JP4678446B2 - 光ディスク - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクに関し、特に、レーザビームを照射することにより光ディスクのレーベル面に立体的な可視情報の形成を行うことができるようにした光ディスクに関する。
従来から、CD(Compact Disk:コンパクトディスク)やDVD(Digital Versatile Disk:デジタルバーサタイルディスク)等の光ディスクに対してレーザビームを照射することにより、その光ディスクに記録されている音楽情報や動画情報等の情報を再生したり、そのような情報をその光ディスクに記録したりする光ディスク装置が提供されている。
また、情報が記録された光ディスクは、その記録されている内容が外観で認識できれば便利であるため、ユーザは専用のプリンタ装置を用いて、その光ディスクに記録されている内容を示す文字等(例えば、曲名や映画タイトル等)を円形のシートに印刷し、このシートをその光ディスクの記録面と反対の面(以下、レーベル面という)に貼り付けるというようなことを行っていた。
しかしながら、この方法では、ユーザは、専用のプリンタ装置を用意する必要や、その専用プリンタ装置でのシートの印刷、印刷されたシートの光ディスクへの貼り付け等の煩雑な作業を行う必要があった。
そこで、近年、再生時や記録時に光ディスクの記録面に照射されるレーザビームを光ディスクのレーベル面となる所定領域に照射し、照射した部分の発色等を変化させることにより、光ディスクの記録内容を可視的に認識するための可視情報(例えば、曲名や映画タイトル等を示す文字等)を形成(印刷)することができる光ディスク及び光ディスク装置が提供されるようになってきている。
そのような光ディスクの中には、基板上に形成され、前記基板側とは反対側であるレーベル面側から照射された光により可視情報が記録される可視情報記録層を備え、前記可視情報記録層は、前記基板の半径の1/2の半径を持つ円周の外側の領域に形成されていることを特徴とする光情報記録媒体がある(例えば、特許文献1参照)。
また、支持基板の一の主面に光記録層を有する光学記録媒体であって、上記支持基板の他の主面に、可逆性感熱発色性組成物を含有する可逆性記録層を有し、上記可逆性感熱発色性組成物は、赤外線を吸収して発熱する光−熱変換材料を含有しているものであることを特徴とする光学記録媒体もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−213816号公報 特開2004−188826号公報
しかしながら、従来の光ディスク及び光ディスク装置を用いて、その光ディスクのレーベル面に形成できる可視情報は、平面的なものに限られており、立体像などの立体的な可
視情報を形成することはできなかった。
また、特許文献1に記載の従来の光情報記録媒体は、レーベル面に可視情報を記録することによるディスクの反りを低減することはできるが、レーベル面に立体的な可視情報を形成することはできなかった。
また、特許文献2に記載の従来の光学記録媒体は、レーベル面に画像やタイトル等の可視情報を書き換え可能に記録することはできるが、やはり、記録される可視情報は平面的なものに限られており、立体的な可視情報を記録することはできなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、レーザビームを照射することにより光ディスクのレーベル面に立体的な可視情報を正確に形成することができる光ディスクを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層と、前記情報記録層とレーベル層との間に設けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームについての反射率よりも高い二色性反射膜とを備える光ディスクであって、透明中間層をさらに備え、前記二色性反射膜は、色素、誘電体膜、または、誘電体が積層されることにより構成された膜から成る二色性反射膜であり、第1のレーザビームの波長帯域は、630nm〜690nmであり、第2のレーザビームの波長帯域は、770nm〜800nmであり、前記レーベル層は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成された光組成変化樹脂から成る樹脂基板であり、前記情報記録層と前記レーベル層は、前記透明中間層を介して貼り合わされていることを特徴とする光ディスクを提供する。
請求項2の発明は、第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層とを備える光ディスクであって、透明中間層をさらに備え、前記情報記録層は、第1のレーザビームについての屈折率が反射率30%以上を与えるような値であり、第2のレーザビームについての透過率が90%以上であり、さらに、色素、誘電体膜、または、誘電体が積層されることにより構成された膜から成る二色性反射膜から成り、第1のレーザビームの波長帯域は、630nm〜690nmであり、第2のレーザビームの波長帯域は、770nm〜800nmであり、前記レーベル層は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成された光組成変化樹脂から成る樹脂基板であり、前記情報記録層と前記レーベル層は、前記透明中間層を介して貼り合わされていることを特徴とする光ディスクを提供する。
請求項3の発明は、第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層とを備える光ディスクであって、前記情報記録層とレーベル層との間に設けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームについての反射率よりも高い二色性反射膜をさらに備え、前記レーベル層は、光組成変化樹脂から成る樹脂基板であることを特徴とする光ディスクを提供する。
請求項4の発明は、第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層とを備える光ディスクであって
、前記情報記録層は、第1のレーザビームについての屈折率が反射率30%以上を与えるような値であり、第2のレーザビームについての透過率が90%以上である二色性反射膜から成り、前記レーベル層は、光組成変化樹脂から成る樹脂基板であることを特徴とする光ディスクを提供する。
請求項5の発明では、請求項3または請求項4の発明において、前記光組成変化樹脂は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成されていることを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項3〜請求項5のいずれかの発明において、前記二色性反射膜は、色素から成る二色性反射膜であることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項3〜請求項5のいずれかの発明において、前記二色性反射膜は、誘電体膜、または、誘電体が積層されることにより構成された膜から成る二色性反射膜であることを特徴とする。
請求項8の発明では、請求項3〜請求項7のいずれかの発明において、第1のレーザビームの波長帯域は、630nm〜690nmであり、第2のレーザビームの波長帯域は、770nm〜800nmであることを特徴とする。
請求項9の発明では、請求項3〜請求項8のいずれかの発明において、前記情報記録層と前記レーベル層は、前記透明中間層を介して貼り合わされていることを特徴とする。
尚、本発明が適用される光ディスクにおいて、「可視情報」とは、平面的または立体的に構成された文字、記号、イラストや写真等の画像、幾何学的な模様などの目視で読み取れる情報を意味する。
本発明によれば、光ディスクの情報記録層側から第1のレーザビームが照射されることにより、該情報記録層における情報の再生または記録がなされ、また、情報記録層側から第2のレーザビームが照射されることにより、第2のレーザビームが二色性反射膜を透過してレーベル層に到達し、該レーベル層において可視画像の形成がなされるようにすることができる。即ち、レーザビームの照射により、情報記録層における情報の再生または記録と、レーベル層における可視画像の形成とが可能となる光ディスクが実現できる。
また、二色性反射膜は、第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームの反射率よりも高い材料、または、第1のレーザビームについての屈折率が反射率30%以上を与えるような値であって、第2のレーザビームについての透過率が90%以上である材料で構成されるため、情報記録層側から照射される第1のレーザビームが効率良く利用できることから、光ディスクにおける情報の記録精度を向上させることができる。
また、二色性反射膜が設けられることにより、情報記録層に対する情報の再生または記録のために照射されるレーザビームによってレーベル層に意図しない影響を与えることを回避できる。これにより、本発明は、光ディスクの薄型化や、1枚の光ディスクにおいて情報記録層を複数積層させることに対しても利点を有すると考えられる。
また、レーベル層は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成された光組成変化樹脂から成る樹脂基板であるので、レーベル層に照射される第2のレーザビームにより照射された部位が組成変化を起こし、これにより可視光特性が変化するので、レーベル層に立体的な可視情報を形成することが可能となる。
本発明の光ディスクの一実施形態であるDVDの構成を示す側断面図である。 図1に示すDVDにおいて色フィルタの材料とされることが可能なシアニン色素の吸光度および屈折率を示す図である。 本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す光ピックアップの構成を示す図である。 図3に示す光ピックアップから出射されるレーザビームの光路を説明するための図である。 図3に示す受光素子の構成を示す図である。 図3に示す光ディスク装置の立体的な可視情報の形成動作を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明するが、先ず、本実施形態の光ディスクの構成について説明し、その後、その光ディスクを対象としてその光ディスクに立体的な可視情報を形成することができる本実施形態の光ディスク装置の構成及び動作等について説明する。
図1は、本実施形態で想定した光ディスクの構造を示す側断面図である。ここでは、光ディスクとして、CDの再生及び/または記録機能を付随したDVDの再生及び/または記録を行う光ディスク装置を用いて、DVD情報の再生及び/または記録が可能であるとともに、CDについてのレーザビームが照射されることによりレーベル面に立体的な可視情報の形成が可能なDVDを想定する。
図1に示すDVD50は、その厚みTを1.2mmとされ、また、基板51、情報記録層となる記録色素膜52、色フィルタ(二色性反射膜)53、及び、レーベル層54が順に積層されて構成されている。尚、色フィルタ53とレーベル層54との間には、色フィルタ53とレーベル層54とを貼り合わせるための接着剤等から成る透明中間層55が存在している。また、図1はDVD50の構造を模式的に示しており、各層の形状、寸法比率等はこの図に示される通りではない。
これらの各層のうち、記録色素膜52の上には螺旋状にグルーブ52aが形成されており、DVD50に情報記録をする際には、このグルーブ52a上にレーザビームが集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグルーブ52aに沿ってレーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、グルーブ52a上に記録データ長に対応するピットが形成される。
また、DVD50に記録されている情報を再生する際にも、同様に、このグルーブ52a上にレーザビームが集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグルーブ52aに沿ってレーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、このときにDVD50から反射されるそのレーザビームの反射光の信号を復調して、記録されている情報の再生が行われる。
尚、再生専用の光ディスクの場合は、グルーブ52aのような案内溝は形成されておらず、その代わりに、記録面に形成されている再生情報であるピットに沿ってレーザビームが集光されるようにトラッキング制御及びフォーカス制御される。
基板51は、例えば、ポリカーボネイト樹脂から成る。
また、色フィルタ53は、Zns、SiO2、SiN等の誘電体膜またはそれらの積層膜から形成された二色性反射膜から構成されている。色フィルタ53は、積層膜によって構成された方が単層の膜によって構成されるよりも所望の二色性を大きくできるため、好ましい。
尚、色フィルタ53は、誘電体膜から成る二色性反射膜に限らず、以下の化学式(化1)として示すような構造を有するシアニン色素NK−67(日本感光色素研究所製)等の色素によって構成されても良い。
Figure 0004678446
図2に、上記したようなシアニン色素の光学的特性として、当該シアニン色素の吸光度及び屈折率を示す。
図2を参照して、上記したようなシアニン色素は、波長550nm近傍に吸光度の極大を有している。そして、当該吸光度が低下し始める650nm近傍の領域で、屈折率が極大値を示している。尚、このシアニン色素の屈折率の極大値は3.0程度である。従って、色フィルタ53は、その膜厚を最適化され、かつ薄膜化されることにより、波長650nm近傍において高い反射率を呈することができる。また、シアニン色素は、CDプレーヤにおいて情報を再生させる際に利用される光の波長である780nm近傍の光をほとんど吸収しないことから、色フィルタ53は、高い透過率を示す。
尚、本実施の形態において色フィルタ53を構成する層は、少なくともDVDの記録に利用される帯域(630nm〜690nm帯域)の反射率が、CDの再生に利用される帯域(770nm〜800nm帯域)の反射率よりも高い層によって構成される。尚、色フィルタ53を構成する層は、DVDの記録に利用される帯域の屈折率が、当該帯域で30%以上の反射率を与えるような値を有し、また、CDの再生に利用される帯域の透過率が90%以上である層によって構成されることが好ましい。
レーベル層54は、所定パワー以上の所定の帯域の光(例えば、波長780nmの赤外光)が照射されることにより照射された部位のみ局部的に組成変化する材料が所定の厚さの円盤状に成型された基板であり、前記材料は、例えば、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び、各種添加剤(安定剤、フィラー、顔料など)から構成される光組成変化樹脂である。
モノマーとは、重合して大きな分子となりプラスチックを形成する有機材料である。また、オリゴマーとは、モノマーを予め幾つか反応させてあるものでモノマーと同様に重合して大きな分子となりプラスチックを形成する材料である。
モノマーやオリゴマーは簡単には重合反応を起こさないため光重合開始剤を配合し、これにより反応を開始させる。光重合開始剤は、光を吸収して活性化(励起)し、開裂反応
、水素引き抜き、電子移動などの反応を起こす。
この反応により、ラジカル分子、水素イオンなど反応を開始する物質が生成する。そして、生成したラジカル分子や水素イオンなどがオリゴマーやモノマー分子を攻撃して重合などの組成変化を起こさせる。
そして、この組成変化により、光照射した部分の可視光特性が変化する。ここで言う可視光特性としては、視認される色についての、色相、明度、及び、彩度や、吸光特性、反射率、透過率、光散乱等が考えられる。
また、所定の帯域の光(例えば、波長780nmの赤外光)の照射により可視光特性を変化させるレーベル層を有する従来の光ディスクの場合、そのレーベル層には、照射される前記所定の帯域の光を案内するためのグルーブが形成されている必要があったが、このレーベル層54には、そのようなグルーブを形成する必要はない。従って、レーベル層54にグルーブを形成するための製造工程やその工程で使用される金型等が不要となるので、DVD50の製造コストは従来のものよりも低減することになる。
DVD50は、上記のような各層を備えるよう製造されるのであれば、製造方法を問うものではないが、例えば、基板51上に記録色素膜52及び色フィルタ53を蒸着させたものと、光組成変化樹脂から成る樹脂基板であるレーベル層54とを、色フィルタ53側とレーベル層54とを対向させて透明中間層55を構成する接着剤等で貼り合わせることにより製造することができる。尚、透明中間層55は透明であることが好ましい。
次に、上述したDVD50にレーベル印刷を行うことのできる光ディスク装置を説明する。図3は、本実施形態に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図3に示す光ディスク装置は、CDの再生及び/または記録機能を付随したDVDの再生及び/または記録を行う光ディスク装置である。
図3に示すように、光ディスク装置100は、バックエンドであるパーソナルコンピュータ(PC)110に接続されており、光ピックアップ10、フロントエンドプロセッサ(FEP)13、レーザパワーコントロール(LPC)回路14a、14b、サーボ回路15、モータ駆動回路16、制御部17、ステッピングモータ18、ドライバ19、モータコントローラ20、スピンドルモータ21、バッファメモリ22を備えている。
スピンドルモータ21は、データを記録再生する対象となるDVD50を回転駆動するためのモータであり、モータ駆動回路16によりその回転数が制御される。モータ駆動回路16には、制御部17からの指示信号、及び、スピンドルモータ21またはスピンドルモータ21に設けられたセンサ等からフィードバックされるスピンドルモータ21の回転数に応じた周波数のパルス信号が供給され、モータ駆動回路16は、これらの供給される信号に基づいてスピンドルモータ21の回転制御を行う。尚、スピンドルモータ21の回転駆動方式には、DVD50を角速度一定で回転駆動する方式(CAV方式:Constant Angular Velocity)や、一定の記録線速度となるようにDVD50を回転駆動する方式(
CLV方式:Constant Linear Velocity)があるが、いずれを用いるようにしてもよい。
光ピックアップ10は、スピンドルモータ21により回転駆動されるDVD50に対してレーザビームを照射するユニットである。
図4に光ピックアップ10の構成を示す。図4に示すように、光ピックアップ10は、DVDの再生または記録用に使用される波長660nmの赤色光であるレーザビームL1を出射するレーザダイオード37aと、CDの再生または記録用及びレーベル印刷用に使
用される波長780nmの赤外光であるレーザビームL2を出射するレーザダイオード37bと、レーザダイオード37aを駆動するレーザダイオードドライバ(LDD)11aと、レーザダイオード37bを駆動するレーザダイオードドライバ(LDD)11bと、レーザビームL1、L2をDVD50(記録色素膜52やレーベル層54)に集光させるための光学系40と、反射光を受光する受光素子36と、受光素子36からの受光信号を増幅するヘッドアンプ(HA)12と、レーザダイオード37bの位置を光軸方向に移動させるレーザダイオード(LD)移動部41を備えている。
LDD11aは、図3に示す制御部17からの指示信号と、LPC回路14aからの制御信号に従ってレーザダイオード37aを駆動し、LDD11bは、制御部17からの指示信号と、LPC回路14bからの制御信号に従ってレーザダイオード37bを駆動する。
レーザダイオード37aは、LDD11aから駆動電流が供給されると、該駆動電流に応じた強度のレーザビームL1を出射する。そして、レーザダイオード37aより出射されたレーザビームL1は回折格子38aにより主ビームと2つの副ビーム(先行ビーム、後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL1は偏光ビームスプリッタ39a、39b、コリメータレンズ30、1/4波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示すように、DVD50の記録面である記録色素膜52に集光される。
このレーザビームL1は、DVD50の色フィルタ53において反射されるので、記録色素膜52に対する情報の再生または記録のために照射されるレーザビームL1が、レーベル層54に対して、画像形成として意図しない画像を形成してしまうなどの悪影響を及ぼすことを回避することができる。
そして、DVD50の色フィルタ53で反射された3つのレーザビームL1は、再び、対物レンズ32、1/4波長板31、コリメータレンズ30、偏光ビームスプリッタ39bを透過し、偏向ビームスプリッタ39aで反射されて、シリンドリカルレンズ33を経て、受光素子36に入射するようになっている。
そして、受光素子6は、受光した信号をヘッドアンプ12に出力し、該受光信号がヘッドアンプ12で増幅されて図3に示すFEP13やサーボ回路15に供給されるようになっている。FEP13は、所定の変調が施されているこの受光信号を復調して制御部17に供給する。
また、サーボ回路15には、この受光信号に含まれる、トラッキング制御に使用されるグルーブ52aの位置情報や、フォーカス制御に使用される記録色素膜52に集光しているレーザビームL1の焦点に関する情報(焦点情報)が供給されることになる。このトラッキング制御、フォーカス制御については詳細を後述する。
一方、レーザダイオード37bは、LDD11bから駆動電流が供給されると、該駆動電流に応じた強度のレーザビームL2を出射する。そして、レーザダイオード37bより出射されたレーザビームL2は回折格子38bにより主ビームと2つの副ビーム(先行ビーム、後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL2は偏光ビームスプリッタ39b、コリメータレンズ30、1/4波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示すように、レーベル層54内に集光される。
レーザビームL2のレーベル層54内における焦点位置は、LD移動部41がレーザダイオード37bの位置を光軸方向に移動させることにより、レーベル層54の厚さ方向に移動させることができる。そして、レーベル層54のレーザビームL2の主ビームが集光
された部分は、上述したように、組成変化を起こし可視光特性が変化する。図5において、レーベル層54内の白抜き部分は、照射されたレーザビームL2が集光されたことにより組成変化を起こし可視光特性が変化した部分を示している。
また、光ピックアップ10は、図示しない2つのフロントモニタダイオードを有しており、レーザダイオード37a、37bがレーザビームを出射しているときに、それぞれの出射光を受光した各フロントモニタダイオードに電流が生じ、その各電流が図3に示すLPC回路14a、14bに供給されるようになっている。そして、LPC回路14a、14bは、それぞれ、制御部17によって指示される最適レーザパワーの目標値と一致する値のレーザパワーがレーザダイオード37a、37bから出射されるようにLDD11a、11bを制御する。ここで行われるLPC回路14a、14bによるレーザパワー制御は、前記フロントモニタダイオードから供給される電流値を用い、目標となる強度のレーザビームがレーザダイオード37a、37bから照射されるように制御するフィードバック制御である。
対物レンズ32は、フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエータ35に保持されており、レーザビームL1、L2の光軸方向及びDVD50の径方向に移動できるようになっている。フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエータ35の各々は、サーボ回路15から供給されるフォーカスエラー(FE)信号及びトラッキングエラー(TE)信号に応じて対物レンズ32を光軸方向および径方向に移動させる。
サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から供給される増幅された受光信号に基づいてFE信号及びTE信号を生成し、それらをフォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエータ35に与えることでフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
ここで、光ピックアップ10から出射されDVDに照射される上述した3つのレーザビームL1は、主ビームのスポット中心がDVD50の1つのグルーブ52a(図1参照)の中心に位置したときに、一方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの内側面に、他方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの外側面にそれぞれかかるような位置関係にある。
そのため、サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から与えられる受光信号を用いて、受光素子36で検出される2つの副ビームの反射光の強度の差分を演算することにより、主ビームが目標とするグルーブ52aの中心に対して内側/外側のどちら側にどれだけズレているのか、即ち、トラッキングエラー量を知ることができる。そして、サーボ回路15は、そのトラッキングエラー量をゼロにするためのTE信号を生成し、そのTE信号でトラッキングアクチュエータ35を制御することで、DVD50が偏心回転しても、主ビームを目標とするグルーブ52aの中心に正確にトレースさせることができる(トラッキング制御)。尚、このトラッキング制御は、上述した3ビーム方式以外に、位相差方式(1ビームトラッキング方式)で行うようにしても良い。
また、受光素子36は、図6に示すように、実際には検出エリアが4つのエリアa、b、c、dに分割されており、受光素子36に結像されるレーザビームL1の主ビームは、シリンドリカルレンズ33によって、対物レンズ32がDVD50に近い状態であれば縦楕円Aになり、遠い状態であれば横楕円Bになり、ピントが合った状態であれば円形Cになる。
このため、4つのエリアa、b、c、dの受光強度を(a+c)−(b+d)という演
算式で演算し、求めた演算結果から、対物レンズ32がDVD50に対してピントが合った状態から近い側/遠い側のどちら側にどれだけズレているのか、即ち、フォーカスエラー量を知ることができる。そして、サーボ回路15は、そのフォーカスエラー量を所定の値にするためのFE信号を生成し、そのFE信号でフォーカスアクチュエータ3を制御することで、DVD50が回転時に面振れを起こしても、主ビームのピントをDVD50上の目標位置に正確に合わせることができる(フォーカス制御)。
図3に戻り、ステッピングモータ18は、セットされたDVD50の径方向に光ピックアップ10を移動させるためのモータである。モータドライバ19は、モータコントローラ20から供給されるパルス信号に応じた量だけステッピングモータ18を回転駆動する。モータコントローラ20は、制御部17から指示される光ピックアップ10の径方向への移動方向および移動量を含む移動開始指示にしたがって、移動量や移動方向に応じたパルス信号を生成し、モータドライバ19に出力する。即ち、ステッピングモータ18が光ピックアップ10をDVD50の径方向に移動させること、及び、スピンドルモータ21がDVD50を回転させることにより、光ピックアップ10のレーザビーム照射位置をDVD50の様々な位置に移動させることができる。
また、制御部17は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えており、CPUは、ROMに格
納されたファームウェア(プログラム)にしたがって光ディスク装置100の装置各部を制御し、DVD50に対する再生または記録のための各種処理、及び、レーベル印刷のための各種処理を中枢的に制御している。尚、RAMは各種処理時のワークメモリとして使用される。
制御部17は、情報再生時には、レーザダイオード37aから再生レベルのレーザビームL1を出射させるためにLDD11a及びLPC回路14aに照射指示信号を与える。再生レベルとは、上述したサーボ回路15によるフォーカス制御及びトラッキング制御のために必要な反射光が得られる照射パワーのレベルを言い、この再生レベルのレーザビームL1では、DVD50の記録色素膜52に記録されている情報(ピット)を読み取ることはできるが、記録色素膜52への情報記録を行うことはできない。そして、DVD50の記録色素膜52から読み出されFEP13で復調された音楽データ等の各種データをバックエンドであるPC110へ送信し、PC10の各種再生手段でそのデータが再生される。
また、情報記録時には、DVD50に対して記録する音楽データや映像データ等の情報記録データが、バックエンドであるPC110から送信されバッファメモリ22に蓄積される。そして、制御部17はこのバッファメモリ22に蓄積された情報記録データに基づいて、光ピックアップ10から記録レベルのレーザビームL1を出射させるためにLDD11及びLPC回路14に照射指示信号を与え、DVD50の記録色素膜52に情報の記録を行う。この記録レベルとは、記録色素膜52に情報(ピット)を書き込む照射パワーのレベルを言う。
また、可視情報形成時には、可視情報データがバックエンドであるPC110から送信されバッファメモリ22に蓄積される。この可視情報データとは、光ディスクのレーベル層54に形成される可視情報の形状を示すデータであり、この可視情報が立体像である場合は、3次元CAD(Computer Aided Design)上で作成したその立体像の立体形状を示
す3次元データから、前記立体像をレーベル層54の厚さ方向に所定のスライスピッチ(30μm〜70μm)でスライスした各断面形状を示すスライスデータをその各断面形状ごとに作成し、この各断面形状ごとの複数のスライスデータがバッファメモリ22に蓄積されるようになっている。また、このスライスデータは、PC110により、前記立体像の各断面形状を示すビットマップデータを極座標形式のデータに変換されたたものであり
、DVD50の中心点を中心とする多数の同心円上の複数の各座標点毎にその点の階調度(濃淡)を示す情報が記述されているデータである。
そして、制御部17はバッファメモリ22に蓄積された複数のスライスデータに基づいて、レーベル層54を構成する光組成変化樹脂を組成変化させるために必要なパワーのレーザビームL2をレーザダイオード37bから出射させるためにLDD11b及びLPC回路14bに照射指示信号を与え、これにより、レーベル層54のレーザビームL2が照射された部分が組成変化を起こし、レーベル層54に可視情報が形成される。
次に、このような構成の光ディスク装置100のDVD50のレーベル層54への立体的な可視情報の形成動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、光ディスク装置100にDVD50がセットされ、ユーザがPC110を操作することにより、セットしたDVD50への可視情報形成指示がPC110から制御部17へ与えられる(ステップS1)。このとき、レーベル層54に形成する立体的な可視情報、即ち、形成する立体像の上述した複数のスライスデータがPC110からバッファメモリ22に送信され、蓄積される。
次に、制御部17は、モータ駆動回路16に回転指示信号を与えて、スピンドルモータ21によりDVD50を所定速度で回転させる(ステップS2)。
そして、制御部17は、LDD11a及びLPC回路14aに照射指示信号を与え、レーザダイオード37aから再生レベルのレーザビームL1をDVD50へ照射させる(ステップS3)。尚、以後、照射されたレーザビームL1のレーベル面59からの反射光の信号であるヘッドアンプ12からの受光信号に基づいて、上述したサーボ回路15によるフォーカス制御及びトラッキング制御が行われる。
次に、制御部17は、レーザビームL2のレーベル層54の厚さ方向の焦点位置の初期化を行う(ステップS4)。即ち、レーザビームL2の焦点位置がレーベル層54内の最も外側の断面上になるように、LD移動部41に移動指示信号を与えてレーザダイオード37bの位置を移動させる。ここで、レーベル層54内の断面とは、バッファメモリ22に記憶されている複数のスライスデータ作成の際に、形成される立体像をスライスした前記スライスピッチ(30μm〜70μm)でレーベル層54を厚さ方向にスライスした断面のことである。
そして、制御部17は、バッファメモリ22に蓄積されている複数のスライスデータのうち、レーベル層54における最も外側の断面形状を示すスライスデータを参照し、そのスライスデータに基づいて、モータコントローラ20に移動開始指示を与えて可視情報形成のためのレーザ照射を行う位置へ光ピックアップ10を移動させながら、LDD11b、LPC14bに照射指示信号を与え、光ピックアップ10からレーザビームL2をレーベル層54へ照射させる(ステップS5)。尚、このときのレーザビームL2のパワーは、参照するスライスデータに含まれる階調度(濃淡)に応じて決められる。これにより、レーベル層54に形成する立体像のレーベル層54における最も外側の断面形状が、レーベル層54の最も外側の断面に形成される。
次に、制御部17は、レーザビームL2の焦点位置が前記スライスピッチだけレーベル層54の内側に移動するように、LD移動部41に移動指示信号を与えてレーザダイオード37bの位置を移動させる(ステップS6)。
そして、制御部17は、バッファメモリ22に蓄積されている複数のスライスデータの
うち、直前に参照したスライスデータが示す断面形状の次の内側の断面形状を示すスライスデータを参照し、そのスライスデータに基づいて、モータコントローラ20に移動開始指示を与えて可視情報形成のためのレーザ照射を行う位置へ光ピックアップ10を移動させながら、LDD11b、LPC14bに照射指示信号を与え、光ピックアップ10からレーザビームL2をレーベル層54へ照射させる(ステップS7)。尚、このときのレーザビームL2のパワーは、参照するスライスデータに含まれる階調度(濃淡)に応じて決められる。これにより、レーベル層54に形成する立体像のレーベル層54における次の内側の断面形状が、レーベル層54の次の内側の断面に形成される。
次に、制御部17は、バッファメモリ22に蓄積されている複数のスライスデータのすべてに対してレーザビームL2の照射による断面形状形成処理を行ったか否か、即ち、形成すべきすべての断面形状を形成し終えたか否かを判別し(ステップS8)、まだ、すべて形成し終えていないと判別したときは(ステップS8のNo)、ステップS6に戻り、レーベル層54の次の内側の断面に対する断面形状形成を継続する。
一方、すべて形成し終えたと判別したときは(ステップS8のYes)、LDD11a及びLPC回路14aへの照射指示信号を停止し、レーザダイオード37aからのレーザビームL1の照射を停止するとともに、モータ駆動回路16を制御してモータ21によるDVD50の回転を停止させる(ステップS9)。以上で、レーベル層54への立体な可視情報形成動作が終了する。
このようにして、レーベル層54の前記スライスピッチごとの断面に、その断面に対応した立体像の断面形状がレーベル層54の外側の断面から順に形成され、それらの断面形状が積層されることにより、レーベル層54に立体像が形成される。
また、レーベル層54に照射されるレーザビームL2は、別途、照射されているレーザビームL1の反射光に基づいて、対物レンズ32がサーボ回路15によりフォーカス制御及びトラッキング制御されているので、レーベル層54におけるそのとき参照しているスライスデータが示す座標点(レーザビームL2の照射位置を示す座標点)に正確に位置合わせ及びピント調整されている。
従って、DVD50のレーベル層54には、フォーカス制御及びトラッキング制御のためのグルーブ等が設けられていないにも拘わらず、レーベル層54の所望の位置に正確にレーザビームL2が照射されることになる。これにより、DVD50の回転時に径方向や厚さ方向の面振れが生じたとしても、DVD50のレーベル層54に所望の立体像を正確に形成することができる。
以上説明したように、本実施形態に示すDVD50及び光ディスク装置100によれば、DVD50に対して、本来の情報の再生または記録を行うだけでなく、レーザビームL2を照射することにより、レーベル層54に立体的な可視情報を正確に形成することができる。
また、以上説明した本実施形態に示す光ディスクはDVDであり、光ディスク装置はDVDの再生または記録用の光ディスク装置であったが、本発明は他の光ディスク及び光ディスク装置にも適用することが可能である。具体的には、例えば、CDや、次世代DVDである405nm帯域のレーザビームを用いて再生/記録を行う光ディスクに立体的な可視情報を形成する例についても、本発明は適用可能である。
また、以上説明した本実施形態に示すDVD50では、情報記録層である記録色素層52とレーベル層54の間に、二色相反射膜である色フィルタ53が配置されたが、本発明
の光ディスクは、このような構成に限定されない。例えば、記録色素層52が、二色相反射膜を構成できるような層(上記したような、DVDの記録に利用される帯域の反射率が30%以上であり、かつ、CDの再生に利用される帯域の透過率が90%以上である層)によって構成される場合には、色フィルタ53は省略されても良い。但し、本発明に従った光ディスクでは、記録色素膜52とレーベル層54との間に、熱干渉防止用の中間層が形成されることが好ましい。
尚、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 光ピックアップ
11a レーザダイオードドライバ(LDD、第1のレーザダイオードドライバ)
11b レーザダイオードドライバ(LDD、第2のレーザダイオードドライバ)
12 ヘッドアンプ(HA)
13 フロントエンドプロセッサ(FEP)
14a、14b レーザパワーコントロール(LPC)回路
15 サーボ回路
16 モータ駆動回路
17 制御部
18 ステッピングモータ
19 ドライバ
20 モータコントローラ
21 スピンドルモータ
22 バッファメモリ(記憶部)
30 コリメータレンズ
31 1/4波長板
32 対物レンズ
33 シリンドリカルレンズ
34 フォーカスアクチュエータ
35 トラッキングアクチュエータ
36 受光素子
37a レーザダイオード(第1のレーザダイオード)
37b レーザダイオード(第2のレーザダイオード)
38a、38b 回折格子
39a、39b 偏光ビームスプリッタ
40 光学系
41 レーザダイオード(LD)移動部(焦点位置移動手段)
50 DVD(光ディスク)
51 基板
52 色素記録膜(情報記録層)
52a グルーブ
53 色フィルタ(二色性反射膜)
54 レーベル層
55 透明中間層
100 光ディスク装置
110 パーソナルコンピュータ(PC、バックエンド)
L1 レーザビーム(第1のレーザビーム)
L2 レーザビーム(第2のレーザビーム)

Claims (7)

  1. 第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、
    前記第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層と、
    前記情報記録層とレーベル層との間に設けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームについての反射率よりも高い二色性反射膜と
    を備え、
    前記レーベル層は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成される光組成変化樹脂でり、前記可視情報として立体像が形成可能であることを特徴とする光ディスク。
  2. 第1のレーザビームが照射されることにより情報の再生または記録がなされる情報記録層と、
    前記第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが照射されることにより可視情報が形成されるレーベル層と
    を備え、
    前記情報記録層は、第1のレーザビームについての屈折率が反射率30%以上を与えるような値であり、第2のレーザビームについての透過率が90%以上である二色性反射膜から成り、
    前記レーベル層は、モノマー、オリゴマー、光重合開始剤、及び添加剤から構成される光組成変化樹脂でり、前記可視情報として立体像が形成可能であることを特徴とする光ディスク。
  3. 前記レーベル層に溝を設けないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ディスク。
  4. 前記情報記録層が記録可能であれば前記情報記録層に溝を設け、前記情報記録層が再生専用であれば前記情報記録層に溝を設けないことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の光ディスク。
  5. 前記二色性反射膜は、以下の(a)または(b)であることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の光ディスク。
    (a)色素から成る二色性反射膜
    (b)誘電体膜、または、誘電体が積層されることにより構成された膜から成る二色性反射膜
  6. 第1のレーザビームの波長帯域は、630nm〜690nmであり、第2のレーザビームの波長帯域は、770nm〜800nmであることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の光ディスク。
  7. 前記情報記録層と前記レーベル層は、透明中間層を介して貼り合わされていることを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の光ディスク。
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