JP4615509B2 - コンベア炉 - Google Patents

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Description

本発明は、付着物を付着させた基板を乾燥もしくは焼成させるコンベア炉に関するもので、特に、基板を自動搬送させる際に傷が付き難いコンベア炉に関する。
電気回路基板の半田付け工程や、太陽電池、液晶パネルのペーストのスクリーン印刷電極形成工程では、基板上の濡れた状態の半田やペーストを乾燥する際に、コンベア炉で大量の基板の乾燥や焼成を行っている。コンベア炉は、これ以外の産業分野でも広く用いられている。
以下、図12〜図18を参照して従来のコンベア炉について説明する。図12は従来のコンベア炉100を示す斜視図である。また、図13は太陽電池の基板101を示す斜視図である。図中、102は搬送ベルト、103はベルト駆動ローラ、104はチャンバー、105はランプヒータ、106は基板101の表(おもて)面に形成された表電極、107は基板101の裏面に形成された裏電極である。
次に、コンベア炉100の動作について説明する。ベルト駆動ローラ103の回転によって、搬送ベルト102はチャンバー104内を移動する。搬送ベルト102上には複数の基板101が載置されており、ランプヒータ105の点灯によって、基板101はチャンバー104内で加熱される。
太陽電池の基板101に表電極106や裏電極107を形成する工程では、スクリーン印刷で金属ペーストをパターニングし、続いて乾燥や焼成によって電極を形成する方法が良く用いられる。この基板101の裏電極107側を下にして、搬送ベルト102に直に載せて乾燥や焼成を施すと、図14に示すようなベルト痕108や裏電極剥離痕109が発生し、不良品を多数製造することになる。
また、基板101を直接、搬送ベルト102上に載せると、基板101と搬送ベルト102が焼成による反応で合金化して密着する。さらに、乾燥コンベア炉では基板101と搬送ベルト102に間隙がないため、炉出口での取り出しの自動化は困難であった。
次に、図15に示すように、台形状の基板保持ワイヤ110aを搬送ベルト102に装着すれば、基板101を搬送ベルト102から浮かせることができ、炉出口での基板101の取り出しが容易になる。しかし、基板101と基板保持ワイヤ110aとは点接触で不安定な状態になり、コンベア炉100内における雰囲気ガスの流速や装置の振動によって、搬送ベルト102における基板101の相対位置のずれが顕著になる欠点があった。また、基板保持ワイヤ110bのように上面形状が斜めに変形すると、裏電極107に図13に示す裏電極剥離痕109を生じたり、基板保持ワイヤ110bと基板101がペーストの合金反応で固着して取り出せなくなるといった問題が生じた。
さらに、炉出口の自動取り出しを行うためには、搬送ベルト102上の基板101を検出してから、基板101を取り出さなければならない。炉出口には、搬送ベルト102上の基板101を検出するための基板検出器111が設けられている。図16に示すように、基板検出器111は、搬送ベルト102の下面に設けられ検出光を投光する投光素子111aと、搬送ベルト102の上面に設けられ検出光を受光する受光素子111bとを備えている。
基板検出器111の投光経路112は、搬送ベルト102上面とのなす角(φ)が90゜になるように設定されている。そして、基板101の先端が投光経路112を遮ると、基板検出器111から制御部(図示せず)に検出信号が与えられ、制御部では基板取り出しフォーク113に基板取り出しの指示を与える。この指示に従って、基板取り出しフォーク113は基板101を下から垂直に押し上げて、搬送ベルト102から基板101を取り出す。
ところで、多数の基板101を同時処理するためには、基板101を複数列で炉内に投入する必要がある。このため通常では、図17に示すように複数列の基板101を一体型基板取り出しフォーク114で取り出し、基板収容フォーク115へ搭載する。
このような自動取り出し機構の場合、次のような課題がある。
まず、従来のコンベア炉100は、図16に示すような基板検出器111を用いているので、炉内で基板101が位置ずれを起こし、基板101の前後の間隔が狭くなって炉から出てきた場合、基板検出器111の投光経路112が遮断されたままになり、基板検出が不可能になる。
また、従来のコンベア炉100は、図17に示すような一体型基板取り出しフォーク114を用いているので、搬送方向にずれて先に検出された基板101は、一体型取り出しフォーク114上に真空吸着等で固定される。ここで、基板保持ワイヤ110の高さに不均一があると、図18に示すように、後から遅れて検出された基板101を待つ間に、一体型基板取り出しフォーク114に固定された基板101が基板保持ワイヤ110に衝突し、基板欠けや割れを生じることがあった。
さらに、一体型取り出しフォーク114を使わない場合でも、基板101を基板保持ワイヤ110から持ち上げる時間が僅かだが必要であり、ベルト速度がそれに比べて速い場合にも同じように破損する可能性がある。また、一体型取り出しフォーク114から基板収容フォーク115に基板101を移す際に、基板101の位置ずれが生じることがあり、この場合には、収容カセット116に収容する際に基板101が破損してしまい問題であった。
なお、以上の従来技術は、太陽電池の基板を用いて説明したが、これは濡れた半田を乾燥させたりする電気回路基板等の製造ラインでも当てはまることである。また、基板保持ワイヤ110の代わりに一定の幅を有する板を用いても同様である。
以上のように、従来のコンベア炉100は、基板被乾燥物や被焼成物の表面に欠陥を発生させたり、連続して搬送される基板101を誤検出して取り出さなかったり、取り出しフォーク113に取り付けられた基板101と基板保持ワイヤ110が衝突し、基板101が破損したり、基板101を収容カセット116に収容する際に基板101が破損したりする問題があった。
本発明は、このような問題を解決し、基板101を自動搬送させる際に傷が付き難いコンベア炉を提供することを目的とする。
請求項1は、基板上に付着させた付着物を乾燥又は焼成させるコンベア炉において、基板を搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトの搬送路上に設けられ、搬送ベルト上の基板を加熱するチャンバーと、搬送ベルトの搬送路上に設けられ、搬送ベルト上の基板を検出する基板検出手段と、搬送ベルトの下流端に設けられ、基板検出手段の検出信号に基づいて、搬送ベルト上の基板を取り出す基板取出手段とを備え、基板検出手段は、搬送ベルトに対して30°以上150°以下に光軸を傾斜させた検出光を投光する投光部と、検出光を受光する受光部とを有することを特徴とする。
請求項2は、請求項1において、基板取出手段は、搬送ベルト上の基板を取り出す際に、搬送ベルトの速度よりも速い速度で基板を搬送ベルトから上方に持ち上げることを特徴とする。
以下、本発明に係るコンベア炉の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るコンベア炉1を示す斜視図である。図1において、2は基板3を搬送する搬送ベルト、4は搬送ベルト2の両端に設けられ、搬送ベルト2を駆動させる一対のベルト駆動ローラ、5は搬送ベルト2の中央部に設けられ、搬送ベルト2上に載置された基板3を加熱するチャンバー、6は搬送ベルト2の上流端に設けられ、搬送ベルト2に基板3を投入する基板投入器、7は基板投入器6に設けられた一対の基板投入フォーク、8は搬送ベルト2の下流端に設けられ、搬送ベルト2から基板3を取り出す基板取出器(基板取出手段)、9は基板取出器8に設けられた一対の基板取出フォーク(基板取出手段)、10は搬送ベルト2上に設けられ、基板3が直接、搬送ベルト2に接触しないように基板3を保持する基板保持ワイヤ(基板保持手段)である。
また、11は搬送ベルト2上を搬送させて乾燥または焼成された基板3を収容する収容カセット(基板収容ケース)、12は基板取出器8によって搬送ベルト2から取り出された基板3を収容カセット11まで搬送させる2本の搬送レール、13は基板取出フォーク9上の基板3を受け取って搬送レール12に沿ってリニアに移動する基板収容フォーク、14は基板収容フォーク13を螺合させて、基板収容フォーク13を搬送レール12に沿って一定ピッチで送り出す送りネジ、15は搬送レール12に設けられ、基板収容フォーク13上の基板3を整列させる基板整列器(基板整列手段)である。ここで、基板整列器15は、搬送レール12に沿って並ベられ、基板3を段階的に整列させる複数の整列ピン15a〜15cを有している。
次に、実施の形態1に係るコンベア炉1の動作を説明する。まず、ペーストが印刷されたり、半田付けされた基板3が基板投入フォーク7により、連続してコンベア炉1に投入される。基板3は搬送ベルト2上の基板保持ワイヤ10に横2列に載置され、搬送ベルト2の移動によりチャンバー5内を通過する。チャンバー5内はランプヒータ(図示せず)によって加熱され、基板3はチャンバー5内を通過する際に乾燥または焼成される。
チャンバー5から出てきた基板3は基板取出フォーク9で持ち上げられ、搬送ベルト2から取り出される。基板取出フォーク9上の基板3は基板収容フォーク13に載せ替えられ、搬送レール12に沿って移動する。搬送レール12を移動する途中で、基板3は整列ピン15a〜15cによって順次整列させられる。整列した基板3はさらに搬送されて、搬送レール12の下流端に設けられた収容カセット11に順次収容される。
ここで、一対の基板取出フォーク9を独立して動作させれば、横2列に搬送される基板3が前後方向にずれていても、それぞれ最適なタイミングで基板3をリフトアップすることができる。2列の基板2をリフトアップ後、2本の基板取出フォーク9は同時に基板収容フォーク13へ移動して、基板取出フォーク9上の基板2を基板収容フォーク13に移す。本実施の形態ではこのような取り出し方式を採用しているので、基板3と基板保持ワイヤ10との衝突による基板3の損傷や基板収容フォーク13に移す際の位置ずれを防止することができる。
次に、基板整列器15について説明する。図2は、基板整列器15の構成を示す平面図である。基板整列器15は、搬送レール12上に固定された3組の整列ピン15a〜15cを備えている。各整列ピン15a〜15cは、略L字形状を有しており、両先端に基板押出し用のパットが装着されている。搬送レール12には、搬送方向に沿って等間隔に配置された複数組の基板保持ブロック16が設けられている。基板保持ブロック16は、2本の搬送レール12からそれぞれ対向する方向に延在し、両先端が上方に屈曲している。
図2に示すように、基板収容フォーク13に載置された基板3は、毎回その位置がずれている。この後、基板収容フォーク13は一定ピッチずつ基板3を収容カセット11に向かって移動するが、1ピッチ送る毎に基板保持ブロック16上で一定時間静止待機する。この静止時間に整列ピン15a〜15cが基板3を徐々に整列させる。
即ち、図3(a)に示すように、基板収容フォーク13が収容カセット11に向けて移動している間は、基板収容フォーク13が上昇しているため、基板保持ブロック16の先端と基板3とは遊離している。次に、図3(b)に示すように、1ピッチ送って各基板3が整列ピン15a〜15cと対向する位置に来ると、基板収容フォーク13は収容カセット11に向けた移動を止めて降下する。その結果、各基板3は基板保持ブロック16の先端で支持される。更に、図3(c)に示すように、整列ピン15a〜15cが押出し方向に移動して、各基板3を整列させる。
図4に示すように、基板3の径をa、整列ピン15aの移動距離をb、基板3の可動範囲をcとすると、静止待機中の基板3が(c+2b)の範囲でずれて載置された場合、整列ピン15aで上下左右bだけ押し込んで、基板3が基板3の径aよりも大きな可動範囲c内になるように整列される。次にピッチ送りされて、次の整列ピン15bではさらに狭い基板可動範囲になるように設定し、次のピッチ送りでは整列ピン15cで基板可動範囲と基板が一致するようにする。つまり、整列ピン15a〜15cの順に徐々に基板の位置ずれを修正する。
このように、各整列ピン15a〜15cの移動距離は、整列ピン15a、整列ピン15b、整列ピン15cの順番に段階的に増加しているので、各整列ピン15a〜15cが基板3に与える一回当たりの衝撃は少ない。その結果、整列ピン15a〜15cが基板3に与える衝撃が緩和され、基板3の割れや欠けが抑制される。また、各整列ピン15a〜15cによって基板3を整列させる際には、接触面積の大きい基板収容フォーク13を離隔して、代わりに接触面積の小さい基板保持ブロック16の先端で基板3を支持している。その結果、基板3を整列させる際の基板3の破損が減少し、基板3加工の歩留まりが向上する。
次に、基板保持ワイヤ10について説明する。図5は、図1に示す搬送ベルト2をA−A線に沿って切断した断面図である。図5において、17は基板3の裏面に付着したペースト(付着物)である。基板保持ワイヤ10は、搬送方向と直交する方向に並置されており、略逆V字状に形成されている。このため、基板保持ワイヤ10は内側が低くなるように上端10aを傾斜させて、この傾斜した上端10aに基板3が載置されている。その結果、基板3の端部3aのみが基板保持ワイヤ10に接触することとなり、基板3の裏面に、ワイヤ痕や裏電極剥離痕が生じることはない。よって、不良品の発生が減少し、基板3加工の歩留まりが向上する。
図5では、一定仰角θ1を持たせた基板保持ワイヤ10が基板3の端部3aを保持する機構になっている。さらに、基板3を基板保持ワイヤ10に戴置してもペースト17と基板保持ワイヤ10が接触しないように、基板保持ワイヤ10の仰角θ1を決定している。
即ち、基板3の端部3aとペースト17の端部との距離をs、ペースト17の厚みをt、基板保持ワイヤ10とペースト17の端部とが接触する角度をθ0(tanθ0=t/s)、基板3の端部3aまでの基板保持ワイヤ10のワイヤ仰角をθ1とすると、限界仰角θ0に比べて、基板保持ワイヤ10の仰角θ1が大きければ、ペースト17が基板保持ワイヤ10に接触することはない。従って、次式を満足すればよい。
tanθ1>tanθ0=t/s
また、基板保持ワイヤ10の上端10aが直線でない場合は、基板保持ワイヤ10の接触限界仰角θ0はワイヤ形状から決定されるべきものである。このように、tanθ1>t/sの関係を満たすように、基板保持ワイヤ10の上端10aを調整することにより、基板3の裏面に付着したペースト17が基板保持ワイヤ10および搬送ベルト2と接触することはないので、ペースト17の裏面にワイヤ痕やベルト痕が生じることはない。よって、不良品の発生が減少し、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。
なお、基板保持ワイヤ10の代わりに、基板保持ワイヤ10と同様の外観を有し、図5の紙面に対して奥行き方向に厚みのある板状の部材であってもよい。この場合にも、基板保持ワイヤ10と同様に不良品の発生が減少し、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係るコンベア炉を説明する。図6は、実施の形態2のコンベア炉に設けられた基板保持ワイヤ18を示す断面図である。この実施の形態2が図5に示す実施の形態1と異なるのは、基板保持ワイヤ10の代わりに、基板保持ワイヤ18を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図6に示すように、基板保持ワイヤ18は、基板3の端部3aを保持する基部18aと、台形状に突出し基板3の乗り越えを防止する頂部18bとを備えている。そして、基部18aの仰角をθ1、頂部18bの仰角をθ2とすると、θ2>θ1の関係が成り立つ。このように、基部18aの仰角θ1に比べて頂部18bの仰角θ2が大きいので、チャンバー5内での搬送ベルト2に対する基板3の位置ずれを一定範囲以内に抑制でき、濡れたペーストや半田が付着した基板3を大量に連続して搬送することができる。
その結果、位置ずれによる基板3の破損が防止でき、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。また、基板3の端部3aのみが基板保持ワイヤ18に接触するので、基板3の裏面にワイヤ痕や裏電極剥離痕が生じることはない。
なお、基板保持ワイヤ18の代わりに、基板保持ワイヤ18と同様の外観を有し、図6の紙面に対して奥行き方向に厚みのある板状の部材であってもよい。この場合にも、基板保持ワイヤ18と同様に位置ずれによる基板3の破損が防止でき、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係るコンベア炉を説明する。図7は、実施の形態3のコンベア炉に設けられた基板保持ワイヤ19を示す断面図である。この実施の形態3が図5に示す実施の形態1と異なるのは、基板保持ワイヤ10の代わりに、基板保持ワイヤ19を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、基板保持ワイヤ19は、基部19aから頂部19bに向けて仰角が徐々に大きくなるような滑らかな曲線状に形成されている。従って、基部19aの仰角をθ1、頂部19bの仰角をθ2とすると、θ2>θ1の関係が成り立つ。このように、基部19aの仰角θ1に比べて頂部19bの仰角θ2が大きいので、チャンバー5内での搬送ベルト2に対する基板3の位置ずれを一定範囲以内に抑制でき、濡れたペーストや半田が付着した基板3を大量に連続して搬送することができる。
その結果、位置ずれによる基板3の破損が防止でき、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。また、基板3の端部3aのみが基板保持ワイヤ19に接触するので、基板3の裏面にワイヤ痕や裏電極剥離痕が生じることはない。
なお、基板保持ワイヤ19の代わりに、基板保持ワイヤ19と同様の外観を有し、図7の紙面に対して奥行き方向に厚みのある板状の部材であってもよい。この場合にも、基板保持ワイヤ19と同様の効果が得られる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係るコンベア炉を説明する。図8は、実施の形態4のコンベア炉に設けられたベルヌーチャック(基板吸引手段)20を示す断面図である。この実施の形態4が図1に示す実施の形態1と異なるのは、基板投入フォーク7と基板取出フォーク9との少なくとも一方の代わりに、ベルヌーチャック20を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、ベルヌーチャック20は、断面逆T字形状を有しており、底面20aで基板3を吸着する。この底面20aの中央部にはエアー吹き出し口21が設けられ、周辺部には逆V字状の基板保持ワイヤ(基板保持部)22が設けられている。ベルヌーイチャック20は、ペースト17が付着した基板3に対してエアー吹き出し口21からエアーを吹き付けて、エアー圧と大気圧の差圧で基板3を重力に逆らって吸引させるチャックである。
基板3の端部を基板保持ワイヤ22で保持することにより、基板3のペースト17がベルヌーイチャック20の底面20aに直接接触するのを防止している。即ち、基板3の端部3aとペースト17の端部との距離をs、ペースト17の厚みをt、基板保持ワイヤ22とペースト17の端部とが接触する角度をθ0(tanθ0=t/s)、基板3の端部3aまでの基板保持ワイヤ22のワイヤ仰角をθ1とすると、限界仰角θ0に比べて、基板保持ワイヤ22の仰角θ1が大きければ、ペースト17が基板保持ワイヤ22に接触することはない。従って、次式を満足すればよい。
tanθ1>tanθ0=t/s
また、基板保持ワイヤ22が直線でない場合は、基板保持ワイヤ22の接触限界仰角θ0はワイヤ形状から決定されるべきものである。このように、tanθ1>t/sの関係を満たすように、基板保持ワイヤ22を調整することにより、基板3の裏面に付着したペースト17が基板保持ワイヤ22およびベルヌーイチャック20の底面20aと接触することはないので、ペースト17の裏面にワイヤ痕などが生じることはない。よって、不良品の発生が減少し、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係るコンベア炉を説明する。図9は、実施の形態5のコンベア炉に設けられた端部挟持器(端部挟持手段)23を示す断面図である。この実施の形態5が図5に示す実施の形態1と異なるのは、基板保持ワイヤ10の代わりに、端部挟持器23を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図9に示すように、端部挟持器23は、搬送ベルト2上に固定された断面L字形状の一対のベルト固定治具24と、ベルト固定治具24上を摺動し、基板3の両端部を挟持する断面L字形状の一対の基板押え治具25と、ベルト固定治具24と基板押え治具25とを連結する連結棒26と、連結棒26に巻き付けられ、基板押え治具25を基板3方向に押圧するバネ27とを備えている。
ベルト固定治具24と基板押え治具25とを連結する連結棒26は伸縮自在であり、バネ27に圧縮力をかけて、ペースト17が付着した基板3を挟持して固定している。基板3をチャンバー5へ投入したり、取り出す際に基板押え治具25を開閉して基板3を出し入れするようにすると、濡れたペーストや半田が付着した基板3のベルト上での相対的な位置ずれが生じない。その結果、位置ずれによる基板3の破損が防止でき、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。
実施の形態6.
次に、実施の形態6に係るコンベア炉を説明する。図10及び図11は、実施の形態6のコンベア炉に設けられた基板検出器(基板検出手段)28を示す図である。この実施の形態6が図1に示す実施の形態1と異なるのは、搬送ベルト2の搬送路上に基板検出器28を備えている点である。その他の構成については実施の形態1と同一又は同等である。なお、実施の形態1と同一又は同等な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、基板検出器28は、搬送ベルト2の下方に設けられ、斜め上方に向けて検出光を投光する投光部29と、搬送ベルト2の上方に設けられ、検出光を受光する受光部30とを備えている。基板保持ワイヤ10に載置された先行基板3aと後続基板3bとが接触した状態で搬送されている場合、先行基板3aを基板取出フォーク9でリフトアップすると、先行基板3aと後続基板3bとの間に斜め方向に隙間ができる。この隙間に基板検出器28の検出光を通すように、投光部29から投光される検出光の光軸31を傾斜させる。
このように、基板検出器28を配置すると、先行基板3aと後続基板3bとが搬送ベルト2上で接触していても、リフトアップ時に隙間ができて、検出光をオン・オフすることができる。その結果、基板3a,3bの検出が可能となり、チャンバー5内で基板3a,3bの配列がずれた場合でも、チャンバー5出口で基板3a,3bを容易に取り出すことができる。
ここで、搬送ベルト2の上面と検出光の光軸31との為す角度を搬送方向から測ってφ1とすると、φ1が小さな角度の場合には搬送ベルト2が検出光を遮蔽して、基板3a,3bの検出ができなくなる。このため、φ1の実用的な範囲は90〜150゜である。
また、図11に示すように、先行基板3aを基板取出フォーク9でリフトアップし、引き続いて搬送方向に搬送ベルト2よりも速い速度で先行基板3aを基板取出フォーク9で待避させる場合、先行基板3aと後続基板3bとの間に斜め方向に隙間ができる。この隙間に基板検出器28の検出光を通すように、投光部29から投光される検出光の光軸31を傾斜させる。
このように、基板検出器28を配置すると、先行基板3aと後続基板3bとが搬送ベルト2上で接触していても、リフトアップ時に隙間ができて、検出光をオン・オフさせることができる。その結果、基板3a,3bの検出が可能となり、チャンバー5内で基板3a,3bの配列がずれた場合でも、チャンバー5出口で基板3a,3bを容易に取り出すことができる。
ここで、搬送ベルト2の上面と検出光の光軸31との為す角度を搬送方向から測ってφ2とすると、φ2が小さな角度の場合には搬送ベルト2が検出光を遮蔽して、基板3a,3bの検出ができなくなる。このため、φ2の実用的な範囲は30〜90゜である。
このように、φ1の実用的な範囲は90〜150゜であり、φ2の実用的な範囲は30〜90゜である。従って、基板検出器28の検出光の光軸31を、搬送ベルト2に対して30以上150゜以下になるように調整すれば、先行基板3aと、後続基板3bとが重なって搬送されても容易に検出できる。その結果、基板取出フォーク9で確実に基板3a,3bをリフトアップすることができ、基板3a,3bの検出ミスによる基板3a,3bの破損等を未然に防止することができる。よって、基板3a,3bの加工処理における歩留まりが向上する。
実施の形態7.
図17に示した一体型基板取り出しフォーク114は、リフトアップ前に基板101を吸着してそのまま待機しているので、基板101が基板保持ワイヤ110と衝突して基板101が破損したり、位置ずれを起こしたりしていた。図1に示した実施の形態1では、基板取り出しフォーク9を独立して駆動させているので、リフトアップ前に基板3を吸着してそのまま待機させる必要がなく、上述の問題は発生しない。
一体型基板取り出しフォーク114を用いても、上述の問題を発生させない方法がある。即ち、実施の形態7では、一体型基板取り出しフォーク114で基板3を吸着する際には、一体型基板取り出しフォーク114の速度をベルト2の速度以上に設定している。その結果、一体型基板取り出しフォーク114に基板3を吸引させた状態で待機させている間に、基板3が基板保持ワイヤ10と衝突することはない。よって、基板3の破損を未然に防止することができ、基板3の加工処理における歩留まりが向上する。また、この方法を採用することにより、図10、図11に示した基板検出器28の光路の確保が容易になる。
(発明の効果)
本発明に係るコンベア炉は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。即ち、基板整列手段では、複数の整列ピンを用いて段階的に基板を整列させている。その結果、各整列ピンが基板に与える衝撃が緩和され、基板の割れや欠けが抑制される。
また、基板保持手段では、内側が低くなるように上端を傾斜させて、この傾斜した上端に基板を搭載している。このため、基板の端部のみが基板保持手段に接触することとなり、基板の裏面に、ワイヤ痕や裏電極剥離痕が生じることはない。その結果、不良品の発生が減少し、基板加工の歩留まりが向上する。
さらに、基板検出手段では、投光部から投光される検出光の光軸を傾斜させている。このため、先行基板と後続基板とが搬送ベルト上で接触していても、リフトアップ時にできた隙間に、検出光を通すことができる。その結果、基板の検出が可能となり、チャンバー内で基板の配列がずれた場合でも、チャンバー出口で基板を容易に取り出すことができる。
実施の形態1に係るコンベア炉を示す斜視図である。 基板整列器の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、基板整列器の動作を示す図である。 整列ピンによる基板の整列範囲を示す図である。 搬送ベルトをA−A線に沿って切断した断面図である。 実施の形態2に係るコンベア炉に設けられた基板保持ワイヤを示す断面図である。 実施の形態3に係るコンベア炉に設けられた基板保持ワイヤを示す断面図である。 実施の形態4に係るコンベア炉に設けられたベルヌーチャックを示す断面図である。 実施の形態5に係るコンベア炉に設けられた端部挟持器を示す断面図である。 実施の形態6に係るコンベア炉に設けられた基板検出器を示す図である。 実施の形態6に係るコンベア炉に設けられた基板検出器を示す図である。 従来のコンベア炉を示す斜視図である。 太陽電池の基板を示す斜視図である。 基板に発生したベルト痕や裏電極剥離痕を示す底面図である。 台形状の基板保持ワイヤを示す図である。 搬送ベルトと90°の角度に検出光を照射させる基板検出器を示す側面図である。 一体型基板取り出しフォークを示す平面図である。 一体型基板取り出しフォークと基板保持ワイヤとを示す側面図である。
符号の説明
1 コンベア炉
2 搬送ベルト
3 基板
5 チャンバー
8 基板取出器(基板取出手段)
9 基板取出フォーク(基板取出手段)
10,18,19 基板保持ワイヤ(基板保持手段)
11 収容カセット(基板収容ケース)
13 基板収容フォーク
15 基板整列器(基板整列手段)
15a〜15c 整列ピン
20 ベルヌーチャック(基板吸引手段)
21 エアー吹き出し口
22 基板保持ワイヤ(基板保持部)
23 端部挟持器(端部挟持手段)
28 基板検出器(基板検出手段)
29 投光部
30 受光部

Claims (1)

  1. 基板上に付着させた付着物を乾燥又は焼成させるコンベア炉において、
    前記基板を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの搬送路上に設けられ、前記搬送ベルト上の前記基板を加熱するチャンバーと、
    前記搬送ベルトの下方に設けられ搬送方向斜め上方に向けて検出光を投光する投光部、及び前記搬送ベルトの上方に設けられ前記検出光を受光する受光部を含み、前記搬送ベルト上の前記基板を検出する基板検出手段と、
    前記搬送ベルトの下流端に設けられ、前記搬送ベルト上の前記基板をリフトアップして取り出す基板取出フォークを含む基板取出手段とを備え、
    前記基板検出手段は、前記搬送ベルト上で先行する基板を前記基板取出フォークがリフトアップしたとき、先行する基板と後続する基板との間に形成された隙間に検出光を通すように、前記投光部から投光される検出光の光軸を傾斜させる
    ことを特徴とするコンベア炉。
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