JP4615499B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筐体に内装された光源から原稿の原稿面に照射される光の反射光により原稿画像を光学的に読み取る画像読取装置およびこの画像読取装置が適用された画像形成装置に関するものである。
従来特許文献1に記載されているような原稿の原稿面に形成された原稿画像を読み取る画像読取装置が知られている。この画像読取装置は、筐体内に走査可能に配設された光源からの光の原稿面からの反射光を、複数のミラーおよびレンズを介してアナログ回路基板に設けられたイメージセンサ(特許文献1では固体撮像素子、以下CCDという)へ入光し、当該CCDで光による画像情報をアナログ信号に変換するとともに、このアナログ信号をフレキシブルケーブルを介して接続されたディジタル回路基板へ入力することによりディジタル信号に変換するようになされている。
ディジタル回路基板を、アナログ回路基板に直接並設しないで、フレキシブルケーブルを介してアナログ回路基板に接続することにより、イメージセンサユニットが嵩高いディジタル回路基板により全体的に嵩高くなることが回避されるとともに、ディジタル回路基板の設置位置や設置姿勢を装置のコンパクト化を阻害しない状態で配設することが可能になり、設計上の自由度を向上させることが可能になって画像読取装置のコンパクト化に貢献する。
特開平11−27442号公報
ところで、通常、画像読取装置の筐体内には、原稿画像の走査のために光源やミラーを走行させるための駆動モータや駆動力伝達手段を備えた駆動機構が設けられている。かかる駆動機構の内の特に駆動モータについては、筐体内で光源やミラーの走行路と干渉しないようにするため設置位置が制約され、結果としてイメージセンサユニットにおけるアナログ回路基板の裏側(前記走行路と反対側)に配設されるのが一般的である。
かかる観点で特許文献1に記載の画像読取装置を見た場合、アナログ回路基板の直裏側に存在するフレキシブルケーブルの近傍に駆動モータに係る部材(例えば駆動軸)が必然的に配設されることになる。
そして、例えば駆動軸がフレキシブルケーブルの近傍に配設されているような場合、当該駆動軸がフレキシブルケーブルと接触すると、フレキシブルケーブルが損傷したり、アナログ信号にノイズが加わったりするという不都合が生じる。
また、通常、フレキシブルケーブルの上方には、埃の堆積を防止するためや放射ノイズを防止するべくカバーが設けられるが、このカバーが金属製である場合、フレキシブルケーブルがこの金属製のカバーと接触したときにもノイズが発生する。
本発明は、従来のかかる不都合を解消するべくなされたものであって、アナログ回路基板とディジタル回路基板との間に介設されたフレキシブルケーブルにおけるノイズの発生を有効に防止することができる画像読取装置およびこの画像読取装置が適用された画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、所定の筐体に内装された光源から原稿の原稿面に照射される光の反射光により原稿画像を光学的に読み取る画像読取装置であって、前記筐体には、所定のレンズを介して集光された反射光が入光されることにより当該反射光を電気的なアナログ信号に変換するイメージセンサを備えたアナログ回路基板と、前記アナログ信号をディジタル信号に変換する回路を備えたディジタル回路基板と、前記アナログ回路基板と前記ディジタル回路基板との間に介設された両者を電気的に接続する電線と、前記電線の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材とが備えられており、前記接触防止部材は、前記電線を支持した状態で当該電線の下部に配設された配設部材を跨ぐブリッジ部材と、
前記ブリッジ部材の頂部に形成された前記電線を外れ止めする、前記頂部に対し開閉可能な外れ止め部材と、前記外れ止め部材から前記電線の延びる方向に沿うように互いに反対方向へ向けて突設された一対のウイングとを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、原稿の原稿画像は、光源から照射される光の原稿面からの反射光がアナログ回路基板のイメージセンサに入光されることにより、当該イメージセンサは、原稿画像に応じた反射光をアナログ信号に変換する。そして、このアナログ信号は、電線を介してディジタル回路基板に入力されることにより当該ディジタル回路基板でディジタル信号に変換されて原稿画像の読み取り処理が完了する。このディジタル信号として読み取られた画像情報は、画像形成装置やコンピュータ等で画像形成処理のために使用される。
そして、画像読取装置には、電線の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材が備えられているため、電線が他の部材に接触することで当該電線により伝送される信号にノイズが発生するような不都合の発生が有効に防止される。
また、かかる構成によれば、電線の下部に配設された配設部材をブリッジ部材に跨がせた状態で、外れ止め部材を開いて当該電線をブリッジ部材の頂部で支持し、その後に外れ止め部材を閉じて当該外れ止め部材で外れ止めすることにより、電線は、その下面がブリッジ部材の頂部に支持されるとともに、その上面が外れ止め部材から互いに反対方向に向けて突設された一対のウイングにより覆われた状態になる。
このように、配設部材を跨いだブリッジ部材に電線を支持させることにより、電線は、その下面がブリッジ部材により保護されるとともに、その上面が当該電線を覆った一対のウイングにより保護されるため、結局電線は、その下部の配設部材や、上部に存在する、例えばカバー等の部材から電気的に保護され、これによってノイズの発生が有効に防止される。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記筐体には、前記光源を移動させることにより前記原稿面を走査する光源走行体と、前記反射光を反射させて前記イメージセンサに導くミラーと、前記ミラーを前記光源走行体の走行に同期させて移動させるミラー走行体と、前記光源およびミラー走行体を走行させる駆動モータとが備えられ、前記配設部材は、前記駆動モータの駆動軸であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、筐体内に設けられた駆動モータの駆動による光源走行体の走行によって光源から照射された光は、原稿の原稿面を走査し、この走査に供された光の反射光が光源走行体と同期して走行するミラー走行体のミラーによって適正に反射されてイメージセンサに入光され、イメージセンサは、この入光された反射光をアナログ信号に変換する。
このように筐体内には、イメージセンサが設けられている空間の片側に光源走行体やミラー走行体を走行させるとともに、反射光の光路のための空間を確保する必要があることから、駆動モータの駆動軸を設ける空間として必然的にイメージセンサを備えたアナログ回路基板と、このアナログ回路基板に並設されたディジタル回路基板との間の空間が採用されることになる。従って、アナログ回路基板とディジタル回路基板との間に介設される電線は、駆動軸の上部を通ることになるが、駆動軸を跨いだブリッジ部材により保護されるため、駆動軸が電線に影響を及ぼすことが確実に防止され、これによって駆動軸に起因した電線でのノイズの発生が有効に防止される。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像読取装置により読み取った原稿画像の画像情報に基づき所定の画像形成処理を施すことを特徴とする画像形成装置である。
かかる構成によれば、画像形成装置は、請求項1又は2に記載の画像読取装置の作用効果を享受し得るものになる。
請求項1記載の発明によれば、画像読取装置には、電線の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材が備えられているため、電線が他の部材に接触することで当該電線により伝送される信号にノイズが発生するような不都合の発生を有効に防止することができる。
また、請求項記載の発明によれば、配設部材を跨いだブリッジ部材に電線を支持させることにより、電線は、その下部がブリッジ部材により保護されるとともに、その上部が当該電線を覆った一対のウイングにより保護されるため、これらの保護で電線にノイズが発生することを有効に防止することができる。
請求項記載の発明によれば、アナログ回路基板とディジタル回路基板との間に介設される電線は、筐体内に配設される各種部材のロケーションにより必然的に駆動軸の上部を通ることになるが、駆動軸を跨いだブリッジ部材により保護されるため、駆動軸に起因した電線でのノイズの発生を有効に防止することができる。
請求項記載の発明によれば、画像形成装置を、請求項1又は2に記載の画像読取装置の作用効果を享受し得るものにすることができる。
まず、本発明に係る画像読取装置が適用された画像形成装置について説明する。図1は、本発明に係る画像読取装置が適用された画像形成装置の一実施形態の概要を示す説明図である。なお、図1においてY−Y方向を前後方向といい、特に−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
図1に示すように、画像形成装置10は、複写機として使用されるものである。かかる画像形成装置10は、胴内排紙型と称される箱形を呈した装置本体11と、この装置本体11の上部に設けられた、原稿画像を読み取る本発明に係る画像読取部16とを備えた基本構成を有している。本発明に係る画像読取装置(光学系ユニット20)は、画像読取部16内に装着されている。
前記装置本体11には、画像読取部16の光学系ユニット20によって読み取られた原稿の画像情報に基づき画像を形成する画像形成部12と、この画像形成部12によって形成され、用紙に転写された画像に定着処理を施す定着部13と、転写用の用紙を貯留する用紙貯留部14とが内装されている。装置本体11の頂部には、排出された定着処理後の用紙Pを受ける胴内排紙トレイ151を備えた排紙部15が設けられている。
前記画像読取部16は、上面にコンタクトガラス31を備えた光学系ユニット20を内装する外装カバー160を有し、この外装カバー160には、コンタクトガラス31上に載置された原稿を押さえるための原稿マット161が開閉自在に設けられている。かかる原稿マット161は、外装カバー160の上面後方位置(オペレータが操作する位置から見て奥側)に一対で設けられた蝶板部材162(図2)の蝶板軸回りに正逆回動可能とされ、コンタクトガラス31の上面を閉止した閉止姿勢T1と、コンタクトガラス31の上面を開放した開放姿勢T2との間で姿勢変更可能とされている。
前記光学系ユニット20は、コンタクトガラス31上に載置された原稿が原稿マット161によって押さえられた状態で、下方からコンタクトガラス31を介して原稿画像を読み取るようになっている。画像読取部16で読み取られた原稿の画像情報は、所定の処理が施された上で画像形成部12へ向けて出力される。
前記外装カバー160の適所には、原稿読み取りや複写処理等に関する処理条件を入力操作するための図略の操作パネル17が設けられているとともに、この操作パネル17に隣接して出力手段としてのLCD(Liquid crystal display)18が設けられている。前記操作パネル17には、商用電源からの電力の供給をオン・オフする電源スイッチ171、原稿の読み取り動作を開始させるスタートキー172、一旦設定した原稿の読み取り動作をキャンセルするキャンセルキー173、用紙Pへの転写枚数などを入力するためのテンキー174等が設けられ、これらのスイッチやキーの操作で画像形成処理が実行される。前記LCD18には、画像形成処理に関する各種のコメントや制御結果等が表示出力される。
前記画像形成部12は、用紙貯留部14から給紙された用紙にトナー画像を形成させるものである。かかる画像形成部12は、本実施形態では、上流側(図1の右側)から下流側へ向けて順次配設されたマゼンタ用ユニット12Mと、シアン用ユニット12Cと、イエロー用ユニット12Yと、ブラック用ユニット12Kとを有している。
各ユニット12M,12C,12Y,12Kには、感光体ドラム121および現像装置122がそれぞれ備えられている。各感光体ドラム121は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置122からトナーの供給を受けるようになっている。各現像装置122には、装置本体11の前面側(図1の紙面の表側)に配設された図略のトナーカートリッジからトナーが補給されるようになっている。
各感光体ドラム121の直下位置には帯電器123がそれぞれ設けられているとともに、各帯電器123のさらに下方位置には露光装置124が設けられている。そして、各感光体ドラム121は、前記帯電器123によって周面が一様に帯電され、画像読取部16で読み取られた画像データに基づく各色に対応したレーザー光が前記各露光装置124から帯電後の感光体ドラム121の周面に照射されることにより、各感光体ドラム121の周面に静電潜像が形成されるようになっている。かかる静電潜像に現像装置122からトナーが供給されることにより、感光体ドラム121の周面にトナー像が形成される。
感光体ドラム121の上方位置には、当該各感光体ドラム121に当接するように駆動ローラ125aおよび従動ローラ125b間に張設された転写ベルト125が設けられている。この転写ベルト125は、各感光体ドラム121に対応して設けられた転写ローラ125cによって感光体ドラム121の周面に押し付けられた状態で各感光体ドラム121と同期しながら駆動ローラと従動ローラとの間を周回するようになっている。
従って、転写ベルト125が周回することによりその表面に対しマゼンタ用ユニット12Mの感光体ドラム121によるマゼンタのトナー像の転写が行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にシアン用ユニット12Cの感光体ドラム121によるシアンのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、ついで転写ベルト125の同一位置にイエロー用ユニット12Yの感光体ドラム121によるイエローのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、最後のブラック用ユニット12Kの感光体ドラム121によるブラックのトナー像の転写が重ね塗り状態で行なわれ、これによって転写ベルト125の表面にカラ画像像が形成される。このカラ画像が用紙貯留部14から搬送されてきた用紙Pに転写されることになる。
そして、各感光体ドラム121の左方位置には当該感光体ドラム121の周面の残留トナーを除去して清浄化するクリーニング装置126が設けられている。クリーニング装置126によって清浄化処理された感光体ドラム121の周面は、新たな帯電処理のために帯電器123へ向かうことになる。
クリーニング装置126で感光体ドラム121の周面から取り除かれた廃トナーは、所定の経路を通って図略のトナー回収ボトルに回収され、貯留されるようになっている。
画像形成部12の左方位置には、上下方向に延びる用紙搬送路111が形成されている。この用紙搬送路111の適所には搬送ローラ対112が設けられている。そして、用紙貯留部14からの用紙がこの搬送ローラ対112の駆動で駆動ローラ125aに掛け回されている転写ベルト125へ向けて搬送されるようになっている。
かかる用紙搬送路111には、駆動ローラ125aと対向した位置に転写ベルト125の表面と当接した第2転写ローラ113が設けられ、用紙搬送路111を搬送されつつある用紙Pが転写ベルト125と第2転写ローラ113とに押圧挟持されることによって転写ベルト125上のトナー像が当該用紙Pに転写されるようになっている。
そして、転写ベルト125の右端部には、当該転写ベルト125の表面に残留した残留トナーを除去する転写ベルト用クリーニング装置127が設けられ、用紙Pへの転写処理が完了した転写ベルト125は、表面の残留トナーがこの転写ベルト用クリーニング装置127によって取り除かれ清浄化された状態で次の転写処理へ向けて周回されるようになっている。
前記定着部13は、画像形成部12で転写された用紙上のトナー像に対し定着処理を施すものであり、内部に加熱源であるハロゲンランプ等の通電発熱体を備えた定着ローラ131と、左方でこの定着ローラ131と対向配置された加圧ローラ132とを備えている。そして、第2転写ローラ113を介して画像形成部12から導出された転写処理済の用紙Pは、これら定着ローラ131および加圧ローラ132間に押圧挟持されつつ定着ローラ131により加熱される熱処理でトナー画像が用紙Pへ定着され、用紙上に安定した状態のカラー画像が形成されるようになっている。
定着処理の完了したカラー印刷済みの用紙Pは、定着部13の上部から延設された排紙搬送路114を通って装置本体11に設けられた胴内排紙トレイ151へ向けて排出されることになる。
前記用紙貯留部14は、装置本体11における露光装置124の下方位置に挿脱自在に装着された用紙トレイ141を有している。用紙トレイ141には用紙束が貯留されるようになっている。そして、用紙トレイ141に貯留された用紙束からピックアップローラ142の駆動で用紙Pが1枚ずつ繰り出され、用紙搬送路111を通って第2転写ローラ113と転写ベルト125との間のニップ部へ向かわせられるようになっている。
図2は、本発明に係る光学系ユニット(画像読取装置)20の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。また、図3は、図2に示す光学系ユニット20の正面断面視の説明図であり、図4は、図2に示す光学系ユニット20の平面視の説明図である。なお、図2〜図4においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
以下、図2〜図4並びに必要に応じて図1を参照しながら本発明に係る光学系ユニット(画像読取装置)20について説明する。
図2〜図4に示すように、前記光学系ユニット20は、箱形を呈した筐体30と、この筐体30に左右方向へ向けて正逆移動可能に内装され、かつ、原稿面に光を照射してその反射光を得る読取ユニット40と、この読取ユニット40からの反射光を集光して画像データとして取り込むレンズ・センサユニット50と、このレンズ・センサユニット50の後述するアナログ回路基板520にフレキシブルケーブル(電線)59を介して電気的に接続されるディジタル回路基板60と、前記フレキシブルケーブル59の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材70とを備えている。
前記筐体30は、画像読取部16の外装カバー160に収納され得るように外観形状が直方体状に形成されている。かかる筐体30の上面中央部には、矩形状を呈した大きな開口が設けられ、この開口に原稿を載置するためのコンタクトガラス31が嵌め込まれている。このコンタクトガラス31は、光学系ユニット20が画像読取部16内に装着された状態で画像読取部16の外装カバー160の上面に設けられた開口に臨むように設置位置が設定されている。
前記読取ユニット40は、図3に示すように、筐体30の左端部から若干右方に寄った位置(ホームポジション)を起点として右方に向けて往動することによりコンタクトガラス31上に載置された原稿の原稿面を走査した後に復動してホームポジションに戻るように構成されている。
このような読取ユニット40は、原稿面に向けて光を照射する光源ユニット41と、この光源ユニット41からの光の原稿面での反射光を光路に沿うように反射させてレンズ・センサユニット50へ導くミラーユニット42とを備えている。
前記光源ユニット41は、図3における左右方向に向けて正逆走行する正面視で左右方向に長尺の第1走査枠体(光源走行体)411と、この第1走査枠体411に支持された、当該第1走査枠体411の走行方向と直交する前後方向(図3の紙面に直交する方向)に向けて長尺の光源部材412と、この光源部材412から照射された光の原稿画面からの反射光を左方に向けて反射させる第1ミラー413とを備えている。
前記光源部材412は、所定のフレームに発光ダイオード(LED(light emitting diode))からなる単位LED(光源)412aの複数個が並設されることによって形成されている(図4参照)。かかる複数の単位LED412aが一斉に発光されることにより各単位LED412aから照射された光がコンタクトガラス31を介して原稿P1の原稿面で反射されるようになされている。そして、原稿P1の原稿面で反射された光源部材412からの反射光は、第1ミラー413によって左方へ向けて反射される。
前記ミラーユニット42は、光源ユニット41の左方に設けられ、左右方向に向けて正逆走行する第2走行枠体(ミラー走行体)421と、この第2走行枠体421に支持された第2ミラー422および第3ミラー423とを備えている。前記第2走行枠体421は、図3に示すように、正面視で縦長に形成され、上端位置が光源ユニット41の上端位置と略同一レベルに設定されている一方、下端位置が光源ユニット41の下端位置より下方に突出している。
前記第2ミラー422は、前記第1ミラー413が反射した光を下方に向けて反射する。また、前記第3ミラー423は、第2ミラー422の下方で第2ミラー422と対向配置され、当該第2ミラー422が反射した光を右方に向けて反射する。第2ミラー422からの反射光によって姿勢調整手段60へ向かう光路Lが形成されている。
そして、第3ミラー423が反射した光は、レンズ・センサユニット50に入力され、ここで光の信号が電気信号に変換された上で電気信号のアナログ量が画像情報としてのディジタル量に変換される。
前記光源ユニット41とミラーユニット42とは、駆動モータ80の駆動により図略のプーリー間に張設された走行ワイヤの周回によって互いに連係しながら異なる移動速度(具体的には、光源ユニット41の移動速度は、ミラーユニット42の移動速度の2倍に設定されている。)で移動するようになされている。
そして、光源ユニット41は、ミラーユニット42の2倍の速度で移動することにより、光源ユニット41および読取ユニット40が図3に実線で示すホームポジションに位置している状態でも、図3に二点鎖線で示す任意の位置に移動した状態でも、第1ミラー413から第2ミラー422および第3ミラー423を介してレンズ・センサユニット50へ到達する光路の距離は一定とされ、これによって読取ユニット40がいずれの位置に位置した状態でも原稿面からの反射光が同一条件でレンズ・センサユニット50へ入力される。
前記レンズ・センサユニット50は、レンズ512を備えたレンズユニット51と、このレンズユニット51の図1における右方位置に対向配置されたイメージセンサとしてのCCD(charge coupled device)521aを有するアナログ回路基板520を備えたイメージセンサユニット52と、このイメージセンサユニット52および前記フレキシブルケーブル59を覆うカバー58とを備えている。
前記レンズユニット51は、光源部材412からの光の反射光を集光してCCD(イメージセンサ)521aに結像させるためのものであり、前記イメージセンサユニット52は、CCD521に結像された光の強弱をディジタル量としての電気信号に変換するためのものである。
そして、アナログ回路基板520のCCD521でディジタル量に変換された原稿の画像情報は、一旦所定の記憶装置に記憶された後、前記画像形成部12の露光装置124へ向けて出力され、露光装置124は、このディジタル情報に基づき感光体ドラム121へ向けて原稿画像に対応した強弱を有する光を照射するようになっている。
そして、前記光源部材412において複数が並設された単位LED412aの内の1つが、コンタクトガラス31上に原稿P1が存在するか否かを検出するための原稿存否検出用LED412b(図4)とされている。この原稿存否検出用LED412bは、電源スイッチ171がオンされた状態で常時点灯するようになされている。
従って、コンタクトガラス31上に原稿P1が存在するか否かは、原稿存否検出用LED412bが照射する光の反射光がCCD521に入力され、CCD521が変換したこの反射光の強さが図略の制御手段によって判別されることにより検出される。
以下、図5を基に、必要に応じて図1〜図4を参照しながらレンズ・センサユニット50について説明する。図5は、レンズ・センサユニット50の一実施形態を示す斜視図であり、レンズ・センサユニット50が光学系ユニット20の筐体30の底板32に装着された状態を示している。なお、図5においてXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
まず、図5に示すように、レンズ・センサユニット50は、筐体30の底板32上の右方位置における前後方向の中央部に装着された保持体53を有し、前記レンズユニット51およびイメージセンサユニット52は、この保持体53に保持されている。
保持体53は、筐体30の底板32に装着される平面視で矩形状を呈した基礎プレート54と、この基礎プレート54の左半分の位置に装着された、前記レンズユニット51を支持するためのレンズユニット支持板55と、同右半分の位置に装着された、前記イメージセンサユニット52を支持するためのセンサユニット支持板56とを備えている。
前記レンズユニット51は、円筒状のレンズ筒511と、このレンズ筒511に装着されたレンズ512とを備えている。前記レンズユニット支持板55は、その上面にレンズ筒511を左右方向に延びた状態で支持している。かかるレンズユニット支持板55は、基礎プレート54上でレンズユニット51の横方向の振れが光路Lを基準として修正される。
前記イメージセンサユニット52は、左端面が前記レンズ筒511の右端面に接続された箱状のケーシング522を有している。一方、前記センサユニット支持板56は、ケーシング522が支持される水平板561と、この水平板561の右縁部から立設された垂直板562とを備えている。垂直板562は、前記ケーシング522の図略の右面開口を覆い得るように寸法設定されているとともに、レンズ512を介してケーシング522内に導かれた反射光を通過させるための図略の開口が設けられている。このような垂直板562の右側に当該垂直板562の開口を覆う状態でアナログ回路基板520が配設されている。
前記基礎プレート54は、平板状のプレート本体541と、このプレート本体541の左縁部が下方に向けて折り曲げられることによって形成した前後方向に延びる第1縁条542と、プレート本体541の前後の縁部が下方に向けて折り曲げられることによって形成した左右方向に延びる前後方向一対の第2縁条543と、各第2縁条543の下縁部から互いに反対方向に向けて延設された左右方向に延びる前後方向一対の装着板544とを備えている。
前記第1縁条542の下縁面と、前記一対の装着板544の下面とは、略面一になるように設定されている。前記基礎プレート54は、かかる第1縁条542および第2縁条543並びに装着板544がプレート本体541に形成されることにより、強度的に丈夫になる。
そして、本実施形態においては、保持体53の底板32に対する支持状態を確実なものとするために、付勢部材57が採用されている。この付勢部材57は、図5に示すように、板状のバネ材が端面視でZ字状に折り曲げられることによって形成されている。かかる付勢部材57は、水平方向に延びる基部571と、この基部571の一方の側縁部から垂直に立設された垂直部572と、この垂直部572の上縁部から基部571と平行に反対方向に向けて延設された係止部573とを備えている。
そして、保持体53がその姿勢を調整する図略の調整部材を介して筐体30の底板32に装着された状態で、付勢部材57が、図5に示すように、保持体53を三方から(具体的には、プレート本体541の左縁部と、前方の装着板544と、後方の装着板544とから)囲むように底板32にネジ止めで固定されている。
これによってプレート本体541および一対の装着板544は、それぞれ付勢部材57の係止部573によって係止された状態になっている。従って、前記調整部材の調整操作で保持体53の左縁部および前後の縁部が上昇すると、付勢部材57の係止部573が弾性変形してこれらの縁部を下方に向けて押圧するため、保持体53の調整部材を介した底板32への装着状態は安定したものになる。
図6は、レンズ・センサユニット50、ディジタル回路基板60および接触防止部材70を右面側から見た斜視図である。なお、図6におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。因みに、図6においては、XおよびYによる左右は紙面の左右とは逆になっている。
前記ディジタル回路基板60は、前記アナログ回路基板520のCCD521からフレキシブルケーブル59を介して伝送された原稿画像についてのアナログ信号をディジタル信号に変換するものである。ディジタル回路基板60でアナログ信号が変換されることにより得られたディジタル信号は、前記露光装置124(図1)へ向けて出力される。
かかるディジタル回路基板60は、図6に示すように、平面視で前後方向に長尺の矩形状を呈し、底板32の右端部から段差板322を介して1段下がった下位底板321上に平置き状態で装着されている。
そして、ディジタル回路基板60の上面左側部には、前後方向一対のコネクタ61が設けられているとともに、前記アナログ回路基板520にもその右面上部に前後方向一対のコネクタ523が設けられている。
一方、前記フレキシブルケーブル59には、その両端部に前記各コネクタ61,523に対応したコネクタ591がそれぞれ設けられ、一方のコネクタ591をアナログ回路基板520のコネクタ523に接続させるとともに、他方のコネクタ591をディジタル回路基板60のコネクタ61に接続させることによってアナログ回路基板520とディジタル回路基板60とが互いに電気的に接続される。
そして、筐体30の下位底板321上におけるディジタル回路基板60と段差板322との間には、前記駆動モータ80の駆動軸81を配設するための駆動軸配設空間Vが形成されている。このような駆動軸配設空間Vが形成されるのは、筐体30内における光学系ユニット20の左方位置は、光源ユニット41およびミラーユニット42(図3)が移動するとともに、原稿画像を走査した反射光の光路L(図3)が設定されており、光学系ユニット20内の左方位置に駆動軸81を配設することができないためである。
そして、本実施形態においては、前記駆動軸配設空間Vに接触防止部材70が配設され、前記フレキシブルケーブル59をこの接触防止部材70で支持することにより、当該フレキシブルケーブル59が駆動軸81および前記カバー58の影響を受けない(具体的にはフレキシブルケーブル59が駆動軸81やカバー58に直接接触しない)ようにしている。これによって、フレキシブルケーブル59でのノイズの発生が抑制される。
図7および図8は、接触防止部材70の一実施形態を示す斜視図であり、図7は、ウイング73が開放姿勢に姿勢設定された状態(但し、円内はC線視の図)、図8は、ウイング73が被覆姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。なお、図7および図8におけるXおよびYによる方向表示は、図2の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
接触防止部材70は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドあるいはポリビニルクロライド等の熱可塑性合成樹脂を原料として射出成型法によって製造されている。
かかる接触防止部材70は、図7および図8に示すように、正面視で上に凸の円弧状を呈した鞍状のブリッジ部材71と、このブリッジ部材71の頂部に設けられた上下方向に延びる垂直姿勢と前後方向に延びる水平姿勢との間で姿勢変更可能な架設片(外れ止め部材)72と、この架設片72の左右の側面から互いに反対方向に向けて突設された左右方向一対のウイング73とを備えている。
前記ブリッジ部材71は、前記駆動軸81を跨いだ状態で筐体30の下位底板321に載置されるものである。かかるブリッジ部材71は、正面視で逆U字状のブリッジ本体711と、このブリッジ本体711の右側の下縁部から右方に向かって突設された平面視で矩形状の装着板712と、前記ブリッジ本体711の前後の縁部並びに前記装着板712の縁部からこれらの全長に亘って所定の突出量で外方(装着板712の場合は上方)に向けて突設された縁取り突条713と、ブリッジ本体711側の前方の縁取り突条713の頂部から上方に向けて突設された係止突起714と、後方側の縁取り突条713における前記係止突起714と対向した位置から上方に向けて突設された架設片支持突起715とを備えている。
前記ブリッジ本体711および装着板712は、縁取り突条713が設けられることにより構造的に丈夫になり、特にブリッジ本体711と装着板712との連結位置で両者が互いに折れ曲がり難くされている。前記装着板712には、各種の装着片712aや装着孔712bが設けられ、接触防止部材70は、これらの装着片712aや装着孔712bを介して外れ止め状態で下位底板321に装着される。
前記係止突起714は、前記架設片72が水平姿勢に姿勢設定された状態で、当該架設片72の先端側を係止するものである。この係止によって架設片72の水平姿勢が維持される。かかる係止突起714は、ブリッジ本体711の前方の縁取り突条713の頂部から上方に向かって突設された突設板片714aと、この突設板片714aの後面から後方へ向かって突設された左右一対の係止突片714bとを備えている。
前記各係止突片714bは、図7の円内に示すように、後面側から見て(すなわちC線視で)下方が開放した「コ」字状に形成され、「コ」字の平行な横棒(図7では縦棒)間に係止凹部714cがそれぞれ形成されている。この係止凹部714cに水平姿勢に姿勢設定された前記架設片72の先端が嵌め込まれる。
前記架設片支持突起715は、前記架設片72を回動自在に支持するものである。この架設片支持突起715の先端部と架設片72の基端部との間には、肉薄に設定された両者と一体の肉薄部715aが形成されている。垂直姿勢に姿勢設定された架設片72は、当該架設片72を肉薄部715a回りに図7における反時計方向に向けて押圧することにより、肉薄部715aの弾性変形によって、図8に示すように、水平姿勢に姿勢変更する。
前記架設片72は、架設片支持突起715の先端から肉薄部715aを介して真っ直ぐに延びる底板片721と、この底板片721の左右の縁部から所定幅寸法で肉薄部715a回りに時計方向へ向けて突設された底板片721より若干長尺の一対の側板片722とを備えている。各側板片722の先端側における底板片721から外れた部分には、若干狭幅に設定された被係止部722aがそれぞれ設けられている。これらの被係止部722aは、互いに接近する方向に向けて弾性変形し得るようになっている。
架設片72の動作は以下のとおりである。まず、図7に示すように、垂直姿勢に姿勢設定された状態で、一対の被係止部722aの基端側を指で摘んで先端側を互いに接近させ、この状態で架設片72を肉薄部715a回りに反時計方向に回動させる。引き続きこれら一対の被係止部722aが前記係止突起714の一対の係止突片714b間を通過するように回動させる。その後、各被係止部722aを係止突片714bの係止凹部714cに嵌め込むことによって、被係止部722aが係止突片714bに係止される。かかる動作を経て架設片72は、図8に示すように、水平姿勢が維持された状態になる。
前記ウイング73は、アナログ回路基板520とディジタル回路基板60との間に介設され、かつ、ブリッジ本体711上に支持されたたフレキシブルケーブル59の上面を覆うものである。かかるウイング73として、架設片72から左方に向けて(すなわち、アナログ回路基板520に向けて)突設された左ウイング73aと、架設片72から右方に向けて(すなわち、ディジタル回路基板60に向けて)突設された右ウイング73bとが設けられている。
これら左右のウイング73a,73bは、いずれも右方へ向かって先下がりに傾斜されている。本実施形態においては、左ウイング73aの水平面に対する傾斜角度は、右ウイング73bの同傾斜角度より大きく設定されている。
かかるウイング73(左右のウイング73a,73b)は、架設片72の側板片722から突設された平板状のウイング本体731と、このウイング本体731の両側縁面に固定されたウイング本体731と同一長の一対の縁取り条732とを備えている。縁取り条732は、上下幅方向の中央部がウイング本体731の側縁面に固定され、これによって縁取り条732は、ウイング本体731の表裏から上方へ突出した状態になっている。ウイング73は、かかる縁取り条732の存在で構造的に丈夫になっている。
接触防止部材70は、以上のように構成されているため、フレキシブルケーブル59を接触防止部材70に支持させるに際しては、まず、図7に示すように、架設片72を垂直姿勢に姿勢設定することで一対のウイング73をそれぞれ開放姿勢にする。こうすることで、ブリッジ本体711の円弧状の上面が開放されるため、この状態でフレキシブルケーブル59をブリッジ本体711に載せる。
引き続き、架設片72を肉薄部715a回りに反時計方向回動させ、当該架設片72の各被係止部722aをブリッジ部材71の係止突起714の係止突片714bに形成された係止凹部714cに下から嵌め込む。こうすることによって、架設片72は、図8に示すように、水平姿勢が維持された状態になるとともに、一対のウイング73(左右のウイング73a,73b)は、開放姿勢から被覆姿勢に姿勢変更し、これによってブリッジ本体711に支持されたフレキシブルケーブル59の上面を覆った状態になる。
以上詳述したように、本発明に係る光学系ユニット(画像読取装置)20は、筐体30に内装された光源ユニット41の光源(本実施形態では複数の単位LED412aからなる光源部材412)から原稿P1の原稿面に照射される光の反射光により原稿画像を光学的に読み取るものであり、筐体30には、レンズ512を介して集光された反射光が入光されることにより当該反射光を電気的なアナログ信号に変換するCCD521を備えたアナログ回路基板520と、アナログ信号をディジタル信号に変換する回路を備えたディジタル回路基板60と、アナログ回路基板520とディジタル回路基板60との間に介設された両者を電気的に接続するフレキシブルケーブル59と、フレキシブルケーブル59の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材70とが備えられている。
かかる構成によれば、原稿P1の原稿画像は、単位LED412aから照射される光の原稿面からの反射光がアナログ回路基板520のCCD521に入光されることにより、当該CCD521は、原稿画像に応じた反射光をアナログ信号に変換する。そして、このアナログ信号は、フレキシブルケーブル59を介してディジタル回路基板60に入力されることにより当該ディジタル回路基板60でディジタル信号に変換される。このディジタル信号として読み取られた画像情報は、画像形成装置やコンピュータ等で画像形成処理のために使用される。
そして、光学系ユニット20には、フレキシブルケーブル59の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材70が備えられているため、フレキシブルケーブル59が他の部材(本実施形態においては、駆動軸81およびカバー58)に接触することで当該フレキシブルケーブル59により伝送される信号にノイズが発生するような不都合の発生を有効に防止することができる。
このような接触防止部材70は、フレキシブルケーブル59を支持した状態で当該フレキシブルケーブル59の下部に配設された配設部材を跨ぐブリッジ部材71と、このブリッジ部材71の頂部に形成されたフレキシブルケーブル59を外れ止めする架設片72と、架設片72からフレキシブルケーブル59の延びる方向に沿うように互いに反対方向へ向けて突設された一対のウイング73(左右のウイング73a,73b)とを備えているため、フレキシブルケーブル59の下部に配設された配設部材をブリッジ部材71に跨がせた状態で、当該フレキシブルケーブル59をブリッジ部材71の頂部で支持し、架設片72で外れ止めすることにより、フレキシブルケーブル59は、その上部が架設片72から互いに反対方向に向けて突設された一対のウイング73により覆われた状態になる。
このように、配設部材を跨いだブリッジ部材71にフレキシブルケーブル59を支持させることにより、フレキシブルケーブル59は、その下部がブリッジ部材71により保護されるとともに、その上部が当該フレキシブルケーブル59を覆った一対のウイング73により保護されるため、上下の保護でノイズの発生を有効に防止することができる。
また、筐体30内には、CCD521が設けられている部分の片側の空間に第1走査枠体411や第2走行枠体421を走行させるとともに、反射光の光路Lのための空間を確保する必要があることから、駆動モータ80の駆動軸81を設ける空間として必然的にCCD521を備えたアナログ回路基板520と、このアナログ回路基板520に並設されたディジタル回路基板60との間の空間が採用されることになる。従って、アナログ回路基板520とディジタル回路基板60との間に介設されるフレキシブルケーブル59は、筐体30内の各種部材のロケーションにより必然的に駆動軸81の上部を通ることになるが、駆動軸81を跨いだブリッジ部材71により保護されるため、駆動軸81に起因したフレキシブルケーブル59でのノイズの発生を有効に防止することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、画像形成装置10として複写機を例に挙げて説明したが、本発明は、画像形成装置10が複写機であることに限定されるものではなく、ファクシミリ装置やスキャナ等、原稿画像を光学的に走査してアナログ信号を取得し、このアナログ信号をディジタル信号に変換する光学系ユニットを備えたものであればどのようなものであってもよい。
(2)上記の実施形態においては、光源として単位LED412aを複数並設したものが採用されているが、本発明は、光源が単位LED412aからなるものであることに限定されるものではなく、放電管方式のものであってもよい。
(3)上記の実施形態においては、フレキシブルケーブル59として扁平なものが採用されているが、本発明は、フレキシブルケーブル59が扁平なものであることに限定されるものではなく、断面視で円形やその他の形状のものであってもよい。
(4)上記の実施形態においては、光源部材412として発光ダイオードからなる複数の単位LED412aが採用されているが、本発明は、光源部材412が複数の単位LED412aによって形成されることに限定されるものではなく、ハロゲンランプ等の他の種類の光源を採用してもよい。
本発明に係る画像読取装置が適用された画像形成装置の一実施形態の概要を示す説明図である。 本発明に係る光学系ユニット(画像読取装置)の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。 図2に示す光学系ユニットの正面断面視の説明図である。 図2に示す光学系ユニットの平面視の説明図である。 レンズ・センサユニットの一実施形態を示す斜視図であり、レンズ・センサユニットが光学系ユニットの筐体の底板に装着された状態を示している。 レンズ・センサユニット、ディジタル回路基板および接触防止部材を右面側から見た斜視図である。 接触防止部材の一実施形態を示す斜視図であり、ウイングが開放姿勢に姿勢設定された状態(但し、円内はC線視の図)を示している。 接触防止部材の一実施形態を示す斜視図であり、ウイングが被覆姿勢に姿勢設定された状態を示している。
符号の説明
10 画像形成装置 11 装置本体
111 用紙搬送路 112 搬送ローラ対
113 転写ローラ 114 排紙搬送路
12 画像形成部 12M マゼンタ用ユニット
12C シアン用ユニット 12Y イエロー用ユニット
12K ブラック用ユニット 121 感光体ドラム
122 現像装置 123 帯電器
124 露光装置 125 転写ベルト
125a 駆動ローラ 125b 従動ローラ
125c 転写ローラ 126 クリーニング装置
127 転写ベルト用クリーニング装置
13 定着部 131 定着ローラ
132 加圧ローラ 14 用紙貯留部
141 用紙トレイ 142 ピックアップローラ
15 排紙部 151 胴内排紙トレイ
16 画像読取部 160 外装カバー
161 原稿マット 162 蝶板部材
17 操作パネル 171 電源スイッチ
172 スタートキー 173 キャンセルキー
174 テンキー 18 LCD
20 光学系ユニット(画像読取装置)
30 筐体 31 コンタクトガラス
32 底板 321 下位底板
322 段差板 40 読取ユニット
41 光源ユニット 411 第1走査枠体(光源走行体)
412 光源部材 412a 単位LED(光源)
412b 原稿存否検出用LED
413 第1ミラー 42 ミラーユニット
421 第2走行枠体(ミラー走行体)
422 第2ミラー 423 第3ミラー
50 センサユニット 51 レンズユニット
511 レンズ筒 512 レンズ
52 イメージセンサユニット
520 アナログ回路基板 521 CCD(イメージセンサ)
522 ケーシング 523 コネクタ
53 保持体 54 基礎プレート
541 プレート本体 542 第1縁条
543 第2縁条 544 装着板
55 レンズユニット支持板 56 センサユニット支持板
561 水平板 562 垂直板
57 付勢部材 571 基部
572 垂直部 573 係止部
58 カバー 59 フレキシブルケーブル(電線)
591 コネクタ 60 ディジタル回路基板
61 コネクタ 70 接触防止部材
71 ブリッジ部材 711 ブリッジ本体
712 装着板 712a 装着片
712b 装着孔 713 突条
714 係止突起 714a 突設板片
714b 係止突片 714c 係止凹部
715 架設片支持突起 715a 肉薄部
72 架設片(外れ止め部材)
721 底板片 722 側板片
722a 被係止部 73 ウイング
73a 左ウイング 73b 右ウイング
731 ウイング本体 732 縁取り条
80 駆動モータ 81 駆動軸
L 光路 P 用紙
P1 原稿 T1 閉止姿勢
T2 開放姿勢 V 駆動軸配設空間

Claims (3)

  1. 所定の筐体に内装された光源から原稿の原稿面に照射される光の反射光により原稿画像を光学的に読み取る画像読取装置であって、
    前記筐体には、所定のレンズを介して集光された反射光が入光されることにより当該反射光を電気的なアナログ信号に変換するイメージセンサを備えたアナログ回路基板と、
    前記アナログ信号をディジタル信号に変換する回路を備えたディジタル回路基板と、
    前記アナログ回路基板と前記ディジタル回路基板との間に介設された両者を電気的に接続する電線と、
    前記電線の他の部材に対する接触を防止する接触防止部材とが備えられており、
    前記接触防止部材は、前記電線を支持した状態で当該電線の下部に配設された配設部材を跨ぐブリッジ部材と、
    前記ブリッジ部材の頂部に形成された前記電線を外れ止めする、前記頂部に対し開閉可能な外れ止め部材と、
    前記外れ止め部材から前記電線の延びる方向に沿うように互いに反対方向へ向けて突設された一対のウイングとを備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記筐体には、前記光源を移動させることにより前記原稿面を走査する光源走行体と、
    前記反射光を反射させて前記イメージセンサに導くミラーと、
    前記ミラーを前記光源走行体の走行に同期させて移動させるミラー走行体と、
    前記光源およびミラー走行体を走行させる駆動モータとが備えられ、
    前記配設部材は、前記駆動モータの駆動軸であることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像読取装置により読み取った原稿画像の画像情報に基づき所定の画像形成処理を施すことを特徴とする画像形成装置。
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