JP2009017265A - 電子回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】参照信号を早期に安定させるとともに入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定させること。
【解決手段】本発明は、デジタル入力信号VAと参照信号Vrefとが入力する差動増幅回路14と、第1容量値を用いデジタル入力信号VAを平滑化する第1平滑回路21と、第1容量値より大きな第2容量値を用いデジタル入力信号VAを平滑化する第2平滑回路22と、第1平滑回路21と第2平滑回路22とのいずれかの出力を選択し参照信号Vrefとする第1スイッチS1と、を具備する電子回路である。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子回路及に関し、特に、入力信号と参照信号とが入力される差動増幅回路を有し、入力信号を平滑化した信号を参照信号として生成する電子回路に関する。
近年、PON(Passive Optical Network)方式のFTTH(Fiber to the home)が普及している。このシステムでは、各家庭から送信されてくる様々な振幅の光信号を受信し電気信号として増幅することが求められる。
図1は、例えば特許文献1に開示されているPON方式の光通信に用いられる受信回路である電子回路100の概略を示すブロック図である。フォトダイオード(PD)10等の受光素子は光信号を受信し電流を出力する。トランスインピーダンスアンプ(TIA)12はPD10の出力した電流信号を電圧信号に変換する。電子回路100は、差動増幅回路14、16および参照信号生成回路18を有している。差動増幅回路14は、TIA12の出力信号であり電子回路100への入力信号VAと、参照信号生成回路18が入力信号VAから生成した参照信号Vrefと、を差動増幅する。差動増幅回路16は差動増幅回路14の出力を飽和増幅し、差動出力信号VoutおよびVoutBを出力する。差動増幅回路16は、入力信号VAが参照信号Vrefより高ければ出力信号Voutとしてハイレベル、VoutBとしてローレベルを、入力信号VAが参照信号Vrefより低ければ出力信号Voutとしてローレベル、VoutBとしてハイレベルを出力する。このように、例えばPON方式の光通信に用いられる受信回路では、光信号の振幅が一定ではないため、入力信号の平均値に関係した信号を参照信号とし、参照信号と入力信号とを比較しハイレベル、ローレベルを出力する。
特開2005−223638号公報
従来の受信回路においては、参照信号が入力信号の平均値に安定するまで時間を要するため、入力信号が入力されてから一定時間をプリアンブルの期間とし、ダミーの信号を受信する。しかしながら、より高速な光通信を実現するためには、参照信号を早期に安定させ入力信号の平均値に関係した信号とすることが求められている。このように、参照信号を早期に安定させ、かつ入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定させることが求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、参照信号を早期に安定させるとともに入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定させることを目的とする。
本発明は、デジタル入力信号と参照信号とが入力する差動増幅回路と、第1容量値を用い前記デジタル入力信号を平滑化する第1平滑回路と、前記第1容量値より大きな第2容量値を用い前記デジタル入力信号を平滑化する第2平滑回路と、前記第1平滑回路と前記第2平滑回路とのいずれかの出力信号を選択し前記参照信号とする第1スイッチと、を具備することを特徴とする電子回路である。本発明によれば、第1平滑回路と第2平滑回路との時定数の差を大きくできるため、参照信号を早期に安定させるとともに入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定化させることができる。
上記構成において、前記電子回路は、第1容量素子および第2容量素子を具備する構成とすることができる。また、上記構成において、前記第1平滑回路は前記第1容量素子を有し、前記第2平滑回路は前記第2容量素子を有する構成とすることができる。さらに、上記構成において、前記第1平滑回路は前記第1容量素子を有し、前記第2平滑回路は前記第1容量素子および前記第2容量素子を有する構成とすることができる。これらの構成によれば、第1容量値および第2容量値を第1容量素子および第2容量素子を用い実現することができる。
上記構成において、前記第1スイッチは、デジタル入力信号が前記差動増幅回路に入力した後に、前記参照信号を前記第1平滑回路の出力信号から前記第2平滑回路の出力信号に切り換える構成とすることができる。この構成によれば、入力信号が差動増幅回路に入力した初期は、参照信号を早期に安定させることができる。また、その後入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定化させることができる。
上記構成において、前記第2平滑回路は、前記第2容量値の少なくとも一部の容量値を有するキャパシタと、第1抵抗値と前記第1抵抗値より大きい第2抵抗値とのいずれかを選択し前記キャパシタに結合する第2スイッチと、を有する構成とすることができる。この構成によれば、より早期に第1スイッチを切り換えることができる。
上記構成において、前記第1スイッチと前記第2スイッチとは同じタイミングで切り換わる構成とすることができる。これにより、電子回路を簡略化することができる。
上記構成において、前記第1平滑回路は、前記第1容量値により平滑化された信号を保持する保持回路を有する構成とすることができる。この構成によれば、時定数を早期に切り換えることができる。
上記構成において、前記参照信号を一定値に設定するリセット回路を有する構成とすることができる。この構成によれば、振幅の大きな入力信号の次に振幅の小さな入力信号が入力された場合も、参照信号は入力信号に対応することができる。
上記構成において、前記入力信号はトランスインピーダンスアンプの出力信号である構成とすることができる。
本発明によれば、第1平滑回路と第2平滑回路との時定数の差を大きくできるため、参照信号を早期に安定させるとともに入力信号としてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号を安定化させることができる。
まず、PON方式の通信システムについて説明する。図2(a)は、PON方式のブロック図である。局舎60内の局側通信装置62は、複数の家庭70aから70c内の各家庭側通信装置72と光ファイバである通信経路L1およびL2を介し接続されている。局側通信装置62とオプティカルスプリッタ74とは1本の通信経路L1で接続されている。オプティカルスプリッタ74と各家庭側通信装置72との間は各通信経路L2を介し接続されている。オプティカルスプリッタ74は、各家庭側通信装置72から各通信経路L2を介し入出力された信号を通信経路L1に結合する。通信経路L1の信号は局側通信装置62に入出力される。局側通信装置62は制御回路64、送信部66および受信部68を有している。送信部66は、各家庭側通信装置72に光信号を送信する送信回路である。受信部68は、各家庭側通信装置72からの光信号を受信する受信回路であり、例えば、図1に示した電子回路100を有している。制御回路64は送信部66および受信部68を制御する回路であり、例えば、受信部68にリセット信号を出力する。
図2(b)は、受信部68のPD10(図1参照)に入力される光信号を時間に対し示す模式図である。期間Ton1の間は家庭70aの家庭側通信装置72からの光信号が入力される。期間Toff1の間は光信号は入力されず、期間Ton2において家庭70bの家庭側通信装置(不図示)からの光信号が入力される。さらに、期間Toff2の間は光信号は入力されず、期間Ton3において家庭70cの家庭側通信装置(不図示)からの光信号が入力される。各家庭側通信装置72の出力信号の振幅および各通信経路L2での光信号の損失はそれぞれ異なる。このため、期間Ton1、Ton2およびTon3の光信号の振幅はそれぞれ振幅A1、A2およびA3と異なる。このように、PON用のPD12には、異なる家庭から光信号が異なる振幅で不定期に入力される。なお、期間Toff1およびToff2は通信経路L2を切り換える期間である。
次に比較例1に付いて説明する。図3を参照に、比較例1に係る電子回路102は、抵抗R0、キャパシタC0からなる平滑回路17を有している。平滑回路17は入力信号VAを平滑化して参照信号として差動増幅回路14に出力する。その他の構成は図1と同じである。平滑回路17が図1の参照信号生成回路18に相当する。
図4(a)および図4(b)は、比較例1に係る電子回路102の時間に対する入力信号VAと参照信号Vrefとを示した図である。図4(a)および図4(b)を参照に、期間Toffにおいて、PD10に光信号は入力されない。よって、入力信号VAは初期値である。期間Tonにおいて、PD10に光信号が入力され、入力信号VAが変動する。ある一定期間(プリアンブル期間Tpre)においては、オン、オフ信号(0、1信号)が交互に入力される。差動増幅回路14および差動増幅回路16は、参照信号Vrefに対し入力信号VAに対し大きいか小さいかでハイレベルまたはローレベルを出力信号VoutおよびVoutBとして出力する。このため、参照信号Vrefは早期に、入力信号VAの平均値Vmとなることが好ましい。しかしながら、図4(a)のように、平滑回路17の時定数が長いと、参照信号Vrefは早期には平均値Vmとはならない。このように、プリアンブル期間Tpre内に参照信号Vrefが安定化しない。一方、図4(b)のように、平滑回路17の時定数が短いと、参照信号Vrefはプリアンブル期間Tpre内に早期に平均値Vmとなるが、その後、入力信号VAの変動に同期し参照信号Vrefも変動してしまう。
このように、比較例1においては、参照信号Vrefを早期に平均値Vmに関係した信号とすることが難しい。よって、光信号のプリアンブル期間Tpreを短くすることができず、高速化の障害となる。
上記課題を解決するための比較例2について説明する。図5を参照に、平滑回路19は、スイッチS0、キャパシタC00、抵抗R01およびR02を有している。スイッチS0がオンすると、抵抗R01とR02が並列にキャパシタC00に結合する。一方、スイッチS0がオフすると、抵抗R02がキャパシタC00と結合する。これにより、スイッチS0がオンすると、平滑回路19は小さな時定数で入力信号を平滑化し参照信号Vrefとする。スイッチS0がオフすると、平滑回路19は大きな時定数で入力信号を平滑化し参照信号Vrefとする。スイッチS0をオンオフさせたときの時定数の差を大きくするためには、抵抗R1の抵抗値は抵抗値R02より大きくすることが好ましい。
図6(a)は、比較例2に係る電子回路104の時間に対する入力信号VAと参照信号Vrefとを示した図である。図6(b)はスイッチS0をスイッチするためのスイッチ信号SW0を示した図である。プリアンブル期間Tpreの初期は、スイッチ信号SW0はオン信号であり、スイッチS0はオンしている。これにより、平滑回路19は、小さい時定数τ1´で入力信号VAを平滑化し参照信号Vrefとする。よって、参照信号Vrefは早期に平均値Vmに近づく。時間t1において、スイッチ信号SW0はオフ信号となり、スイッチS0はオフする。これにより、平滑回路19は大きい時定数τ2´で入力信号を平滑化し参照信号Vrefとする。これにより、入力信号VAが変動しても、入力信号VAの変動に同期し参照信号Vrefが変動することを抑制できる。
しかしながら、比較例2においては、入力信号VAを時定数τ1´と時定数τ2´とで平滑化する場合、いずれもキャパシタC00を用いている。このため、参照信号Vrefの安定化のためには、キャパシタC00の容量値をあまり小さくすることはできない。これにより、時定数τ1´をあまり小さくはできない。よって、参照信号Vrefの早期安定化が難しい。例えば、出力信号Voutを用い、クロック抽出を行うシステムの場合、プリアンブル期間の中でクロック抽出期間を確保することが求められる。この場合には、参照信号Vrefのさらなる早期安定化が求められる。比較例2では、このような要求に応えることができない場合がある。
一方、時定数τ1´の観点からは、キャパシタC00の容量値はあまり大きくすることもできない。これにより、時定数τ2´をあまり大きくはできない。よって、図6(a)の期間Tbのように、入力信号VAにローレベルが続いた場合、参照信号Vrefは時定数τ2´で低下してしまう。このように、参照信号Vrefが不安定になってしまう。このような課題を解決するための実施例を以下に説明する。
図7は実施例1に係る電子回路106のブロック図である。電子回路106は、差動増幅回路14、16、第1平滑回路21、第2平滑回路22、第1スイッチS1および制御回路20を有している。差動増幅回路14には、デジタル入力信号VAと参照信号Vrefとが入力し、差動増幅する。差動増幅回路16は差動増幅回路14の出力を飽和増幅し出力信号VoutおよびVoutBを出力する。第1平滑回路21と第2平滑回路22とは並列に接続されている。
第1平滑回路21は、入力信号VAが入力する入力ノードN0と第1平滑回路21の出力ノードN1との間に直列に抵抗R1が接続されている。出力ノードN1とグランドとの間にキャパシタC1が接続されている。これにより、第1平滑回路21は、入力信号VAを抵抗R1とキャパシタC1とから規定される第1時定数τ1で平滑化する。第2平滑回路22は、入力ノードN0と第2平滑回路22の出力ノードN2との間に直列に抵抗R2が接続されている。出力ノードN2とグランドとの間にキャパシタC2が接続されている。これにより、第2平滑回路22は、入力信号VAを抵抗R2とキャパシタC2とから規定される第2時定数τ2で平滑化する。ここで、抵抗R2の抵抗値(第2抵抗値)は抵抗R1の抵抗値(第1抵抗値)より大きく、キャパシタC2の容量値(第2容量値)はキャパシタC1の容量値(第1容量値)より大きくする。これにより、第2時定数τ2は第1時定数τ1より大きくなる。第1スイッチS1は、第1平滑回路21と第2平滑回路22とのいずれかの出力を選択し参照信号Vrefとする。制御回路20は参照信号Vrefを第1平滑回路21の第1出力信号Vref1から第2平滑回路22の第2出力信号Vref2に切り換える第1スイッチ信号SW1を第1スイッチS1に出力する。
比較例2においては、2つの時定数τ1´とτ2´を用いる場合、容量値は同じで抵抗値の違いで時定数を異ならせていた。このため、2つの時定数τ1´とτ2´とを独立には決定できない。実施例2によれば、第1時定数τ1は第1容量値と第1抵抗値により規定され、第2時定数τ2は第2容量値と第2抵抗値により規定されている。よって、第1時定数τ1をより小さく第2時定数τ2をより大きくできる。
図8(a)は実施例1に係る電子回路106の時間に対する入力信号VAと参照信号Vrefとを示した図である。図8(b)は第1スイッチS1をスイッチするための第1スイッチ信号SW1を示した図である。プリアンブル期間Tpreの初期は、第1スイッチ信号SW1は“1”であり、第1スイッチS1は第1平滑回路21の第1出力信号Vref1を選択する。これにより、参照信号Vrefは、比較例1の時定数τ1´より小さい時定数τ1で入力信号VAを平滑化した信号となる。よって、参照信号Vrefは比較例2より早期に平均値Vmに近づく。第1スイッチS1は、入力信号VAが差動増幅回路14に入力した後の時間t1において、参照信号Vrefを第1平滑回路21の第1出力信号Vref1から第2平滑回路22の第2出力信号Vref2に切り換えている。つまり、時間t1において、第1スイッチ信号SW1は“2”となり、第1スイッチS1は第2平滑回路22の第2出力信号Vref2を選択する。これにより、参照信号Vrefは、比較例2の時定数τ2´より大きい時定数τ2で入力信号VAを平滑化した信号となる。よって、期間Tbのように、入力信号VAとしてローレベルが続いた場合も、参照信号Vrefを比較例2に比べより安定化させることができる。
以上のように、実施例1によれば、第1時定数τ1と第2時定数τ2との差を大きくできるため、参照信号Vrefを早期に安定させるとともに入力信号VAとしてハイレベルまたはローレベルが連続して入力した場合においても参照信号Vrefを安定化させることができる。
実施例1は、第1平滑回路21が第1容量値および第1抵抗値により入力信号を第1時定数τ1で平滑化し、第2平滑回路22が第2容量値および第2抵抗値により入力信号を第2時定数τ2で平滑化する例であったが、第1平滑回路21は、第1容量値を用い入力信号VAを平滑化し、第1平滑回路21は第1容量値より大きい第2容量値を用い入力信号VAを平滑化すればよい。
図9は実施例2に係る電子回路108のブロック図である。実施例1に対し、第2平滑回路22は、キャパシタC2、抵抗R21、R22および第2スイッチS2を有する。抵抗R21は入力ノードN0と出力ノードN2との間に接続されている。抵抗R22は、抵抗R21と並列に入力ノードN0と出力ノードN2との間に接続されている。キャパシタC2は、第2容量値を有し、出力ノードN2とグランドとの間に接続されている。第2スイッチS2は、抵抗R22を出力ノードN2に接続するまたは遮断する。制御回路20は、第2スイッチ信号SW2を用い第2スイッチS2を制御する。その他の構成は、実施例1の図7と同じである。
実施例1では、キャパシタC2を抵抗R2を介し充電する。よって、第1スイッチS1が第2平滑回路22を選択するように切り換わった際、キャパシタC2が十分に充電されていない場合もある。この場合、参照信号Vrefは安定しない。参照信号Vrefが安定に第1スイッチS1をスイッチするためには、出力ノードN1とN2との電位がほぼ同じであることが好ましい。このため、キャパシタC2が充電されるまで第1スイッチS1をスイッチできなくなってしまう。
実施例2によれば、第2スイッチS2がオンしているとき、キャパシタC2を充電する際の入力ノードN0と出力ノードN2との間の抵抗値は小さくなる。特に、抵抗R22の抵抗値を抵抗R21の抵抗値より小さくすることにより、キャパシタC2の充電を早期に行うことができる。その後、第2スイッチS2をオフすることにより、入力ノードN0と出力ノードN2との間の抵抗値が大きくなる。よって、第2平滑回路22の第2時定数τ2を大きくすることができる。このように、実施例2によれば、実施例1に比べ、より早期に第1スイッチS1を第1平滑回路21から第2平滑回路22に切り換えることができる。
第2スイッチS2は、第1抵抗値と第1抵抗値より大きい第2抵抗値とのいずれかを選択しキャパシタC2に結合すればよい。実施例2では、抵抗R21と抵抗R22とを並列接続した抵抗値が第1抵抗値、抵抗R21の抵抗値が第2抵抗値に相当する。また、第2スイッチS2は、第1抵抗から第2抵抗に切り換えるスイッチである。
図10(a)は実施例2に係る電子回路108の時間に対する入力信号VAと参照信号Vrefとを示した図である。図10(b)は第1スイッチS1をスイッチするための第1スイッチ信号SW1を示した図である。図10(c)は第2スイッチS2をスイッチするための第2スイッチ信号SW2を示した図である。第2スイッチS2は入力ノードN0と出力ノードN2とがほぼ同じ電位になったときにオフすることが好ましい。実施例2では、制御回路20は、第1スイッチS1が第1平滑回路21の出力から第2平滑回路22の出力に切り換える第1スイッチ信号SW1と第2スイッチS2をオフする第2スイッチ信号SW2とを同じタイミングで出力している。第1スイッチS1と第2スイッチS2を同じタイミングで切り換える必要はないが、このように第1スイッチS1と第2スイッチS2とは同じタイミングで切り換わることにより、制御回路20を簡略化することができる。
図11は実施例3に係る電子回路110のブロック図である。実施例2の図9に対し、第1平滑回路21は、ノードN1と第1スイッチS1との間にピークホールド回路23(保持回路)を有している。ピークホールド回路23は、第1時定数τ1で平滑化した信号Vref3に基づいて保持された信号を第1平滑回路21の第1出力信号Vref1として出力する。例えば、ノードN1の信号Vref3のピークを保持し出力する。第2平滑回路22の出力ノードN2にディスチャージ回路30が接続されている。ディスチャージ回路30(リセット回路)は、出力ノードN2をディスチャージする。これにより、参照信号Vrefを一定値に設定することができる。その他の構成は実施例2の図9と同じである。
まず、ピークホールド回路23を設ける効果について説明する。図12は実施例3に係る電子回路110の入力信号VAと参照信号Vrefとを示した図である。図12を参照に、参照信号Vrefは第1時定数τ1で入力信号VAに追従し早期に立ち上がる。入力信号VAがローレベルの場合も、ピークホールド回路23が参照信号Vrefのピークを保持する。このため、図12のAのように入力信号VAがローレベルのときも参照信号Vrefは低下しない。よって、実施例2に比べ、参照信号Vrefを早期に入力信号VAの平均値Vmとし、第1時定数τ1から第2時定数τ2に早期に切り換えることができる。
実施例3では、ピークホールド回路23はノードN1の信号Vref3の極大値を保持し、第1スイッチS1に出力しているが、極大値に近い値を保持し第1スイッチS1に出力してもよい。
次に、ディスチャージ回路30の機能と効果について説明する。図13(a)および図13(b)はディスチャージ回路30が設けられていない場合の入力信号VAと参照信号Vrefとのタイミングチャートである。図13(a)は、振幅の大きい信号が入力される期間Ton1、信号が入力されない期間Toff、振幅の小さな信号が入力される期間Ton2を示している。ディスチャージ回路30が設けられていない場合、第2時定数τ2が大きいため、期間Toffにおいても、参照信号Vrefは、平均値Vm1に近い値を保持してしまう。このため、期間Ton2において、振幅の小さい信号が入力された場合、図13(a)のBのように、参照信号Vrefが入力信号VAに対応することができない。
図13(b)は、振幅の小さい信号が入力される期間Ton2、信号が入力されない期間Toff、振幅の大きな信号が入力される期間Ton3を示している。期間Toffの参照信号Vrefが期間Ton2の平均値Vm2に保持されていても、期間Ton3において、振幅の大きな入力信号VAが入力されるため、参照信号Vrefは入力信号VAに対応することができる。
以上のように、ディスチャージ回路30が設けられていない場合、振幅の大きな入力信号VAの後に振幅の小さな信号が入力されると、参照信号Vrefが入力信号VAに対応できない。そこで、ディスチャージ回路30を用い、参照信号Vrefを初期値に戻す。
図14(a)および図14(b)はディスチャージ回路30を用い参照信号Vrefをリセットする場合の入力信号VAと参照信号Vrefとのタイミングチャートである。期間Toffにおいて、ディスチャージ回路30は出力ノードN2を接地し、参照信号Vrefを初期化する。これにより、図14(a)のように、期間Ton1において、振幅の大きな信号が入力された後、期間Ton2において、振幅の小さな信号が入力された場合も、参照信号Vrefは入力信号VAに対応することができる。また、例えば、PON方式用のリミットアンプには、シグナルディテクト機能を有する場合がある。この機能は、入力信号が所定レベルを越えた場合または所定レベルを下回った場合、入力信号が途切れたとアラームを出す機能である。この機能を用いる場合、入力信号の振幅によらず、基準レベルを合わせるため、参照信号Vrefは期間Toffにおいて、初期値にすることが好ましい。よって、図14(b)のように、振幅の小さな入力信号VAの後、振幅の大きな入力信号NAが入力された場合も参照信号Vrefを初期値に戻すことが好ましい。
このように、ディスチャージ回路30は、参照信号Vrefを一定値に設定することが好ましい。これにより、参照信号Vrefを図14(a)および図14(b)のように、リセットすることができるため、図13(a)で説明したように、期間Ton2において、参照信号Vrefが入力信号VAの平均値Vm2を上回ることがない。
参照信号Vrefの一定値は、入力信号VAの初期値であることが好ましい。ここで、初期値とは、入力信号VAとして初期の直流電圧が入力された場合の参照信号Vrefである。例えば、図11において、PD10に光信号が入力されていないとき、TIA12が出力する電圧を入力信号VAとして無限時間経過の参照信号Vrefに相当する。実施例1では、初期値は入力信号VAのローレベルに相当する。
図15は実施例4に係る電子回路112のブロック図である。実施例3に対し、差動増幅回路16と差動増幅回路14との間に差動増幅回路24が設けられている。これにより、実施例3より大きな出力を行うことができる。
第1平滑回路21は、差動増幅回路26、28、抵抗R11、R12およびキャパシタC1を有する。差動増幅回路26には入力信号VAと差動増幅回路28の出力ノードN1の信号Vref3とが入力する。差動増幅回路26は入力信号VAと参照信号Vrefとを差動増幅し、差動信号を抵抗R11およびR12を介し差動増幅回路28に出力する。差動増幅回路28の2つの入力はキャパシタC1により互いに接続されている。差動増幅回路28は差動増幅回路26の出力信号を差動増幅し信号Vref3をピークホールド回路23に出力する。ピークホールド回路23は信号Vref3に関係した第1出力信号Vref1を出力する。これにより、第1平滑回路21は、入力信号VAを、抵抗R11、R12およびキャパシタC1に関係した第1時定数により平滑化し、ピークホールド回路23により保持された第1出力信号Vref1を出力する。
第2平滑回路22は、第1平滑回路21、抵抗R31、R32、第2スイッチS2およびキャパシタCoutを有している。第1平滑回路21のノードN1と第2出力回路22の出力ノードN2との間に抵抗R31および抵抗R32が並列に接続されている。抵抗R32とノードN1との間には第2スイッチS2が接続されている。出力ノードN2はキャパシタCoutを介し接地されている。実施例4においては、第2平滑回路22の第2時定数τ2は、第1時定数τ1と抵抗R31およびキャパシタCoutとにより規定される。そして、第2スイッチS2をオンすることにより、キャパシタC2を早期に充電することができる。一方、第2スイッチS2をオフすることにより、第2時定数τ2を大きくすることができる。このように、第2時定数τ2を規定する第2容量値の一部は、第1平滑回路21のキャパシタC1の容量値を含んでいてもよい。言い換えれば、キャパシタCoutは、第2容量値の少なくとも一部の容量値を有している。このように、実施例1から3のように、第1平滑回路21は、第1容量素子としてキャパシタC1を有し、第2平滑回路22は第2容量素子としてキャパシタC2を有してもよいし、実施例4のように、第1平滑回路21は第1容量素子としてキャパシタC1を有し、第2平滑化回路は第1容量素子であるキャパシタC1と第2容量素子としてキャパシタCoutとを有してもよい。ピークホールド回路23、第1スイッチS1およびディスチャージ回路30の機能は実施例3と同じである。
制御回路20は、抵抗R5、R6、ピークホールド回路36、ヒステリシス比較器34、AND回路38、42およびタイマー40を有している。差動増幅回路14の出力信号A3+、A3−の間に抵抗R5、R6が接続されている。ピークホールド回路36は、信号A3+のピークを保持し、ヒステリシス比較器34に出力する。抵抗R5とR6とで抵抗分割された信号がヒステリシス比較器34の他方の入力に入力する。ヒステリシス比較器34は、信号A3+が信号A3+の極大値の一定割合以上となると信号SDとしてハイレベルを出力する。AND回路38はリセット信号Resetがローレベル(リセットをしていない)でかつ信号SDがハイレベルのとき信号SELとしてハイレベルを出力する。AND回路42には、信号SELと信号SELをタイマー40で遅延させた信号とが入力する。AND回路42は、信号SELがハイレベルとなって、一定時間後に第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2としてハイレベルを出力する。第1スイッチS1は、第1スイッチ信号SW1がローレベルとき第1平滑回路21の第1出力信号Vref1を選択し、ハイレベルのとき第2平滑回路22の第2出力信号Vref2を選択する。第2スイッチS2は第2スイッチ信号SW2がハイレベルのときオフし、ローレベルのときオンする。
増幅回路32にはリセット信号Resetが入力する。リセット信号Resetはハイレベルとなると対応する回路をリセットする信号である。増幅回路32の出力は、ピークホールド回路23、36に入力する。リセット信号Resetがハイレベルになると、ピークホールド回路23、36はリセットされ、ピークホールド回路23、36がそれぞれ保持していた極大値はリセットされる。増幅回路32の出力は、ディスチャージ回路30に入力する。リセット信号Resetがハイレベルになると、ディスチャージ回路30は出力ノードN2を接地する。これにより、キャパシタCoutに蓄積されていた電荷が放電する。
図16は、実施例4に係る電子回路112のタイミングチャートである。期間Ton1および期間Ton2は、光信号がPDに入力する期間であり、期間Ton1は入力信号VAの振幅が大きく、期間Ton2は入力信号VAの振幅が小さい。時間t2において、期間Ton1から期間Toffに切り換わり、時間t3において、期間Toffから期間Ton2に切り換わる。期間Ton1からToffに切り換わった初期の期間Tdは光信号の立下り期間であり、例えば12.8n秒である。期間ToffからTon2に切り換わる直前の期間Tuは光信号の立ち上がり期間であり、例えば12.8n秒である。期間Ton2の初期にはプリアンブル期間Tpreが設けられている。
期間Ton1においては、リセット信号Resetはローレベル、信号SDはハイレベルとなっている。よって、AND回路38はハイレベルを出力しており、AND回路42はハイレベルを出力している。すなわち、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はハイレベルを出力している。これにより、第1スイッチS1は参照信号Vrefとして第2出力信号Vref2を選択し、第2スイッチS2はオフしている。参照信号Vrefは入力信号VAのほぼ平均値となっている。出力信号Voutは、入力信号VAと参照信号Vrefとの比較結果によりハイレベルまたはローレベルとして出力される。
時間t2からリセット信号Resetが切り換わる時間t4までの期間Trst1は例えば、12.8n秒から17.6n秒の間である。期間Trst1では、出力信号Voutは不確かである。つまり、ハイレベルまたはローレベルにある。時間t4において、リセット信号Resetがハイレベルとなると信号SDはローレベルとなり、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はローレベルとなる。これにより、ピークホールド回路23、36はリセットされる。ディスチャージ回路30は出力ノードN2を接地する。第1スイッチS1は第1出力信号Vref1を選択し、第2スイッチS2はオンする。これにより、参照信号Vrefはリセットされる。リセット信号Resetのハイレベルの期間Trst2は例えば8n秒以下である。
時間t5において、リセット信号Resetがローレベルとなっても、信号SD、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はローレベルのままである。ピークホールド回路36は時間t4においてリセットされているため、ピークホールド回路36の出力は初期値(例えば0V)のままである。このとき、ヒステリシス比較器34はローレベルを出力する。よって、信号SD、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はローレベルである。
時間t6において、入力信号VAが参照信号Vrefより大きくなると、信号A3+はプラスとなり、ピークホールド回路36は信号A3+の最大値を出力する。信号A3nは信号A3+より低くなる。よって、ヒステリシス比較器34は信号SDとしてハイレベルを出力する。しかしながら、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2は、タイマー40の保持期間Ttimeの間はローレベルのままである。保持期間Timeの間は、第1スイッチS1は第1出力信号Vref1を選択し参照信号Vrefとしているため、参照信号Vrefは短い時定数で安定する。また、第2スイッチS2はオンしており、キャパシタCoutは抵抗R31およびR32を介し充電される。このため、キャパシタCoutを短い時定数で充電することができる。
時間t1において、保持時間Ttimeが経過すると、AND回路42はハイレベルを出力する。よって、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2は、ハイレベルとなる。これにより、第1スイッチS1は第2出力信号Vref2を参照信号Vrefとして選択する。また、第2スイッチS2はオフする。よって、参照信号Vrefは長い時定数で安定する。
なお、入力信号VAの大小により時間t6およびt1はシフトする。このため、信号SDや第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2の切換タイミングも図16中の破線のようにシフトしてしまう。このため、プリアンブル期間Tpreが終了した後に第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2の切換が生じてしまうことがある。実施例4によれば、仮に第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2の切換前にプリアンブル期間Tpreが終了した場合であっても、第1出力信号Vref1により参照信号Vrefは早期に安定化しているため、プリアンブル期間Tpre後の通信が始まっても十分に対応することができる。
図17(a)から図17(c)は、実施例1に係る電子回路112のシミュレーション結果である。シミュレーションでは、キャパシタCoutの容量値を1nF、抵抗R31およびR32の抵抗値をそれぞれ5Ωおよび1.6kΩとした。また、第1出力信号Vref1の時定数は2n秒とした。図17(a)は時間に対する入力信号VAおよび参照信号Vref、図17(b)はリセット信号Reset、信号SD、第1スイッチ信号SW1、第2スイッチ信号SW2、図17(c)は出力信号VoutおよびVoutBを示している。期間Ton1は入力信号VAの振幅が大きく、期間Ton2は入力信号VAの振幅が小さい。入力信号VAが入力する前は、リセット信号Resetおよび信号SDはローレベル、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はハイレベルである。入力信号VAが入力された際、参照信号Vrefは、入力信号VAを短い時定数で平滑化した第1出力信号Vref1であり、参照信号Vrefは、早期に入力信号VAのほぼ平均値となる。
時間t6において、信号SDがハイレベルとなった後、保持期間Ttime後の時間t1において、第1スイッチ信号SW1および第2スイッチ信号SW2はローレベルとなる。これにより、参照信号Vrefは入力信号VAを長い時定数で平滑化した第2出力信号Vref2となる。よって、時間t2以降の期間Toffにおいても参照信号Vrefは急激には低下しない。時間t4において、リセット信号Resetがハイレベルとなると、信号SDはローレベルとなり、第1スイッチ信号SW1および第2リセット信号SWはハイレベルとなる。よって、時間t3において入力信号VAが入力する際は、参照信号Vrefは、入力信号VAを短い時定数で平滑化した第1出力信号Vref1であり、参照信号Vrefは、早期に入力信号VAのほぼ平均値となる。図示されていないが、信号SDがハイレベルになってから保持時間Ttime後に参照信号Vrefは第2平滑回路22の第2出力信号Vref2に切り換わる。
以上のように、実施例4によれば、第1平滑回路21と第2平滑回路22との時定数の差を大きくできるため、参照信号Vrefを早期に安定させることができる。さらに、参照信号Vrefを安定化することができる。
図18は、実施例5に係る電子回路114のブロック図である。実施例5においては、第1出力信号Vref1と第2出力信号Vref2とが差動増幅回路15に入力される。差動増幅回路15は第1出力信号Vref1と第2出力信号Vref2とを選択する第1スイッチS1の機能も有している。その他の構成は実施例1と同じである。
実施例1から実施例5において、入力信号VAとしてTIA12の出力信号である場合を例に説明した。しかしながら、入力信号VAはTIAの出力信号以外の場合でもよい。また、PON方式の光通信に用いる増幅回路の場合、特に、振幅の異なる信号が入力されるため実施例1から実施例5の電子回路を用いることが好ましい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は従来例に係る電子回路の回路図である。 図2(a)はPON方式のブロック図、図2(b)はPON方式の光通信の時間に対する光信号の模式図である。 図3は比較例1に係る電子回路の回路図である。 図4(a)および図4(b)は比較例に係る電子回路の時定数が大きい場合、小さい場合のタイミングチャートである。 図5は比較例2に係る電子回路の回路図である。 図6(a)および図6(b)は比較例2に係る電子回路のタイミングチャートである。 図7は実施例1に係る電子回路の回路図である。 図8(a)および図8(b)は実施例1に係る電子回路のタイミングチャートである。 図9は実施例2に係る電子回路の回路図である。 図10(a)から図10(c)は実施例2に係る電子回路のタイミングチャートである。 図11は実施例3に係る電子回路の回路図である。 図12は実施例3に係る電子回路のタイミングチャートである。 図13(a)および図13(b)は、実施例3においてリセットを行わない場合のタイミングチャートである。 図14(a)および図14(b)は、実施例3においてリセットを行う場合のタイミングチャートである。 図15は実施例4に係る電子回路の回路図である。 図16は実施例4に係る電子回路のタイミングチャートである。 図17(a)から図17(c)は実施例4に係る電子回路の各信号のシミュレーション結果を示す図である。 図18は実施例5に係る電子回路の回路図である。
符号の説明
10 フォトダイオード
12 TIA
14、16 差動増幅回路
20 制御回路
21 第1平滑回路
22 第2平滑回路
23 ピークホールド回路
S1 第1スイッチ
S2 第2スイッチ

Claims (10)

  1. デジタル入力信号と参照信号とが入力する差動増幅回路と、
    第1容量値を用い前記デジタル入力信号を平滑化する第1平滑回路と、
    前記第1容量値より大きな第2容量値を用い前記デジタル入力信号を平滑化する第2平滑回路と、
    前記第1平滑回路と前記第2平滑回路とのいずれかの出力信号を選択し前記参照信号とする第1スイッチと、
    を具備することを特徴とする電子回路。
  2. 前記電子回路は、第1容量素子および第2容量素子を具備することを特徴とする請求項1記載の電子回路。
  3. 前記第1平滑回路は前記第1容量素子を有し、
    前記第2平滑回路は前記第2容量素子を有することを特徴とする請求項2記載の電子回路。
  4. 前記第1平滑回路は前記第1容量素子を有し、
    前記第2平滑回路は前記第1容量素子および前記第2容量素子を有することを特徴とする請求項2記載の電子回路。
  5. 前記第1スイッチは、デジタル入力信号が前記差動増幅回路に入力した後に、前記参照信号を前記第1平滑回路の出力信号から前記第2平滑回路の出力信号に切り換えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の電子回路。
  6. 前記第2平滑回路は、前記第2容量値の少なくとも一部の容量値を有するキャパシタと、第1抵抗値と前記第1抵抗値より大きい第2抵抗値とのいずれかを選択し前記キャパシタに結合する第2スイッチと、を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の電子回路。
  7. 前記第1スイッチと前記第2スイッチとは同じタイミングで切り換わることを特徴とする請求項6記載の電子回路。
  8. 前記第1平滑回路は、前記第1容量値により平滑化された信号を保持する保持回路を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の電子装置。
  9. 前記参照信号を一定値に設定するリセット回路を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の電子回路。
  10. 前記入力信号はトランスインピーダンスアンプの出力信号であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の電子回路。
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