JPWO2019163135A1 - 信号検出回路、光受信器、親局装置および信号検出方法 - Google Patents

信号検出回路、光受信器、親局装置および信号検出方法 Download PDF

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Abstract

信号検出回路(110)は、入力差動信号から直流電圧を除去する第1の直流電圧除去部(114)と、入力差動信号の振幅を調整するリミッティングアンプ(112)と、振幅調整後の入力差動信号に基づいて内部リセット信号を生成するリセット信号生成部(118)と、直流電圧を除去した信号にバイアス電圧を印加して検出用差動信号を生成する第1のバイアス電圧印加部(115)と、検出用差動信号に基づいてパケット信号の入力を示す状態を保持し、内部リセット信号に基づき保持を解除することにより、パケット検出信号を生成するフリップフロップ回路(120)と、を備え、リセット信号生成部は、振幅調整後の入力差動信号に基づく差動信号を単相信号へと変換する差動単相変換回路と、単相信号の電圧を保持する電圧保持回路と、電圧保持回路が保持する電圧と閾値電圧とを比較した結果に基づいて内部リセット信号を生成する電圧比較回路と、を備える。

Description

本発明は、バースト送信される光信号の先頭および末尾を検出する信号検出回路、光受信器、親局装置および信号検出方法に関する。
バースト送信される光信号を検出する従来の回路の例が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された信号検出回路は、PON(Passive Optical Network)システムと呼ばれる1対多光通信システムの親局装置であるOLT(Optical Line Terminal:光加入者線終端装置)において、子局装置であるONU(Optical Network Unit:光ネットワーク装置)からバースト送信される光信号を検出する。
特許文献1に記載の信号検出回路は、子局装置からバースト送信された光信号であるバースト状のパケット光信号の先頭部分を示す波形の信号が入力されると出力信号の状態をラッチするフリップフロップ回路を備る。特許文献1に記載の信号検出回路は、パケット光信号の入力開始をフリップフロップ回路で検出し、パケット光信号の入力が無くなるとフリップフロップ回路をリセットして次のパケット光信号の入力を待つ。
特開2015−88850号公報
特許文献1に記載の信号検出回路においてフリップフロップ回路のリセット信号を生成するリセット信号生成部は、入力信号の振幅を時間軸に対して積分し、積分処理で求めた値を閾値判定することによりリセット信号を生成する。そのため、特許文献1に記載の信号検出回路では、高速応答特性とSNR(Signal−to−Noise Ratio)の劣化による誤動作可能性の特性とがトレードオフの関係にあり、高速応答特性を高めようとすると誤動作の発生頻度が高まる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、誤動作の発生頻度が高まるのを抑制しつつ高速応答特性を高めることが可能な信号検出回路を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる信号検出回路は、バースト状のパケット信号を含む入力差動信号から直流電圧を除去する第1の直流電圧除去部と、入力差動信号の振幅を調整する振幅調整部と、振幅調整部で振幅が調整された後の入力差動信号に基づいてパケット信号の先頭及び終了後に内部リセット信号を生成するリセット信号生成部と、を備える。また、信号検出回路は、第1の直流電圧除去部で直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加して検出用差動信号を生成する第1のバイアス電圧印加部と、検出用差動信号に基づいてパケット信号の入力を示す状態を保持し、内部リセット信号に基づき保持を解除することにより、パケット信号の信号入力及び信号断を示すパケット検出信号を生成するパケット検出信号生成部と、を備える。リセット信号生成部は、振幅が調整された後の入力差動信号に基づく差動信号を単相信号へと変換する差動単相変換回路と、単相信号の電圧を保持する電圧保持回路と、電圧保持回路が保持する電圧と予め定めた閾値電圧とを比較した結果に基づいて内部リセット信号を生成する電圧比較回路と、を備える。
本発明にかかる信号検出回路は、誤動作の発生頻度が高まるのを抑制しつつ高速応答特性を高めることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる光通信システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる光受信器の構成例を示す図 実施の形態1にかかる信号検出回路が備えるリセット信号生成部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる光受信器による信号検出動作のタイミングチャートを示す図 実施の形態1にかかる信号検出回路のリセット信号生成部の動作を説明するための図 実施の形態2にかかる信号検出回路が備えるリセット信号生成部の構成例を示す図 実施の形態2にかかる光受信器による信号検出動作のタイミングチャートを示す図 実施の形態3にかかる信号検出回路が備えるリセット信号生成部の構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる信号検出回路、光受信器、親局装置および信号検出方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光受信器を備える光通信システムの構成例を示す図である。
本実施の形態にかかる光通信システム1は、1対多光通信の形式を採ったPONシステムである。光通信システム1は、図1に示すように、親局装置である1台のOLT10と、複数の子局装置であるONU20と、光信号を受動的に分岐および合流する光スターカプラ30と、を備えている。全てのONU20は、1以上の光スターカプラ30と、光ファイバ32とを介して、OLT10に接続されている。
OLT10は、光受信器11、光送信器12、波長多重カプラ13および伝送制御部14を備える。波長多重カプラ13は、光波長の異なる下り信号と上り信号とを、それぞれ異なる方向に出力するためのものである。具体的には、波長多重カプラ13は、ONU20から出力され光ファイバ32を伝送してきた光信号を光受信器11側に出力し、光送信器12から出力され光ファイバ32を伝送してきた光信号を、ONU20が接続されている光ファイバ32側に出力する。
伝送制御部14は、インターネット等の外部ネットワーク40から入力されたベースバンド信号に基づいて変調信号を生成して光送信器12に入力する。光送信器12は、半導体レーザ等の発光素子が発光する光を、伝送制御部14から入力される変調信号で変調する。変調された光信号は下り信号として波長多重カプラ13を介して出力され、光ファイバ32を伝送し、各ONU20で受光される。
ONU20から送信され光ファイバ32を伝送してきた上り方向の光信号は波長多重カプラ13を介して光受信器11に入力される。光受信器11は、入力された光信号を光電変換し、電圧信号の受信信号に復調し、伝送制御部14に出力する。光受信器11は、受信信号の他に、パケット信号の信号入力又は信号断を検出した結果を示す検出信号を伝送制御部14に出力する。
伝送制御部14は、入力された受信信号をベースバンド信号に変換し、外部ネットワーク40に出力する。また、伝送制御部14は、入力された受信信号からパケットの終了を示す符号を検出し、それに基づき外部リセット信号を生成して、光受信器11に出力する。
ここで、各ONU20から送信される光信号は、バースト(burst)状のパケット信号であり、各ONU20からの複数のパケット信号が時分割多重されて、間欠的に連なった光信号がOLT10に入力される。以下、各ONU20から送信されるバースト状の光信号をパケット光信号と呼ぶ。
図2は、実施の形態1にかかる光受信器11の構成例を示す図である。光受信器11は、受光した光信号に対応する電流信号を出力する受光素子130と、受光素子130が出力する電流信号を電圧信号に変換するプリアンプ(TIA:Trance-Impedance-Amplifier)140と、プリアンプ140が出力する電圧信号を増幅して伝送制御部14に出力する主増幅回路150と、を備える。プリアンプ140は前置増幅回路に相当する。
主増幅回路150は、プリアンプ140から入力される電圧信号を差動増幅するリニアアンプ111と、リニアアンプ111の出力を一定振幅の差動信号に調整するリミッティングアンプ112と、リミッティングアンプ112が出力した信号を受信信号として出力する出力バッファ113と、を備える。
また、主増幅回路150は、リニアアンプ111の出力の一部を分岐した信号から直流電圧を除去する第1の直流電圧除去部114と、第1の直流電圧除去部114で直流電圧を除去した差動信号に予め定められた値のバイアス電圧を与えて検出用差動信号を生成する第1のバイアス電圧印加部115と、を備える。主増幅回路150は、さらに、リミッティングアンプ112の出力の一部を分岐した信号から直流電圧を除去する第2の直流電圧除去部116と、第2の直流電圧除去部116で直流電圧を除去した差動信号に予め定められた値のバイアス電圧を与えてリセット用差動信号を生成する第2のバイアス電圧印加部117と、第2のバイアス電圧印加部117から入力されるリセット用差動信号に基づいてパケット光信号の先頭および終了時に内部リセット信号を出力するリセット信号生成部118と、を備える。
主増幅回路150は、さらに、リセット信号生成部118が出力する内部リセット信号とリセット入力端子を介して外部から入力される外部リセット信号との論理和をリセット信号として出力する論理和回路119と、第1のバイアス電圧印加部115が出力する検出用差動信号と論理和回路119から出力されるリセット信号に基づき、パケット光信号の有無を示すパケット検出信号(SD:Signal Detect)を出力するフリップフロップ回路120と、を備える。リセット入力端子を介して外部から入力される外部リセット信号は、上述したように、伝送制御部14で生成される。
主増幅回路150の各構成要素のうち、リミッティングアンプ112、第1の直流電圧除去部114、第1のバイアス電圧印加部115、第2の直流電圧除去部116、第2のバイアス電圧印加部117、リセット信号生成部118、論理和回路119およびフリップフロップ回路120は、信号検出回路110を構成する。
リニアアンプ111は、低雑音の高周波差動アンプである。第1の直流電圧除去部114および第2の直流電圧除去部116は、それぞれ、高周波数成分のみを通過させるコンデンサから構成される。第1のバイアス電圧印加部115および第2のバイアス電圧印加部117は、それぞれ、電源と複数の抵抗から構成される。第1のバイアス電圧印加部115は、抵抗R1、R2およびR3からなる分圧回路で電源電圧を分圧することにより、予め定めたバイアス電圧を、第1の直流電圧除去部114で直流成分が除去された後の信号に印加する。第2のバイアス電圧印加部117は、抵抗R4、R5およびR6からなる分圧回路で電源電圧を分圧することにより、予め定めたバイアス電圧を、第2の直流電圧除去部116で直流成分が除去された後の信号に印加する。
フリップフロップ回路120は、任意のリセット入力型のフリップフロップ回路であり、例えば、Dフリップフロップ回路又はSRフリップフロップ回路から構成される。図2に示した構成例は、フリップフロップ回路120がDフリップフロップ回路の場合を示している。第1のバイアス電圧印加部115が出力する検出用差動信号が差動クロック端子(C,Cバー)に入力され、論理和回路119から出力されるリセット信号がリセット端子(RST)に入力される。フリップフロップ回路120は、検出用差動信号の立ち上がりのタイミングで信号入力を示す状態で保持し、リセット信号入力のタイミングでその保持を解除することによりパケット光信号の検出の有無を示すパケット検出信号を出力する。フリップフロップ回路120はパケット検出信号を生成するパケット検出信号生成部である。
図3は、実施の形態1にかかる信号検出回路110が備えるリセット信号生成部118の構成例を示す図である。
リセット信号生成部118は、図3に示すように、第2のバイアス電圧印加部117が出力するリセット用差動信号を単相信号に変換する差動単相変換バッファ1181と、エミッタフォロワ回路1180用のトランジスタ1182および電流源1183と、エミッタフォロワ回路1180の出力電圧を保持するコンデンサ1184と、互いに異なる閾値電圧(V1,V2)を用いて、閾値電圧とエミッタフォロワ回路1180の出力電圧とを比較するコンパレータ1185および1186と、コンパレータ1185および1186の出力の排他的論理和を行う排他的論理和回路1187と、を備える。なお、差動単相変換バッファ1181は差動単相変換回路に相当し、エミッタフォロワ回路1180は電圧保持回路に相当し、排他的論理和回路1187は電圧比較回路に相当する。
以上のように構成された光受信器11の信号検出に関する動作について、図4のタイミングチャートを用いて説明する。図4は、実施の形態1にかかる光受信器11による信号検出動作のタイミングチャートを示す図である。図4は、受光素子130に、図4(a)に示すようなバースト状のパケット光信号を含む光信号が入力された時の各信号の応答を示している。
図4(a)は“10”交番のパケット光信号を示している。このようなパケット光信号が受光素子130で光電変換され、受光素子130から出力される光電流は、プリアンプ140で電流電圧変換される。
プリアンプ140から出力され主増幅回路150に入力される信号は、図4(b)に示すように、ONU20から送信されるパケット光信号の入力が開始となる前の無信号区間においては、プリアンプ140の出力雑音を含む信号である。プリアンプ140の出力雑音とは、プリアンプ140の内部で発生する雑音である。また、ONU20から送信されるパケット光信号の入力がある信号入力区間では、入力されるパケット光信号のパターンに基づく正相入力および逆相入力からなる差動信号が主増幅回路150に入力される。
主増幅回路150において、入力される差動信号はリニアアンプ111で差動増幅される。リニアアンプ111で増幅された信号は、リミッティングアンプ112に入力されるとともに、検出用差動信号として分岐され、第1の直流電圧除去部114に入力される。検出用差動信号は第1の直流電圧除去部114のコンデンサで直流電圧成分が除去され、第1のバイアス電圧印加部115で予め定められた値のバイアス電圧が印加されて、フリップフロップ回路120に入力される。フリップフロップ回路120に入力される検出用差動信号を生成する回路、すなわち第1の直流電圧除去部114および第1のバイアス電圧印加部115は、上記の特許文献1に記載されている信号検出回路において検出用差動信号を生成する回路と同様のものである。第1の直流電圧除去部114を構成するコンデンサの容量値および第1のバイアス電圧印加部115を構成する抵抗の抵抗値は、プリアンプ140で生成される雑音の影響を受けない検出用差動信号を生成するように設定する。また、第1の直流電圧除去部114を構成するコンデンサの容量値および第1のバイアス電圧印加部115を構成する抵抗の抵抗値は、フリップフロップ回路120の入力信号の電圧範囲が、後段の各回路が動作可能な電圧範囲でかつパケット光信号の受信時に差動信号として識別可能なように、ある一定差の電圧以下となるように設定する。
リミッティングアンプ112は、リニアアンプ111から入力される差動信号を増幅またはリミッティングして振幅を調整し、予め定められた振幅の差動信号を生成する。すなわち、リミッティングアンプ112は、リニアアンプ111から入力される差動信号の振幅が予め定められた値よりも小さい場合は増幅処理を行い、リニアアンプ111から入力される差動信号の振幅が予め定められた値よりも大きい場合はリミッティング処理により振幅を制限する。リミッティングアンプ112は、リニアアンプ111から入力される差動信号である入力差動信号の振幅を調整する振幅調整部である。リミッティングアンプ112で振幅が調整された信号は、出力バッファ113に入力されるとともに、リセット用差動信号として分岐され、第2の直流電圧除去部116に入力される。リセット用差動信号は第2の直流電圧除去部116のコンデンサで直流電圧成分が除去され、第2のバイアス電圧印加部117で予め定められた値のバイアス電圧が印加されて、リセット信号生成部118に入力される。
ここで、リセット信号生成部118への入力信号は、図4(c)に示すように、プリアンプ140で発生する雑音による誤動作を回避するために、入力信号対雑音比(SNR)が予め定めた値以上となるようにする必要がある。つまり、第2の直流電圧除去部116を構成するコンデンサの容量値および第2のバイアス電圧印加部117を構成する抵抗の抵抗値を、プリアンプ140で発生する雑音の影響を低減し、SNRが予め定めた値以上となるリセット用差動信号を生成するように設定する。
リセット信号生成部118に入力されたリセット用差動信号は、入力段にある差動単相変換バッファ1181によって単相信号に変換される。その後、エミッタフォロワ回路1180(トランジスタ1182および電流源1183)により“1”信号入力中はコンデンサ1184に電荷が蓄積され、“0”信号入力中は電流源1183によりコンデンサ1184に蓄積された電荷が放電される。ここで、“1”信号入力中はエミッタフォロワ回路1180内のトランジスタ1182のエミッタ電流が、“0”信号入力中と比較して増加するため、図4(d)に示すようにパケット信号受信開始時にはエミッタフォロワ回路1180の出力電圧Voutは急速に増加する。一方、“0”信号入力中は,エミッタフォロワ回路1180の電流源1183の電流値Iおよびコンデンサ1184の容量Cから、I/Cの速度で出力電圧Voutが時間に対して線形に減少する。
エミッタフォロワ回路1180の出力電圧Voutをコンパレータ1185で閾値電圧V1と比較した結果と、エミッタフォロワ回路1180の出力電圧Voutをコンパレータ1186で閾値電圧V2と比較した結果の排他的論理和が、排他的論理和回路1187から出力される。ここで、V2<V1でかつ、V2はエミッタフォロワ回路1180の雑音レベルより高く、V1はパケット信号入力時のエミッタフォロワ回路1180の出力信号の最低値より低くなるように設定する。これにより、リセット信号生成部118は、図4(e)に示すように、V2≦Vout≦V1のときにHighレベルとなり、これ以外のときにはLowレベルとなる内部リセット信号を出力する。すなわち、内部リセット信号は、図4(e)に示すように、パケット光信号の入力が開始された時および入力が終了した時にHighレベルとなる。
内部リセット信号は、72bit程度の長さを持つCID(Consecutive Identical Digit)信号のような同符号連続信号が入力された場合でも誤ってリセット信号が出力されないようにするために、CID信号の長さ以上の時間幅を有する。すなわち、内部リセット信号の1つのHighレベルの期間の時間幅をCID信号の長さ以上とする。例えば、内部リセット信号の1つのHighレベルの期間の時間幅を5ns〜30ns程度とする。この時間幅を有するようにエミッタフォロワ回路1180の電流値、コンデンサ1184の容量、閾値電圧V1および閾値電圧V2を決定する。
また、信号検出回路110には、図4(f)に示すような、外部リセット信号が入力されている。信号検出回路110の論理和回路119は、リセット信号生成部118が出力する内部リセット信号と外部から入力される外部リセット信号との論理和であるリセット信号を出力する。
フリップフロップ回路120の差動クロック端子には検出用差動信号が入力される。フリップフロップ回路120は、リセット端子へのリセット信号入力後に差動クロック端子に次のパケット信号のプリアンブル信号(例えば“10”交番信号)が入力されると、定電圧源に接続されたData入力を保持すなわちラッチし、Highを出力する。また、フリップフロップ回路120は、リセット端子にリセット信号が入力されると(LowからHighに遷移)、保持しているData入力の電圧値の保持を解除し、出力をLowに切り替える。これにより、フリップフロップ回路120がパケット光信号の先頭近傍でHighとなり、パケット光信号の終了時近傍でLowとなるパケット検出信号(SD出力信号:図4(g))を出力する。このため、パケット光信号の入力開始時および入力終了時のいずれにおいても高速応答することができる。
ここで、論理和回路119は、内部リセット信号と外部リセット信号との論理和を出力するため、パケット間のガードタイムが短く内部リセット信号が生成されない場合であっても、ガードタイム中のパケットの先頭近傍にリセット信号が外部から入力される。また、内部リセット信号が、フリップフロップ回路120が動作しないリセット幅となった場合でも、外部リセット信号によるリセット信号がフリップフロップ回路120に入力される。このように、外部リセット信号に基づいて信号断を検出する場合には、パケット終了後の適切な時間後に内部リセット信号が生成されるようにエミッタフォロワ回路1180の電流値、コンデンサの容量値、閾値電圧V1およびV2を決定してもよい。これにより、フリップフロップ回路120はパケット終了後に信号断を示すパケット検出信号を確実に出力することができるとともに、次のパケットの信号入力を示すパケット検出信号も確実に出力することができる。
また、リセット信号生成部118はリミッティングアンプ112で振幅が調整された後の差動信号を使用して内部リセット信号を生成するため、リミッティングアンプ112で増幅される前の差動信号を使用して内部リセット信号を生成する場合と比較して、雑音の影響による誤動作を抑制できる。図5は、実施の形態1にかかる信号検出回路110のリセット信号生成部118の動作を説明するための図である。図5において、一点鎖線は第1のバイアス電圧印加部115の出力信号を示し、実線は第2のバイアス電圧印加部117の出力信号を示す。図5において、横軸は光受信器11への光入力パワーを示し、縦軸は、第1のバイアス電圧印加部115の出力信号の振幅および第2のバイアス電圧印加部117の出力信号の振幅を示す。また、SD解除閾値は、リセット信号生成部118が内部リセット信号の生成に用いる閾値である。
上述したように、第1のバイアス電圧印加部115はリミッティングアンプ112で増幅される前の信号を対象としてバイアス電圧を印加し、一方、第2のバイアス電圧印加部117はリミッティングアンプ112で増幅された後の信号を対象としてバイアス電圧を印加する。そのため、図5に示したように、光受信器11への光入力パワーが同じ場合、第1のバイアス電圧印加部115の出力信号の振幅よりも、第2のバイアス電圧印加部117の出力信号の振幅の方が大きくなる。よって、リセット信号生成部118が第2のバイアス電圧印加部117の出力信号に基づいてパケット光信号の入力を検出して内部リセット信号を生成する場合、第1のバイアス電圧印加部115の出力信号に基づいてパケット光信号の入力を検出して内部リセット信号を生成する場合よりもノイズの影響が少なく、誤検出の発生頻度を抑制できる。図5に示した例は、光受信器11がパケット光信号の受信を開始する場合の例を示しているが、パケット光信号の受信を終了する場合も同様である。リセット信号生成部118がパケット光信号の受信終了を検出して内部リセット信号を生成する場合も、第2のバイアス電圧印加部117の出力信号に基づいてパケット光信号の入力終了を検出した方が、誤検出の発生頻度を抑制できる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる光受信器11は、受光した光信号の強度に応じた電流信号を出力する受光素子130と、受光素子130が出力する電流信号を電圧信号に変換するプリアンプ140と、プリアンプ140から出力される電圧信号を差動増幅するリニアアンプ111と、リニアアンプ111からの出力信号に基づいて光信号であるパケット光信号の受信を検出する信号検出回路110とを備える。また、信号検出回路110は、リニアアンプ111からの出力信号に基づいてパケット光信号の有無を示す信号を出力するフリップフロップ回路120と、リニアアンプ111で差動増幅された電圧信号を一定振幅の差動信号に調整するリミッティングアンプ112と、フリップフロップ回路120をリセットするための内部リセット信号をリミッティングアンプ112からの出力信号に基づくリセット用差動信号を用いて生成するリセット信号生成部118とを備える。また、リセット信号生成部118は、リセット用差動信号を単相信号へと変換したときの電圧を保持し、保持する電圧値と互いに異なる2つの予め定めた閾値電圧とを比較した結果の排他的論理和である内部リセット信号を生成する。これにより、信号検出回路110は、パケット光信号の先頭で高速に信号入力を検出し、かつ、パケット光信号の終了時に高速に信号断を検出することが可能となり、パケット光信号の検出性能を高めることができる。
また、本実施の形態にかかる信号検出回路110では、リセット信号生成部118がリミッティングアンプ112で振幅が調整された後の差動信号に基づいて内部リセット信号を生成するため、内部リセット信号を生成する際に光受信器11の主増幅回路150内のノイズの影響を低減することができ、誤動作を抑制できる。また、ノイズの影響を低減できるため、特許文献1で開示されている構成、すなわち同じ信号を使用して検出用差動信号およびリセット用差動信号を生成する構成を適用する場合と比較して、高速応答特性を高めることが可能となる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1と共通する構成および動作については説明を省略する。
本実施の形態にかかる光通信システム1および光受信器11の構成は、実施の形態1と同様である(図1および図2参照)。ただし、光受信器11の主増幅回路150が備えるリセット信号生成部の構成が実施の形態1とは異なる。以下、実施の形態2にかかるリセット信号生成部をリセット信号生成部128と称する。リセット信号生成部128は、実施の形態1で説明したリセット信号生成部118と同様に、リミッティングアンプ112から出力される差動信号から直流電圧を除去しバイアス電圧を印加して得られるリセット用差動信号に基づいて内部リセット信号を生成する。
図6は、実施の形態2にかかる信号検出回路が備えるリセット信号生成部128の構成例を示す図である。なお、実施の形態1にかかるリセット信号生成部118と同じ構成要素に同じ符号を付している。実施の形態1にかかるリセット信号生成部118と共通の構成要素については説明を省略する。
リセット信号生成部128は、リセット信号生成部118のエミッタフォロワ回路1180を第1エミッタフォロワ回路1280および第2エミッタフォロワ回路1290に置き換えたものである。リセット信号生成部128は、図6に示すように、差動単相変換バッファ1181と、差動単相変換バッファ1181の出力を2分岐し、分岐後の信号の一方を入力する第1エミッタフォロワ回路1280用のトランジスタ1282および電流源1283と、第1エミッタフォロワ回路1280の出力電圧を保持するコンデンサ1284と、分岐後の信号の他方を入力する第2エミッタフォロワ回路1290用のトランジスタ1292および電流源1293と、第2エミッタフォロワ回路1290用の出力電圧を保持するコンデンサ1294と、閾値電圧V1と第1エミッタフォロワ回路1280の出力電圧との比較を行うコンパレータ1185と、コンパレータ1185と同じ閾値電圧V1と第2エミッタフォロワ回路1290の出力電圧との比較を行うコンパレータ1186と、コンパレータ1185および1186の出力の排他的論理和を行う排他的論理和回路1187とを備える。ここで、2つのエミッタフォロワ回路(第1エミッタフォロワ回路1280および第2エミッタフォロワ回路1290)の電流源1283および1293の電流値が互いに異なる、又は、コンデンサ1284および1294の容量値が互いに異なる。電流源の電流値およびコンデンサの容量の両方が互いに異なっていてもよい。
以上のように構成された実施の形態2にかかる光受信器11の信号検出に関する動作について、図7のタイミングチャートを用いて説明する。図7は、実施の形態2にかかる光受信器による信号検出動作のタイミングチャートを示す図である。図7は、受光素子130に、図7(a)に示すようなバースト状のパケット光信号を含む光信号が入力された時の各信号の応答を示している。図7(a)は“10”交番のパケット光信号を示している。
プリアンプ140から出力され主増幅回路150に入力される信号は、図7(b)に示すように、ONU20から送信されるパケット光信号の入力が開始となる前の無信号区間においては、プリアンプ140の出力雑音を含む信号である。プリアンプ140の出力雑音とは、プリアンプ140の内部で発生する雑音である。また、ONU20から送信されるパケット光信号の入力がある信号入力区間では、入力されるパケット光信号のパターンに基づく正相入力および逆相入力からなる差動信号が主増幅回路150に入力される。
主増幅回路150において、入力される差動信号はリニアアンプ111で差動増幅される。リニアアンプ111で増幅された信号は、リミッティングアンプ112に入力される。リミッティングアンプ112で増幅された信号は、出力バッファ113に入力されるとともに、リセット用差動信号として分岐される。リセット用差動信号は第2の直流電圧除去部116のコンデンサで直流電圧成分が除去され、第2のバイアス電圧印加部117で予め定められた値のバイアス電圧が印加されて、図7(c)に示したような信号がリセット信号生成部128に入力される。
リセット信号生成部128に入力されたリセット用差動信号は、入力部にある差動単相変換バッファ1181によって単相信号に変換される。単相信号は2分岐されて一方は第1エミッタフォロワ回路1280(トランジスタ1282および電流源1283)により“1”信号入力中はコンデンサ1284に電荷が蓄積され、“0”信号入力中は電流源1283によりコンデンサ1284に蓄積された電荷が放電される。ここで、“1”信号入力中は第1エミッタフォロワ回路1280用のトランジスタ1282のエミッタ電流は“0”信号入力中と比較して増加するため、図7(d)に示すようにパケット信号受信時には第1エミッタフォロワ回路1280の出力電圧Vout1は急速に増加する。一方、“0”信号入力中は,第1エミッタフォロワ回路1280の電流源1283の電流値Iおよびコンデンサ1284の容量Cから、I/Cの速度でVout1は時間に対して線形に減少する。
単相信号の他方は、第2エミッタフォロワ回路1290(トランジスタ1292および電流源1293)により“1”信号入力中はコンデンサ1294に電荷が蓄積され、“0”信号入力中は電流源1293によりコンデンサ1294に蓄積された電荷が放電される(図7(e))。ここで、第2エミッタフォロワ回路1290の電流源1293の駆動電流、またはコンデンサ1294の容量値が、第1エミッタフォロワ回路1280の電流源1283の駆動電流、または、コンデンサ1284の容量値と異なるため、出力電圧Vout2の変化速度がVout1の変化速度と異なる。
第1エミッタフォロワ回路1280の出力電圧Vout1をコンパレータ1185で閾値電圧V1と比較した結果と、第2エミッタフォロワ回路1290の出力電圧Vout2をコンパレータ1186で閾値電圧V1と比較した結果とが排他的論理和回路1187に入力される。排他的論理和回路1187は、コンパレータ1185での比較結果およびコンパレータ1186での比較結果の排他的論理和を出力する。閾値電圧V1は各エミッタフォロワ回路(第1エミッタフォロワ回路1280および第2エミッタフォロワ回路1290)の雑音レベルより高く、パケット信号入力時の各エミッタフォロワ回路の出力信号の最低値より低くなるように設定する。これにより、リセット信号生成部128は、図7(f)に示すように、内部リセット信号をパケットの先頭およびパケットの終了時に出力する。すなわち、内部リセット信号はパケット光信号の入力が開始された時および入力が終了した時に出力される。
内部リセット信号は、各エミッタフォロワ回路の出力電圧Vout1,Vout2を異なる変化速度で変化させることにより、パケットの先頭およびパケットの終了時に適切な時間幅の内部リセット信号を生成可能である。適当な時間幅は、例えば、5ns〜30ns程度である。また、72bit程度の長さを持つCID信号のように同符号連続信号が入力された場合でも誤ってリセット信号が出力されないようにするために、CID信号の長さ以上の時間幅を有するように各エミッタフォロワ回路の電流源の駆動電流値、各エミッタフォロワ回路の出力電圧を保持する各コンデンサの容量および閾値電圧V1を決定する。
実施の形態2では、実施の形態1と比較して、第2エミッタフォロワ回路1290が1つ増加するため回路規模としては増加するが、リセット信号生成部の動作速度を決定するパラメータとして、第2エミッタフォロワ回路1290の駆動電流およびコンデンサの容量が増えるため、パラメータ決定の自由度が増加するという利点がある。
以上説明したように、本実施の形態によれば、リセット信号生成部128は、リセット用差動信号から変換した単相信号を2分岐し、一方を第1エミッタフォロワ回路1280の出力側に設けたコンデンサ1284で保持し、他方を第2エミッタフォロワ回路1290の出力側に設けたコンデンサ1294で保持し、保持する2つの電圧値を予め定めた閾値電圧と比較した結果の排他的論理和である内部リセット信号を生成することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができ、さらに、リセット信号生成部128が生成する内部リセット信号の時間幅を柔軟に設定することが可能となり、内部リセット信号の時間幅を最適化できる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3について説明する。なお、本実施の形態では、実施の形態1,2と共通する構成および動作については説明を省略する。
本実施の形態にかかる光通信システム1および光受信器11の構成は、実施の形態1,2と同様である(図1および図2参照)。ただし、光受信器11の主増幅回路150が備えるリセット信号生成部の構成が実施の形態1,2とは異なる。以下、実施の形態3にかかるリセット信号生成部をリセット信号生成部138と称する。リセット信号生成部138は、実施の形態1で説明したリセット信号生成部118と同様に、リミッティングアンプ112から出力される差動信号から直流電圧を除去しバイアス電圧を印加して得られるリセット用差動信号に基づいて内部リセット信号を生成する。
図8は、実施の形態3にかかる信号検出回路が備えるリセット信号生成部138の構成例を示す図である。なお、実施の形態1にかかるリセット信号生成部118または実施の形態2にかかるリセット信号生成部128と同じ構成要素に同じ符号を付している。実施の形態1にかかるリセット信号生成部118または実施の形態2にかかるリセット信号生成部128と共通の構成要素については説明を省略する。
リセット信号生成部138は、実施の形態2にかかるリセット信号生成部128と同様の構成である。ただし、コンパレータ1185および1186には異なる値の閾値電圧が入力される。コンパレータ1185には閾値電圧V1が入力され、コンパレータ1186には閾値電圧V2が入力される。また、2つのエミッタフォロワ回路(第1エミッタフォロワ回路1280および第2エミッタフォロワ回路1290)の電流源1283および1293の電流値が互いに異なり、また、コンデンサ1284および1294の容量値も互いに異なる。
以上のように構成された光受信器11の信号検出に関する動作は、実施の形態2と同様である。2つのエミッタフォロワ回路の駆動電流を互いに異なる値とし、また、コンデンサ1284および1294の容量を互いに異なる値とし、さらに、2つのコンパレータ1185および1186の閾値電圧も異なる値とすることで、リセット信号生成部138は、より柔軟に内部リセット信号の生成のタイミングおよび時間幅を設定することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、リセット信号生成部138は、リセット用差動信号から変換した単相信号を2分岐し、一方を第1エミッタフォロワ回路1280の出力側に設けたコンデンサ1284で保持し、他方を第2エミッタフォロワ回路1290の出力側に設けたコンデンサ1294で保持し、保持する2つの電圧値を予め定めた閾値電圧と比較した結果の排他的論理和である内部リセット信号を生成することとした。これにより、実施の形態1と同様の効果を得ることができ、さらに、リセット信号生成部138が生成する内部リセット信号の時間幅を柔軟に設定することが可能となり、内部リセット信号の時間幅を最適化できる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 光通信システム、10 OLT、11 光受信器、12 光送信器、13 波長多重カプラ、14 伝送制御部、20 ONU、30 光スターカプラ、32 光ファイバ、40 外部ネットワーク、110 信号検出回路、111 リニアアンプ、112 リミッティングアンプ、113 出力バッファ、114 第1の直流電圧除去部、115 第1のバイアス電圧印加部、116 第2の直流電圧除去部、117 第2のバイアス電圧印加部、118,128,138 リセット信号生成部、119 論理和回路、120 フリップフロップ回路、130 受光素子、140 プリアンプ、150 主増幅回路、1180 エミッタフォロワ回路、1181 差動単相変換バッファ、1182,1282,1292 トランジスタ、1183,1283,1293 電流源、1184,1284,1294 コンデンサ、1185,1186 コンパレータ、1187 排他的論理和回路、1280 第1エミッタフォロワ回路、1290 第2エミッタフォロワ回路。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる信号検出回路は、バースト状のパケット信号を含む入力差動信号から直流電圧を除去する第1の直流電圧除去部と、入力差動信号の振幅を調整する振幅調整部と、振幅調整部で振幅が調整された後の入力差動信号に基づいてパケット信号の先頭及び終了後に内部リセット信号を生成するリセット信号生成部と、を備える。また、信号検出回路は、第1の直流電圧除去部で直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加して検出用差動信号を生成する第1のバイアス電圧印加部と、検出用差動信号に基づいてパケット信号の入力を示す状態を保持し、内部リセット信号に基づき保持を解除することにより、パケット信号の信号入力及び信号断を示すパケット検出信号を生成するパケット検出信号生成部と、を備える。また、信号検出回路は、振幅調整部で振幅が調整された後の入力差動信号から直流電圧を除去する第2の直流電圧除去部と、第2の直流電圧除去部で直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加してリセット用差動信号を生成する第2のバイアス電圧印加部と、を備える。リセット信号生成部は、リセット用差動信号を単相信号へと変換する差動単相変換回路と、単相信号の電圧を保持する電圧保持回路と、電圧保持回路が保持する電圧と予め定めた閾値電圧とを比較した結果に基づいて内部リセット信号を生成する電圧比較回路と、を備える。

Claims (12)

  1. バースト状のパケット信号を含む入力差動信号から直流電圧を除去する第1の直流電圧除去部と、
    前記入力差動信号の振幅を調整する振幅調整部と、
    前記振幅調整部で振幅が調整された後の入力差動信号に基づいて前記パケット信号の先頭及び終了後に内部リセット信号を生成するリセット信号生成部と、
    前記第1の直流電圧除去部で直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加して検出用差動信号を生成する第1のバイアス電圧印加部と、
    前記検出用差動信号に基づいてパケット信号の入力を示す状態を保持し、前記内部リセット信号に基づき前記保持を解除することにより、前記パケット信号の信号入力及び信号断を示すパケット検出信号を生成するパケット検出信号生成部と、
    を備え、
    前記リセット信号生成部は、
    前記振幅が調整された後の入力差動信号に基づく差動信号を単相信号へと変換する差動単相変換回路と、
    前記単相信号の電圧を保持する電圧保持回路と、
    前記電圧保持回路が保持する電圧と予め定めた閾値電圧とを比較した結果に基づいて前記内部リセット信号を生成する電圧比較回路と、
    を備えることを特徴とする信号検出回路。
  2. 前記振幅調整部で振幅が調整された後の入力差動信号から直流電圧を除去する第2の直流電圧除去部と、
    前記第2の直流電圧除去部で直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加してリセット用差動信号を生成する第2のバイアス電圧印加部と、
    を備え、
    前記差動単相変換回路は、前記リセット用差動信号を単相信号へと変換する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の信号検出回路。
  3. 前記パケット検出信号生成部は、外部から入力された外部リセット信号と前記内部リセット信号の論理和に基づいて前記保持を解除する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の信号検出回路。
  4. 前記パケット検出信号生成部は、前記検出用差動信号をクロック入力端子に入力し、前記内部リセット信号と前記外部リセット信号の論理和をリセット入力端子に入力するリセット入力型Dフリップフロップ回路である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号検出回路。
  5. 前記パケット検出信号生成部は、前記検出用差動信号をセット入力端子に入力し、前記内部リセット信号と前記外部リセット信号の論理和をリセット入力端子に入力するSRフリップフロップ回路である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の信号検出回路。
  6. 前記電圧保持回路は、エミッタフォロワ回路と、前記エミッタフォロワ回路の電流源と並列に接続された電圧を保持するためのコンデンサと、を備える、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の信号検出回路。
  7. 前記電圧比較回路は、互いに異なる閾値電圧を有する2つのコンパレータを有し、前記内部リセット信号は、前記電圧保持回路が保持する電圧を前記2つのコンパレータに入力したときの、前記2つのコンパレータの出力の排他的論理和である、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号検出回路。
  8. 前記電圧保持回路は、2つのエミッタフォロワ回路と、各エミッタフォロワ回路の電流源と並列に接続された電圧を保持するための2つのコンデンサと、を備え、
    前記2つのエミッタフォロワ回路の電流源の駆動電流又はコンデンサの容量値が互いに異なり、
    前記電圧比較回路は、予め定めた閾値電圧を有する2つのコンパレータを有し、前記内部リセット信号は、前記2つのコンデンサで保持された電圧を前記2つのコンパレータに入力したときの、前記2つのコンパレータの出力の排他的論理和である、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の信号検出回路。
  9. 前記振幅調整部は、入力差動信号の振幅が予め定められた振幅よりも大きい場合にはリミッティング処理を行い、入力差動信号の振幅が予め定められた振幅よりも小さい場合には増幅処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の信号検出回路。
  10. バースト状の光パケット信号を電流信号に変換する受光素子と、
    前記受光素子から出力される電流信号を電圧信号に変換する前置増幅回路と、
    前記前置増幅回路が出力する電圧信号を増幅する主増幅回路と、を備え、
    前記主増幅回路は、請求項1から9のいずれか1項に記載の信号検出回路を有する、
    ことを特徴とする光受信器。
  11. 請求項10に記載の光受信器を有する親局装置。
  12. バースト状のパケット信号の信号入力及び信号断を検出する光受信器における信号検出方法であって、
    前記パケット信号を含む入力差動信号から直流電圧を除去する直流電圧除去ステップと、
    前記入力差動信号の振幅を調整する振幅調整ステップと、
    前記振幅調整ステップにて振幅を調整した後の信号に基づいて前記パケット信号の先頭及び終了後に内部リセット信号を生成するリセット信号生成ステップと、
    前記直流電圧除去ステップで直流電圧を除去した信号に予め定められた値のバイアス電圧を印加して検出用差動信号を生成するバイアス印加ステップと、
    前記検出用差動信号に基づいてパケット信号の入力を示す状態を保持し、前記内部リセット信号に基づき前記保持を解除することにより、前記パケット信号の信号入力及び信号断を示すパケット検出信号を生成するパケット検出信号生成ステップと、
    を含み、
    前記リセット信号生成ステップは、
    前記振幅調整ステップにて振幅を調整した後の信号に基づく差動信号を単相信号へと変換する差動単相変換工程と、
    前記単相信号の電圧を保持する電圧保持工程と、
    前記電圧保持工程で保持する電圧と予め定めた閾値電圧との比較した結果に基づいて前記内部リセット信号を生成する電圧比較工程と、
    を有する、
    ことを特徴とする信号検出方法。
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