JPH1065459A - 電流−電圧変換回路 - Google Patents

電流−電圧変換回路

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JPH1065459A
JPH1065459A JP8220821A JP22082196A JPH1065459A JP H1065459 A JPH1065459 A JP H1065459A JP 8220821 A JP8220821 A JP 8220821A JP 22082196 A JP22082196 A JP 22082196A JP H1065459 A JPH1065459 A JP H1065459A
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JP
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current
bias control
transistor
circuit
voltage
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JP8220821A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Takauji
敏行 高氏
Satoru Matsuyama
哲 松山
Koken Takeuchi
康顕 竹内
Kazuyoshi Shimizu
和義 清水
Yukio Akazawa
幸雄 赤沢
Noboru Ishihara
昇 石原
Makoto Nakamura
誠 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流−電圧変換回路に関し、広い入力ダイナ
ミックレンジと、温度、電源変動、製造プロセスのバラ
ツキに影響されない安定な回路の提供。 【解決手段】 反転アンプA0 の入出力間に帰還抵抗用
TrT1を接続し、またT1と同一特性のT2を設け、
そのVDS=V0 ´=kV0 一定とした状態で定電流I0
=V0 /Rを流す。T2のチャネル抵抗RF2=kR=R
F1となり、V0 が変化してもRF2=RF1=kR一定とな
る。またRF1と並列にTrT3を接続し、そのチャネル
インピーダンスを可変制御する。入力電流Iinが所定以
上になるとT3をONして回路の伝達インピーダンスを
下げ、入力のダイナミックレンジを広げる。また電源と
任意奇数段目のアンプA1 /A3 との間にTrT4を接
続し、そのチャネルインピーダンスを可変制御する。I
inが所定以上になるとT4をONして回路の開ループ利
得を下げ、入力のダイナミックレンジを広げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電流−電圧変換回路
に関し、更に詳しくは任意奇数段の基本反転アンプの縦
列接続よりなる反転アンプの入出力間に帰還抵抗を接続
したトランスインピーダンス型の電流−電圧変換回路に
関する。この種の電流−電圧変換回路は、光伝送用受信
器等に多用されており、低雑音、入力の広いダイナミッ
クレンジ、及びこの広いダイナミックレンジに渡る安定
な動作が要求される。更に、量産等を考えた場合は、低
コストで製造でき、かつその動作特性が温度や電源電圧
の変動、更には製造プロセスのバラツキ等により影響さ
れないことが必要である。
【0002】
【従来の技術】図13〜図15は従来技術を説明する図
(1)〜(3)である。図13(A)は従来の電流−電
圧変換回路の構成を示している。この変換回路は、開ル
ープ利得A0 を有する反転アンプA0 の入出力間に純抵
抗素子よりなる負帰還抵抗RF を接続したもので、トラ
ンスインピーダンス型アンプと呼ばれる。フォトダイオ
ードPDに光(光パルス)が入力すると、光電流Iin
流れ、出力信号Vout の振幅△Vout は式(1)により
与えられる。
【0003】
【数1】
【0004】図13(B)は図13(A)の回路の入力
電流−出力電圧特性を示している。この変換回路では、
負帰還抵抗RF の値を大きくすることで、微小な光電流
in(数μA程度)に対しても十分な出力(感度)が得
られる。しかし、抵抗RF が大きいと、光電流Iinの増
加の途中で出力振幅が飽和してしまい、所謂出力パルス
幅の変動が起きる。そこで、十分な感度を保ちつつ入力
のダイナミックレンジを拡大したい。
【0005】図14(A)は入力のダイナミックレンジ
を拡大した従来の電流−電圧変換回路を示している。こ
こでは、反転アンプA0 は奇数段(例えば3段)の基本
反転アンプA1 〜A3 の縦列接続からなっており、その
開ループ利得A0 は、A0 =A1 +A2 +A3 [dB]
で与えられる。従来は、基本反転アンプA1 の入出力間
に可変インピーダンス素子となるNMOSFET T30を図示
の如く接続すると共に、該アンプA1 の出力を外部の反
転アンプA4 で反転増幅して、その出力をNMOSFET T3
0のゲートに加えている。
【0006】図14(B)は図14(A)の回路の入力
電流−出力電圧特性を示している。かかる構成では、入
力電流Iinが微小(数μA程度)の時は、NMOSFET T3
0はそのVGS<VTH(しきい値電圧)によりOFFして
おり、図13(B)の場合と同様の特性を示す。次に、
入力電流Iinが所定(十μA程度)以上に増すと、NMOS
FET T30はそのVGS≧VTHによりONに転じ、その後
は入力電流Iinの一部を該入力電流Iinの大きさ(即
ち、NMOSFET T30のVGSの大きさ)に応じて反転アン
プA1 の出力側にバイパスする。その結果、回路の実質
の伝達インピーダンスRF ´(=△VOUT /Iin)は入
力電流Iinの増大に応じて低下し、こうして入力のダイ
ナミックレンジが拡大される。
【0007】従って、大きな電流Iin(数十μA程度)
が入力しても出力振幅は飽和せず、出力パルス幅の変動
を有効に抑制できる。しかし、上記従来方式によると、
入力電流Iinが大きくなった時に回路動作が不安定とな
る問題点があった。以下、具体的に述べる。図15は図
14(A)の回路の周波数−伝達インピーダンス特性を
示している。入力電流Iinが微小(=Iin1 )の時は、
NMOSFET T30=OFFにより、回路の伝達インピーダ
ンスRF ´=RF であり、この場合の閉ループ利得の−
3dB帯域f-3dBは式(2)で表せる。
【0008】
【数2】
【0009】次に入力電流Iinが所定以上に増すと、NM
OSFET T30=ONにより、その後の回路の伝達インピ
ーダンスRF ´は入力電流Iinの増加に応じて低下す
る。これに伴い、上記の−3dB帯域f-3dBも、式
(2)の関係より、入力電流Iinの増加に応じて高域側
に延びる。そして、入力電流Iinが大きくなると、その
時の−3dB帯域f-3dBは、図示の如く反転アンプA0
のユニティーゲイン(A0 =0dB)の周波数f0 に近
づき、ピーキングの発生により回路動作は不安定とな
り、ついには入力電流Iin4 の所で発振してしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の電
流−電圧変換回路においては、入力のダイナミックレン
ジを広げると、回路動作が不安定となる問題点があっ
た。なお、この場合に、回路設計に余裕を持たせること
で理論上は発振を回避することも可能である。しかし、
実際には、製造プロセスの変動、PDの端子間容量のバ
ラツキ、温度や電源電圧の変動等が存在し、入力電流が
微少な場合でも、ループの安定性を十分に確保するのは
困難であった。
【0011】本発明の目的は、入力の広いダイナミック
レンジを有すると共に、温度や電源電圧の変動、更には
製造プロセスのバラツキ等に影響されず、常に安定な回
路動作が得られる電流−電圧変換回路を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の電流−
電圧変換回路は、任意奇数段の基本反転アンプA1 〜A
3 の縦列接続よりなる反転アンプA0 の入出力間に帰還
抵抗RF を接続したトランスインピーダンス型の電流−
電圧変換回路において、前記帰還抵抗RF を第1のトラ
ンジスタT1で構成すると共に、該第1のトランジスタ
T1と同一の特性を有する第2のトランジスタT2と、
該第2のトランジスタT2のチャネル間に所定の定電圧
0 で決まる電源電圧V0 ´を加えると共に、該チャネ
ル間に前記所定の定電圧V0 で決まる定電流I0 を流し
た状態で、該第2のトランジスタT2にV0 ´/I0
相当するチャネルインピーダンスRF2を生成させるため
のバイアス制御信号BC2を生成し、これを第2のトラ
ンジスタT2の制御端子に加えるバイアス制御回路(差
動AMP1等)とを備え、該バイアス制御回路のバイア
ス制御信号BC2を前記第1のトランジスタT1の制御
端子に加えるものである。
【0013】本発明(1)においては、第2のトランジ
スタT2のチャネル間に所定の定電圧V0 で決まる電源
電圧V0 ´(=kV0 )を加えると共に、該チャネル間
に前記所定の定電圧V0 で決まる定電流I0 (=V0
R)を流す。更に、この状態で、バイアス制御回路(差
動AMP1等)は、第2のトランジスタT2にV0 ´/
0 に相当するチャネルインピーダンスRF2を生成させ
るためのバイアス制御信号BC2を生成し、これを第2
のトランジスタT2の制御端子に加える。
【0014】これを具体的に言うと、図において、もし
第2のトランジスタ(例えばNMOSFET )T2のチャネル
インピーダンスRF2が所望より大であると、差動AMP
1の入力はVn <Vp となり、該差動AMP1の出力は
HIGHレベルになる。これによりトランジスタT2の
チャネルインピーダンスRF2は低下する。係るループ制
御により、最終的にVn =Vp となった時は、第2のト
ランジスタT2のドレイン−ソース間電圧VDS=V0 ´
(=kV0 )であり、かつこれに定電流I0 (=V0
R)が流れている。従って、この時のチャネルインピー
ダンスRF2は、RF2=V0 ´/I0 (=kR)となる。
【0015】更に、本発明(1)においては、第1,第
2のトランジスタT1,T2は互いに同一の特性を有し
ており、これらに共通のバイアス制御信号BC2を加え
ることで、これらのチャネルインピーダンスRF1,RF2
は、RF1=RF2の関係となる。しかも、この値RF1(=
F2)は、所定の定電圧V0 により決まるので、従来の
ように純抵抗素子RF を使用した場合に比べて製造プロ
セス等によるバラツキは無く、常に一定の抵抗値が得ら
れる。従って、微小な入力電流Iinに対しても常に一定
の感度の出力電圧△Vout が得られ、これにより、最小
出力電圧振幅の確保、また入力換算雑音電流密度のバラ
ツキ小により最小受光レベル特性向上等の効果がある。
【0016】次に、例えば製造プロセス、温度、電源電
圧の変動等により、上記所定の定電圧V0 が(V0 +△
0 )になったとする。しかるに、この場合の第2のト
ランジスタT2のチャネルインピーダンスRF2は、RF2
=V0 ´/I0 =k(V0 +△V0 )/{(V0 +△V
0 )/R}により、RF2=kRのままである。即ち、製
造プロセス、温度、電源電圧の変動等にも係わらず、常
にRF1=RF2=kRとなる。従って、本発明(1)の電
流−電圧変換回路は当初の設計通りに動作し、入力の所
定のダイナミックレンジに渡って安定に動作する。
【0017】好ましくは、本発明(2)においては、上
記本発明(1)において、例えば図3に示す如く、反転
アンプA0 と同一の特性を有するダミー反転アンプA0
´を備え、該ダミー反転アンプA0 ´の動作点電圧を所
定の定電圧V0 とする。例えばLSI基板上の、好まし
くは反転アンプA0 の近傍に、同一の特性(即ち、同一
チャネル幅W1 ,W2 、同一チャネル長L1 ,L2 、同
一開放ループ利得A0 ,A0 ´等)のダミー反転アンプ
0 ´を形成し、その入出力間に適当な抵抗Rf により
負帰還を掛ける。この状態では、無信号時(Iin=0)
における反転アンプA0 の出力レベルVout =V0 (動
作点電圧)とすると、アンプA0,A0 ´の特性同一に
より、ダミー反転アンプA0 ´の出力レベルVout =V
0(動作点電圧)となる。従って、製造プロセス、温
度、電源電圧の変動等にも係わらず、第1,第2のトラ
ンジスタT1,T2は同一の条件でバイアスされ、無信
号の状態よりRF1=RF2の関係が得られる。
【0018】また好ましくは、本発明(3)において
は、上記本発明(1)において、例えば図4に示す如
く、基準電圧VBGR を発生する基準電圧発生回路(負図
示)を備え、該基準電圧発生回路で発生した基準電圧V
BGR を所定の定電圧V0 とする。この場合は、例えばこ
の基準電圧VBGR を上記無信号時における反転アンプA
0 の出力レベルVout =V0 (動作点電圧)と等しくす
ることで、上記本発明(2)と同様の作用効果が得られ
る。
【0019】なお、基準電圧VBGR を前記の動作点電圧
0 以外に設定しても良い。この場合は、所望の有信号
の状態を基準としてRF1=RF2とすることも可能とな
る。また好ましくは、本発明(4)においては、上記本
発明(1)において、第1,第2のトランジスタはNM
OSFETよりなる。従って、高速化、定消費電力化、
LSI化が容易である。
【0020】また好ましくは、本発明(5)において
は、上記本発明(4)において、第1,第2のトランジ
スタはトライオード領域(即ち、非飽和領域)で動作す
る。NMOSFETのトライオード領域においては、ド
レイン−ソース間電圧VDSの変化に依らずチャネル抵抗
F1,RF2は一定と見做せるので、入力の所望のダイナ
ミックレンジに渡り、RF1=RF2=一定の関係が得られ
る。なお、第1のトランジスタT1のゲート電圧VGG
高く設定すると、そのトライオード領域は延びる。ま
た、チャネル(ゲート)長L1 を長くしてもそのトライ
オード領域は延びる。
【0021】また、上記の課題は例えば図1の構成によ
り解決される。即ち、本発明(6)の電流−電圧変換回
路は、上記前提となる電流−電圧変換回路において、帰
還抵抗RF (例えば純抵抗素子)と並列に接続した第3
のトランジスタT3と、該第3のトランジスタT3のチ
ャネルインピーダンスを可変制御するためのバイアス制
御信号BC3を生成し、これを前記第3のトランジスタ
T3の制御端子に加えるバイアス制御回路(不図示)と
を備えるものである。
【0022】係る構成では、入力電流Iinが所定以上と
なったことにより回路の伝達インピーダンスRF を下げ
ることで、入力のダイナミックレンジを広げることが可
能となる。この場合に、本発明(6)においては、帰還
抵抗RF と並列(即ち、反転アンプA0 の入出力間)に
可変インピーダンス素子としての第3のトランジスタT
3を接続するので、回路構成がシンプルであると共に、
帰還抵抗RF に与える影響(即ち、回路全体としての伝
達インピーダンスの変化の態様)を把握し易い。しか
も、回路構成がシンプルであるので、付加回路等の特性
のバラツキ(オフセット電圧等)が全体の閉ループ制御
に与える影響も少なく、よって広い入力ダイナミックレ
ンジを有する電流−電圧変換回路を高安定に動作させる
ことが可能となる。
【0023】好ましくは、本発明(7)においては、上
記本発明(6)において、例えば図5に示す如く、バイ
アス制御回路は、所定の定電圧VGGを第3のトランジス
タT3のバイアス制御信号となす定電圧発生回路を備え
る。入力電流Iinが微小な時は、第3のトランジスタT
3は、そのVGS<VTHによりOFFしており、そのチャ
ネルインピーダンスは極めて大きい。従って、回路の伝
達インピーダンスは抵抗RF で決まる。次に入力電流I
inが増すと、回路の出力電圧Vout は次第に低下し、や
がて第3のトランジスタT3は、そのVGS≧VTHにより
ONに転じる。これにより回路の伝達インピーダンスも
下がる。その後は、入力電流Iinの増加に応じて、VGS
が増大し、これに伴いT3のチャネルインピーダンスが
更に低下し、回路の伝達インピーダンスも更に下がる。
こうして、広い入力ダイナミックレンジを有する電流−
電圧変換回路を高安定に動作させることが可能となる。
【0024】また好ましくは、本発明(8)において
は、上記本発明(6)において、例えば図6(A)に示
す如く、バイアス制御回路は、任意奇数段目の基本反転
アンプ(例えばA1 )の出力信号を反転増幅して第3の
トランジスタT3のバイアス制御信号となす反転増幅回
路A4 を備える。係る構成では、回路の出力電圧Vout
(即ち、第3のトランジスタT3のソース電圧)の低下
のみならず、同時に第3のトランジスタT3のゲート電
圧は上昇するので、回路の伝達インピーダンスはある時
点からより速い速度で低下する。従って、より広い入力
のダイナミックレンジが得られる。
【0025】また好ましくは、本発明(9)において
は、上記本発明(6)において、例えば図6(B)に示
す如く、バイアス制御回路は、任意偶数段目の基本反転
アンプ(例えばA2 )の出力信号をレベルシフトして第
3のトランジスタT3のバイアス制御信号となすレベル
シフト回路T20,CCSを備える。係る構成では、第
3のトランジスタT3のゲート電圧はより高めに設定さ
れるので、入力電流Iinのより早い時点から回路の伝達
インピーダンスが低下する。従って、入力電流Iinに対
する所望の電流−電圧変換特性が得られる。
【0026】また、上記の課題は例えば図1の構成によ
り解決される。即ち、本発明(10)の電流−電圧変換
回路は、上記前提となる電流−電圧変換回路において、
任意奇数段目の基本反転アンプ(例えば出力段A3 )の
出力と電源との間に接続した第4のトランジスタT4
と、該第4のトランジスタのチャネルインピーダンスを
可変制御するためのバイアス制御信号BC4を生成し、
これを前記第4のトランジスタT4の制御端子に加える
バイアス制御回路(不図示)とを備えるものである。
【0027】係る構成では、入力電流Iinが所定以上と
なったことにより回路の開ループ利得A0 を下げること
で、入力のダイナミックレンジを広げることが可能とな
る。この場合に、本発明(10)においては、任意奇数
段目の基本反転アンプ(例えば出力段A3 )の出力と電
源との間に可変インピーダンス素子としての第4のトラ
ンジスタT4を接続するので、回路構成がシンプルであ
ると共に、回路の開ループ利得A0 に与える影響を把握
し易い。しかも、回路構成がシンプルであるので、付加
回路等の特性のバラツキ(オフセット電圧等)が回路の
開ループ利得A 0 に与える影響も少なく、よって広い入
力ダイナミックレンジを有する電流−電圧変換回路を高
安定に動作させることが可能となる。
【0028】好ましくは、本発明(11)においては、
上記本発明(10)において、例えば図7(A)に示す
如く、バイアス制御回路は、所定の定電圧VGGを第4の
トランジスタT4のバイアス制御信号となす定電圧発生
回路を備える。入力電流Iinが微小な時は、第4のトラ
ンジスタT4は、そのVGS<VTHによりOFFしてお
り、そのチャネルインピーダンスは極めて大きい。従っ
て、回路の開ループ利得はA0 である。次に入力電流I
inが増すと、回路の出力電圧Vou t は次第に低下し、や
がて第4のトランジスタT4は、そのVGS≧VTHにより
ONに転じる。これにより基本反転アンプA3 の開ルー
プ利得A3 (即ち、回路の開ループ利得A0 )も下が
る。その後は、入力電流Iinの増加に応じて、VGSが増
大し、これに伴いT4のチャネルインピーダンスが更に
低下し、回路の開ループ利得A0 も更に下がる。こうし
て、広い入力ダイナミックレンジを有する電流−電圧変
換回路を高安定に動作させることが可能となる。
【0029】また好ましくは、本発明(12)において
は、上記本発明(10)において、例えば図8(A)に
示す如く、バイアス制御回路は、任意奇数段目の基本反
転アンプ(例えばA1 )の出力信号を反転増幅して第4
のトランジスタT4のバイアス制御信号となす反転増幅
回路A4 を備える。係る構成では、回路の出力電圧V
out (即ち、第4のトランジスタT4のソース電圧)の
低下のみならず、同時に第4のトランジスタT4のゲー
ト電圧は上昇するので、回路の開ループ利得A0 はある
時点からより速い速度で低下する。従って、より広い入
力のダイナミックレンジが得られる。
【0030】また好ましくは、本発明(13)において
は、上記本発明(10)において、例えば図8(B)に
示す如く、バイアス制御回路は、任意偶数段目の基本反
転アンプ(例えばA2 )の出力信号をレベルシフトして
第4のトランジスタのバイアス制御信号となすレベルシ
フト回路T20,CCSを備える。係る構成では、第4
のトランジスタT4のゲート電圧はより高めに設定され
るので、入力電流Iinのより早い時点から回路の開ルー
プ利得A0 が低下する。従って、入力電流Iinに対する
所望の電流−電圧変換特性が得られる。
【0031】また好ましくは、本発明(14)において
は、上記本発明(10)において、例えば図9(A)に
示す如く、バイアス制御回路は、任意偶数段目の基本反
転アンプ(例えばA2 )の出力信号を反転増幅して第4
のトランジスタT4(但し、この場合はPチャネルトラ
ンジスタ)のバイアス制御信号となす反転増幅回路A 4
を備える。
【0032】また、本発明(15)の電流−電圧変換回
路は、上記前提となる電流−電圧変換回路において、例
えば図9(B)に示す如く、所定の定電圧VGGを発生す
る定電圧発生回路と、該定電圧発生回路と任意奇数段目
の基本反転アンプ(例えばA 3 )の出力との間に介在
し、かつダイオード接続とされた第5のトランジスタT
5とを備えるものである。
【0033】入力電流Iinが微小の時は、ダイオード
(トランジスタ)T5は導通せず、回路の開ループ利得
はA0 である。入力電流Iinが所定以上になると、ダイ
オード(トランジスタ)T5は導通し、回路の開ループ
利得A0 は低下する。その後は、入力電流Iinの増大に
応じて、出力電圧Vout が低下し、これに伴い電流I4
が増加し、回路の開ループ利得A0 は更に低下する。
【0034】好ましくは、本発明(16)においては、
上記本発明(15)において、例えば図10(A)に示
す如く、第5のトランジスタに代えて、pn接合型のダ
イオードDを備える。なお、ダイオードとしては図10
(B)に示す如く様々に構成できる。また好ましくは、
本発明(17)においては、上記本発明(6),(1
0)又は(15)において、帰還抵抗に代えて、上記本
発明(1)の第1,第2の各トランジスタ及びそのバイ
アス制御回路を備える。
【0035】従って、入力の広いダイナミックレンジを
有すると共に、製造プロセス、温度、電源電圧の変動等
にも係わらず、伝達インピーダンスRF が一定の電流−
電圧変換回路を提供できる。また好ましくは、本発明
(18)においては、上記本発明(6)において、上記
本発明(10)の第4のトランジスタ及びそのバイアス
制御回路、又は上記本発明(15)の第5のトランジス
タ及びその定電圧発生回路を備える。
【0036】係る構成では、大きな入力電流Iinが入力
した場合に、伝達インピーダンスR F のみならず、回路
の開ループ利得A0 も低下するので、より広い入力のダ
イナミックレンジが得られる。また、上記式(2)の関
係より、伝達インピーダンスRF 及び回路の開ループ利
得A0 が同時に低下すると、−3dB周波数f-3dBは維
持される。従って、回路の不安定動作を有効に回避でき
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従い本発明に好
適なる複数の実施の形態を詳細に説明する。図2は実施
の形態による反転増幅回路を説明する図で、図2(A)
は本実施の形態で使用される反転増幅回路(反転アンプ
0 )の構成を示している。反転アンプA0 は、奇数段
の基本反転アンプA1 〜A3 の縦列接続からなり、その
開ループ利得A0 は、A0 =A1 +A2 +A3 [dB]
で与えられる。なお、この反転アンプA0 の段数は任意
の奇数段(1,3,5,7,…)で良い。
【0038】図2(B)は一例の基本反転アンプの回路
図を示している。但し、本発明はこれに限定されない。
定電流源回路CCSに、NMOSFET T11の反転増幅回路
と、NMOSFET T12で構成した抵抗負荷RL とを図示の
如く接続する。定電流源CCSは、外部の基準電圧V
ref により生成した所定の定電流を高精度でカレントミ
ラーしており、よって製造プロセス、温度、電源電圧の
変動等による回路動作への影響は小さい。
【0039】今、NMOSFET T11,T12の各相互コン
ダクタンスをgm1,gm2、その内部抵抗(チャネル抵
抗)をrs1,rs2とすると、入出力間の電圧利得Gは式
(3)により与えられる。
【0040】
【数3】
【0041】また、このκには、 κ=(1/2)μn OX×(W/L) 但し、μn :電子の移動度[cm2 /V・sec] COX:ゲート酸化膜容量[F] の関係があり、これによりgm は式(4)で表せる。
【0042】
【数4】
【0043】よって、上記式(3)は式(5)で表せ
る。
【0044】
【数5】
【0045】更に、反転アンプA0 は負帰還構成なの
で、VGS1 ≒VGS2 となり、更に、T11,T12のゲ
ート長L1 =L2 とすると、上記式(5)は、式(6)
の関係となる。
【0046】
【数6】
【0047】即ち、基本反転アンプA1 〜A3 の各入出
力間の電圧利得GはNMOSFET T11,T12のゲート幅
1 ,W2 の比により決定される。図3,図4は第1の
実施の形態による電流−電圧変換回路を説明する図
(1),(2)である。図3は第1の実施の形態による
電流−電圧変換回路の構成を示している。
【0048】ここでは、反転アンプA0 の入出力間に、
従来の純抵抗素子よりなる帰還抵抗RF に代えて、NMOS
FET T1を図示の如く接続すると共に、そのゲート電圧
を周辺回路により制御することで、製造プロセス、温
度、電源電圧の変動に依らず、一定の帰還抵抗値RF1
実現している。以下、詳細に述べる。図示の如く、反転
アンプA0 と、該反転アンプA0 と同一構成のダミー反
転アンプA0 ´とを設け、該ダミー反転アンプA0 ´に
適当な抵抗Rf により負帰還を掛ける。反転アンプA0
とダミー反転アンプA0 ´とは同一IC基板上の、好ま
しくは互いに近傍に作成されるので、ロット毎の製造プ
ロセスや、動作時の温度、電源電圧の変動等に依らず、
これらは同一の回路特性を示す。即ち、今、入力電流I
in=0(無入力信号時)における反転アンプA0 の出力
電圧(動作点電圧)Vout =V0 とすると、ダミー反転
アンプA0 ´の出力電圧(動作点電圧)Vout =V0
なる。
【0049】この電圧V0 をオペアンプAMP2のボル
テージフォロワを介してNMOSFET T2のドレインに加え
る。一方、NMOSFET T2のソースをオペアンプAMP1
の反転入力(−)に接続し、かつこのソースから前記動
作点電圧V0 に比例するような定電流I0 を引き込む。
これを具体的に言うと、ダミー反転アンプA0 ´の出力
電圧V0 はオペアンプAMP3及びNMOSFET T3より成
るソースフォロワ回路にも加えられており、これにより
NMOSFET T3のソースに接続した抵抗R3には定電流I
1 =V0 /R3が流れる。この定電流I1 が、PMOSFET
T14〜T15及びNMOSFET T16,T17を介したカ
レントミラーによりM倍されて、例えば1μA程度の定
電流I0=M・I1 =M・V0 /R3となる。
【0050】一方、オペアンプAMP1の非反転入力
(+)には抵抗R1,R2により分圧した電圧Vp =V
0 ・R2 /(R1 + R2 )を加えている。そして、オ
ペアンプAMP1の出力をNMOSFET T2のゲートに帰還
する。係る構成では、Vn <V p により、オペアンプA
MP1の出力信号はハイレベルとなり、これによりNMOS
FET T2がONして、該NMOSFET T2に定電流I0 が流
れる。この場合に、NMOSFET T2のチャネル抵抗RF2
大きいと、Vn <Vp の関係は深くなり、これに応じて
NMOSFET T2のゲート−ソース間電圧VGSが増大し、該
NMOSFET T2のチャネル抵抗RF2を下げる。こうして、
オペアンプAMP1の反転入力電圧Vn はVp に近づ
き、最終的には、AMP1の入力のイマジナリショート
によりVn =Vp になる。この時の、NMOSFET T2のド
レイン−ソース間電圧VDS2 は式(7)で与えられる。
【0051】
【数7】
【0052】また、この時のNMOSFET T2には定電流I
0 =M・V0 /R3が流れている。従って、この時のNM
OSFET T2のチャネル抵抗値RF2は式(8)で与えられ
る。
【0053】
【数8】
【0054】更に、NMOSFET T1とNMOSFET T2とは同
一IC基板上の、好ましくは近傍に作成され、かつ同一
のトランジスタサイズ(L,W)を有している。また、
これらの各ゲートにはオペアンプAMP1の出力の同一
のゲート電圧VGGが加えられるので、ロット毎の製造プ
ロセスや、動作時の温度、電源電圧の変動等に依らず、
NMOSFET T1,T2のチャネル抵抗RF1,RF2の間には
F1=RF2の関係が生じる。
【0055】なお、厳密に言うと、上記NMOSFET T1,
T2に同一のゲート電圧VGGを加えているが、NMOSFET
T2には常時式(7)のVDS2 が掛かっており、これに
定電流I0 =1μA程度が流れている。一方、NMOSFET
T1のVDS1 は、その無信号時にはIin =0により、
DS1 =0である。従って、バイアス条件は厳密に同一
ではない。しかし、入力電流Iin =1μA程度になっ
た場合に、VDS1 ≒VDS2 となることが可能であり、本
実施の形態ではこの状態を目安にしてRF1=RF2となる
ように設定されている。
【0056】次に、製造プロセス、温度、電源電圧の変
動等により、ダミー反転アンプA0´の動作点電圧V0
がΔV0 だけ上がった場合を考える。上記同様にして、
この場合のNMOSFET T2のドレイン−ソース間電圧V
DS2 は式(9)になる。
【0057】
【数9】
【0058】また、この場合のNMOSFET T2に流れる定
電流I0 は、I0 =M・I1 =M(V0 +△V0 )/R
3となる。従って、この時のNMOSFET T2のチャネル抵
抗値RF2は式(10)で与えられる。
【0059】
【数10】
【0060】これは上記式(8)のRF2の値と同一であ
る。このことは反転アンプA0 とNMOSFET T1について
も同様に起こる。従って、製造プロセス、温度、電源電
圧の変動等に依存せず、常に一定の値の帰還抵抗R F1
F2が得られる。従って、出力信号Vout の振幅(感
度)も一定である。なお、この場合に、好ましくはNMOS
FET T1のゲート電圧が、反転アンプA0の動作点電圧
O +VTH1 (NMOSFET T1のしきい値電圧)よりも高
い電圧となるように設計する。こうすれば、NMOSFET T
1を常にトライオード領域(ピンチオフ前の領域)で動
作させることが可能となり、この領域では入力電流Iin
(即ち、出力電圧Vout )が増加しても帰還抵抗値RF1
が一定に保たれる。因みに、NMOSFET T1のゲート電圧
GGを高く設定すると、そのトライオード領域は延び
る。また、NMOSFET T1のゲート長L1 を長くしてもそ
のトライオード領域は延びる。
【0061】以上述べた如く、本実施の形態によれば、
従来の如く帰還抵抗RF を純抵抗素子で構成した場合に
発生するような±30%程度の抵抗値のバラツキを有効
に抑制できる。また、入力電流Iin=1μA程度に於け
る最小の出力電圧Vout の振幅を十分に確保できる。ま
た、帰還抵抗値RF1が一定により、−3dB帯域f-3 dB
のバラツキを十分に抑制でき、よって帰還ループの安定
化が図れる。更には、入力換算雑音電流密度のバラツキ
を抑制でき、最小受光レベル特性向上等の効果がある。
【0062】図4は第1の他の実施の形態による電流−
電圧変換回路の構成を示している。ここでは、図3のダ
ミー反転アンプA0 ´に代えて、外部で安定な基準電圧
BGR を生成すると共に、これをオペアンプAMP2,
AMP3に供給している。回路の動作は上記図3と同様
に考えられる。なお、基準電圧VBGR を適当に選ぶこと
で、NMOSFET T1の動作点電圧V0 =VBGR となる時の
特性(抵抗RF1)を適当に選べる。この場合に、勿論、
BGR =V0 としても良いし、またV0 =V BGR として
も良い。
【0063】図5,図6は第2の実施の形態による電流
−電圧変換回路を説明する図(1),(2)である。こ
こでは、入力電流Iinが所定以上となったことにより回
路の伝達インピーダンスRF を下げることで、入力のダ
イナミックレンジを広げることが可能となる。以下、詳
細に説明する。図5は第2の実施の形態による電流−電
圧変換回路の構成を示している。
【0064】なお、ここでは反転アンプA0 の入出力間
に純抵抗素子から成る帰還抵抗RFを接続している。ま
た、この反転アンプA0 の入出力間に可変インピーダン
ス素子であるNMOSFET T3を図示の如く接続し、そのゲ
ートに所定のゲート電圧VGGを加えている。
【0065】入力電流Iinが小さい時は、NMOSFET T3
のVGS<VTHであり、該NMOSFET T3はOFFしてい
る。従って、NMOSFET T3は開放であり、反転アンプA
0 の出力△Vout は従来と同様に式(1)により得られ
る。即ち、所要の変換感度が得られる。入力電流Iin
大きくなると、NMOSFET T3のVGS≧VTHとなり、該NM
OSFET T3はONする。これにより入力電流Iinの一部
が出力側に分流し、回路の伝達インピーダンスが下が
る。その後は、入力電流Iinの増大に応じて、NMOSFET
T3のチャネル抵抗が下がり、こうして入力のダイナミ
ックレンジが拡大される。
【0066】本実施の形態によれば、反転アンプA0
入出力間にNMOSFET T3を加える簡単な構成により、入
力のダイナミックレンジを有効に拡大できる。また、回
路構成が簡単であるために、付加回路等のバラツキ(オ
フセット電圧の重畳)等による動作の不安定も生じにく
い。更にまた、NMOSFET T3のドレイン−ソース間V DS
も大きくとれるので、VGSによる可変インピーダンスの
設定、制御を容易に行える。
【0067】図6(A)は第2の他の実施の形態による
電流−電圧変換回路の構成を示している。ここでは、基
本反転アンプA1 の反転出力を反転アンプA4 で更に反
転増幅し、得られた非反転信号をNMOSFET T3のゲート
に加えている。こうすれば、上記図5の場合に比べて、
NMOSFET T3のVGSは、出力電圧Vou t の低下のみなら
ず、ゲート電圧の上昇によって加速度的に増大する。即
ち、この場合の伝達インピーダンスRF は入力電流Iin
の増加に応じてより速く低下する。従って、入力のダイ
ナミックレンジをより広く拡大できる。
【0068】図6(B)は第2の更に他の実施の形態に
よる電流−電圧変換回路の構成を示している。ここで
は、定電流源CCS及びPMOSFET T20よりなるソース
フォロワ回路を設けると共に、基本反転アンプA2 の非
反転出力をPMOSFET T2のゲートに入力し、そのソース
よりレベルシフト(レベルアップ)された非反転出力を
取り出し、これをNMOSFET T3のゲートに加えている。
【0069】こうすれば、上記図6(A)の場合に比べ
て、NMOSFET T3に対してより高いゲート電圧VGGを加
えられる。従って、回路の伝達インピーダンスを入力電
流I inのより小さい時点から減少でき、よって入力のダ
イナミックレンジをより広くできる。図7〜図10は第
3の実施の形態による電流−電圧変換回路を説明する
(1)〜(4)である。ここでは、入力電流Iinが所定
以上となったことにより回路の開ループ利得A0 を下げ
ることで、入力のダイナミックレンジを広げることが可
能となる。以下、詳細に説明する。
【0070】図7(A)は第3の実施の形態による電流
−電圧変換回路の構成を示している。ここでは、反転ア
ンプA0 の入出力間に純抵抗素子から成る帰還抵抗RF
を接続している。更に、電源と基本反転アンプA3 の出
力との間に可変インピーダンス素子であるNMOSFET T4
を図示の如く接続し、そのゲートに所定のゲート電圧V
GGを加えている。
【0071】図7(B)に基本反転アンプA3 の回路図
を示す。上記の如く、基本反転アンプA3 の電圧利得G
は式(3)、更には式(6)の関係にある。入力電流I
inが小さい時は、NMOSFET T4は、VGS<VTHにより、
OFFしており、基本反転アンプA3 の電圧利得G(即
ち、反転アンプA0 の開ループ利得A0 )は変わらな
い。次に入力電流Iinが増すと、基本アンプA3 の出力
電圧Vout が下がり、これに伴い、NMOSFET T4のVGS
が増大して、該NMOSFET T4はONになる。NMOSFET T
4がONになると、NMOSFET T4の電流I4が基本反転
アンプA3 の出力に流れ込み、これは結果としてNMOSFE
T T12の内部抵抗rs2を小さくするように働き、よっ
て基本反転アンプA3 の電圧利得Gが減少する。従っ
て、反転アンプA0 の開ループ利得A0 が下がり、入力
のダイナミックレンジが広がる。
【0072】図8(A)は第3の他の実施の形態による
電流−電圧変換回路の構成を示している。ここでは、基
本反転アンプA1 の反転出力を反転アンプA4 により反
転増幅し、得られた非反転信号をNMOSFET T4のゲート
に加えている。こうすれば、上記図7の場合に比べて、
NMOSFET T4のVGSは、出力電圧Vou t の低下のみなら
ず、ゲート電圧の上昇によって加速度的に増大する。即
ち、この場合の開ループ利得A0 は、入力電流Iinの増
加に応じてより速く低下する。従って、入力のダイナミ
ックレンジをより広く拡大できる。
【0073】図8(B)は第3の更に他の実施の形態に
よる電流−電圧変換回路の構成を示している。ここで
は、定電流源CCS及びPMOSFET T20より成るソース
フォロワ回路を設けると共に、基本反転アンプA2 の非
反転出力をPMOSFET T2のゲートに入力し、そのソース
よりレベルシフトされた非反転出力を取り出し、これを
NMOSFET T4のゲートに加えている。
【0074】こうすれば、上記図8(A)の場合に比べ
て、NMOSFET T4に対してより高いゲート電圧VGGを加
えられる。従って、反転アンプA0 の開ループ利得A0
を入力電流Iinのより小さい時点から減少でき、入力の
ダイナミックレンジをより広くできる。図9(A)は第
3の更に他の実施の形態による電流−電圧変換回路の構
成を示している。ここでは、基本反転アンプA2 の非反
転出力を反転アンプA4 により反転増幅し、得られた反
転信号をPMOSFET T4のゲートに加えている。回路の動
作は図8(A)の場合と同様に考えられる。
【0075】図9(B)は第3の更に他の実施の形態に
よる電流−電圧変換回路の構成を示している。この回路
構成は基本的には図7(A)の回路構成と同様である。
但し、NMOSFET T5を図示の如くダイオード接続とする
ことにより、出力電圧Voutが所定以下に下がった時点
で電流I4 を供給するようにしている。図10(A)は
第3の更に他の実施の形態による電流−電圧変換回路の
構成を示している。ここでは、図9(B)のダイオード
接続されたNMOSFET T5に代えて、通常のpn接合によ
るダイオードDを接続している。回路の動作は図9
(B)の場合と同様に考えられる。
【0076】図10(B)はダイオードDの様々なタイ
プを示している。(a)は通常のpn接合型のダイオー
ドである。(b)はNMOSFET を用いたpn接合型のダイ
オードである。NMOSFET では、p型基板中にn型のソー
スとドレインとが形成され、絶縁皮膜を介したゲートに
正の電位を加えることでソースとドレイン間にnチャネ
ルが形成される。しかるに、図示の如く、ゲートとドレ
インを短絡(共通に)し、かつこれにp型基板を短絡
(共通に)すると、もはやNMOSFET としての機能は失わ
れ、n型ソースとp型基板(即ち、ドレイン端子)との
間に通常のpn接合が形成される。この部分をpn接合
型のダイオードとして使用する。(c)はNMOSFET を用
いたチャネル形成型のダイオードである。
【0077】図示の如く、NMOSFET のゲートとドレイン
を短絡(共通に)すると、vS <v G (=vD )の場合
はp型基板中にnチャネルが形成されて自乗特性のドレ
イン電流ID が流れるが、vS >vG (=vD )になる
とnチャネルが形成されず、NMOSFET はOFFする。こ
のようなダイオードに類似の動作特性をダイオードとし
て利用している。
【0078】同様にして、(d)はPMOSFET を用いたp
n接合型のダイオード、(e)はPMOSFET のゲートとド
レインが共通であるチャネル形成型のダイオードであ
る。上記、各実施の形態による電流−電圧変換回路を述
べたが、上記第1の各実施の形態を上記第2又は第3の
各実施の形態に適用可能である。こうすれば、入力のダ
イナミックレンジが広がると共に、NMOSFET T1の帰還
抵抗値RF1は、製造プロセスのバラツキや、温度や電源
電圧の変動によらず、常に一定となる。従って、設計通
りの変換感度と、安定な回路動作が得られる。
【0079】また、上記第2の各実施の形態を上記第3
の各実施の形態に適用可能である。こうすれば、大入力
電流時に、伝達インピーダンスRF を下げた場合に、開
ループ利得A0 を同時に下げるため、閉ループの−3d
B帯域f-3dBは大きく変化せず、広い入力電流範囲で安
定な帰還ループを保つことができる。図11は実施の形
態による入力電流−伝達インピーダンス特性を示す図で
ある。入力電流Iinの増大(0μ,5μ,20μ,36
μA)と共に伝達インピーダンスが図示の如く低下して
いる。
【0080】図12は実施の形態による入力電流−出力
電圧の過渡特性を示す図である。入力電流Iinが1μA
〜10μAの範囲で比較的大きな変換感度を有してい
る。入力電流Iinが更に増すと、伝達インピーダンスR
F 及び又は開ループ利得A 0 が低下し、この例のダイナ
ミックレンジは入力電流Iinが36μA以上までを十分
にカバーしている。
【0081】なお、上記各実施の形態では帰還抵抗
F1,RF2、可変インピーダンス素子T3、非線形素子
T4等としてNMOSFET を使用した場合を述べたが、本発
明は、他にPMOSFET やジャンクションFET、更にはバ
イポーラトランジスタを使用しても実現できる。また、
上記各実施の形態では光伝送用受信器への適用例を述べ
たが、本発明は他のあらゆる用途の電流−電圧変換回路
に適用できることは言うまでも無い。
【0082】また、上記本発明に好適なる複数の実施の
形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で、各
回路の構成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が
行えることは言うまでも無い。
【0083】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、入力の
広いダイナミックレンジを有すると共に、温度や電源電
圧の変動、更には製造プロセスのバラツキ等に影響され
ず、常に安定な回路動作が得られる電流−電圧変換回路
を提供でき、この種の電流−電圧変換回路の改善に寄与
するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による反転増幅回路を説明する図で
ある。
【図3】第1の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(1)である。
【図4】第1の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(2)である。
【図5】第2の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(1)である。
【図6】第2の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(2)である。
【図7】第3の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(1)である。
【図8】第3の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(2)である。
【図9】第3の実施の形態による電流−電圧変換回路を
説明する図(3)である。
【図10】第3の実施の形態による電流−電圧変換回路
を説明する図(4)である。
【図11】実施の形態による入力電流−伝達インピーダ
ンス特性を示す図である。
【図12】実施の形態による入力電流−出力電圧の過渡
特性を示す図である。
【図13】従来技術を説明する図(1)である。
【図14】従来技術を説明する図(2)である。
【図15】従来技術を説明する図(3)である。
【符号の説明】
0 反転アンプ A1 〜A3 基本反転アンプ CCS 定電流源 PD フォトダイオード RF 帰還抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/26 10/14 10/04 10/06 (72)発明者 松山 哲 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 竹内 康顕 北海道札幌市中央区北一条西2丁目1番地 富士通北海道ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 清水 和義 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 赤沢 幸雄 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 石原 昇 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 中村 誠 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意奇数段の基本反転アンプの縦列接続
    よりなる反転アンプの入出力間に帰還抵抗を接続したト
    ランスインピーダンス型の電流−電圧変換回路におい
    て、 前記帰還抵抗を第1のトランジスタで構成すると共に、 該第1のトランジスタと同一の特性を有する第2のトラ
    ンジスタと、 該第2のトランジスタのチャネル間に所定の定電圧V0
    で決まる電源電圧V0´を加えると共に、該チャネル間
    に前記所定の定電圧V0 で決まる定電流I0 を流した状
    態で、該第2のトランジスタにV0 ´/I0 に相当する
    チャネルインピーダンスRF を生成させるためのバイア
    ス制御信号を生成し、これを第2のトランジスタの制御
    端子に加えるバイアス制御回路とを備え、 該バイアス制御回路のバイアス制御信号を前記第1のト
    ランジスタの制御端子に加えることを特徴とする電流−
    電圧変換回路。
  2. 【請求項2】 反転アンプと同一の特性を有するダミー
    反転アンプを備え、該ダミー反転アンプの動作点電圧を
    所定の定電圧V0 とすることを特徴とする請求項1の電
    流−電圧変換回路。
  3. 【請求項3】 基準電圧を発生する基準電圧発生回路を
    備え、該基準電圧発生回路で発生した基準電圧を所定の
    定電圧V0 とすることを特徴とする請求項1の電流−電
    圧変換回路。
  4. 【請求項4】 第1,第2のトランジスタはNMOSF
    ETよりなることを特徴とする請求項1の電流−電圧変
    換回路。
  5. 【請求項5】 第1,第2のトランジスタはトライオー
    ド領域で動作することを特徴とする請求項4の電流−電
    圧変換回路。
  6. 【請求項6】 任意奇数段の基本反転アンプの縦列接続
    よりなる反転アンプの入出力間に帰還抵抗を接続したト
    ランスインピーダンス型の電流−電圧変換回路におい
    て、 前記帰還抵抗と並列に接続した第3のトランジスタと、 該第3のトランジスタのチャネルインピーダンスを可変
    制御するためのバイアス制御信号を生成し、これを前記
    第3のトランジスタの制御端子に加えるバイアス制御回
    路とを備えることを特徴とする電流−電圧変換回路。
  7. 【請求項7】 バイアス制御回路は、所定の定電圧を第
    3のトランジスタのバイアス制御信号となす定電圧発生
    回路を備えることを特徴とする請求項6の電流−電圧変
    換回路。
  8. 【請求項8】 バイアス制御回路は、任意奇数段目の基
    本反転アンプの出力信号を反転増幅して第3のトランジ
    スタのバイアス制御信号となす反転増幅回路を備えるこ
    とを特徴とする請求項6の電流−電圧変換回路。
  9. 【請求項9】 バイアス制御回路は、任意偶数段目の基
    本反転アンプの出力信号をレベルシフトして第3のトラ
    ンジスタのバイアス制御信号となすレベルシフト回路を
    備えることを特徴とする請求項6の電流−電圧変換回
    路。
  10. 【請求項10】 任意奇数段の基本反転アンプの縦列接
    続よりなる反転アンプの入出力間に帰還抵抗を接続した
    トランスインピーダンス型の電流−電圧変換回路におい
    て、 任意奇数段目の基本反転アンプの出力と電源との間に接
    続した第4のトランジスタと、 該第4のトランジスタのチャネルインピーダンスを可変
    制御するためのバイアス制御信号を生成し、これを前記
    第4のトランジスタの制御端子に加えるバイアス制御回
    路とを備えることを特徴とする電流−電圧変換回路。
  11. 【請求項11】 バイアス制御回路は、所定の定電圧を
    第4のトランジスタのバイアス制御信号となす定電圧発
    生回路を備えることを特徴とする請求項10の電流−電
    圧変換回路。
  12. 【請求項12】 バイアス制御回路は、任意奇数段目の
    基本反転アンプの出力信号を反転増幅して第4のトラン
    ジスタのバイアス制御信号となす反転増幅回路を備える
    ことを特徴とする請求項10の電流−電圧変換回路。
  13. 【請求項13】 バイアス制御回路は、任意偶数段目の
    基本反転アンプの出力信号をレベルシフトして第4のト
    ランジスタのバイアス制御信号となすレベルシフト回路
    を備えることを特徴とする請求項10の電流−電圧変換
    回路。
  14. 【請求項14】 バイアス制御回路は、任意偶数段目の
    基本反転アンプの出力信号を反転増幅して第4のトラン
    ジスタのバイアス制御信号となす反転増幅回路を備える
    ことを特徴とする請求項10の電流−電圧変換回路。
  15. 【請求項15】 任意奇数段の基本反転アンプの縦列接
    続よりなる反転アンプの入出力間に帰還抵抗を接続した
    トランスインピーダンス型の電流−電圧変換回路におい
    て、 所定の定電圧を発生する定電圧発生回路と、 該定電圧発生回路と任意奇数段目の基本反転アンプの出
    力との間に介在し、かつダイオード接続とされた第5の
    トランジスタとを備えることを特徴とする電流−電圧変
    換回路。
  16. 【請求項16】 第5のトランジスタに代えて、pn接
    合型のダイオードを備えることを特徴とする請求項15
    の電流−電圧変換回路。
  17. 【請求項17】 帰還抵抗に代えて、請求項1の第1,
    第2の各トランジスタ及びそのバイアス制御回路を備え
    ることを特徴とする請求項6,10又は15の電流−電
    圧変換回路。
  18. 【請求項18】 請求項10の第4のトランジスタ及び
    そのバイアス制御回路、又は請求項15の第5のトラン
    ジスタ及びその定電圧発生回路を備えることを特徴とす
    る請求項6の電流−電圧変換回路。
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