JP2013012265A - 再生装置および再生方法 - Google Patents

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公嘉 水野
Hideaki Iwaki
英明 岩木
Yoji Kida
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Abstract

【課題】編集された録画ストリームを再生する際、表示タイムスタンプにもとづいて正確に再生することのできる再生装置、ビデオ復号装置および同期再生方法を提供する。
【解決手段】再生操作受付部80は、複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定する。オフセット計算部115は、編集単位をまたがってビデオストリームを再生する際、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算する。ビデオデコーダ130は、ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外す。
【選択図】図4

Description

この発明は、録画ストリームを復号して再生する再生装置および再生方法に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)(商標)などの大容量の光ディスクメディアを再生可能なメディアプレーヤやパーソナルコンピュータが普及しており、高品質の映像コンテンツがDVDやBDなどに格納されて提供されている。また、テレビ放送などで提供されるコンテンツをDVDやBDに録画することのできるDVD/BDレコーダも普及している。DVDやBDなどの記録媒体にビデオやオーディオを蓄積するためには圧縮符号化技術が不可欠である。また、映像コンテンツでは、動画に音声や字幕が同期して再生される必要があり、同期再生のための制御機構も必須である。
動画像圧縮符号化技術の標準として、MPEG(Moving Picture Experts Group)やH.264/AVC(Advanced Video Coding)がある。ビデオやオーディオの符号化ストリームは、再生時刻情報など同期再生に必要なヘッダ情報とともにシステム多重化されて、記録媒体に蓄積される。蓄積メディア向けのシステム多重化技術の標準として、MPEG−2システムのプログラムストリームなどがある。
MPEG−2システムのプログラムストリームでは、ビデオおよびオーディオの再生の単位であるアクセスユニット単位で表示すべき時刻を示すPTS(Presentation Time Stamp、プレゼンテーションタイムスタンプ)情報が付加されている。ビデオとオーディオの同期再生は、このPTS情報にもとづいて行われる。
MPEG−2システムのプログラムストリームでは、ストリームが途中で分断されていない限り、タイトル時刻に対してPTSが単調増加するため、ストリームを先頭から再生せずに、途中の画像から再生するランダムアクセスを行った場合でも、PTS情報にもとづいてビデオとオーディオの同期再生が可能である。しかし、たとえば、ある放送番組を録画したストリームからお気に入りのシーンだけを抽出してつなぎ合わせるなどしてストリームが編集されている場合は、ストリームが途中で分断されており、PTSがタイトル時刻に対して単調増加しない場合がある。そのため、PTS情報にもとづいて再生すると不都合が生じる。ストリームの編集情報を入手できれば、この問題に対処することもできるが、DVD/BDレコーダをLANなどのネットワークに接続してネットワーク経由でストリームを再生する場合は、ストリームの編集情報が入手できるとは限られない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、録画ストリームを再生する際、表示タイムスタンプにもとづいて正確に再生することのできる再生装置、ビデオ復号装置および同期再生方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の再生装置は、複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定する再生操作受付部と、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するオフセット計算部と、ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すビデオ復号部とを含む。
本発明の別の態様もまた、再生装置である。この装置は、ビデオストリームとオーディオストリームが多重化された多重化ストリームからビデオデータとオーディオデータを分離する分離部と、複数の編集単位を含む多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を指定する再生操作受付部と、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するオフセット計算部と、ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すビデオ復号部と、オーディオデータを復号するオーディオ復号部と、前記オーディオ復号部にビデオの再生と同期を取るための同期信号を与える制御部とを含む。
本発明のさらに別の態様は、再生方法である。この方法は、複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定するステップと、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップとを含む。
本発明のさらに別の態様もまた、再生方法である。この方法は、ビデオストリームとオーディオストリームが多重化された多重化ストリームからビデオデータとオーディオデータを分離するステップと、複数の編集単位を含む多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を指定するステップと、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップと、オーディオデータを復号するステップと、オーディオデータを復号する際、ビデオの再生と同期を取るための同期信号を与えるステップとを含む。
本発明のさらに別の態様は、上記のいずれかの再生方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラムである。
このプログラムは、ビデオやオーディオのデコーダ等のハードウエア資源の基本的な制御を行なうために機器に組み込まれるファームウエアの一部として提供されてもよい。このファームウエアは、たとえば、機器内のROMやフラッシュメモリなどの半導体メモリに格納される。このファームウエアを提供するため、あるいはファームウエアの一部をアップデートするために、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供されてもよく、また、このプログラムが通信回線で伝送されてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、表示タイムスタンプにもとづいて録画ストリームを正確に再生することができる。
実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成図である。 実施の形態に係る多重符号化装置の構成図である。 図2の多重符号化装置により生成されるプログラムストリームのデータ構造を説明する図である。 実施の形態に係る同期再生装置の構成図である。 録画済みタイトルのファイル構造を説明する図である。 録画済みタイトルの読み取り分割単位を説明する図である。 図7(a)、(b)は、ビデオの復号タイミングと表示タイミングの関係を説明する図である。 図8(a)、(b)は、復号順のピクチャと表示順のピクチャについてPTSとDTSの具体例を説明する図である。 PTSによる再生開始位置と表示されるピクチャの関係を説明する図である。 図10(a)、(b)は、ストリームが編集された場合のタイトル時刻とPTS値の関係を説明する図である。 オフセットの計算方法を説明する図である。 DITが欠落したときのオフセットの再計算方法を説明する図である。 特殊再生モードを使用する場合のオフセットの再計算方法を説明する図である。 図14(a)、(b)は、ビデオ、オーディオ、および字幕が多重化されたストリームについてPTSをオフセットする場合の問題点を説明する図である。 図15(a)、(b)は、編集単位の境界において余裕をもたせてPTS値をオフセットする方法を説明する図である。 図16(a)、(b)は、タイトル時間に対するPTS値の変化を説明する図である。 編集単位の区切りにおいて余裕をもたせてオフセット値を設定した場合のタイトル時間に対するPTS値の変化を説明する図である。
図1は、実施の形態に係るコンテンツ再生システムの構成図である。録画装置2000はチューナ2010から放送コンテンツを受信し、記録媒体やハードディスクに放送コンテンツを記録する。録画装置2000はLANなどのネットワーク3000に接続されている。情報処理装置1000は、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、携帯端末など通信機能をもつ装置であり、ネットワーク3000に接続されている。情報処理装置1000は、録画装置2000の記録媒体やハードディスクに記録されたコンテンツをネットワーク3000経由で読み出して再生する機能を有する。
情報処理装置1000が録画装置2000に記録されたコンテンツをネットワーク3000経由で参照する際、DLNA(Digital Living Network Alliance)が利用される。DLNAは家庭内で電子装置をネットワークで相互接続し、データをやりとりする際の通信の手順を定めた規格である。情報処理装置1000は、DLNA規格にしたがって、録画装置2000からコンテンツのストリームデータを受信し、ストリームデータを復号して再生する。この場合、録画装置2000はDLNAサーバであり、情報処理装置1000はDLNA対応のメディアプレイヤである。
情報処理装置1000は、コンテンツに含まれるビデオや字幕を再生して表示装置1020に表示し、オーディオを再生してスピーカ1030に出力する。情報処理装置1000がゲーム機や携帯端末であれば、表示装置やスピーカは機器に内蔵されたものを用いることができる。
情報処理装置1000にはチューナ1010がUSB(Universal Serial Bus)などのインタフェースで接続されており、情報処理装置1000はチューナ1010から地上デジタル放送を受信して機器内のハードディスクなどに録画することもできる。
情報処理装置1000は、EPG(Electronic Program Guide)データを録画装置2000から取得して表示装置1020に表示し、ユーザから番組の録画予約の指示を受け取り、録画装置2000に録画予約のコマンドを送信することができる。また、情報処理装置1000は、録画装置2000に蓄積されたコンテンツの一覧を表示装置1020に表示し、ユーザから録画コンテンツの再生の指示を受け取り、録画装置2000に指定されたコンテンツの再生コマンドを送信することができる。このような番組録画予約と録画コンテンツの再生を行うための専用アプリケーションが情報処理装置1000上で実行される。
情報処理装置1000は、リモートコントローラなどからコンテンツの再生、早送り、巻き戻し、リバース再生などの操作指示をユーザから受け取り、操作指示を録画装置2000に送信することができる。また、情報処理装置1000は、表示装置1020に表示されたGUI(Graphical User Interface)を介してユーザからコンテンツの操作指示を受け取るように構成されてもよい。
録画装置2000は、チューナ2100を介してデジタル衛星放送を受信する。デジタル放送の番組は、MPEG2システムのトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)などの規格にしたがった符号化されたストリームデータの形態で放送衛星から配信される。録画装置2000は、受信されたストリームデータを記録媒体やハードディスクに蓄積する。ストリームデータにはビデオ、オーディオ、字幕などが多重化されている。
図2を参照して、ビデオ、オーディオ、字幕を符号化して多重化することでMPEG2システムのトランスポートストリームを生成する多重符号化装置200の構成を説明する。デジタル放送の場合、多重符号化装置200の機能は放送局側に設けられ、録画装置2000はMPEG2−TS規格のストリームデータを受信してハードディスクなどに記録する。もっとも、チューナ2100がアナログチューナであり、アナログ放送を受信する場合は、録画装置2000が多重符号化装置200の機能を有して、アナログ放送として受信されたビデオ、オーディオ、字幕を符号化、多重化してMPEG2−TS規格のストリームデータを生成した上で、ハードディスクなどに記録することになる。また、ユーザが外部から動画や音声を取り込んで録画ストリームを生成する場合も録画装置2000内に多重符号化装置200の機能が必要になる。
図2は、多重符号化装置200の構成図である。多重符号化装置200には、ビデオデータ、オーディオデータおよび字幕データが入力される。このオーディオと字幕はビデオと同期して再生されるべきものである。
ビデオエンコーダ210は、一例として、H.264/AVC規格にしたがって、入力されたビデオデータを符号化し、符号化ビデオストリームを生成する。
オーディオエンコーダ220は、一例として、MPEGオーディオなどの規格にしたがって、入力されたオーディオデータを符号化し、符号化オーディオストリームを出力する。字幕エンコーダ230は、入力された字幕データを符号化し、符号化字幕ストリームを出力する。
ビデオエンコーダ210、オーディオエンコーダ220および字幕エンコーダ230により符号化されたストリームは、エレメンタリストリーム(Elementary Stream;ES)と呼ばれる。
H.264/AVC規格では、動画像符号化処理を行うVCL(Video Coding Layer、ビデオ符号化層)と呼ばれるレイヤと、符号化されたデータを伝送または蓄積するシステムレイヤとの間に、NAL(Network Abstraction Layer、ネットワーク抽象層)と呼ばれるレイヤが設けられている。
ビデオ、オーディオ、字幕の各エレメンタリストリームは、このNALと呼ばれるレイヤでNALユニットと呼ばれる単位で扱われ、情報の伝送や蓄積を行うためのシステムレイヤにマッピングされる。
ビデオストリームにおいてピクチャ単位でのアクセスを可能とするために、いくつかのNALユニットがアクセスユニットと呼ばれる単位にまとめられる。オーディオストリーム、字幕ストリームも同様に、いくつかのNALユニットをまとめたアクセスユニット単位でアクセス可能に構成される。
本実施の形態の多重符号化装置200は、システムレイヤにおいてMPEG−2システムのプログラムストリーム(Program Stream;PS)の規格にしたがって、多重化ストリームを生成し、記録媒体に蓄積する。多重化のために、ビデオ、オーディオ、字幕の各ストリームはパケット化される。
ビデオパケット化部240は、ビデオエンコーダ210から出力される符号化ビデオストリームをPES(Packetized Elementary Stream)パケットにパケット化する。同様に、オーディオパケット化部250は、オーディオエンコーダ220から出力される符号化オーディオストリームをPESパケットにパケット化し、字幕パケット化部260は、字幕エンコーダ230から出力される符号化字幕ストリームをPESパケットにパケット化する。
多重化部270は、ビデオ、オーディオおよび字幕のPESパケットをMPEG−2システムのプログラムストリームとして多重化し、生成された多重化ストリームを出力する。生成された多重化ストリームは、DVDやメモリカードなどの記録媒体に記録される。
図3は、多重符号化装置200により生成されるプログラムストリーム300のデータ構造を説明する図である。
MPEG−2システムのプログラムストリーム300は、ビデオストリーム、オーディオストリームおよび字幕ストリームがPESパケットとしてパケット化され、多重化されたものである。複数のPESパケットをまとめた単位はパック(Pack)と呼ばれ、プログラムストリーム300は、パックを順次並べたデータ構造をもつ。ここでは、1つのパック内に1つのPESパケットを含む構成を採用している。
先頭のパックは、パックヘッダ302とビデオPESパケット304を含む。ビデオPESパケット304のヘッダには、ビデオの再生時刻の基準を与えるPTS情報305が含まれ、ペイロードにはビデオデータ306が含まれる。
このPTS情報305は、ランダムアクセスの対象となるアクセスユニットのビデオPESパケットにのみ含まれ、ランダムアクセスの対象とならないアクセスユニットのビデオPESパケットにはPTS情報は含まれない。プログラムストリーム300のデータサイズが大きくなるのを避けるためである。もっともプログラムストリーム300のデータサイズが大きくなってもかまわない場合は、ランダムアクセスの対象であるかどうかを問わず、すべてのアクセスユニットのビデオPESパケットのヘッダにPTS情報をもたせてもかまわない。
第2のパックは、パックヘッダ308とビデオPESパケット310を含む。第3のパックは、パックヘッダ312とオーディオPESパケット314を含む。第4のパックは、パックヘッダ316と字幕PESパケット318を含む。オーディオPESパケット314および字幕PESパケット318のヘッダにも、オーディオおよび字幕の再生時刻の基準を与えるPTS情報が適宜含まれている。
ビデオストリームのアクセスユニットがランダムアクセスされた場合、ランダムアクセスされたアクセスユニットのビデオPESパケット304のヘッダからPTS情報305が取り出される。
H.264/AVC規格では、IDR(Instantaneous Decoding Refresh)ピクチャを用いたランダムアクセス機能が規定されている。IDRピクチャは、そのピクチャよりも前のピクチャの情報がなくても、それ以降のピクチャの復号が可能となるピクチャであり、参照ピクチャを一時的に保持していたバッファもリセットされる。多重符号化装置200のビデオエンコーダ210は、IDRピクチャに対してPTS情報を記録しており、記録媒体に格納されたプログラムストリーム300がランダムアクセスされた際、IDRピクチャからPTS値が取得される。
このように、MPEG−2システムのプログラムストリームでは、ビデオ、オーディオおよび字幕の同期再生のために、ビデオ、オーディオおよび字幕のそれぞれについて、再生の単位であるアクセスユニットに、再生出力時刻を示すPTSが付加されている。ビデオ、オーディオおよび字幕の各アクセスユニットのPTSを同期させることで、ビデオ、オーディオおよび字幕の同期再生が基本的には可能である。
しかしながら、プログラムストリームに対してランダムアクセスを行った場合、ビデオストリームは、未来のフレームを参照するフレーム間予測符号化がなされているため、符号化ビデオストリームから復号されるピクチャの順序と、表示されるピクチャの順序は一致しない。したがって、復号順序において最初のピクチャが表示順序において最初になるとは限らない。そこで、復号順のピクチャのPTS情報ではなく、表示順に並べ替えられたピクチャのPTS情報に合わせてオーディオや字幕を同期させる。
図4は、実施の形態に係る同期再生装置100の構成図である。同期再生装置100は、情報処理装置1000に実現される機能であり、同図は機能に着目したブロック図を描いており、これらの機能ブロックはハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現することができる。
同期再生装置100は、ビデオ、オーディオおよび字幕のパケットが多重化されたストリームの入力を受け取り、ビデオ、オーディオおよび字幕の同期再生を行う。この多重化ストリームは、録画装置2000の記録媒体やハードディスクに蓄積されたものであり、ネットワーク3000を介して受信される。多重化ストリームはランダムアクセスが可能であり、ランダムアクセスされたポイントからストリームのパケットデータが読み出され、同期再生装置100に入力される。
再生操作受付部80は、多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を示す情報を読み出し部90に与える。また、再生操作受付部80は、早送り再生や早戻し再生などの特殊再生を行った場合の飛び先を示す情報として、目標とするタイトル時刻の情報をオフセット計算部115に与える。
読み出し部90は、再生操作受付部80から与えられた再生開始位置情報にもとづいて多重化ストリームをランダムアクセスして読み取り分割単位毎にデータを読み出し、バッファ92に格納する。
多重分離部110は、読み出し部90により読み出され、バッファ92に蓄積された多重化ストリームからビデオパケット、オーディオパケットおよび字幕パケットを分離し、それぞれビデオデコーダ130、オーディオデコーダ140および字幕デコーダ150に供給する。
また、多重分離部110は、システムレイヤにおいて、ビデオパケットから表示タイプスタンプであるPTS情報を抽出し、得られたPTS情報をオフセット計算部115に与える。このPTSは、ビデオストリームのランダムアクセスポイントにおけるアクセスユニットのヘッダから取得されるものであり、復号順のピクチャのPTSである。
オフセット計算部115は、ピクチャのPTS値がタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算する。具体的には、タイトル時刻とピクチャのPTS値の差分をオフセット値とする。
オフセット計算部115は、各編集単位において、ピクチャのPTSにオフセット値を加算することでPTSをオフセットする。オフセット計算部115は、オフセット後のpTSをビデオデコーダ130に与える。オフセット値が、タイトル時刻とピクチャのPTS値の差分である場合、PTS値にオフセット値を加算すると、PTS値はタイトル時刻に一致するようになる。
オフセット計算部115は、ストリームの同一の編集単位内ではオフセット値を更新しないで同じオフセット値を保持するが、編集単位をまたがった場合はオフセット値を再計算する。具体的には、以下のような場合に編集単位をまたがったと判断してオフセット値の再計算を行う。
(1)ストリームから編集単位の境界を示す区切り情報を受け取った場合、PTSをオフセットするためのオフセット値を再計算する。
(2)ビデオストリームから取得した最後のピクチャのPTSと最新のピクチャのPTSの差分が所定の閾値を超えた場合、PTSをオフセットするためのオフセット値を再計算する。
(3)通常再生モードから早送り再生モードまたは早戻し再生モードに遷移する場合、目標とするタイトル時刻に現在のオフセット値を加算することにより推定されるPTSと、早送り再生または早戻し再生による飛び先のピクチャのPTSとが所定の閾値を超えてずれている場合、モード遷移前のオフセット値を破棄し、飛び先のピクチャのPTSを用いて目標タイトル時刻との差分を取ることでオフセット値を再計算する。
オフセット計算部115は、オフセット値を計算する二つのモードを備える。一つはPTSを常時再計算するモードであり、スタート時に最初のアクセスユニットからPTSを取得し、その後、PTS値を常時再計算する。直前の動作で出力したピクチャと連続したピクチャを出力する必要がないときはこのモードを使用する。たとえば、タイトル時刻を指定して通常再生に入る場合や、通常再生から早送り再生に遷移する場合にこのモードを用いる。PTS値が閾値を超えて不連続に変化した場合は、オフセット値を再計算する。
もう一つのモードは、オフセット値を維持してPTSを計算するモードであり、前回PTS値を計算したときのオフセット値をそのまま用いてPTS値を計算する。閾値を超えるPTS値の変化があった場合は、オフセット値を再計算する。通常再生の場合や早送り再生から通常再生に遷移する場合など、直前の動作で出力したピクチャと連続したピクチャを出力する必要がある場合にこのモードを使用する。
クロック制御部120は、ビデオの再生に同期させるための同期信号をオーディオデコーダ140および字幕デコーダ150に与え、同期制御を行う。まず、クロック制御部120は、復号順のピクチャのPTSをビデオデコーダ130に与える。
ビデオデコーダ130は、入力されたビデオの圧縮情報を復号するとともに、表示順のピクチャのPTSをクロック制御部120にフィードバックする。また、ビデオデコーダ130は、復号されたビデオデータを表示出力部160に与える。
ビデオデコーダ130は、復号されたピクチャのPTSを再生開始位置のピクチャのPTSと比較し、復号されたピクチャのPTSが再生開始位置のピクチャのPTSよりも小さいピクチャは表示対象から外す。これは、ビデオストリームではピクチャはフレーム間予測されており、ピクチャの復号順と表示順は異なるからである。ビデオデコーダ130が、復号されたピクチャのPTSと再生開始位置のピクチャのPTSを比較する際、PTS値として、オフセット計算部115によりオフセットされた後のPTS値を用いる。これにより、編集単位をまたいでビデオが再生された場合でも、オフセット後のPTS値はタイトル時刻に対して線形になっているため、PTS値の比較が可能であり、復号されたピクチャを表示対象とするかどうかの判断に誤りが生じることがない。
クロック制御部120は、ビデオデコーダ130から与えられた表示順のピクチャのPTSを同期信号としてオーディオデコーダ140および字幕デコーダ150に与える。オーディオデコーダ140および字幕デコーダ150は、表示順のピクチャのPTSと同じPTS値をもつオーディオおよび字幕のアクセスユニットを復号し、オーディオデコーダ140は復号されたオーディオデータを音声出力部170に与え、字幕デコーダ150は復号された字幕データを表示出力部160に与える。
表示出力部160は、ビデオデータと字幕データを表示装置に表示し、音声出力部170はオーディオデータをスピーカから出力する。表示順に並べ替えられたピクチャのPTSに同期して、オーディオデータと字幕データが再生されているため、オーディオと字幕がビデオに正しく同期する。
図5は、録画済みタイトルのファイル構造を説明する図である。録画済みタイトルファイルは、MPEG2−TS(Transport Stream)であり、ビデオ、オーディオ、字幕などのPESストリームとその他の管理情報とが多重化されている。タイトル全体のサイズをパケット総数で割ることにより、平均ビットレートが得られる。録画済みタイトルに対して再生を開始したいタイトル時刻Tstartが与えられると、平均ビットレートからおおよそのパケット位置を特定することができる。再生開始時刻Tstartに対応するパケット位置からストリームのファイルを読み出すことでストリームに対するランダムアクセスが可能になる。
図6は、録画済みタイトルの読み取り分割単位を説明する図である。図5で説明したように、再生開始時刻Tstartに対応するパケット位置からストリームにランダムアクセスすると、図6に示すように、ビデオデータのGOP(Group Of Picture)の途中からビデオのフレームを読み出すことになる。GOP内のフレームはフレーム間予測されているため、GOPの先頭のI(Intra)ピクチャを復号しないと後続のP(Predictive)ピクチャやB(Bi-predictive)ピクチャを復号することができない。そのため、再生開始時刻Tstartからビデオを再生することはできず、Iピクチャが到着する次のGOPからでないとビデオを再生することができない。そのため、たとえば4つ程度のGOPが包含されるようにファイルを読み取り分割単位600で分割し、読み取り分割単位でデータを読み取って復号する。
図7(a)、(b)は、ビデオの復号タイミングと表示タイミングの関係を説明する図である。図7(a)はビデオの復号タイミングを示し、図7(b)はビデオの表示タイミングを示す。図7(a)はGOP内のピクチャのデータの並びであり、復号順に並べられている。図7(b)はGOP内のピクチャを表示順序に並び変えたものである。I、P、Bはピクチャの種類、I、P、Bに添えられた数字はフレームの表示順序を示す。IピクチャとPピクチャは、復号時刻よりも3フレーム時間だけ後に表示される。
アクセスユニットには表示タイミングを規定するPTS情報が付与されている。PTSが付与されていない場合でも先行するアクセスユニットのPTSより計算することができる。IピクチャとPピクチャは復号タイミングと表示タイミングが異なるため、表示タイミングを示すPTSと復号タイミングを示すDTSが付けられる。BピクチャはPTSとDTSが同値なのでDTSは付けられていない。双方向予測されるBピクチャは、予測に用いる参照ピクチャが先に復号された後、復号されるため、復号と同時に表示されるからである。IピクチャとPピクチャはPTS時刻よりも前のDTS時刻で復号が行われ、表示はDTS時刻よりも後のPTS時刻で行われる。Iピクチャは、フレーム間予測されていないピクチャであり、表示順で後のBピクチャやPピクチャの基準となる参照ピクチャであるから、先に復号される必要がある。後方予測されるPピクチャも、Bピクチャの参照ピクチャとして用いられるため、Bピクチャより先に復号される必要がある。
図8(a)、(b)は、復号順のピクチャと表示順のピクチャについてPTSとDTSの具体例を説明する図である。ピクチャI2はDTS値6997で復号されるが、PTS値は16006であるため、すぐには表示されず、バッファに保持される。ピクチャB0、B1はDTS値とPTS値が同じであり、復号されると直ちに表示される。ピクチャP5は、DTS値16006で復号されるが、PTS値は25015であるため、すぐには表示されない。ここで既に復号されたピクチャI2のPTS値が16006であったため、ピクチャI2が表示され、ピクチャI2はバッファから消去され、代わりにピクチャP5がバッファに保持される。次に、ピクチャB3、B4が復号され、直ちに表示される。その後、バッファに保持されたピクチャP5がPTS値25015で表示される。
図9は、PTSによる再生開始位置と表示されるピクチャの関係を説明する図である。再生開始位置はPTS値で指示される。タイトル時刻では高精度で再生タイミングを指示することはできないからである。PTS値がPTSstartであるピクチャから再生開始したい場合、読み取り分割単位600を読み取り、この例では、再生開始したいピクチャが含まれるGOPよりも一つ前のGOPから復号を開始することになる。復号されたピクチャのPTS値と再生開始したいピクチャのPTS値PTSstartを比較し、復号されたピクチャのPTS値がPTSstartが小さい場合は表示されないが、復号されたピクチャのPTS値がPTSstart以上である場合は表示される。これは既に説明したように、復号順と表示順が異なり、先に復号されたピクチャが後で表示されることがあるからである。
このように、復号されたピクチャのPTS値と再生開始位置のピクチャのPTS値PTSstartの比較により、復号されたピクチャを表示するか否かが決定されるため、PTS値はビデオストリームのランダムアクセスにおいて重要な指標であり、PTS値が正しく得られないと復号されたピクチャを表示するか否かの判断に誤りが生じ、画像が途切れたり、表示されるフレームが前後してしまう。
通常再生、早送り、早戻し、リバース再生の各再生モードにおいて、PTSを基準として復号されたピクチャを表示するか否かを判断する。通常再生から早送りへ遷移したり、早送りから通常再生へ遷移するなどモード間を遷移する場合は、遷移前のモードにおいて最後に表示されたピクチャのPTS値を基準として遷移後のモードの再生開始位置のPTS値を目標タイトル時刻にもとづいて算出する。遷移前後でPTSに不整合が生じると、遷移前後で画像がずれてしまい、ユーザの利便性が低下する。MPEGストリームではストリームが分断されていない限り、PTSの単調増加性が担保されるので、モード遷移前後でPTSにずれが生じることはない。しかしながら、ストリームが編集された場合、ストリームが分断されているため、タイトル時刻とPTSの関係はもはや線形性を維持しなくなっていることがある。
DVD/BDレコーダなど編集されたストリームを扱うアプリケーションでは、編集によってMPEGシステムストリームを分断した場合は、その分断した境界部分の位置とPTSの時間的関係がわかるようにするのが一般的である。しかし、DVD/BDレコーダにおいて分割、順序の入れ替え、結合などを伴う編集操作がなされた録画タイトルをDLNA再生する場合、ストリームの編集情報を必ずしも利用できないため、タイトル中の分断された境界部分の位置とPTSの時間的関係は不明である。DLNA再生ではタイトル時刻とPTSの関係が不明であるまま、ストリームを再生することになり、タイトル時刻とPTSの関係が線形でなくなっている場合は、PTSに頼った再生は不可能になる。PTSの前後関係が破綻すると、復号されたピクチャのPTS値と再生開始位置のPTS値PTSstartの大小比較が意味をなさなくなり、復号されたピクチャを表示すべきか否かの判断に誤りが生じるからである。
したがって、編集後の録画タイトルをDLNA再生する際、ストリームのタイトル時刻とPTSの関係が線形性を保つようにPTS値をオフセットすることが必要となる。
図10(a)、(b)は、ストリームが編集された場合のタイトル時刻とPTS値の関係を説明する図である。図10(a)は、編集された録画タイトルのストリームを示す。PTS値が1000〜1500の第1の編集単位700、PTS値が8000〜8800の第2の編集単位710、PTS値が80〜750の第3の編集単位720が結合されてストリームが形成されている。隣り合う編集単位の間には分断境界を示す区切りとしてDIT(Discontinuity Information Table)が挿入されている(符号750、752)。各編集単位700、710、720内でストリームを再生している間はPTSは単調に増加するが、編集単位をまたぐと、PTS値は不連続に変化したり、減少したりするため、単調増加性も線形性も担保されていない。そのため、編集単位をまたぐような再生が行われると、PTSにもとづく再生は破綻する。
図10(b)に示すように、各編集単位のPTSをオフセットしてタイトル時刻に合わせれば、PTSがタイトル時刻に対して線形に増加し、編集単位をまたいで再生してもPTS値の単調増加性が維持されるため、PTSにもとづく再生が成功する。
図11は、オフセットの計算方法を説明する図である。PTS値が1000〜1500の第1の編集単位700をタイトル時刻0〜500に合わせるために、オフセット値として−1000を設定する。これによりオフセット後のPTS値は0〜500になる。PTS値が8000〜8800の第2の編集単位710をタイトル時刻500〜1300に合わせるために、オフセット値として−7500を設定する。これによりオフセット後のPTS値は500〜1300になる。PTS値が80〜750の第3の編集単位720をタイトル時刻1300〜1970に合わせるために、オフセット値として1220を設定する。これによりオフセット後のPTS値は1300〜1970になる。
各編集単位700、710、720内のピクチャを再生している間は、その編集単位のオフセット値を保持してPTS値をオフセットすればよいが、編集単位をまたいだときは、オフセット値を設定し直す必要がある。タイトル時刻0から通常再生している場合、編集単位の区切りにおいてDITパケット(符号750、752)を受信するから、DITを受信したことを契機に、オフセット値を再計算して設定し直せばよい。オフセット値は、編集単位の先頭においてタイトル時刻からピクチャのPTS値を差し引く計算により得られる。
オフセット計算部115は、タイトル時刻の初期値0を与えられ、最初の編集単位の最初のアクセスユニットのPTC値との差分をオフセット値として保持する。この例では最初のオフセット値は−1000である。DITを発見すると、オフセット計算部115は、それまで再生していた最後のアクセスユニットのPTS値とオフセット値から現在のタイトル時刻、この例では500を計算し、次のオフセット計算のために保持する。DITに続いて次の編集単位の最初のアクセスユニットのPTS値が得られると、現在のタイトル時刻との差分を取ることで新たなオフセット値を算出する。この例では、500−8000=−7500が次のオフセット値となる。以下、同様にDITを発見する度にオフセット値の更新を行う。
図12は、DITが欠落したときのオフセットの再計算方法を説明する図である。ランダムアクセスした場合など、編集単位の切れ目においてDITが受信されないこともある。その場合は、最後のアクセスユニットのPTS値と次のアクセスユニットのPTS値の差分が所定の閾値(たとえば5秒程度)を超える場合に、DITが受信されたものとしてオフセット値を再計算する。
図13は、特殊再生モードを使用する場合のオフセットの再計算方法を説明する図である。第1の編集単位700をオフセット前のPTS値1300まで再生した時点で早送りモードに遷移し、第2の編集単位710のオフセット前のPTS値8200の時点まで早送りしたとする。早送りモードではタイトル時刻を参照して目標となるタイトル時刻に対応する位置までジャンプするが、早送りによって編集単位をまたぐことがある。この例では、早送り前は第1の編集単位700を再生していたが、早送り後は第2の編集単位710を再生している。この場合も第1の編集単位700と第2の編集単位710の間のDITを受信することがないので、事実上、図12と同様、DITが欠落した状態となるから、オフセット値を更新しなければ、PTS値をタイトル時刻に合わせることができない。
図13に示すように、再生モードを遷移することにより、編集単位をまたがった場合は、飛び先のタイトル時刻から予想されるPTS値と飛び先から実際に得られるPTS値の間に大きなずれが生じる。この例では、第1の編集単位700を再生中、タイトル時刻300(オフセット前のPTS値1300)において早送り再生を行い、タイトル時刻700のピクチャに飛んでいるので、予想されるPTS値はオフセット前の値で1300+400=1700となるはずである。しかし、実際は飛び先は第2の編集単位710であるため、PTS値として8200が取得される。飛び先で実際に取得されるPTS値8200は予想されるPTS値1700とかけはなれているため、編集単位をまたがったと判断され、図12のDITが欠落した場合と同様、オフセット値の再計算を行う。
以上の説明では、ビデオを中心にオフセット値の再計算方法を説明したが、ストリームにはビデオ以外にオーディオや字幕が多重化されているため、PTS値をオフセットする際、オーディオや字幕についても考慮に入れる必要がある。
図14(a)、(b)は、ビデオ、オーディオ、および字幕が多重化されたストリームについてPTSをオフセットする場合の問題点を説明する図である。図14(a)に示すように、第1の編集単位700には、PTS値が1000〜1500のビデオストリーム702以外に、PTS値が1501で終わるオーディオストリーム704が含まれている。一方、第2の編集単位710には、PTS値が8000〜8800のビデオストリーム712以外に、PTS値が7999で始まるオーディオストリーム714が含まれている。このように、ビデオ、オーディオ、字幕、その他のデータは、同じ編集単位に属していても、始まりと終わりのPTS値は多少のずれがある。
図14(b)は、図14(a)に示したビデオとオーディオの多重化位置のずれを無視して、ビデオのPTS値だけを使ってオフセット値を計算した場合を示す。第1の編集単位700に対してはオフセット値として−1000が設定され、ビデオについてはオフセット後のPTS値が0〜500となるが、オーディオについてはオフセット後のPTS値が501で終わることになる。一方、第2の編集単位710に対してはオフセット値として−7500が設定され、ビデオについてはオフセット後のPTS値500〜1300になるが、オーディオについてはオフセット後のPTS値が499で始まることになる。したがって、オーディオについては第1の編集単位700から第2の編集単位710に切り替わるとき、オフセット後のPTS値が501から499に変化し、PTS値の単調増加性が担保されず、再生に不都合をきたす。
そこで、編集単位の境界では3秒程度の余裕をもたせてPTS値をオフセットすることで、多重化位置のずれの問題に対処する。
図15(a)、(b)は、編集単位の境界において余裕をもたせてPTS値をオフセットする方法を説明する図である。図15(a)は、図14(a)と同じであるが、オフセット値を計算する際、図15(b)に示すように、第2の編集単位710のタイトル時刻を3秒進め、オフセット後のPTS値の前後関係が正しく保たれるようにする。オフセット値はこの3秒の余裕を考慮して、−7503に設定される。第1の編集単位700については、オフセット後のビデオ、オーディオのPTS値は図14(b)と同じであるが、第2の編集単位710のビデオストリーム712のオフセット後のPTS値は503から始まるようになり、オーディオストリーム714のオフセット後のPTS値は502から始まるようになる。したがって、オーディオについて、第1の編集単位700から第2の編集単位710に切り替わるとき、オフセット後のPTS値が501から502に単調増加することになり、正常に再生を行うことができる。
図16(a)、(b)は、タイトル時間に対するPTS値の変化を説明する図である。編集後の録画タイトルでは、図16(a)に示すように、PTS値が編集単位の区切りをまたぐ度に、不連続に増減し、タイトル時間に対して単調増加性を維持しない。
図16(b)はオフセット後のPTS値の変化を示す。編集単位をまたがる度にオフセット値を再計算しながらPTS値をオフセットすることにより、オフセット後のPTS値はタイトル時間に対して線形性を保つようになる。
図17は、編集単位の区切りにおいて余裕をもたせてオフセット値を設定した場合のタイトル時間に対するPTS値の変化を説明する図である。図15(b)で説明したように、編集単位の区切りにおいてタイトル時刻を3秒程度ずらしてPTS値をオフセットするため、図17に示すようにオフセット後のPTS値は編集単位の切れ目で不連続になるが、タイトル時間に対する単調増加性は担保される。
以上述べたように、本実施の形態の同期再生装置100によれば、複数の編集単位を含むストリームに対して、各編集単位においてPTS値をオフセットしてタイトル時刻に合わせることで、PTS値がタイトル時刻に対して単調増加するようにすることができ、PTS値にもとづいた再生が可能である。編集単位をまたがる再生が行われた場合、オフセット値を再計算することでPTS値を常に正しくオフセットすることができる。これにより、ランダムアクセスや特殊再生を行った場合でも、ピクチャが前後することなく、ビデオを正しく再生することができ、さらにビデオの再生にオーディオと字幕の再生を正確に同期させることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。そのような変形例を説明する。
上記の実施の形態では、システムレイヤにおいてMPEG−2システムのプログラムストリームを用いて、ビデオストリームとオーディオストリームの多重化が行われ、蓄積用の多重化ストリームを生成したが、システムレイヤでは、MPEG−2システム以外の規格が用いられてもよい。たとえば、H.264/AVCファイルフォーマットにしたがって、ビデオとオーディオの多重化が行われてもよい。また、VCLのレイヤについても、実施の形態では、H.264/AVCを用いて動画の符号化を行ったが、表示タイムスタンプに関する情報が動画ストリームから取得できる規格であれば、H.264/AVC以外の規格が用いられてもよい。
80 再生操作受付部、 90 読み出し部、 92 バッファ、 100 同期再生装置、 110 多重分離部、 115 オフセット計算部、 120 クロック制御部、 130 ビデオデコーダ、 140 オーディオデコーダ、 150 字幕デコーダ、 160 表示出力部、 170 音声出力部、 200 多重符号化装置、 210 ビデオエンコーダ、 220 オーディオエンコーダ、 230 字幕エンコーダ、 240 ビデオパケット化部、 250 オーディオパケット化部、 260 字幕パケット化部、 270 多重化部、 1000 情報処理装置、 1010 チューナ、 1020 表示装置、 1030 スピーカ、 2000 録画装置、 2010 チューナ、 3000 ネットワーク。

Claims (11)

  1. 複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定する再生操作受付部と、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するオフセット計算部と、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すビデオ復号部とを含むことを特徴とする再生装置。
  2. 前記オフセット計算部は、編集単位をまたがってビデオストリームが再生される場合に、オフセット値を再計算することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記オフセット計算部は、ビデオストリームから編集単位の境界を示す区切り情報を受け取った場合に、表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を再計算することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
  4. 前記オフセット計算部は、ビデオストリームから取得した最後のピクチャの表示タイムスタンプと最新のピクチャの表示タイムスタンプの差分が所定の閾値を超えた場合、表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を再計算することを特徴とする請求項2または3に記載の再生装置。
  5. 前記オフセット計算部は、通常再生モードから早送り再生モードまたは早戻し再生モードに遷移する場合、目標とするタイトル時刻とオフセット値から推定される表示タイムスタンプと、早送り再生または早戻し再生による飛び先のピクチャの表示タイムスタンプとが所定の閾値を超えてずれている場合は、編集単位をまたがる再生が行われたと判断し、モード遷移前のオフセット値を破棄し、飛び先のピクチャの表示タイムスタンプを用いてオフセット値を再計算することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の再生装置。
  6. ビデオストリームとオーディオストリームが多重化された多重化ストリームからビデオデータとオーディオデータを分離する分離部と、
    複数の編集単位を含む多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を指定する再生操作受付部と、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するオフセット計算部と、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すビデオ復号部と、
    オーディオデータを復号するオーディオ復号部と、
    前記オーディオ復号部にビデオの再生と同期を取るための同期信号を与える制御部とを含むことを特徴とする再生装置。
  7. 前記オフセット計算部は、多重化ストリーム内のビデオストリームとオーディオストリームの多重化位置のずれにもとづいて、編集単位の境界でタイトル時刻を所定の余裕時間だけずらした上で、ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算することを特徴とする請求項6に記載の再生装置。
  8. 複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定するステップと、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップとを含むことを特徴とする再生方法。
  9. ビデオストリームとオーディオストリームが多重化された多重化ストリームからビデオデータとオーディオデータを分離するステップと、
    複数の編集単位を含む多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を指定するステップと、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップと、
    オーディオデータを復号するステップと、
    オーディオデータを復号する際、ビデオの再生と同期を取るための同期信号を与えるステップとを含むことを特徴とする再生方法。
  10. 複数の編集単位を含むビデオストリームの再生操作を受け付け、ビデオストリームの再生開始位置を指定するステップと、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. ビデオストリームとオーディオストリームが多重化された多重化ストリームからビデオデータとオーディオデータを分離するステップと、
    複数の編集単位を含む多重化ストリームの再生操作を受け付け、多重化ストリームの再生開始位置を指定するステップと、
    ピクチャの表示タイムスタンプがタイトル時刻に対して単調増加するように、編集単位毎に表示タイムスタンプをオフセットするためのオフセット値を計算するステップと、
    ビデオストリームからピクチャを復号し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプを再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプと比較し、復号されたピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプが再生開始位置のピクチャのオフセット後の表示タイムスタンプよりも小さいピクチャは表示対象から外すステップと、
    オーディオデータを復号するステップと、
    オーディオデータを復号する際、ビデオの再生と同期を取るための同期信号を与えるステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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