JP2006155812A - 光ディスク装置 - Google Patents

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JP2006155812A
JP2006155812A JP2004347368A JP2004347368A JP2006155812A JP 2006155812 A JP2006155812 A JP 2006155812A JP 2004347368 A JP2004347368 A JP 2004347368A JP 2004347368 A JP2004347368 A JP 2004347368A JP 2006155812 A JP2006155812 A JP 2006155812A
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Atsushi Ikeda
篤史 池田
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 レーザビームを照射することにより、予め他の可視情報が記録されている光
ディスクのレーベル面に新たな可視情報を視認性良く記録することができる光ディスク装
置を提供する。
【解決手段】 レーザビームL1で電子情報の記録、第1/第2の強度のレーザビーム
L2で可視情報の記録/消去がされるDVD50を対象とする光ディスク装置であって、
レーザビームL2の強度が第1または第2の強度になるようにLPC回路14bに強度指
示信号を与えるレーザビーム強度指示手段17aを有し、電子情報の記録を行う際には、
記録する電子情報に基づいてレーザビームL1が出射されるとともに第1の強度のレーザ
ビームL2が出射されるように制御し、可視情報の記録を行う際には、レーザビームL1
が出射されるとともに第2の強度のレーザビームL2が記録する可視情報に基づいて出射
されるように制御するディスク制御部17を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レーザビームを照射することにより光ディスクに可視情報を記録することが
できる光ディスク装置に関するものである。
従来から、CD(Compact Disk:コンパクトディスク)やDVD(Digital Versatile
Disk:デジタルバーサタイルディスク)等の光ディスクに対してレーザビームを照射する
ことにより、その光ディスクに記録されている音楽情報や動画情報等の情報を再生したり
、そのような情報をその光ディスクに記録したりする光ディスク装置が提供されている。
また、情報が記録された光ディスクは、その記録されている内容が外観で認識できれば
便利であるため、ユーザは専用のプリンタ装置を用いて、その光ディスクに記録されてい
る内容を示す文字等(例えば、曲名や映画タイトル等)を円形のシートに印刷し、このシ
ートをその光ディスクの記録面と反対の面(以下、レーベル面という)に貼り付けるとい
うようなことを行っていた。
しかしながら、この方法では、ユーザは、専用のプリンタ装置を用意する必要や、その
専用プリンタ装置でのシートの印刷、印刷されたシートの光ディスクへの貼り付け等の煩
雑な作業を行う必要があった。
そこで、近年、再生時や記録時に光ディスクの記録面に照射されるレーザビームを光デ
ィスクのレーベル面となる所定領域に照射し、照射した部分の発色等を変化させることに
より、光ディスクの記録内容を可視的に認識するための可視情報(例えば、曲名や映画タ
イトル等を示す文字等からなる画像)を光ディスクのレーベル面に記録(以下、印刷とも
いう)できる光ディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
また、光ディスクの情報記録面に光スポットを形成して情報記録を行う光ピックアップ
と、情報記録面側の反対面となるラベル印刷面に光スポットを形成してラベル印刷を行う
印字ヘッドとを有する情報記録再生装置もある(例えば、特許文献3参照)。
また、第1の温度に加熱されると第1の状態となり第2の温度に加熱されると第2の状
態となる熱可逆性記録媒体からなるラベルを備えた光ディスク、及び、その光ディスクの
熱可逆性記録媒体を第1の状態にする第1の温度で発熱する記録部と、前記熱可逆性記録
媒体を第2の状態にする第2の温度で発熱する消去部とを備えた光ディスク装置がある(
例えば、特許文献4参照)。
また、光ディスクの書き換え可能なラベルに、番組情報サーバーから取得した番組タイ
トル等を自動プリントする記録再生装置もある(例えば、特許文献5参照)。
特開2002−203321号公報 特開2004−213802号公報 特開2002−251862号公報 特開2000−173238号公報 特開2004−80507号公報
ところで、予め情報が記録されている光ディスクには、その記録内容を表示したり、デ
ザイン性を高めたり、その光ディスクの製造・販売メーカー等のメーカー名、ロゴ、その
他広告等を表示することによって広告機能を備えさせたりする目的でインデックスレーベ
ルが付加されているのが一般的である。例えば、音楽CDにはそのレーベル面にタイトル
や曲名が所定の絵柄と共に印刷されているのが一般的であるし、CD−ROMにはその記
録内容が所定の絵柄と共に印刷されているのが一般的である。
しかしながら、追記型光ディスクや書換型光ディスクでは、ユーザ自らが光ディスクへ
の記録内容を可視的に認識するための可視情報をそのレーベル面に記録するという使い方
がなされ、この可視情報記録を、レーザビームを光ディスクのレーベル面となる所定領域
に照射することにより行う従来の光ディスク装置の場合、光ディスクのレーベル面に、そ
の光ディスクの製造・販売メーカー等のメーカー名、ロゴ、その他広告等を表示したイン
デックスレーベルが予め付加されていたり、予め他の可視情報が印刷されていたりすると
、記録内容を可視的に認識するための可視情報をレーザビームにより記録することが困難
になる。或いは、記録しても視認性が悪くなってしまう。
従って、そのような光ディスクのレーベル面には予め可視情報を印刷しておくというよ
うなことができないので、光ディスクの製造・販売メーカー等からすれば広告機能が失わ
れてしまうという問題や、ユーザ側からすれば可視情報記録前における光ディスクの識別
機能が失われてしまうという問題があった。
また、特許文献1、2に記載の従来の光ディスク装置の場合、ユーザは依然として煩雑
な作業を行う必要があった。即ち、ユーザは、電子情報の記録を行う際には、光ディスク
の記録面側にレーザビームが照射されるように光ディスクを装着し、光ディスクに可視情
報の記録を行う際には、光ディスクのレーベル面側にレーザビームが照射されるように光
ディスクを裏返して再装着するという煩雑な作業を行う必要があった。また、レーベル面
に予め他の可視情報が印刷等されている光ディスクは対象とすることができない。
これに対し、特許文献3に記載の従来の情報記録再生装置は、光ディスクを裏返して再
装着するという煩雑な作業を行うことなく、光ディスクへの情報の記録と印刷とを同じ装
置で行うことはできるが、光ディスクを挟むように対向して配置される光ピックアップと
印字ヘッドとを必要とするので、構成が複雑になるとともに、装置が大型化するという問
題があった。また、レーベル面に予め他の可視情報が印刷等されている光ディスクは対象
とすることができない。
また、特許文献4、5に記載の従来の光ディスク装置や記録再生装置は、光ディスクの
レーベル(ラベル)面に何度も所定の可視情報を書き換え記録することはできるが、これ
らの従来技術はレーザビームを使用して光ディスクのレーベル面に可視情報を記録するよ
うにしたものではない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、レーベル面に予め他の可視
情報が記録されている光ディスクであっても、その光ディスクを裏返して装着するという
煩雑な作業を行うことなく、レーザビームを照射することによりその光ディスクのレーベ
ル面に新たな可視情報を視認性良く形成することができる光ディスク装置を提供すること
を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、グルーブが形成されており第1のレー
ザビームが照射されることにより電子情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第
1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレーザビームが第1の強度で照射された場
合には可視情報が消去され第2の強度で照射された場合には可視情報が記録されるレーベ
ル層と、前記情報記録層とレーベル層との間に設けられ第1のレーザビームについての反
射率が第2のレーザビームについての反射率よりも高い二色性反射膜とを備えた光ディス
クに対して、第1、第2のレーザビームを前記情報記録層側から照射することにより電子
情報及び可視情報の記録を行う光ディスク装置であって、第1のレーザビームを出射する
第1のレーザダイオードと、第1のレーザダイオードを駆動する第1のレーザダイオード
ドライバと、第2のレーザビームを出射する第2のレーザダイオードと、第2のレーザダ
イオードを駆動する第2のレーザダイオードドライバと、第1のレーザビームを前記情報
記録層に集光させるとともに第2のレーザビームを前記レーベル層に集光させる対物レン
ズと、前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動するトラッキングアクチュエータ
と、前記対物レンズを光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータと、第1のレーザビ
ームの前記二色性反射膜からの反射光を受光し受光した反射光に基づく受光信号を出力す
る受光素子とを有する光ピックアップと、前記受光信号に含まれる前記グルーブの位置情
報に基づいて前記トラッキングアクチュエータを駆動して前記光ディスクに照射されるレ
ーザビームのトラッキング制御を行うとともに、前記受光信号に含まれる前記情報記録層
における第1のレーザビームの焦点情報に基づいて前記フォーカスアクチュエータを駆動
して前記光ディスクに照射されるレーザビームのフォーカス制御を行うサーボ回路と、第
2のレーザダイオードドライバを制御して第2のレーザダイオードから出射される第2の
レーザビームの強度を与えられた強度指示信号に基づく強度に調整するレーザパワーコン
トロール回路と、第2のレーザビームの第1、第2の強度を示すレーザビーム強度情報を
インターネットを介して取得するレーザビーム強度情報取得手段と、出射される第2のレ
ーザビームの強度が前記レーザビーム強度情報取得手段で取得したレーザビーム強度情報
に基づく第1の強度または第2の強度になるように前記レーザパワーコントロール回路に
強度指示信号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し、前記情報記録層に電子情報の記
録を行う際には、記録する電子情報に基づいて第1のレーザダイオードドライバを駆動す
るとともに第1の強度の第2のレーザビームが出射されるように第2のレーザダイオード
ドライバを駆動するように制御し、前記レーベル層に可視情報の記録を行う際には、第1
のレーザダイオードドライバを駆動するとともに第2の強度の第2のレーザビームが記録
する可視情報に基づいて出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動するよ
うに制御する制御手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提供する。
この構成によれば、前記光ディスクの情報記録層に対して電子情報の記録を行う際には
、制御手段が、記録する電子情報に基づいて第1のレーザダイオードドライバを駆動する
ように制御することにより、第1のレーザダイオードから第1のレーザビームが前記光デ
ィスクの情報記録層に照射され、前記光ディスクの情報記録層に前記電子情報の記録がな
される。尚、このとき、照射された第1のレーザビームは前記光ディスクの二色性反射膜
で反射されるので、前記光ディスクのレーベル層に影響を及ぼすことはない。
また、このとき、前記制御手段が、第2のレーザダイオードから第1の強度の第2のレ
ーザビームが出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動するように制御す
ることにより、前記レーベル層に対して前記光ピックアップの第2のレーザダイオードか
ら前記対物レンズを介して第1の強度の第2のレーザビームが前記情報記録層側から前記
レーベル層に照射され、照射された部分の可視情報が消去される。このとき、照射される
第2のレーザビームは前記二色性反射膜を透過して前記レーベル層に到達する。
また、前記光ディスクのレーベル層に可視情報を記録する際には、前記制御手段が、第
2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように第2のレ
ーザダイオードドライバを駆動するように制御することにより、前記可視情報が前記レー
ベル層に記録される。
このとき、第1のレーザビームも照射され、サーボ回路により、照射された第1のレー
ザビームの前記二色性反射膜からの反射光に基づく受光信号に含まれる前記情報記録層の
ピットまたはグルーブの位置情報に基づいて前記対物レンズを駆動するトラッキングアク
チュエータが駆動され前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制御が行
われる。また、前記受光信号に含まれる前記情報記録層における第1のレーザビームの焦
点情報に基づいて前記対物レンズを駆動するフォーカスアクチュエータが駆動され前記光
ディスクに照射されるレーザビームのフォーカス制御が行われる。
これにより、第1、第2のレーザビームは同じ対物レンズにより集光されることから、
第1、第2のレーザビームの両方ともにトラッキング制御及びフォーカス制御がなされる
ことになる。
請求項2の発明は、第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の再生または
記録がなされ第2のレーザビームが第1の強度で照射された場合には可視情報が消去され
第2の強度で照射された場合には可視情報が記録される光ディスクに対して、第1、第2
のレーザビームを照射することにより電子情報及び可視情報の記録を行う光ディスク装置
であって、出射される第2のレーザビームの強度を与えられた強度指示信号に基づく強度
に調整するレーザパワーコントロール回路と、出射される第2のレーザビームの強度が第
1の強度または第2の強度になるように前記レーザパワーコントロール回路に強度指示信
号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し、電子情報の記録を行う際には、記録する電
子情報に基づいて第1のレーザビームが出射されるとともに第1の強度の第2のレーザビ
ームが出射されるように制御し、可視情報の記録を行う際には、第1のレーザビームが出
射されるとともに第2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射さ
れるように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置を提供する。
この構成によれば、前記光ディスクに電子情報の記録を行う際には、制御手段が、記録
する電子情報に基づいて第1のレーザビームが出射されるように制御することにより、第
1のレーザビームが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクに前記電子情報の記録が
なされる。また、このとき、前記制御手段が、第1の強度の第2のレーザビームが出射さ
れるように制御することにより、前記光ディスクに第1の強度の第2のレーザビームが照
射され、照射された部分の可視情報が消去される。
また、前記光ディスクに可視情報を記録する際には、前記制御手段が、第2の強度の第
2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように制御することにより、
前記可視情報が前記光ディスクに記録される。また、このとき、第1のレーザビームも照
射されるので、前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制御及びフォー
カス制御を行うことが可能となる。
請求項3の発明は、グルーブが形成されており第1のレーザビームが照射されることに
より電子情報の再生または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる
波長帯域の第2のレーザビームが第1の強度で照射された場合には可視情報が消去され第
2の強度で照射された場合には可視情報が記録されるレーベル層と、前記情報記録層とレ
ーベル層との間に設けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームに
ついての反射率よりも高い二色性反射膜とを備えた光ディスクに対して、第1、第2のレ
ーザビームを前記情報記録層側から照射することにより電子情報及び可視情報の記録を行
う光ディスク装置であって、出射される第2のレーザビームの強度を与えられた強度指示
信号に基づく強度に調整するレーザパワーコントロール回路と、出射される第2のレーザ
ビームの強度が第1の強度または第2の強度になるように前記レーザパワーコントロール
回路に強度指示信号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し、前記情報記録層に電子情
報の記録を行う際には、記録する電子情報に基づいて第1のレーザビームが出射されると
ともに第1の強度の第2のレーザビームが出射されるように制御し、前記レーベル層に可
視情報の記録を行う際には、第1のレーザビームが出射されるとともに第2の強度の第2
のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように制御する制御手段とを備
えたことを特徴とする光ディスク装置を提供する。
この構成によれば、前記光ディスクの情報記録層に電子情報の記録を行う際には、制御
手段が、記録する電子情報に基づいて第1のレーザビームが出射されるように制御するこ
とにより、第1のレーザビームが前記情報記録層に照射され、前記情報記録層に前記電子
情報の記録がなされる。また、このとき、前記制御手段が、第1の強度の第2のレーザビ
ームが出射されるように制御することにより、前記レーベル層に第1の強度の第2のレー
ザビームが照射され、照射された部分の可視情報が消去される。尚、このとき、照射され
た第1のレーザビームは前記光ディスクの二色性反射膜で反射されるので、前記光ディス
クのレーベル層に影響を及ぼすことはなく、また、照射される第2のレーザビームは前記
二色性反射膜を透過して前記レーベル層に到達する。
また、前記光ディスクのレーベル層に可視情報を記録する際には、前記制御手段が、第
2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように制御する
ことにより、前記可視情報が前記レーベル層に記録される。また、このとき、第1のレー
ザビームも照射されるので、前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制
御及びフォーカス制御を行うことが可能となる。尚、このとき、照射された第1のレーザ
ビームは前記光ディスクの二色性反射膜で反射されるので、前記光ディスクのレーベル層
に影響を及ぼすことはなく、また、照射される第2のレーザビームは前記二色性反射膜を
透過して前記レーベル層に到達する。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、第2のレーザビームの第1、第2の強
度を示すレーザビーム強度情報をインターネットを介して取得するレーザビーム強度情報
取得手段を備え、前記レーザビーム強度指示手段は、出射される第2のレーザビームの強
度が前記レーザビーム強度情報取得手段で取得したレーザビーム強度情報に基づく第1の
強度または第2の強度になるように前記レーザパワーコントロール回路に強度指示信号を
与えるようにしている。
このようにすれば、インターネット上にレーザビーム強度情報が公開されていなければ
、光ディスクに記録した可視情報の消去が行えなくなるので、光ディスクに記録した可視
情報をユーザに消されたくない場合は、インターネット上にレーザビーム強度情報を公開
しないようにして、可視情報が消去されることを防止することができる。
請求項5の発明では、請求項3または請求項4の発明において、第1のレーザビームを
出射する第1のレーザダイオードと、第1のレーザダイオードを駆動する第1のレーザダ
イオードドライバと、第2のレーザビームを出射する第2のレーザダイオードと、第2の
レーザダイオードを駆動する第2のレーザダイオードドライバと、第1のレーザビームを
前記情報記録層に集光させるとともに第2のレーザビームを前記レーベル層に集光させる
対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動するトラッキングアクチ
ュエータと、前記対物レンズを光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータと、第1の
レーザビームの前記二色性反射膜からの反射光を受光し受光した反射光に基づく受光信号
を出力する受光素子とを有する光ピックアップと、前記受光信号に含まれる前記グルーブ
の位置情報に基づいて前記トラッキングアクチュエータを駆動して前記光ディスクに照射
されるレーザビームのトラッキング制御を行うとともに、前記受光信号に含まれる前記情
報記録層における第1のレーザビームの焦点情報に基づいて前記フォーカスアクチュエー
タを駆動して前記光ディスクに照射されるレーザビームのフォーカス制御を行うサーボ回
路とをさらに備え、前記制御手段は、前記情報記録層に電子情報の記録を行う際には、記
録する電子情報に基づいて第1のレーザダイオードドライバを駆動するとともに第1の強
度の第2のレーザビームが出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動する
ように制御し、前記レーベル層に可視情報の記録を行う際には、第1のレーザダイオード
ドライバを駆動するとともに第2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づ
いて出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動するように制御することを
特徴としている。
この構成によれば、サーボ回路により、照射された第1のレーザビームの二色性反射膜
からの反射光に基づく受光信号に含まれる前記光ディスクのグルーブの位置情報に基づい
て対物レンズを駆動するトラッキングアクチュエータが駆動され光ディスクに照射される
レーザビームのトラッキング制御が行われる。さらに、同時に、サーボ回路により、前記
受光信号に含まれる前記光ディスクの情報記録層における第1のレーザビームの焦点情報
に基づいて対物レンズを駆動するフォーカスアクチュエータが駆動され光ディスクに照射
されるレーザビームのフォーカス制御が行われる。これにより、第1、第2のレーザビー
ムは同じ対物レンズにより集光されることから、第1、第2のレーザビームの両方ともに
トラッキング制御及びフォーカス制御がなされることになる。
尚、本発明が適用される光ディスク装置において、「可視情報」とは、文字、記号、イ
ラストや写真等の画像、幾何学的な模様など、目視で読み取ることが可能な情報を意味し
、「電子情報」とは、デジタル記号で記録されている情報など、その内容を何らかの再生
装置で読み取る情報を意味する。
以上のように本発明によれば、光ディスクに電子情報の記録を行う際には、制御手段が
、記録する電子情報に基づいて第1のレーザビームが出射されるように制御することによ
り、第1のレーザビームが前記光ディスクに照射され、前記光ディスクに前記電子情報の
記録がなされ、また、このとき、前記制御手段が、第1の強度の第2のレーザビームが出
射されるように制御することにより、前記光ディスクに第1の強度の第2のレーザビーム
が照射され、照射された部分の可視情報が消去されるので、光ディスクに電子情報の記録
を行うと同時にその光ディスクに記録されている可視情報を消去することができる。
また、本発明によれば、前記光ディスクに可視情報を記録する際には、前記制御手段が
、第2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように制御
することにより、前記可視情報が前記光ディスクに記録され、また、このとき、第1のレ
ーザビームも照射されて、前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制御
及びフォーカス制御を行うことが可能となるので、可視情報を消去した光ディスクに新た
な可視情報を正確に記録することができる。
また、本発明によれば、第1、第2のレーザビームをともに前記光ディスクの情報記録
層側から照射して電子情報の記録と可視情報の記録とを行うので、レーベル印刷を行うた
めに、ユーザが、専用のプリンタ装置を用意したり、光ディスクに別途、レーベル印刷し
たシートを貼ったり、或いは、光ディスクを裏返して再度、装置に装着したりするような
煩雑な作業をする必要がなくなる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明するが、先ず、本実施形
態に係る光ディスク装置が対象とする光ディスクの構成について説明し、その後、本実施
形態に係る光ディスク装置の構成及び動作等について説明する。
図1は、本実施形態で想定した光ディスクの構造を示す側断面図である。ここでは、光
ディスクとして、CDの再生及び/または記録機能を付随したDVDの記録及び再生を行
う光ディスク装置を用いて、DVD情報の記録及び再生が可能であるとともに、CDにつ
いてのレーザビームを照射することにより可視情報の記録/消去を行うことを可能にした
DVDを想定する。
図1に示すDVD50は、その厚みTを1.2mmとされ、また、基板51、情報記録
層となる記録色素膜52、色フィルタ(二色性反射膜)53、レーベル層となる熱可逆性
層55、及び、基板54が、順に積層されて構成されている。尚、色フィルタ53と熱可
逆性層55との間には、色フィルタ53と熱可逆性層55とを貼り合わせるための接着剤
等から成る透明中間層56が存在している。また、図1はDVD50の構造を模式的に示
しており、各層の形状、寸法比率等はこの図に示される通りではない。
これらの各層のうち、記録色素膜52の上には螺旋状にグルーブ52aが形成されてお
り、DVD50に電子情報の記録をする際には、このグルーブ52a上にレーザビームが
集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグルーブ52aに沿って
レーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、グルーブ52a上に記
録データ長に対応するピットが形成される。
また、DVD50に記録されている情報を再生する際にも、同様に、このグルーブ52
a上にレーザビームが集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグ
ルーブ52aに沿ってレーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、
このときにDVD50から反射されるそのレーザビームの反射光の信号を復調して、記録
されている電子情報の再生が行われる。
基板51、54は、例えば、ポリカーボネイト樹脂から成る。
また、色フィルタ53は、Zns、SiO2、SiN等の誘電体膜またはそれらの積層
膜から形成された二色性反射膜から構成されている。色フィルタ53は、積層膜によって
構成された方が単層の膜によって構成されるよりも所望の二色性を大きくできるため、好
ましい。
尚、色フィルタ53は、誘電体膜から成る二色性反射膜に限らず、以下の化学式(化1
)として示すような構造を有するシアニン色素NK−67(日本感光色素研究所製)等の
色素によって構成されても良い。
Figure 2006155812
図2に、上記したようなシアニン色素の光学的特性として、当該シアニン色素の吸光度
及び屈折率を示す。
図2を参照して、上記したようなシアニン色素は、波長550nm近傍に吸光度の極大
を有している。そして、当該吸光度が低下し始める650nm近傍の領域で、屈折率が極
大値を示している。尚、このシアニン色素の屈折率の極大値は3.0程度である。従って
、色フィルタ53は、その膜厚を最適化され、かつ薄膜化されることにより、波長650
nm近傍において高い反射率を呈することができる。また、シアニン色素は、CDプレー
ヤにおいて情報を再生させる際に利用される光の波長である780nm近傍の光をほとん
ど吸収しないことから、色フィルタ53は、高い透過率を示す。
尚、本実施の形態において色フィルタ53を構成する層は、少なくともDVDの記録に
利用される帯域(630nm〜690nm帯域)の反射率が、CDの再生に利用される帯
域(770nm〜800nm帯域)の反射率よりも高い層によって構成される。尚、色フ
ィルタ53を構成する層は、DVDの記録に利用される帯域の屈折率が、当該帯域で30
%以上の反射率を与えるような値を有し、また、CDの再生に利用される帯域の透過率が
90%以上である層によって構成されることが好ましい。
熱可逆性層55は、構成する材料として、常温では透明度又は色調が保持されながら、
エネルギーを印可することにより透明度又は色調が可逆的に変化するような材料であれば
どのようなものでも良いが、エネルギーの印可なしに常温で色調や透明度が異なる2以上
の形態を保持できることが望ましい。
例えば、脂肪酸などの有機低分子物質を樹脂中に分散したものであって第1の特定温度
で透明状態となり第2の特定温度に加熱後に白濁状態となるものは、変化が物理的変化で
あるために保存安定性が良く、感度及び耐久性も良いという利点があるので好ましい。
また、例えば、ロイコ色素と顕色剤とを含む材料で構成され、ロイコ色素として、第2
の強度のレーザビームが照射されることに起因して生じる熱により第2の特定温度になる
と顕色剤と化学変化を起こして黒、赤、青等に発色し、第1の強度のレーザビームが照射
されることに起因して生じる熱により第1の特定温度になると顕色剤と化学変化を起こし
て消色するようなものを用いて、カラー画像を形成できるようにしても良い。
ここでは、熱可逆性層55の一例として、上述のような熱可逆性材料からなるいわゆる
TCフィルムが用いられている。このような熱可逆性材料は、加えられる熱、即ち、照射
されるレーザビームの強度によってその透明度や色調が可逆的に変化し、常温で透明度又
は色調が2種類以上の形態で保持される構造のものである。
より詳細には、本実施形態の熱可逆性層55の場合、第1の強度のレーザビームが照射
されると、照射された部分が第1の温度に加熱されて透明になり、その後、第1の温度以
下の常温に戻っても透明状態が維持される。そして、第1の強度よりも強い第2の強度の
レーザビームが照射されると、照射された部分が第2の温度以上に加熱されて半透明状態
になり、その後、第2の温度以下の常温に戻ると白濁する。
このような現象が生ずるのは、熱可逆性層55を構成する樹脂母材中に分散した有機低
分子物質の粒子と樹脂母材とが隙間なく密着し、かつ、有機低分子物質の粒子部内にも空
隙がない状態において、片側から入射した光は散乱することなく反対側に透過するために
熱可逆性層55が透明に見え、これに対し、有機低分子物質の粒子の微細な結晶が集合し
て多結晶で構成されると、結晶の界面もしくは粒子と樹脂母材との界面に隙間が生じ、片
側から入射した光が空隙と結晶、結晶と樹脂の界面で屈折・反射して散乱するために熱可
逆性層55が白く見えるためである。
また、所定の帯域の光(例えば、波長780nmの赤外光)の照射により可視光特性を
変化させるレーベル層を有する従来の光ディスクの場合、そのレーベル層には、照射され
る前記所定の帯域の光を案内するためのグルーブが形成されている必要があったが、この
熱可逆性層55には、そのようなグルーブを形成する必要はない。従って、レーベル層で
ある熱可逆性層55にグルーブを形成するための製造工程やその工程で使用される金型等
が不要となるので、DVD50の製造コストは従来のものよりも低減することになる。
DVD50は、上記のような各層を備えるよう製造されるのであれば、製造方法を問う
ものではないが、例えば、基板51上に記録色素膜52及び色フィルタ53を蒸着させた
ものと、基板54上にTCフィルムである熱可逆性層55を積層させたものとを、色フィ
ルタ53側と熱可逆性層55とを対向させて透明中間層56を構成する接着剤等で貼り合
わせることにより製造することができる。尚、透明中間層56は透明であることが好まし
い。
次に、上述したDVD50に対して可視情報の記録/消去を行うことのできる光ディス
ク装置を説明する。図3は、本実施形態に係るDVDレコーダ(光ディスク装置)の構成
を示すブロック図である。図3に示すDVDレコーダは、インターネット接続機能を有し
、CDの再生及び/または記録機能を付随したDVDの再生及び記録を行うDVDレコー
ダである。
図3に示すように、DVDレコーダ100は、ディスクドライバ110と本体部120
とから構成されている。ディスクドライバ110は、光ピックアップ10、フロントエン
ドプロセッサ(FEP)13、レーザパワーコントロール(LPC)回路14a、14b
、サーボ回路15、モータ駆動回路16、ディスク制御部17、ステッピングモータ18
、ドライバ19、モータコントローラ20、スピンドルモータ21を備えている。
スピンドルモータ21は、記録再生の対象となるDVD50を回転駆動するためのモー
タであり、モータ駆動回路16によりその回転数が制御される。モータ駆動回路16には
、ディスク制御部17からの指示信号、及び、スピンドルモータ21またはスピンドルモ
ータ21に設けられたセンサ等からフィードバックされるスピンドルモータ21の回転数
に応じた周波数のパルス信号が供給され、モータ駆動回路16は、これらの供給される信
号に基づいてスピンドルモータ21の回転制御を行う。尚、スピンドルモータ21の回転
駆動方式には、DVD50を角速度一定で回転駆動する方式(CAV方式:Constant Ang
ular Velocity)や、一定の記録線速度となるようにDVD50を回転駆動する方式(C
LV方式:Constant Linear Velocity)があるが、いずれを用いるようにしてもよい。
光ピックアップ10は、スピンドルモータ21により回転駆動されるDVD50に対し
てレーザビームを照射するユニットである。
図4に光ピックアップ10の構成を示す。図4に示すように、光ピックアップ10は、
DVDの再生または記録用に使用される波長660nmの赤色光であるレーザビームL1
を出射するレーザダイオード37aと、CDの再生または記録用及びレーベル印刷用に使
用される波長780nmの赤外光であるレーザビームL2を出射するレーザダイオード3
7bと、レーザダイオード37aを駆動するレーザダイオードドライバ(LDD)11a
と、レーザダイオード37bを駆動するレーザダイオードドライバ(LDD)11bと、
レーザビームL1、L2をDVD50(記録色素膜52や熱可逆性層55)に集光させる
ための光学系40と、反射光を受光する受光素子36と、受光素子36からの受光信号を
増幅するヘッドアンプ(HA)12とを備えている。
LDD11aは、図3に示すディスク制御部17からの指示信号と、LPC回路14a
からの制御信号に従ってレーザダイオード37aを駆動し、LDD11bは、ディスク制
御部17からの指示信号と、LPC回路14bからの制御信号に従ってレーザダイオード
37bを駆動する。
レーザダイオード37aは、LDD11aから駆動電流が供給されると、該駆動電流に
応じた強度のレーザビームL1を出射する。そして、レーザダイオード53aより出射さ
れたレーザビームL1は回折格子38aにより主ビームと2つの副ビーム(先行ビーム、
後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL1は偏光ビームスプリッタ39a
、39b、コリメータレンズ30、1/4波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示
すように、DVD50の記録面である記録色素膜52に集光される。
このレーザビームL1は、DVD50の色フィルタ53において反射されるので、記録
色素膜52に対する情報の再生または記録のために照射されるレーザビームL1が、熱可
逆性層55に対して、画像形成として意図しない画像を形成してしまうなどの悪影響を及
ぼすことを回避することができる。
そして、DVD50の色フィルタ53で反射された3つのレーザビームL1は、再び、
対物レンズ32、1/4波長板31、コリメータレンズ30、偏光ビームスプリッタ39
bを透過し、偏向ビームスプリッタ39aで反射されて、シリンドリカルレンズ33を経
て、受光素子36に入射するようになっている。
そして、受光素子56は、受光した信号をヘッドアンプ12に出力し、該受光信号がヘ
ッドアンプ12で増幅されて図3に示すFEP13やサーボ回路15に供給されるように
なっている。FEP13は、所定の変調が施されているこの受光信号を復調してディスク
制御部17に供給する。
また、サーボ回路15には、この受光信号に含まれる、トラッキング制御に使用される
グルーブ52aの位置情報や、フォーカス制御に使用される記録色素膜52に集光してい
るレーザビームL1の焦点に関する情報(焦点情報)が供給されることになる。このトラ
ッキング制御、フォーカス制御については詳細を後述する。
一方、レーザダイオード37bは、LDD11bから駆動電流が供給されると、該駆動
電流に応じた強度のレーザビームL2を出射する。そして、レーザダイオード53bより
出射されたレーザビームL2は回折格子38bにより主ビームと2つの副ビーム(先行ビ
ーム、後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL2は偏光ビームスプリッタ
39b、コリメータレンズ30、1/4波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示す
ように、DVD50のレーベル面である熱可逆性層55に集光される。尚、対物レンズ3
2にはホログラムが形成されており、これにより、入射するレーザビームの波長の違いで
スポット位置が異なるようになっている。
また、光ピックアップ10は、図示しない2つのフロントモニタダイオードを有してお
り、レーザダイオード37a、37bがレーザビームを出射しているときに、それぞれの
出射光を受光した各フロントモニタダイオードに電流が生じ、その各電流が図3に示すL
PC回路14a、14bに供給されるようになっている。そして、LPC回路14a、1
4bは、それぞれ、ディスク制御部17によって指示されるレーザパワーの目標値と一致
する値のレーザパワーがレーザダイオード37a、37bから出射されるようにLDD1
1a、11bを制御する。ここで行われるLPC回路14a、14bによるレーザパワー
制御は、前記フロントモニタダイオードから供給される電流値を用い、目標となる強度の
レーザビームがレーザダイオード37a、37bから照射されるように制御するフィード
バック制御である。
対物レンズ32は、フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエータ3
5に保持されており、レーザビームL1、L2の光軸方向及びDVD50の径方向に移動
できるようになっている。フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエー
タ35の各々は、サーボ回路15から供給されるフォーカスエラー(FE)信号及びトラ
ッキングエラー(TE)信号に応じて対物レンズ32を光軸方向および径方向に移動させ
る。
サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から供給される増幅された受光信号に基づいてF
E信号及びTE信号を生成し、それらをフォーカスアクチュエータ34及びトラッキング
アクチュエータ35に与えることでフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
ここで、光ピックアップ10から出射されDVD50に照射される上述した3つのレー
ザビームL1は、主ビームのスポット中心がDVD50の1つのグルーブ52a(図1参
照)の中心に位置したときに、一方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの内側面
に、他方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの外側面にそれぞれかかるような位
置関係にある。
そのため、サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から与えられる受光信号を用いて、受
光素子36で検出される2つの副ビームの反射光の強度の差分を演算することにより、主
ビームが目標とするグルーブ52aの中心に対して内側/外側のどちら側にどれだけズレ
ているのか、即ち、トラッキングエラー量を知ることができる。そして、サーボ回路15
は、そのトラッキングエラー量をゼロにするためのTE信号を生成し、そのTE信号でト
ラッキングアクチュエータ35を制御することで、DVD50が偏心回転しても、主ビー
ムを目標とするグルーブ52aの中心に正確にトレースさせることができる(トラッキン
グ制御)。尚、このトラッキング制御は、上述した3ビーム方式以外に、位相差方式(1
ビームトラッキング方式)で行うようにしても良い。
また、受光素子36は、図6に示すように、実際には検出エリアが4つのエリアa、b
、c、dに分割されており、受光素子36に結像されるレーザビームL1の主ビームは、
シリンドリカルレンズ33によって、対物レンズ32がDVD50に近い状態であれば縦
楕円Aになり、遠い状態であれば横楕円Bになり、ピントが合った状態であれば円形Cに
なる。
このため、4つのエリアa、b、c、dの受光強度を(a+c)−(b+d)という演
算式で演算し、求めた演算結果から、対物レンズ32がDVD50に対してピントが合っ
た状態から近い側/遠い側のどちら側にどれだけズレているのか、即ち、フォーカスエラ
ー量を知ることができる。そして、サーボ回路15は、そのフォーカスエラー量を所定の
値にするためのFE信号を生成し、そのFE信号でトラッキングアクチュエータ35を制
御することで、DVD50が回転時に面振れを起こしても、主ビームのピントをDVD5
0上に正確に合わせることができる(フォーカス制御)。
図3に戻り、ステッピングモータ18は、セットされたDVD50の径方向に光ピック
アップ10を移動させるためのモータである。モータドライバ19は、モータコントロー
ラ20から供給されるパルス信号に応じた量だけステッピングモータ18を回転駆動する
。モータコントローラ20は、ディスク制御部17から指示される光ピックアップ10の
径方向への移動方向および移動量を含む移動開始指示にしたがって、移動量や移動方向に
応じたパルス信号を生成し、モータドライバ19に出力する。即ち、ステッピングモータ
18が光ピックアップ10をDVD50の径方向に移動させること、及び、スピンドルモ
ータ21がDVD50を回転させることにより、光ピックアップ10のレーザビーム照射
位置をDVD50の様々な位置に移動させることができる。
また、ディスク制御部17は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RO
M(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バッファメモリ等を備えて
おり、CPUは、ROMに格納されたファームウェア(プログラム)にしたがってディス
クドライバ110の各部を制御し、DVD50に対する再生または記録のための各種処理
、及び、レーベル印刷のための各種処理を中枢的に制御している。尚、RAMは各種処理
時のワークメモリとして使用される。
また、ディスク制御部17は、本実施形態の特徴とする構成要素として、光ピックアッ
プ10から出射されるレーザビームL1、L2の強度を指示するレーザビーム強度指示手
段17aを有しており、レーザビーム強度指示手段17aからLPC14a、14bに与
えられる強度指示信号によりLDD11a、11bから出射されるレーザビームL1、L
2の強度が変わるようになっている。尚、このレーザビーム強度指示手段17aは、例え
ば、プログラムによって実現可能である。
再生時には、レーザダイオード37aから再生レベルのレーザビームを出射させるため
に、LDD11a及びLPC回路14aにディスク制御部17から照射指示信号及び強度
指示信号が与えられる。この再生レベルとは、上述したサーボ回路15によるフォーカス
制御及びトラッキング制御のために必要な反射光が得られるレベルを言い、この再生レベ
ルのレーザビームL1では、DVD50の記録色素膜52に記録されている電子情報(ピ
ット)を読み取ることはできるが、記録色素膜52への電子情報の記録を行うことはでき
ない。そして、DVD50の記録色素膜52から読み出されFEP13で復調されたビデ
オデータ等の各種データが本体部120を介して外部の各種再生手段(不図示)へ送信さ
れて再生される。
また、電子情報の記録時には、DVD50に記録する電子情報であるビデオデータ等が
本体部120から送信され、ディスク制御部17内のバッファメモリに蓄積される。そし
て、ディスク制御部17は、このバッファメモリに蓄積された電子情報に基づいてレーザ
ダイオード37aから記録レベルのレーザビームL1を出射させるためにLDD11a及
びLPC回路14aに照射指示信号及び強度指示信号を与え、DVD50の記録色素膜5
2に電子情報の記録を行う。この記録レベルとは、記録色素膜52に電子情報(ピット)
を書き込む照射パワーのレベルを言う。
また、このとき、ディスク制御部17は、熱可逆性層55を第1の特定温度にして透明
状態にするために必要な第1の強度のレーザビームL2をレーザダイオード37bから出
射させるようにLDD11b及びLPC回路14bに照射指示信号及び強度指示信号を与
え、これにより、熱可逆性層55のレーザビームL2の照射された部分が透明状態となり
、熱可逆性層55に形成されていた画像が消去される。
また、レーベル印刷時には、印刷される画像データが本体部120から送信されバッフ
ァメモリに蓄積される。この画像データとは、円盤状の光ディスクの面上に画像を形成す
るためのデータ、即ち、光ディスクのレーベル面に形成する画像のビットマップデータを
極座標形式のデータに変換したものであり、光ディスクの中心点を中心とする多数の同心
円上の複数の各座標点毎にその点の階調度(濃淡)を示す情報が記述されているデータで
ある。
そして、ディスク制御部17は、レーベル印刷時には、バッファメモリに蓄積された画
像データに基づいて、熱可逆性層55を第2の特定温度にして白濁状態にするために必要
な第2の強度のレーザビームL2をレーザダイオード37bから出射させるためにLDD
11b及びLPC回路14bに照射指示信号及び強度指示信号を与え、これにより、熱可
逆性層55のレーザビームL2の照射された部分が白濁して、熱可逆性層55に画像が形
成される。
次に、ディスクドライバ110を制御し、ディスク制御部17との間で各種データを送
受信する本体部120の構成を説明する。本体部120は、外部のインターネット130
に接続されたインターネット接続部22と、メインCPU23と、DVDレコーダ100
の各構成要素及びDVDレコーダ100全体を制御するシステム制御部24と、内蔵する
ハードディスクに各種データ等を記憶するハードディスクドライブ(HDD)25と、入
力部26とを備えている。尚、インターネット130には、DVD50のような光ディス
クを製造・販売するメーカーであるA社、B社、C社のサーバが接続されている。
入力部26は、スイッチ、ボタン或いはリモコン等から構成され、ユーザの操作内容に
応じた信号をシステム制御部24へ出力するものである。これにより、ユーザは、種々の
データを本体部120に入力することができ、DVDレコーダ100を操作することがで
きる。
メインCPU23は、図示しないRAM、ROMを有しており、RAMを作業領域とし
てROMに格納されたプログラム及びデータや、入力部26からの信号に従った演算処理
を行い、この演算処理によってシステム制御部24を制御する。
また、システム制御部24は、本実施形態の特徴とする構成要素として、ディスク制御
部17のレーザビーム強度指示手段17aに登録されレーザビームL2の第1、第2の強
度を示すレーザビーム強度情報をインターネット130を介して外部のサーバからダウン
ロードして取得するレーザビーム強度情報取得手段24aを有している。尚、このレーザ
ビーム強度情報取得手段24aは、例えば、プログラムによって実現可能である。
次に、このような構成のDVDレコーダ100におけるDVD50への電子情報記録動
及びレーベル印刷動作を、図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここ
で、DVDレコーダ100には既にDVD50がセットされ、HDD25にはDVD50
に記録する電子情報としてのビデオデータが記録されているものとする。また、DVD5
0のレーベル層である熱可逆層55には、DVD50の製造・販売メーカーによって予め
、その製造・販売メーカーのメーカー名、ロゴ、その他広告等を表示した画像等が形成さ
れているものとする。
先ず、ユーザにより入力部26が操作されてシステム制御部24に、例えば、HDD2
5に記録されているビデオデータをDVD50に記録するコピー指示信号が与えられると
、システム制御部24は、レーザビーム強度取得手段24aによってディスクドライバ1
10を制御して、DVD50のリードインエリアに予め記録されているDVD50の製造
・販売メーカーのサーバ(A社サーバ、B社サーバ、C社サーバなど)を示すURL(Un
iform Resource Locator)を読み出す(ステップS1)。
そして、読み出したURLのサーバにインターネット接続部22からインターネット1
30経由でアクセスして、DVD50の熱可逆層55を透明状態にするための第1の強度
のレーザビームL2の強度情報、及び、熱可逆層55を白濁状態にするための第2の強度
のレーザビームL2の強度情報をそのサーバからダウンロードして取得し(ステップS2
)、ディスク制御部17のレーザビーム強度指示手段17aに登録する(ステップS3)
尚、一般的に、再生レベル/記録レベルのレーザビームL1の強度情報は、予め、DV
D50のリードインエリアに記録されており、これと同様に、第1、第2の強度のレーザ
ビームL2の強度情報も、予め、DVD50のリードインエリアに記録されているように
しても良いが、サーバからダウンロードさせるようにすれば、インターネット上にレーザ
ビーム強度情報が公開されていなければ、光ディスクに記録した可視情報の消去が行えな
くなるので、光ディスクに記録した可視情報をユーザに消されたくない場合は、インター
ネット上にレーザビーム強度情報を公開しないようにして、可視情報が消去されることを
防止することができる。
次に、ディスク制御部17は、光ピックアップ10の位置(DVD50に対する径方向
の位置)を初期化する。即ち、モータコントローラ20に移動指示信号を与えて、ドライ
バ19によりステッピングモータ18を回転させ、光ピックアップ10をDVD50の径
方向の最内周側の初期位置に移動させる(ステップS4)。
そして、ディスク制御部17は、モータ駆動回路16に回転指示信号を与えて、スピン
ドルモータ21によりDVD50を所定速度で回転させる(ステップS5)。
そして、ディスク制御部17は、LDD11a及びLPC回路14aに照射指示信号及
び強度指示信号を与え、レーザダイオード37aから再生レベルのレーザビームL1をD
VD50へ照射させるとともに、LDD11b及びLPC回路14bに照射指示信号及び
強度指示信号を与え、レーザダイオード37bから第1の強度のレーザビームL2をDV
D50へ照射させる(ステップS6)。尚、以後、照射されたレーザビームL1のレーベ
ル面59からの反射光の信号であるヘッドアンプ12からの受光信号に基づいて、上述し
たサーボ回路15によるフォーカス制御及びトラッキング制御が行われる。
そして、ディスク制御部17は、バッファメモリに蓄積されているビデオデータに基づ
いてLPC回路14aに照射指示信号を与え、レーザダイオード37aから照射されるレ
ーザビームL1の照射パワーが再生レベルと記録レベルとに切り替えられる。これにより
、記録色素膜52へのビデオデータの記録がなされる(ステップS7)。
このとき同時に、レーザダイオード37bから第1の強度のレーザビームL2がDVD
50の熱可逆性層55へ照射されているので、記録色素膜52へのビデオデータの記録が
進行するにつれて、DVD50の熱可逆性層55に予め形成されていた画像等が消去され
ることになる。
また、このとき、DVD50の熱可逆性層55上に照射されるレーザビームL2は、照
射されているレーザビームL1(再生レベルまたは記録レベルのいずれか)の反射光に基
づいて対物レンズ32がサーボ回路15によりフォーカス制御及びトラッキング制御され
ているので、熱可逆性層55上の照射目標位置の座標点に正確に位置合わせ及びピント調
整されている。
即ち、DVD50の熱可逆性層55には、フォーカス制御及びトラッキング制御のため
のグルーブが設けられておらず、また、照射するレーザビームL2の反射光に基づくフォ
ーカス制御及びトラッキング制御を行うことなく、熱可逆性層層55上の照射目標位置に
正確にレーザビームL2が照射される。これにより、DVD50の熱可逆性層55に予め
形成されていた画像を正確に消去することができる。
そして、ディスク制御部17は、光ピックアップ10がDVD50の最外周部に到達し
たか否かを判断し(ステップS8)、到達していない場合はステップS7の工程を継続し
、到達した場合は、LDD11bを制御してレーザダイオード37bからのレーザビーム
L2の照射を停止する(ステップS9)。この到達した時点で、DVD50の熱可逆性層
55に予め形成されていた画像の消去が完了する。尚、このとき、再生レベルのレーザビ
ームL1のDVD50への照射は継続させている。
次にレーベル印刷動作に移行し、レーベル印刷する画像、即ち、DVD50の熱可逆性
層55に形成する可視画像の画像データがシステム制御部24からディスク制御部17へ
与えられ、ディスク制御部17は、与えられた画像データをディスク制御部17内のバッ
ファメモリに蓄積する(ステップS10)。尚、この画像データは、記録したビデオデー
タに含まれる静止画像のサムネイル(縮小画像)や、予めユーザにより作成されHDD2
5に記憶されていた記録するビデオデータに対応する画像等が考えられる。
そして、ディスク制御部17は、光ピックアップ10の位置(DVD50に対する径方
向の位置)を再度、ステップS4と同様に初期化した後(ステップS11)、バッファメ
モリに蓄積されている画像データに基づいて光ピックアップ10を移動させながらLDD
11b及びLPC回路14bに照射指示信号及び強度指示信号を与えて、レーザダイオー
ド37bから第2の強度のレーザビームL2をDVD50の熱可逆性層55に照射させる
(ステップS12)。これにより、DVD50の熱可逆性層55に画像が形成される。
このとき、DVD50の熱可逆性層55上に照射されるレーザビームL2は、照射され
ているレーザビームL1(再生レベル)の反射光に基づいて対物レンズ32がサーボ回路
15によりフォーカス制御及びトラッキング制御されているので、熱可逆性層55上の照
射目標位置の座標点に正確に位置合わせ及びピント調整されている。
即ち、DVD50の熱可逆性層55には、フォーカス制御及びトラッキング制御のため
のグルーブが設けられておらず、また、照射するレーザビームL2の反射光に基づくフォ
ーカス制御及びトラッキング制御を行うことなく、熱可逆性層層55上の照射目標位置に
正確にレーザビームL2が照射される。これにより、DVD50の熱可逆性層55に所望
の画像を正確に形成することができる。
そして、ディスク制御部17は、バッファメモリに蓄積されている画像データのすべて
に対するレーザビームL2の照射による画像形成処理を行ったか否か、即ち、形成すべき
画像を形成し終えたか否かを判別し(ステップS13)、まだ、形成し終えていないと判
別したときは、ステップS12に戻り、画像形成を継続する。
一方、形成すべき画像を形成し終えたと判別したときは(ステップS13)、LDD1
1aへの照射指示信号を停止し、レーザダイオード37aからのレーザビームL1の照射
を停止するとともに、モータ駆動回路16を制御してモータ21によるDVD50の回転
を停止させる(ステップS14)。
以上で、画像形成動作、即ち、レーベル印刷が終了する。このようにして、熱可逆性層
55に予め形成されていた画像等が一旦、消去された後、熱可逆性層55に新たな画像が
形成される。
従って、光ディスクのレーベル面に予めその光ディスクの製造・販売メーカー等のメー
カー名、ロゴ、その他広告等を表示した可視情報を形成しておくことができるので、光デ
ィスクの製造・販売メーカー等からすれば広告機能が失われることがなくなり、ユーザ側
からすれば光ディスクの識別機能が失われることがなくなる。
また、予め形成されている可視情報を一旦、消去してから記録内容を可視的に認識する
ための新たな可視情報をレーザビームにより記録するので、新たに形成された可視情報の
視認性が悪くなるということもなくなる。
また、ユーザは、DVD50の記録面を光ピックアップ10に対向させるようにしてD
VDレコーダ100に一度セットすれば、従来の光ディスク装置と同様にDVD50の記
録面に電子情報の記録をするだけでなく、レーベル面に画像を形成することができる。こ
のためユーザは、専用のプリンタ装置を用意する必要はなく、情報が記録されているDV
Dに別途印刷したラベルシートを貼ったり、或いは、レーベル印刷を行うためにDVD5
0を裏返して再度セットしたりするような煩雑な作業をする必要がなくなる。
また、本実施形態に示すDVDレコーダ100は、DVD50の記録面への電子情報記
録とレーベル面の消去とを同時進行で行うので、レーベル面の消去に要する時間が別途か
かることはない。即ち、光ディスクのレーベル面の消去を効率良く行うことができる。
また、以上説明した本実施形態に示す光ディスクはDVDであり、光ディスク装置はD
VDの再生または記録用の光ディスク装置であったが、本発明は他の光ディスク及び光デ
ィスク装置にも適用することが可能である。具体的には、例えば、CDや、次世代DVD
である405nm帯域のレーザビームを用いて再生/記録を行う光ディスクに立体的な可
視情報を形成する例についても、本発明は適用可能である。
尚、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考
えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
本発明の一実施形態の光ディスク装置が対象とする光ディスクの一例であるDVDの構成を示す側断面図である。 図1に示すDVDにおいて色フィルタの材料とされることが可能なシアニン色素の吸光度および屈折率を示す図である。 本発明の一実施形態のDVDレコーダ(光ディスク装置)の構成を示すブロック図である。 図3に示す光ピックアップの構成を示す図である。 図3に示す光ピックアップから出射されるレーザビームの光路を説明するための図である。 図3に示す受光素子の構成を示す図である。 図3に示すDVDレコーダのDVDへの電子情報記録動及びレーベル印刷動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 光ピックアップ
11a レーザダイオードドライバ(LDD、第1のレーザダイオードドライバ)
11b レーザダイオードドライバ(LDD、第2のレーザダイオードドライバ)
12 ヘッドアンプ(HA)
13 フロントエンドプロセッサ(FEP)
14a、14b レーザパワーコントロール(LPC)回路
15 サーボ回路
16 モータ駆動回路
17 ディスク制御部(制御手段)
17a レーザビーム強度指示手段
18 ステッピングモータ
19 ドライバ
20 モータコントローラ
21 スピンドルモータ
22 インターネット接続部
23 メインCPU
24 システム制御部
24a レーザビーム強度情報取得手段
25 ハードディスクドライブ(HDD)
26 入力部
30 コリメータレンズ
31 1/4波長板
32 対物レンズ
33 シリンドリカルレンズ
34 フォーカスアクチュエータ
35 トラッキングアクチュエータ
36 受光素子
37a レーザダイオード(第1のレーザダイオード)
37b レーザダイオード(第2のレーザダイオード)
38a、38b 回折格子
39a、39b 偏光ビームスプリッタ
40 光学系
50 DVD(光ディスク)
51、54 基板
52 色素記録膜(情報記録層)
52a グルーブ
53 色フィルタ(二色性反射膜)
55 熱可逆性層(レーベル層)
56 透明中間層
100 光ディスク装置
110 ディスクドライバ
120 本体部
130 インターネット
L1 レーザビーム(第1のレーザビーム)
L2 レーザビーム(第2のレーザビーム)

Claims (5)

  1. グルーブが形成されており第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の再生
    または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレ
    ーザビームが第1の強度で照射された場合には可視情報が消去され第2の強度で照射され
    た場合には可視情報が記録されるレーベル層と、前記情報記録層とレーベル層との間に設
    けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームについての反射率より
    も高い二色性反射膜とを備えた光ディスクに対して、第1、第2のレーザビームを前記情
    報記録層側から照射することにより電子情報及び可視情報の記録を行う光ディスク装置で
    あって、
    第1のレーザビームを出射する第1のレーザダイオードと、第1のレーザダイオードを
    駆動する第1のレーザダイオードドライバと、第2のレーザビームを出射する第2のレー
    ザダイオードと、第2のレーザダイオードを駆動する第2のレーザダイオードドライバと
    、第1のレーザビームを前記情報記録層に集光させるとともに第2のレーザビームを前記
    レーベル層に集光させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動
    するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズを光軸方向に駆動するフォーカスア
    クチュエータと、第1のレーザビームの前記二色性反射膜からの反射光を受光し受光した
    反射光に基づく受光信号を出力する受光素子とを有する光ピックアップと、
    前記受光信号に含まれる前記グルーブの位置情報に基づいて前記トラッキングアクチュ
    エータを駆動して前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制御を行うと
    ともに、前記受光信号に含まれる前記情報記録層における第1のレーザビームの焦点情報
    に基づいて前記フォーカスアクチュエータを駆動して前記光ディスクに照射されるレーザ
    ビームのフォーカス制御を行うサーボ回路と、
    第2のレーザダイオードドライバを制御して第2のレーザダイオードから出射される第
    2のレーザビームの強度を与えられた強度指示信号に基づく強度に調整するレーザパワー
    コントロール回路と、
    第2のレーザビームの第1、第2の強度を示すレーザビーム強度情報をインターネット
    を介して取得するレーザビーム強度情報取得手段と、
    出射される第2のレーザビームの強度が前記レーザビーム強度情報取得手段で取得した
    レーザビーム強度情報に基づく第1の強度または第2の強度になるように前記レーザパワ
    ーコントロール回路に強度指示信号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し、前記情報
    記録層に電子情報の記録を行う際には、記録する電子情報に基づいて第1のレーザダイオ
    ードドライバを駆動するとともに第1の強度の第2のレーザビームが出射されるように第
    2のレーザダイオードドライバを駆動するように制御し、前記レーベル層に可視情報の記
    録を行う際には、第1のレーザダイオードドライバを駆動するとともに第2の強度の第2
    のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように第2のレーザダイオード
    ドライバを駆動するように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の再生または記録がなされ第2の
    レーザビームが第1の強度で照射された場合には可視情報が消去され第2の強度で照射さ
    れた場合には可視情報が記録される光ディスクに対して、第1、第2のレーザビームを照
    射することにより電子情報及び可視情報の記録を行う光ディスク装置であって、
    出射される第2のレーザビームの強度を与えられた強度指示信号に基づく強度に調整す
    るレーザパワーコントロール回路と、
    出射される第2のレーザビームの強度が第1の強度または第2の強度になるように前記
    レーザパワーコントロール回路に強度指示信号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し
    、電子情報の記録を行う際には、記録する電子情報に基づいて第1のレーザビームが出射
    されるとともに第1の強度の第2のレーザビームが出射されるように制御し、可視情報の
    記録を行う際には、第1のレーザビームが出射されるとともに第2の強度の第2のレーザ
    ビームが記録する可視情報に基づいて出射されるように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  3. グルーブが形成されており第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の再生
    または記録がなされる情報記録層と、第1のレーザビームとは異なる波長帯域の第2のレ
    ーザビームが第1の強度で照射された場合には可視情報が消去され第2の強度で照射され
    た場合には可視情報が記録されるレーベル層と、前記情報記録層とレーベル層との間に設
    けられ第1のレーザビームについての反射率が第2のレーザビームについての反射率より
    も高い二色性反射膜とを備えた光ディスクに対して、第1、第2のレーザビームを前記情
    報記録層側から照射することにより電子情報及び可視情報の記録を行う光ディスク装置で
    あって、
    出射される第2のレーザビームの強度を与えられた強度指示信号に基づく強度に調整す
    るレーザパワーコントロール回路と、
    出射される第2のレーザビームの強度が第1の強度または第2の強度になるように前記
    レーザパワーコントロール回路に強度指示信号を与えるレーザビーム強度指示手段を有し
    、前記情報記録層に電子情報の記録を行う際には、記録する電子情報に基づいて第1のレ
    ーザビームが出射されるとともに第1の強度の第2のレーザビームが出射されるように制
    御し、前記レーベル層に可視情報の記録を行う際には、第1のレーザビームが出射される
    とともに第2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づいて出射されるよう
    に制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 第2のレーザビームの第1、第2の強度を示すレーザビーム強度情報をインターネット
    を介して取得するレーザビーム強度情報取得手段を備え、前記レーザビーム強度指示手段
    は、出射される第2のレーザビームの強度が前記レーザビーム強度情報取得手段で取得し
    たレーザビーム強度情報に基づく第1の強度または第2の強度になるように前記レーザパ
    ワーコントロール回路に強度指示信号を与えることを特徴とする請求項3に記載の光ディ
    スク装置。
  5. 第1のレーザビームを出射する第1のレーザダイオードと、第1のレーザダイオードを
    駆動する第1のレーザダイオードドライバと、第2のレーザビームを出射する第2のレー
    ザダイオードと、第2のレーザダイオードを駆動する第2のレーザダイオードドライバと
    、第1のレーザビームを前記情報記録層に集光させるとともに第2のレーザビームを前記
    レーベル層に集光させる対物レンズと、前記対物レンズを前記光ディスクの径方向に駆動
    するトラッキングアクチュエータと、前記対物レンズを光軸方向に駆動するフォーカスア
    クチュエータと、第1のレーザビームの前記二色性反射膜からの反射光を受光し受光した
    反射光に基づく受光信号を出力する受光素子とを有する光ピックアップと、
    前記受光信号に含まれる前記グルーブの位置情報に基づいて前記トラッキングアクチュ
    エータを駆動して前記光ディスクに照射されるレーザビームのトラッキング制御を行うと
    ともに、前記受光信号に含まれる前記情報記録層における第1のレーザビームの焦点情報
    に基づいて前記フォーカスアクチュエータを駆動して前記光ディスクに照射されるレーザ
    ビームのフォーカス制御を行うサーボ回路と、
    をさらに備え、前記制御手段は、前記情報記録層に電子情報の記録を行う際には、記録
    する電子情報に基づいて第1のレーザダイオードドライバを駆動するとともに第1の強度
    の第2のレーザビームが出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動するよ
    うに制御し、前記レーベル層に可視情報の記録を行う際には、第1のレーザダイオードド
    ライバを駆動するとともに第2の強度の第2のレーザビームが記録する可視情報に基づい
    て出射されるように第2のレーザダイオードドライバを駆動するように制御することを特
    徴とする請求項3または請求項4に記載の光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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