものである。
本発明にかかる携帯端末の制御方法は、表示画面に保護フィルムを貼付することが可能な携帯端末の制御方法であって、人の近接を感知するセンサによって、センサ信号を出力し、前記センサ信号の変化量に応じたタイミングで、閾値の初期値と前記センサ信号とに応じて、閾値を再設定し、前記センサ信号を、再設定された閾値と比較して、判定し、判定結果に基づき、携帯端末を制御するものである。
本発明によれば、センサの誤作動がより少ない携帯端末を提供することを目的とする。
実施の形態1にかかる携帯端末の概要を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる携帯端末と、ユーザとの距離を示す図である。 実施の形態1にかかる携帯端末の表面を示す図である。 実施の形態1にかかる縦軸にセンサ信号のカウントを示し、横軸に携帯端末とユーザの距離を示すグラフである。 実施の形態1にかかる携帯端末1の構成例を示すブロック図である。
実施の形態1
本実施の形態にかかる携帯端末は、具体的には携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等である。携帯端末は、図示しないマイク、スピーカー、ネットワークを介して外部との通信を可能にする無線通信部、表示パネル等の表示部、入力部としてのタッチパネル、メモリ、及びCPU等を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態にかかる携帯端末1の概要を示すブロック図である。携帯端末1は、センサ10と、記憶部13と、判定部14と、制御部15と、閾値設定部16とを有する。
センサ10は、人の接近を感知する近接センサである。センサ10は、発光素子11と、受光素子12とを有する。発光素子11は、具体的には発光ダイオードであり、受光素子12はフォトダイオードである。発光素子11及び受光素子12でセンサ10を形成し、発光素子11から照射した光を、受光素子12で受光して、受光した光をセンサ信号に変換し、携帯端末1と、人物(検出物質)との距離を測定する。
記憶部13は、携帯端末1が工場から出荷された際の初期閾値を記憶する。
閾値設定部16は、センサ信号の変化量に応じたタイミングで、記憶部13に記憶された初期閾値と、センサ10からのセンサ信号のカウントとから、閾値を再設定する。センサ信号のカウントは、すなわち、受光素子12の受光量を示す値であり、例えば、受光素子12から出力されるセンサ信号の電流値である。
判定部14は、センサ10のセンサ信号のカウントと、閾値設定部16の再設定した閾値とを比較して判定する。
制御部15は、判定部14の判定結果に基づき、携帯端末1を制御して、通話モードと、操作モードとの切替制御を行う。
携帯端末1は、ユーザが携帯端末1を通話に利用するためのモードである通話モードと、ユーザが携帯端末1を手元で操作するための操作モードとを有する。
通話モードは、ユーザが耳元で携帯端末1を用いるためのものであり、制御部15はタッチパネル20(図2参照)の入力感度を下げたり、ユーザが耳を傷めないよう、スピーカーの出力音量を下げたり、タッチパネル20の表示部の表示の明度を変更したりする。
また、操作モードでは、ユーザが手元で携帯端末1を操作するためのものであり、制御部15は、通話モードと比べて、タッチパネル20の感度を上げたり、タッチパネル20の表示部の表示の明度を明るくしたりする。
本実施の形態にかかる携帯端末1では、センサ10のセンサ信号の変化量に基づいて、閾値設定部16が通話モードと操作モードの切り替え制御を行う閾値を設定するため、よりユーザにあった閾値を設定することができ、携帯端末1の誤作動を防ぐことが可能である。
次に、本実施の形態にかかる閾値の再設定方法について、更に詳細に説明する。センサ10は、発光素子11から照射した光を、受光素子12で受光するものであり、受光素子12で受光する光量により、物と携帯端末1との距離を計測する。
例えば通話中である場合等で、携帯端末1とユーザとの距離が近い場合、受光素子12で受光する光量は多くなり、通話等が終了して、携帯端末1とユーザとの距離が離れた場合、受光素子12で受光する光量は少なくなる。
図2は、携帯端末1と、ユーザとの距離を示す図である。携帯端末1は、センサ10と、タッチパネル20とを有する。携帯端末1は、記憶部13に、初期閾値である、第1の閾値としての近接閾値及び第2の閾値としての遠方閾値を記憶している。携帯端末1が位置D1にある場合、携帯端末1は通話モードであり、タッチパネル20は使用できない。携帯端末1が位置D4にある場合、携帯端末1は操作モードである。位置D2および位置D3は、それぞれ、近接閾値及び遠方閾値に相当する、携帯端末1とユーザとの距離を表したものである。
なお、遠方閾値とは、ユーザが携帯端末1と近接した状態から離間した状態、例えば携帯端末が位置D1から位置D4に移行したことを検出するための値である。一方、近接閾値とは、ユーザが携帯端末1と離間した状態から近接した状態、例えば、携帯端末が位置D4から位置D1に移行したことを検出するための値である。センサ10とユーザとの距離が近い程、センサ10から出力されるセンサ信号が大きなカウント値になるとすると、通常、遠方閾値は、近接閾値よりも大きくなる。人の近接を感知するセンサ10から出力されるセンサ信号のカウントが、遠方閾値、及び近接閾値と比較される。こうすることで、携帯端末1とユーザとの距離を適切に判定することができる。
本実施の形態においては、遠方閾値と、近接閾値とを有するが、これは、携帯端末の誤作動を防止するためである。例えば、閾値が1つしかない場合には、当該閾値の周辺で頻繁にタッチパネルの感度等が切り替わってしまうため、ユーザが使用しにくい。本実施の形態においては、ユーザが携帯端末1と近接した状態から離間した状態に移行する際は、遠方閾値により判定し、ユーザが携帯端末1と離間した状態から近接した状態に移行する際は近接閾値により判定する。これにより、近接閾値と遠方閾値の間を、遊びにすることができ、タッチパネルの感度等が頻繁に切り替わることを抑制している。
判定部14は、センサ信号のカウントが大きくなっているときに、センサ信号のカウントが近接閾値より大きくなった場合、ユーザが耳元で携帯端末1を近づけたと判定する。また、判定部14は、センサ信号のカウントが小さくなっているときに、センサ信号の遠方閾値以下となった場合、ユーザが携帯端末1を顔から離したと判定する。
しかしながら、携帯端末、特にスマートフォンでは、画面の保護のため、ユーザが保護フィルムを、センサ10を含む画面全体や可触部全体に貼ることがある。
保護フィルムは端末メーカーの公認品として販売されるものもあれば、メーカー非公認で販売されているものもある。両者の違いは光沢のありまたはなしや、画面表示部の外側、つまり額縁部分のデコレーションなどのデザインの違いや、貼り付けやすさ、手入れのしやすさ、など様々あり、端末メーカーとしては、携帯端末購入者がどの保護フィルムを貼って使用するのかを断定できない状況にある。
図3は、携帯端末1の表面を示す図である。携帯端末1は、センサとしてのセンサ10、タッチパネル20を有し、保護フィルムを貼付することが可能であり、ユーザによって、保護フィルム21が貼られた状態で使用されるものとする。
ここでは一例として、携帯端末1はスマートフォンであるとして説明する。携帯端末1は、センサ10がタッチパネル20と同じ平面上に位置するため、保護フィルム21を貼付した場合、タッチパネル20及びセンサ10は覆われるものとする。
保護フィルム21により、センサ10が覆われた場合、保護フィルム21からの反射光により、センサ10の受光量が変化する。保護フィルム21は、様々な種類のものが販売されているため、発光素子11の照射する光を反射する光量も様々である。
そのため、携帯端末1のように、保護フィルム21により、センサ10が覆われている場合には、保護フィルム21により発光素子11が照射する光が反射され、センサ10により、当該保護フィルム21により反射された光が受光されてしまう。つまり、携帯端末1とユーザが離れても受光素子12が受光する光量が下がらない状態となる。受光素子12が受光する光量が初期閾値以下にならないため、携帯端末1が通話中であると判定され、タッチパネル20の感度が下がったままになってしまい、ユーザが携帯端末1を操作できない。
また、保護フィルム21を貼付するか否かはユーザが決定することであり、かつ保護フィルム21の材質や貼り方により、発光素子11の照射する光がどれだけ反射されるかがわからないため、工場出荷時に、予め保護フィルムによるセンサの誤差を含めて初期閾値を設定することは難しい。
携帯端末1は、記憶部13に予め設定された、工場出荷時の初期閾値を記憶している。判定部14は、通常、センサ10が保護フィルム21に覆われていない場合、記憶部13から初期閾値を読み出して、センサ10からのセンサ信号と比較して判定する。しかし、センサ10が保護フィルム21に覆われている場合、保護フィルム21により、発光素子11から照射される光が反射され、センサ10の受光量が変化するため、初期閾値に対応するユーザと携帯端末1の距離がずれてしまう。
図4は、縦軸に、センサ信号のカウントを示し、横軸に携帯端末とユーザの距離を示すグラフである。実線のグラフは、携帯端末1に保護フィルム21が貼付されていない場合を示し、破線のグラフは携帯端末1に保護フィルム21が貼付されている場合を示す。センサ10の受光量のカウント数は、ユーザ(検知物体)に接近するほど測定スケール上限まで増大していき、離れていくほど一定水準まで低下する。保護フィルム21を貼らなくても、センサ10の上に位置するタッチパネル20自体の反射光の存在のため一定水準の受光量が測定される。
つまり、センサ10では、発光素子11が光を照射し、当該光は、携帯端末1の全面に設けられたパネル筐体33(図5参照)を透過して、ユーザ(検知物体)で反射する。そして、パネル筐体33を透過してきた光を受光素子12で受光して、センサ信号として主力する。
ユーザ(検知物体)が遠いと、センサ10が照射した光が離散してしまい、反射光が少なくなるため、受光量は少なくなる。反対にユーザ(検知物体)が近いと、光があまり離散しないため反射光が多く戻ってきて、受光量は多くなる。
なお、パネル筐体33(図5参照)は少なからず光を反射してしまうため、ユーザ(検知物体)が居ない場合であっても、一定水準の受光量が測定される。つまり、位置D4であっても、受光量は0にならない。
保護フィルム21が貼付されていない場合には、センサ信号のカウントを、近接閾値t1及び遠方閾値t2に基づいて判定することにより、位置D2と位置D3を検出することができる。
保護フィルム21を貼った場合は、図4の破線に示すように、パネル筐体33からの反射光に加えて、保護フィルム21からの反射光が増える。そのため、受光量が、保護フィルム21なしの場合よりも加算されて検出される。この際、図4の遠方閾値t2を、破線は常に上回っている。よって、遠方閾値を検出できない状態となる。
つまり、図4に示すように、携帯端末1に保護フィルム21が貼付されている場合には、センサ信号のカウントを、近接閾値t1及び遠方閾値t2に基づいて判定すると、ユーザと携帯端末1の距離が、予め設定されていた値からずれてしまう。
従って、携帯端末1がユーザ(検知物体)と位置D3以上離れているにも関わらず、それを検出できない状態となる。よって、通話中のモードが、操作モードに切り替わらず、タッチパネル20の感度が下がったままになってしまう。タッチパネル20が操作できない状態が続くことにより、ユーザは携帯端末1を使用することができない。
これを改善するために、閾値設定部16は、まず、センサ10で反射光の受光量(カウント)をモニタリングする。モニタリングした値が、記憶部13の記憶している近接閾値及び遠方閾値の初期値から一定程度変化が見られる場合、保護フィルム21による反射光の増加とみなす。そして、その変化量分を、近接閾値及び遠方閾値に加算して、閾値を再設定する。すなわち、近接閾値又は遠方閾値を再設定した場合は、再設定した一方の閾値の変化量を加算して、他方の閾値も再設定する。
これにより、保護フィルム21を貼った場合でも、保護フィルム21を貼付しない場合と同じように携帯端末を使用することが可能となる。
モニタリングするタイミングは、例えば通話終了時が考えられる。通話が始まると、ユーザが携帯端末1を顔に近づける。すると、センサ10が動作して、画面表示が消えてタッチパネル入力が止まる。そして、通話が終わると、ユーザは携帯端末1を顔から離す。このとき、センサ10の受光量は一定水準に落ち着く。この一定水準の値を、携帯端末1の記憶している、遠方閾値(初期は工場出荷状態)と比較する。
モニタリングするタイミングについて詳細に説明する。通話中では、ユーザが携帯端末1に顔を近づけた状態となっている。よって、センサ10のセンサ信号のカウントが高い状態で維持される。そして、通話終了した後、ユーザが携帯端末1を顔から離すと、センサ信号のカウントが急激に低くなる。すなわち、通話終了した後、ユーザが携帯端末1を顔から離している間は、センサ信号のカウントの変化量が大きくなる。そして、ユーザが携帯端末1を顔から離し終えると、センサ信号のカウントが低い状態で維持される。すなわち、携帯端末1が十分に顔から離れた後では、センサ信号のカウントの変化量が小さくなる。なお、センサ信号のカウントの変化量は、例えば、最新のカウントと前回のカウントとの差の絶対値により求めることができる。
ここでは、センサ信号の変化量に応じたタイミングで、閾値設定部16が、閾値を設定している。例えば、通話終了後に、携帯端末1が十分に顔から離れた状態になる場合、センサ信号の変化量が一旦大きくなった後、低い状態で維持される。よって、センサ信号の変化量が所定の値を越えた後、所定の値を下回ったタイミングでのセンサ信号を基準とする。センサ信号の変化量が所定の値を越えた後、ある一定水準以下の値となったタイミングでのセンサ信号を基準とするようにしてもよい。
そして、基準となるセンサ信号のカウントと、遠方閾値の初期閾値との差分値を求める。初期設定された遠方閾値と、センサ10のセンサ信号のカウントとの差分値は、保護フィルム21からの反射光の増加とみなすことができる。よって、差分値分を、初期設定時の遠方閾値に加算して、これを遠方閾値として再設定する。これにより、保護フィルム21を貼った状態の携帯端末1がユーザから離れたことを検出できる。さらに、差分値を初期設定の近接閾値に加算することで、近接閾値の再設定を行う。さらに、モニタリングを行う毎に、遠方閾値と近接閾値とを更新するようにしてもよい。これにより、保護フィルムによりセンサのカウント値が変化しても、変化量を求めて、閾値を再設定できるため、ユーザが貼付した保護フィルムに対応することができる。
また、近接閾値及び遠方閾値の再設定の際、タッチパネル20の感度を同時に変更するようにしてもよい。
タッチパネル20は、一般に指や専用のペンであるスタイラスで表示装置に触れることで、コンピュータ等を操作するユーザーインターフェースのひとつであって、表示装置に重なって接触入力部が動作している。
タッチパネル20は、圧力を検出して押した箇所が判る感圧式のものや、人の指が触れることでパネル近傍の静電気の変化を検出する静電容量方式、その他にも様々な方式がある。ここでは一例として、タッチパネル20が静電容量方式であるものとして説明する。
静電容量方式のタッチパネルは、検出感度が高い場合、接触していないにも関わらず、予期しない入力を勝手に受け付ける誤動作がある。逆に検出感度が低い場合、タッチパネルに触って操作しようとしているにも関わらず、入力が受け付けられない誤動作もある。このため、設計者によって適度な感度に調整される必要がある。
しかし、タッチパネル20に保護フィルム21を貼ることにより、タッチパネル20の感度が下がってしまうことがある。そのため、保護フィルム21により、タッチパネルの入力が受け付けられなくなる恐れがあった。
本実施の形態にかかる携帯端末1においては、近接閾値及び遠方閾値の再設定の際に、タッチパネル20の感度についても設定値を書き換え、より感度を上げるようにする。これにより、保護フィルム21によるタッチパネル20の感度の低下を防ぐことが可能である。
一般に携帯端末やスマートフォンでは、センサをスイッチとして、画面表示を消したり、タッチパネル入力を止めたりする機構を有する。センサに不具合が生じると、タッチパネル20が画面表示しない状態、または画面表示はしているがタッチパネル20で操作できない状態が続く恐れがある。特に、ユーザーインターフェースがタッチパネルに限定されるスマートフォンにおいては、画面表示がされない、タッチパネル入力ができない、といったことは、使用者にとって携帯端末が全く使えなくなるので、最もあってはならない故障の部類となる。
このような故障を防止するためには、センサの誤動作を抑制することが必要であるが、センサ10に保護フィルム21が貼付されていると、センサ10が誤作動して、通話モードと操作モードの切り替えがうまく行われず、携帯端末1が誤動作することがあった。
また、保護フィルム21により、タッチパネル20の感度も低下する恐れがあり、センサ10が誤動作しない場合であっても、タッチパネル20により入力ができない可能性があった。
またさらに、ユーザが貼付した保護フィルム21をはがしたり、貼り替えなければならなかったり、また、ユーザが携帯端末1は故障したのではないかと疑念を持ったりすることにより、商品の信頼性が損なわれるという問題があった。
実施の形態にかかる携帯端末1は、センサ10のセンサ信号に基づいて、通話モードと操作モードの切り替えを行う閾値を変更し、更に、タッチパネルの感度を変更することにより、保護フィルム21がセンサ10に貼られた場合であっても、誤動作することを抑制することができる。
これにより、ユーザは自由に保護フィルム21を選択することができ、さらに、商品の信頼性を高めることができる。
本実施の形態にかかる携帯端末1の全体構成について、図5を用いて説明する。図5は、携帯端末1の構成例を示すブロック図である。
携帯端末1は、パネル筺体33と、センサ10と、画面31と、プロセッサ35と、記憶部13と、アプリケーション36と、を備えている。プロセッサ35は、図2で示した、比較部、判定部、及び閾値設定部として機能する。
パネル筺体33は、画面31と、プロセッサ35と、センサ10と、を収納している。画面31は、タッチパネル20と表示部38とを有している。表示部38は、LCD等を有しており、プロセッサ35の処理結果などを表示する。タッチパネル20は、表示部38の前面側に設けられ、ユーザからの入力を受け付ける。
また、記憶部13は、メモリ等であり、近接センサ設計値・工場出荷状態131と、近接センサ最新設定値132と、タッチパネル設計値・工場出荷状態133と、タッチパネル最新設定値134とを記憶している。
近接センサ設計値・工場出荷状態131は、保護フィルム21が貼り付けられていない状態での近接センサ131の近接閾値、遠方閾値、すなわち初期閾値を記憶する。
近接センサ最新設定値132は、保護フィルム貼り付け後に再設定された近接閾値、遠方閾値、すなわち最新の近接閾値、遠方閾値を記憶する。
タッチパネル設計値・工場出荷状態133は、保護フィルム21が設けられていない状態のタッチパネル20に関する設定値、すなわち、タッチパネル20に関する初期設定値を記憶する。
タッチパネル最新設定値134は、保護フィルム貼り付け後に再設定されたタッチパネル20に関する設定値、すなわち最新の設定値を記憶する。タッチパネル20に関する設定値としては、検出感度等がある。
アプリケーション36は、電話アプリケーション161、設定アプリケーション162、及びその他の機能のアプリケーションを含んでいる。
プロセッサ35が電話アプリケーション161を実行すると、携帯端末1によって通話可能となる。また、プロセッサ35が、設定アプリケーション162を実行することで、各種設定が可能になる。
このように、プロセッサ35は、電話アプリケーション161や設定アプリケーション162の動作を制御する。従って、プロセッサ35は電話アプリケーション161での通話が開始したタイミングや終了したタイミングを検知することができる。また、プロセッサ35は、記憶部13からのデータの読み出しや、記憶部13へのデータの書き込みを行う。
センサ10は、ユーザの近接を感知したセンサ信号をプロセッサ35に出力する。すると、プロセッサ35は、初期閾値とセンサ信号とに基づいて最新の閾値を設定する。上記のように、通話終了時のセンサ信号の変化量に基づいたタイミングで、閾値を再設定する。
これにより、本実施の形態にかかる携帯端末1は、保護フィルム21が貼り付けられた後でも適切な遠方閾値、及び近接閾値を設定することができる。再設定された遠方閾値、及び近接閾値は、記憶部13に記憶される。さらに、遠方閾値、及び近接閾値が再設定された場合、タッチパネル20の設定値をプロセッサ35が変更する。すなわち、保護フィルム21が貼り付けられた状態に適した設定値が記憶部13に記憶される。
本実施の形態にかかる携帯端末1は、保護フィルムが貼付された際も、センサの閾値をセンサの検出に応じてより適切に変更可能であるため、誤作動を抑制することができ、より快適な使用環境をユーザに提供することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上述の実施の形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではなく、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 携帯端末
10 センサ
11 発光素子
12 受光素子
13 記憶部
14 判定部
15 制御部
16 閾値設定部
20 タッチパネル
21 保護フィルム
31 画面
33 パネル筺体
35 プロセッサ
36 アプリケーション
38 表示部
131 近接センサ設計値・工場出荷状態
132 近接センサ最新設定値
133 タッチパネル設計値・工場出荷状態
134 タッチパネル最新設定値
161 アプリケーション
161 電話アプリケーション
162 設定アプリケーション
t1 近接閾値
t2 遠方閾値

Claims (5)

  1. 人の近接を感知し、センサ信号を出力するセンサと、
    閾値の初期値を記憶する記憶部と、
    前記センサ信号の変化量に応じたタイミングで、前記記憶部に記憶された前記閾値の初期値と前記センサ信号とに基づいて閾値を再設定する閾値設定部と、
    前記センサ信号を、前記閾値設定部が再設定した閾値と比較して判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づき、携帯端末を制御する制御部と、を有する携帯端末。
  2. 前記携帯端末での通話終了後に、前記センサ信号の変化量が所定の値を越えた後、一定水準の値以下となったタイミングで、前記閾値設定部が前記閾値を再設定する請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記記憶部は、
    前記携帯端末に人が近接している状態から離間した状態に移行したことを検出するための第1の閾値の初期値と、
    前記携帯端末に人が離間している状態から近接した状態に移行したことを検出するための第2の閾値の初期値と、を
    前記閾値の初期値として、記憶し、
    前記閾値設定部は、前記第1の閾値の初期値と前記センサ信号との差分値を算出して、前記差分値に基づいて、前記第1及び第2の閾値を再設定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末。
  4. 前記制御部は、前記携帯端末の入力部を制御するものであり、前記閾値設定部が前記第1及び第2の閾値を再設定する際に、前記入力部の感度を調整する、請求項1〜3のいずれか1項記載の携帯端末。
  5. 表示画面に保護フィルムを貼付することが可能な携帯電話端末の制御方法であって、
    人の近接を感知するセンサによって、センサ信号を出力し、
    前記センサ信号の変化量に応じたタイミングで、閾値の初期値と前記センサ信号とに応じて、閾値を再設定し、
    前記センサ信号を、再設定された閾値と比較して、判定し、
    判定結果に基づき、携帯端末を制御する、携帯端末の制御方法。
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