JP4614471B1 - 納豆容器 - Google Patents
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Abstract
納豆の乾燥を防止するための皮膜を、手や衣類等を汚さずに取り除くことのできる簡単な構成の納豆容器を提供する。
【解決手段】
容器本体と、納豆の表面を完全に被覆するに足る大きさの皮膜とを含む納豆容器において、皮膜を通過させる皮膜通過部を容器周縁の上部近傍に形成する。前記通過部は端部が開放端とされた隙間部を有している。特に、蓋体と本体部とに重合するフランジ部がある場合には、これを蓋体フランジ部側に形成することにより、納豆収容部に異物が混入せず、破損しにくい通過部を簡単な構成で実施することができる。皮膜の周縁端部を粘着物に接触した面を内側にして折って、開放端から隙間部に差し込んで、前記通過部を通過させ、筋状にして収束させることにより、手や衣類を汚すことなく皮膜を処理することができる。皮膜につまみ位置標示をつけると好適である。
【選択図】図1
Description
前記皮膜を通過させて収束させる皮膜通過部を備え、
該皮膜通過部は、前記収容凹部の上縁近傍に形成されると共に、前記納豆の粒径よりも狭小であって且つ上下に開放された隙間部を有し、
少なくとも該隙間部の側端の一部が、前記皮膜の周縁端部を前記隙間部に差し込み可能に開放端とされていることを特徴としている。
前記収容凹部は、水平断面形状が略正方形形状に形成されると共に前記壁体上縁周囲部には前記底面に略平行に突出して帯状に本体フランジ部が形成されている納豆容器において、
前記蓋体は、前記収容凹部に整合する凸部を備え、該凸部の外周縁部に前記本体フランジ部と重合する蓋体フランジ部が形成され、
前記皮膜通過部が、前記蓋体フランジ部の角隅部近傍であって端部が自由端とされている位置に形成され、前記開放端が前記蓋体側方に向かって開放され、
前記皮膜が略正方形形状をなして形成されていることを特徴としている。
前記壁体の上縁近傍に形成される舌片に前記皮膜通過部が備えられることを特徴としている。
(実施例1)
図1は、この発明の実施例1に係る納豆容器100を示した斜視図である。この実施例1に係る納豆容器は、ポリエチレンテレフタレート、発泡ポリスチレンやポリプロピレン等の樹脂、または加工紙で、水平断面形状が略正方形に形成され、縦断面形状が略凹状に形成された納豆の収容凹部を備えた容器本体10と、該容器本体に屈曲可能に連結され、容器本体の開口部を開閉する蓋体20と、皮膜30と、から構成されている。また、皮膜30は、薄い可撓性の合成樹脂のシートでポリエチレン、ポリプロピレン等樹脂を使用したもので略正方形に形成され、一つの角隅の近傍には○印を示したつまみ位置標示がされている。なお、このつまみ位置標示は省略してもよい。
図3は、この発明の実施例2に係る納豆容器200を示した斜視図である。この実施例2に係る納豆容器200及び皮膜30は、実施例1と同様な材質であり、水平断面形状が略円形形状に形成されたカップ形状の容器本体50と、該容器本体50の開口部の上縁部51を閉塞する封止シート60と、皮膜30と、から構成されている。納豆の製造方法やタレ袋等の同封については、実施例1と同様である。
図5は、この発明の実施例3を示した斜視図である。図5(A)図は、この発明の実施例3に係る納豆容器300を示した斜視図である。図5(B)図は、舌片と舌片の切り込み部を保護する保護シートの要部を示した斜視図である。実施例2と同じ構成である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。この実施例3に係る納豆容器300の容器本体50の壁体には、上縁部51から下方に約1cmの切り込みが入れられ、更に該切り込み下端から連続させて横方向に約2cmの切り込みが入れられて、横方向の切り込み端部から縦方向に伸びる軸を折れ線として、該壁体の納豆容器の内方に向けて水平に折り込み可能に、舌片52bが形成されている。該舌片52bが、収納凹部の上縁近傍に形成される隙間部41bと開放端42bとが一体となった皮膜通過部40bとして作用する。実施例3では、隙間部は舌片52bの基端部近傍では、納豆粒よりも狭い略V字形状の隙間に形成されている(図5(A)図参照)。
図6は、この発明による実施例4を説明する斜視図である。実施例4の納豆容器は、実施例1の容器と略同様の形態をしている。実施例4は、蓋体を開いたときに蓋体の一部が舌片70として、熱シール15等により溶着されたまま容器本体に、一体に残存する実施例を示している。該舌片70は、図示しない切り込み目又はミシン目により蓋体本体から切り離し可能とされ、蓋体を開放したときに、容器本体のフランジ部に貼着されたまま一体となって、容器本体に付設された状態となる。
・底体と該底体から起立した壁体とからなる収容凹部が形成された容器本体と、該容器本体の前記壁体の外周に整合する垂下壁が周囲に形成された天板からなる蓋体とから構成される納豆容器であって、前記収容凹部の上縁隅角部近傍に位置する前記蓋体に皮膜通過部が形成されるようにしてもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…容器本体、11…容器本体フランジ部、12…嵌合部、
13…収納凹部、14…凹凸形状、15…熱シール、16…連結部ヒンジ、
17…タレ袋、18…カラシ袋、
20…蓋体、21…蓋体フランジ部、22…凸部、23…通気穴、
30…皮膜、31,34…角隅端部、
32…筋状となった皮膜、33…納豆特有の糸、35…つまみ位置標示、
40,40a,40b,40c…皮膜通過部、
41,41a,41b,41c…隙間部、
42,42a,42b,42c…開放端、
50…カップ型容器本体、51…上縁部、52a,52b…舌片、53…保護シート、
60…封止シート、70…舌片、71…突出片
Claims (4)
- 底体と該底体から起立した壁体とからなる収容凹部が形成された容器本体と、
前記収容凹部に収容された納豆の表面に密着して、前記納豆を完全に被覆するに足る大きさの皮膜と、を含む納豆容器において、
前記皮膜を通過させて収束させる皮膜通過部を備え、
該皮膜通過部は、前記収容凹部の上縁近傍に形成されると共に、前記納豆の粒径よりも狭小であって且つ上下に開放された隙間部を有し、
少なくとも該隙間部の側端の一部が、前記皮膜の周縁端部を前記隙間部に差し込み可能に開放端とされている、
ことを特徴とする納豆容器。 - 前記収容凹部を被蓋する蓋体を備え、
前記収容凹部は、水平断面形状が略正方形形状に形成されると共に前記壁体上縁周囲部には前記底面に略平行に突出して帯状に本体フランジ部が形成されている納豆容器において、
前記蓋体は、前記収容凹部に整合する凸部を備え、該凸部の外周縁部に前記本体フランジ部と重合する蓋体フランジ部が形成され、
前記皮膜通過部が、前記蓋体フランジ部の角隅部近傍であって端部が自由端とされている位置に形成され、
前記開放端が、前記蓋体側方に向かって開放され、
前記皮膜が、略正方形形状をなして形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の納豆容器。 - 前記収容凹部は、水平断面形状が略円形形状に形成され、
前記壁体の上縁端部に封止シートが貼着されて、前記収容凹部の開口部が封止される納豆容器において、
前記壁体の上縁近傍に形成される舌片に前記皮膜通過部が備えられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の納豆容器。 - 前記隙間部の前記開放端に近い前記皮膜の角隅近傍に、前記皮膜を上からつまむ位置を示すつまみ位置標示がされている、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の納豆容器。
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