JP2001168374A - 光電気変換回路 - Google Patents

光電気変換回路

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JP2001168374A
JP2001168374A JP34457399A JP34457399A JP2001168374A JP 2001168374 A JP2001168374 A JP 2001168374A JP 34457399 A JP34457399 A JP 34457399A JP 34457399 A JP34457399 A JP 34457399A JP 2001168374 A JP2001168374 A JP 2001168374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後段回路のしきい値レベルに整合する出力レ
ベルを外部調整で出力可能な光電気変換回路を実現す
る。 【解決手段】 一端がグランドに接続された負荷抵抗R
L1と、カソードに負荷抵抗RL1の他端が接続されア
ノードがバイアス端子1に接続されたフォトダイオード
PDと、該フォトダイオードPDに並列に接続されたR
pdとから構成し、フォトダイオードPDのカソードに出
力端子2を接続し、バイアス端子1に負電位を印加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置における光電気変換回路に係り、特に高感度・高速の
ディジタル回路のインターフェースに整合性の良い光電
気変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光電気変換回路の回路構成例を図
9に示す。この回路は一端がグランドに接続された負荷
抵抗RL1と、カソードがその負荷抵抗RL1の他端に
接続されアノードがバイアス端子1に接続された受光素
子としてのフォトダイオードPDとからなり、当該フォ
トダイオードPDのカソードに出力端子2が接続された
構成を有する。バイアス端子1には負のバイアス電圧V
bが印加される。
【0003】本回路の動作について図10を用いて説明
する。図10において横軸は時間であり、縦軸は出力端
子2での電圧値である。フォトダイオードPDでは入射
された光信号の強度に応じて光電流Ipが生成されるた
め、負荷抵抗RL1の抵抗値と光電流Ipの電流値の積
に対応する電圧が出力端子2に出力される。なお、図1
0では入力光信号強度に応じて出力電圧、、の変
化の様子を時間軸を少しづつづらせて表している。
【0004】光通信用受信回路においては、入力される
光信号が微弱であるため、出力端子2の後段には電気回
路による増幅器が接続され、所望の電圧まで増幅される
のが一般的である。本回路構成おいて、広帯域動作を保
証するためには負荷抵抗RL1の値を小さくする必要が
あり、一般に低インビーダンス型の光電気変換回路と呼
ばれている(例えば、K.Pederotti,"High Speed Circui
ts for Lightwave Communication, "International Jou
rnal of High Speed Electronics and Systems,vol.9,n
o.2,pp.1-34,1998.)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光受信器を構成する場
合、光電気変換回路の後段には電圧信号を増幅する目的
で電圧増幅器が接続されるのが一般的である。また、近
年では高飽和出力のフォトダイオードを用い、光電気変
換回路の出力側が高速のディジタル回路に直結される受
信器構成も提案されている(例えば、Y.Miyamoto,et.a
l.,"40Gbit/s highsensivity optical receiver with u
ni-traveling-carrier photodiode actingas decision
IC driver,"IEE Electron. Lett.,vol.34,no.2,pp.214-
215,1998.)。
【0006】いずれの構成においても、光受信回路では
広帯域/高感度特性が要求され、これを実現するために
は光電気変換回路、電圧増幅器の双方に対して広帯域/
高利得特性が要求される。
【0007】ここで、光電気変換回路の後段に接続され
る増幅器の電圧利得を一定とすると、光電気変換回路の
出力レベルと増幅器の入力レベルの整合性が高感度化を
実現する上での鍵となる。
【0008】例えば、図10において、後段回路のしき
い値レベルをVtとすると、出力信号の場合はそのし
きい値Vtと一致しており正常動作となる。出力信号
の場合はしきい値Vtに達していないため信号を増幅で
きない。つまり、高感度動作が阻害されることとなる。
一方、出力信号の場合は後段回路のしいき値レベルV
tと光電気変換回路の出力信号の中心レベルがづれてい
るため、後段回路の波形歪みが受信器のマージンに影響
をおよぼす。
【0009】このように従来の回路構成においては、フ
ォトダイオードPDのバイアス条件による暗電流の変動
を利用して出力ハイレベルの微調整は可能であるもの
の、高感度化を目的としてバイアス電圧により出力信号
レベルを調節することは困難である。このように従来で
は、高感度の光電気変換回路を実現することは困難であ
った。
【0010】また、一般に、光電気変換回路の後段に接
続された増幅器の入力電圧レベル(しきい値レベル)は
その増幅器の回路構成に依存する。例えばFETデバイ
スを用いた単相入力の増幅器の場合、そのレベルはFE
Tのしきい値レベルに依存する。さらに、超高速ディジ
タル回路については、そのインターフェースは先の増幅
器の場合とは大きく異なる。このように種類の異なるイ
ンターフェースに対応可能な高感度の光電気変換回路構
成が望まれる。
【0011】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、外部調整あるいは自動調整に
より出力レベルを後段回路のインターフェースへの整合
可能な回路構成とすることにより、高感度化を実現した
光電気変換回路を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、一端がグランドに接続された第1の抵
抗と、該第1の抵抗の他端にカソードが接続されアノー
ドがバイアス端子に接続されたフォトダイオードと、該
フォトダイオードに並列に接続された第2の抵抗とを具
備し、前記フォトダイオードのカソードに出力端子が接
続されているよう構成した。
【0013】第2の発明は、一端がグランドに接続され
た第1の抵抗と、該第1の抵抗の他端にカソードが接続
されアノードが第3の抵抗の一端に接続されたフォトダ
イオードと、該フォトダイオードに並列に接続された第
2の抵抗と、2つの入出力端子を有するレベルシフト回
路を具備し、前記フォトダイオードのカソードおよびア
ノードが前記レベルシフト回路の2つの入力端子に各々
接続され、前記第3の抵抗の他端にバイアス端子が接続
され、レベルシフト回路の2つの出力端子から出力信号
を取り出すよう構成した。
【0014】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記フォトダイオードの極性を反転して接続した。
【0015】第4の発明は、第2の発明において、前記
レベルシフト回路の出力段として、レベルシフト量が互
いに異なる2つのソースフォロア回路を用いた。
【0016】第5の発明は、一端が高電位電源端子に接
続された第1および第2の抵抗と、ゲート端子にバイア
ス端子が共通接続され、ソース端子が共通接続された第
1および第2のトランジスタと、前記共通接続のソース
端子にカソードが接続されたフォトダイオードとを具備
し、前記第1および第2の抵抗の他端が前記第1および
第2のトランジスタのドレイン端子に個々に接続され、
前記第1のトランジスタのドレイン端子に出力端子が接
続され、前記第2のトランジスタのドレイン端子にレフ
ァレンス出力端子が接続され、該レファレンス出力端子
と前記高電位電源端子との間に容量が接続され、フォト
ダイオードのアノードに低電位電源端子が接続されてい
るよう構成した。
【0017】第6の発明は、第5の発明において、前記
高電位電源端子と第1および第2の抵抗の共通接続点と
の間にダイオードを挿入することにより出力電圧レベル
をシフトさせるように構成した。
【0018】第7の発明は、第5の発明において、前記
第1および第2のトランジスタをバイポーラトランジス
タとし、前記ゲート端子をベース端子に、前記ソース端
子をエミッタ端子に、前記ドレイン端子をコレクタ端子
に置換した。
【0019】第8の発明は、第5の発明において、前記
高電位電源端子を低電位電源端子に置換し、前記低電位
電源端子を高電位電源端子に置換し、前記第1、第2の
トランジスタおよび前記フォトダイオードの極性を反転
した。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明では、第1に、フォトダイ
オードに並列に抵抗を挿入することにより、当該抵抗と
負荷抵抗との分圧によって光電気変換回路の出力レベル
を設定する。これにより、出力レベルは外部から印加さ
れるバイアス電圧によって後段回路の最適レベルに制御
することが可能となる。第2に、第1の構成に加えてフ
ォトダイオードのアノードに直列に負荷抵抗を付加し、
さらにレベルシフト回路を接続することにより、差動信
号を出力する構成とする。これにより、電圧利得を2倍
に向上することができ、かつ差動出力とすることにより
ノイズマージンを向上することができる。後者において
は、フォトダイオードにベース接地のトランジスタ対を
接続することにより光電流を2分岐し、片方の出力を用
いてレファレンス電圧を発生させる。このレファレンス
電圧は入力される光信号の強度によらず常に出力信号の
中心レベルを発生し、外部からの調整無しに自動的に後
段の回路動作に最適な信号レベルを出力する。
【0021】[第1の実施形態]図1は本発明による第
1の実施形態の光電気変換回路の回路図である。この回
路は一端がグランドに接続された負荷抵抗RL1と、カ
ソードに当該負荷抵抗RL1の他端が接続されアノード
がバイアス端子1に接続されたフォトダイオードPD
と、当該フォトダイオードPDに並列に接続された抵抗
Rpdからなり、フォトダイオードPDのカソードに出力
端子2が接続された構成を有する。バイアス端子1には
負のバイアス電圧Vbが印加される。
【0022】本回路の動作について図2を用いて説明す
る。図2において横軸は時間であり、縦軸は出力端子で
の電圧値である。フォトダイオードPDでは入射された
光信号の強度に比例して光電流Ipが生成される。出力
端子2には負荷抵抗RL1の抵抗値と光電流Ipの電流
値の積に対応する電圧振幅が出力される。
【0023】次に、本発明による回路の出力信号レベル
について考察する。出力信号のハイレベルV_highは、
バイアス端子1のバイアス電圧をVbとすると、 V_high=Vb・RL1/(RL1+Rpd) (1) のように、負荷抵抗RL1と抵抗Rpdによる分圧値で決
定されることになる。このとき、フォトダイオードPD
にかかるバイアス電圧Vpdは、 Vpd=Vb・Rpd/(RL1+Rpd) (2) となる。
【0024】一方、出力信号のローレベルV_lowは光電
流をIpとすると、 V_low=V_high−RL1・Ip (3) となる。よって出力信号の中心レベルV_centerは、 V_center=(V_high+V_low)/2 =Vb・RL1/(RL1+Rpd)−RL1・Ip/2 (4) となる。
【0025】以上のことから明らかなように、出力信号
の中心レベルはバイアス電圧Vbによって調整可能であ
り、入力光電流が小さい場合においても後段回路のしき
い値レベルに整合させることが可能となる。図2では光
信号強度が小さい場合(図中)と大きい場合(図中
)の2通りについて、その違いを明らかにするため、
出力電圧、の変化の様子を時間軸を少しづらせて表
している。式(4)にもあるように光強度が大きい場合に
はバイアス電圧Vbを小さくすることにより後段回路の
しきい値レベルに調整することが可能であることがわか
る。なお、回路設計においては、光電流量、出力インタ
ーフェースレベルを十分考慮して負荷抵抗RL1や抵抗
Rpdの値を決定する必要がある。
【0026】このように、本実施形態によれば光電気変
換回路の出力レベルを外部バイアス電位Vbを調整する
ことによって、後段回路のしきい値レベルに整合させる
ことが可能である。このことによって、従来の光電気変
換回路に比較して高感度な受信器を構成することが可能
となる。
【0027】なお、本実施形態ではバイアス電圧Vbが
負の例について説明したが、フォトダイオードPDのア
ノードとカソードを反対に接続し、つまり極性を反転
し、バイアス電圧Vbを正にした場合であっても同様の
作用効果を得ることができることはいうまでも無い。
【0028】[第2の実施形態]図3は本発明による第
2の実施形態の光電気変換回路の回路図である。この回
路は一端がグランドに接続された負荷抵抗RL1と、カ
ソードに当該抵抗RL1の他端が接続されアノードが別
の負荷抵抗RL2の一端に接続されたフォトダイオード
PDと、当該フォトダイオードPDに並列に接続された
抵抗Rpdと、2つの入力端子および2つの出力端子を有
するレベルシフト回路3からなり、フォトダイオードP
Dのカソードおよびアノードがレベルシフト回路3の2
つの入力端子に接続され、負荷抵抗RL2の他端にバイ
アス端子1が接続され、レベルシフト回路3の2つの出
力端子2a,2bから出力信号を取り出す構成を有す
る。バイアス端子1には負のバイアス電圧Vbが印加さ
れる。
【0029】本回路の動作について図4を用いて説明す
る。図4において横軸は時間であり、縦軸は出力端子で
の電圧値である。フォトダイオードPDでは入射された
光信号の強度に応じて光電流Ipが生成されるため、ノ
ードAには負荷抵抗RL1の抵抗値と光電流Ipの電流
値の積に対応する電圧振幅が出力され、ノードBには負
荷抵抗RL2の抵抗値と光電流Ipの電流値の積に対応
する電圧振幅が出力される。負荷抵抗RL、RL2の値
が同一の場合は、図4にあるようにノードA,Bでの出
力振幅は同一となり、出力レベルが異なるものの極性は
互いに反転状態にある。
【0030】ノードA,Bの信号はレベルシフト回路3
に入力される。このレベルシフト回路3はノードA,B
の信号の中心レベル差が同一レベルとなるように双方の
信号のDCレベルをシフト制御する回路である。よって
図4にあるように出力端子2a,2bからは電圧中心レ
ベルの一致した完全な差動信号が出力されることにな
る。
【0031】本発明による回路の出力信号レベルについ
て考察する。ノードAのハイレベルV_highAは、バイ
アス端子1のバイアス電圧をVbとすると、 V_highA=Vb・RL1/(RL1+RL2+Rpd) (5) のように、抵抗RL1,RL2,Rpdによる分圧値で決
定されることになる。このとき、フォトダイオードPD
にかかるバイアス電圧Vpdは、 Vpd=Vb・Rpd/(RL1+RL2+Rpd) (6) となる。一方、ノードAのローレベルV_lowAは光電流
をIpとすると、 V_lowA=V_highA−RL1・Ip (7) となる。よってノードAの中心レベルV_centerAは、 V_centerA=(V_highA+V_lowA)/2 =Vb・RL1/(RL1+RL2+Rpd) −RL1・Ip/2 (8) となる。
【0032】他方、ノードBのローレベルV_lowBは、 V_lowB=Vb(RL1+Rpd)/(RL1+RL2+Rpd) (9) のように、これも抵抗RL1,RL2,Rpdによる分圧
値で決定されることになる。ノードBのハイレベルV_h
ighBは、 V_highB=V_lowB+RL2・Ip (10) となり、ノードBの中心レベルV_centerBは、 V_centerB=Vb・(RL1+Rpd)/(RL1+RL2+Rpd) +RL2・Ip/2 (11) となる。
【0033】以上のことから明らかなように、ノード
A,Bの各々の中心レベルはともにバイアス電圧Vbに
よって調整可能である。さらに、レベルシフト回路3に
おけるレベル補償量は式(8)と式(11)の差分に相当し、
負荷抵抗RL1、RL2を同一の値とした場合には、 V_shit=−Vb・Rpd/(2・RL1+Rpd)−RL1・Ip (12) となる。
【0034】以上の式から明らかなように、入力される
光信号の強度によってその必要なレベルシフト補償量は
変動することとなる。このとき、レベルシフト回路3に
おいて、レベルシフト量を入力される光信号の強度に応
じて制御する方法が最良であるが、それが不可能な場合
においても式(12)にあるように、バイアス電圧Vbによ
ってシフト量の制御が可能である。実際の回路設計にお
いては、光電流量や出力インターフェースレベルを十分
考慮して抵抗RL1、RL2、Rpdの値を決定する必要
がある。
【0035】図5に図3に示したレベルシフト回路3と
してソースフォロア回路を適用した例を示す。図5のレ
ベルシフト回路3においてDT,DCは入力端子、Q
C,QTは出力端子、4はVSSの電源端子、XF1〜
XF4はトランジスタ、XD1〜XD6はダイオードで
ある。図3の回路に示したように、本レベルシフト回路
3は2入力2出力の構成を有する。出力端子QT側のソ
ースフォロア回ではダイオード3段分(XD1〜XD
3)のレベルシフトが、出力端子QC側のソースフォロ
ア回路ではダイオード1段分(XD6)のレベルシフト
が実現される。このように、ダイオードの挿入段数を各
々異なる数に設定することにより、所望のレベルシフト
補償量を実現し、差動信号を取り出すことが可能とな
る。
【0036】以上のように、本実施形態によれば光電気
変換回路において単相の光信号から差動電気信号への変
換が可能となる。このことにより、光電気変換回路の後
段回路の構成を同一とした場合において、図1に示した
実施形態の回路に比較して2倍の電圧利得が確保でき、
さらなる高感度化が実現できる。
【0037】なお、本実施形態ではバイアス電圧Vbが
負の例について説明したが、フォトダイオードPDのア
ノードとカソードを反対に接続し、つまり極性を反転
し、バイアス電圧Vbを正にした場合であっても同様の
作用効果を得ることができることはいうまでも無い。
【0038】[第3の実施形態]図6は本発明による第
3の実施形態の光電気変換回路の回路図である。本回路
は一端がグランドに接続された負荷抵抗RL3,RL4
と、ゲートがバイアス端子1に共通接続され各々のソー
ス端子が共通接続されたトランジスタXF11,XF1
2と、当該共通ソース端子にカソードが接続されたフォ
トダイオードPDとからなり、負荷抵抗RL3,RL4
の他端が各々トランジスタXF11,XF12のドレイ
ン端子に接続され、トランジスタXF11のドレインに
出力端子2が接続され、トランジスタXF12のドレイ
ンにレファレンス出力端子5が接続され、当該レファレ
ンス出力端子5とグランドとの間に容量Cpが接続さ
れ、フォトダイオードPDのアノードにVSSの電源端
子4が接続された構成を有する。バイアス端子1には負
のバイアス電圧Vbが印加される。
【0039】本回路構成は、通常のトランジスタによる
差動回路の電流源トランジスタの部分をフォトダイオー
ドPDに置換して、差動出力の片側に容量Cpを接続し
た構成と等価である。
【0040】次に回路の動作について説明する。フォト
ダイオードPDでは入力された光信号の強度に応じて光
電流Ipが生成される。本光電流Ipはゲート接地トラ
ンジスタXF11,XF12を介して分配される。両ト
ランジスタXF11,XF12のゲート幅が等しい場合
には、負荷抵抗RL3,RL4に流れる電流は等しく、
Ip/2となる。フォトダイオードPDに加わるバイア
ス電圧は、トランジスタXF11,XF12のゲートで
あるバイアス端子1を介して外部から与えられる。結果
として、トランジスタXF11,XF12のソース電位
と電源端子4の電位の差分がフォトダイオードPDに加
わることとなる。
【0041】図7において、横軸は時間であり、縦軸は
出力端子2およびレファレンス出力端子5での電圧値で
ある。今、負荷抵抗RL3、RL4の値が同一であり、
トランジスタXF11,XF12のゲート幅は共に等し
いとする。負荷抵抗RL3は、フォトダイオードPDに
入射された光信号の強度に応じて光電流Ip/2が流れ
るため、出力端子2には抵抗値RL3の抵抗値と光電流
Ip/2の電流値の積に対応する電圧振幅が出力され
る。一方、負荷抵抗RL4においては、光電流Ip/2
が流れるものの並列に接続された容量Cpによって出力
電圧が積分されるために、その容量値が十分大きい場合
は一定の電位をレファレンス出力端子5に出力すること
になる。
【0042】ここで、入力光信号のマークとスペースの
割合が等しい時には、出力端子2に現れる出力信号のハ
イレベルとローレベルの中間の電位が、レファレンス出
力端子5から出力されることになる。この様子を図7で
は入力される光信号の強度に応じて出力電圧,,
の変化の様子を時間軸を少しづらせて表している(図中
の出力電圧,,の順で光強度は大きくなる。)。
【0043】以上の説明から明らかなように、レファレ
ンス出力端子5から出力される電位は、入力される光信
号の強度に応じて変動するものの、その値は常に出力端
子2から出力される信号の中間レベルとなる。すなわ
ち、後段に接続される回路が差動回路である場合、その
レファレンス電位が光入力強度に応じて自動的に設定さ
れることになり、前記した従来技術、第1、および第2
の実施形態において必要とされてきた外部からのバイア
ス調整を一切必要としない。さらに、本回路構成は超高
速ディジタル回路で一般的に使用されている縦積み回路
構成と同等であるため、回路構成上の整合性に優れてい
る。本光電気変換回路の後段には電圧増幅のためのソー
スフォロア回路、あるいは差動増幅器が直接接続可能で
あり、受光素子とトランジスタを同一基板上に作製する
場合において非常に有効である。
【0044】図8に本実施形態による光電気変換回路に
差動増幅器を接続した例を示す。ここでは、図6に示し
た光電気変換回路の基本回路に、レベルシフトダイオー
ドDX11〜DX16、電流源トランジスタXF13か
らなるレベルシフト回路を付加することによって、光電
気変換回路の出力が差動増幅器の動作可能な入力レベル
への整合を実現している。差動増幅器は、トランジスタ
XF21〜XF27、ダイオードXD21〜XD27、
負荷抵抗RL5,RL6からなる。6,7は出力端子で
ある。
【0045】動作については、出力端子2の信号のハイ
レベルがグランドレベルからダイオードのオン電圧の3
倍低く設定されることを除いて図7に示したものと同様
である。この場合、次段の差動増幅回路の動作可能な入
力レベル範囲が十分に広いために、光信号強度に伴うレ
ファレンス出力レベルの変動を十分吸収することが可能
であり、広いダイナミックレンジを確保することができ
る。
【0046】以上の例からもわかるように本実施形態の
光電気変換回路では、入力される光信号の強度変動に対
して外部からの調整無しに最適レベルの設定が可能なた
め、高感度且つダイナミックレンジの広い光受信器を実
現できる。
【0047】本実施形態ではトランジスタとしてFET
を例に説明したが、パイポーラトランジスタを用いた場
合においても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。この場合、ゲートがベースに、ソースがエミッタ
に、ドレインがコレクタに置き換わる。また、受信器に
とって最適な出力信号振幅あるいはレファレンス出力電
位を実現するためのトランジスタのゲート幅やエミッタ
面積と負荷抵抗の値の組み合わせは様々であり、上記の
例で説明したものに限られないことは明らかである。さ
らに、トランジスタの耐圧保護のためにダイオードを挿
入した場合においても同等の効果が得られることは言う
までも無い。
【0048】また、本実施形態では高電位電源をグラン
ド、低電位電源をVSSとしたが、高電位電源をVD
D、低電位電源をグランドとしても全く同様に動作す
る。また、フォトダイオード、シフト用ダイオード、お
よびトランジスタの極性を各々反転し、高電位電源と低
電位電源を逆にし、バイアス電圧Vbを正の電圧にして
も同様に動作する。
【0049】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
後段回路のしきい値レベルに整合する出力レベルを外部
調整あるいは自動調整にて出力可能な光電気変換回路を
実現でき、光受信器の高感度化が実現可能となるため実
施効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の光電気変換回路の
回路図である。
【図2】 図1の回路の動作説明用の波形図である。
【図3】 本発明の第2の実施形態の光電気変換回路の
回路図である。
【図4】 図3の回路の動作説明用の波形図である。
【図5】 図3の回路におけるレベルシフト回路の具体
例の回路図である。
【図6】 本発明の第3の実施形態の光電気変換回路の
回路図である。
【図7】 図6の回路の動作説明用の波形図である。
【図8】 図6の回路の発展例の回路図である。
【図9】 従来の光電気変換回路の回路図である。
【図10】 図9の回路の動作説明用の波形図である。
【符号の説明】 1:バイアス端子、2:出力端子、3:レベルシフト回
路、4:電源端子、5:レファレンス端子、6,7:差
動出力端子 PD:フォトダイオード RL1〜RL6:負荷抵抗、Rpd:抵抗 XF1〜XF4、XF11〜XF13、XF21〜XF
27:トランジスタ XD1〜XD6,XD11〜XD17,XD21〜XD
27:ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端がグランドに接続された第1の抵抗
    と、該第1の抵抗の他端にカソードが接続されアノード
    がバイアス端子に接続されたフォトダイオードと、該フ
    ォトダイオードに並列に接続された第2の抵抗とを具備
    し、前記フォトダイオードのカソードに出力端子が接続
    されていることを特徴とする光電気変換回路。
  2. 【請求項2】一端がグランドに接続された第1の抵抗
    と、該第1の抵抗の他端にカソードが接続されアノード
    が第3の抵抗の一端に接続されたフォトダイオードと、
    該フォトダイオードに並列に接続された第2の抵抗と、
    2つの入出力端子を有するレベルシフト回路を具備し、
    前記フォトダイオードのカソードおよびアノードが前記
    レベルシフト回路の2つの入力端子に各々接続され、前
    記第3の抵抗の他端にバイアス端子が接続され、レベル
    シフト回路の2つの出力端子から出力信号を取り出すこ
    とを特徴とする光電気変換回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記フォトダイオードの極性を反転して接続したことを
    特徴とする光電気変換回路。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記レベルシフト回路の出力段として、レベルシフト量
    が互いに異なる2つのソースフォロア回路を用いたこと
    を特徴とする光電気変換回路。
  5. 【請求項5】一端が高電位電源端子に接続された第1お
    よび第2の抵抗と、ゲート端子にバイアス端子が共通接
    続され、ソース端子が共通接続された第1および第2の
    トランジスタと、前記共通接続のソース端子にカソード
    が接続されたフォトダイオードとを具備し、前記第1お
    よび第2の抵抗の他端が前記第1および第2のトランジ
    スタのドレイン端子に個々に接続され、前記第1のトラ
    ンジスタのドレイン端子に出力端子が接続され、前記第
    2のトランジスタのドレイン端子にレファレンス出力端
    子が接続され、該レファレンス出力端子と前記高電位電
    源端子との間に容量が接続され、フォトダイオードのア
    ノードに低電位電源端子が接続されていることを特徴と
    する光電気変換回路。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記高電位電源端子と第1および第2の抵抗の共通接続
    点との間にダイオードを挿入することにより出力電圧レ
    ベルをシフトさせるようにしたことを特徴とする光電気
    変換回路。
  7. 【請求項7】請求項5において、 前記第1および第2のトランジスタをバイポーラトラン
    ジスタとし、前記ゲート端子をベース端子に、前記ソー
    ス端子をエミッタ端子に、前記ドレイン端子をコレクタ
    端子に置換したことを特徴とする光電気変換回路。
  8. 【請求項8】請求5において、 前記高電位電源端子を低電位電源端子に置換し、前記低
    電位電源端子を高電位電源端子に置換し、前記第1、第
    2のトランジスタおよび前記フォトダイオードの極性を
    反転したことを特徴とする光電気変換回路。
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