JP2009132451A - マチ付きシート状容器 - Google Patents

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Atsuhiro Otsuka
淳弘 大塚
Kako Kawamoto
賀子 川本
Kanako Minami
可奈子 南
Shigeki Satomi
茂樹 里見
Yoshinobu Tachikawa
佳伸 立川
Shohei Yamada
章平 山田
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Abstract

【課題】喫食口部を形成する部分の口当たりが優しいマチ付きシート状容器を提供する。
【解決手段】容器本体2から突出する喫食口部9の出口通路部分9aは先細りである。出口通路部分9aを規定する左右の内側シールライン72a,72bの延長線上の第1、第2の延長線74,76のうちマチ3とは反対側の第1の延長線74に沿って本体2のシールライン84が形成され、マチ3側の第2延長線76と本体2の下端縁とが交差する部分に凹部86が形成されている。容器本体2の下端ヒートシールHS(3)の上縁には、第2延長線76に隣接し且つ上記シールライン84側に第1凸部88が形成され、更に、喫食口部9の出口通路部分9aの左のヒートシールHS(2)の下端において第2延長線76に隣接して第2凸部89が形成されている。
【選択図】図57

Description

本発明は、適度な大きさの具材を含む流動食品を収容して片手で握って押し出しながら食べるのに適したポータブルなマチ付き容器に関し、より詳しくは、内容物として沢山の具材に適度な粘性で液体成分がまとわりついたレトルト流動食品を収容したマチ付き容器に関する。
マチ付きシート状容器にビタミンや野菜ジュース等のゼリー状の飲み物や流動性を高めたヨーグルトを充填した商品が好評を博している。この種のマチ付きシート状容器は一般的にスタンディングパウチ又はスタンディング容器と称されている。典型的な容器つまりマチ付きシート状容器が特許文献1、2に開示されている。
特許文献1のマチ付きシート状容器は、プラスチック成型品からなる飲み口(スパウト)がネジキャップによって密封される。このようなマチ付きシート状容器に内容物を充填するのに、特許文献1に記載されているように、充填ノズルをスパウトに装着し、このスパウトを介してマチ付きシート状容器に内容物が充填される。このことから特許文献1のマチ付きシート状容器は液体に対して適用するように設計されている、と言うことができ、また、このことは特許文献1でも言及されている。
特許文献2は、上記特許文献1と同様に、ネジキャップで密封されるスパウトを備えたマチ付きシート状容器を開示するものであるが、この特許文献2は、果肉入りヨーグルトを収容するのに適合させるためにスパウトの口径及び長さを所定の範囲に規定することを提案している。
特許文献3は、ネジキャップ無しのマチ付きシート状容器を提案している。このネジキャップ無しシート状容器は、容器の上端又は一側の上部に突出部を有し、この突出部に一つのノッチを用意して、このノッチを使って突出部の上端部を切り離すことにより、残部の突出部が吸い口を構成するように設計されている。また、このマチ付きシート状容器は、マチ部とは反対側の側部から内容物を充填し、内容物(粘度の高い液体)を充填した後に、このマチ部とは反対側の側部をヒートシールすること開示している。
特開2000−103438号公報 特開2006−199350号公報 特開平11−29174号公報
この種のマチ付きシート状容器に充填した市販の内容物は、上述したように、ゼリー状の飲料、流動性を高めたヨーグルトなどに限定されているのが実情であり、消費者は、飲み口を構成するスパウトを口に含み、そして内容物を吸い込むことで内容物を喫食するのが常である。
内容物を制限することなく、例えばご飯粒や具材の入ったカレー、リゾット、トウファ(豆腐花)、パスタのような主食、惣菜、デザートなどのペースト状の内容物を収容したポータブルな容器が出現したときには、スプーンなどの道具を使わないで且つ活動しながら、時と場所に制限されることなく短時間で主食、惣菜、デザートなどを摂取することができる。
この要請に対して、上述したシート状容器で対応しようとしたときに、その使用態様において、消費者は、シート状容器を握りながら内容物を吸い込む動作ではなく、シート状容器を握りながら押し出す操作が必要となる。
また、従来のスパウト付きのシート状容器を採用したときには、スパウトの存在によって内容物を充填した本体よりも高さ寸法が大きく拡大するだけでなく、特許文献1にも記載のとおりスパウトを通じて内容物の充填が行われるため、少し大きめの沢山の具材に液体成分がまとわりついた内容物の場合には、内容物の充填時にスパウトで詰まってしまう原因になる。これを回避するためにスパウトの径を大きくしたときには、スパウトの径が大きくなるほど、スパウトの基端部分に内容物が残留する傾向が大きくなり、このため内容物の全てを押し出すのが難しくなってしまう。
特許文献3のシート状容器は、突出部によって吸い口を形成すると共に、マチとは反対側の側部から内容物を充填することから、上述したペースト状の内容物や液体成分が具材にまとわりついた内容物の場合に都合がよい。しかし、特に具入りの内容物に適用した場合に、マチの部分を下にして、このマチとは反対側の側部から内容物を充填すると固形物である具材がマチの部分に偏在し、そしてこの状態で消費者に供給される傾向になる。また、シート状容器の突出部で構成される吸い口には、その左右の両側にヒートシール部を有するが、具材が詰まることなく吸い口を通過するように、この吸い口の幅つまり突出部を正面視したときの突出部の幅を大きくしたときには、この突出部の両側に位置しているヒートシール部が左右に張り出した状態となって口元に当たってしまう虞がある。
そこで、本発明の目的は、片手で握って押し出すことにより具材にペースト状の液体成分又は液体成分がまとわりついた内容物を円滑に喫食することができると共に、その喫食口部を形成する部分の口当たりが優しいマチ付きシート状容器を提供することにある。
本発明の別の目的は、片手で握って押し出すことにより固形分入りペースト状内容物を円滑に喫食することができると共に、製品出荷から消費者に渡って消費者が内容物を喫食する直前まで内容物を充填する本体よりも高さ寸法が大きく拡大してしまうのを抑えることができ、内容物として固形分を含むペースト状の食品に適用するのに好適なマチ付きシート状容器を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
該容器本体の上端部に形成され、ノッチによって上端部を切断したときに喫食口部を形成するシート状の突出部と、
前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
前記突出部の左右の側縁部がヒートシールされ、該左右のヒートシールの内側シールラインによって前記喫食口部の出口通路部分が形成され、
前記左右の内側シールラインのうち、少なくとも前記マチ側の内側シールラインが傾斜して前記出口通路部分が先細りの形状を有し、
前記マチ側の内側シールラインの延長線に沿って前記容器本体を屈曲させる目印が印刷されていることを特徴とするマチ付きシート状容器を提供することにより達成される。
上記の技術的課題は、本発明の第2の観点によれば、
正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
該容器本体の上端部に形成され、ノッチによって上端部を切断したときに喫食口部を形成するシート状の突出部と、
前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
前記突出部の左右の側縁部がヒートシールされ、該左右のヒートシールの内側シールラインによって前記喫食口部の出口通路部分が形成され、
前記左右の内側シールラインのうち、少なくとも前記マチ側の内側シールラインが傾斜して前記出口通路部分が先細りの形状を有し、
前記マチ側の内側シールラインの延長線上の前記容器本体の下端縁に凹所が形成されていることを特徴とするマチ付きシート状容器を提供することにより達成される。
上記の技術的課題は、本発明の第3の観点によれば、
正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
該容器本体の上端部に形成されたシート状の突出部と、
前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
前記突出部の上端部を切り取ることにより喫食口部を形成することができるマチ付きシート状容器であって、
粘着剤を塗布した粘着面を備えると共に前記突出部を少なくとも2つ折りした状態で該突出部を覆うシール用シートを備え、
該シール用シートが前記少なくとも2つ折りした状態の突出部よりも大きく、且つ、前記シール用シートの粘着面には、少なくとも前記突出部の一部と接着するように粘着剤が塗布されていることを特徴とするマチ付きシート状容器を提供することにより達成される。
すなわち、第1、第2の観点による本発明によれば、喫食口部を形成する部分がシート状であり、且つ、この喫食口部の少なくともマチ側の内側シールラインが傾斜していることで、この喫食口部の出口通路部分が先細りの形状を有している。そして、この先細りの形状の出口通路部分に対して、喫食のために消費者が容器本体を片手で握る際にマチ側の内側シールラインの延長線に沿って前記容器本体を屈曲させるのを促すことができる。具体的には、第1の観点の発明のようにマチ側の内側シールラインの延長線に沿って容器本体を屈曲させる目印を付した場合にあっては、これを手がかりに消費者がマチ側の内側シールラインに沿って容器本体を屈曲させるように促すことができる。また、同様に、第2の観点の発明のようにマチ側の内側シールラインの延長線上の前記容器本体の下端縁に凹所を形成した場合にあっても、これを手がかりに消費者がマチ側の内側シールラインに沿って容器本体を屈曲させるように促すことができる。
これにより、容器本体は、喫食口部の出口通路部分から容器本体の下端に至る先細りの円筒状になり、消費者が内容物を押し出すために圧力を加えると喫食口部の断面が略円形に拡開すると共に、上記マチ側の内側シールラインに沿って容器本体を屈曲させることで、喫食口部の側部に位置するヒートシール部がその内側シールラインに沿って折れ曲がることになる。このことから、具材に液体成分が適度な粘度でまとわりついた又はペースト状の液体成分を含む内容物が喫食口部から出易くなるだけでなく、具材が喫食口部で目詰まりしないように喫食口部の幅寸法を拡大したとしても、この喫食口部が左右両側に位置するヒートシール部が喫食口部から左右両方に張り出した状態から内側に折れ曲がった状態になる。よって、幅広い喫食口部を設定したとしてもこれを口に含み易くなると共に口元に対して喫食口部が優しく当たることができる。
また、第3の観点の発明によれば、突出部を少なくとも2つ折りした状態でシール用シートによって封印されるため、喫食口部を構成する突出部に長さ寸法を与えて喫食口部を口の中に含み易くしたとしても、中身入りマチ付きシート状容器の高さ寸法の拡大を抑えることができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。図1〜図8は、本発明の第1実施例を示す。図1を参照して、第1実施例のマチ付きシート状容器1は、全体的にフレキシブルであり且つ片手で持つのに丁度良い大きさの本体2を有し、内容物を充填した後にレトルト処理される。本体2の大きさを例示すれば、高さ(H)が約11cm、幅(W1)が約8cmである。本体2は、一方の側部にマチ3の幅(W2)は約4cmである。
すなわち、フレキシブルな容器本体2は、正面視したときに縦長の略矩形の形状を有し、この縦長の略矩形の外径輪郭を形成する2つの長辺(縦辺)のうち、一方の長辺にマチ3が設けられている。
このマチ付きシート状容器1は、既知のように、第1、第2の2枚のフレキシブルシート4、5と、1枚のマチ用シート6とからなり、マチ付きシート状容器1の外径輪郭の周縁部を全周に亘って連続してヒートシールすることにより形成されている。図中、ヒートシール部を参照符号HSで示してある。
マチ付きシート状容器1は、また、本体2の上下の2つの短辺(横辺)のうち、上端の短辺に突出部7が形成されている。そして、この突出部7は、本体2の幅方向中央からオフセットした位置に設けられている。より具体的には、突出部7はマチ3から遠ざかる位置にオフセットされている。すなわち、マチ6とは対抗する長辺(マチ無し側縁部)に隣接して突出部7が形成されている。この突出部7は喫食口部を構成するものであり、このように一側に片寄せして突出部7を設けることで、マチ付きシート状容器1を片手で握って押し出しながらレトルト食品を喫食するが容易になる。なお、実施例の説明において、喫食口部を構成する突出部7が存在する部位を「上」と呼び、これに対抗する部位を「下」と呼ぶ。したがって、上述した「上端」という意味は、突出部7が存在する端と理解されたい。
第1実施例のマチ付きシート状容器1に関して、飲み口を構成する突出部7は正面視したときに略矩形であり、その両側にノッチ8が形成されている。後に説明するように、突出部7の上端部7aを摘んでノッチ8を手がかりに突出部7から上端部7aを切り離すことで、口の中に含むことのできる喫食口部を作ることができる。つまり、突出部7のノッチ8よりも上方領域である上端部7aは、喫食口部を形成するときの「摘み」を構成する。したがって、この上端部7aは、消費者が指で摘み易い任意の形状を採用することができる。
図1に示す参照符号10はシール用シートを示す。このシール用シート10は、その一方の面が粘着面とされ、ほぼ全面に、剥離させたときに糊残りしない粘着剤11が塗布されており、折り線12に従ってシール用シート10を2つ折りすることにより突出部7の一方の面と他方の面を覆った状態で接着することでマチ付きシート状容器1の突出部7を外気から遮断し且つ封印することができる。つまり将来、長さ寸法を備え口の中に含むことのできる喫食口部となる突出部7を衛生的に保った状態で封印することができる。
以下に、図1〜図8を参照してマチ付きシート状容器1に内容物を充填する工程から消費者が内容物を食べる工程まで順を追って説明する。
図2は、包材メーカから食品メーカに納品されるマチ付きシート状容器素材20を示す。包材メーカは、マチ3が設けられた長辺と対抗する長辺21(マチ無し側縁部)に対してヒートシール加工を施さない状態の容器素材20を作り、この容器素材20が食品メーカに納品される。すなわち、容器素材20は、長辺21のほぼ全領域が開放されており、食品メーカでは、マチ無しの長辺21の開口22を通じて内容物の充填作業が行われる。具体的には、内容物を容器素材20に充填する工程では、マチ3を下にして容器素材20を起立させ、そしてマチ3を広げると共に、開口22を広げて、この開口22を通じて所定量の内容物が容器素材20の中に充填される。したがって、充填工程では、縦長の容器素材20を横倒しした状態で且つ広げたマチ3を座として起立した状態で行われる。なお、図2の矢印は内容物の充填を意味している。
片手で持てる程度の大きさのマチ付きシート状容器1に対して、その容器素材20の長辺にマチ3を設けることで容器素材20の容量を拡大すると共に、このマチ3とは対抗するマチ無し長辺21を開放して、この長辺21の開口22を通じて内容物を充填するようにしたことから、この大きな開口22によって内容物が粘性であろうと具材を含んでいたとしても、短時間で充填作業を終えることができる。したがって、従来のように、液体飲料、ゼリー状の飲み物、流動性を高めたヨーグルトなどに限定されず、種々様々な食品、例えば具材を含むカレーやシチューの流動性を損なわない程度にご飯粒を入れた食品であったとしても長辺21の開口22を通じて充填することで短時間に充填作業を終えることができる。
内容物の充填作業が完了したら、容器素材20は、その長辺21がヒートシールされ、これにより中身入りの容器1となり、その後レトルト殺菌処理される。このように食品メーカにおいて、内容物の充填工程の後に、開口22を備えた長辺21をヒートシールすることにより、マチ付きシート状容器素材20は、その全周がシールされた食品入りマチ付きシート状容器1になる(図3)。ヒートシールされた部位を、図中、「HS」で示してある。勿論、食品メーカで行うヒートシール作業が、容器素材20の一辺(長辺21)を対象とするものあり、平面的な部位に対するヒートシール処理であることから、食品メーカで処理したヒートシールの不良を招く虞が小さい。
次に、図4に示すように、マチ付きシート状容器1のフレキシブルな突出部7が、典型的にはその高さ方向の途中で折り返されて2つ折りされる。勿論、突出部7を3つ折りにしてもよい。次いで、この2つ折りした突出部7を封印するシール用シート10がマチ付きシート状容器1に接着される。このフレキシブルなシール用シート10でシールする前に、突出部7を折り返すことから、長い喫食口部を作るために突出部7を高くしたとしてもシール用シート10でシールした後の中身入りマチ付きシート状容器1の高さ寸法の拡大を抑えることができる。
図4の例では、2つ折りしたフレキシブルな突出部7の上端折り返し縁7aに沿って、2つ折りしたシール用シート10の折り線12が略平行状態で位置するように、図4に矢印で示すように、3つ折りでもよいが典型的には2つ折りした突出部7の上方領域から2つ折りしたシール用シート10が装着される。シール用シート10は、薄く且つフレキシブルであれば、その素材は特に限定されず、任意の素材を採用することができる。したがって、プラスチックシートであってもよいが、この実施例では紙製である。
シール用シート10をマチ付きシート状容器1に接着して突出部7をシール用シート10で封印した状態を図5に示す。内容物(食品)を収容したマチ付きシート状容器1は外装箱無しに図5の状態で市場に流通する。図5から理解できるように、フレキシブルなシール用シート10は可成りの大きさを有していることが分かるであろう。シール用シート10の幅(W3)は、突出部7の幅(W4)よりも大きく、これにより突出部7の両側において、シール用シート10の2つの折り返し片10a、10b同士を互いに接着することができる。2つ折りしたシートの各片10a、10bの高さ(H2)は、容器本体2まで侵入することのできる寸法を有している。
このように、シール用シート10を突出部7よりも十分に大きな寸法に設定することで、シール用シート10の各折り返し片10a、10bの表面に商品名(ブランド)や図形、模様などの意匠を印刷して、外装箱無しにこれらを見栄え良く且つ大きく表示することができる。
食品入りマチ付きシート状容器1を入手した消費者は、図6から理解できるように、シール用シート10を容器1から剥がし、そして、突出部7のノッチ8を手がかりに突出部7の上端部7aを切り離すことで容器1を開封することができる。切り取った上端部7aは、剥ぎ取ったシール用シート10に接着し、そして、このシール用シート10を容器本体2の任意の部分に接着させることができる(図7)。これにより、突出部7から切り取った上端部7aや、剥ぎ取ったシール用シート10を路上に捨てるなどの行為を抑制することができる。
突出部7の上端部7aを一対のノッチ8つまり突出部7に形成されている切り込みを手がかりに切り取ることで、図7から理解できるように残存する突出部7によって容器本体2から上方に突出した喫食口部9を形成することができる。そして、片手で容器本体2を持ち、次いで、容器本体2から突出した喫食口部9を口の中に入れ、次いで、片手で容器本体2を握って押し出すことで、比較的大きな具材を相対的に沢山含み、そしてこの具材の回りに適度な粘性で液体成分がまとわりついた内容物又はペースト状の液体成分に沢山の比較的大きな具材を含む内容物を喫食口部9から口の中に流出させることができる。上端部7aを切り取った後の突出部7(図7に図示の状態の喫食口)の左右の上端角隅部が口元に優しく当たるように、図7に図示の状態の突出部7(喫食口)の左右の上端角隅部が尖った状態とならないように、当該部分に関してノッチ8の形状において、角を落とした丸みを持った形状に設計するのが好ましい。
マチ3が容器本体2の側部に位置して縦方向に延びているため、容器本体2を片手で握るときにマチ3が邪魔することはない。換言すれば、マチ3が仮に容器本体2の下端部に位置していたときには、横方向に延びるマチ3を一緒に握ることになる。これに対して、横方向に延びるマチ3を備えている場合には、この横方向に延びるマチ3の存在つまりマチ3を含むヒートシール部HSの存在によって容器本体2を握り難くなってしまうだけでなく、内容物が容器本体2の中に残留し易くなる。
マチ付きシート状容器1に収容されているレトルト食品を食べ終わったら、空の容器本体2を丸めたり折り畳んで小さくし、そして、この小さな形態をシール用シート10を使って保持することができる。図8は、丸めた状態の空の容器本体2をシール用シート10で結束した状態を示す。
如上のように突出部7に比べて相対的に可成りの大きさのシール用シート10を用意することで、(1)その外表面を意匠や商標を見栄え良く且つ大きく表示する媒体として利用することができ、(2)突出部7から切り取った上端部7aを容器本体2に付帯させる簡便な道具として利用することができ、(3)空になった容器本体2を丸めたり折り畳んで捨てるときに、例えば丸めて小さくした形態を保持する道具として利用することができる。
図9以降の図面は、種々の変形例を説明するための図である。
図9は、シール用シート10の粘着面を説明するための図であると共に、粘着剤11の塗布方法に関する一例を示す。この図9に図示の例では、シール用シート10の一方の面に対する粘着剤11の塗布領域が規定されていると共に、マチ付きシート状容器1の突出部7に関して、その上端部7aの高さ寸法を拡大すると共に、左右一対のノッチ8又はそれよりも上の部分で折り返して突出部7の上端部7aを折り返したときに、上端部7aが容器本体2まで延びるように設定されている。これを前提としたときに、図9の例では、シール用シート10は、マチ付きシート状容器1の第1フレキシブルシート4に接着する第1の折り返し片10aにはそのほぼ全面に粘着剤11が塗布され、他方、第2フレキシブルシート5に接着する第2の折り返し片10bに関しては、延長線で示す突出部7の部分が粘着剤11を塗布しない非粘着領域AR1とされ、第2の折り返し片10bの図面に向かって左右の領域及び下端部に対して粘着剤11が塗布される。図9に図示のドットは粘着剤11を表している。
このような構成を採用することにより、中身入りマチ付きシート状容器1からシール用シート10を剥がし、そして、突出部7のノッチ8を手がかりに突出部7の拡大した上端部7aを切り離すことで、喫食口部9の両面は、シール用シート10の粘着剤11が全く触れていない面になる。したがって、図9の例によれば、シール用シート10の粘着剤11に関して糊残りする粘着剤を利用することができる。勿論、非粘着領域AR1に関して、この非粘着領域AR1に、糊残りしない弱い粘着剤を塗布して弱粘着領域に設定してもよい。
図9の例の変形例として、図10に示すように、シール用シート10に関して、少なくとも第1、第2の折り返し片10a、10bのいずれか一方に、その両側縁に沿って延びる領域AR2、AR2に強く粘着する粘着剤を塗布するようにしてもよい。勿論、第1実施例で説明したシール用シート10のように、糊残りしない粘着剤11を第1、第2の折り返し片10a、10bの略全面に塗布した例に対しても、少なくとも第1、第2の折り返し片10a、10bのいずれか一方に、その両側縁に沿って延びる領域AR2、AR2に強く粘着する粘着剤を塗布するようにしてもよい。これによれば、シール用シート10が不用意に剥離してしまう可能性を低減することができ、また、中身入りマチ付きシート状容器1からシール用シート10を剥がすときにシール用シートの強粘着領域AR2の一部が裂けたり、マチ付きシート状容器1の本体2に粘着剤が付着した状態になる等によって、一度シール用シート10を剥がした痕跡となる。したがって、シール用シート10の不用意な剥離防止の他に、未開封保障として領域AR2、AR2の強粘着性の粘着剤を利用することができる。
少なくとも第1、第2の折り返し片10a、10bのいずれか一方に、その両側縁に沿って延びる領域AR2、AR2に強粘着性の糊残りする粘着剤を塗布する場合に、この強粘着性の粘着剤を、左右各領域AR2に連続的に塗布してもよいし、間隔を隔ててスポット的に塗布するようにしてもよい。スポット的に強粘着性粘着剤を領域AR2に塗布する場合には、その下に、他の領域に塗布する糊残りしない粘着剤11を塗布するのが好ましい。つまり、シール用シート10に第1層として糊残りしない粘着剤11を塗布し、その上に、領域AR2に対して糊残りする強粘着性の粘着剤を塗布するようにしてもよい。
シール用シート10に関して、図11は更なる変形例を示すものであり、この図11の例は、上述した領域AR2に強粘着性の粘着剤を塗布する例に対して特に効果的である。図11を参照して、シール用シート10はその両側縁部に沿ってミシン目のような弱化線14が設けられている。このように弱化線14を設けることにより、シール用シート10を中身入りマチ付きシート状容器1から引き剥がすときに、シール用シート10は弱化線14で切断されて、シール用シート10の両側部がマチ付きシート状容器1に残留することになり、これが一度シール用シート10を剥がした痕跡となる。このころから、弱化線14が切れているかそれともミシン目の状態であるかによって、シール用シート10を剥がしたか否かを外見から知ることができる。勿論、第1実施例(図1など)で説明したようなシール用シート10、つまり、ほぼ全面に糊残りしない粘着剤11を塗布した例に対しても弱化線14を設けてもよい。この場合には、粘着剤11の粘着力よりも弱い力で弱化線14が切れるように設計すればよい。
前述した図9を参照して、拡大した先端部7aを突出部7から切り離すことにより形成した喫食口部9に関して、シール用シート10の粘着剤11が接触しない状態を形成する例を説明した。この図9の例の変形例を図12〜図15に示す。
図12を参照して、突出部7はその基端部で折り返され、突出部7の先端部7aは容器本体2に大きく侵入している。このように突出部7の基端部で折り返すことにより、マチ付きシート状容器1の高さは実質的に容器本体2の高さ寸法まで小さくすることができる。
図13は、図12に図示のシール用シート10の展開図であり、このシール用シート10の粘着面と当接する突出部7を延長線で図示してある。シール用シート10には、粘着剤11を塗布しない非粘着領域AR1が形成されており、図示の非粘着領域AR1以外の領域には、糊残りしない粘着剤11が塗布されている。
非粘着領域AR1は、先端部7aを除く突出部7の全体がシール用シート10と当接する部位に設定されており、これにより、シール用シート10を剥がし、そして先端部7aをノッチ8を手がかりに取り除いて喫食口部9を形成したときに、この喫食口部9の両面が粘着剤11と全く接触していない状態を作ることができる。
非粘着領域AR1とそれ以外の領域とに相対的に強弱の粘着剤を塗布するようにしてもよい。この場合には、非粘着領域AR1に糊残りしない弱粘着剤を塗布し、この弱粘着剤よりも粘着力の強い粘着剤を非粘着領域AR1以外の領域に塗布するようにしてもよい。
図14は、図13のシール用シート10の変形例を示す。この図14には、斜線で示す領域AR2に糊残りする粘着剤が塗布されている。図示の例では、第1の折り返し辺10a及び第2の折り返し辺10bの両方にスポット的に糊残り領域AR2が設けられている。これにより、マチ付きシート状容器1からシール用シート10が不用意に剥離してしまうのを防止することができる。また、図14に図示の領域AR3には、容器本体2に強く粘着してシール用シート10が容易に剥離できない粘着剤が塗布されており、そして、領域AR3の回りにミシン目のような弱化線14が形成されている。
この難剥離領域AR3は、最も典型的な例として、図14の例ではシール用シート10の上下の端縁に形成されており、シール用シート10をマチ付きシート状容器1から引き剥がしたときに、弱化線14が切れて容器1に残留する。したがって、弱化線14が切れているか否かを目で確認することにより、マチ付きシート状容器1のシール用シート10が一度引き剥がされたか否かを知ることができる。なお、図14の例では、難剥離領域AR3がシール用シート10の第2の折り返し片10bの端縁部の中央部に設けられているが、この端縁部の右端部又は左端部に設けてもよく、また、第1の折り返し片10aの端縁に設けてもよい。
図1に戻って、第1実施例のマチ付きシート状容器1は、その四隅がラウンドしたコーナ部31で構成されている。このように、マチ付きシート状容器1の四隅をラウンドしたコーナ部31で構成することにより、消費者が角張った角で怪我をするのを防止することができる。
図15は、マチ付きシート状容器1に関する変形例を説明する図である。この図15から理解できるように、突出部7が設けられている上端縁は、ラウンドした波形輪郭30を有している。このように、消費者が喫食するときに顔や口元に近づく容器本体2の上端縁を、ラウンドした波形輪郭30とすることで、喫食に際して顔や口元に対する当たりを優しくすることができる。このラウンドした波形輪郭30において、その波形形状を規定する外形縁部についてはヒートシールHSを行わないように設計するのがよい。換言すると、このラウンドした波形輪郭30を完全にヒートシールすると、当該波形輪郭30の部分の腰が強くなり、これによりユーザの口元に対する当たりがきつくなる可能性を含むが、波形輪郭30の外形縁の部分をヒートシールしないで第1、第2の2枚のフレキシブルシート4、5の波形輪郭30の外形縁部分を互いに接合しない状態に残しておくことで、当該外形縁部分の腰を弱くしておいて口元に対する当たりを優しくするのが好ましい。
図16〜図22は、図1及び図15を参照して説明した縦長のマチ付きシート状容器素材20に関する変形例を説明するための図である。図16〜図22に図示の容器素材20の各変形例は、その一側つまり一方の長辺にマチ3を備えている点で共通しており、また、マチ3と対抗する長辺21(マチ無し側縁)に開口22を備えている点でも共通している。
以上のことを前提として、図16に開示の例では、上端縁の幅方向中央に突出部7が配設されており、突出部7の両側の上端縁が波形輪郭30で構成されている。図17に開示の例では、突出部7がマチ3の側にオフセットされており、上端縁の残部は波形輪郭30で構成されている。
図18〜図22に開示の例は、開口22を備えた長辺21をマチ3側が凸となるアーチ状に湾曲させた点で共通している。そして、図18は、突出部7を長辺21側にオフセットした例を示し、図19は、突出部7を上端縁の幅方向中央に配設した例を示し、図20は、突出部7をマチ3側にオフセットした例を示すものである。図21は、上端縁を波形輪郭30で構成した例を例示するものであり、この図21の例では、突出部7が長辺21側にオフセットされているが、これに限定されず、突出部7を上端縁の幅方向中央に配置した場合及び突出部7をマチ3側にオフセットした場合であっても、この突出部7を除く上端縁を波形輪郭30で構成できることは言うまでもない。
図22は、長辺21だけでなく、マチ3側の長辺もアーチ状に湾曲させた例を示すものであり、図示の例では、突出部7がマチ3側とは反対側にオフセットして配置されているが、上端縁の中央に突出部7を設けてもよいし、突出部7をマチ3側にオフセットしてもよい。また、図22の例のように、マチ3側の長辺及びこれに対抗する長辺21を共にアーチ状に湾曲させた例においても、突出部7を除く上端縁が図示のように波形輪郭30で構成されていてもよいし、図18、図19の例のように水平線で構成されていてもよい。
図23〜図34は、正面視したときに略正方形又は横長の形状の容器素材40を例示するものであり、この容器素材40にあっても、一側の辺にマチ3が設けられ、他側の辺(マチ無し側縁)に開口22が設けられている点で、前述した第1実施例と共通している。また、図23〜図34に例示の容器素材40にあっても、一方及び/又は両方の側辺をアーチ状に湾曲させてもよく(図26〜図34)、また、上端縁を波形輪郭30で構成してもよい(図23〜図25、図29〜図34)。また、図23〜図34に例示の容器素材40にあっても、突出部7を上端縁の中央に配設してもよいし(例えば図24)、突出部7をマチ3側にオフセットしてもよいし(例えば図25)、突出部7を開口22側にオフセットしてもよい(図23)。
図23〜図34に図示の略正方形又は横長の形状のマチ付きシート状容器素材40にあっても、高さ寸法は図1及び図2で説明した高さ寸法H1と実質的に同じである。つまり、図23などに示す容器素材40は、図2や図16などで説明した縦長の容器素材20を幅方向に拡大した例であると理解されたい。したがって、このように横に拡大したマチ付きシート状容器素材40を採用することにより、充填可能な内容物を増量できるだけでなく、一側の辺(マチ無し側縁)の略全長に亘って延びる開口22を通じて内容物を充填できるため、横方向に拡大したマチ付きシート状容器素材40においても内容物の充填を短時間に行うことができると共に、内容物が高粘性流体であろうと具材を含むのであろうとも何らの問題なく充填することができる。
図35は、突出部7の配置に関する変形例を示すものであり、マチ3側とは側縁と上端縁とのコーナ部分に突出部7を配置すると共に突出部7が斜めに延びるように形成したマチ付きシート状容器素材45を示す。なお、この図35の例では、正面視したときに略正方形又は横長の形状の容器素材45を図示してあるが、図1などで図示した縦長の形状であってもよい。また、図35の例では突出部7を除く上端縁が波形輪郭30で構成されているが、これに限定されず直線で構成してもよい。この傾斜した突出部7は、前述したように2つ折りした状態でシール用シート10によってシールされる。
図36は、上記図35の容器素材45の突出部7に関連した部位の変形例を示す。この図36と図35とを対比すると分かるように、図36に図示の例では、突出部7の基端が容器素材45の内部に若干食い込んだ形態に形作られている。
上述した図1〜図36の容器素材20、40、45は、マチ3と対抗する側辺に開口22を設け、この開口22を通じて内容物を充填する点で共通である。
図37は、内容物の充填口を構成する開口22を底辺に設けたマチ付きシート状の容器素材50を示す。勿論、図23などで説明した略正方形又は横長の容器素材40に関しても、突出部7と対抗する底辺に開口22を設けてもよいし、図35などで説明した突出部7をマチ3と対抗する上角隅部から斜め外方に延出するように設けた容器素材45に関しても、上縁と対抗する底辺に開口22を設けてもよい。
図38は、内容物の充填口を構成する開口22を上端のほぼ全域に設けた容器素材55を示す。勿論、図23などで説明した略正方形又は横長の容器素材40に関しても、その上端のほぼ全域に開口22を設けてもよいし、図35などで説明した突出部7をマチ3と対抗する上角隅部から斜め外方に延出するように設けた容器素材45に関しても同様である。
図39は、典型例として、図35などで説明した突出部7をマチ3と対抗する上角隅部から斜め外方に延出するように設けた容器素材45に関して、斜めに延びる突出部7を除く上端のほぼ全域に開口22を設けたマチ付きシート状容器素材60を示す。このような開口22の配置は、例えば図23、図25に例示した突出部7をオフセットして配置した略正方形又は横長の容器素材40の場合にも好適に適用することができる。
図40〜図44はノッチ8の具体的な形状に関する様々な例を示す。また、図45は、ノッチ8に従って突出部7を切断するのを容易にするために上端部7aを拡大して摘みを形成する例を示す。なお、図45から最も良く理解できるように、側面視した左右のノッチ8の形状において、このノッチ8を使って突出部7の上端部7aを切断した後の突出部7の左右の角隅部がラウンドした形状又は鈍角となる形状となるように、ノッチ8の側面視の形状を採用するのがよい。これにより、突出部7を通じて内容物を喫食するときに、突出部7の上端角隅部の口元に対する当たりが優しくなる。したがって、図40〜図44や図46など他の図面では、作図上の関係で、ノッチ8の側面視した形状において、角部が尖った形状に描いてあるが、これは単に作図上の関係で尖った形状となっているのであって、実際には、ノッチ8の角部はラウンドしている又は鈍角の形状であると理解されたい。
図46、図47は、突出部7に関して、横方向に延びる突起60を突出部7の上下方向に互いに離間して複数設けることで、突出部7の剛性を高める例を示すものである。図46は斜視図であり、図47は側面図である。
図1〜図47は、突出部7にノッチ8を設け、このノッチ8を手がかりに突出部7の上端部7aを切断して喫食口部9を形成する例を開示したが、その変形例を図48、図49に基づいて説明する。
図48は、突出部7の上端のヒートシールHSを剥離させることで喫食口部9を形成する例を示す。この剥離作業を容易にするために、突出部7の上端に互いに対抗する一対の摘み62,62を用意し、この摘み62、62に対してはヒートシール処理を行わないのがよい。消費者は、左右の手の指で一対の摘み62、62を夫々把持して、突出部7の上端部のヒートシールを引き剥がす動作を行うことで喫食口部9を作ることができる。
図49は、正面視矩形の突出部7の左右の互いに対抗して延びるヒートシールHS(1)、(2)が突出部7の先端に向かうほど幅広に形成され、これにより喫食口部9の有効開口面積が、開口端に向かうに従って徐々に小さくなっている。図50は、図49の変形例であり、先端部7aを除く突出部7の外形輪郭が突出部7の先端に向かって先細りの形状、つまり正面視したときに略台形の外形輪郭を有し、この略台形の外形輪郭の両側辺に位置する互いに対抗するヒートシールHS(1)、(2)は略同一の幅で構成されている。
図49、図50の例示のように、喫食口部9の有効開口面積を、喫食口部9の開口端に向かうに従って徐々に小さくすることにより、内容物を円滑に通過させることができる。
図51、図52は、マチ付きシート状容器1のマチ3の両側縁部と、第1、第2のフレキシブルシート4、5との接着部つまり当該部位のヒートシールHSに関し、少なくとも下端部におけるヒートシールHSの幅が拡大され、当該部位のヒートシールHSの内周縁64が容器内部に大きく入り込んだ湾曲形状に形成されている。これにより、マチ付きシート状容器1の内容物が、例えば、2cm程度の長さ寸法を有する柱状の具材にように噛んで食べる適度な大きさの具材を比較的多く含み、そして具材にドロドロしたペースト状の液体成分を含むレトルト食品や具材の回りに適度な粘性で液体成分がまとわりついた食品であるときに、マチ3が存在する側に位置している具材を、反対側の喫食口部9の側に寄せ易いという利点がある。なお、マチ3とは反対側の側縁から内容物を充填する適用例では、具材がマチ3側に偏在する傾向があることから、消費者にとって、マチ3側に偏在している具材を喫食口部9側に寄せ易くすることで、具材を含むペースト状の内容物が喫食し易くなる。
任意であるが、マチ3と第1、第2のフレキシブルシート4、5とのヒートシールHSのうち、上端部におけるヒートシールHSの幅を拡大して、当該部位のヒートシールHSの内周縁66が容器内部に大きく入り込んだ湾曲形状に形成してもよい。これにより、マチ付きシート状容器1の内容物を押し出すときに、マチ3の上端部に残留する内容物の量を少なくすることができる。
なお、マチ3の一側縁と第1フレキシブルシート4とのヒートシールHS及びマチ3の他側縁と第2のフレキシブルシート5とのヒートシールHSのうち、上端部と下端部をスポット的に接着してもよい。なお、この上端部及び下端部をスポット的に接着することに関し、参照符号64、66で示すようにヒートシールHSの内周縁を容器内部に大きく入り込んだ湾曲形状にする場合に限定されない。図51に示す参照符号68は接着ポイントを示している。
なお、図51、図52は、代表例として縦長のマチ付きシート状容器1を例示しているが、縦長の形状の容器に限定されないことは言うまでもない。
図53は、シール用シート10を使ったシールの方法に関し、シール用シート10を突出部7の側方から挿入してもよいことを例示するものである。
上述した容器素材20、40、45及びこれによって作られるマチ付きシート状容器に関し、大きな開口22を通じて内容物を充填することができるため、充填する内容物に関して飲料、ゼリー状の飲料、果肉入りのヨーグルトなどに限定されず、飯粒及び具材の入ったカレー、リゾット、トウファ(豆腐花)、パスタのような主食、惣菜、デザートであって具材の回りに適度な粘性で液体成分がまとわりついた又はペースト状の液体に比較的多くの具材が混在した食品を短時間に充填することができる。勿論、例えば先ず固形成分である具材を充填し、次の工程で液体成分を充填するようにしてもよい。
したがって、マチ付きシート状容器素材20、40、45はレトルト食品用の従来から知られている積層構造のシート材料から作られていてもよいし、充填後に加熱処理を必要としない食品を内容物とするのであれば、目的に適したシート(典型的にはラミネート材料からなるシート)を選択することもできる。
図54〜図59は他の実施例のマチ付きシート状容器70、80、90を示す。これらのシート状容器70、80、90の説明において上述した要素と同じ要素には同一の参照符号を付すことにより、その説明を適宜省略する。また、前述した実施例及びシール用シートに関する技術的事項は、これらのマチ付きシート状容器70、80、90に適用可能な限り、これらマチ付きシート状容器70、80、90に対しても適用されることは勿論である。
図54〜図59のマチ付きシート状容器70、80、90は、内容物を喫食するために、前述したノッチ8を手がかりに突出部7の上端部7aを切り離して喫食口部9を作り、そして、このマチ付きシート状容器70を片手で握って内容物を押し出す際に、喫食口部9から左右に張り出しているヒートシール部がその内側シールラインに沿って折れ曲がって喫食口部9を形成している突出部7の幅寸法が縮小するのを促すと共に、喫食口部9の断面形状が略円形に拡開するのを促すための構造が採用されている。また、内容物を押し出す際に喫食口部9が拡開するのを促す構造が採用されている。
この点に関して、図54、図55のシート状容器70を説明すると、図54は、シート状容器70の突出部7から上端部7aを切り離した状態を示し、この上端部7aを切り離すことにより突出部7は喫食口部9となる。図55は、図54のX55−X55線に沿った断面図であり、内容物を喫食するためにマチ付きシート状容器70の本体2を片手で握って押し出す際の喫食口部9の形態を示してあり、喫食口部9が拡開すると共に、この喫食口部9の側部に位置しているヒートシール部HS(1)、(2)がその内側シールライン72a、72bで折れ曲がっている状態を示してある。
喫食時において、消費者が喫食口部9を含む前段階で図55に図示の状態にさせた上で消費者が喫食口部9を口に含むことで口元に対して優しい当たりになる。消費者に対して、喫食の前段階で、図55の状態を形成する操作を誘導する手段を次に説明する。
図54は、喫食口部9の出口通路部分9aを規定する左右のヒートシールHS(1)、HS(2)の内側シールライン72a、72bのうち、マチ3側の内側シールライン72bが傾斜し、マチ3とは反対側に位置する内側シールライン72aは鉛直線に沿って延びている例を示してあるが、このマチ3とは反対側に位置する内側シールライン72aも傾斜させて先細りの出口通路部分9aを形成するようにしてもよい。
また、図54のマチ付きシート状容器70は、左右の内側シールライン72の第1、第2の延長線74、76上に、消費者がこの延長線74、76に沿って容器本体2を屈曲するのを促す印やラインが印刷される。2本の延長線74、76に関連した印やラインなどの折り目ガイド手段を容器本体2に印刷するのが好ましいが、少なくともマチ3側の第2の延長線76に関連した印やラインなどの折り目ガイド手段を容器本体2に印刷するのがよい。また、このマチ3側の第2の延長線76に関しては、この第2の延長線76がマチ3と干渉しないようにするのがよく、マチ3側の第2の内側シールライン72bは、これを考慮した傾斜角度に設定される。なお、図示の例では、第2の延長線76の下端がマチ3と略一致するように、マチ3側の内側シールライン72bの傾斜角度が設定されている(図54)。
消費者は、ノッチ8を手がかりに突出部7の上端部7aを切り離す前後において、マチ3の部分を押して、マチ3の部分に位置している具材を上記延長線74、76の間に変位させる。次に、消費者は、マチ3側の第2の延長線76に沿って容器本体2を屈曲させながら、好ましくは、これに加えてマチ3とは反対側の第1の延長線74に沿って容器本体2を屈曲させながらマチ付きシート状容器70を片手で握る。これにより、喫食口部9の両側に位置しているヒートシール部HS(1)、HS(2)は、図55に示すように、内側シールライン72a、72bに沿って内側に折れ曲がる。喫食口部9を形成している突出部7の幅寸法が縮小する。このことにより、具材入りの内容物が円滑に喫食口部9から流出するように喫食口部9の出口通路部分9aの幅寸法を大きく設定したとしても、その両側から側方に突出しているヒートシール部HS(1)、(2)が消費者の操作によって内側に折れ曲がることにより、口元に対する喫食口部9の当たりを柔らかくすることができる。
また、手のひらのシート状容器70は、好ましくは、容器本体2を第1、第2の延長線74、76で折り曲げて本体2の底から喫食口部9の先端に至る先細りの筒状の形状にしたときには、これにより、また、消費者の手の中のシート状容器70は喫食口部の出口通路部分9aに向けて先細りの筒状の形状になるため、消費者がこれを握って内容物を押し出すのが容易となると共に、内容物を押し出す際に喫食口部9を大きく拡開させることができる。
図56、図57は、他の実施例のマチ付きシート状容器80を示す。マチ付きシート状容器80の側面図である図57を参照して、食品メーカでは、マチ3とは反対側のマチ無し側縁から内容物を充填した後に、喫食口部9の出口通路部分9aを規定する右のヒートシールHS(1)の内側シールライン72aの延長線上(上述した第1の延長線74上)にシールライン84が形成されるようにヒートシールが行われる。
また、消費者に対して、喫食の前段階で、図55の状態を形成する操作を誘導する手段として、出口通路部分9aの左のヒートシールHS(2)の内側シールライン72bの第2の延長線76とマチ付きシート状容器80の下端ヒートシールHS(3)とが交差する下端縁には、第2の延長線76と交差する部位に凹所86が形成され、また、好ましくは、下端ヒートシールHS(3)の上縁には、第2の延長線76に隣接し且つ上記シールライン84側に第1凸部88が形成されている。この第1凸部88に代えて又は第1凸部88と共に、喫食口部9の出口通路部分9aにおける上流端、つまり、出口通路部分9aの左側のヒートシールHS(2)の内側シールライン72bと第2の延長線76とが合流する部分に、左側のヒートシールHS(2)の下端において第2の延長線76に隣接して第2凸部89を形成してもよい。勿論、上記第2の凸部89と凹部86とを結ぶラインつまり第2延長線76はマチ3と干渉しないように設定される。
図56、図57に例示のマチ付きシート状容器80にあっては、マチ3側の第2延長線76とマチ3との間に位置している具材を押し出して、第2延長線76と、マチ3とは反対側のシールライン84との間に位置させた後にシート状容器80を握ると、上記凹所86、第1凸部88、第2凸部89によって、シート状容器80は第2延長線76に沿って折れ曲がった筒状の形状となる。好ましくは、第2延長線76に沿って折り曲げるように消費者に促す注意書きをシート状容器80に印刷しておいてもよい。
図58、図59は、一枚のシートからマチ付きシート状容器90を作った例を示す。この実施例のマチ付きシート状容器90にあってノッチ8の喫食口部9の側の角隅部がラウンドした形状であり、これにより、突出部7の上端部7aを切り離したときに、喫食口部9の角が丸まった形状となるのを約束することができる。
この実施例のマチ付きシート状容器90にあっても突出部7が本体2のマチ3とは反対側の側部に片寄せして位置していることもあって、食品メーカでヒートシールするマチ3とは反対側のシールライン84が本体2の外側縁と平行に設定されている。つまり、マチ3とは反対側のシールライン84は、喫食口部9の出口通路部分9aを規定するマチ3とは反対側の内側シールライン72aからオフセットしている。
この実施例のマチ付きシート状容器90にあっても、消費者が、マチ3側に偏倚している具材を、マチ3とは反対側のシールライン84側に寄せる前後にノッチ8を使って突出部7の上端部7aを切り離すことにより喫食口部9を作り、そして、シート状容器90が第2延長線76に沿って折り曲げるようにして握ることで、具材入り内容物を喫食口部9から押し出す。その際、喫食口部9の少なくともマチ側のヒートシール部HS(2)は内側シールライン72bに沿って折れ曲がり、喫食口部9の実質的な幅寸法が縮小すると共に口元に対する当たりが柔らかくなる。この状態を図59に示し、消費者の口Mを仮想線で示してある。
第1実施例の縦長の正面視略矩形のマチ付きシート状容器及びシール用シートの斜視図である。 図1のマチ付きシート状容器に内容物を充填する前の容器素材の斜視図である。 図1に図示のマチ付きシート状マチ付きシート状容器の斜視図である。 容器の突出部を典型例として2つ折りにした後に、シール用シートで封印することを説明するための図である。 シール用シートで封印した容器の斜視図である。 シール用シートを剥がし、そして突出部の上端部を切断して喫食口部を形成することを説明するための図である。 喫食に際して突出部から切断した上端部をシール用シートに粘着させ、次いで、シール用シートを容器本体の任意の部分に粘着させた状態で喫食できることを説明するための図である。 空になった容器を丸め、そして、シール用シートで結束した状態を示す斜視図である。 喫食口部の両面を粘着剤に触れさせない状態でシール用シートを使って封印する一例を説明するための図である。 シール用シートに強粘着剤を塗布する例を説明するための図である。 シール用シートにミシン目を設ける例を説明するための図である。 喫食口部の両面を粘着剤に触れさせない状態でシール用シートを使って封印する他の例を説明するための図である。 図12の例に使用されるシール用シートの粘着面を説明するための図である。 シール用シートに強粘着領域とこれを囲むミシン目を設ける例を説明するための図である。 容器の上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 容器の上端の幅方向中央に突出部を設け、その両側の上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 容器のマチ付き側縁に隣接して突出部を設け、突出部を除く上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭にした容器の正面図であり、アーチ状の側縁に隣接して突出部を設ける例を説明するための図である。 図18と同様にマチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭にしたシート状容器の正面図であり、上端縁の幅方向中央に突出部を設ける例を説明するための図である。 マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭にしたシート状容器の正面図であり、マチ付き側縁に隣接して突出部を設ける例を説明するための図である。 マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭にしたシート状容器の正面図であり、突出部を除く上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 正面視略矩形の両側縁をアーチ状の輪郭にしたマチ付きシート状容器の正面図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のシート状容器の正面図であり、突出部をマチ付き側縁とは反対側の側縁に隣接して配置した例を示す図である。 図23と同様に正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の正面図であり、突出部を幅方向中央に設けた例を示す図である。 図23と同様に正面視略正方形又は横長の矩形のシート状容器の正面図であり、突出部をマチ付き側縁に隣接して配置した例を示す図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のシート状容器の正面図であり、マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つこのアーチ状の側縁に隣接して突出部を配置した例を示す図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のシート状容器の正面図であり、マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つ幅方向中央に突出部を配置した例を示す図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のシート状容器の正面図であり、マチ付き側縁とは反対側の側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つマチ付き側縁に隣接して突出部を配置した例を示す図である。 図26に図示の正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の突出部を除く上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 図27に図示の正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の突出部を除く両側の上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 図28に図示の正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の突出部を除く上端縁にラウンドした波形輪郭を形成する例を説明するための図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の正面図であり、両側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つマチ付きの一方の側縁とは反対側の側縁に隣接して突出部を配置した例を示す図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の正面図であり、両側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つ幅方向中央に突出部を配置した例を示す図である。 正面視略正方形又は横長の矩形のマチ付きシート状容器の正面図であり、両側縁をアーチ状の輪郭に形成し且つマチ付きの一方の側縁に隣接して突出部を配置した例を示す図である。 正面視略矩形のマチ付きシート状容器の上角隅部に斜めに突出する突出部を形成した例を説明するための図である。 正面視略矩形のマチ付きシート状容器の上角隅部に斜めに突出する突出部を多少窪ませて配置した例を説明するための図である。 縦長のマチ付きシート状容器の両側縁をアーチ状の輪郭にする例を説明するための図である。 縦長のマチ付きシート状容器の両側縁をアーチ状の輪郭にすると共に、突出部を含む上端縁をヒートシールしていない容器素材を用意し、この上端開口を通じて内容物を充填することを説明するための図である。 正面視略矩形のマチ付きシート状容器の上角隅部に斜めに突出する突出部を設けると共に、上端縁をヒートシールしていない容器素材を用意し、この上端開口を通じて内容物を充填することを説明するための図である。 突出部に形成したノッチの一例を示す図である。 突出部に形成したノッチの他の例(スリット)を示す図である。 突出部に形成したノッチの別の例を示す図である。 突出部に形成したノッチの更に別の例を示す図である。 突出部に形成したノッチの更に他の例を示す図である。 突出部に形成したノッチの上の領域つまり切り取り部分を拡大して、上端切り取り部を摘み易くすることを説明するための図である。 突出部に凹凸を設け、突出部の剛性を高めることを説明するための図である。 図46の突出部の側面図である。 突出部を前後に剥離させて喫食口部を形成する例を説明するための図である。 喫食口部の有効開口面積を喫食口部の開口端に向かうに従って徐々に小さくする一例を示す図である。 喫食口部の有効開口面積を喫食口部の開口端に向かうに従って徐々に小さくする他の例を示す図である。 マチ付きシート状容器のマチと一方のフレキシブルシートとのヒートシールの下端部と、任意であるが上端部とを、ヒートシールの内側輪郭が容器内部に大きく入り込んだ湾曲形状にする例を説明するための図である。 図51のマチ付きシート状容器に内容物を入れる前の容器素材を示す図である。 2つ折りしたシール用シートに対して2つ折りした突出部を横方向から挿入して封印する例を説明するための図である。 マチ付きシート状容器から喫食するときに、喫食口の側部に位置しているヒートシール部が内側に曲がるのを促すための手段を含むマチ付きシート状容器の平面図である。 喫食時の図54のX55−X55線に沿った喫食口部の断面図である。 マチ付きシート状容器から喫食するときに、喫食口の側部に位置しているヒートシール部が内側に曲がるのを促すための他の手段を含むマチ付きシート状容器の斜視図である。 図56のマチ付きシート状容器の正面図である。 マチ付きシート状容器から喫食するときに、喫食口の側部に位置しているヒートシール部が内側に曲がるのを促すための手段を含む他の具体例のマチ付きシート状容器の正面図である。 図58のマチ付きシート状容器の喫食時における喫食口部の形態を説明するための図である。
符号の説明
1 マチ付きシート状容器
2 容器の本体
3 マチ
7 突出部
8 ノッチ
9 喫食口部
9a 喫食口部の出口通路部分
HS ヒートシール部
10 シール部用シート
10a 第1の折り返し片
10b 第2の押し返し片
11 粘着剤
12 折り線
14 弱化線
72a 喫食口部の出口通路部分を規定する第1内側シールライン(マチとは反対側)
72b 喫食口部の出口通路部分を規定する第2内側シールライン(マチ側)
74 第1内側シールラインの延長線上の第1延長線
76 第2内側シールラインの延長線上の第2延長線
86 凹部
88 第1凸部
89 第2凸部

Claims (10)

  1. 正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
    該容器本体の上端部に形成され、ノッチによって上端部を切断したときに喫食口部を形成するシート状の突出部と、
    前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
    前記突出部の左右の側縁部がヒートシールされ、該左右のヒートシールの内側シールラインによって前記喫食口部の出口通路部分が形成され、
    前記左右の内側シールラインのうち、少なくとも前記マチ側の内側シールラインが傾斜して前記出口通路部分が先細りの形状を有し、
    前記マチ側の内側シールラインの延長線に沿って前記容器本体を屈曲させる目印が印刷されていることを特徴とするマチ付きシート状容器。
  2. 正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
    該容器本体の上端部に形成され、ノッチによって上端部を切断したときに喫食口部を形成するシート状の突出部と、
    前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
    前記突出部の左右の側縁部がヒートシールされ、該左右のヒートシールの内側シールラインによって前記喫食口部の出口通路部分が形成され、
    前記左右の内側シールラインのうち、少なくとも前記マチ側の内側シールラインが傾斜して前記出口通路部分が先細りの形状を有し、
    前記マチ側の内側シールラインの延長線上の前記容器本体の下端縁に凹所が形成されていることを特徴とするマチ付きシート状容器。
  3. 前記マチ側の内側シールラインの前記出口通路部分の上流端に、該マチ側の内側シールラインの延長線に隣接してヒートシールの凸部が形成されている、請求項2に記載のマチ付きシート状容器。
  4. 前記容器本体の下端縁部がヒートシールされ、該ヒートシールされた下端縁部の上端縁に、前記前記マチ側の内側シールラインの延長線に隣接して凸部が形成されている、請求項2又は3に記載のマチ付きシート状容器。
  5. 前記前記マチ側の内側シールラインがマチ側の内側シールラインである、請求項2〜4のいずれか一項に記載のマチ付きシート状容器。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のマチ付きシート状容器であって、具材と、これにまとわりつく粘性を備えた液体成分又はペースト状の液体成分とが混在した内容物が収容され且つレトルト殺菌されているマチ付きシート状容器。
  7. 正面視したときに片手で持つことのできる大きさの略矩形の形状を備えたシート状の容器本体と、
    該容器本体の上端部に形成されたシート状の突出部と、
    前記容器本体の少なくとも一方の側部に設けられたマチと、を有し、
    前記突出部の上端部を切り取ることにより喫食口部を形成することができるマチ付きシート状容器であって、
    具材と、これにまとわりつく粘性を備えた液体成分又はペースト状の液体成分とが混在した内容物が収容され且つレトルト殺菌され、
    粘着剤を塗布した粘着面を備えると共に前記突出部を少なくとも2つ折りした状態で該突出部を覆うシール用シートを備え、
    該シール用シートが前記少なくとも2つ折りした状態の突出部よりも大きく、且つ、前記シール用シートの粘着面には、少なくとも前記突出部の一部と接着するように粘着剤が塗布されていることを特徴とするマチ付きシート状容器。
  8. 前記容器本体の上端縁がラウンドした波形輪郭を有する、請求項7に記載のマチ付きシート状容器。
  9. 前記マチが前記容器本体の一方の側部に設けられ、前記突出部が、該マチが設けられた側部とは反対側の側部に隣接して設けられている、請求項6又は7に記載のマチ付きシート状容器。
  10. 前記シール用シートの粘着面の一部に、容易に剥離しない粘着剤が塗布された難剥離領域を有し、該難剥離領域の回りが弱化線で囲まれている、請求項7〜9のいずれか一項に記載のマチ付きシート状容器。
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