JP4614177B2 - 情報記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば光照射によって表面にレーベルを描画可能なDVD、BD(Blue ray Disc)等の光ディスクなどの、情報記録媒体の技術分野に関する。
この種の情報記録媒体では、例えばデジタルテレビ放送の録画やDVDのダビングなど、光ディスクなどの情報記録媒体に対して記録を行う際に、タイトルなどの記録される内容を示す文字が描画されるように構成されたものがある。例えば、情報を記録するデータ領域に隣接した領域に、記録する情報内容を示す文字等を記録用レーザの照射により描画する技術が提案されている(特許文献1参照)
特開2005−196917号公報
しかしながら、上述した背景技術に係る各種レーベル技術によれば、簡単な線図である文字などの白黒描画は可能であるが、画素単位での位置合わせやレーベル描画における位置決め処理が格段に複雑高度化する、カラー文字やカラー画像などのカラー描画に対応することは、極めて困難或いは事実上不可能であるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば高精度でカラー描画或いはカラーでレーベル描画することを可能ならしめる情報記録媒体を提供することを課題とする。
本発明に係る第1の情報記録媒体は上記課題を解決するために、基板と、前記基板上に積層されており、情報を記録可能な記録層と、前記基板上に積層されたカラーフィルタと、前記基板上に積層されており、光照射に伴う熱により光反射率が変化可能であると共に前記基板の一方の面側から入射する可視光を、前記カラーフィルタを介して反射する熱反射率変化層とを備える。
本発明の第1の情報記録媒体によれば、その記録動作維持には、基板上に積層された記録層に対して、典型的には、記録用レーザ(即ち、記録に適したパワーとして予め設定されたパワーを持つレーザ)の照射などにより、光学的に情報の記録が行われる。また、その再生動作時には、このように記録された情報の再生が、典型的には、再生用レーザ(即ち、再生に適したパワーとして予め設定されたパワーを持つレーザ)の照射などにより、光学的に行われる。このような情報記録媒体は、典型的には、DVD、BD等の光ディスクであるが、光学的に記録可能なものに限らず、電気的、電磁的など、他の物理現象を利用しての記録であってもよいし、基板の形状は、ディスク形状に限らず、例えば、カード状などであってもよい。
本発明では特に、基板上には、カラーフィルタが積層されており、更に、熱反射率変化層が積層されている。ここに「熱反射率変化層」とは、例えばDVDレコーダにおけるレーザ光照射などの、光照射に伴う熱により光反射率が変化可能である、既存の各種材料から形成される薄膜からなる。このような熱反射率変化層は、例えば基板のレーベル面側である、基板の一方の面側から入射する可視光を、カラーフィルタを介して反射する位置に積層されている。
尚、本発明に係る「記録層」は、典型的には、基板の他方の面側(即ち、例えば一方の面の一例であるレーベル面とは反対側)に積層されている。但し、基板の一方の面側(即ち、例えばレーベル面側)に積層されていてもよい。これに対して、本発明に係る「一方の面」は、典型的には、記録可能な側の記録面と反対側に位置するレーベル面に相当する。但し、この「一方の面」は、記録可能な側の面であってもよく、即ち、レーベル面側からのみ又はレーベル面側からも、記録層に対して記録可能であってよい。言い換えれば、一方の面が記録面であってもよい。
従って、即ち記録層に記録する情報に関する所望の情報を文字や画像として一方の面に描画する(以下適宜「レーベル描画する」と呼ぶ)際には、熱反射率変化層に対して、例えば描画用レーザ光(即ち、描画に適したパワーとして予め設定されたパワーを持つレーザ)などの光を照射することで、その光照射に伴う熱によって、光反射率が変化される。尚、描画用レーザ光は、記録用レーザ光と兼用であってもよい。ここでは、例えば、初期状態で、光反射率が高かった部分が、光照射により光反射率が低い部分にされる。或いは、例えば、初期状態で、光反射率が低かった部分が、光照射により光反射率が高い部分にされる。すると、光反射率が高い又は高くなった部分では、カラーフィルタを介して、一方の面側で熱反射率変化層により反射される可視光の量が相対的に多く、光反射率が低い又は低くなった部分では、カラーフィルタを介して、一方の面側で熱反射率変化層により反射される可視光の量が相対的に少ない状態が得られる。従って、書き込むべき文字や画像に対応して、カラーフィルタにおける、カラー画素の単位となる微小部分(以下適宜「セル」と呼ぶ)毎に変調させながら光照射を行えば、セル単位での、カラー描画が可能となる。例えば、各セル内に、RGB(赤緑青)の3つの微小カラーエリアが存在するようにカラーフィルタを構成すれば、セルを画素単位として、光の三原色に基づく任意のカラー色を表現できる。
尚、基板、記録層、カラーフィルタ及び熱反射率変化層の配列順序は、熱反射率変化層が、基板の一方の面側から入射する可視光を、カラーフィルタを介して反射する限りにおいて、任意であり、多数の組み合わせが存在し得る。また、それらの層の間や外側に、保護層、平坦化層等の他の層を介在させる又は形成することも任意である。
他方で、レーベル描画する際における、光照射に係る光を照射する方向についても、典型的には、他方の面側(即ち、例えば記録層に対して記録が行われる際に、記録用レーザ光が照射されるのと同じ側)からであるが、熱反射率変化層に対して、光照射を行うことができる積層構造であれば、一方の面側(即ち、レーベル面側、或いは、例えば記録層に対して記録が行われる際に記録用レーザ光が照射されるのと反対の側)からであってもかまわない。描画用レーザを、記録用レーザと兼用にするのであれば、他方の面側から照射する方が簡単である。
以上の結果、本発明の第1の情報記録媒体によれば、比較的簡単な処理により、レーベルをカラー描画することが可能となる。
本発明の第1の情報記録媒体の一態様では、前記熱反射率変化層及び前記カラーフィルタは、この順に前記基板の一方の面側に積層されており、前記カラーフィルタ上に積層された保護膜を更に備える。
この態様によれば、カラーフィルタは、熱反射率変化層及び保護膜間に挟持されているので、描画前及び描画後の夫々について、カラーフィルタの化学的耐性や物理的或いは機械的耐性は、顕著に高まる。このため、描画する際に発色性能が低下することや、色斑が発生すること、更に、描画後におけるカラーの文字や画像が、使用に伴って或いは経時劣化により消えたり又は見難くなることを、効果的に防止できる。
本発明に係る第2の情報記録媒体は上記課題を解決するために、基板と、前記基板上に積層されており、情報を記録可能な記録層と、前記基板上に積層されたカラーフィルタと、前記基板上に積層されており、光照射に伴う熱により光透過率が変化可能である熱透過率変化層と、前記基板上に積層されており、前記基板の一方の面側から入射する可視光を、前記熱透過率変化層及び前記カラーフィルタを介して反射する反射層とを備える。
本発明の第2の情報記録媒体によれば、その記録動作維持には、上述した第1の情報記録媒体の場合と同様に、基板上に積層された記録層に対して、光学的に情報の記録が行われ、また、その再生動作時には、このように記録された情報の再生が、光学的に行われる。
本発明では特に、基板上には、カラーフィルタが積層されており、更に、熱透過率変化層及び反射層が積層されている。ここに「熱透過率変化層」とは、例えばDVDレコーダにおけるレーザ光照射などの、光照射に伴う熱により光透過率が変化可能である、既存の各種材料から形成される薄膜からなる。更に、例えばアルミニウム等の鏡面を構築する、反射層は、例えば基板のレーベル面側である、基板の一方の面側から入射する可視光を、熱透過率変化層及びカラーフィルタを介して反射する位置に積層されている。
尚、本発明に係る「記録層」は、典型的には、基板の他方の面側(即ち、例えば一方の面の一例であるレーベル面とは反対側)に積層されている。但し、基板の一方の面側(即ち、例えばレーベル面側)に積層されていてもよい。これに対して、本発明に係る「一方の面」は、典型的には、記録可能な側の記録面と反対側に位置するレーベル面に相当する。但し、この「一方の面」は、記録可能な側の面であってもよく、即ち、レーベル面側からのみ又はレーベル面側からも、記録層に対して記録可能であってよい。言い換えれば、一方の面が記録面であってもよい。
従って、レーベル描画する際には、熱透過率変化層に対して、例えば描画用レーザ光などの光を照射することで、その光照射に伴う熱によって、光透過率が変化される。尚、描画用レーザ光は、記録用レーザ光と兼用であってもよい。ここでは、例えば、初期状態で、光透過率が高かった部分が、光照射により光透過率が低い部分にされる。或いは、例えば、初期状態で、光透過率が低かった部分が、光照射により光透過率が高い部分にされる。すると、光透過率が高い又は高くなった部分では、カラーフィルタを介して、一方の面側で反射層により反射される可視光の量が相対的に多く、光透過率が低い又は低くなった部分では、カラーフィルタを介して、一方の面側で反射層により反射される可視光の量が相対的に少ない状態が得られる。従って、書き込むべき文字や画像に対応して、カラーフィルタにおけるセル毎に変調させながら光照射を行えば、セル単位での、カラー描画が可能となる。
尚、基板、記録層、カラーフィルタ、熱透過率変化層及び反射層の配列順序は、反射層が、基板の一方の面側から入射する可視光を、熱透過率変化層及びカラーフィルタを介して反射する限りにおいて、任意であり、多数の組み合わせが存在し得る。また、それらの層の間や外側に、保護層、平坦化層等の他の層を介在させる又は形成することも任意である。加えて、尚、本発明において「熱透過率変化層及びカラーフィルタを介して反射する」とは、熱透過率変化層及びカラーフィルタの順番はいずれでもよい趣旨である。
他方で、レーベル描画する際における、光照射に係る光を照射する方向についても、典型的には、他方の面側からであるが、熱光透過率変化層に対して、光照射を行うことができる積層構造であれば、一方の面側からであってもかまわない。
以上の結果、本発明の第2の情報記録媒体によれば、比較的簡単な処理により、レーベルをカラー描画することが可能となる。
本発明の第2の情報記録媒体の一態様では、前記反射層、前記カラーフィルタ及び前記熱透過率変化層は、この順に前記基板の一方の面側に積層されており、前記熱透過率変化層上に積層された保護膜を更に備える。
この態様によれば、カラーフィルタは、反射層及び保護膜間に挟持されているので、描画前及び描画後の夫々について、カラーフィルタの化学的耐性や物理的或いは機械的耐性は、顕著に高まる。このため、描画する際に発色性能が低下することや、色斑が発生すること、更に、描画後におけるカラーの文字や画像が、使用に伴って或いは経時劣化により消えたり又は見難くなることを、効果的に防止できる。
本発明の第1又は第2の情報記録媒体の他の態様では、前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られている。
この態様によれば、レーベル描画する際に、アドレスを参照することで、セル単位で正確にカラー描画可能となる。
本発明の第1又は第2の情報記録媒体の他の態様では、前記基板は、ディスク状であり、前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、螺旋状又は同心円状に形成されている。
この態様によれば、ガイドトラックにより、光照射が導かれつつ、レーベル描画が行われるので、ディスク状の基板上に形成された熱反射率変化層又は熱透過率変化層に対して、正確に光照射を行える。よって、正確にレーベル描画を行える。
尚、基板は、このようにディスク状でなくてもよく、例えば平板状等でもよい。加えて、ガイドトラックは、螺旋状又は同心円状でなくてもよく、例えば直線状等でもあってもよい。
上述のガイドトラックが形成されている態様では、前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、前記複数のセルの各々に対して割り振られている一又は複数のアドレスを示すアドレスピットが、前記ガイドトラックにCLV(Constant Linear Velocity)方式で形成されてもよい。
このように構成すれば、CLV方式であるが故に、レーベル描画時に、半径位置に応じて回転速度が異なる環境で光照射を行う場合であっても、アドレスピットを参照することで、ディスク状の基板上に形成された熱反射率変化層又は熱透過率変化層に対して、正確に光照射を行える。尚、アドレスピットは、例えば、エンボスピットとして形成される。このようにCLV方式でも正確にレーベル描画を行える。
上述のガイドトラックが形成されている態様では、前記カラーフィルタは、前記螺旋状又は同心円状に同一色が並ぶように配列されてもよい。
このように構成すれば、ディスク状基板を回転させながら光照射を行う場合において、回転運動に対して光照射を変調するタイミングが多少ずれたとしても、また位置合わせが180度ずれても、同一色間のずれに過ぎないので、結果として、意図された描画に非常に近い描画が得られることになる。言い換えれば、厳密なタイミング制御やカラーセルの位置あわせ等を行わなくても、比較的容易にして所望のカラー描画を行うことができ、これは実践上極めて便利である。
上述のガイドトラックが形成されている態様では、前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られており、前記カラーフィルタ及び前記ガイドトラックは、前記セルの区切りと前記ガイドトラックの半径方向の位置とが一致するように、形成されてもよい。
このように構成すれば、レーベル描画する際に、アドレスを参照することで、セル単位で正確にカラー描画可能となる。特に、セルの区切りとガイドトラックの半径方向の位置とが一致しているので、セルの区切りを跨いで光照射が誤って行われることを効果的に阻止できる。この結果、非常に正確にカラー描画可能となる。
本発明の第1又は第2の情報記録媒体の他の態様では、前記基板は、ディスク状であり、前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、螺旋状又は同心円状に形成されており、前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られており、前記セルの区切りと前記ガイドトラックの半径方向の位置との関係を示す関係情報が前記記録層若しくは他の記録層に又は所定種類の記録方法で記録されている。
この態様によれば、レーベル描画する際に、アドレスを参照することで、セル単位で正確にカラー描画可能となる。特に、アドレスに加えて、セルの区切りとガイドトラックの半径方向の位置との関係を示す、例えばバーコードなどで記述された関係情報を参照することで、セルの区切りを跨いで光照射が誤って行われることを効果的に阻止できる。この結果、非常に正確にカラー描画可能となる。
尚、このような関係情報の記録は、記録層における記録と同様の方法で記録され、レーベル描画に先立って読み取られてもよいし、他の記録方法により記録され、レーベル描画に先立って読み取られてもよい。この態様は、特に、前記カラーフィルタ及び前記ガイドトラックは、前記セルの区切りの位置と前記ガイドトラックの半径方向の位置とが一致しない場合に有効である。
この態様では、前記カラーフィルタは、直線状に配列されてもよい。
このように構成すれば、特にディスク状の基板やガイドトラックと、カラーフィルタの区切りとの関係が複雑になるものの、レーベル描画する際には、上述の如き関係情報を利用可能であるので、関係情報に基づいて、カラー描画を正確に行える。
このようにカラーフィルタは、ガイドトラックの形状とは無関係に直線状に並んでいてもよく、その場合、例えばデルタ配列、トライング配列、ストライプ配列などの各種配列を採用可能であり、実用上便利である。
本発明の第1又は第2の情報記録媒体の他の態様では、前記カラーフィルタは、印刷により形成されており、前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、前記カラーフィルタが有する連続した立体形状により構成されている。
この態様によれば、印刷技術によって、カラーフィルタを比較的簡単に形成することができ、しかも、ガイドトラックを、該印刷技術によって形成されるカラーフィルタが有する連続した立体形状によって、比較的簡単に構成できる、実用上極めて便利である。
尚、カラーフィルタに加えて又は代えて、ガイドトラックも、印刷により形成されてよい。
本発明の第1又は第2の情報記録媒体の他の態様では、前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、前記可視光以外の光を前記可視光と比べて、より高い光反射率で反射する又はより高い光吸収率で吸収する材料を含んで構成されている。
この態様によれば、レーベル描画する際における光照射に、可視光以外の光又は該可視光以外の光を多く含む光を用いることで、ガイドトラックにおける光反射又は光吸収によって、光照射に伴う熱を、より有効に熱反射率変化層又は熱透過率変化層に対して作用させられる。即ち、比較的エネルギロスを少なくしながら、レーベル描画を行える。しかも、可視光によって見えるレーベル描画の本来の機能が害されることもない。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以上詳細に説明したように、本発明の第1の情報記録媒体によれば、記録層、カラーフィルタ及び熱反射率変化層を備え、本発明の第2の情報記録媒体によれば、記録層、カラーフィルタ、熱透過率変化層及び反射層を備えるので、高精度でカラー描画することが可能となる。
第1実施形態に係る情報記録媒体の積層構造を示す拡大断面を記録装置の概要と共に示す図式的断面図である。 第1実施形態に係る熱反射率変化膜及びガイドトラックの積層状態を示す図式的断面図である。 第1実施形態に係るカラーフィルタの平面レイアウトを示す図式的平面図である。 第1実施形態に係るカラーフィルタ生成処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るレーベル描画処理を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るカラーフィルタの変形例における平面レイアウトを示す図式的平面図である。 第2実施形態に係る情報記録媒体の積層構造を示す拡大断面を記録装置の概要と共に示す図式的断面図である。 第3実施形態に係る情報記録媒体の構成要素の一つである熱透過率変化膜に対する、描画用レーザの光照射の様子を示す図式的断面図である。
符号の説明
1…基板
2…記録層
3…熱反射率変化膜
4…カラーフィルタ
5…保護膜
41…反射層
42…熱透過率変化膜
100…記録情報媒体
以下、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
先ず、本実施形態に係る情報記録媒体について図1から図3を参照して説明する。ここに図1は、本実施形態に係る情報記録媒体の積層構造を、図2は、本実施形態に係る熱反射率変化膜及びガイドトラックの積層状態を、図3は、本実施形態に係る情報記録媒体を構成するカラーフィルタの平面レイアウトを示す。
図1において、本実施形態に係る情報記録媒体100は、例えば光ディスクであって、主に、基板1と、記録層2と、熱反射率変化膜3と、ガイドトラック6と、カラーフィルタ4と、保護膜5とを備えている。本実施形態に係るカラーフィルタ4は、ガイドトラック6と連続して一体に構成されている。情報記録媒体100は、光ピックアップ7,8からのレーザ照射により、情報の記録或いは再生が行われる。特に、情報記録媒体100は、記録用レーザの照射により、データ記録が行われ、描画用レーザの照射により、レーベル描画が行われる。尚、記録用レーザと描画用レーザとを、兼用にすることも可能である。
基板1は、例えばディスク状に形成されており、一方の面(即ち図1で示す基板1の上面側)が、文字や画像を描画可能なレーベル面、このレーベル面と反対側の他方の面(即ち図1で示す基板1の下面側)が、情報を記録可能な側の記録面となっている。
記録層2は、基板1のレーベル面に積層されている。記録層2は、基板1側の面に、グルーブ2aが形成されている。データ記録は、基板1の記録面側に配置した、第2光ピックアップ8を、グルーブ2aにトラッキングさせながら、記録データに応じたパワーのレーザ光を照射することにより、記録層2を変質させることで行われる。
熱反射率変化膜3は、記録層2上に、後述の保護層5を介して積層されており、描画用レーザの光照射に伴う熱により、光反射率が変化される。熱反射率変化膜3は、描画用レーザのスポットに対応するその微小領域毎に、基板1のレーベル面側から照射される描画用レーザ光を、保護層5、カラーフィルタ3及びガイドトラック6を介して吸収することで、加熱される。或いは、描画用レーザ光を、保護層5、カラーフィルタ3及びガイドトラック6や基板1が吸収することで発生する熱の伝導によって、熱反射率変化膜3は、描画用レーザのスポットに対応するその微小領域毎に加熱される。これにより、熱反射率変化膜3の反射率が、描画用レーザ光の照射・未照射に応じた分布を持って変化する。この結果、熱反射率変化膜3は、光反射率が高い又は高くなった部分では、レーベル面側で反射する光量が多く、光反射率が低い又は低くなった部分では、前記光量が少なくなる。本実施形態では、描画用レーザは、赤色レーザ、赤外線レーザ、遠赤外線レーザ光などの加熱に適したレーザが用いられるが、青色レーザ等であってもよい。
ガイドトラック6は、熱反射率変化膜3上に配置され、トラックが同心円状に形成されている。ガイドトラック6は、描画用レーザの光照射を熱反射率変化膜3に正確に導く。ガイドトラック6は、可視光以外、即ち、本実施形態では記録用レーザを反射または吸収する特性を有する。尚、ガイドトラック6は、カラーフィルタ4とは別に構成してもよい。 カラーフィルタ4は、ガイドトラック6上に配置されており、複数のカラーセルから構成されている。カラーセルの各々は、カラー画素の単位となる、RGBの3つの微小カラーエリアを備えている。また、カラーセルの各々は、1つのアドレスが割り振られている。該アドレスを示すアドレスピットは、例えば、エンボスピットとして、ガイドトラック6にCLV方式で記録されている。尚、本実施形態では、カラーフィルタ4は、カラーセルの各々に、1つのアドレスが割り振られているが、複数のアドレスが割り振られてもよい。更に、各カラーセルを構成するRGB別のカラーエリアに対して個別にアドレスが割り振られてもよい。
図2において、情報記録媒体100の実際の製造段階では、ガイドトラック6に対して、熱反射率変化膜3が蒸着される。従って、図2に示すように、カラーフィルタ4は、基板1側の面に、熱反射率変化膜3及びガイドトラック6が一体に構成された膜が配置されている。
保護膜5は、カラーフィルタ4を外的損傷や水分等による腐蝕から守るためのものであり、記録層2及びカラーフィルタ4の上に積層されている。
記録装置200は、主に、第1光ピックアップ7と、第2光ピックアップ8と、コントローラ9と、バーコード読み取りセンサ10と、データ処理部11とを備えており、情報記録媒体100に対して、データ記録及びレーベル描画を実行する。
コントローラ9は、第1光ピックアップ7と、第2光ピックアップ8と、バーコード読み取りセンサ10と、データ処理部11とに接続されており、これらの各部を制御する。コントローラ9は、第2光ピックアップ8の駆動を制御して、基板1の記録面側から記録用レーザを照射することで、記録層2に対するデータ記録を行う。また、第1光ピックアップ7の駆動を制御して、基板1のレーベル面側から描画用レーザを照射することで、レーベル描画を行う。
バーコード読み取りセンサ10は、情報記録媒体100に記録されるバーコード21から、相対位置情報を読み取る。
データ処理部11は、バーコード読み取りセンサ10が読み出した相対位置情報に基づいて、所定のデータ処理を行う。
レーベル描画は、描画用レーザ光を、ガイドトラック6に対してトラッキングさせながら、描画用レーザ光のパワーを、描画する文字や画像に応じて変調させつつ熱反射率変化膜3に照射することにより、熱反射率変化膜3にその微小領域毎に光反射率変化を起こさせることで行われる。
このようにレーベル描画した後には、この熱反射率変化層3で反射する可視光(即ち、視聴者を取り巻く外光や自然光など)が、カラーフィルタ4を介して、視聴者に向かって出射することで、レーベル描画された所望の文字や画像が見えることになる。ここで特に、レーベル描画により、基板1のレーベル面に、目視可能な文字や画像が形成されるが、これらの文字や画像は、カラーセルを画素単位として、任意のカラー色で表現される。
カラーでレーベル描画を高精度に行うためには、描画用レーザ光を、カラーセル毎に割り振られたアドレスに基づいて正確に位置決めしつつ熱照射する必要がある。加えて、情報記録媒体100の製造時に、カラーフィルタ4とガイドトラック6との間における相対的位置関係が正確となるように情報記録媒体100を製造すると共に、この関係をレーベル描画時に利用できるように既知としておく必要がある。本実施形態では、この関係を既知としておくために、この関係を示す情報をバーコードで情報記録媒体100に記録しておくか又はこの関係をガイドトラック及びアドレスから特定可能な関係としておく。
次に、カラーフィルタ4の構造を説明すると共に、カラーフィルタ4及びガイドトラック6の位置決めについて説明する。カラーフィルタ4は、情報記録媒体100の製造時に、ガイドトラック6に対する位置決めが行われている。
図3において、複数のカラーセルは、同心円状に同一色のカラーエリアが並ぶように、即ち、例えばRのカラーエリアのみで円周が形成されるように、印刷されている。このカラーセル配列を有するカラーフィルタ4は、前記アドレスに基づいて、カラーセルの各々の区切りと、ガイドトラック6の半径方向の位置とが一致するように、ガイドトラック6と組み付けられている。具体的には、情報記録媒体100の製造工程中におけるカラーフィルタ生成段階で、xy座標において、前記区切りを示す点(P1,P2)が、ガイドトラック6の、円周が異なる同心のトラックの境目に当るように、ガイドトラック6に対してカラーフィルタ4の位置を調整することで、このような相対的位置関係に係る位置決めが行われる。この位置決めにより、カラーセルの区切りと、ガイドトラック6の半径方向の位置とが一致すれば、その後における第1光ピックアップ7によるレーザ光の照射時に、即ちレーベル描画時に(図1参照)、前記区切りを跨いで光照射が行われることを阻止でき、高精度なカラー描画が可能となる。
上述の位置決めを行っても、カラーセルの各々の区切りと、ガイドトラック6の半径方向の位置とが一致しない場合には、又は、カラーセルの各々の区切りとガイドトラック6の半径方向の位置とが一致しないように上記の位置決めを行う場合若しくは一致させる手間を省いて上記の位置決めを行う場合には、カラーフィルタ4及びガイドトラック6の相対位置を示す相対位置情報を、例えば、レーベル面にバーコード21として記録する。相対位置情報として、例えば、カラーフィルタ4の中心(0,0)から、同一距離にある4つの点PU,PD,PL,PRの所定位置からのずれ量が、記録される。
レーベル描画の際には、バーコード読み取りセンサ10が、先ず、バーコード21に記録されている相対位置情報を読み取り、データ処理部11が、読み取られた相対位置情報に基づいて、例えば、描画する文字や画像を構成する個々の画素データに対応する描画用レーザの照射を、どのアドレス位置でどれだけのパワーで行うかを演算する。第1光ピックアップ7は、演算されたアドレス位置で、演算されたパワーの描画用レーザの光照射を行うことで、レーベル描画を行う。すると、カラーフィルタに対して、その正確な位置に描画用レーザを照射可能となる。このように、カラーフィルタ4に割り振られたアドレスに加えて、カラーセルの区切りと、ガイドトラック6の半径方向の位置とを示す相対位置情報を参照することで、色ずれが阻止され、非常に高精度なカラー描画が可能となる。
次に、第1実施形態に係るカラーフィルタ4の生成処理について、図4を参照して説明する。
(第1実施形態に係るカラーフィルタ生成処理)
図4は、第1実施形態に係る、カラーフィルタ4の生成処理を示すフローチャートである。
具体的には、図4において、カラーフィルタ生成装置の制御コンピュータにより、先ず、カラーセルが同心円状に同一色が並ぶように、例えばカラー色素、カラー樹脂、カラーインク等を用いたスクリーン印刷、オフセット印刷などを行う印刷機によって、印刷された後(ステップS11)、カラーフィルタ4及びガイドトラック6の位置決めが行われる(ステップS12)。この位置決めでは、カラーセルの区切りと、ガイドトラック6の半径方向の位置とが一致するように、ガイドトラック6に対してカラーフィルタ4の位置が調整される。この調整により、カラーセルの区切りと、ガイドトラック6の半径方向位置とが一致した場合には(ステップS13:Yes)、動作処理が終了される。一方、前記調整を行っても、カラーセルの区切りと、ガイドトラック6の半径方向位置とが一致しない場合には又はカラーセルの各々の区切りとガイドトラック6の半径方向の位置とを敢えて一致させない場合には(ステップS13:No)、カラーフィルタ4及びガイドトラック6の相対位置情報が出力される(ステップS14)。この後、出力された相対位置情報がバーコード記録され(ステップS15)、一連のカラーフィルタ生成処理が終了される。
次に、第1実施形態に係る情報記録媒体100を用いたレーベル描画処理について、図5を参照して説明する。
(第1実施形態に係るレーベル描画処理)
図5は、第1実施形態に係るカラーフィルタ4を備える情報記録媒体100の、レーベル描画処理を示すフローチャートである。
具体的には、図5において、先ず、コントローラ9にて、情報記録媒体100のレーベル面に、相対位置情報を示すバーコード21があるか否かが判定される(ステップS21)。ここで、バーコード21がない場合には(ステップS21:No)、描画する画像に応じた描画用レーザ光が照射されると、熱反射率変化膜3が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。
一方、バーコード21がある場合には(ステップS21:Yes)、バーコード読み取りセンサ10により、バーコード21から相対位置情報が読み取られる(ステップS22)。次に、データ処理部11により、相対位置情報に基づいて、描画する画像がデータ処理される(ステップS23)。データ処理された画像に応じた描画用レーザ光が照射されると、熱反射率変化膜3が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。
このように、第1実施形態によれば、熱反射率変化層3、カラーフィルタ4及びガイドトラック6を備え、カラーセルの各々に振り当てられたアドレスに基づいて、カラーフィルタ4に対する位置決めを正確に行った上で、描画用レーザによる光照射をカラーセル単位で行う。これにより、画素単位で正確な光照射を行って、カラー色を表現するので、高精度でカラー描画或いはカラーでレーベル描画することが可能である。
尚、第1実施形態のカラーフィルタ4によれば、複数のカラーセルを、同心円状に同一色のカラーエリアが並ぶように印刷するが、図6に示すように、複数のカラーセルを、ガイドトラック32の形状と関係なく、直線状に印刷してもよい。この場合にも、カラーフィルタ4及びガイドトラック6の相対位置を示す相対位置情報が、バーコード等に記録されていれば、これを参照することで、正確にカラー描画できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る情報記録媒体について図7を参照して説明する。ここに図7は、本実施形態に係る情報記録媒体の構造図であって、第1実施形態における図1と同趣旨の構造図である。尚、図7において、図1に示した構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。
図7において、本実施形態に係る情報記録媒体101は、上述の熱反射率変化膜3の代わりに、反射層41及び熱透過率変化膜42を備えている点が、第1実施形態と異なる。
図7に示すように、本実施形態に係る情報記録媒体101は、基板1と、記録層2と、反射層41と、ガイドトラック6と、カラーフィルタ4と、熱反射率変化膜42と、保護膜5とを備えている。
反射層41は、例えば赤外線半透過反射膜であって、記録層2上に、保護層5を介して積層されている。反射層41は、基板1のレーベル側から入射する可視光(即ち、視聴者を取り巻く外光や自然光など)を、保護層5、熱透過率変化層42、カラーフィルタ4及びガイドトラック6を介して反射する。
熱透過率変化膜42は、カラーフィルタ4上に積層されており、描画用レーザの光照射に伴う熱により、描画用レーザのスポットに対応するその微小領域毎に、光透過率が変化させられる。これにより、熱透過率変化膜42の透過率が、描画用レーザ光の照射・未照射に応じた分布を持って変化する。この結果、熱透過率変化膜42は、光透過率が高い又は高くなった部分では、レーベル面側で反射層41により反射する光量が多く、光透過率が低い又は低くなった部分では、前記光量が少なくなる。
ガイドトラック6及びカラーフィルタ4は、反射層41と熱透過率変化膜42との間に配置されている。
レーベル描画は、描画用レーザ光を、ガイドトラック6に対してトラッキングさせながら、描画用レーザ光のパワーを、描画する文字や画像に応じて変調させつつ熱透過率変化膜42に照射することにより、熱透過率変化膜42に光透過率変化を起こさせることで行われる。
このようにレーベル描画した後には、可視光(即ち、視聴者を取り巻く外光や自然光など)が、熱透過率変化層42、カラーフィルタ4及びガイドトラック6を介して反射層41により反射して視聴者に向かって出射することで、レーベル描画された所望の文字や画像が見えることになる。ここで特に、レーベル描画により、基板1のレーベル面に、目視可能な文字や画像が形成されるが、これらの文字や画像は、カラーセルを画素単位として、任意のカラー色で表現される。
次に、第2実施形態に係る情報記録媒体101を用いたレーベル描画処理について、図5を参照して説明する。
(第2実施形態に係るレーベル描画処理)
図5は、第2実施形態に係る、情報記録媒体101のレーベル描画処理を示すフローチャートでもある。
具体的には、図5において、第1実施形態と同様に、先ず、コントローラ9にて、情報記録媒体101のレーベル面に、相対位置情報を示すバーコード21があるか否かが判定される(ステップS21)。ここで、バーコード21がない場合には(ステップS21:No)、描画する画像に応じた描画用レーザ光が照射されると、熱透過率変化膜42が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。
一方、バーコード21がある場合には(ステップS21:Yes)、バーコード読み取りセンサ10により、バーコード21から相対位置情報が読み取られる(ステップS22)。次に、データ処理部11により、相対位置情報に基づいて、描画する画像がデータ処理される(ステップS23)。データ処理された画像に応じた描画用レーザ光が照射されると、熱透過率変化膜42が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。
このように、第2実施形態によれば、反射層41、熱透過率変化膜42、カラーフィルタ4及びガイドトラック6を備え、カラーセルの各々に振り当てられたアドレスに基づいて、カラーフィルタ4に対する位置決めを正確に行った上で、描画用レーザによる光照射をカラーセル単位で行う。これにより、画素単位で正確な光照射を行って、カラー色を表現するので、高精度でカラー描画或いはカラーでレーベル描画することが可能である。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る情報記録媒体について図8を参照して説明する。ここに図8は、本実施形態に係る情報記録媒体の構造図であって、第2実施形態における図7と同一の構造図である。尚、図8において、図7に示した構成要素と同様の構成要素に同一の参照符合を付し、それらの説明は適宜省略する。
図8において、本実施形態に係る情報記録媒体101は、上述の熱透過率変化膜42に対して、描画用レーザの光照射を、基板1の記録面側から行う点が、第2実施形態と異なる。
第1光ピックアップ7は、基板1の記録面側に配置されている。第1光ピックアップ7は、熱透過率変化膜42に対して、該記録面側から、描画する文字や画像に応じて変調させた描画用レーザを照射する。これにより、熱透過率変化膜42の透過率が、描画用レーザ光の照射・未照射に応じた分布を持って変化する。
次に、第3実施形態に係る情報記録媒体101を用いたレーベル描画処理について、図5を参照して説明する。
(第3実施形態に係るレーベル描画処理)
図5は、第3実施形態に係る、情報記録媒体101のレーベル描画処理を示すフローチャートでもある。
具体的には、図5において、第1及び第2の実施形態と同様に、先ず、コントローラ9にて、情報記録媒体101のレーベル面に、相対位置情報を示すバーコード21があるか否かが判定され(ステップS21)、バーコード21がない場合には(ステップS21:No)、描画する画像に応じた描画用レーザ光が、記録面側から、基板1、記録層2、反射層41、ガイドトラック6、カラーフィルタ4を介して、熱透過率変化膜42に照射されると、熱透過率変化膜42が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。一方、バーコード21がある場合には(ステップS21:Yes)、バーコード読み取りセンサ10により、バーコード21から相対位置情報が読み取られ(ステップS22)、続いて、データ処理部11により、相対位置情報に基づいて、描画する画像がデータ処理される(ステップS23)。データ処理された画像に応じた描画用レーザ光が、記録面側から、基板1、記録層2、反射層41、ガイドトラック6、カラーフィルタ4を介して、熱透過率変化膜42に照射されると、熱透過率変化膜42が描画用レーザの変調に応じてセル単位で加熱又は非加熱されることで、レーベル面にカラー画像が描画される(ステップS24)。
このように、第3実施形態によれば、レーベル面及び記録面のいずれ側からの光照射に関わらず、カラーセルの各々に振り当てられたアドレスに基づいて、カラーフィルタ4に対する位置決めを正確に行った上で、描画用レーザの光照射をカラーセル単位で行う。これにより、画素単位で正確な光照射を行って、カラー色を表現するので、高精度でカラー描画或いはカラーでレーベル描画することが可能である。特に、情報記録用レーザとレーベル描画用レーザとを、記録装置にて兼用にする場合には、記録面側からレーベル描画用レーザを照射する場合の方が、記録装置における装置構成や制御、描画のための操作等が簡単となる観点からは、有利である。
尚、反射層41は、描画用レーザ光のみを透過させる波長選択透過膜を備えていることが望ましい。これにより、記録面側からの描画がレーベル面のみから視認可能となる。
尚、第1実施形態の情報記録媒体100においても、上述した第3実施形態に係る第1光ピックアップにおける態様と同様の態様を、適宜採ることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能である。
本発明は、例えば、光照射によって表面にレーベルを描画可能なDVD、BD等の光ディスクなどの、情報記録媒体、或いはこのような情報記録媒体に対して、カラー描画或いはカラーでレーベル描画する、カラー描画システム等に利用することが可能である。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板上に積層されており、情報を記録可能な記録層と、
    前記基板上に積層されたカラーフィルタと、
    前記基板上に積層されており、光照射に伴う熱により光反射率が変化可能であると共に前記基板の一方の面側から入射する可視光を、前記カラーフィルタを介して反射する熱反射率変化層と
    を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 前記熱反射率変化層及び前記カラーフィルタは、この順に前記基板の一方の面側に積層されており、
    前記カラーフィルタ上に積層された保護膜を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 基板と、
    前記基板上に積層されており、情報を記録可能な記録層と、
    前記基板上に積層されたカラーフィルタと、
    前記基板上に積層されており、光照射に伴う熱により光透過率が変化可能である熱透過率変化層と、
    前記基板上に積層されており、前記基板の一方の面側から入射する可視光を、前記熱透過率変化層及び前記カラーフィルタを介して反射する反射層と
    を備えたことを特徴とする情報記録媒体。
  4. 前記反射層、前記カラーフィルタ及び前記熱透過率変化層は、この順に前記基板の一方の面側に積層されており、
    前記熱透過率変化層上に積層された保護膜を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  5. 前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、
    前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  6. 前記基板は、ディスク状であり、
    前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、螺旋状又は同心円状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  7. 前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、
    前記複数のセルの各々に対して割り振られている一又は複数のアドレスを示すアドレスピットが、前記ガイドトラックにCLV方式で形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報記録媒体。
  8. 前記カラーフィルタは、前記螺旋状又は同心円状に同一色が並ぶように配列されていることを特徴とする請求項6に記載の情報記録媒体。
  9. 前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、
    前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られており、
    前記カラーフィルタ及び前記ガイドトラックは、前記セルの区切りと前記ガイドトラックの半径方向の位置とが一致するように、形成されていることを特徴とする請求項6に記載の情報記録媒体。
  10. 前記基板は、ディスク状であり、
    前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、螺旋状又は同心円状に形成されており、
    前記カラーフィルタは、色別に区画された複数のセルから構成されており、
    前記複数のセルの各々に対して、一又は複数のアドレスが割り振られており、
    前記セルの区切りと前記ガイドトラックの半径方向の位置との関係を示す関係情報が前記記録層若しくは他の記録層に又は所定種類の記録方法で記録されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  11. 前記カラーフィルタは、直線状に配列されていることを特徴とする請求項10に記載の情報記録媒体。
  12. 前記カラーフィルタは、印刷により形成されており、
    前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、前記カラーフィルタが有する連続した立体形状により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  13. 前記基板上には、前記光照射を導くためのガイドトラックが、前記可視光以外の光を前記可視光と比べて、より高い光反射率で反射する又はより高い光吸収率で吸収する材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
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