JP4615891B2 - 眼底カメラ - Google Patents

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本発明は、被検眼眼底を撮影する眼底カメラに関する。
眼底カメラでは、眼底周辺部の撮影をも可能にするために、被検眼の視線を誘導する固視標(固視目標)の位置を変更可能にしたものが知られている(特許文献1参照)。この眼底カメラでは、撮影部位の反射率の違いに対応するために、選択的に点灯された固視標に応じて撮影光量を調節している。
特開2001−258852号
しかしながら、上記の眼底カメラにおいては、被検眼が固視標を固視しているという前提の基で撮影光量の調節を行うので、実際に被検眼が固視標を固視していない場合は、撮影光量が合わず、適切な撮影ができないという問題があった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、反射率の異なる眼底部位でも適切な撮影光量に設定され、良好な眼底像を得ることができる眼底カメラを提供することを技術課題とする。
(1) 撮影用照明光源により被検眼眼底を照明する照明光学系と、該照明光により照明された被検眼眼底を撮影する撮影光学系とを備える眼底カメラにおいて、被検眼の視線を誘導するための固視標の呈示位置を中心部と周辺部の撮影用に変更可能な固視標呈示手段と、該固視標呈示手段により被検眼の視線を誘導した状態で被検眼の瞳孔を含む前眼部像を撮影するための前眼部観察光学系と、該前眼部観察光学系により得られる前眼部画像を画像処理して瞳孔中心を求めるとともに,前記画像処理により得られる角膜頂点位置と瞳孔中心のずれ,または撮影光軸と瞳孔中心のずれに基づいて前記撮影光学系で撮影される眼底部位を予測する予測手段と、該予測手段の予測結果に基づいて前記照明光学系の照明光量を変える光量制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、反射率の異なる眼底部位でも適切な撮影光量に設定され、良好な眼底像を得ることができる。また、被検眼の瞳孔状態に影響されることなく良好な眼底像を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は実施形態である無散瞳型の眼底カメラの概略構成図である。
眼底カメラは、基台1と、ジョイスティック4の操作により基台1に対して左右方向(X方向)及び前後方向(Z方向)に移動可能な移動台2と、移動台2に対して左右・上下・前後方向(Z方向)にそれぞれ三次元移動可能な撮影部3と、被検者の顔を支持するために基台1に固設された顔支持ユニット5を備える。6は撮影部3を上下方向に移動するY駆動部であり、7は撮影部3を左右前後に移動するXZ駆動部である。XZ駆動部7は、Yテーブルの上にZ方向に移動可能なZテーブルを配置し、Zテーブルの上にX方向に移動可能なXテーブルを配置し、Xテーブルの上に撮影部3を配置し、Zテーブル及びXテーブルをそれぞれモータ駆動することにより撮影部3をXY方向に移動する。Y駆動部6はYテーブルをモータにより上下駆動することにより、撮影部3をY方向に移動する。この種の三次元駆動機構は周知の機構とすることができる。なお、撮影部3はジョイスティック4の回転操作によりY駆動部6が作動し、上下移動する。撮影部3の検者側には観察像や撮影像を表示するモニタ8が設けられている。
図2は、撮影部3に収納される光学系及び制御系の概略構成図である。光学系は、照明光学系10、眼底観察・撮影光学系30、フォーカス指標投影光学系40、アライメント指標投影光学系50、前眼部観察光学系60、固視標光学系70から大別構成されている。
照明光学系10は、観察照明光学系と撮影照明光学系とからなる。撮影照明光学系は、フラッシュランプ等の撮影光源14、コンデンサレンズ15、リング状の開口を有するリングスリット17、リレーレンズ18、ミラー19、中心部に黒点を有する黒点板20、リレーレンズ21、孔あきミラー22、対物レンズ25を有する。リングスリット17は、被検眼瞳孔と共役位置に設けられている。
また、観察照明光学系は、ハロゲンランプ等の光源11、波長750nm以上の近赤外光を透過する赤外フィルタ12、コンデンサレンズ13、コンデンサレンズ13とリングスリット17との間に配置されたダイクロイックミラー16、リングスリット17から対物レンズ25までの光学系を有する。ダイクロイックミラー16は、赤外光を反射し可視光を透過する特性を持つ。
眼底観察・撮影光学系30は、対物レンズ25、孔あきミラー22の開口近傍に位置する撮影絞り31、光軸方向に移動可能なフォーカシングレンズ32、結像レンズ33、赤外光反射、可視光透過の特性を有するダイクロイックミラー34を備え、撮影光学系と眼底観察光学系は対物レンズ25と撮影絞り31から結像レンズ33までの光学系を共用する。撮影絞り31は対物レンズ25に関して被検眼Eの瞳孔と略共役な位置に配置されている。フォーカシングレンズ32は、モータを備える移動機構39により光軸方向に移動される。ダイクロイックミラー34の透過方向には、可視域に感度を有する撮影用のカラーCCDカメラ35が配置されている。ダイクロイックミラー34の反射方向の光路には、赤外反射、可視光透過のダイクロイックミラー37、リレーレンズ36、赤外域に感度を有する観察用CCDカメラ38が配置されている。
また、対物レンズ25と孔あきミラー22の間には、光路分岐部材としての挿脱可能なダイクロイックミラー(波長選択性ミラー)24が斜設されており、さらにダイクロイックミラー24と孔あきミラーの22の間には、ダイクロイックミラー24による光軸ずれを補正するための平行板ガラス23が挿脱可能に斜設されている。ダイクロイックミラー24は、アライメント指標投影光学系50及び前眼部照明光源58の波長光(中心波長940nm)を反射し、観察用照明の波長光及びフォーカス指標投影光学系40等の光源波長(中心波長880nm)を含む波長900nm以下を透過する特性を有する。平行板ガラス23は、ダイクロイックミラー24とほぼ同じ厚さで、かつほぼ同じ屈折率を有する。また、図3に示すように、ダイクロイックミラー24と平行板ガラス23は、眼底観察・撮影光学系の光軸L1に対して対照に同じ傾斜角度θを有するように配置されている。撮影時には、ダイクロイックミラー24と平行板ガラス23は挿脱機構66により連動して跳ね上げられ、光路外に退避する。挿脱機構66は、ソレノイドとカム等により構成することができる。
フォーカス指標投影光学系40は、赤外光源41、スリット指標板42、このスリット指標板42に取り付けられた2つの偏角プリズム43、照明光学系10の光路に斜設されたハーフミラー44を備える。光源41、スリット指標板42は、フォーカシングレンズ32と連動して移動機構39により光軸方向に移動される。
フォーカス指標投影光学系40のスリット指標板42の光束は、偏角プリズム43を介してハーフミラー44により反射された後、リレーレンズ21、孔あきミラー22、平行板ガラス23、ダイクロイックミラー24、対物レンズ25を経て被検眼Eの眼底に投影される。眼底のフォーカスが合っていないとき、スリット指標板42の指標像は分離され、フォーカスが合っているときに一致して投影される。
アライメント指標投影光学系50は、対物レンズ25の光軸を中心に左右対称に配置された2組の第1指標投影光学系と、この第1指標投影光学系より狭い角度に配置された光軸を持ち光軸L1が通る垂直平面を挟んで左右対称に配置された2組の第2指標投影光学系を備える。2組の第1指標投影光学系は、中心波長940nmの赤外光を発する光源51、コリメーティングレンズ52をそれぞれ持ち、略平行光束の光により被検眼の角膜に向けて無限遠の視標を投影する。一方、2組の第2指標投影光学系は、中心波長940nmの赤外光を発する光源53を持ち、発散光束により被検眼の角膜に向けて有限遠の視標を投影する。なお、図2の光学系は側面から見たときのものを示すが、アライメント指標投影光学系50は実際には左右方向に配置されたものである。図6(a),(b)は、このアライメント指標投影光学系50により前眼部像Fに形成される指標像の状態を示しており、指標像Ma,Mbは第1指標投影光学系(光源51及びコリメーティングレンズ52)の角膜反射による無限遠の指標像であり、指標像Mc,Mdは第2指標投影光学系(光源53)の角膜反射による有限遠の指標像である。指標像Mc,Mdは、指標像Ma,Mbよりも下側に形成されるように、その第2指標投影光学系が構成されている。
また、孔あきミラー22の穴周辺には、ワーキングドットを形成するための2つの赤外光源55(中心波長880nm)が光軸L1を中心に左右対称に配置されている。なお、光源55としては、光ファイバの端面を孔あきミラー22の近傍位置に配置し、その光ファイバに赤外光を導くものとして構成することもできる。光源55は、被検眼Eと対物レンズ25との作動距離が適切になったとき、角膜の曲率半径の1/2となる距離が共役位置となるように配置されている。
前眼部観察光学系60は、ダイクロイックミラー24の反射側に、フィールドレンズ61、ミラー62、絞り63、リレーレンズ64、赤外域の感度を持つCCDカメラ65を備える。また、CCDカメラ65はアライメント指標の検出手段を兼ね、中心波長940nmの赤外光を発する前眼部照明光源58により照明された前眼部とアライメント指標が撮像される。アライメント指標の検出手段は、前眼部撮像と兼用すると有利であるが、専用のものを設けても良い。
固視標呈示光学系70は、赤色の光源74、開口穴が形成された8個の固視標71を持つ視標板72、リレーレンズ75を備え、ダイクロイックミラー34を介してダイクロイックミラー34から対物レンズ25までの観察光学系30の光路を共用する。固視標71は、右眼の後極部付近を撮影中心に導く開口穴を持つ固視標71a、左眼の後極部付近を撮影中心に導く開口穴を持つ固視標71b、周辺部を撮影するように視線を導く開口穴を持つ6個の固視標71c〜71hで構成されている(図4参照)。モータ73により各固視標71a〜71hが選択的に光源74の前に配置される。固視標の呈示位置を8ヶ所に変えることにより、被検眼の眼底を症例に合わせた所望する各方向に誘導することができ、右眼の場合、図5に示す領域111R、112〜117の眼底撮影をすることができる。領域111Rは右眼の後極部中心の眼底画像、領域112〜117は後極部中心の周辺部の眼底撮影をすることができる。左眼の場合は、領域111Rに変えて図示なき領域111Lの左眼の後極部中心の眼底を撮影することができる。
上記の光学系において、前眼部照明光源58により照明された前眼部は、対物レンズ25、ダイクロイックミラー24及びフィールドレンズ61からリレーレンズ64の光学系を介してCCDカメラ65に受光される。また、観察用の光源11を発した光束は、赤外フィルタ12により赤外光束とされ、コンデンサレンズ13、ダイクロイックミラー16により反射されてリングスリット17を照明する。リングスリット17を透過した光は、リレーレンズ18、ミラー19、黒点板20、リレーレンズ21を経て孔あきミラー22に達する。孔あきミラー22で反射された光は、平行板ガラス23、ダイクロイックミラー24を透過し、対物レンズ25により被検眼Eの瞳孔付近で一旦収束した後、拡散して被検眼眼底部を照明する。撮影用照明光源14を発した光束は、コンデンサレンズ15を経た後、観察用照明光束と同様な光路を経て被検眼眼底を照明する。
観察照明光で照明された眼底からの反射光は、対物レンズ25、ダイクロイックミラー24、平行板ガラス23、孔あきミラー22の開口部、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33、ダイクロイックミラー34、ダイクロイックミラー37、リレーレンズ36を介してCCDカメラ38に結像する。このとき、図3に示すように、眼底観察・撮影光学系の光軸L1は、ダイクロイックミラー24が挿入されていることにより偏位した光軸L1aとなるが、平行板ガラス23の配置によりその偏位が戻される。このため、CCDカメラ65による前眼部の撮像とCCDカメラ38による眼底の撮像とが、同時に良好に行えるようになる。
撮影時には、ダイクロイックミラー24と平行板ガラス23は挿脱機構66により光路外に退避され、撮影用照明光で照明された眼底からの反射光は、対物レンズ25、孔あきミラー22、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、ダイクロイックミラー34を経て、撮影用のCCDカメラ35に結像する。なお、CCDカメラ35が観察用のカメラを兼用する構成とすることも可能である。
CCDカメラ65、38、35の出力は画像処理部80に接続されている。画像処理部80はCCDカメラ65に撮像された前眼部の画像からアライメント指標や瞳孔領域を検出処理し、CCDカメラ38に撮像された眼底画像からフォーカス指標を検出処理する。また、画像処理部80はモニタ8に接続され、その表示画像を制御する。制御部81には画像処理部80、Y駆動部6、XZ駆動部7、ジョイスティック4、移動機構39、挿脱機構66、モータ73、撮影スイッチ83、各種の操作スイッチを持つスイッチ部84、各光源等が接続されている。
上記のような構成を持つ装置の動作を説明する。ここでは、右眼の眼底の周辺撮影をする場合について説明する。眼底の周辺撮影をする場合,検者はスイッチ84aを押して周辺撮影モードに切り替え、スイッチ84cで撮影眼が右眼であることの選択信号を入力し、スイッチ84bで眼底周辺の撮影部位(図5の領域112〜117)を設定する。尚、スイッチ84bは、スイッチを押す毎に固視標呈示位置が切り替わるように設定されている。また、撮影眼が左眼である場合は、スイッチ84dを押して選択信号を入力する。左右眼の選択は上記の様にスイッチ操作に限らず、移動台2を基台1に対して左右に動かしたときに装置内部に設けられた自動で左右眼検知をする、従来からよく用いられている方法であっても良い。
周辺撮影モードにおいては、まず、被検眼を正面に向かせてアライメントする。制御部81は、モータ73を駆動して右眼の後極部中心に向けられる固視標71bを光源74の前に配置する。アライメント時は、ダイクロイックミラー24と平行板ガラス23は眼底観察・撮影光学系30の光路に挿入されている。
前眼部照明光源58により照明された前眼部は、対物レンズ25、ダイクロイックミラー24及びフィールドレンズ61からリレーレンズ64の光学系を介してCCDカメラ65により受光され、モニタ8にはCCDカメラ65に撮像された前眼部像が表示される。検者は、モニタ8に表示された前眼部像を観察し、ジョイスティック4の操作により撮影部3を被検眼に対して粗くアライメント調整する。前眼部像がモニタ8に現われるようになると、図6(a)に示すように、4つの指標像Ma,Mb,Mc,Mdも現われるようになる。なお、図6において、Na,Nb,Nc,Ndはそれぞれライン状のレチクルマークであり、Neは撮影に必要な瞳孔径を示すリングマークであり、これらは画像処理部80により電気的に形成されたものである。図6(b)に示すように、このレチクルマークNa,Nb,Nc,Ndにそれぞれの指標像Ma,Mb,Mc,Mdが位置するように、撮影部3を左右上下に移動する。また、前後方向(作動距離方向)は、指標像のピントを合わせるように撮影部3を移動させる。
CCDカメラ65で撮像された4つの指標像Ma〜Mdが画像処理部80により検出されるようになると、制御部81はこれらの指標像に基づいてアライメント基準に対する偏位量(位置ずれ)を求める。制御部81は、指標像Ma,Mbの中間位置を角膜頂点位置Moとして、XY方向のアライメント基準位置Oに対する偏位量Δdを求める。そして、この偏位量Δdがアライメント完了の許容範囲に入るように、XZ駆動部7及びY駆動部6の駆動制御による自動アライメントを作動する。
また、Z方向のアライメント状態は、指標像Ma,Mbの間隔と指標像Mc,Mdの間隔とを比較することにより検出される。これは、無限遠光源と有限遠光源とにより角膜反射像を形成した場合、作動距離が変化しても無限遠の光源による角膜反射像の像高さは変化しないが、有限遠光源による像高さは作動距離の変化に伴って変化するという特性を利用するものである(この詳細は特開平6−46999号公報参照)。Z方向についても、XY方向と同じ考えで、Z方向のアライメント基準位置に対する偏位量を求め、その偏位量がアライメント完了の許容範囲に入るようにXZ駆動部7の駆動制御による自動アライメントを作動する。
XYZ方向のアライメント状態がアライメント完了の条件を満足したら、制御部81は自動アライメントの作動を停止する。また、自動アライメントが完了するとモニタ8の画像は、CCDカメラ38により撮像される眼底画像に切換えられる。CCDカメラ38で撮像される眼底像にはフォーカス指標投影光学系40による2つのフォーカス指標像が現われ、眼底のフォーカスが合っていないとき、この2つのフォーカス指標像が分離しているので、これを一致するようにフォーカシングレンズ32が駆動される。フォーカシングレンズ32の移動は、検者の手動操作で行っても良い。
図7(a)は、右眼のアライメントを完了させたときにCCDカメラ65で撮像される前眼部像の例である。Puは瞳孔エッジ、P1は瞳孔中心、Moは指標像Ma,Mbの中間位置である角膜頂点位置を示している。
アライメント及びフォーカス合わせが完了すると、制御部81は、スイッチ84bで設定された眼底周辺の撮影部位(領域112〜117)の撮影ができるように、モータ73を駆動して右眼の周辺部に向けられる固視標71c〜71hを光源74の前に配置する。ここでは、スイッチ84bにより固視標71fが光源74の前に配置れて、領域115が撮影されるものとする。
固視標71fが光源74の前に配置されると、被検者は固視標71fを固視するために、眼球が回旋し、図7(b)に示す様に、瞳孔中心P1が画面の中心(撮影光学系の中心)からずれる。このため、制御部81は、画像処理部80によりCCDカメラ65で撮像された前眼部像から瞳孔中心P1を求め、撮影(投光)光学系の軸L1が瞳孔中心P1を通るようにアライメントする。図7(c)に示す様に瞳孔中心P1に投光光学系の中心を通すことで、より明るく眼底を照明することができる。
また、制御部81は、画像処理部80により角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置ズレ及びスイッチ84cで選択された被検眼の左右情報から撮影される眼底部位を予測する。制御部81は、予測された眼底部位によって撮影光源14の撮影光量を調節する。
制御部81は、被検眼の左右情報から、乳頭が眼底の左右どちらの方向にあるのかを判定し、角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置ズレから撮影画像に乳頭が含まれるかどうかを予測する。例えば、図8(a)に示す様に角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置ズレが所定の許容範囲内(判定基準として予め定められている)にあれば、黄斑が撮影中心にあると予測される。これは、図5の領域111Rが撮影される場合である。また、被検眼が右眼であり、図8(b)に示す様に、角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置が、右方向に所定の距離ΔL(これも判定基準として予め定められている)以上に離れている場合は、撮影される眼底像の中心付近に乳頭があると予測される。これは、図5の領域115が撮影される場合である。逆に、角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置が、左方向に所定の距離ΔL以上離れている場合は、図5の領域112が撮影されると予測される。図5における他の領域113,114,116,117の撮影についても、同様な考えで、角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置の方向と距離の関係により予測される。
中心に乳頭を含む領域115が撮影されると予測された場合、制御部81は、撮影光源14の撮影光量を通常の撮影光量(黄斑を撮影中心とした領域111Rの撮影光量を基準した光量)より1段階下げて暗くする。また、予測された眼底部位が乳頭を含まない周辺部領域112、113、117の方向では通常の撮影光量より1段階上げて明るく設定する。撮影される眼底部位の周辺に乳頭が位置するような周辺領域114、116では、撮影光量は通常のままとする。
また、最初に眼底後極部付近を中心として撮影する基準位置に固視標を呈示してアライメントした時点で、角膜頂点位置Moに対する瞳孔中心P1の位置ズレをオフセット量として記憶しておき、このオフセット量を眼底部位予測時の補正に用いれば、より確かに眼底部位を予測し、予測された眼底部位に合った光量調整を行うことができる。
また、制御部81は、画像処理部80によりCCDカメラ65で撮像された瞳孔を画像処理部80によって2値化し、2値化した画像から瞳孔径を測定して求め、瞳孔の大きさ(面積)によって撮影光源14の撮影光量を調節する。瞳孔が例えば、瞳孔面積12.6mm2(瞳孔径φ4mm)より小さければ上記の設定光量よりさらに明るめに設定する。また、眼底の周辺部撮影では、眼球が回旋しているため、撮影光軸L1方向からは瞳孔が楕円形状となる。円形から楕円になればなる程、眼底に到達する撮影光量が小さくなるため、撮影像が暗くなる。このため、瞳孔の大きさ(面積)によって撮影光量を調節させることによって適度な明るさの撮影像を得ることができる。また、2値化した画像から瞳孔の中心(重心)を求め、瞳孔の中心の撮影光軸L1からのズレ量によっても撮影光源14の撮影光量を調節する。つまり、瞳孔の中心の撮影光軸L1からのズレ量が大きければ撮影光量は設定光量よりさらに明るめに設定する。
また、固視標呈示光学系70の固視標呈示位置の切り替えは、上述のように8個の固視標71を視標板72の回転によって切り替える他に、赤色の光源74の位置を手動で任意に切り替える方法であっても良い。任意に固視標呈示位置を切り替えても、眼底部位予測を行っているため、撮影部位により撮影光源14の撮影光量を自動で調節することができる。
またさらに、スイッチ84のスイッチ信号による固視標呈示位置の切り替えにより、被検眼の視線が誘導されて撮影されるべき眼底部位が定められるので、これに対して予測された眼底部位がずれている場合には、制御部81はその旨を警告するメッセージをモニタ8に表示する。この場合、検者は被検者に固視標を固視しているかを確認する等の処置をとることにより、不適切な撮影の実行を事前に回避することができる。
アライメント、撮影光量の設定が完了すると、検者は撮影スイッチ83を押して撮影を実行する。制御部81は挿脱機構66を駆動することによりダイクロイックミラー24及び平行板ガラス23を光路から離脱させると共に、撮影光源14を発光する。眼底の部位、瞳孔の大きさに応じた撮影光源14の発光により、眼底は可視光により照明され、眼底からの反射光は対物レンズ25、孔あきミラー22の開口部、撮影絞り31、フォーカシングレンズ32、結像レンズ33、ダイクロイックミラー34を経てCCDカメラ35に結像する。モニタ8の表示は画像処理部80によってCCDカメラ35で撮影されたカラーの眼底画像に切換えられる。
上記では、撮影光量の調節を撮影光源14の駆動によって行ったが、これに限らず、投光光学系に絞りや減光フィルター等を設け、絞りや減光フィルターの挿脱によって光量調節を行っても良い。
本発明に係る無散瞳型の眼底カメラの構成図である。 撮影部に収納される光学系及び制御系の概略構成図である。 光路分岐部材によって生じる光軸ずれと、平行板ガラスによる光軸ずれの補正を説明する図である。 固視標の構成を説明する図である。 眼底の撮影部位を説明する図である。 前眼部観察用のCCDカメラで撮像された前眼部像を示す図である。 前眼部画像における角膜輝点と瞳孔中心を説明する図である。 角膜頂点位置、瞳孔中心と眼底撮影部位の関係を示す図である。
符号の説明
3 撮影部
8 モニタ
10 照明光学系
14 撮影光源
30 眼底観察・撮影光学系
35 CCDカメラ
50 アライメント指標投影光学系
51 光源
52 コリメーティングレンズ
53 光源
60 前眼部観察光学系
65 CCDカメラ
70 固視標光学系
71 固視標
71a〜h 固視標
72 視標板
73 モータ
74 光源
80 画像処理部
81 制御部
84 スイッチ部
84a スイッチ
84b スイッチ
84c スイッチ
84d スイッチ


Claims (1)

  1. 撮影用照明光源により被検眼眼底を照明する照明光学系と、該照明光により照明された被検眼眼底を撮影する撮影光学系とを備える眼底カメラにおいて、被検眼の視線を誘導するための固視標の呈示位置を中心部と周辺部の撮影用に変更可能な固視標呈示手段と、該固視標呈示手段により被検眼の視線を誘導した状態で被検眼の瞳孔を含む前眼部像を撮影するための前眼部観察光学系と、該前眼部観察光学系により得られる前眼部画像を画像処理して瞳孔中心を求めるとともに,前記画像処理により得られる角膜頂点位置と瞳孔中心のずれ,または撮影光軸と瞳孔中心のずれに基づいて前記撮影光学系で撮影される眼底部位を予測する予測手段と、該予測手段の予測結果に基づいて前記照明光学系の照明光量を変える光量制御手段と、を備えることを特徴とする眼底カメラ。
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