JP4613860B2 - Mpeg符号化ストリーム復号装置 - Google Patents

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Description

本発明はMPEG符号化画像データおよびMPEG符号化音声データを多重化したMPEG多重化ストリーム(MPEGトランスポート・ストリーム)を復号して復号画像データおよび復号音声データを生成するMPEG符号化ストリーム復号装置に関するものである。
近年、MPEGに代表される画像音声圧縮技術の発展や高速通信ネットワークの普及とともにネットワーク経由による映像・音声サービスが広まりつつある。このような通信ネットワークによる映像・音声サービスでは従来の放送型サービスと異なる特徴の1つとして、ユーザの要求に応じた、番組の種類、開始時刻の選択や、一時停止、早送り、早戻し等の特殊再生操作等が実現可能なオン・デマンド性が挙げられる。
以下に従来のMPEG符号化ストリーム復号装置について説明する。
従来、MPEG符号化ストリーム復号装置は特許文献1に記載されたものが知られている。そのMPEG符号化ストリーム復号装置を図12に示す。
図12は従来のMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図を示すものである。図12において、1はMPEG符号化多重データのビット・ストリームを一時記憶し蓄積するストリーム・バッファ・メモリである。2はストリーム・バッファ・メモリ1に一時記憶されているPackストリーム・データを読み出すとともにビデオ・バッファ・メモリ6に一時格納されているビデオPESストリーム・データを読み出し制御するバッファ・メモリ制御部である。3はPackヘッダ内のストリームIDを検出し、システム時刻基準の抽出およびPackヘッダの分離をするPackヘッダ処理部である。4はPESパケット・ヘッダ分離およびPESパケット・ヘッダ内のPTS抽出を行ない、Pack毎にビデオ・パケットとオーディオ・パケットとに分離するPESパケット処理部である。5はPack毎のビデオ・パケットからGOPビデオ・ストリームの始まりを示すGOPフラグを検出するGOP検出部である。6はビデオ・ストリームを一時格納し、1ピクチャフレーム単位で読み出すビデオ・バッファ・メモリである。7はビデオ・バッファ・メモリ6から1ピクチャフレーム分のビデオ・データをピクチャ・フレーム周期で読み出すとともに、ビデオ表示処理部10に記憶されている1ピクチャ・フレーム毎に読み出す制御信号を出力するバッファ・メモリ制御部である。8はビデオ・バッファ・メモリ6から1ピクチャ・フレーム毎に読み出されるビデオ・データをMPEGデコード処理するビデオMPEGデコード部である。9はビデオMPEGデコード部8でデコードされたビデオ・データを1ピクチャフレーム分1時記憶し、欠落等データ・エラーの有無を検出するデコードデータ格納部である。10は1ピクチャ・フレームのビデオ・データをビデオ表示タイミングに合わせて出力するビデオ表示処理部である。11はビデオ表示タイミング信号を出力する表示タイミング生成部である。12は表示ビデオ・データをディジタル/アナログ(D/A)変換して画像モニタへ出力するビデオD/A変換部である。13はデコードデータ格納部9に格納されたビデオ・データにエラーがあった場合にエラー情報とともにデータ・エラー検出信号を出力するフレーム・チェック検出部である。14はフレーム・チェック検出部13の出力するデータ・エラー検出信号とエラー情報を元にデータ・エラーがあったピクチャ・フレームの再送要求を出力するビデオ・エラー情報処理部である。15はPackヘッダ処理部3で抽出されたSCRを元にMPEGデコード処理等のための装置内クロック信号を生成するクロック生成部である。16はPESパケット処理部で抽出されたPTS情報を元にMPEGデコードされたピクチャ・フレーム・データの読み出しタイミングおよびオーディオ/ビデオ同期タイミングのための装置内時刻情報を生成する時刻情報生成部である。17はCPUバスである。18はホストCPUである。19はPESパケット処理部4から入力されるオーディオ・ストリームを一時記憶するオーディオ・バッファ・メモリである。20は時刻情報生成部16の出力する装置内時刻情報に基づいてMPEGデコードされたビデオとオーディオとの同期をとるためのAV同期タイミング信号を生成するAV同期タイミング生成部である。21はオーディオ・バッファ・メモリ19から読み出されるオーディオ・ストリームをMPEGデコード処理するオーディオMPEGデコード部である。22はオーディオMPEGデコード部の出力する復号オーディオ・データをディジタル/アナログ変換して出力するオーディオD/A変換部である。25はクロック生成部15からの装置内クロック信号と時刻情報生成部16からの装置内時刻情報とGOP検出部5からのGOP検出信号とエラー情報処理部14からのエラー情報信号とを入力されてCPUバス17およびホストメモリ23を介してホストCPU18を制御しビデオMPEGデコード部8とオーディオMPEGデコード部21とバッファ・メモリ制御部7等との間で当該データの制御・応答を行なうとともに回線インタフェース部24を通してMPEG符号化多重側へデータの欠落等エラーがあったピクチャ・フレームのビデオ・データを再送あるいはビデオ送出停止の要求信号等エラー情報の送出を制御するCPU制御部である。
以上のように構成された従来のMPEG符号化ストリーム復号装置について、以下その動作について説明する。
MPEG多重化ビット・ストリームは伝送回線を通して回線インタフェース部26を介してストリーム・バッファ・メモリ1に記憶蓄積される。
バッファ・メモリ制御部2は、GOP検出部5からのGOP検出信号により制御されてストリーム・バッファ・メモリ1を制御し、GOPフラグが検出されるごとにPackパケットのストリーム・データを読み出し、これを繰り返す。
Packヘッダ処理部3では、Packヘッダをヘッダ内におけるPackスタートコードおよびストリームIDコードをもとにヘッダ検出分離部30で分離するとともに、分離したヘッダ内に配列されてあるシステムクロック基準となるSCR情報をSCR抽出部31で抽出して、復号化側で使用される装置内クロック信号を生成するクロック生成部15へ供給する。
PESパケット処理部4では、Packヘッダが分離されたPESパケットストリームからPESパケット・ヘッダ内のパケットスタートおよびストリームIDコードをもとにパケット分離部1042、ヘッダ分離部1040、でPESパケット・ヘッダを分離して、その分離したヘッダ内に配列されてある時刻情報の基準となるPTS情報をPTS抽出部で抽出し、復号化側で使用されるAV同期をとるタイミング情報としての時刻情報を時刻情報生成部16へ供給するとともに、メディアごとのPESパケットに分離し出力する。
そして、ピクチャ・バッファ・メモリ6は、PESパケット処理部4から入力されるビデオPESパケットのピクチャ・ストリームを記憶蓄積し、また、オーディオ・バッファ・メモリ19は、入力されるオーディオPESパケットのオーディオ・ストリームを記憶蓄積する。
GOP検出部5では、ストリーム・バッファ・メモリ1およびピクチャ・バッファ・メモリ6のそれぞれから、各ストリーム・データをGOP周期で読み出すためのタイミングを生成するため、PESパケット処理部4のGOP出力ポートから入力されるPESパケット・ヘッダが分離されたビデオPESパケットからその先頭に配列されているGOPフラグを検出してGOP検出信号として出力し、バッファ・メモリ制御部2へ供給する。
これによって、バッファ・メモリ制御部2は、ストリーム・バッファ・メモリ1への読み出しを行なうと同時に、ピクチャ・バッファ・メモリ6に対しても読み出し制御を行なう。
ビデオMPEGデコード部8では、ピクチャ・バッファ・メモリ6から1ピクチャフレーム単位で読み出されるピクチャストリームデータをMPEG復号化して、デコードデータ格納部9の1フレームメモリ(ピクチャ・デコード・データ・フレーム・メモリ1090)に記憶させる。
デコードデータ格納部9のメモリ管理部1091では、ビデオMPEGデコード部8から入力される1ピクチャフレーム分のデコードデータがピクチャデコードデータフレームメモリ1090内に揃う(つまり正常に記憶される)と、その1ピクチャフレーム分のピクチャ・デコード・データを出力してビデオ表示処理部10のビデオ表示フレーム・メモリ1100に記憶させる。ここで、もしピクチャデコードデータフレームメモリ1090内に1ピクチャフレーム分のデコードデータが全て揃わない場合、つまりピクチャ・デコード・データの欠落があると、そのデータ欠落のあったピクチャ・フレームのピクチャ位置情報等エラー情報をエラー検出信号と共に出力する。そして、ピクチャ・デコード・データが全て揃って正常に記憶された場合には、記憶完了とともに記憶正常信号を出力し、同時にその記憶されたピクチャ・デコード・データをビデオ表示フレーム・メモリ1100へ出力する。
ビデオ表示処理部10のビデオ表示フレーム・メモリ1100では、ピクチャデコードデータフレームメモリ1090から出力される正常なピクチャ・デコード・データを数ピクチャフレーム分記憶する。つまり、メモリ管理部1091からデータ欠落のエラー検出信号が出力されて、CPU制御部25を介してエラー情報処理部14からのピクチャ再送要求信号がMPEG符号化多重側へ送出され、その再送要求によって再送されMPEGデコードされて再びピクチャデコードデータフレームメモリ1090に記憶されるまでの間に、それまでビデオ表示フレーム・メモリ1100に格納されていた数ピクチャフレーム分のピクチャ・デコード・データが画面へのビデオ表示のために読み出されてしまうと、次のデータ欠落のあったピクチャ・フレームの画面表示のところで表示画面が1つ前のピクチャ・フレームの画面を表示したままポーズ状態となって、その間数ピクチャ・フレーム分の画像が抜けてしまうため、再送要求から再送ピクチャ・デコード・データの記憶完了までの時間を稼ぐために所要ピクチャ・フレーム数分のピクチャ・デコード・データをビデオ表示フレーム・メモリ1100内に蓄積するものである。
そして、ビデオ表示処理部10の表示制御部1101では、バッファ・メモリ制御部7からの制御によりピクチャ・フレーム周期で画面表示出力のために読み出されるビデオ表示フレーム・メモリ1100からの1ピクチャフレームごとのピクチャ・デコード・データを表示タイミング生成部11から供給されるビデオ表示タイミング信号に制御されて、ビデオD/A変換部12へ出力する。
ここで、表示タイミング生成部11が出力するビデオ表示タイミング信号は、例えばNTSC方式のビデオ垂直同期信号である1/30秒周期のフレーム信号である。
フレーム・チェック検出部13では、デコードデータフレームメモリ1090のメモリ管理部1091出力を表示タイミング生成部11から供給されるビデオ表示タイミング信号周期で監視し、ビデオ表示タイミングごとに記憶正常信号が出力されていれば何も出力しないが、ビデオ表示タイミングでエラー検出信号が出力されていればそのエラー情報をエラー検出信号とともにエラー情報処理部14へ出力する。
エラー情報処理部14では、フレーム・チェック検出部13を通してメモリ管理部1091から供給されるピクチャ位置情報等エラー情報をもとに、CPU制御部25を介してMPEG符号化多重側へ当該エラーの発生したピクチャ・フレームあるいはそのピクチャ・フレームを含む1GOP分のビデオ・データの再送を要求するためのビデオ再送要求信号を生成してCPU制御部25へ供給する。
CPU制御部25は、クロック生成部15からの装置内クロック信号と時刻情報生成部16からの装置内時刻情報およびGOP検出部5からのGOP検出信号等をもとにホストメモリ23およびホストCPU18を介してビデオMPEGデコード部8,オーディオMPEGデコード部21およびバッファ・メモリ制御部7を制御してMPEGデコード処理およびバッファ・メモリからの読み出し処理等の制御を行なうとともに、エラー情報処理部14からのビデオ再送要求信号にもとづいて、回線インタフェース部24を通してMPEG符号化多重側へデータ欠落のあったピクチャ・フレーム単位あるいはGOP単位のビデオ・データの再送要求を行なう。
特許第3087826号公報(段落番号[0018]〜[0032])
しかしながら上記従来の構成では、受信したピクチャ単位で管理するため、ユーザの制御要求を受信端末側からサーバ側へ送信し、その後、要求に対応する処理結果を受信端末が受信するまで要求する結果を得られず、応答が遅れるという問題点を有していた。
例えば図13に従来のMPEGストリーム符号化復号装置の一時停止制御におけるタイミング・チャートを示す。
まず、時刻T−2fから時刻T+2fまでは通常再生時の状態を示している。通常再生時は順番にピクチャ・データ1301a,1302a,1303a,1304aが受信される。時刻T−fの時点においてピクチャ・データ1301aがビデオMPEGデコード部8に入力され、デコード結果の画像データはビデオ表示処理部10に蓄積される。次に時刻Tの時点においてピクチャ・データ1302aがビデオMPEGデコード部8に入力され、デコード結果の画像データ1302bがビデオD/A変換部12に出力される。続いて時刻T+fの時にピクチャ・データ1303aがビデオMPEGデコード部8に入力され、デコードされた画像データ1303bがビデオD/A変換部12に出力される。
時刻T+2fの時点でユーザが一時停止制御を要求すると、CPU制御部は回線インタフェース部24を通してMPEG多重化側へ一時停止制御の要求を行なう。
MPEG多重化側は一時停止制御要求を受信するとMPEG符号化多重ストリームの送出を停止する。そしてMPEG多重化側がストリームを停止するまで(=d1)に受信されるピクチャ・データ1305a,1306aまでがデコード出力されることになり、ユーザが一時停止制御を要求してから実際に出力画像が停止するまでに応答遅延時間(=d3)がかかることになる。
また、そして時刻T’+2f(ただしT’=T+p)の時点で再び、ユーザが再生制御を要求すると、CPU制御部は回線インタフェース部24を通してMPEG多重化側へ再生制御の要求を行なう。MPEG多重化側は一時停止制御要求を受信するとMPEG符号化多重ストリームの送出を開始する。そして一定の制御遅延時間(=d2)経過後、再びストリームの受信が再開されることになり、ユーザが再生制御を要求してから実際に再生画像が出力されるまでに応答遅延時間(=d4)がかかることになる。
この様に従来のMPEGストリーム符号化復号装置における一時停止制御では、一時停止を要求した時点T+2fから実際に出力画像が停止するまでにデコード遅延+制御処理遅延相当分の遅延時間を要していた。
また、応答時間を高速化するために一時停止要求時にバッファ内のデータを消去する方法も考えられるが、この場合は通常再生の再開時により多くの遅延時間を要したり、出力される映像音声に乱れたりするという問題が生じる。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、一時停止や早送り、早戻し等の制御要求に対して高速に応答するMPEGストリーム符号化復号装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、ペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースとを備え、システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時から一時停止制御時または早送りまたは早戻し制御時に、システム制御部に、一時停止または早送りまたは早戻し制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、STC補正インタフェースにより、クロック・メモリ部に保持されたSTC値を用いて、STC発生部の出力するSTC値をプログラム時刻基準値に合わせるように補正する、という作用を有する。
請求項2に記載の発明は、送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の現在の時刻を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、少なくともペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース部と、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース部とを備えたものであり、システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、システム制御部は、一時停止時には、システム制御部に一時停止制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持すると同時に、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、クロック・メモリ部に保持されたSTC値と、再生制御が要求されたタイミングのSTC発生部から出力されるSTC値との差分値から、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースにより、ビデオESバッファ部に格納されている復号時刻情報及び表示時刻情報を補正し、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースにより、オーディオESバッファ部に格納されている復号時刻情報及び提示時刻情報を補正し、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開するという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、少なくともペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースとを備えたものであり、システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、システム制御部は、一時停止時には、システム制御部に一時停止制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持すると同時に、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、STC補正インタフェースにより、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持されたSTC値に補正し、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開するという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、少なくともペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースと、タイム・スタンプ・メモリ部とを備えたものであり、システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの早送りまたは早戻し制御時に、システム制御部に早送りまたは早戻し制御要求が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、また、タイム・スタンプ・メモリ部に、ビデオESバッファ部に最後に受信したビデオESデータの復号時刻情報の値を保持し、システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、最初に受信されるビデオESデータの復号時刻情報とタイム・スタンプ・メモリ部に保持された時刻値との差分値と、クロック・メモリ部に記憶されたSTC値とからSTC発生部の発生するSTC値をプログラム時刻基準値に合わせるように補正するという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、MPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを復号するMPEGストリーム復号装置であって、少なくともペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースとビデオ・リオーダリング・バッファ部とを備え、システム制御部は、通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、システム制御部は、一時停止時には、同時にビデオ・デコーダ部への入力およびビデオ・リオーダリング・バッファ部の出力、オーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、受信データが中断されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、クロック・メモリ部に保持されたSTC値と、再生制御が要求されたタイミングのSTC発生部から出力されるSTC値との差分値から、STC補正インタフェースによりSTC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持されたSTC値に補正し、ビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部、ビデオ・リオーダリング・バッファ部に蓄積された各データの復号時刻情報、提示時刻情報とを補正し、ビデオ・デコーダ部への入力およびビデオ・リオーダリング・バッファ部の出力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開する、という作用を有する。
以上のように本発明はユーザの制御要求に対してかつ迅速かつシームレスな応答出力が得られるという優れた効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図11を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明のMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図である。
図1において、101は送信側からリアルタイムに生成されるPCR,PTS,DTSを含んだMPEGトランスポート・ストリームを受信するストリーム受信部、102はストリーム受信部101が受信したMPEGトランスポート・ストリームを構成する個々のトランスポート・ストリーム・パケットのヘッダ情報を解析するヘッダ情報解析部、103はトランスポート・ストリーム・パケットのアダプテーション・フィールド情報を解析するアダプテーション・フィールド情報解析部、104はトランスポート・ストリーム・パケットのペイロード情報を解析するペイロード情報解析部、105はビデオESバッファ部、106はビデオ・デコーダ部、107はビデオ・リオーダリング・バッファ部108は出力モニタ部、109はオーディオESバッファ部、110はオーディオ・デコーダ部、111は出力スピーカ部、112はシステム制御部、113はSTC発生部、114はクロック・メモリ部である。
115はビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースである。116はオーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースである。
図2はMPEG画像符号化における符号化および復号時のフレーム順序を説明する模式図である。
図2において201aから215aは圧縮符号化前の画像データの各フレームの並び順序を示す。また201bから215b圧縮符号化後のピクチャの並びを示す。201cから215cは復号後の画像データを表示順に並べなおした状態を示す。
MPEG符号化において、1枚の動画像画面(フレーム)データをピクチャと呼び、符号化の型に応じて、I(Intra−coded)ピクチャ、P(Predictive−coded)ピクチャ、B(Bidirectionally−predictive−coded)ピクチャと呼ばれる3種類のピクチャが使用される。この時、Iピクチャは、入力された画像フレーム・データを単独で符号化するフレームである。Pピクチャは順方向の動き補償予測を用いるフレームである。Bピクチャは双方向予測を用いるフレームである。そして連続するピクチャ・データを所定数毎に区切ったGOP(Group Of Pictures)と呼ばれる単位でフレーム間予測が独立して処理される。
各GOPはその基準ピクチャとなるIピクチャを最初に符号化する。このため、GOP構造上Iピクチャとなる203aフレームを単独で符号化した後(203bとなる)、Bピクチャとなる201aフレーム,202aフレームは203aフレームを参照して順に符号化され、圧縮符号化ストリーム(エレメンタリ・ストリーム)を形成する(それぞれ201b,202bとなる)。
204a,205a,206aにおいても同様に、203aを参照して206aを符号化し(206bとなる)、204a,205aは203aと206aとを参照して順に符号化する(204b,205bとなる)。以降、同様の処理を繰り返す。圧縮符号化ストリームとしては符号化処理の順序に従い203b,201b、202b,206b,204b,205b,…という順序で構成される。
一方、復号時は、圧縮符号化ストリームから203b,201b、202b,206b,204b,205b,…の順で符号化データを受け取り、その順序で復号を開始する。
ただし、復号順序が元の入力画像と異なるため、復号後の画像を元の画像フレーム順序に並べ替えて表示する必要がある。
図3はMPEGトランスポート・ストリームの階層構成を示す模式図である。
ビデオおよびオーディオのエレメンタリ・ストリーム(ES)にはそれぞれアクセス・ユニット(ビデオは1ピクチャ、オーディオは1オーディオ・フレーム)と呼ばれる復号・再生の単位がある。パケタイズド・エレメンタリ・ストリーム(PES)はエレメンタリ・ストリームをアクセス・ユニット単位で分割し、ヘッダを付加したものであり、PESパケット・ヘッダにはそのアクセス・ユニット単位毎にどの基準時刻で復号し、いつ再生すればよいかを示すタイム・スタンプがそれぞれ、プレゼンテーション・タイム・スタンプ(PTS),デコーディング・タイム・スタンプ(DTS)として記述される。そして復号器のSTCと各アクセス・ユニットのPTSが一致した時に、各アクセス・ユニットの復号結果が復号器から出力される。また、MPEG−2ビデオで符号化されたストリームは復号する順序と再生する順序が異なる場合があるため、この場合にはPTSに加えて復号する時刻を示すDTSが付加される。これらのタイム・スタンプにより映像と音声を同期再生することができる。
さらに、PESパケット・ヘッダには個別のストリーム種別を識別するコード(ストリームID)やパケットのサイズ、その他の制御情報など(スクランブルの有無や著作権の有無、CRCの付加など)が記述される。
そしてビデオ・エレメンタリ・ストリームやオーディオ・エレメンタリ・ストリームなどの個別ストリームが収められたPESパケットは複数のトランスポート・ストリーム(TS)・パケットのペイロードに分割して伝送される。TSパケットは188バイトの固定長パケットであり、4バイト固定長のパケット・ヘッダと可変長のアダプテーション・フィールド(adaptation field)およびペイロード(payload)で構成される。パケット・ヘッダにはPID(パケット識別子)や各種のフラグが定義されている。このPIDにより個々のエレメンタリ・ストリームが識別される。adaptation_fieldとpayloadはどちらかだけが存在する場合と両方が存在する場合があり、その有無はパケット・ヘッダ内のフラグ(adaptation_field_control)により示される。
adaptation_fieldにはPCR(Program_Clock_Reference)などの情報の伝送およびTSパケットを188バイト固定長にするためのTSパケット内でのスタッフィング機能がある。PCRは27MHzのタイム・スタンプで、符号化した時の基準時刻を復号器のSTCで再現するためにPCRの値が参照される。
図3において301から303はそれぞれ連続するビデオ・アクセス・ユニットを示し、304から307はそれぞれ連続するオーディオ・アクセス・ユニットを示す。308から310は連続するビデオPESパケットを示し、311から314は連続するオーディオPESパケットを示す。315から325はそれぞれ連続するTSパケットを示す。
図4はPESパケットの構造を示す模式図である。
図4において401はPESパケットの開始符号であるパケット開始符号プリフィックス、402はPESパケット内のデータ・ストリームの種類を示すストリームID、403はPESパケットの長さを示すPESパケット長、404はPESヘッダにおけるオプションデータとなるPESヘッダ・オプション、405はパケット長を調整するために挿入されるスタッフィング・バイト、406はPESパケットのデータ部に相当するESデータが配置されるPESパケット・データ・バイトである。PESヘッダ・オプションにおいて407は常に2ビットの固定値‘10’となる固定ビット、408はPES優先度や著作権の有無を示すフラグ1、409はパケット中のPTS,DTSフィールドの有無を示すPTS_DTSフラグ、410はPESヘッダ・データ中の各種データ・フィールドの有無を示すフラグ2、411はPESヘッダの長さを示すPESヘッダ・データ長、412はオプション・フィールド、413はこのPESパケット中に始まるアクセス・ユニットの出力時刻および復号時刻を90kHzのクロックでカウントした値を示すPTSおよびDTS、414はフラグ2で存在が示されたデータが配置されるデータ・フィールドである。
図5(a)はTSパケットの構造を示す模式図である。先に述べたようにTSパケットは188バイトの固定長パケットで、図5(a)に示すように4バイトのパケット・ヘッダと、可変長のアダプテーション・フィールドおよびペイロードで構成される。
図5(a)において501はTSパケットの先頭を示す同期バイト、502はこのTSパケットの誤りの有無を示すトランスポート・エラー・インジケータ、503はこのTSパケット中にPES、セクション等の先頭バイトが含まれているかどうかを示すペイロード・ユニット開始インジケータ、504はこのTSパケットの優先度を示すトランスポート優先度、505はこのTSパケットに含まれるストリーム番号を識別するPID、506はペイロード部のスクランブルの有無を示すトランスポート・スクランブル制御、507はアダプテーション・フィールドおよびペイロードの有無を示すアダプテーション・フィールド制御、508はPID毎のパケットの連続性を示す連続性指標、509はアダプテーション・フィールド制御507の値に応じてアダプテーション・フィールドまたはペイロードまたはそれらの両方となる。
図5(b)はTSパケットにおけるアダプテーション・フィールドの構造を示す模式図である。
図5(b)において510はアダプテーション・フィールドの長さを示すアダプテーション・フィールド長、511はパケットの不連続を示す不連続性インジケータ、512はこのTSパケットがランダム・アクセスする場合のポイントとなることを示すランダム・アクセス・インジケータ、513はこのTSパケットのペイロードの優先度を示すエレメンタリ・ストリーム優先度インジケータ、514はアダプテーション・フィールド中の各データの有無を示すフラグ、515はフラグ514に存在が示されたデータが配置されるオプション・フィールド、516はパケットの長さを調整するためのスタッフィング・フィールドである。
図5(c)はアダプテーション・フィールドにおけるオプション・フィールドの構造を示す模式図である。
図5(c)において517は27MHzでカウントしたストリームの現在時刻を示すPCR(プログラム時刻基準値)、518はPCR517の値を付け替えた場合に元の値を残しておくためのOPCR(オリジナルPCR)、519は編集ポイントまでの同一PIDでのTSパケット数を示すスプライス・カウントダウン、520はユーザ独自定義のデータを示すトランスポート・プライベート・データ、521は拡張されたアダプテーション・フィールド・データを示すアダプテーション・フィールド拡張である。
図6(a),(b)はビデオESバッファ105に蓄積されるデータの構成を示す模式図である。図6に示すようにビデオESバッファ105にはピクチャ・データとともに対応するPTSおよびDTSの値が蓄積される。また、DTSを持たないBピクチャ・データを受信した場合にはDTSの値としてPTSと同じ値を記憶するものとする。
以上のように構成されたMPEG符号化ストリーム復号装置について図1,図6を用いてその動作を説明する。
通常再生時にはストリーム受信部101で受信したMPEGトランスポート・ストリームは各TSパケット毎にヘッダ情報解析部102によってヘッダ情報が解析され、PIDに従って画像データまたは音声データに識別される。そして画像データについてはビデオESバッファ部105に、音声データについてはオーディオESバッファ部109にそれぞれ蓄積される。
ビデオESバッファ部105にピクチャ単位で蓄積されたデータは、STC発生部113の出力するSTCの値がDTSの値と一致する毎にビデオ・デコーダ部106に入力される。そして復号された画像データは、対応するPTSの値がDTSの値と等しい場合にはそのまま出力モニタ部108を通して出力表示され、DTSに比べて遅れる場合には、一旦、ビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積され出力タイミングが調整される。
オーディオESバッファ部109にオーディオ・フレーム単位で蓄積されたデータもビデオと同様にデコードされる。
そして、映像データおよび音声データそれぞれのDTSで示されるデコードのタイミングとPTSで示される出力のタイミングをSTCと合わせることで、出力される映像と音声とを同期させることができる。
ユーザから一時停止制御が要求された場合、一時停止制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部は一時停止制御が要求されたタイミングのSTC発生部113から出力されるSTC値をクロック・メモリ部114に記憶する。また、同時にビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を停止する。
また、ユーザからの一時停止制御要求は図には示さない通信回線を通して送信サーバ側へも通知され、一定時間の後、送信サーバからのストリームの送出が停止される。
その結果、例えば図6(a)に示すようなデータがビデオESバッファには蓄積される。図6(a)ではP6ピクチャ・データ,B4ピクチャ・データ、B5ピクチャ・データの3つのピクチャ・データと対応するPTS,DTSの値が記憶されている状態を示している。
その後、再びユーザから再生制御が要求された場合、再生制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部は再生制御が要求されたタイミングのSTC発生部113から出力されるSTC値を読み出し、クロック・メモリ部114に記憶したSTC値との差分値から一時停止状態であった時間(=p)を算出する。そして、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース115、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース116によりビデオESバッファ部に記憶された各ピクチャ・データに対応する一時停止時間分加算した値として更新する。図6(a)の状態からPTS,DTSを更新した結果の状態を図6(b)に示す。
オーディオESバッファ部に記憶された各オーディオ・フレーム・データのPTS,DTSについても同様に更新する。また、ビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を再開する。
以上の結果バッファに蓄積されたデータのPTS,DTSを再生再開時のSTC発生部113の発生するSTCに合わせることが可能となり、バッファに蓄積されたデータから再生を再開することが可能となる。
図7は本発明の「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時のビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート図である。
まず、時刻T−2fから時刻T+2fまでは通常再生時の状態を示している。通常再生時は順番にピクチャ・データ701a,702a,703a,704aが受信される。これらは各ピクチャの対応するPTS,DTSの値と共にバッファに蓄積される。時刻T−fの時点においてピクチャ・データ701aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。次に時刻Tの時点においてピクチャ・データ702aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ702bが出力モニタ部108に出力される。続いて時刻T+fの時にピクチャ・データ703aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコードされた画像データ703bが出力モニタ部108に出力される。
時刻T+2fの時点でユーザが一時停止制御を要求すると、直ちにビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を停止する。その後、受信されるピクチャ・データ705a,706aについてはビデオESバッファ部105に蓄積する。
そして時刻T’+2f(ただしT’=T+p)の時点で再びユーザが再生制御を要求すると、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース115によりビデオESバッファ部105に蓄積されたデータのPTS,DTSをそれぞれ更新し、ビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を再開する。
この結果、まず、ピクチャ・データ704aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。同時にビデオ・リオーダリング・バッファ107から画像データ701bが読み出され出力モニタ部108から出力される。続いて、時刻T’+3fの時点において、ピクチャ・データ705aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ705bが出力モニタ部108に出力される。以降も同様に処理することによって一時停止状態からシームレスに画像データを出力することが可能となる。また、オーディオ・データについてもビデオ・データと同様に処理することで、映像と音声を同期させることができる。
以上のように本実施の形態によれば通常再生時から一時停止制御時にSTC値を保持する時刻基準値保持手段を設けることにより、制御要求への応答時間を高速化し、また一時停止状態からの再生制御時にバッファ内のPTS,DTSを更新することにより高速かつシームレスに再生を再開することが可能となる。
(実施の形態2)
図8は本発明におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の構成を示すブロック図である。
図8において図1と同じ符号を持つ各構成要素については図1と同じ意味とする。図1の構成と異なるのはシステム制御部112がビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース115、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース116によりビデオESバッファ部105およびビデオESバッファ部109のデータを更新するのではなく、STC補正インタフェース801によりSTC発生部113の発生するSTC値を変更するようにした点である。
また、本発明において受信されるMPEGトランスポート・ストリームは送信側に予めファイルとして記録された場合の様に、ストリーム中に固定的な値としてPCR,PTS,DTSの値が含まれているものとする。
以上の様に構成されたMPEG符号化ストリーム復号装置について、図8を用いてその動作を説明する。
まず、ユーザから一時停止制御が要求された場合、一時停止制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部112は一時停止制御が要求されたタイミングのSTC発生部113から出力されるSTC値をクロック・メモリ部114に記憶する。また、同時にビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を停止する。
その後、再びユーザから再生制御が要求された場合、再生制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部112は再生制御が要求されたタイミングで、クロック・メモリ部114に記憶したSTC値を読み出し、STC補正インタフェース801によりSTC発生部113の発生するSTC値を書き換える。そして、ビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を再開する。
以上の結果バッファに蓄積されたデータのPTS,DTSと再生再開時にSTC発生部113の発生するSTCとを合わせることが可能となり、バッファに蓄積されたデータの再生を再開することが可能となる。
図9は「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート図である。
まず、時刻0から時刻4fまでは通常再生時の状態を示している。通常再生時は順番にピクチャ・データ901a,902a,903a,904aが受信される。これらは各ピクチャの対応するPTS,DTSの値と共にバッファに蓄積される。時刻fの時点においてSTCの値がfとなるため、ピクチャ・データ901aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。次にSTCの値が2fの時点でピクチャ・データ902aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ902bが出力モニタ部108に出力される。続いてSTCの値が3fの時にピクチャ・データ903aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコードされた画像データ903bが出力モニタ部108に出力される。
時刻4fの時点でユーザが一時停止制御を要求すると、直ちにビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を停止する。その後、受信されるピクチャ・データ905a,906aについてはビデオESバッファ部105に蓄積する。
そして時刻p+4fの時点で再びユーザが再生制御を要求すると、STCの値を一時停止が要求された時刻のSTC値であった4fに戻し、ビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を再開する。
この結果、まず、ピクチャ・データ904aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。同時にビデオ・リオーダリング・バッファ107から画像データ901bが読み出され出力モニタ部108から出力される。続いて、STCが5fの時点において、ピクチャ・データ905aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ905bが出力モニタ部108に出力される。以降も同様に処理することによって一時停止状態からシームレスに画像データを出力することが可能となる。また、オーディオ・データについてもビデオ・データと同様に処理することで、映像と音声を同期させることができる。
以上のように本実施の形態によれば通常再生時から一時停止制御時にSTC値を保持する時刻基準値保持手段を設けることにより、制御要求への応答時間を高速化し、また一時停止状態からの再生制御時にSTC値を更新することにより高速かつシームレスに再生を再開することが可能となる。
(実施の形態3)
図10は本発明におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の構成を示すブロック図である。
図10において各構成要素については図8と同様なものとする。図8の構成と異なるのは1001にビデオESバッファ部105に蓄積されたピクチャ・データのDTSを記憶するタイム・スタンプ・メモリ部を設けた点である。
本発明において受信されるMPEGトランスポート・ストリームは送信側に予めファイルとして記録された場合の様に、ストリーム中に固定的な値としてPCR,PTS,DTSの値が含まれているものとする。
以上の様に構成されたMPEG符号化ストリーム復号装置について、図10を用いてその動作を説明する。
まず、ユーザから早送り制御が要求された場合、早送り制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部は早送り制御が要求されたタイミングのSTC発生部113から出力されるSTC値をクロック・メモリ部114に記憶し、また、ビデオESバッファ部105に最後に記憶したピクチャ・データのDTS値をタイム・スタンプ・メモリ部1001に記憶する。また、同時にオーディオ・デコーダ部110のデータ入力を停止する。そして、一旦、ビデオESバッファ部105に記憶されているピクチャ・データをクリアする。
また、ユーザからの早送り制御要求は図には示さない通信回線を通して送信サーバ側へも通知され、早送り再生中は、送信サーバからは早送り再生用のストリームが断続的に送出される。
そしてMPEG符号化ストリーム復号装置側では受信されるストリームの中から単独で復号可能なIピクチャのみを受信される毎にDTS,PTSに関係なくデコードおよび出力するものとする。
その後、再びユーザから再生制御が要求される場合、再生制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部112は再生制御が要求されたタイミングで、ビデオESバッファ105に記憶されている全ピクチャ・データをクリアする。そして最初にビデオESバッファ部105に記憶されるピクチャ・データのDTS値を抽出し、タイム・スタンプ・メモリ部1001に記憶したDTS値との差分値から早送り制御により進められたストリーム上の時間増分値を算出する。そして、算出された時間増分値とクロック・メモリ部114に記憶されたSTC値とを用いてSTC発生部113の発生するSTC値を更新し、通常再生動作を再開する。
以上の結果、早送り操作によって進められたストリーム上のPCRおよびPTS,DTSをSTC発生部113の発生するSTCに合わせることが可能となり、正常に再生を再開することが可能となる。
図11は「再生〜早送り〜再生」への状態遷移時のビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート図である。
まず、時刻0から時刻4fまでは通常再生時の状態を示している。通常再生時は順番にピクチャ・データ1101a,1102a,1103a,1104aが受信される。これらは各ピクチャの対応するPTS,DTSの値と共にビデオESバッファ部105に蓄積される。時刻fの時点においてSTCの値がfとなるため、ピクチャ・データ1101aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。次にSTCの値が2fの時点でピクチャ・データ1102aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ1102bが出力モニタ部108に出力される。続いてSTCの値が3fの時にピクチャ・データ1103aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコードされた画像データ1103bが出力モニタ部108に出力される。
時刻4fの時点でユーザが早送り再生制御を要求すると、一旦、ビデオESバッファ部105内の全ピクチャ・データを廃棄する。そして、早送り再生制御では、単独で復号可能なIピクチャのデータ1105a,1106aをDTS,PTSとは無関係に、受信される毎にビデオ・デコーダ部106へ入力し、デコード結果の画像データを1105b,1106bとして、出力モニタ部108から出力表示する。
そして時刻w+4fの時点で再びユーザが再生制御を要求すると、STCの値を早送り制御が要求された時刻のSTC値であったSTC1(=4f)、その時点で最後に受信したピクチャ・データのDTS値D1(=4f)、早送り再生制御が要求後に最初に受信するピクチャ・データのDTS値D2(=46f)とから、新たなSTC値をSTC2=STC1+(D2−D1)=4f+(46f−4f)=46fに更新し、通常再生動作を再開する。
この結果、時刻w+6f(STC=46f)の時点で、ピクチャ・データ1107aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データはビデオ・リオーダリング・バッファ107に蓄積される。続いて、STCが47fの時点において、ピクチャ・データ1108aがビデオ・デコーダ部106に入力され、デコード結果の画像データ1108bが出力モニタ部108に出力される。以降も同様に処理することによって早送り再生状態から直ちに通常再生状態に移行することが可能となる。また、オーディオ・データについてもビデオ・データと同様に処理することで、映像と音声を同期させることができる。
以上のように本実施の形態によれば通常再生時からの早送り制御時に、受信したピクチャ・データのDTS値を保持する復号時刻情報保持手段と、STC値を保持する時刻基準値保持手段とを設けることにより、制御要求への応答時間を高速化し、また早送り再生状態からの通常再生移行時にSTC値を更新することにより高速に映像と音声との同期を合わせ、再生を再開することが可能となる。
なお、以上の説明では早送り再生時の動作について説明したが、早戻し再生、スロー再生、逆再生においても同様に制御することが可能である。
(実施の形態4)
図14は「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるSTCおよびビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート図である。
なお、本発明におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の構成は図8と同じとする。本発明のMPEG符号化ストリーム復号装置について、図8を用いてその動作を説明する。
まず、ユーザから一時停止制御が要求された場合、一時停止制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、ビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を停止する。
そして、その後、実際にストリームが中断した時点のSTC値をクロック・メモリ部114に記憶する
その後、再びユーザから再生制御が要求された場合、再生制御情報がシステム制御部112に入力される。この時、システム制御部112は再生制御が要求されたタイミングで、クロック・メモリ部114に記憶したSTC値を読み出し、STC補正インタフェース801によりSTC発生部113の発生するSTC値を書き換える。そして、ビデオ・デコーダ部106およびオーディオ・デコーダ部110のデータ入力と出力モニタ部108および出力スピーカ部111のデータ入力を再開する。
この時、ビデオESバッファ部105、オーディオESバッファ部109に蓄積されているデータに関して、実際のストリーム停止期間に相当する時間分をPTS値,DTS値に加算し補正する。また、再開以降に受信されるデータについても時刻補正値を加算してバッファに蓄積する。
以上の結果バッファに蓄積されたデータのPTS,DTSと再生再開時にSTC発生部113の発生するSTCとを合わせることが可能となり、バッファに蓄積されたデータの再生を再開することが可能となる。
図14において(a)は時刻T0からT0+11fにおけるSTC値を示す。図中の丸印はその時刻でPCR情報が受信されることを示す。(b)は時刻T0からT0+11fまでの間に受信されるフレーム・データを示す。また、(c)は時刻T0からT0+11fの間に表示出力されるフレーム・データを示す。
まず、時刻T0から時刻T0+4fまでは通常再生時の状態を示している。(b)に示すようにこの間、フレーム・データ1401b,1402b,1403b,1404bが受信される。これらは各フレームの対応するPTS,DTSの値と共にバッファに蓄積される。また、同時に1401c、1402c、1403c、1404cの各フレームが順番に出力表示される。
時刻T0+4fの時点でユーザが一時停止制御を要求すると、直ちにビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を停止する。その後、受信されるフレーム・データ1405b,1406bについてはビデオESバッファ部105に蓄積する。
そして時刻T0+7fの時点で再びユーザが再生制御を要求すると、STCの値を受信が中断した時刻T0+6fのSTC値C0+5fに戻す。また、受信が中断した時刻T0+6fと再生再開が指定された時刻T0+7fとの間隔+fを時刻補正量とし、各バッファに蓄積されているフレーム・データのPTS,DTSの値に加算し、ビデオ・デコーダ部106への入力および出力モニタ部108への入力を再開する。さらに、また以後受信されるフレーム・データに関してもPTS,DTS値に+f加算してバッファに蓄積するものとする。 この結果、再生再開時のSTC値はC0+5fとなり再生が再開される。
図15は各受信フレーム・データのPTS値、DTS値を示す表である。図16は各バッファに蓄積されるフレーム・データのDTS,PTS値を示す。図中の(a)は受信中断時に(1)ビデオESバッファおよび(2)ビデオリオーダリングバッファに蓄積されるデータを示し、(b)は再生再開後にDTS値,PTS値を補正した状態のデータ示す。
図16(b)(1)に示すように再生再開後のフレームB5のDTS値およびPTS値はC0+5fに補正され、再生再開時に補正されるSTC値C0+5fと一致するため、すぐにデコードおよび表示出力される。以降受信されるフレーム・データのDTS値およびPTS値についても+f分補正することで、受信されるPCR値とSTC値を一致させることが可能となる。すなわち一時停止状態からシームレスに画像データを出力することが可能となる。また、オーディオ・データについてもビデオ・データと同様に処理することで、映像と音声を同期させることができる。
以上のように本実施の形態によれば、通常再生時から一時停止制御時にSTC値を保持する時刻基準値保持手段を設けることにより、制御要求への応答時間を高速化し、また一時停止制御要求時刻から受信中断までの遅延時間と再生再開制御要求と受信再開までの遅延時間が異なる場合にも一時停止状態からの再生制御時にSTC値とPTS値,DTS値を更新することにより高速かつシームレスに再生を再開することが可能となる。
本発明にかかるMPEG符号化ストリーム復号装置は、通常再生からの一時停止、早送り制御等において高速かつシームレスに応答が可能となる効果を有し、MPEG符号化ストリームを用いたビデオ・オン・デマンド(VOD)・システムの特殊再生制御方式等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図 MPEG画像符号化における符号化および復号時のフレーム順序を示す模式図 MPEGトランスポート・ストリームの階層構造を示す模式図 PESパケットの構造を示す模式図 TSパケットの構造を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるビデオESバッファに蓄積されるデータの構成を示す模式図 本発明の実施の形態1における「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート 本発明の実施の形態2におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図 本発明の実施の形態2における「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート 本発明の実施の形態3におけるMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図 本発明の実施の形態3における「再生〜早送り〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート 従来のMPEG符号化ストリーム復号装置の機能ブロック図 従来のMPEG符号化ストリーム復号装置における「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート 本発明の実施の形態4における「再生〜一時停止〜再生」への状態遷移時におけるビデオ・データの様子を示すタイミング・チャート 各受信フレームデータのDTS値,PTS値を示す図 各バッファに蓄積されるフレームデータのDTS値,PTS値を示す図
符号の説明
101 ストリーム受信部
102 ヘッダ情報解析部
103 アダプテーション・フィールド情報解析部
104 ペイロード情報解析部
105 ビデオESバッファ部
106 ビデオ・デコーダ部
107 ビデオ・リオーダリング・バッファ部
108 出力モニタ部
109 オーディオESバッファ部
110 オーディオ・デコーダ部
111 出力スピーカ部
112 システム制御部
113 STC発生部
114 クロック・メモリ部
115 ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース
116 オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース

Claims (5)

  1. 送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、
    ペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースとを備え、
    システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時から、一時停止制御時または早送りまたは早戻し制御時に、システム制御部に、一時停止または早送りまたは早戻し制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、
    システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、STC補正インタフェースにより、クロック・メモリ部に保持されたSTC値を用いて、STC発生部の出力するSTC値をプログラム時刻基準値に合わせるように補正する
    ことを特徴とするMPEG符号化ストリーム復号装置。
  2. 送信サーバから送出されるMPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の現在の時刻を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを受信し、復号するMPEGストリーム復号装置であって、
    ペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース部と、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェース部とを備え、
    システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、
    システム制御部は、一時停止時には、システム制御部に一時停止制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持すると同時に、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、
    システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、クロック・メモリ部に保持されたSTC値と、再生制御が要求されたタイミングのSTC発生部から出力されるSTC値との差分値から、ビデオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースにより、ビデオESバッファ部に格納されている復号時刻情報及び表示時刻情報を補正し、オーディオ・タイム・スタンプ書き換えインタフェースにより、オーディオESバッファ部に格納されている復号時刻情報及び提示時刻情報を補正し、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開する
    ことを特徴とするMPEG符号化ストリーム復号装置。
  3. システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、
    システム制御部は、一時停止時には、システム制御部に一時停止制御信号が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持すると同時に、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、
    システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、STC補正インタフェースにより、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持されたSTC値に補正し、ビデオ・デコーダ部への入力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開する
    ことを特徴とする請求項1記載のMPEG符号化ストリーム復号装置。
  4. さらに、タイム・スタンプ・メモリ部を備え、
    システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの早送りまたは早戻し制御時に、システム制御部に早送りまたは早戻し制御要求が入力されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、また、タイム・スタンプ・メモリ部に、ビデオESバッファ部に最後に受信したビデオESデータの復号時刻情報の値を保持し、
    システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、最初に受信されるビデオESデータの復号時刻情報とタイム・スタンプ・メモリ部に保持された時刻値との差分値と、クロック・メモリ部に記憶されたSTC値とからSTC発生部の発生するSTC値をプログラム時刻基準値に合わせるように補正する
    ことを特徴とする請求項1記載のMPEG符号化ストリーム復号装置。
  5. MPEG圧縮符号化された画像データおよび音声データとストリーム中の固定的な値を示すプログラム時刻基準値を含むMPEGトランスポート・ストリームを復号するMPEGストリーム復号装置であって、
    ペイロード情報解析部と、ビデオESバッファ部と、オーディオESバッファ部と、ビデオ・デコーダ部と、オーディオ・デコーダ部と、STC発生部と、システム制御部と、クロック・メモリ部と、STC補正インタフェースとビデオ・リオーダリング・バッファ部を備え、
    システム制御部は、復号された画像データおよび音声データの通常再生時においては、ペイロード情報解析部により抽出分離され、それぞれに対応する復号時刻情報、提示時刻情報とともにビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部に一時記憶したビデオESデータとオーディオESデータとを所定のタイミングでビデオ・デコーダ、およびオーディオ・デコーダに入力し、
    システム制御部は、一時停止時には、同時にビデオ・デコーダ部への入力およびビデオ・リオーダリング・バッファ部の出力、オーディオ・デコーダ部への入力とを停止し、受信データが中断されたタイミングで、STC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持し、
    システム制御部は、再び、通常再生が要求された時点で、クロック・メモリ部に保持されたSTC値と、再生制御が要求されたタイミングのSTC発生部から出力されるSTC値との差分値から、STC補正インタフェースによりSTC発生部の出力するSTC値をクロック・メモリ部に保持されたSTC値に補正し、
    ビデオESバッファ部、オーディオESバッファ部、ビデオ・リオーダリング・バッファ部に蓄積された各データの復号時刻情報、提示時刻情報とを補正し、ビデオ・デコーダ部への入力およびビデオ・リオーダリング・バッファ部の出力とオーディオ・デコーダ部への入力とを再開する
    ことを特徴とするMPEG符号化ストリーム復号装置。
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