JP4613495B2 - 前置増幅器 - Google Patents

前置増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP4613495B2
JP4613495B2 JP2004029841A JP2004029841A JP4613495B2 JP 4613495 B2 JP4613495 B2 JP 4613495B2 JP 2004029841 A JP2004029841 A JP 2004029841A JP 2004029841 A JP2004029841 A JP 2004029841A JP 4613495 B2 JP4613495 B2 JP 4613495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
stage
transistor
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004029841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005223638A (ja
Inventor
弘 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2004029841A priority Critical patent/JP4613495B2/ja
Publication of JP2005223638A publication Critical patent/JP2005223638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4613495B2 publication Critical patent/JP4613495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、前置増幅器に関する。
文献1(特開平10−284955号公報)には、光通信用前置増幅器が記載されている。光通信用前置増幅器は、ソース接地段からの出力を時間にわたって平均化して平均電圧を生成する回路を含む。平均電圧は、レベルシフトを行うソースフォロア段の電流源トランジスタの制御端子に加えられる。帰還トランジスタは、このソースフォロア段からの信号に応答して動作する。光通信用前置増幅器は、入力パワーに応じて変換利得を変更される。
文献2(特開平05−304422号公報)には、光通信用前置増幅器が記載されている。光通信用前置増幅器はソースフォロア段を含んでおり、このソースフォロア段はソース接地段からの出力を受ける。ソースフォロア段の出力は、入力信号と同相に変化しており、帰還トランジスタは、このソースフォロア段からの信号に応答して動作する。
特開平10−284955号公報 特開平05−304422号公報
文献1に記載された前置増幅器は平均化回路を含むので、この前置増幅器の周波数特性の低域にはカットオフ周波数が現れる。一方、文献2に記載された前置増幅器では、入力信号をビット毎に応答することができる。この光通信用前置増幅器では、ソースフォロア段のゲインは1未満であり、ソースフォロア段の出力振幅は小さい。
文献2の前置増幅器は入力信号をビット毎に応答できるけれども、信号光と共に受信される光ノイズに対する耐性が小さい。このノイズ耐性を向上するために様々な検討を行った結果、トランスインピーダンスの変化を大きくすることによって、前置増幅器のノイズ耐性を向上できることが明らかになった。
本発明は、上記の事項を鑑みて為されたものであり、トランスインピーダンスの変化を大きくできる前置増幅器を提供することを目的にする。
本発明の一側面によれば、前置増幅器は、(a)受光素子からの信号を受ける入力、該信号に応答した出力信号を提供する出力、および前記入力と前記出力との間に接続されたトランスインピーダンス部を含むトランスインピーダンスアンプと、(b)前記出力信号を受け、該出力信号と同相の信号を出力する第1の段と、(c)前記出力信号及び前記第1の段から出力される同相の信号を受け、前記出力信号及び前記第1の段から出力される同相の信号とは逆相の信号を提供する第2の段と、を備え、前記トランスインピーダンス部は、前記第2の段から出力される逆相の信号により制御される帰還トランジスタを含む。前記第1及び第2の段は、前記受光素子からの前記信号のクロック成分の周波数fSIGに対応する時定数より大きな時定数を示す回路を含まない。
前記第2の段は、第1の入力、第2の入力、出力、第1のトランジスタ、抵抗及び第2のトランジスタを含み、前記第1の入力は前記出力信号を受け、該第1のトランジスタのゲートに接続され、該第2の入力は前記第1の段の出力を受け該第2のトランジスタのゲートに接続され、該第1のトランジスタのソースは前記抵抗を介して該第2のトランジスタのドレイン及び該出力に接続されている。
第1の段は、トランスインピーダンスアンプの出力信号を受け、該出力信号と同相の信号を提供し、第2の段は、トランスインピーダンスアンプの出力信号及び第1の段から出力される同相の信号とは逆相の信号を提供する。帰還トランジスタは、該反転された信号を受けるので、前置増幅器は入力信号に対してビット毎に応答することができる。また、帰還トランジスタのゲートは、第1および第2の段を介して入力信号を受ける。帰還トランジスタが受ける信号の振幅を第1および第2の段を用いて調整できるので、トランスインピーダンス部のトランスインピーダンスは、ノイズ光による信号波形の変化にも応答して変更されることができる。
本発明の前置増幅器では、前記第1の段は、入力、出力、トランジスタ、及び抵抗を含むソースフォロワ回路を有しており、該入力は前記出力信号を受け該トランジスタのゲートに接続され、該トランジスタのソースは該抵抗及び該出力に接続されることができる。
第1の段のソースフォロア回路は、トランスインピーダンスアンプの出力からの信号に応答した同相信号を生成できる。
本発明の前置増幅器では、前記第2の段は、第1の入力、第2の入力、出力、第1のトランジスタ、及び第2のトランジスタを含み、前記第1の入力は前記出力信号を受け、該第1のトランジスタのゲートに接続され、該第2の入力は前記第1の段の出力を受け該第2のトランジスタのゲートに接続され、該第1のトランジスタのソースと該第2のトランジスタのドレイン及び該出力が接続されているようにしてもよい。
電流源は、第1の段からの信号に応答してソースフォロア回路に流れる電流を変化させる。抵抗素子はトランジスタと出力との間に設けられているので、第2の段は、トランスインピーダンスアンプの出力信号と同相でかつ第1の段から出力される同相の信号とは逆相の信号を提供する。
本発明の前置増幅器では、前記トランスインピーダンス部は、前記帰還トランジスタに並列して接続された抵抗素子を更に含むことができる。
この前置増幅器によれば、帰還トランジスタがカットオフするときでも、トランスインピーダンスが非常に高くなることを防止できる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、トランスインピーダンスの変化を大きくできる前置増幅器を提供できる。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の光受信器および前置増幅器に係わる実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、第1の実施の形態に係る光受信器を示す図面である。
前置増幅器1は、トランスインピーダンスアンプ3と、第1の段5と、第2の段7とを有している。トランスインピーダンスアンプ3は、入力3a、出力3b、ソース接地段9、およびトランスインピーダンス部11を含む。入力3aは、受光素子13からの入力信号IINを受ける。受光素子13は、光信号LINに応答した信号を生成する。ソース接地段9は入力3aに接続されている。出力3bは、該入力信号IINに応答した出力信号VOUTを提供する。トランスインピーダンス部11は、入力3aと出力3bとの間に接続されている。第1の段5は、出力信号VOUTを受け、該出力信号VOUTと同相の信号Vを出力しており、好適な実施例では、トランスインピーダンスアンプ3の出力3aからの信号VOUTを受けるソースフォロア回路15を含む。第2の段7は、出力信号VOUT及び第1の段5から出力される同相の信号を受け、出力信号VOUTと同相でかつ第1の段5から出力される同相の信号とは逆相の信号を提供する。また、第2の段7は、トランスインピーダンスアンプ3の出力3bからの信号VOUTおよびソースフォロア回路15の出力15aからの信号Vに応答して動作しており、トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTに対して反転した信号VCONTを提供する。トランスインピーダンス部11は、III−V化合物半導体電界効果トランジスタといった帰還トランジスタ17を含んでおり、帰還トランジスタ17は、第2の段7の出力7bからの信号VCONTを入力3cを介して受けるゲートを有する。
ソースフォロア回路15はトランスインピーダンスアンプ3の出力3aからの信号VOUTに応じた出力信号Vを提供し、第2の段7はトランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTに対して反転した信号VCONTを提供する。帰還トランジスタ17は、該反転された信号VCONTを受けるので、前置増幅器1は入力信号IINに対してビット毎に応答することができる。また、帰還トランジスタ17のゲート17aは、第1の段5および第2の段5を用いて出力信号
OUTから生成された制御信号VCONTを受ける。帰還トランジスタ17が受ける信号VCONTの振幅が第1の段5および第2の段5を用いて調整される。この調整により、トランスインピーダンス部11のトランスインピーダンスがノイズ光に応答して小さくなるようにできる。
この実施の形態によれば、トランスインピーダンスの変化を大きくできる前置増幅器1を提供できる。
図1に示されるように、前置増幅器1では、トランスインピーダンス部11は、帰還トランジスタ17に並列して接続された抵抗素子37を更に含むことができる。トランスインピーダンス部11の一端11aは、帰還トランジスタ17のソースおよびドレインの一方17b並びに抵抗素子37の一端37aに接続されている。トランスインピーダンス部11の他方11bは、帰還トランジスタ17のソースおよびドレインの他端17c並びに抵抗素子37の他端37bに接続されている。この前置増幅器1によれば、帰還トランジスタ37がカットオフするときでも、トランスインピーダンスが非常に高くなることを防止できる。
図2(A)は、一実施例である前置増幅器の回路図の一部を示す図面である。ソースフォロア段15および25が示されている。
図1および図2(A)を参照すると、前置増幅器1では、第2の段7は、第1の入力7a、出力7b、第2の入力7c、ソースフォロア回路25を含んでおり、ソースフォロア回路25は、III−V化合物半導体電界効果トランジスタといったトランジスタ19と、電流源21と、抵抗器といった抵抗素子23とを含んでいる。ソースフォロア回路25では、トランジスタ19、電流源21および抵抗素子23が直列に接続されている。電流源21は、第1の段5のソースフォロア回路15からの信号Vに応答した電流Iを生成する。トランジスタ19は、第2の段7の第1の入力7aに接続されたゲート19aと、抵抗素子23の一端23aに接続されたソース19bと、電源線29に接続されたドレイン19cとを有している。抵抗素子23の他端23bは、電流源21の一端21bおよび出力7bに接続されている。
電流源21の制御端子21aは信号Vを受けており、電流源21は、信号Vに応答してソースフォロア回路25に流れる電流Iを変化させる。抵抗素子23はトランジスタ19と出力7bとの間に設けられているので、第2の段7は、トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTに対して反転した出力信号VCONTを提供する。
図1および図2(A)を参照すると、前置増幅器1では、第1の段5は、第1の入力5aと、第1の出力5bと、ソースフォロア回路15とを有しており、ソースフォロア回路15は、III−V化合物半導体電界効果トランジスタといったトランジスタ31、抵抗素子33および抵抗素子35を含んでいる。ソースフォロア回路15では、トランジスタ31、抵抗素子33および抵抗素子35が直列に接続されている。第1の入力5aは、トランスインピーダンスアンプ3の出力3bからの信号VOUTを受ける。第1の出力5bは、第1の入力5aに受けた信号VOUTに応答した信号Vを提供する。トランジスタ31は、信号VOUTを受けるゲート31aと、電源線29に接続されたドレイン31bと、抵抗素子33の一端33aに接続されたソース31cとを有する。抵抗素子33の他端33bは、出力5bに接続されている。抵抗素子35の一端35aは、出力5bに接続
されている。抵抗素子35の他端35bは、接地といった別の電源線に接続されている。本実施例の第1の段5では、ソースフォロア回路15の出力は直列に接続された抵抗素子33および抵抗素子35から成る分圧回路の分圧出力に接続されている。
ソースフォロア回路15は、トランスインピーダンスアンプ3の出力3bからの信号VOUTに応答した同相信号Vを生成できる。
図1に示されるように、前置増幅器1は、トランスインピーダンスアンプ3の出力に接続された増幅回路43と、増幅回路43に基準信号VREFを提供するリファレンス回路45とをさらに含むことができる。増幅回路43は、信号入力43a、参照入力43b、正相出力43cおよび逆相出力43dを有しており、基準信号VREFを用いて信号VOUTを処理して正相信号Vおよび相補信号Vを出力する。また、光受信器41は、前置増幅器1と、フォトダイオードといった受光素子13とを含む。
図2(B)および図2(C)は、トランスインピーダンスアンプのソース接地段の実施例を示す図面である。ソース接地段9aおよび9bは、入力信号を受けるトランジスタ10を含んでおり、トランジスタ10のゲート10aは、入力INにおいて受光素子に電気的に接続されている。トランジスタ10は、負荷素子12を介して電源線18に接続されている。トランジスタ10のドレイン10bは負荷素子12の一端に接続されており、負荷素子12の他端は電源線18に接続されている。ソース接地段9aでは、負荷素子12は抵抗器12aを含む。また、ソース接地段9bでは、負荷素子12はトランジスタ12bを含んでおり、トランジスタ12bのソースとゲートは互いに接続されている。負荷素子12の一端は出力OUTに接続されている。ソース接地段9aおよび9bでは、例えば、負荷素子12とトランジスタ10との間にトランジスタ14を設けることができ、トランジスタ14のドレイン14bは出力OUTおよび負荷素子12の一端に接続されている。トランジスタ14のソース14cはトランジスタ10のドレイン10bに接続されている。トランジスタ14のゲート14aはバイアス回路16からバイアス電圧を受ける。トランジスタ10のソース10cは、ソース抵抗回路20を介して接地線22に接続されている。ソース接地段9aおよび9bは、入力INに受けた信号を増幅しており、また該増幅された信号を出力OUTに提供している。
図1に示されるように、前置増幅器1では、トランスインピーダンスアンプ3内の電流電圧変換回路47は、受光素子13からの光電流を電圧に変換する。電流電圧変換回路47の入力および出力には、トランスインピーダンス部11が接続されている。トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTは、第1の段5のソースフォロア段15に入力され、ソースフォロア段15の出力信号Vは、第2の段7に入力される。第2の段7の出力信号VCONTは、帰還トランジスタ17のゲート17aに提供される。
一実施例では、トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTはソースフォロア段15に入力されるので、ソースフォロア段15の出力信号Vの振幅は、トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTの振幅より小さく、例えば、比(V/VOUT)は0.1程度である。出力信号Vは、電流源のためのトランジスタ39のゲートに提供される。受光素子13への光入力のパワーが大きくなると、トランスインピーダンスアンプ3の出力信号VOUTのレベルは下がり、これに応答してソースフォロア段15の出力信号Vのレベルも下がる。例えば、出力信号 OUT のレベルが1ボルト下がるとき、出力信号 のレベルは0.1ボルトだけ下がる。故に、第2の段7の流れる電流の変化量IDIFFは、下記の式
K×((VGS39−VTH39−(VGS39−0.1−VTH39
で表される(シンボルVGS39はトランジスタ39のソース−ゲート電圧であり、シンボルVTH39はトランジスタ39の閾値である)。第2の段7の出力信号VCONTのレベルの変化VDIFFは、IDIFF×R23である(シンボルR23は抵抗素子23の等価抵抗値である)。この値VDIFFに応じて、出力信号VCONTのレベルは上昇する。つまり、受光素子13が受ける光パワーが大きくなると、前置増幅器1は次のように動作する。
(1)トランスインピーダンスアンプ3の出力における信号のレベルは下がる。
(2)電流源21の入力レベルは下がる。
(3)第2の段7の出力信号のレベルは上がる。
(4)トランスインピーダンスZは小さくなる。
この動作によれば、トランスインピーダンス部11を流れる分留電流が大きくなる。
前置増幅器1では、第1の段5および第2の段7は、前置増幅器1への入力信号のクロック成分の周波数fSIGに対応する時定数より大きな時定数を示す回路を含まないので、第1および第2の段5、7は、ビット毎に応答できる。また、第1の段5および第2の段7は、前置増幅器1への入力信号のバースト成分の周波数fBSTに対応する時定数より大きな時定数を示す回路を含まないので、前置増幅器1はバースト信号を処理することができる(fSIG>fBST)。
図3(A)は前置増幅器を示しており、前置増幅器51は、トランスインピーダンスアンプ53およびソースフォロア段55を有している。この前置増幅器51では、トランスインピーダンスアンプ53の出力信号は、単一のソースフォロア段55を介してトランスインピーダンス部に帰還される。トランスインピーダンス部への帰還信号のレベルの変化量は、トランスインピーダンスアンプ53およびソースフォロア段55によって決定される。
一方、前置増幅器1では、トランスインピーダンス部11への帰還信号のレベルの変化量は、第1の段5および第2の段7によって決定される。故に、前置増幅器1によれば、帰還信号のレベルの変化量を大きくできる。例えば、第1の段5および第2の段7を用いて、帰還信号の振幅を前置増幅器1の出力信号VOUTの振幅と同程度まで大きくできる。
この実施の形態によれば、トランスインピーダンスの変化を大きくできる前置増幅器1を提供できる。
また、前置増幅器1によれば、光ノイズに対する耐性を高めることができる。次いで、ノイズを含む光信号を受けた光受信器の動作を説明する。図4(A)は光電流の波形を示す図面である。図4(B)は、第2の段の出力信号(トランスインピーダンス部への入力信号)の波形を示す図面である。図4(C)はトランスインピーダンスアンプの出力信号の波形を示す図面である。図4(D)は、第1の段の出力信号の波形を示す図面である。
図4(A)に示されるように、受光素子が生成する光電流IINは、ハイレベルIHIGHおよびロウレベルILOW(消光レベル)を有している。この光電流IINの信号はノイズ成分N1を含んであり、ノイズ成分N1の大きさはINIである。図4(D)に示されるように、第1の段(ソースフォロア段)5の出力信号にはノイズ成分N2が現れる。第2の段7は、このノイズ成分N2を含む出力信号を処理して、ノイズ成分N3を含む出力信号を生成する。第1の段5および第2の段7によって調整された制御信号VCONTが、トランスインピーダンス部11に帰還される。前置増幅器1は、トランスインピーダンスの変化を大きくできる。ノイズ成分N3の振幅VN3が帰還トランジスタの閾値VTHより大きいとき、トランスインピーダンスが小さくなる。図4(C)は、トランスインピーダンスアンプ3の出力に現れる信号を示しており、出力信号VOUTに含まれるノイズ成分N4の振幅VN4が小さくなる。
図3(B)は、光電流の波形を示す図面である。図3(C)はトランスインピーダンスアンプの出力信号の波形を示す図面である。図3(D)は、トランスインピーダンスの変化を示す図面である。図3(E)は、ソースフォロア段の出力信号(トランスインピーダンス部への入力信号)の波形を示す図面である。
図3(A)に示される前置増幅器は、図4(A)に示される前置増幅器が受ける信号と同じ光電流IINを受ける。この光電流IINの信号は、ノイズ成分N1を含む。
(E)に示されるように、ソースフォロア段55の出力信号にはノイズ成分N5が現れる。ソースフォロア段55からの制御信号VCONTが、トランスインピーダンス部に帰還される。しかしながら、ノイズ成分N5の振幅VN5がトランジスタの閾値VTHより大きくないので、図3(D)に示されるようにトランスインピーダンスの変化は無い。故に、前置増幅器のトランスインピーダンスは最大値ZTMAXを示す。図3(C)は、トランスインピーダンスアンプ3の出力に現れる信号を示しており、出力信号VOUTは、振幅VN6を有するノイズ成分N6を含む。このノイズ成分の大きさVN6は、ZTMAX×INIである。
本実施の形態に係る前置増幅器によれば、トランスインピーダンスの変化を大きくできるので、ノイズ成分の振幅VN6は、ノイズ成分N4の振幅VN4より大きい。
以上説明したように、前置増幅器は、光受信器に用いられる。また、前置増幅器におけるトランスインピーダンスを制御するための帰還回路を備え、この帰還回路は、光受信用可変トランスインピーダンスアンプからの主信号と同相であって光信号のビットに応答する第1の電気信号を生成する第1の段と、該電気信号に応答する電流とこの電流源からの電流を受ける抵抗素子を用いて第2の電気信号を生成する第2の段とを含んでいる。トランスインピーダンスアンプのトランスインピーダンス部は、第2の段の電流源と抵抗素子との間のノードに接続されている。
前置増幅器では、帰還回路の第2の段内の電流源が該主信号に応答してダイナミックに動作するので、第2の段のゲインが該主信号と同相に変化する。
この前置増幅器は、主信号を平均化するための大きな時定数を有する回路を含まないので、直流レベルの信号(周波数ゼロHz)から動作することができ、広い周波数帯域を有する。
したがって、光受信器では、信号光に含まれるノイズ、特に光信号の消光レベルにおいて生じたノイズ(反射戻り光、バーストノイズ)に対する耐性が高められる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。例えば、抵抗素子は、トランジスタによって実現されることができる。また、第1段は、複数のソースフォロア段を含むことができる。さらに、第2の段の電流源は、本実施例に示された回路に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、第1の実施の形態に係る光受信器を示す図面である。 図2(A)は、一実施例である前置増幅器の回路図の一部を示す図面である。図2(B)および図2(C)は、トランスインピーダンスアンプのソース接地段の実施例を示す図面である。 図3(A)は前置増幅器を示す回路図である。図3(B)は、光電流の波形を示す図面である。図3(C)はトランスインピーダンスアンプの出力信号の波形を示す図面である。図3(D)は、トランスインピーダンスの変化を示す図面である。図3(E)は、ソースフォロア段の出力信号(トランスインピーダンス部への入力信号)の波形を示す図面である。 図4(A)は光電流の波形を示す図面である。図4(B)は、第2の段の出力信号(トランスインピーダンス部への入力信号)の波形を示す図面である。図4(C)はトランスインピーダンスアンプの出力信号の波形を示す図面である。図4(D)は、第1の段の出力信号の波形を示す図面である。
符号の説明
1…前置増幅器、3…トランスインピーダンスアンプ、3a…入力、3b…出力、5…第1の段、7…第2の段、9、9a、9b…ソース接地段、10…トランジスタ、11…トランスインピーダンス部、12…負荷素子、13…受光素子、14…トランジスタ、15…ソースフォロア回路、17…帰還トランジスタ、19…トランジスタ、21…電流源、22…接地線、23…抵抗素子、25…ソースフォロア回路、29…電源線、31…トランジスタ、31…抵抗素子、35…抵抗素子、37…抵抗素子、43…増幅回路、45…リファレンス回路、47…電流電圧変換回路

Claims (3)

  1. 受光素子からの信号を受ける入力、該信号に応答した出力信号を提供する出力、および前記入力と前記出力との間に接続されたトランスインピーダンス部を含むトランスインピーダンスアンプと、
    前記出力信号を受け、該出力信号と同相の信号を出力する第1の段と、
    前記出力信号及び前記第1の段から出力される同相の信号を受け、前記出力信号及び前記第1の段から出力される同相の信号とは逆相の信号を提供する第2の段と、
    を備え、
    前記トランスインピーダンス部は、前記第2の段から出力される逆相の信号により制御される帰還トランジスタを含み、
    前記第1及び第2の段は、前記受光素子からの前記信号のクロック成分の周波数fSIGに対応する時定数より大きな時定数を示す回路を含まず、
    前記第2の段は、第1の入力、第2の入力、出力、第1のトランジスタ、抵抗及び第2のトランジスタを含み、
    前記第1の入力は前記出力信号を受け、該第1のトランジスタのゲートに接続され、
    該第2の入力は前記第1の段の出力を受け該第2のトランジスタのゲートに接続され、該第1のトランジスタのソースは前記抵抗を介して該第2のトランジスタのドレイン及び該出力に接続されている、ことを特徴とする前置増幅器。
  2. 前記第1の段は、入力、出力、トランジスタ、及び別の抵抗を含むソースフォロワ回路を有しており、該入力は前記出力信号を受け該トランジスタのゲートに接続され、該トランジスタのソースは該別の抵抗及び該出力に接続されている、請求項1に記載の前置増幅器。
  3. 前記トランスインピーダンス部は、前記帰還トランジスタに並列に接続された抵抗を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の前置増幅器。
JP2004029841A 2004-02-05 2004-02-05 前置増幅器 Expired - Lifetime JP4613495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029841A JP4613495B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 前置増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004029841A JP4613495B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 前置増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005223638A JP2005223638A (ja) 2005-08-18
JP4613495B2 true JP4613495B2 (ja) 2011-01-19

Family

ID=34998940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004029841A Expired - Lifetime JP4613495B2 (ja) 2004-02-05 2004-02-05 前置増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4613495B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3167295A4 (en) * 2014-07-09 2018-01-17 Texas Instruments Incorporated Sensing current flowing through a capacitor

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5101131B2 (ja) 2007-02-23 2012-12-19 住友電工デバイス・イノベーション株式会社 電子回路
WO2008105257A1 (ja) * 2007-02-26 2008-09-04 Nec Corporation 高周波回路
JP2009017265A (ja) 2007-07-05 2009-01-22 Eudyna Devices Inc 電子回路
US8569674B2 (en) 2007-08-21 2013-10-29 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Multiplexed photocurrent monitoring circuit comprising current mirror circuits
DE102019205114B4 (de) * 2019-04-10 2022-02-10 Siemens Healthcare Gmbh Einstufiger Verstärker mit aktiver Rückwirkungskompensation

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05304422A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信用前置増幅器
JPH0661752A (ja) * 1992-08-07 1994-03-04 Fujitsu Ltd 光電変換用プリアンプ回路
JPH1065459A (ja) * 1996-08-22 1998-03-06 Fujitsu Ltd 電流−電圧変換回路
JPH10284955A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信用前置増幅器
JP2003142960A (ja) * 2001-11-07 2003-05-16 Fujitsu Ltd プッシュプル増幅回路
JP2003258580A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信回路

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05304422A (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信用前置増幅器
JPH0661752A (ja) * 1992-08-07 1994-03-04 Fujitsu Ltd 光電変換用プリアンプ回路
JPH1065459A (ja) * 1996-08-22 1998-03-06 Fujitsu Ltd 電流−電圧変換回路
JPH10284955A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Sumitomo Electric Ind Ltd 光通信用前置増幅器
JP2003142960A (ja) * 2001-11-07 2003-05-16 Fujitsu Ltd プッシュプル増幅回路
JP2003258580A (ja) * 2002-03-05 2003-09-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 光受信回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3167295A4 (en) * 2014-07-09 2018-01-17 Texas Instruments Incorporated Sensing current flowing through a capacitor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005223638A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5098617B2 (ja) プリエンファシス回路
US7259628B2 (en) Signal dependent biasing scheme for an amplifier
JP4779713B2 (ja) 光信号受信回路およびそれを用いた光信号受信装置
JP5630325B2 (ja) 利得可変差動増幅回路
US6031219A (en) Bias voltage supply circuit for photoelectric converting element and photodetection circuit
JP5459424B2 (ja) 光受信回路用信号増幅器
JP2020005124A (ja) トランスインピーダンスアンプ
JP4613495B2 (ja) 前置増幅器
JPH0661752A (ja) 光電変換用プリアンプ回路
US7221229B2 (en) Receiver circuit having an optical reception device
US20080159755A1 (en) Optical signal receiving apparatus
JP2007159020A (ja) 電流電圧変換回路
JP3058922B2 (ja) 広ダイナミックレンジ光受信器
JP2009232135A (ja) 光信号受信回路
JP4083551B2 (ja) 前置増幅器
JP6706105B2 (ja) トランスインピーダンスアンプおよび光信号受信装置
US20100028023A1 (en) Optical receiver
US20030001678A1 (en) Semiconductor amplifier circuit
US20050045807A1 (en) Photoelectric current and voltage converting circuit
JP6323921B2 (ja) 光受信回路
JP2003258580A (ja) 光受信回路
JP4597589B2 (ja) 光受信器
JP2001168374A (ja) 光電気変換回路
JP3826779B2 (ja) 光受信回路
JP2008243875A (ja) 発光素子駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100921

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4613495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250