JP4614863B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハ、ガラス基板などの基板を所定の雰囲気で処理するプロセスチャンバと、基板の大気側との出入口となるロードロックチャンバと、プロセスチャンバとロードロックチャンバとの間に設けられるトランスファチャンバとを有する基板処理装置に関する。
図10は、従来のプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2及びロードロックチャンバ7から構成される半導体ウェハの処理装置の一例を示す上面図である。プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2が第1のゲートバルブ3を間に挟み連結され、同様にトランスファチャンバ2とロードロックチャンバ7が第2のゲートバルブ11を間に挟み連結されている。
筒状体とされ、左右2つの開口部に第1のゲートバルブ3と第2のゲートバルブ11が設けられるトランスファチャンバ2は、その底面2aの略中央に搬送ロボット4が設置されている。
搬送ロボット4は、前記トランスファチャンバ2の底面2aの下側に固定される図示しない胴体部と、胴体部からトランスファチャンバ2の内側に突設された回転軸の回りに旋回自在に取り付けられた第1アーム4bと、第1アーム4b先端に旋回自在に取り付けられた第2アーム4cと、第2アーム4c先端に旋回自在に取り付けられ前後2箇所のそれぞれに基板W,Wを保持するためのフォーク4dとから構成されている。
ロードロックチャンバ7は、その第2のゲートバルブ11が接続されている側とは反対の側に第3のゲートバルブ12が取り付けられ、底面には基板Wを仮置きするための図示しないバッファが設置される。そして ロードロックチャンバ7には、図示しない真空配管が設けられ真空状態にも大気状態にもできるようになされる。そして、第3のゲートバルブ12に対して大気の側には図示しない大気搬送装置が連結される。
大気搬送装置は、ロードロックチャンバ7が大気圧復帰されて第3のゲートバルブ12が開放された状態で、この第3のゲートバルブ12を通ってロードロックチャンバ7内のバッファ上に基板Wを載置あるいはバッファ上から基板Wを取出すことでロードロックチャンバ7との間で基板Wの受け渡しをする。
このような従来の構成の半導体ウェハの処理装置での基板Wの搬送は以下のように行われる。
なお、基板Wをその状態により、未処理基板をW0、処理中基板をW1、処理済基板をW2で区別する。
プロセスチャンバ1で基板W1を処理している間に、第2のゲートバルブ11を閉じた状態で、先ずロードロックチャンバ7を大気状態にする。そして、第3のゲートバルブ12を開き図示しない大気搬送装置がロードロックチャンバ7内のバッファに未処理の基板W0を戴置する。
次に、第3のゲートバルブ12を閉じロードロックチャンバ7を真空状態にする。
次に、第2のゲートバルブ11を開け、この状態で搬送ロボット4がロードロックチャンバ7内に進入する。そして、フォーク4dでバッファ上の基板W0を受け取りトランスファチャンバ2の中央に戻り、プロセスチャンバ1での処理が完了するまで待機する。
次に、プロセスチャンバ1での処理完了により第1のゲートバルブ3を開け、搬送ロボット4が基板W0を載せていない方のフォーク4dでプロセスチャンバ1内の処理済基板W2を取り出し、トランスファチャンバ2の中央に戻る。このとき、フォーク4d上には、処理済基板w2と未処理基板W0が載置されている。
次に、搬送ロボット4はそのままの姿勢で回転軸の回りに180度旋回して、フォーク4dの未処理の基板W0が載置されている側をプロセスチャンバ1の方向へ向ける。そして、フォーク4dを直進運動するように駆動して、未処理の基板W0をプロセスチャンバ1内に載置し、フォーク4dをトランスファチャンバ2の中央に戻す。このとき、フォーク4dには処理済基板W2がそのまま載置されている。
次に、第1のゲートバルブ3を閉め、プロセスチャンバ1以内での処理を開始する。一方、搬送ロボット4はロードロックチャンバ7内のバッファに処理済基板W2を載置し、空となったフォーク4dをトランスファチャンバ2の中央に戻す。
次に、第2のゲートバルブ11を閉じてからロードロックチャンバ7を大気状態に戻し、第3のゲートバルブ12を開ける。
最後に、大気搬送装置がロードロックチャンバ7内の処理済基板W2をバッファから取出し、未処理基板W0をバッファ上に載置・交換する。
すなわち、図10例の半導体ウェハの処理装置では、トランスファチャンバ2の略中央に設けられる回転軸の回りに旋回自在とされるアーム4bと、このアーム4bに対して旋回自在とされるアーム4cと、アーム4cに設けられる旋回軸に対称に2つの基板載置部を持つフォーク4dとが、3つのゲートバルブ3,11,12と協調して動作するように駆動制御される。そして、トランスファチャンバ2が常に真空雰囲気を保つようにして未処理基板W0の搬入、処理済基板W2の取出しを行うようにしている。
また、半導体処理装置などに用いられる、従来知られている他の基板搬送装置には、特許文献1に開示されているものがある。
この特許文献1には、大気状態の基板ローディング位置から真空状態のプロセスチャンバまで基板を搬送する基板搬送装置に関するものが記載されている。
この基板搬送装置は、ロードロックチャンバと、このロードロックチャンバに連結されたトランスファチャンバと、このトランスファチャンバに装着可能なプロセスチャンバとを備え、ロードロックチャンバとトランスファチャンバとの間及びトランスファチャンバとプロセスチャンバとの間で基板の搬送を可能とする真空搬送手段をこのトランスファチャンバに設けた基板搬送装置において、ロードロックチャンバとトランスファチャンバとを上下に重ねて配置すると共に、ロードロックチャンバ及びトランスファチャンバのいずれか一方に、基板の高さ位置を変更するための昇降手段を設けたものである。
このように構成した基板搬送装置では、基板サイズに対応させてトランスファチャンバ及びロードロックチャンバの面積を大きくしてもその設置面積(フットプリント)を小さくできる効果がある。
また、従来知られている他の基板搬送装置には、特許文献2に開示されているものがある。
この特許文献2には、半導体製造装置の真空処理室と大気環境を連絡して、材料の搬出搬入を行うロードロックチャンバに関するものが記載されている。
このロードロックチャンバは、大気環境と真空処理室との間を連絡するロードロックチャンバであって、大気環境に近い位置に配置された第1のバッファと真空処理室に近い位置に配置された第2のバッファと第1のバッファと第2のバッファの中間に配置された搬送アームを備えたロードロックチャンバにおいて、第1のバッファと第2のバッファの間で被搬送物を直接移載する機能を備えたものである。
このように第1のバッファと第2のバッファを使用して半導体ウェハなどの基板を搬送するように構成したロードロックチャンバでは、搬送アームが第2のバッファと真空処理室の間だけで動作すればよいので、その寸法を小さくでき、フットプリントを小さくできる効果がある。
特開2003−133388号公報(第2頁,図3) 特開2004−363370号公報(第2頁,図1)
しかしながら、図10例では、トランスファチャンバ2内で搬送ロボット4のアーム4b,4c及びフォーク4dが略180°旋回する必要があるため、回転動作のためのスペースを確保する必要があり、トランスファチャンバ2の横幅が大きくなり、半導体ウェハ処理装置自体の設置面積が大きくなってしまう。
また、特許文献1に開示されている基板搬送装置では、トランスファチャンバに重ねるようにロードロックチャンバが配されるため設置面積が小さくすることができるとはいっても、ロードロックチャンバとプロセスチャンバとの間に配され、基板を搬送する搬送ロボットが設けられるトランスファチャンバの占める設置面積が依然大きく、その効果は十分とは言えない。
さらに、特許文献2に開示されている基板搬送装置では、大気側との間での基板の挿抜においてロードロックチャンバ内で基板の載置部となる第1のバッファが第2のバッファ上とので旋回自在とされるため、ロードロックチャンバの設置面積が小さくなるものの、ロードロックチャンバ自体が大気状態と真空状態とを繰り返すため、流入した外気に含まれる水分とプロセスチャンバ内からの残留反応ガス成分との化学的反応による腐食性物質が生成され、各チャンバの内部及び内部に設けられる搬送ロボットなどの駆動機器が腐蝕されるおそれがある。
本発明はかかる点に鑑み、設置スペースを少なくし、かつ内部に設置される機器が腐蝕されることのない基板処理装置を提供するものである。
上記問題を解決するため、本発明は、トランスファチャンバに基板を処理するプロセスチャンバを設けるとともに、トランスファチャンバのプロセスチャンバの反対側に、大気との間の基板の移載の際にトランスファチャンバを所定雰囲気に保持するためのロードロックチャンバが連設される基板処理装置において、プロセスチャンバとトランスファチャンバとが開閉自在の第1の隔壁を介して連設されるとともに、ロードロックチャンバが開閉自在の第2の隔壁を介して大気と隔離され、トランスファチャンバは、トランスファチャンバ内に第1のバッファと、アームと基板を載置するフォークとを具備する搬送ロボットと、トランスファチャンバの上面部にロードロックチャンバとを備え、ロードロックチャンバとトランスファチャンバとの間に、基板の仮置用の第2のバッファを上面に有する昇降自在の仕切りを設け、プロセスチャンバの基板の載置部と、第1のバッファと、仕切りの下降位置での第2のバッファとのそれぞれに載置される基板の水平投影面での中心を略直線上に配設した上で、フォークの水平投影面での運動軌道を前記直線と略平行に配し、この運動軌道から外れた位置に搬送ロボットの主回転軸を配して基板を移載する基板処理装置である。
その上で、基板の仮置きに用いる第1のバッファをトランスファチャンバ内の搬送ロボットの主回転軸に対してプロセスチャンバ側に設け、搬送ロボットのアームの先端部に基板を保持するためのフォークを備え、搬送ロボットは、トランスファチャンバの底面に固定され、少なくともトランスファチャンバ内で略鉛直方向に突設される主回転軸を有する胴体部と、主回動軸に取り付けられる第1のアームと、第1のアームの先端部の第1の回動軸に回動自在に取り付けられる第2のアームと、第2のアームの先端部の第2の回動軸に回動自在に取り付けられ、第2の回動軸に対して中心線がオフセットするように取り付けられる前記フォークとから構成され、フォークの移動方向を変えることなく直線運動するように制御するとともに、フォークの前進運動により第1のバッファ又はプロセスチャンバの位置に処理前の基板を搬送し、フォークの後退運動により第2のバッファの位置に処理済の基板を搬送させる構成とする。
さらに、第1のバッファを、2つの支柱の上部に基板載置部を設けた構成として、第1のバッファの仮置部の上方又は下方を基板が載置されたフォークが略水平移動するとき、2つの支柱の間を搬送ロボットの第1のアームの先端側、第2のアーム、フォークが通過するように形成し、第2のバッファを、2つの支柱の上部に基板載置部を設けた構成として、第1のバッファの仮置部の上方又は下方を基板が載置されたフォークが略水平移動するとき、2つの支柱の間を搬送ロボットの第1のアームの先端側、第2のアーム、フォークが通過するように形成し、第1のアームの主回転軸と第1の回動軸間の長さと、第2のアームの第1の回動軸と第2の回動軸間の長さを略同じとし、第2の回動軸を前記直線と略平行で主回転軸を通る線上を移動させ、第2の回動軸に設けられるフォークの姿勢を一定方向に保つように制御するものである。
このように構成した本発明基板処理装置によれば、プロセスチャンバの基板の載置部とトランスファチャンバの第1のバッファ及び昇降自在の隔壁の下降位置での第2のバッファのそれぞれの略中心をフォークの運動軌道上に配するとともに、運動軌道からずらした位置に搬送ロボットの主回動軸を配したので、基板搬送時の搬送ロボットの主回動軸の回動角度が180°より小さくすることができ、基板搬送に伴う基板および搬送ロボットのアームなどの水平投影面積が小さくなり、またトランスファチャンバを常に所定雰囲気に保つように動作させることができるのでトランスファチャンバ内の機器にダメージを与えることがない。
本発明基板処理装置によれば、少ない設置スペースで内部に設置される機器が腐蝕されることがない搬送装置を有する基板処理装置とすることができる。
本発明の一実施の形態の例を図1〜図9を参照して説明する。以下では、この図1〜図9を説明するに図10に対応する部分には同一の符号を付し説明する。
先ず、図1〜図4を参照して本例の基板処理装置の概要を説明する。
図1〜図4は半導体ウェハ、ガラス基板などの基板処理装置を示し、この基板処理装置は、主に基板Wを処理するプロセスチャンバ1と、トランスファチャンバ2及び大気側との間で基板Wを受け渡しするロードロックチャンバ7とから構成される。
プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2が第1のゲートバルブ3を間に挟み連結され、トランスファチャンバ2の上部に配されるロードロックチャンバ7が弁体プレート9を介して連結され、このロードロックチャンバ7と大気側とが第2のゲートバルブ11により開閉自在に隔離される。
なお、第2のゲートバルブ11に対して大気の側に図示しない大気搬送装置が設けられ、ロードロックチャンバ7との間で基板Wの受け渡しを行うようにしている。
プロセスチャンバ1は、図示しない処理ガスなどのガス注入配管と、真空排気管が接続されており、高純度の石英ガラスなどにより作製されたサセプタ1a上に載置された基板Wを、所定の処理温度、処理ガス圧力、処理ガス流量の条件下でエッチング、成膜処理あるいは加熱処理を行う。また、サセプタ1aには、図1及び図4に示すように、複数の昇降ピン1b,1b…が埋設され、基板Wの受け渡しのときに昇降ピン1b,1b…が上昇してサセプタ1aの上部に後述するフォーク4dが挿抜するための空間を確保できるようにしている。
トランスファチャンバ2は、図1及び図2に示すように、矩形断面を有し横向きの筒状に形成されるもので、大気側で一般空気に曝されるロードロックチャンバ7の影響がプロセスチャンバ1に及ぶことがないように、所定の雰囲気(一般に真空)に保つとともに、プロセスチャンバ1とロードロックチャンバ7との間での基板の搬送を行う搬送機構が設けられる。そして、図1及び図4に示すように、トランスファチャンバ2の上部に設けられる開口18を介してロードロックチャンバ7と連通される。
トランスファチャンバ2は、図示しないガス注入配管と真空排気管が接続されており、通常は所定真空度となるように真空排気され、チャンバ内の清掃などの保守のときに、例えば乾燥空気を注入して大気圧に復帰させることができるようにされる。
また、トランスファチャンバ2の底面2aには、図2に示すように、プロセスチャンバ1に近い側から第1のバッファ5、多関節型の搬送ロボット4、第2のバッファ6の順に配設される。
第1のバッファ5は、図1及び図2に示すように、2つの支柱の上部に基板載置部を設けたもので、この2つの支柱を、搬送ロボット4のアームが干渉せず基板サイズより大きな間隔となるように立設する。なお、図3は第1のバッファ5の上部の基板載置部に処理前の基板Wが仮置きされ、プロセスチャンバ1内での基板の処理終了待ちの状態を示している。
搬送ロボット4は、図1,図2,図7及び図8に示すように、昇降軸と3つの鉛直方向の回転軸を有する水平面多関節を有する円筒座標ロボット構成をなし、その胴体部4aがトランスファチャンバ2の底面2aの下側に固定され、胴体部4aからトランスファチャンバ2の内部に主回転軸4gが突設される。そして、トランスファチャンバ2内部に突設された主回転軸4gの回りに旋回自在に取り付けられた第1アーム4bと、第1アーム4bの先端に設けられた回転軸4hの回りに旋回自在に取り付けられた第2アーム4cと、第2アーム4cの先端に設けられた回転軸4iの回りに旋回自在に取り付けられて基板を保持するフォーク4dとが設けられる。
そして、搬送ロボット4は、図2に示すように、プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2の中心線CCから、その主回転軸4gがQだけ内壁よりにずらすように固定される。また、回転軸間寸法となる第1アーム4bの長さm1と第2アーム4cの長さm2は、m1≒m2でm1,m2>Qとなるように形成される。さらに、フォーク4dは、図2に示すように、略L字状に形成され、長辺の側に基板を載置する幅広の基板載置面を1つだけ設け、短辺の側の端部に第2アーム4cと回動自在とされる回転軸4iが設けられる。ここで、基板載置面の中心と回転軸4i中心とは、主回転軸4gのずらし量Qと略同じ距離Q’(Q≒Q’)となるように形成される。
なお、搬送ロボット4は、主回転軸4gの下方に配されるベローズ継手4jにより、フォーク4dが昇降駆動されてもトランスファチャンバ2の気密が保持される(図1,図8B参照)。
第2のバッファ6は、図1,図3及び図4に示すように、2つの支柱の上部に基板載置部を設け、昇降自在とされる弁体プレート9の上側に固定されたものである。そして、弁体プレート9が最も下降した状態で、第1のバッファ5と同様に、この2つの支柱が、搬送ロボット4のアームが干渉せず基板サイズより大きな間隔となるように立設される。
弁体プレート9は、図1及び図3に示すように、径が基板Wより大きな略円板状に形成されるもので、トランスファチャンバ2の底面2aの下面に設けられる直動機構10の出力シャフト10aの端面に設けられて昇降自在とされる。ここで、直動機構10は、例えば大径のエアーシリンダを利用したもので、トランスファチャンバ2の内部に駆動用の出力シャフト10aが突設される。また、出力シャフト10aは真空シール10bを貫通してトランスファチャンバ2内に導入される。
また、弁体プレート9には、図1に示すように、その上面の周縁に例えばOリングなどの真空パッキン8が設けられる。
そして、弁体プレート9が上昇駆動されたとき、弁体プレート9の真空パッキン8でトランスファチャンバ2上部に設けられる略円形の開口18を閉止し、ロードロックチャンバ7と隔離するようにする。
つまり、弁体プレート9は、図1及び図4に示すように、直動機構10を駆動させることでトランスファチャンバ2内で上下駆動され、図1に示す最上端まで上昇させた場合には、弁体プレート9がロードロックチャンバ7下部のトランスファチャンバ2上部の開口18にはまり込み、同時に真空パッキン8がロードロックチャンバ7の図示しないシール面に密着する。これにより、トランスファチャンバ2の内部とロードロックチャンバ7の内部とを十分な気密を保ち仕切ることができる。
そして、トランスファチャンバ2内の機構は、図2に示すように、プロセスチャンバ1内の基板載置部中心と、トランスファチャンバ2内の第1のバッファ5に載置される基板の中心と、最下位置での第2のバッファ6に載置される基板の中心とが、水平投影面で見たときプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2の中心線CC上に略並ぶように配設される。そして、搬送ロボット4のフォーク4dが移動するとき、常にプロセスチャンバ1に向いた姿勢となり、その運動軌道がプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2の中心線CC上をなぞるようになされる。
ロードロックチャンバ7は、図示しないガス注入配管と真空排気管が接続されており、通常は所定真空度となるように真空排気され、基板Wをロードロックチャンバ7と大気側の基板搬送装置との間で授受するときに、弁体プレート9を上昇駆動してトランスファチャンバ2とロードロックチャンバ7とを仕切った後、ロードロックチャンバ7に例えば乾燥空気を注入して大気圧に復帰させて第2のゲートバルブ11を開放するようにする。
このように構成した基板処理装置において、基板の受け渡し動作を図1〜図4,フロー図である図5及び図6を参照して説明する。以下では、未処理基板をW0、処理中の基板をW1、処理済基板をW2で表わし、基板一般をいうときは上述と同様Wで表わす。
プロセスチャンバ1で基板W1の処理開始当初では、図1に示すように、プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2とロードロックチャンバ7はおのおの気密を保つように仕切られた状態である。このとき、第1及び第2のゲートバルブ,11は閉止された状態で、トランスファチャンバ2は弁体プレート9が上昇位置とされて真空パッキン8により真空状態に保たれ、搬送ロボット4はフォーク4dが第1のバッファ5の直下となる位置(待機位置)とされる。
この状態で、大気側の大気搬送装置から未処理基板W0「有り」の信号を本例の基板処理装置が受け取ることにより搬送ロボット4などの機器が動作開始する(図5のステップS1)。
そして、プロセスチャンバ1で基板W1を処理している間に、弁体プレート9を上昇させトランスファチャンバ2と気密を保つように仕切った状態で、ロードロックチャンバ7を大気圧に復帰する(ステップS2)。このとき、第1のゲートバルブ3は閉止された状態で、トランスファチャンバ2は弁体プレート9の真空パッキン8により真空状態に保たれ、搬送ロボット4はフォーク4dが第1のバッファ5の直下となる位置(待機位置)とされる。
次に、第2のゲートバルブ11を開き(ステップS3)、図示しない大気搬送装置によってロードロックチャンバ7内の第2のバッファ6の基板載置部に未処理の基板W0を載置する(ステップS4)。そして、第2のゲートバルブ11を閉じ(ステップS5)、ロードロックチャンバ7の内部の空気を排気し真空状態にする(ステップS6)。図1はこの状態における基板処理装置の側断面図である。
次に、第2のバッファ6に未処理基板W0が載置された状態で弁体プレート9を最下部まで下降させる(フォーク4dは下位置)(ステップS7)。
それから搬送ロボット4のフォーク4dを空身の状態で第2のバッファ6の直下へ後退させ(ステップS8)、搬送ロボット4のフォーク4dを上昇駆動することで第2のバッファ6からフォーク4dへと未処理基板W0を受け渡す(フォーク4dは上位置)(ステップS9)。図2はこの時の搬送ロボット4の姿勢を示す基板処理装置の上断面図である。
次に、フォーク4dに未処理基板W0を載置した搬送ロボット4は第1のバッファ5の直上の位置まで直進駆動される(フォーク4dは上位置)(ステップS10)。
そして、フォーク4dを下降駆動して第1のバッファ5の載置部に未処理基板W0を移載し(ステップS11)、フォーク4dは第1のバッファ5の直下位置で待機し(ステップS12)、プロセスチャンバ1で処理が終了するのを待つ(フォーク4dは下位置)(ステップS13)。
そして、プロセスチャンバ1内での処理が終わると昇降ピン1b,1b…が上昇してサセプタ1aと処理済基板W2との間に間隙を設けられる(ステップS14)。それから、弁体プレート9が上昇位置であることを確認後、プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2内の圧力を同じに合わせる(ステップS15)。
そして、第1のゲートバルブ3を開け(ステップS16)、搬送ロボット4のフォーク4dがプロセスチャンバ1内に進入する(フォーク4dは下位置のまま)(ステップS17)。なお、上断面図の図3及び側断面図の図4は、このときのサセプタ1aと処理済基板W2の間隙にフォーク4dが進入した状態を示している。
次に、搬送ロボット4が上昇駆動されてフォーク4dに処理済基板W2を載置し(図6のステップS18)、そして処理済基板W2をフォーク4dに載せたまま第2のバッファ6の位置まで直線状に、第2のバッファ6の直上位置まで後退する(フォーク4dは上位置)(ステップS19)。
そして、搬送ロボット4が下降駆動されてフォーク4dから第2のバッファ6に処理済基板W2を渡す(フォーク4dは下位置)(ステップS20)。
次に、搬送ロボット4のフォーク4dは空身の状態で第1のバッファ5の位置まで直線状に、第1のバッファ6の直下位置まで前進する(フォーク4dは下位置)(ステップS21)。
次に、搬送ロボット4が上昇駆動されて第1のバッファ5上の未処理基板W0をフォーク4dに載置して(ステップS22)から、このフォーク4dがサセプタ1aの直上位置まで直線状に前進する(フォーク4dは上位置)(ステップS23)。
それから、搬送ロボット4が下降駆動されてフォーク4dから未処理基板W0をサセプタ1aの上方に突き上げられた昇降ピン1b,1b…の上端に載置し(フォーク4dは下位置)(ステップS24)、下位置の状態でフォーク4dが第1のバッファ5の直下の待機位置まで後進する(ステップS25)。
プロセスチャンバ1内からフォーク4dが退避することにより、昇降ピン1b,1b…が下降し(ステップS26)、サセプタ1a上に未処理基板W0が載置されるとともに第1のゲートバルブ3が閉止され(ステップS27)、プロセスチャンバ1内での処理が開始される(ステップS28)。
次に、第1のゲートバルブ3でプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2とが仕切られてプロセスチャンバ1内での処理が開始すると略同時に、処理済基板W2が載置された第2のバッファ6を有する弁体プレート9が最上部まで上昇駆動されてトランスファチャンバ2とロードロックチャンバ7とが仕切られる(ステップS29)。
そして、ロードロックチャンバ7内を大気圧復帰した(ステップS30)後、第2のゲートバルブ11を開け(ステップS31)、図示しない大気搬送装置により第2のバッファ6上の処理済基板W2を取り出す(ステップS32)。
そして、未処理基板W0有りが大気搬送装置から発せられているときは、ステップS4の前に戻り、新たな未処理基板W0を第2のバッファ6に載置し、以降ステップS32までを上記と同じ手順により繰り返す。
このように構成された基板処理装置では、弁体プレート9でトランスファチャンバ2とロードロックチャンバ7を気密に仕切った状態で、第2のゲートバルブ11を開け、大気搬送装置から弁体プレート9上の第2のバッファ6上に処理済基板W2が有るときは未処理基板W0と入れ替え、処理済基板W2が無いときは未処理基板W0を供給することができる。
そして、未処理基板W0は、第2のゲートバルブ11が閉じ、ロードロックチャンバ7が十分真空排気された状態で弁体プレート9を最下位置まで下降させた状態で搬送ロボット4のフォーク4dが第2のバッファ6の直下まで後退し、フォーク4dが上昇することでフォーク4d上に未処理基板W0が保持され、この未処理基板W0の載置状態でフォーク4dが第1のバッファ5の直上まで前進する。
そして、プロセスチャンバ1内に処理中基板W1又は処理済基板W2が無いときは、第1のゲートバルブ3が開けられ、フォーク4dが上昇位置のままでさらに前進して、プロセスチャンバ1のサセプタ1a上に未処理基板W0を載置してからフォーク4dが第1のバッファ5の直下まで後退する(フォーク4dの待機位置)。そして、第1のゲートバルブ3を閉じて処理が開始されるとともに、空となった第1のバッファ5に新たな未処理基板W0を載置するように、大気搬送装置からの投入を準備する。
一方、プロセスチャンバ1内に未処理基板W0又は処理中基板W1が有るときは、搬送ロボット4を駆動してフォーク4dを第1のバッファ5の直上から直下位置まで下降駆動し、未処理基板W01を第1のバッファ5に載置し、処理が終了するまでフォーク4dは待機状態となる。
そして、プロセスチャンバ1内での処理終了により第1のゲートバルブ3が開き、昇降ピン1b,1b,…による処理済基板W2とサセプタ1aとの間隙にフォーク4dが挿入、上昇して処理済基板W2がフォーク4d上に保持される。
処理済基板W2を保持したフォーク4dは、直線状に第2のバッファ6の直上まで後退、下降して処理済基板W2を第2のバッファ6に載置する。
そして、処理済基板W2を第2のバッファ6に載置したままで、下位置の状態のフォーク4dが、第1のバッファ5の直下まで前進する。そして、フォーク4dが上昇して未処理基板W0をその上に保持、さらに前進してプロセスチャンバ1のサセプタ1aに未処理基板W0を載置する。
そして、フォーク4dがプロセスチャンバ1から退避したのを条件に第1のゲートバルブ3を閉じて処理が開始するとともに、弁体プレート9を上昇させロードロックチャンバ7をトランスファチャンバ2と仕切り、ロードロックチャンバ7を大気圧復帰したのち第2のバッファ6に載置されている処理済基板W2を大気搬送装置により取り出すようにする。
次に、本例の基板搬送装置のトランスファチャンバ2内で用いられる搬送ロボット4を、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、本例の搬送ロボット4の動作を説明するため、フォーク4dがプロセスチャンバ1の側に前進している図3に対応するアーム4b,4cとフォーク4dの状態を示している。
また、平面図の図8A及び側面図の図Bは、搬送ロボット4のアーム4b,4cとフォーク4dとが略重なり合った状態を示し、この状態での第1のバッファ5の直下位置がフォーク4dの待機位置としている。
搬送ロボット4の動作説明に供するため、図2,図7及び図8Aに示すように、搬送ロボット4の主回転軸4gを原点Oとし、原点Oを通りプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2の中心線CCの方向をx軸、原点Oを通りこのx軸と直交する方向をy軸とする(図2及び図7参照)。
また、アーム4b,4cとフォーク4dとが略重なり合った図8Aに示す状態を初期状態とし、このとき回転軸4g,4h,4iの回転角をそれぞれ0°とし、時計回り(CW)の方向を正とする。
図7に示すように、搬送ロボット4の各部の長さ、角度を以下の符号で表わす。すなわち、アーム4bの長さをm1、アーム4cの長さをm2とし、上述のようにL字状とされるフォーク4dの短辺側の長さをQ’(m1,m2>Q’)とし、載置される基板Wの中心位置を短辺の中心軸に対してFの距離とする。
また、アーム4bの主回転軸4g回りの回転角度をφ、アーム4bとアーム4cとがなす回転軸4h回りの角度をθ、アーム4cとフォーク4dの短辺側とがなす回転軸4i回りの角度をωとする。
ここで、搬送ロボット4の主回転軸4gは、図7に示すように、中心線CCに対して距離Qだけオフセットして配置される。
そして、本例では、上述のように主回転軸4gのオフセット量Qとフォーク4dの短辺側の長さQ’とをQ≒Q’となるようにし、また、アーム4bの長さm1とアーム4cの長さm2とをm1≒m2とする。
このような大きさに作製された搬送ロボット4のアーム4b,4cとフォーク4dは、アーム4bの主回転軸4g回りの回転角度φとアーム4cとフォーク4dの短辺側とがなす回転軸4i回りの角度ωとがφ≒ωとなるように制御される。
この場合、回転軸4h,4iの中心を図7に示すように、O,Oとすると、三角形OOは∠OOを頂角とする二等辺三角形をなすので、φ≒ωとなるように制御することによりフォーク4dの短辺側は常にy軸と平行な状態に保たれ、回転軸4iの中心Oは常にx軸上を移動するものとなる。
すなわち、フォーク4dの短辺側が常にy軸と平行な状態に保たれるとき、アーム4bとアーム4cとがなす回転軸4h回りの角度θは、θ=φ+ω≒2φとなるので、主回転軸4gの回転角度φに対して、回転軸4hの角度θをθ=2φとすればよく、また、回転軸4iの角度ωもω=φと主回転軸4gの回転角度φに追従させればよい。このため、アーム4b、4cの長さが異なるときと比べ、座標変換等の余分な処理が不要となり簡便にフォーク4dを中心線CC上で一定の姿勢を保ったまま移動させることができる。フォーク4dの中心が中心線CCである運動軌道上に載るように駆動される。
図9A〜Dは、搬送ロボット4の平面的な動作を順を追って説明するための略図である。図9では、アーム4b,4cは直線で、回転軸は○(丸)で簡略化して示した。また、図9で実線又は破線で示す大きな円は半径Rの基板Wで、その中心を黒点で示した。そして、符号P1は第2のバッファ6での基板Wの載置位置、符号P2は第1のバッファ5での基板Wの載置位置、符号P3はサセプタ1a上の基板Wの載置位置である。
図9Aは、基板Wが第2のバッファ6の位置P1にあり、基板Wの直下又は下方にフォーク4dが配された状態を示している。このとき、主回転軸4g、回転軸4h,4iは、y軸方向を基準としたとき図7とは反対の反時計回り(CCW)に駆動される。すなわち、φ1≒ω1<0であり、このとき、回転軸4g,4i間の距離S1は、S1=m1×sinφ1+m2×sinω1≒2m1×sinφ1となる。
ここで、回転軸4iからの基板W中心までのx軸方向の距離は寸法Fなので、端部の内側壁2cとの間隙をΔs1として、この内側壁2cから第2のバッファ6の位置P1までの寸法を、F+Δs1と定めることができる。そして、この第2のバッファ6で基板Wを受け取るときのフォーク4dの位置では、フォーク4dがアーム4cと同じ側に略重なり、回転軸4iが最もトランスファチャンバ2の内側壁2cに近接するようになされるため、主回転軸4gから内側壁2c間での距離を短くすることができる。
図9Bは、基板Wが第1のバッファ6の位置P2にあり、基板Wの直上、又は待機位置となる直下にフォーク4dが配された状態を示している。このとき、主回転軸4g、回転軸4h,4iの回転角度は0である。このとき、回転軸4iからの基板W中心までのx軸方向の距離は寸法Fとなる。そして、基板Wと第1のゲートバルブ3との間隙をΔs2として、この第1のゲートバルブ側の側壁2dから端部の内側壁までの寸法を、(Δs2+R+F)+(Δs1+2m1×sinφ1)とすることができる。
図9Cは、プロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2との中心線CC上に第1のゲートバルブ3の中心を配するようにして、基板Wが第1のゲートバルブ3を通過するときを示している。このとき、主回転軸4g、回転軸4h,4iは、y軸方向を基準としたとき図7の時計回り(CW)に駆動される。すなわち、φ2≒ω2>0であり、このとき、回転軸4g,4i間の距離S2は、S2=m1×sinφ2+m2×sinω2≒2m1×sinφ2となる。
そして、回転軸4iの外形の半径rとして、基板半径RがR>Q’+rの条件を満たすとき、第1のゲートバルブ3の開口幅は、基板Wの直径2Rに対し余裕を持つように形成され、また、R<Q’+rのとき、開口幅は2×(Q’+r)に対し余裕を持つように形成される。
図9Dは、基板Wがプロセスチャンバ1のサセプタ1aの位置P3にあり、基板Wの直下にフォーク4dが配された状態を示している。このとき、回転軸4h,4iは、y軸方向を基準としたときの時計回り(CW)に駆動される。すなわち、φ3≒ω3>0であり、このとき、回転軸4g,4i間の距離S3は、S3=m1×sinφ3+m2×sinω3≒2m1×sinφ3となる。
ここで、回転軸4iからの基板W中心までのx軸方向の距離は寸法Fなので、プロセスチャンバ1の端部の内側壁1dとの間隙をΔs3として、この内側壁1dからサセプタ1aの位置P3までの寸法を、S3+F+R+Δs3と定めることができる。
そして、第2のバッファ6の位置でのアーム4bの回転角をφ1、プロセスチャンバ1のサセプタ1a上でのアーム4bの回転角をφ3としたとき、図9Dに示すように、プロセスチャンバ1の内側壁1dからトランスファチャンバ2の内側壁2cまでのチャンバの長手方向の大きさを、S1+S3+R+F+Δs1+Δs3として定めることができる。
また、トランスファチャンバ2の長手方向の大きさ(内寸)を、図9A及び図9Bに示す寸法から、S1+R+F+Δs1+Δs2として定めることができる。
一方、基板処理装置の幅方向の大きさ(内寸)は、図1に示すように、先ずプロセスチャンバ1では、基板の処理で内側壁の影響がないようにサセプタ1aとの間隙が決められ、トランスファチャンバ2では、図3に示すように、第2のバッファ6が設けられ昇降自在に駆動される弁体プレート9と干渉しない、弁体プレート9の外径より僅か大きい幅に決めることができる。
このように構成した本例の基板処理装置によれば、トランスファチャンバ2を大気状態とすることなくプロセスチャンバ1との間で基板を供給・排出することができるのでトランスファチャンバ2内が腐食性の雰囲気となることがないので搬送ロボット4やバッファ5,6などの機器が腐食されることがない。また、ロードロックチャンバ7をトランスファチャンバ2の上方に配設し、基板をプロセスチャンバ1とトランスファチャンバ2の略中心線CC上を移動させるだけでよく、またチャンバ1,2の幅を弁体プレート9より僅か大きいものとすれば十分なため設置面積(フットプリント)を小さくすることができる。
本例の基板処理装置によれば、トランスファチャンバ2内を腐食性雰囲気とすることなく基板の搬送を行うことができ、設置面積(フットプリント)を小さくすることができる。
なお、上述例では、弁体プレート9の直動機構10にエアーシリンダを利用しているが、それ以外にも例えば回転モータと台形ネジ、ボールネジ、ウォームギアなどの組み合わせを利用してもよい。また、真空パッキン8にOリングを利用しているが、シール性の向上、密着したシールからの剥離性向上を目的として、丸断面以外の形状のものを利用したり、種々の材料のパッキンが利用できる。
また、第1および第2のバッファ5,6と搬送ロボット4との基板Wの受け渡しのため、上述例では搬送ロボット4が上下動するように構成したが、逆に第1および第2のバッファ5,6を上下動できるようにすれば搬送ロボット4の上下動機構が不要になり搬送ロボットの構成を簡略化することができる。
さらに、搬送ロボット4のアーム4b,4cの長さを略同じm1≒m2として説明したが、これに限らず位置制御での補間がやや複雑になるがm1≠m2としてもよいものである。
本発明の基板処理装置は、上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成を採り得ることは勿論である。
本発明の一実施の形態の例による基板処理装置のプロセスチャンバ内で基板の処理が行われ、第2のバッファに未処理基板が載置された状態を示す側断面図である。 図1例の基板処理装置の、未処理基板を第2のバッファから搬送ロボットのフォークで受け取る状態を示す上断面図である。 図1例の基板処理装置の、プロセスチャンバから処理済基板を取り出す状態を示す上断面図である。 図3例での基板処理装置の側断面図である。 図1例の基板処理装置の搬送動作の説明に供するフローの前半を示すフロー図である。 図1例の基板処理装置の搬送動作の説明に供するフローの図5例に続く後半を示すフロー図である。 図1例の基板処理装置の搬送ロボットアームの動作の説明に供する説明図である。 図1例の基板処理装置の搬送ロボットアームの動作原点の説明に給する説明図で、Aは平面図、Bは側面図である。 図1例の基板処理装置の基板搬送動作の説明に給する、Aはフォークが第2のバッファ位置、Bはフォークが第1のバッファ位置、Cはフォークが第1のゲートバルブ位置、Dはフォークがサセプタ位置での状態を示す説明図である。 従来の基板処理装置の例を示す上面図である。
符号の説明
1…プロセスチャンバ、2…トランスファチャンバ、4…搬送ロボット、4d…フォーク、4g…主回転軸、5…第1のバッファ、6…第2のバッファ、7…ロードロックチャンバ、9…弁体プレート、CC…中心線、W…基板

Claims (1)

  1. トランスファチャンバに基板を処理するプロセスチャンバを設けるとともに、前記トランスファチャンバの前記プロセスチャンバの反対側に、大気との間の前記基板の移載の際に前記トランスファチャンバを所定雰囲気に保持するためのロードロックチャンバが連設される基板処理装置において、
    前記プロセスチャンバと前記トランスファチャンバとが開閉自在の第1の隔壁を介して連設されるとともに、前記ロードロックチャンバが開閉自在の第2の隔壁を介して前記大気と隔離され、
    前記トランスファチャンバは、前記トランスファチャンバ内に第1のバッファと、アームと前記基板を載置するフォークとを具備する搬送ロボットと、前記トランスファチャンバの上面部に前記ロードロックチャンバとを備え、
    前記ロードロックチャンバと前記トランスファチャンバとの間に、前記基板の仮置用の第2のバッファを上面に有する昇降自在の仕切りを設け、
    前記プロセスチャンバの前記基板の載置部と、前記第1のバッファと、前記仕切りの下降位置での第2のバッファとのそれぞれに載置される前記基板の水平投影面での中心を略直線上に配設した上で、前記フォークの水平投影面での運動軌道を前記直線と略平行に配し、該運動軌道から外れた位置に前記搬送ロボットの主回転軸を配して前記基板を移載する基板処理装置であり、
    前記基板の仮置きに用いる前記第1のバッファをトランスファチャンバ内の前記搬送ロボットの主回転軸に対して前記プロセスチャンバ側に設け、前記搬送ロボットのアームの先端部に前記基板を保持するためのフォークを備え、
    前記搬送ロボットは、
    前記トランスファチャンバの底面に固定され、少なくとも前記トランスファチャンバ内で略鉛直方向に突設される主回転軸を有する胴体部と、
    前記主回転軸に取り付けられる第1のアームと、
    前記第1のアームの先端部の第1の回動軸に回動自在に取り付けられる第2のアームと、
    前記第2のアームの先端部の第2の回動軸に回動自在に取り付けられ、前記第2の回動軸に対して中心線がオフセットするように取り付けられる前記フォークとから構成され、
    前記フォークの移動方向を変えることなく直線運動するように制御するとともに、前記フォークの前進運動により前記第1のバッファ又は前記プロセスチャンバの位置に処理前の前記基板を搬送し、前記フォークの後退運動により前記第2のバッファの位置に処理済の前記基板を搬送させる構成とし、
    前記第1のバッファを、
    2つの支柱の上部に基板載置部を設けた構成として、前記第1のバッファの仮置部の上方又は下方を前記基板が載置された前記フォークが略水平移動するとき、2つの支柱の間を前記搬送ロボットの前記第1のアームの先端側、前記第2のアーム、前記フォークが通過するように形成し、
    前記第2のバッファを、
    2つの支柱の上部に基板載置部を設けた構成として、前記第2のバッファの仮置部の上方又は下方を前記基板が載置された前記フォークが略水平移動するとき、2つの支柱の間を前記搬送ロボットの前記第1のアームの先端側、前記第2のアーム、前記フォークが通過するように形成し、
    前記第1のアームの主回転軸と前記第1の回動軸間の長さと、前記第2のアームの前記第1の回動軸と前記第2の回動軸間の長さを略同じとし、
    前記第2の回動軸を前記直線と略平行で前記主回転軸を通る線上を移動させ、前記第2の回動軸に設けられる前記フォークの姿勢を一定方向に保つように制御する
    基板処理装置。
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