JP2003242750A - ディスクおよび感熱層部材 - Google Patents

ディスクおよび感熱層部材

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JP2003242750A
JP2003242750A JP2002038919A JP2002038919A JP2003242750A JP 2003242750 A JP2003242750 A JP 2003242750A JP 2002038919 A JP2002038919 A JP 2002038919A JP 2002038919 A JP2002038919 A JP 2002038919A JP 2003242750 A JP2003242750 A JP 2003242750A
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disc
heat
optical disc
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Morihito Morishima
守人 森島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たなプリンタ装置等を別に用意したりする
ことなく、記録面に対する情報記録、または再生等を行
う光ディスク装置を用いて、一般的な光ディスクのレー
ベル面に貼付等できる可視画像が形成されたラベル面等
を作成する。 【解決手段】 このディスクD’は通常のCD−R等と
外形寸法は同一であり、基板層101、基板層102、
感熱層103、反射層104、保護層105および保護
層106の積層構造となっている。ここで、基板層10
1と基板層102とは粘着面によって貼り付けられてお
り、また保護層105と保護層106とが粘着面によっ
て貼り付けられているので、ユーザはこれらの粘着面の
粘着力に抗して貼り付け状態を解除して、当該ディスク
Dを3つの層に分離することができる。そして、レーザ
光照射により可視画像等が形成された感熱層103を含
む層部材を他の部位に貼り付け等することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)等の光ディスクの規格に対応する寸法を有するディ
スクおよび当該ディスクに用いられる感熱層部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD−R(Compact Disc-Rec
ordable)やCD−RW(Compact Disc-Rewritable)な
どの記録可能な光ディスクが販売等されている。これら
の光ディスクに音楽データなどの各種データを記録する
場合、CD−Rドライブ装置やCD−RWドライブ装置
などの光ディスク記録再生装置が用いられる。これらの
光ディスク記録再生装置では、光ディスクの一方の面に
形成された記録面に対して記録すべき情報に応じたレー
ザ光を光ピックアップから照射することにより情報記録
を実施している。また、CD−ROM(Compact Disc R
ead Only Memory)などの光ディスクに記録された情報
を読み取る際にも、光ディスク記録再生装置の光ピック
アップからレーザ光を照射し、その戻り光から情報を読
み取ることができる。
【0003】ところで、上述したような光ディスクに
は、音楽データ等が記録される記録面と反対側の面に、
記録面に記録した音楽データの楽曲タイトルや、記録し
たデータを識別するためのタイトル等の可視情報を印刷
したラベルを貼り付ける等したものがある。このような
光ディスクは、プリンタ装置等によって円形のラベルシ
ート上にタイトル等の印刷を施し、当該ラベルシートを
光ディスクにおける記録面と反対側の面に貼り付けるこ
とにより作製されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
タイトル等の所望の可視情報をラベル面に記録した光デ
ィスクを作製する場合には、プリンタ装置が必要とな
る。したがって、光ディスク記録装置を用いて、ある光
ディスクの記録面に記録を行った後、該光ディスクを光
ディスク記録装置から取り出して、上記のように別にプ
リンタ装置によって印刷が行われたラベルシートを貼り
付けるといった煩雑な作業を行わなくてはない。
【0005】そこで、音楽データやプログラムデータ等
が記録される記録面と反対側の面に感熱面を設けた光デ
ィスクを用い、当該感熱面に光ディスク記録再生装置が
レーザ光を照射することにより当該感熱面を変色させ、
音楽データの楽曲タイトル等の文字画像を形成するとい
った方法が考えられる。このような方法を用いること
で、プリンタ装置等を別途用意することなく、光ディス
ク記録再生装置によって光ディスクのラベル面に所望の
画像印刷を行うことができる。
【0006】しかしながら、上述したような光ディスク
記録再生装置を用いてラベル面に画像を形成するために
は、上記のような感熱層等が設けられた特別の光ディス
クを用いる必要があり、一般的に多数販売されている通
常のCD−R(感熱面を有しない)等の光ディスクのラ
ベル面に画像を印刷することができない。
【0007】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、新たなプリンタ装置等を別に用意したりす
ることなく、記録面に対する情報記録、または再生等を
行う光ディスク装置を用いて、一般的な光ディスクのレ
ーベル面に貼付等できる可視画像が形成されたラベル面
等を作成することができるディスク、および感熱層部材
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るディスクは、所定の光ディスクの規格
に適合する寸法の円盤状のディスクであって、円盤状の
第1の基板層と、前記第1の基板層における一方の面部
に分離自在に貼り付けられる第2の基板層と、前記第1
の基板層の前記第2の基板層が貼り付けられる面の反対
側の面に積層される感熱層と、前記感熱層の前記第1の
基板層と反対側の面に積層される反射層とを備えること
を特徴としている。
【0009】この構成のディスクを光ディスク装置にセ
ットし、感熱層にレーザ光を照射して変色させることで
感熱層に可視画像を形成することができる。そして、当
該可視画像を形成することが可能な感熱層を含む部分
を、第1の基板層から分離することができ、当該分離し
た感熱層を含む所定の規格の光ディスクよりも薄い部分
を他の光ディスクのレーベル面等に貼り付けることがで
きる。
【0010】また、本発明に係る感熱層部材は、上記構
成のディスクに用いられる感熱層部材であって、円盤状
の層部であって、その一方の面に粘着面が形成された基
板層と、前記基板層の前記粘着面が形成された面と反対
側の面に積層される感熱層と、前記感熱層の前記基板層
と反対側の面に積層される反射層とを具備することを特
徴としている。
【0011】また、本発明の別態様のディスクは、所定
の光ディスクの規格に適合する寸法の円盤状のディスク
であって、円盤状の基板層と、前記基板層の一方の面に
積層される反射発熱層と、前記反射発熱層の前記基板層
と反対側の面に分離自在に貼り付けられる感熱層とを備
えることを特徴としている。
【0012】この構成のディスクを光ディスク装置にセ
ットし、感熱層にレーザ光を照射して変色させることで
感熱層に可視画像を形成することができる。そして、当
該可視画像を形成することが可能な感熱層を含む部分
を、基板層および反射発熱層から分離することができ、
当該分離した感熱層を含む所定の規格の光ディスクより
も薄い部分を他の光ディスクのレーベル面等に貼り付け
ることができる。
【0013】また、本発明の別態様の感熱層部材は、上
記別態様のディスクに用いられる感熱層部材であって、
少なくとも一方の面に前記反射発熱層に粘着する粘着面
が形成された感熱層を有することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.実施形態の構成 本発明の実施形態に係るディスクは、光ディスクの記録
面に対してレーザ光を照射して情報を記録する光ディス
ク記録再生装置を用いて、光ディスクに貼付できるラベ
ル面を作成することができるようにするディスクであ
り、当該ディスクの構成について図1および図2に示
す。
【0015】図1に示すように、本実施形態に係るディ
スクDは、レッドブックに規定されているCD、オレン
ジブックに規定されているCD−R、CD−RW等の光
ディスクと外観形状、寸法がほぼ同一の円盤状のディス
クであり、その中央部には記録・再生時に光ディスク記
録再生装置等によるチャッキングを可能とするための円
形の孔1が形成されている。
【0016】図2に本実施形態に係るディスクDの断面
構成(図の左側)と、通常の一般的な光ディスクHD
(図の右側)の断面構成(図示の例はオレンジブックに
規定されているCD−R)とを模式的に示す。同図に示
すように、本実施形態に係るディスクDは、光ディスク
記録再生装置に正常にセットされた場合に光ピックアッ
プ側からその反対側の方向に順番に積層される円盤状の
基板層(第1の基板層)101と、基板層(第2の基板
層)102と、感熱層103と、反射層104と、保護
層105と、保護層106とを備えている。一方、通常
の光ディスクHDは、光ピックアップ側から順番に基板
層201、記録層202、反射層203および保護層2
04が積層された構成であり、ディスクDと光ディスク
HDの積層構成は異なっているが、全体としての厚み
(図の上下方向)はほぼ同じサイズとなっている。な
お、光ディスクHDの構成についてはオレンジブックに
規定された周知の構成であるため、その詳細な説明は省
略する。
【0017】ここで、図2はディスクDおよび光ディス
クHDの構造を模式的に示しており、各層の寸法比等は
この図に示される通りではないが、光ディスク記録再生
装置等に正常にセットされた際の、ディスクDおよび光
ディスクHDの各層の位置関係については対応させてい
る。したがって、図に示されるように、本実施形態に係
るディスクDの感熱層103と光ディスクHDの記録層
202、およびディスクDの反射層104と光ディスク
HDの反射層203とは厚み方向にほぼ同じ位置(光ピ
ックアップ側の面から約1.2mmの位置)に積層されて
いる。これは、光ディスク記録再生装置に正常にセット
された場合に、光ピックアップと感熱層103との間隔
と、光ピックアップと記録層202との間隔がほぼ同じ
になることを意味している。
【0018】基板層101は、通常のCD−Rの基板層
201と同様、ポリカーボネート、ポリオレフィン等の
プラスチック材から構成されている。ディスクDが装置
に正常にセットされた場合に光ピックアップ側(以降ピ
ックアップ側という)と反対側の面101aには粘着シ
ート等が貼り付けられており、つまり粘着面となってい
る。この面101a(粘着面)に基板層102が積層す
るように貼り付けられている。したがって、ユーザ等
は、当該粘着面の粘着力に抗して基板層102を基板層
101から引き剥がすこともできるようになっている
が、その粘着力は光ディスク記録再生装置にセットされ
て当該ディスクDがスピンドルモータによって回転させ
られた場合にも、基板層101と基板層102が乖離し
ない程度の強さとなっている。
【0019】基板層102は、上記基板層101と同
様、ポリカーボネート、ポリオレフィン等のプラスチッ
ク材から構成されており、基板層101と粘着する面と
反対側の面102aにプリグルーブ(案内溝)102b
が形成されている。プリグルーブ102bが形成された
面102aは、通常のCD−Rに設けられるプリグルー
ブと同様の構成であり、図示のように断面から見た場合
には凹凸部となるが、図3に一点鎖線で示すように、円
盤状のディスクDの中心を中心として螺旋状に形成され
ている。なお、図3においては、プリグルーブ102b
を明瞭に示すために図示のように空間を隔てた螺旋状と
なっているが、実際には図に示したものよりも多重の螺
旋状のプリグルーブ102bが密に形成されている。
【0020】基板層102の面102a側には感熱層1
03が積層されている。感熱層103は、レーザ光が照
射された場合にその熱により発色が変化する層である。
感熱層103のピックアップ側と反対側の面には反射層
104が積層されている。反射層104は、通常のCD
−Rの反射層203と同様、金やアルミニウムの合金等
から構成されている。
【0021】反射層104のピックアップ側と反対側の
面には、保護層105が積層されている。保護層105
も通常のCD−Rの保護層204と同様の素材から構成
されている。保護層105のピックアップ側と反対側の
面105aは、粘着シート等が貼り付けられており、つ
まり粘着面となっている。この面105a(粘着面)に
保護層106が積層するように貼り付けられている。し
たがって、ユーザ等は、当該粘着面の粘着力に抗して基
板層102を基板層101から引き剥がすこともできる
ようになっているが、その粘着力は光ディスク記録再生
装置にセットされて当該ディスクDがスピンドルモータ
によって回転させられた場合にも、保護層105と保護
層106とが乖離しない程度の強さとなっている。
【0022】すなわち、本実施形態に係るディスクD
は、保護層105と保護層106とが粘着面によって貼
り付けられ、基板層101と基板層102とも粘着面に
よって貼り付けられているので、ユーザが各々の部分で
乖離させることができる。つまり図4に示すように、保
護層106と、保護層105、反射層104、感熱層1
03および基板層102からなる感熱層部材111と、
基板層101といった3つの部材にユーザが容易に分離
することができるようになっている。一方、後述するよ
うに光ディスク記録再生装置にセットし、レーザ光を照
射して感熱層103を変色させて可視画像を形成する際
には、図2に示すように保護層106と感熱層部材11
1、および感熱層部材111と基板層101とを粘着面
により貼り付けて一体化した状態でディスクDを用いる
ことになる。なお、後述するような利用態様で当該ディ
スクDを用いる場合には、感熱層部材111の厚みは可
能な限り小さくすることが好ましいので、基板層102
の厚みは基板層101よりも小さく、また強度等が許容
する限り、可能な限り小さくすることが好ましい。以上
が本実施形態に係るディスクDの構成である。
【0023】B.実施形態に係るディスクの利用態様 次に、上記構成のディスクDの利用態様について説明す
る。本実施形態に係るディスクDは、その感熱層103
にレーザ光を照射することで、感熱層103を変色させ
て可視画像を形成させることができ、このように可視画
像を感熱層103に形成した後に、上記のように感熱層
部材111のみを分離して粘着面である面105aを他
の部位、例えばCD−Rのラベル面に貼り付けるといっ
た利用態様がある。以下においては、まずディスクDの
感熱層103を変色させて所望の可視画像を形成するこ
とができる光ディスク記録再生装置の構成について説明
する。
【0024】B−1.光ディスク記録再生装置の構成 次に、図5はディスクDの感熱層103に可視画像を形
成することができる光ディスク記録再生装置の構成を示
すブロック図である。同図に示すように、この光ディス
ク記録再生装置100は、ホストパーソナルコンピュー
タ(PC)110に接続されており、光ピックアップ1
0と、スピンドルモータ11と、RF(Radio Frequenc
y)アンプ12と、サーボ回路13と、デコーダ15
と、制御部16と、エンコーダ17と、ストラテジ回路
18と、レーザドライバ19と、レーザパワー制御回路
20と、周波数発生器21と、ステッピングモータ30
と、モータドライバ31と、モータコントローラ32
と、PLL(Phase Locked Loop)回路33と、FIF
O(First In First Out)メモリ34と、駆動パルス生
成部35と、バッファメモリ36とを備えている。
【0025】スピンドルモータ11は、データを記録す
る対象となる光ディスクDを回転駆動するモータであ
り、サーボ回路13によりその回転数が制御される。本
実施形態における光ディスク記録再生装置100では、
CAV(Constant Angular Velocity)方式で記録等を
実施するようになっているので、スピンドルモータ11
は制御部16等からの指示で設定された一定の角速度で
回転するようになっている。
【0026】光ピックアップ10は、スピンドルモータ
11によって回転させられる光ディスクDに対してレー
ザ光を照射するユニットであり、その構成を図6に示
す。同図に示すように、光ピックアップ10はレーザ光
Bを出射するレーザーダイオード53と、回折格子58
と、レーザ光Bを光ディスクDの面に集光する光学系5
5と、反射光を受光する受光素子56とを備えている。
【0027】光ピックアップ10において、レーザーダ
イオード53は、レーザドライバ19(図5参照)から
駆動電流が供給されることにより該駆動電流に応じた強
度のレーザ光Bを出射する。光ピックアップ10は、レ
ーザーダイオード53より出射されたレーザ光Bを回折
格子8により主ビームと先行ビームと後行ビームに分離
し、この3つのレーザ光を偏光ビームスプリッタ59、
コリメータレンズ60、1/4波長板61、対物レンズ
62を経て、当該装置にセットされたディスクDもしく
は光ディスクHDの面に集光させる。そして、光ディス
クDの面で反射された3つのレーザ光を、再び対物レン
ズ62、1/4波長板61、コリメータレンズ60を透
過させて、偏向ビームスプリッタ59で反射させ、シリ
ンドリカルレンズ63を経て、受光素子56に入射させ
るようになっている。受光素子56は受光した信号をR
Fアンプ12(図5参照)に出力し、該受光信号がRF
アンプ12を介して制御部16やサーボ回路13に供給
されるようになっている。
【0028】対物レンズ62は、フォーカスアクチュエ
ータ64およびトラッキングアクチュエータ65に保持
されて、レーザ光Bの光軸方向および光ディスクDの径
方向に移動できるようになっている。フォーカスアクチ
ュエータ64およびトラッキングアクチュエータ65の
各々は、サーボ回路13(図5参照)から供給されるフ
ォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に応
じて対物レンズ62を光軸方向および径方向に移動させ
る。なお、サーボ回路13は、光ディスクHDの記録面
に対してレーザ光を照射する場合など、例えば通常の一
般的なCD−Rにデータを記録する場合や、CD−RO
Mに記述されたデータを読み取る場合のレーザ光を照射
する時には、受光素子56およびRFアンプ12を介し
て供給される受光信号に基づいてフォーカスエラー信号
およびトラッキングエラー信号を生成し、上記のように
対物レンズ62を移動させることでフォーカス制御およ
びトラッキング制御、つまりフィードバック制御を行
う。また、本実施形態に係るディスクDがセットされた
場合にも、上述したようにディスクDには光ディスクH
Dと同様のプリグルーブ102bが形成されているの
で、サーボ回路13は光ディスクHDに対してレーザ光
を照射するときと同様、ディスクDからの戻り光に基づ
くトラッキング制御を行い、レーザ光照射位置をプリグ
ルーブ102bに沿って移動させる。
【0029】また、光ピックアップ10には、図示しな
いフロントモニターダイオードを有しており、レーザー
ダイオード53がレーザ光を出射しているときに、当該
出射光を受光したフロントモニタダイオードに電流が生
じ、当該電流が光ピックアップ10から図5に示すレー
ザパワー制御回路20に供給され、所望の値のレーザパ
ワーが光ピックアップ10から照射されるようフィード
バック制御が行われるようになっている。
【0030】RFアンプ12は光ピックアップ10から
供給されたEFM(Eight to Fourteen Modulation)変
調されたRF信号を増幅し、増幅後のRF信号をサーボ
回路13およびデコーダ15にRF信号を出力する。デ
コーダ15は、再生時にはRFアンプ12から供給され
るEFM変調されたRF信号をEFM復調して再生デー
タを生成する。
【0031】サーボ回路13には、制御部16からの制
御信号、周波数発生器21から供給されるスピンドルモ
ータ11の回転数に応じた周波数のFGパルス信号、お
よびRFアンプ12からのRF信号が供給される。サー
ボ回路13は、これらの供給される信号に基づいて、ス
ピンドルモータ11の回転制御および光ピックアップ1
0のフォーカス制御、トラッキング制御を行う。上述し
たようにディスクDも、通常の市販等されている光ディ
スクHDとほぼ同様の位置にプリグルーブ102bが形
成されており、ほぼ同様の位置に反射層104が設けら
れている。したがって、当該光ディスク記録再生装置1
00にディスクDがセットされた場合であっても、サー
ボ回路13は光ディスクHDがセットされた場合と同様
の制御を行う。
【0032】ここで、通常の光ディスクHDの記録面
(図2の右側参照)に情報を記録する場合や、ディスク
Dの感熱層103(図2の左側参照)に可視画像を形成
する場合のスピンドルモータ11の駆動方式としては、
ディスクDもしくは光ディスクHDを角速度一定で駆動
する方式(CAV:Constant Angular Velocity)方式
や、一定の記録線速度となるようにディスクを回転駆動
する方式(CLV:Constant Linear Velocity)のいず
れを用いるようにしてもよく、本実施形態に係る光ディ
スク記録再生装置100では、CAV方式を採用してお
り、サーボ回路13はスピンドルモータ11を制御部1
6によって指示された一定の角速度で回転駆動させる。
【0033】バッファメモリ36は、ホストPC110
から供給される、光ディスクHDの記録層202に記録
すべき情報(以下、記録データという)およびディスク
Dの感熱層103に形成すべき可視画像に対応した情報
(以下、画像データ)を蓄積する。そして、バッファメ
モリ36に蓄積された記録データをエンコーダ17に出
力され、画像データは制御部16に出力される。
【0034】エンコーダ17は、バッファメモリ36か
ら供給される記録データをEFM変調し、ストラテジ回
路18に出力する。ストラテジ回路18は、エンコーダ
17から供給されたEFM信号に対して時間軸補正処理
等を行い、レーザドライバ19に出力する。
【0035】レーザドライバ19は、ストラテジ回路1
8から供給される記録データに応じて変調された信号
と、レーザパワー制御回路20の制御にしたがって光ピ
ックアップ10のレーザダイオード53(図6参照)を
駆動する。
【0036】レーザパワー制御回路20は、光ピックア
ップ10のレーザダイオード53(図6参照)から照射
されるレーザパワーを制御するものである。具体的に
は、レーザパワー制御回路20は、制御部16によって
指示される最適なレーザパワーの目標値と一致する値の
レーザ光が光ピックアップ10から照射されるようにレ
ーザドライバ19を制御する。ここで行われるレーザパ
ワー制御回路20によるレーザパワー制御は、光ピック
アップ10のフロントモニタダイオードから供給される
電流値を用い、目標となる強度のレーザ光が光ピックア
ップ10から照射されるように制御するフィードバック
制御である。
【0037】FIFOメモリ34には、ホストPC11
0から供給されバッファメモリ36に蓄積された画像デ
ータが制御部16を介して供給され順次蓄積される。こ
こで、FIFOメモリ34に蓄積される画像データ、す
なわちホストPC110から当該光ディスク記録再生装
置100に供給される画像データは以下のような情報を
含んでいる。この画像データは、円盤状のディスクDの
面上に可視画像を形成するためのデータであり、図7に
示すように、ディスクDに形成された螺旋状のプリグル
ーブ(図中一点鎖線で示す)上のn個の各座標(図中黒
点で示す)毎にその階調度(濃淡)を示す情報が記述さ
れている。当該画像データは、これらの各座標の階調度
を示す情報が最内周側の円に属する座標点P1、P2…
…Pnまでの各々座標点の階調度を示す情報が記述され
たデータであり、FIFOメモリ34にはこのような極
座標上の各座標の階調度を示す情報が上記のような順序
で供給されることになる。なお、図7は各座標の位置関
係を明瞭に示すために模式的に示す図であり、実際の各
座標は図示したものよりも密に配置されることになる。
また、ホストPC110において、一般的に使用される
ビットマップ形式等でディスクDの感熱層103に形成
する画像データを作成した場合には、当該ビットマップ
データを上記のような極座標形式のデータに変換し、変
換後の画像データをホストPC110から光ディスク記
録再生装置100に送信するようにすればよい。
【0038】上記のように供給される画像データに基づ
いて、光ディスクDの感熱面に対して可視画像を形成す
る際、FIFOメモリ34には、PLL回路33から画
像記録用のクロック信号が供給されるようになってい
る。FIFOメモリ34は、この画像記録用のクロック
信号のクロックパルスが供給される毎に、最も先に蓄積
された一つの座標の階調度を示す情報を駆動パルス生成
部35に出力するようになっている。
【0039】駆動パルス生成部35は、ディスクDの感
熱層103に可視画像を形成する際に光ピックアップ1
0から照射するレーザ光の照射タイミング等を制御する
駆動パルスを生成する。ここで、駆動パルス生成部35
は、FIFOメモリ34から供給される各座標毎の階調
度を示す情報に応じたパルス幅の駆動パルスを生成す
る。例えば、ある座標の階調度が比較的大きい場合(濃
度が大きい場合)には、ライトレベルのパルス幅(時
間)を大きくした駆動パルスを生成し、一方階調度が比
較的小さい座標についてはライトレベルのパルス幅(時
間)を小さくした駆動パルスを生成する。ここで、ライ
トレベルとは、そのレベルのレーザパワーをディスクD
の感熱層103に照射した際に感熱層103が明らかに
変色するパワーレベルであり、上記のような駆動パルス
がレーザドライバ19に供給された場合、そのパルス幅
に応じた時間だけライトレベルのレーザ光が光ピックア
ップ10から照射される。したがって、階調度が大きい
場合にはより長くライトレベルのレーザ光が照射され、
ディスクDの感熱層103の単位領域中のより大きな領
域が変色することになり、この結果ユーザ等はこの領域
が濃度の濃い領域であると視覚することになる。本実施
形態では、このように単位領域(単位長さ)あたりの変
色させる領域の長さを可変することにより、画像データ
に示される階調度を表現するようにしているのである。
なお、サーボレベルとは、そのレベルのレーザパワーを
光ディスクDの感熱面に照射した際に感熱面がほとんど
変化しないパワーレベルであり、変色させる必要がない
領域に対してはライトレベルのレーザ光を照射せずに当
該サーボレベルのレーザ光を照射すればよい。
【0040】図5に戻り、PLL回路33は、周波数発
生器21から供給されるスピンドルモータ11の回転速
度に応じた周波数のFGパルス信号を逓倍し、後述する
可視画像形成のために用いられるクロック信号を出力す
る。周波数発生器21は、スピンドルモータ11のモー
タドライバにより得られる逆起電流を利用してスピンド
ル回転数に応じた周波数のFGパルス信号を出力する。
例えば、図8上段に示すように、周波数発生器21がス
ピンドルモータ11が1回転、すなわち光ディスクDが
1回転している間に8個のFGパルスを生成するもので
ある場合に、図8下段に示すように、PLL回路33は
当該FGパルスを逓倍したクロック信号(例えばFGパ
ルス信号5倍の周波数、ディスクDが1回転中にHレベ
ルのパルスが40個)を出力する、つまりスピンドルモ
ータ11によって回転させられる光ディスクDの回転速
度に応じた周波数のクロック信号を出力する。このよう
にFGパルス信号を逓倍したクロック信号がPLL回路
33からFIFOメモリ34に出力され、該クロック信
号に1周期毎、つまりある一定角度分ディスクDが回転
する毎に1つの座標の階調度を示すデータがFIFOメ
モリ34から駆動パルス生成部35に出力されるのであ
る。なお、上記のようにPLL回路33を用いてFGパ
ルスを逓倍したクロック信号を生成するようにしてもよ
いが、スピンドルモータ11として、回転駆動能力が十
分に安定しているモータを用いた場合には、PLL回路
33に代えて水晶発振器を設け、上記のようなFGパル
スを逓倍したクロック信号、すなわちディスクDの回転
速度に応じた周波数のクロック信号を生成するようにし
てもよい。
【0041】ステッピングモータ30は、光ピックアッ
プ10をセットされたディスクDの径方向に移動させる
ためのモータである。モータドライバ31は、モータコ
ントローラ32から供給されるパルス信号に応じた量だ
けステッピングモータ30を回転駆動する。モータコン
トローラ32は、制御部16から指示される光ピックア
ップ10の径方向への移動方向および移動量を含む移動
開始指示にしたがって、移動量や移動方向に応じたパル
ス信号を生成し、モータドライバ31に出力する。ステ
ッピングモータ30が光ピックアップ10を光ディスク
Dの径方向に移動させつつ、および光ディスクDをスピ
ンドルモータ11が回転させることにより、光ピックア
ップ10のレーザ光照射位置をディスクDもしくは光デ
ィスクHDに形成されたプリグルーブに沿って移動させ
ることができるようになっている。
【0042】制御部16は、CPU(Central Processi
ng Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM
(Random Access Memory)等から構成されており、RO
Mに格納されたプログラムにしたがって当該光ディスク
記録再生装置100の装置各部を制御し、光ディスクH
Dの記録層202に対する記録処理、およびディスクD
の反射層203に対する画像形成処理を中枢的に制御す
るように構成されている。以上説明したのが本実施形態
に係るディスクDに対して可視画像を形成するこことが
できる光ディスク記録再生装置100の構成である。
【0043】B−2.ディスクDに可視画像を形成する
際の光ディスク記録再生装置の動作 次に、上記構成の光ディスク記録再生装置100がディ
スクDの感熱層103に対してレーザ光を照射して可視
画像を形成する際の動作について説明する。上述したよ
うにこの光ディスク記録再生装置100は、光ディスク
HDの記録層202に対してホストPC110から供給
された音楽データ等の情報を記録することが可能である
とともに、ディスクDの感熱層103に対してホストP
C110から供給される画像データに対応した可視画像
を形成することができるように構成されている。以下、
情報記録および可視画像形成といった処理を行うことが
可能な光ディスク記録再生装置100の動作について図
9を参照しながら説明する。
【0044】まず、当該光ディスク記録再生装置100
にディスクがセットされると、制御部16は光ピックア
ップ10等を制御し、セットされたディスクの光ピック
アップ10と対向する面にATIP(Absolute Time In
Pregroove)情報が記録されているか否かを検出する
(ステップSa1)。周知の通り、ATIP情報はCD
−Rのプリグルーブに予め記録された情報であり、この
ようにATIP情報が記録されている場合には当該装置
に光ディスクHDがセットされていることがわかる。一
方、ATIP情報が記録されていない場合には当該装置
に通常の一般的な光ディスクHD以外のディスクがセッ
トされていることがわかる。すなわち、制御部16は、
上記のようにATIP情報の有無を検出することによ
り、光ディスクHDがセットされたか否かを検出してい
るのである。なお、上記のようにATIP情報の有無に
よって検出する方法以外にも、他の方法でもよく、ユー
ザが光ディスクHDをセットしたか、ディスクDをセッ
トしたかを入力し、この入力情報に基づいて検出を行う
ようにしてもよい。
【0045】ここで、セットされたディスクからATI
P情報が検出された場合には、光ディスクHDがセット
されていると判断し、制御部16は記録面に対してホス
トPC110から供給される記録データを記録するため
の制御を行う(ステップSa2)。ここで行われる記録
データを記録するための制御は、従来の光ディスク記録
再生装置(CD−Rドライブ装置)と同様であるため、
その説明は省略する。
【0046】一方、セットされたディスクからATIP
情報が検出されない場合には、光ディスクHD以外のデ
ィスクがセットされていると判断し、制御部16はセッ
トされたディスクが、本実施形態に係るディスクDであ
るか否かを判断する(ステップSa3)。ここで、本実
施形態におけるディスクDにはそのプリグルーブ102
bに、ATIP情報の代わりに予め当該ディスクが感熱
層103を有するディスクDであることを示す情報が記
録されており、この情報を読み取ることができた場合に
はセットされたディスクがディスクDであると判別す
る。一方、このような情報を読み取ることができない場
合には、制御部16はセットされたディスクがディスク
Dではないと判別し(ステップSa4)、その旨をユー
ザに通知等するための処理を行う。
【0047】一方、セットされたディスクがディスクD
であると判別した場合、制御部16はホストPC110
から画像データを含む画像形成指示があるまで待機し
(ステップSa5)、画像形成指示があった場合にはデ
ィスクDの感熱層103に可視画像を形成するための初
期化制御を行う(ステップSa6)。より具体的には、
制御部16は、所定の角速度でスピンドルモータ11が
回転させられるようサーボ回路13を制御したりする。
【0048】初期化制御が制御部16によって行われる
と、実際にディスクDの感熱層103に可視画像を形成
するための処理が行われることになる。まず制御部16
は、ホストPC110からバッファメモリ36を介して
供給された画像データをFIFOメモリ34に転送す
る。そして、制御部16は、光ピックアップ10からデ
ィスクDの感熱層103にレーザ光を照射して可視画像
を形成するための制御を行う(ステップSa7)。
【0049】より具体的には、制御部16は、PLL回
路33から出力されるクロック信号に同期してFIFO
メモリ34から画像データを順次出力するよう各部を制
御するとともに、サーボ回路13およびモータコントロ
ーラ32に対しては通常の光ディスクHDに対して記録
・再生を行う時と同様のフォーカス制御およびトラッキ
ング制御を行うように指示する。上述したようにディス
クDには、通常の光ディスクHDと同様に反射層104
が形成され、またプリグルーブ102bが形成されてい
るので、ディスクDに対して可視画像形成を行う際にも
光ディスクHDに対する記録時等と同様のトラッキング
制御やフォーカス制御を行うことができるのである。
【0050】この制御により、図10に示すように、F
IFOメモリ34は、PLL回路33からクロックパル
スが供給される毎に、1つの座標の階調度を示す情報を
駆動パルス生成部35に出力し、駆動パルス生成部35
は当該情報に示される階調度にしたがったパルス幅の駆
動パルスを生成してレーザドライバ19に出力する。こ
の結果、光ピックアップ10は、各座標の階調度に応じ
た時間だけライトレベルでレーザ光を光ディスクDの感
熱面に照射し、その照射領域が変色することにより、図
11に示すような可視画像を形成することができる。
【0051】同図に模式的に示すように、ディスクDは
スピンドルモータ11によって回転させられているの
で、光ピックアップ10のレーザ光の照射位置はクロッ
ク信号の1周期(パルスの立ち上がりタイミングから次
のパルスの立ち上がりタイミングまでの期間)中に図中
Cで示す領域分だけ円周に沿って移動することになる。
この領域Cをレーザ光照射位置が通過する間にライトレ
ベルでレーザ光を照射すべき時間を上記のように階調度
に応じて変化させることで、図示のように領域C毎に異
なる階調度に応じて異なる面積を変色させることができ
る。このように各座標の階調度に応じて各々の領域Cを
通過するときのライトレベルのレーザ光の照射時間を制
御することにより、画像データに応じた可視画像をディ
スクDの感熱層103に形成することができるのであ
る。
【0052】以上のようにディスクDに形成されたプリ
グルーブ102bや反射層104を利用し、通常のCD
−R等に対する記録時等とほぼ同様のトラッキング制御
およびフォーカス制御を行いながら、レーザ光の照射位
置を移動させ、PLL回路33から供給されるクロック
信号に同期して可視画像形成のためのレーザ光照射を行
う。そして、全ての画像データに対応するレーザ光照射
が終了した場合にこの処理を終了する。
【0053】B−3.本実施形態に係るディスクを通常
の光ディスク等のラベル面として利用する方法 上述したように本実施形態に係るディスクDの感熱層1
03には、上記構成の光ディスク記録再生装置100に
よって、文字や図形などの可視画像を形成することがで
きる。すなわち、光ディスクHDに貼り付けるラベルシ
ートに対して画像形成を行う専用のプリンタ装置等を用
いることなく、光ディスクHDに対する記録や読み取り
を実行する光ディスク記録再生装置100を用いてディ
スクDに可視画像を形成することができる。
【0054】そして、以上のように光ディスク記録再生
装置100を用いて画像形成したディスクDを用い、図
12に示すような手順で通常のCD−RやCD−ROM
等の記録面と反対側の面に所望の可視画像を形成したラ
ベル面を貼付することができる。同図に示すように、ま
ずユーザは上述したように可視画像(図示の例では、文
字「ABCDEFG」)を形成したディスクDの粘着部
分を乖離し、ディスクDを保護層106と、感熱層部材
111と、基板層101とに分離する。そして、可視画
像が形成された感熱層103を含む感熱層部材111の
みを取り出す。
【0055】感熱層部材111を取り出すと、ユーザは
市販されている一般的なCD−R、CD−RWなどの光
ディスクHDのレーベル面HDR(記録面と反対側の
面)と、感熱層部材111の面105aとが面接触する
よう両者を貼り付ける。ここで、感熱層部材111の面
105aは粘着面となっているので、当該粘着面の粘着
力を利用して両者を貼り付ける。これにより光ディスク
HDのレーベル面HDRに、ユーザが所望する可視画像
である「ABCDEFG」が描かれた1つの光ディスク
HD(感熱層部材111を含む)を作成することができ
る。
【0056】以上説明したように本実施形態に係るディ
スクDを用いれば、ラベル面作成用の専用プリンタ等を
用意することなく、CD−R等に対してデータを記録し
たり、CD−ROM等からデータを読み取る光ディスク
記録再生装置100を用い、通常市販されているCD−
R等のレーベル面に貼付することが可能なラベルを作成
することができる。したがって、レーベル面に可視画像
を形成するための特殊構成(感熱層等を備える構成)を
有さない通常市販されている一般的なCD−RやCD−
RW等の光ディスクに対し、特別の専用プリンタ等を用
いることなく、所望の画像が描かれた感熱層部材111
を作成して貼付することで、これらの市販の光ディスク
を、そのレーベル面にユーザが任意に作成した画像等が
描かれた光ディスクとすることができる。もちろん、デ
ィスクDをそのまま光ディスクのレーベル面に貼り付け
ることも可能ではあるが、この場合、貼り付けて作製し
た光ディスクの厚みが大きく、また重量も大幅に増加す
る。そして、この厚みの増加や重量の増加に起因して光
ディスク記録再生装置による再生や記録動作に悪影響を
与えるおそれがある。これに対し、このディスクDで
は、ディスクDよりも薄い感熱層部材111のみを分離
して光ディスクのレーベル面に貼り付けることができる
ので、貼り付けて作製した光ディスクの厚みや重量が大
幅に増加することを抑制でき、上記のような不具合の発
生確率を低減できる。
【0057】ところで、図13に示すように、CD−R
等の光ディスクHDKのレーベル面側に感熱層を設けた
特殊構造のディスクを用いれば、上記構成の光ディスク
記録再生装置100によって当該レーベル面に可視画像
を形成することも可能であるが、この場合、その光ディ
スクの構造上、以下のような問題が生じることがある。
同図に示すように、この特殊構造の光ディスクHDK
は、保護層301と、記録層302と、反射層303
と、保護層304と、感熱層305と、保護層306と
を有しており、これらが上記の順序で積層された構造と
なっている。ここで、記録層302の上層に設けられる
保護層301の厚みは1.2mmであるのに対し、反対側
の面に設けられる保護層306の厚みは非常に小さい。
したがって、図14に示すように、光ディスクHDKの
レーザ光の照射すべき層の位置と、光ピックアップ10
の位置との間の距離d1,d2(相対的な位置関係)
は、記録層302と感熱層305のいずれを光ピックア
ップ10と対向するようにセットするかによって約1.
2mm程度異なることになる。
【0058】したがって、一般的な光ディスクの記録面
との距離d1が焦点距離となることを前提として設計さ
れている光ピックアップ10のフォーカスアクチュエー
タ64(図6参照)では、光ピックアップ10と照射対
象面との距離がd2となった場合に十分なフォーカス制
御ができなくなるといった問題が生じることがある。こ
れに対し、本実施形態に係るディスクDは、図2に示し
たように可視画像形成の際のレーザ光の照射対象である
感熱層103が、通常の市販の光ディスクHDの記録層
202とほぼ同じ位置に設けられているので、上述した
ようなフォーカス制御ができなくなるといった問題が生
じない。
【0059】また、本実施形態に係るディスクDには、
通常の光ディスクHDと同様のプリグルーブ102bが
形成されているので、光ディスク記録再生装置100
は、トラッキング制御およびフォーカス制御について通
常の光ディスクHDに対する記録再生時と同様の制御を
行うことができる。
【0060】C.変形例 なお、本実施形態は、上述した実施形態に限定されるも
のではなく、以下に例示するような種々の変形が可能で
ある。
【0061】(変形例1)上述した実施形態では、ディ
スクDの詳細構成およびその利用態様について説明した
が、実際にはディスクDを販売等してユーザに提供する
手法に加え、感熱層部材111のみの販売等を行い、当
該感熱層部材111のみをユーザに提供するようにして
もよい。すなわち、あるディスクDの感熱層103に対
して可視画像を形成し、感熱層部材111を取り出して
他の光ディスクのレーベル面等に貼り付けた後、感熱層
部材111を取り出した後に残った基板層101および
保護層106を再利用し、新たに購入等した感熱層部材
111を残った基板層101と保護層106との間に挟
んでディスクDを構成し、新たに構成したディスクDに
対して再度可視画像形成を行うことができるようにして
もよい。
【0062】(変形例2)また、上述した実施形態で
は、基板層102の面102aに螺旋状のプリグルーブ
102bを形成するようにしていたが、図15に示すよ
うに、ディスクD’の中心Oを中心とする同心円状にプ
リグルーブ502bを形成するようにしてもよい。要す
るに、光ディスク記録再生装置100が通常のCD−R
等に対する記録時に行うトラッキング制御とほぼ同様の
制御により、光ピックアップ10のレーザ光照射位置が
所定のライン、つまりプリグルーブ502に沿って案内
できるようにするための案内溝であればよい。
【0063】このような同心円状にプリグルーブ502
を形成したディスクD’の感熱層103に対してレーザ
光を照射して可視画像を形成する場合には、光ディスク
記録再生装置100を以下のように動作させればよい。
プリグルーブ502の内周側から1周分のプリグルーブ
502−1に沿ってレーザ光の照射位置を移動させなが
ら(すなわち光ピックアップ10の径方向位置は停止さ
せた状態で)、上記実施形態と同様PLL回路33から
供給されるクロック信号に同期して画像データに応じた
レーザ光照射を行い、当該1周分の画像形成が終了する
と、その1つ外周側のプリグルーブ502−2に沿って
レーザ光を照射させるためにモータコントローラ32を
制御して光ピックアップ10の径方向位置を外周側に移
動させる。そして、当該プリグルーブ502−2に沿っ
て画像データに応じたレーザ光を照射することにより当
該プリグルーブ502−2上に可視画像を形成する。以
降、1周分のプリグルーブに対するレーザ光照射が終了
すると、1つ外周側に光ピックアップ10の位置を移動
させるといった動作を行いながら可視画像を形成すれば
よい。
【0064】(変形例3)また、上述した実施形態で
は、基板層102に面102aにプリグルーブ102b
が形成されていたが、プリグルーブのない構成(すなわ
ち、図2の面102aが平滑面となる構成)としてもよ
い。このようにプリグルーブが形成されていないディス
クを用いた場合、通常のCD−R等に対してレーザ光を
照射する際と同様のプリグルーブを利用したトラッキン
グ制御が行えない。そこで、プリグルーブの形成されて
いないディスクに対して可視画像の形成を行う際には、
光ディスク記録再生装置100を以下のように動作させ
ればよい。
【0065】まず、制御部16がモータコントローラ3
2を制御してステッピングモータ30を駆動し、例えば
当該ディスクの最内周側の位置に光ピックアップ10を
移動させる。そして、この径方向位置に光ピックアップ
10を固定した状態でディスクが1回転している間、上
記実施形態と同様に画像データに対応するレーザ光を照
射してその1周分の可視画像を形成する。このように1
周分の可視画像の形成が終了すると、制御部16は、モ
ータコントローラ32に対して所定量だけ光ピックアッ
プ10を径方向の外周側に移動させるよう指示する。該
指示に応じてモータコントローラ32がモータドライバ
31を介してステッピングモータ30を駆動し、これに
より光ピックアップ10を所定量だけ外周側に移動させ
る。
【0066】ここで、光ピックアップ10を光ディスク
Dの径方向に移動させる所定量は、光ピックアップ10
から照射されるビームスポット径または発色した大きさ
に応じて適宜決定すればよい。すなわち、円盤状のディ
スクに可視画像を形成する際には、光ピックアップ10
のレーザ光照射位置をディスクの面上ほぼ隙間なく移動
させることが、より高品位の画像形成を実現するために
必要となる。したがって、径方向への光ピックアップ1
0の単位移動量を、当該ディスクに対する照射レーザ光
のビームスポット径とほぼ同じ長さとすれば、ディスク
の面上にほぼ隙間なくレーザ光を照射することができ、
より高品位な画像形成が可能となる。なお、感熱層の性
質等の種々の要因によって照射したビームスポット径よ
りも大きい領域が発色するケースもあり、このようなケ
ースでは、その発色領域の幅を考慮し、隣り合う発色領
域が重ならないよう単位移動量を決めるようにすればよ
い。
【0067】このように光ピックアップ10を径方向に
所定量だけ移動させると、この径方向位置に光ピックア
ップ10を固定した状態でディスクが1回転している
間、上記実施形態と同様に画像データに対応するレーザ
光を照射してその1周分の可視画像を形成する。以降、
同様の動作を繰り返すことで、レーザ光の照射位置をデ
ィスクのほぼ全面に隙間なく移動させることができ、よ
り高品位の画像形成が可能となる。
【0068】(変形例4)また、上述した構成のディス
クDに代えて、図16に示すような円盤状のディスク
D’を構成するようにしてもよい。このディスクD”
も、上記実施形態におけるディスクDと同様、外形寸法
等はレッドブックに規定されたCD−ROM等の所定の
規格にしたがったディスクと同じである。
【0069】同図に示すように、ディスクD”は、光デ
ィスク記録再生装置に正常にセットされた場合に光ピッ
クアップ側からその反対側の方向に順番に積層される円
盤状の基板層601と、反射発熱層602と、感熱層6
03と、粘着層604と、シート605とを備えてい
る。なお、図16はディスクD”の構造を模式的に示し
ており、各層の寸法比等はこの図に示される通りではな
いが、感熱層603は上述した実施形態に係るディスク
Dと同様、光ピックアップ側の面から約1.2mmの位置
に積層されている。したがって、当該ディスクD”が光
ディスク記録再生装置に正常にセットされた場合、光ピ
ックアップと感熱層603との間隔と、光ピックアップ
と図2に示す光ディスクHDの記録層202との間隔が
ほぼ同じになる。
【0070】基板層601は、通常のCD−Rの基板層
と同様、ポリカーボネート、ポリオレフィン等のプラス
チック材から構成されている。装置に正常にセットされ
た場合における基板層601の光ピックアップ側(以降
ピックアップ側という)と反対側の面601aにはプリ
グルーブ601bが形成されている。ここで、プリグル
ーブ601bは上記実施形態におけるディスクDと同様
螺旋状に形成するようにしてもよいし(図3参照)、同
心円状に形成するようにしてもよいし(図15参照)、
また形成しないようにしてもよい。
【0071】反射発熱層602は、反射率が約20%、
発熱率が約80%といった性質を有する部材であること
が好ましく、例えば以上のような性質を有する色素等を
用いることができる。反射発熱層602の感熱層603
側の面602aは粘着面となっており、当該粘着面に感
熱層603が貼り付けられている。したがって、ユーザ
等は、当該粘着面の粘着力に抗して感熱層603を反射
発熱層602から引き剥がすこともできるようになって
いるが、その粘着力は光ディスク記録再生装置にセット
されて当該ディスクD”がスピンドルモータによって回
転させられた場合にも反射発熱層602と感熱層603
とが乖離しない程度の強さとなっている。
【0072】感熱層603は、上述した実施形態におけ
る感熱層103と同様、レーザ光が照射された場合にそ
の熱により発色が変化する層である。粘着層604は、
例えば両面テープ等であり、粘着層604の感熱層60
3と反対側の面にはシート605が貼り付けられてい
る。
【0073】上述したようにこのディスクD”は、反射
発熱層602と感熱層603とが粘着面によって貼り付
けられているので、ユーザがこの部分で反射発熱層60
2および基板層601と、感熱層603、粘着層604
およびシート605から構成される感熱層部材611と
を乖離させることができる。一方、上述した実施形態に
おけるディスクDと同様、当該ディスクD”を光ディス
ク記録再生装置100にセットし、レーザ光を照射して
感熱層603を変色させて可視画像を形成する際には、
図16に示す一体化した状態でディスクD”を用いる。
【0074】このようにディスクD”がセットされて可
視画像を形成する際、光ディスク記録再生装置100
は、上述した実施形態に係るディスクDに対する画像形
成処理と同様の処理を行うようにすればよい。すなわ
ち、プリグルーブ601bに沿って画像データに対応す
るレーザ光を照射するようにすれば、反射発熱層602
が発熱してこれに接する感熱層603が変色することに
なり、この結果可視画像が形成される。ここで、反射発
熱層602は、その反射率が20%程度であるため、レ
ーザ光を照射した場合ある程度の反射光が得られる。し
たがって、光ディスク記録再生装置100は、反射発熱
層602に照射されたレーザ光の反射光に基づいてトラ
ッキング制御やフォーカス制御を行うようことができ
る。なお、反射発熱層602は、上記のようにレーザ光
が照射された際に当該反射発熱層602からの反射光に
基づいてトラッキング制御が行える程度の反射光が得ら
れる反射率が要求され、かつレーザ光が反射発熱層60
2に照射された際の発熱によって感熱層603を変色さ
せることができる程度の発熱率を有する部材であること
が要求される。
【0075】そして、レーザ光照射による可視画像の形
成が終了した後、感熱層部材611と、反射発熱層60
2および基板層601とを分離し、感熱層部材611の
みを取り出してシート605を剥がし、粘着層604を
市販されているCD−R等のレーベル面に貼り着けるこ
とができる。すなわち、上記実施形態に係るディスクD
と同様、市販されているCD−R等のレーベル面に貼付
するためのラベルを作成することができる。
【0076】また、当該ディスクD”を販売等してユー
ザに提供する手法に加え、感熱層部材611のみの販売
等を行い、当該感熱層部材611のみをユーザに提供す
るようにしてもよい。すなわち、あるディスクD’の感
熱層603に対して可視画像を形成し、感熱層部材61
1を取り出して他の光ディスクのレーベル面等に貼り付
けた後、感熱層部材611を取り出した後に残った基板
層601および反射発熱層602を再利用し、新たに購
入等した感熱層部材611を反射発熱層602に貼り付
けてディスクD”を構成し、新たに構成したディスク
D”に対して再度可視画像形成を行うことができるよう
にしてもよい。
【0077】(変形例5)また、上述した実施形態や各
変形例では、レーザ光照射によって可視画像が形成され
た感熱層部材111や感熱層部材611を、光ディスク
のレーベル面に貼付して利用する場合について説明した
が、感熱層部材111等はレーベル面に貼付する以外に
も、単に壁面などの部位に貼付する等して利用すること
もできる。また、名刺に記載するような会社名、氏名等
の文字を感熱層部材111等に形成し、当該感熱層部材
111を名刺サイズにカットすることにより、名刺を作
成するといった利用態様もある。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新たなプリンタ装置等を別に用意したりすることなく、
記録面に対する情報記録、または再生等を行う光ディス
ク装置を用いて、一般的な光ディスクのレーベル面に貼
付等できる可視画像が形成されたラベル面等を作成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るディスクの外観を
示す斜視図である。
【図2】 前記ディスクと一般的なディスクの断面構成
を模式的に示す図である。
【図3】 前記ディスクの平面図であって、当該ディス
クに形成されたプリグルーブの形状を説明するための図
である。
【図4】 前記ディスクを3つに分離する様子を模式的
に示す図である。
【図5】 前記ディスクの感熱層に対して可視画像を形
成することができる光ディスク記録再生装置の構成を示
すブロック図である。
【図6】 前記光ディスク記録再生装置の構成要素であ
る光ピックアップの構成を示す図である。
【図7】 前記光ディスク記録再生装置による前記ディ
スクの感熱層に対して可視画像を形成するために用いら
れる画像データの内容を説明するための図である。
【図8】 前記光ディスク記録再生装置の構成要素であ
る周波数発生器によってスピンドルモータの回転量に応
じて生成されるFGパルスおよび当該FGパルスに基づ
いて生成されるクロック信号を示す図である。
【図9】 前記光ディスク記録再生装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図10】 前記ディスクの感熱層にレーザ光を照射し
て可視画像を形成する時の前記光ディスク記録再生装置
の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 前記光ディスク記録再生装置によってレー
ザ光が照射された前記ディスクの感熱層を示す図であ
る。
【図12】 前記光ディスク記録再生装置によって可視
画像が形成されたディスクの利用態様を説明するための
図である。
【図13】 前記光ディスク記録再生装置によって可視
画像形成が可能な感熱層を有する光ディスクの構成例を
模式的に示す断面図である。
【図14】 前記光ディスク記録再生装置に前記光ディ
スクが、その感熱層が前記光ピックアップと対向するよ
うにセットされた場合と、前記感熱層と反対側の面が前
記光ピックアップと対向するようにセットされた場合と
における、前記光ディスクと前記光ピックアップとの位
置関係を示す図である。
【図15】 前記ディスクの変形例を示す平面図であ
る。
【図16】 前記ディスクの他の変形例の断面構成を模
式的に示す図である。
【符号の説明】
10……光ピックアップ、11……スピンドルモータ
(回転駆動手段)、12……RFアンプ、13……サー
ボ回路、16……制御部、17……エンコーダ、18…
…ストラテジ回路、19……レーザドライバ、20……
レーザパワー制御回路、21……周波数発生器、30…
…ステッピングモータ、31……モータドライバ、32
……モータコントローラ、33……PLL回路、34…
…FIFOメモリ、35……駆動パルス生成部、36…
…バッファメモリ、100……光ディスク記録再生装
置、101……基板層、101a……面、102……基
板層、102a……面、102b……プリグルーブ、1
03……感熱層、104……反射層、105……保護
層、106……保護層、105a……面、111……感
熱層部材、502……プリグルーブ、601……基板
層、601b……プリグルーブ、602……反射発熱
層、602a……面、603……感熱層、604……粘
着層、605……シート、611……感熱層部材、D、
D’、D”……ディスク、HD……光ディスク。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光ディスクの規格に適合する寸法
    の円盤状のディスクであって、 円盤状の第1の基板層と、 前記第1の基板層における一方の面部に分離自在に貼り
    付けられる第2の基板層と、 前記第1の基板層の前記第2の基板層が貼り付けられる
    面の反対側の面に積層される感熱層と、 前記感熱層の前記第1の基板層と反対側の面に積層され
    る反射層とを備えることを特徴とするディスク。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板層における前記感熱層側
    の面には、螺旋状の案内溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のディスク。
  3. 【請求項3】 当該ディスクを光ディスク装置にセット
    した場合における光ディスク装置のレーザ光照射手段と
    前記感熱層との距離が、前記所定の光ディスクの規格に
    したがった光ディスクを当該光ディスク装置にセットし
    た場合における前記レーザ光照射手段と前記光ディスク
    の記録面との距離とほぼ同一であることを特徴とする請
    求項1または2に記載のディスク。
  4. 【請求項4】 所定の光ディスクの規格に適合する寸法
    の円盤状のディスクであって、 円盤状の基板層と、 前記基板層の一方の面に積層される反射発熱層と、 前記反射発熱層の前記基板層と反対側の面に分離自在に
    貼り付けられる感熱層とを備えることを特徴とするディ
    スク。
  5. 【請求項5】 前記基板層における前記反射発熱側の面
    には、螺旋状の案内溝が形成されていることを特徴とす
    る請求項4に記載のディスク。
  6. 【請求項6】 前記反射発熱層は、反射率約20%、発
    熱率約80%の素材であることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載のディスク。
  7. 【請求項7】 当該ディスクを光ディスク装置にセット
    した場合における光ディスク装置のレーザ光照射手段と
    前記感熱層との距離が、前記所定の光ディスクの規格に
    したがった光ディスクを当該光ディスク装置にセットし
    た場合における前記レーザ光照射手段と前記光ディスク
    の記録面との距離とほぼ同一であることを特徴とする請
    求項4ないし6に記載のディスク。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のディスクに用いられる
    感熱層部材であって、 円盤状の層部であって、その一方の面に粘着面が形成さ
    れた基板層と、 前記基板層の前記粘着面が形成された面と反対側の面に
    積層される感熱層と、 前記感熱層の前記基板層と反対側の面に積層される反射
    層とを具備することを特徴とする感熱層部材。
  9. 【請求項9】 前記基板層における前記感熱層側の面に
    は、螺旋状の案内溝が形成されていることを特徴とする
    請求項8に記載の感熱層部材。
  10. 【請求項10】 請求項4または5に記載のディスクに
    用いられる感熱層部材であって、 少なくとも一方の面に前記反射発熱層に粘着する粘着面
    が形成された感熱層を有することを特徴とする感熱層部
    材。
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