JP3470887B2 - 光電気変換回路 - Google Patents

光電気変換回路

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JP3470887B2
JP3470887B2 JP2000016481A JP2000016481A JP3470887B2 JP 3470887 B2 JP3470887 B2 JP 3470887B2 JP 2000016481 A JP2000016481 A JP 2000016481A JP 2000016481 A JP2000016481 A JP 2000016481A JP 3470887 B2 JP3470887 B2 JP 3470887B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おける光電気変換回路に係り、特に後段に接続される回
路インターフェースに整合するレファレンス信号レベル
の自動設定を可能にする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光電気変換回路の回路構成例を図
6に示す。この回路は一端がグランドに接続された抵抗
RL5と、カソードがその抵抗RL5の他端に接続され
アノードがバイアス端子11に接続されたフォトダイオ
ードPD3とからなり、該フォトダイオードPD3のカ
ソードに出力端子12が接続されたものである。バイア
ス端子11には負のバイアス電圧Vbが印加される。
【0003】本回路の動作について図7を用いて説明す
る。図7において横軸は時間であり、縦軸は出力端子1
2での電圧値である。フォトダイオードPD3では入射
された光信号の強度に応じて光電流Ipが生成されるた
め、抵抗RL5の抵抗値と光電流Ipの電流値の積に対
応する電圧Voutが出力端子12に出力される。なお、
図7では入力光信号強度に応じて出力電圧、、の
変化の様子を時間軸を少しづつづらせて表している。
【0004】光通信用受信回路においては、入力される
光信号が微弱であるため、出力端子12の後段には電気
回路による増幅器が接続され、そこで所望のレベルの電
圧まで増幅されるのが一般的である。本回路構成おい
て、広帯域動作を保証するためには抵抗RL5の値を小
さくする必要があり、一般に低インビーダンス型の光電
気変換回路と呼ばれている(例えば、K.Pederotti,"Hig
h Speed Circuits forLightwave Communication,"Inte
rnational Journal of High Speed Electronicsand Sy
stems,vol.9,no.2,pp.1-34,1998.)。
【0005】光受信器を構成する場合、光電気変換回路
の後段には電圧信号を増幅する目的で電圧増幅器が接続
されるのが一般的である。また、近年では、高飽和出力
のフォトダイオードを用いて光電気変換回路が高速のデ
ィジタル回路に直結される受信器構成も提案されている
(例えば、Y.Miyamoto,et.al.,"40 Gbit/s high sensit
ivity optical receiver with uni-traveling-carrier
photodiode acting asdecision IC driver,"IEE Electr
on.Lett.,vol.34,no.2,pp.214-215,1998.)。
【0006】いずれの構成においても、光受信回路では
広帯域/高感度特性が要求される。この目的のために動
作速度がGbit/sを超える光受信回路では、光電気変換
回路の後段に接続される増幅器あるいはディジタル回路
に差動回路構成が採用されるのが一般的である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、差動回路を
駆動するためには、光電気変換回路の出力信号の他にレ
ファレンスレベル(「0」、「1」を識別するためのレ
ベル)となるバイアス電圧あるいは出力信号の補信号が
必要となる。従来の光電気変換回路構成においては、単
相信号のみが出力されるため、差動回路を駆動するため
には外部からレファレンス電位を与える必要があった。
【0008】さらに、図7に示すように、光入力信号の
強度に応じて後段回路に対する最適なレファレンスレベ
ルがVref1、Vref2、Vref3と変動するために、独
立に外部から当該電位レベルを調整する必要があった。
【0009】このように、従来の光電気変換回路では、
入力信号強度に応じたレファレンス調整が要求されるた
め、実際の伝送システムヘの適用は困難であった。さら
に、入力光強度の変動に対するマージンが乏しいという
欠点があった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、光入力強度に依存
せず後段に接続される差動回路に必要とされるレファレ
ンス信号レベルの自動設定が可能な光電気変換回路を提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに第1の発明は、フォトダイオード、該フォトダイオ
ードのカソードと高電位電源端子との間に接続された第
1の抵抗、前記フォトダイオードのアノードと低電位電
源端子との間に接続された第2の抵抗、前記フォトダイ
オードに並列接続された第3の抵抗、および前記第2の
抵抗に並列接続された容量を有する光電気変換部と、該
光電気変換部の構成から前記容量を取り外した構成を有
するレベル発生部と、ソースフォロアトランジスタおよ
び電流源トランジスタを有する第1、第2のソースフォ
ロア回路とを具備し、前記光電気変換回路の前記フォト
ダイオードのカソードが前記第1のソースフォロア回路
の前記ソースフォロアトランジスタのゲートに接続さ
れ、前記光電気変換回路の前記フォトダイオードのアノ
ードが前記第2のソースフォロア回路の前記電流源トラ
ンジスタのゲートに接続され、前記レベル発生部の前記
フォトダイオードのカソードが前記第2のソースフォロ
ア回路の前記ソースフォロアトランジスタのゲートに接
続され、前記レベル発生部の前記フォトダイオードのア
ノードが前記第1のソースフォロア回路の前記電流源ト
ランジスタのゲートに接続され、前記光電気変換部の前
記フォトダイオードに光信号が入力され、前記第1のソ
ースフォロア回路の前記ソースフォロアトランジスタの
ソースから出力信号を取り出し、前記第2のソースフォ
ロア回路の前記ソースフォロアトランジスタのソースか
らレファレンス信号を取り出すように構成した。
【0012】第2の発明は、フォトダイオード、該フォ
トダイオードのカソードと高電位電源端子との間に接続
された第1の抵抗、前記フォトダイオードのアノードと
低電位電源端子との間に接続された第2の抵抗、前記フ
ォトダイオードに並列接続された第3の抵抗、および前
記第2の抵抗に並列接続された容量を有する光電気変換
部と、該光電気変換部の構成から前記容量を取り外した
構成を有するレベル発生部と、一対の差動接続のトラン
ジスタを有する差動増幅器とを有し、前記差動接続の一
方のトランジスタのゲートに前記光電気変換部の前記フ
ォトダイオードのアノードが接続され、該一方のトラン
ジスタのドレインに前記レベル発生部の前記フォトダイ
オードのカソードが接続され、前記前記差動接続の他方
のトランジスタのゲートに前記レベル発生部の前記フォ
トダイオードのアノードが接続され、該他方のトランジ
スタのドレインに前記光電気変換部の前記フォトダイオ
ードのカソードが接続され、前記光電気変換部の前記フ
ォトダイオードに光信号を入力し、前記光電気変換部の
前記フォトダイオードのカソードから出力信号を取り出
し、前記レベル発生部の前記フォトダイオードのカソー
ドからレファレンス信号を取り出すよう構成した。
【0013】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記各トランジスタをバイポーラトランジスタとし
た。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、光受信フォトダイオ
ードの両端に負荷抵抗を接続した光電気変換部と、その
光電気変換部と類似のレベル変換部と、ソースフォロア
回路あるいは差動増幅器からなるレファレンス電位自動
調整部を設ける。そして、光受信することにより光電気
変換部の光受信フォトダイオードの両端に接続された各
抵抗に発生する差動電圧の一方の電圧を信号出力電圧と
し、他方の電圧を積分することによりレファレンス電圧
とし、このレファレンス電圧を後段のソースフォロア回
路あるいは差動増幅器に送り、前記信号出力電圧の中心
の電圧レベルに精度良く変換する。これにより、従来技
術では不可能であったレファレンス電位の自動調整を可
能とする。以下、詳しく説明する。
【0015】[第1の実施形態]図1は本発明による第
1の実施形態の光電気変換回路の回路図である。この回
路において、1光電気変換部、2はレベル発生部、3,
4は第1,第2のソースフォロア回路である。
【0016】光電気変換部1は、受光素子としてのフォ
トダイオードPD1と、そのフォトダイオードPD1の
カソードとグランド(高電位電源端子)との間に接続さ
れた負荷用の第1の抵抗RL1と、フォトダイオードP
D1のアノードと低電位電源端子5の間に接続された負
荷用の第2の抵抗RL2と、フォトダイオードPD1に
並列に接続されたフォトダイオードバイアス用の第3の
抵抗Rpd1と、抵抗RL2に並列に接続された積分用
の容量Cpからなる。
【0017】レベル発生部2は、光を受光させないフォ
トダイオードPD2と、そのフォトダイオードPD2の
カソードとグランドとの間に接続された負荷用の第4の
抵抗RL3と、フォトダイオードPD2のアノードと低
電位電源端子5の間に接続された負荷用の第5の抵抗R
L4と、フォトダイオードPD2に並列に接続されたフ
ォトダイオードバイアス用の第6の抵抗Rpd2とから
なる。このレベル発生部2は、光電気変換部1の構成か
ら容量Cpを取り外した構成と同じである。
【0018】第1のソースフォロア回路3はソースフォ
ロアトランジスタXF1と電流源トランジスタXF2か
らなり、第2のソースフォロア回路4はソースフォロア
トランジスタXF3と電流源トランジスタXF4からな
る。7は信号電圧Voutの出力端子、8はレファレンス
信号電圧Vrefの出力端子である。
【0019】第1のソースフォロア回路3において、そ
のトランジスタXF1のゲートはフォトダイオードPD
1のカソード(ノードA)に接続され、トランジスタX
F2のゲートはフォトダイオードPD2のアノード(ノ
ードD)に接続される。また、第2のソースフォロア回
路4において、そのトランジスタXF3のゲートはフォ
トダイオードPD2のカソード(ノードC)に接続さ
れ、トランジスタXF4のゲートはフォトダイオードP
D1のカソード(ノードB)に接続される。
【0020】光信号は光電気変換部1のフォトダイオー
ドPD1に照射され、出力電気信号Voutはトランジス
タXF1のソースから出力端子7に出力され、レファレ
ンス信号VrefはトランジスタXF3のソースからレフ
ァレンス出力端子8に出力される。
【0021】ここで、レベル発生部2での各ノードC,
Dの電位Vc、Vdは、光信号が入力されない場合の光
電気変換部1において、各々対応する各ノードA,Bの
電位Va,Vbと一致させ、Vc=Va,Vd=Vbと
する必要がある。従って、抵抗RL1〜RL4、Rpd
1,Rpd2の抵抗値は、RL1=RL3,RL2=R
L4,Rpd1=Rpd2に設計しなければならない。
また、レベル発生部2のフォトダイオードPD2は光電
気変換部1のフォトダイオードPD1の光非照射時の抵
抗分を補償するために挿入されるもので、そのサイズは
フォトダイオードPD1と同一である。
【0022】本回路の動作について図2を用いて説明す
る。図2において横軸は時間、縦軸は図1中の各ノード
A,B,C,Dの電圧Va,Vb,Vc,Vdのレベ
ル、出力端子7,8の電圧Vout、Vrefのレベルであ
る。また、動作の説明を簡単にするために抵抗RL1、
RL2、RL3、RL4の抵抗値は全て等しいとする。
【0023】まず、光電気変換部1とレベル発生部2の
動作について説明する。光電気変換部1において、フォ
トダイオードPD1では入射された光信号の強度に比例
して光電流Ipが生成される。これによって、ノードA
には、抵抗RL1の抵抗値と光電流Ipの電流値の積に
対応する振幅の電圧Vaが発生する。
【0024】しかしながらノードBには、容量Cpが並
列に接続されているために発生する電圧Vb(電圧Va
と逆相)が積分されるので、入力信号のマーク率(光信
号が0である確率と1である確率)が1/2の場合には、
その電圧VbはちょうどノードAで発生された信号電圧
Vaの中心レベルに相当する電圧となる。この値の電圧
Vbは光電気変換部1と同一回路構成を有するレベル発
生部2のノードDの電圧Vdと比較すると、ΔVだけ高
い電位となる。
【0025】ここで、この電位ΔVは光電流Ipと抵抗
RL1の積(=Va)の半分の値であり、入力される光
信号の強度に比例することになり、例えばより大きな光
電流Ip’(Ip’>Ip)に対しては図中に示すよう
に電位ΔV’(ΔV’>ΔV)となる。ただし、電位Δ
V’は光電流Ip’と抵抗RL1の積の半分の値であ
る。ここで注意したいのは、先にも述べた様にマーク率
が1/2である場合には、ΔVあるいはΔV’は常に光電
気変換部1の出力であるノードAでの電圧Vaの振幅の
中心レベルに相当する電圧となるということである。
【0026】一方、ノードCの電圧Vcについては、レ
ベル発生部2と光電気変換部1の回路構成が同一である
ことから、ノードAに出力される電圧Vaのハイレベル
と同一の電圧レベルとなる。
【0027】以上まとめると、ノードAには光電流Ip
と抵抗RL1の積に対応する信号電圧Vaが出力され、
ノードCにはノードAのハイレベルに相当するレベルの
電圧Vcが出力される。またノードBにはノードDのレ
ベルの電圧Vdに対してノードAに出力される信号Va
の中心レベルに相当する電圧レベルΔVだけ高い電圧レ
ベルが出力される。
【0028】次にソースフォロア回路3,4の動作につ
いて説明する。第1のソースフォロア回路3では各々の
トランジスタXF1,XF2のゲートにノードA,Dの
電圧Va,Vdが入力される。先にも述べたように、ノ
ードDの電圧Vdの値は光入力信号とは全く関係のない
定電圧である。いま、トランジスタXF2のソース電圧
とノードDの電圧Vdが等しい(トランジスタXF2の
ゲート・ソース間接続)とすると、トランジスタXF1
のソース電位とゲート電位とは等しくなり、出力端子7
にはノードAの電圧Vaと同一レベルの信号が出力され
ることとなる。
【0029】一方、第2のソースフォロア回路4では各
々のトランジスタXF3,XF4のゲートにはノード
C,Bの電圧Vc、Vbが入力される。トランジスタX
F4のゲート電位Vbは先にも述べたようにソース電位
(=Vd)よりもΔVだけ高くなる。ソースフォロア回
路ではトランジスタのゲート・ソース間電位は常に等し
くなるように動作するために、トランジスタXF3のソ
ース電位(Vref)はノードCの電位VcよりもΔVだ
け低い方にレベルシフトした電圧を出力することにな
る。
【0030】従って、出力信号Voutおよびレファレン
ス信号Vrefは図2に示すようになり、レファレンス信
号Vrefは入力される光信号の強度にかかわらず常に出
力信号Voutの中心レベルを出力することになる。
【0031】本実施形態について、光信号強度変動に対
する耐性ついて考察する。本回路構成において光信号強
度変動に対する耐性は、ΔVの大きさをどこまで許容で
きるかという問題に置き換えることができる。ソースフ
ォロア回路を使った本実施形態で許容できるΔVの大き
さは、FETの直流特性でほぼ決定されるが、ショット
キゲートを用いたFETにおいて十分な高周波特性を確
保しようとした場合には、最大約0.4V程度となる。い
ま、抵抗RL1を50Ωとして光電流を計算すると16
mA程度となる。つまり、本回路構成によれば、微弱な
光電流から16mA程度の大きな光電流に対しても動作
可能であり、光受信器のダイナミックレンジの拡大に大
きく貢献できることがわかる。
【0032】このように、本実施形態によれば外部から
の調整無しに、入力される光信号の強度にかかわらず常
に光電気変換回路のレファレンス出力レベルを後段の差
動回路に最適なレベルに整合させることが可能である。
また、入力される光信号強度変動に対しても十分大きな
マージンを確保することができ、光受信器のダイナミッ
クレンジの拡大に大きく寄与することが可能となる。
【0033】[第2の実施形態]図3は本発明による第
2の実施形態の光電気変換回路の回路図である。この回
路において、光電気変換部1とレベル発生部2は図1に
示したものと同じである。9は差動増幅器であり、差動
接続のトランジスタXF5,XF6と、電流源トランジ
スタXF7から構成されている。
【0034】光電気変換部1のフォトダイオードPD1
のアノード(ノードB)は差動増幅器9のトランジスタ
XF5のゲートに入力され、当該トランジスタXF5の
ドレインはレベル発生部2のフォトダイオードPD2の
カソード(ノードC)に接続される。また、レベル発生
部2のフォトダイオードPD2のアノード(ノードD)
は差動増幅器9のトランジスタXF6のゲートに入力さ
れ、当該トランジスタXF6のドレインは光電気変換部
1のフォトダイオードPD1のカソード(ノードA)に
接続される。光信号は光電気変換部1のフォトダイオー
ドPD1に照射され、出力電気信号Voutならびにレフ
ァレンス電気信号VrefはトランジスタXF6のドレイ
ンおよびXF5のドレインから出力される。
【0035】ここで、第1の実施形態と同様にレベル発
生部2での各ノードC,Dの電位Vc,Vdは、光信号
が入力されない場合の光電気変換部1において、各々対
応する各ノードA,Bの電位Va,Vbと一致する必要
がある。従って、RL1=RL3,RL2=RL4,R
pd1=Rpd2に設計しなけれはならない。また、レ
ベル発生部2のフォトダイオードPD2は光電気変換部
1のフォトダイオードPD1の光非照射時の抵抗分を補
償するために挿入されるもので、そのサイズはフォトダ
イオードPD1と同一である。
【0036】本回路の動作について図4ならびに図5を
用いて説明する。図5において横軸は時間、縦軸は図3
中の各ノードA,B,C,Dの電圧Vout(=Va),
Vb,Vref(=Vc),Vdのレベルである。また、
動作の説明を簡単にするために抵抗RL1、RL2、R
L3、RL4の抵抗値は全て等しいとする。
【0037】光電気変換部1およびレベル発生部2の動
作ついては、第1の実施形態と同様である。つまり、ノ
ードDには一定の電圧値の電圧Vdが出力され、ノード
BにはノードDの電圧Vdのレベルに対して出力端子7
に出力される信号の中心レベルに相当する電圧レベルΔ
V分だけ高いレベルの電圧Vbが、光信号の大きさにか
かわらず出力される。
【0038】第2の実施形態が第1の実施形態と異なる
のは、レベル調整に関して差動増幅器9を用いる点であ
る。本回路構成においては、差動増幅器9のトランジス
タXF5,XF6は両ゲート間の入力電圧ΔVに対応し
た電流を生成し、抵抗RL1、RL3に電圧を発生させ
ることにより出力信号Voutおよびレファレンス出力Vr
efのレベルを調整する。ここで、当該差動増幅器9を、
その直流特性が図4に示すように差動電圧利得が1であ
るような差動増幅器であるとする。
【0039】次に差動増幅器9の動作について説明す
る。いま、トランジスタXF5,XF6のゲート間にΔ
Vの電圧(XF5のゲートがΔVだけ高い。)が印加さ
れると、出力端子7の電位Voutは光電流がゼロの時の
電位よりΔV/2だけ上昇し、レファレンス出力端子8
の電位VrefはΔV/2だけ低下することとなる。つま
り、レファレンス電圧Vrefは出力電圧Voutのハイレベ
ルよりちょうどΔVだけ低い電圧に設定されることにな
る。
【0040】先にも述べたように、ΔVは光電流Ipと
抵抗RL1の積の1/2の電圧であることから、レファレ
ンス電圧Vrefのレベルは出力信号Voutの中心レベルに
一致する。これは、入力される光信号の強度が変化した
場合においても同様である。図5ではより大きな光電流
Ip’(Ip’>Ip)の場合について発生される電圧Δ
V’(ΔV’>ΔV)の例についても示している。従っ
て、出力信号Voutおよびレファレンス信号Vrefは図5
のようになり、レファレンス信号Vrefは入力される光
信号の強度にかかわらず常に出力信号Voutの中心レベ
ルを出力することになる。
【0041】本実施形態について、光信号強度変動に対
する耐性ついて考察する。本回路構成においても第1の
実施形態と同様に、光信号強度変動に対する耐性はΔV
の大きさをどこまで許容でさるかという問題と等価であ
る。差動増幅回路9を使った本実施形態において許容で
きるΔVの大きさは、FETの直流特性に加えて電流源
トランジスタXF7と差動対を構成するトランジスタX
F5,XF6のサイズによっても調整可能である。この
ため、第1の実施形態の回路の場合よりも大きなΔVに
ついても適用可能であり、十分大きな光信号強度に対す
る耐性を実現できる。
【0042】このように、本実施形態によれば、外部か
らの調整無しに、入力される光信号の強度にかかわらず
常に光電気変換回路のレファレンス出力レベルを後段の
差動回路に最適なレベルに整合させることが可能であ
る。また、入力される光信号強度変動に対しても十分大
きなマージンを確保することができ、光受信器のダイナ
ミックレンジの拡大に大きく寄与することが可能とな
る。
【0043】[その他の実施形態]なお、以上の第1、
第2の実施形態ではトランジスタとして電界効果トラン
ジスタ(FET)を使用した例で説明したが、パイポー
ラトランジスタを用いた場合においても同様の回路構成
が適用可能であることは言うまでも無い。この場合は、
ベースがゲートに、コレクタがドレインに、エミッタが
ソースに対応する。
【0044】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
光入力強度に依存せず後段に接続される差動回路に必要
とされるレファレンス信号レベルの自動設定が可能とな
る。さらに、光入力強度の変動に対する動作マージンを
大きくでき、光受信器のダイナミックレンジの拡大に大
きく寄与できることから実施効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の光電気変換回路の
回路図である。
【図2】 図1の光電気変換回路の動作説明用の波形図
である。
【図3】 本発明の第2の実施形態の光電気変換回路の
回路図である。
【図4】 図3の光電気変換回路の差動増幅器の直流特
性図である。
【図5】 図3の光電気変換回路の動作説明用の波形図
である。
【図6】 従来の光電気変換回路の回路図である。
【図7】 図6の光電気変換回路の動作説明用の波形図
である。
【符号の説明】
1:光電気変換部、2:レベル発生部、3:第1のソー
スフォロア回路、4:第2のソースフォロア回路、5,
6:電源端子、7:信号出力端子、8:レファレンス出
力端子、9:差動増幅器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03F 3/45 H01L 31/10 G // H04B 10/04 H04B 9/00 Y 10/06 10/14 10/26 10/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フォトダイオード、該フォトダイオードの
    カソードと高電位電源端子との間に接続された第1の抵
    抗、前記フォトダイオードのアノードと低電位電源端子
    との間に接続された第2の抵抗、前記フォトダイオード
    に並列接続された第3の抵抗、および前記第2の抵抗に
    並列接続された容量を有する光電気変換部と、該光電気
    変換部の構成から前記容量を取り外した構成を有するレ
    ベル発生部と、ソースフォロアトランジスタおよび電流
    源トランジスタを有する第1、第2のソースフォロア回
    路とを具備し、 前記光電気変換回路の前記フォトダイオードのカソード
    が前記第1のソースフォロア回路の前記ソースフォロア
    トランジスタのゲートに接続され、前記光電気変換回路
    の前記フォトダイオードのアノードが前記第2のソース
    フォロア回路の前記電流源トランジスタのゲートに接続
    され、前記レベル発生部の前記フォトダイオードのカソ
    ードが前記第2のソースフォロア回路の前記ソースフォ
    ロアトランジスタのゲートに接続され、前記レベル発生
    部の前記フォトダイオードのアノードが前記第1のソー
    スフォロア回路の前記電流源トランジスタのゲートに接
    続され、前記光電気変換部の前記フォトダイオードに光
    信号が入力され、前記第1のソースフォロア回路の前記
    ソースフォロアトランジスタのソースから出力信号を取
    り出し、前記第2のソースフォロア回路の前記ソースフ
    ォロアトランジスタのソースからレファレンス信号を取
    り出すようにしたことを特徴とする光電気変換回路。
  2. 【請求項2】フォトダイオード、該フォトダイオードの
    カソードと高電位電源端子との間に接続された第1の抵
    抗、前記フォトダイオードのアノードと低電位電源端子
    との間に接続された第2の抵抗、前記フォトダイオード
    に並列接続された第3の抵抗、および前記第2の抵抗に
    並列接続された容量を有する光電気変換部と、該光電気
    変換部の構成から前記容量を取り外した構成を有するレ
    ベル発生部と、一対の差動接続のトランジスタを有する
    差動増幅器とを有し、 前記差動接続の一方のトランジスタのゲートに前記光電
    気変換部の前記フォトダイオードのアノードが接続さ
    れ、該一方のトランジスタのドレインに前記レベル発生
    部の前記フォトダイオードのカソードが接続され、前記
    前記差動接続の他方のトランジスタのゲートに前記レベ
    ル発生部の前記フォトダイオードのアノードが接続さ
    れ、該他方のトランジスタのドレインに前記光電気変換
    部の前記フォトダイオードのカソードが接続され、前記
    光電気変換部の前記フォトダイオードに光信号を入力
    し、前記光電気変換部の前記フォトダイオードのカソー
    ドから出力信号を取り出し、前記レベル発生部の前記フ
    ォトダイオードのカソードからレファレンス信号を取り
    出すことを特徴とする光電気変換回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記各トランジスタをバイポーラトランジスタとしたこ
    とを特徴とする光電気変換回路。
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