JP4613228B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光体等に形成された静電潜像を現像剤により可視化を行なう現像装置及び画像形成装置に関し、特に、トナーおよびキャリアからなる2成分現像剤の撹拌機構を備えた現像装置及び画像形成装置に関する。
デジタル複合機等の画像形成装置における2成分現像剤を用いた現像装置は、現像槽に感光体と対向した現像ローラと、撹拌ローラとトナー補給攪拌ローラとが回転自在に内装されている。トナー補給撹拌ローラの上方に、トナー補給口が形成され、その上部に、トナー補給槽が装着される構造になっている。
現像槽内の層厚規制部材により現像ローラから分離された余剰現像剤は、近傍に配置された流し板を通過して攪拌ローラの上部に戻される。その余剰現像剤は、補給されたトナーと混合攪拌された後、再び現像ローラに供給されていく構造をとっている。また、流し板には、現像槽内での現像剤の偏りが発生しないように仕切りリブが設けられている場合が多い。
従来技術では、流し板の仕切りリブ347は、図8に示すように、可動しないことから、現像剤が不図示の層厚規制部材により分離された余剰現像剤は、現像ローラ341の長手方向に動くことなく、流し板346の上を滑って不図示の攪拌ローラの上部に戻っていた。このため、現像ローラ341の長手方向の現像剤の攪拌は、攪拌ローラの回転にのみ頼っており、攪拌に時間を要する、若しくは、攪拌不足になる場合が多かった。
この問題に対応する方法として、特許文献1では、流し板から戻ってくる現像剤と上から補給するトナーとを交流磁場発生装置内を通過させることで、攪拌混合性を向上させることが開示されている。
特開2006−154235号公報
最近の高速デジタル複合機等において、同じ印字パターンが連続した場合には、画像ムラが発生することがある。すなわち、2成分現像装置では、トナー濃度が均一である2成分現像剤を前提として攪拌ローラなどを用いて現像ローラに供給し、現像ローラの長手方向でトナー濃度の均一化を図るものであるが、現実には、印字パターンにより現像ローラより消費されるトナー量が異なるため、現像後の現像ローラ表面のトナー濃度も異なる状態になっている。そこへ供給される現像剤のトナー濃度が現像ローラの長手方向で均一でない場合には、結果として現像に寄与する現像剤のトナー濃度が現像ローラの長手方向で異なってしまうことになる。特に、高速に回転する現像ローラについては、その問題が起こりやすい。
例えば、中央部にベタ部がある印字パターンが連続した場合には、現像ローラの長手方向の中央部で現像剤のトナー濃度が低下する結果を招き、印字濃度が出ない画像ムラが発生するようになる。従い、攪拌ローラ領域で攪拌混合される2成分現像剤のトナー濃度の前後差が大きく、現像ローラに供給する時点でもトナー濃度は現像ローラの長手方向で異なってしまう。よって余剰の2成分現像剤も、現像ローラの長手方向でミクロ的にみるとトナー濃度が異なっている。
また、現像槽の長手方向で段階的に印字率に差がある印字パターンが連続した場合には、現像ローラの長手方向の奥側と手前側とでトナー濃度の差が現れ、印字濃度に差がある画像ムラが発生するようになる。従い、攪拌ローラ領域で攪拌混合される2成分現像剤のトナー濃度の前後差が大きく、同様に現像ローラに供給する時点でトナー濃度は現像ローラの長手方向で異なってしまうことになる。よって余剰の2成分現像剤も、現像ローラの長手方向でミクロ的にみるとトナー濃度が異なっている。
しかしながら、上記特許文献1に開示の現像装置では、凝集トナーを解すことに注力されており、現像ローラ長手方向のトナー濃度については考慮されていない。また、現像槽の一箇所に現像剤が落下する構造をとるため、均一な現像剤濃度にするために長時間を要することが問題となっていた。
そこで、本発明は、従来の現像装置が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、印字率の偏った原稿を使用した際に、現像ローラの長手方向に均一なトナー濃度の2成分現像剤を迅速に供給することの可能な、新規かつ改良された現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある実施の態様によれば、トナーと磁性キャリアの2成分を混合攪拌して帯電された現像剤によって、像担持体が担持する静電潜像を現像するもので、前記現像剤を収容するとともに、トナー補給部から補給されたトナーを収容する現像槽と、前記現像槽内で混合攪拌された前記現像剤を担持し、回転駆動することによって前記像担持体の対向位置に有する現像領域に供給する現像剤担持体と、前記トナー補給部から補給されたトナーを攪拌して前記現像槽中に搬送するトナー攪拌ローラと、前記現像槽内で回転駆動することにより前記現像槽中にある前記現像剤を攪拌しながら前記現像剤担持体に向けて搬送する攪拌搬送部材と、前記現像槽内で混合攪拌された前記現像剤を担持し、回転駆動することによって前記像担持体の対向位置に有する現像領域に供給する現像剤担持体と、前記現像剤担持体で搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記層厚規制部材により規制された余剰現像剤を前記層厚規制部材と離隔する位置へ流下させる流し板部材と、前記流し板部材上に起立させて設けられ、前記余剰現像剤を前記現像剤担持体の長さ方向に対して分散させて所定の方向に流下させるよう規制する複数の分散部材と、前記分散部材により規定される前記余剰現像剤の流下方向を制御する流下方向制御機構部を備える現像装置であって、前記流し板部材は、前記余剰現像剤を前記攪拌搬送部材と前記トナー攪拌ローラの間へ流下させるように配置され、前記流下方向制御機構部が、前記現像槽の長手方向に対する印刷原稿の黒ベタ印字率が低い側に前記余剰現像剤を偏らせるように前記分散部材による余剰現像剤の流下方向を制御することを特徴とする現像装置が提供される。
このような構成とすることにより、流し板によって回収されて流下する余剰現像剤が流し板上に設けられた分散部材となる仕切りリブが流下方向制御機構部によって余剰現像剤の流下方向を切り換えるので、現像剤担持体となる現像ローラの長さ方向に対して流下する余剰現像剤が一方向に落下される。トナー濃度が高くなりやすい現像槽領域に対して多くの余剰現像剤を落下させることにより、現像剤量が多くなり混合攪拌性能が向上するとともに、トナー濃度が低くなりやすい領域に対するトナー搬送性能が向上する。このため、現像ローラの長手方向でトナー濃度を均一化させることができ、トナーと現像剤との攪拌不良に起因する画像ムラを防止することが出来る。
このとき、上記実施の態様において、流下方向制御機構部は、現像剤担持体の回転速度が速くなるほど、分散部材により規制される流下方向の角度を大きくするよう駆動制御されることとしてもよい。
通常では、印字用紙に対する画像形成プロセス速度に変更に伴い、現像ローラの回転速度も変更されるが、プロセス速度が高速になれば、2成分現像剤の混合攪拌性が低下するため、このように流下方向制御機構部による流下方向の傾斜角度を大きくすることで、より高精度な現像剤濃度の均一化を図ることができる。
このとき、上記実施の態様において、分散部材は、これら分散部材の流し板部材における設置面からの高さが流下方向に向けて低くなるように形成されることとしてもよい。
通常では、仕切りリブでの層厚規制部材から遠い部分となる後半部分では、仕切りリブ内での余剰現像剤の混合が進み略均一になっているので、このように、仕切りリブでの後半部分の高さを低くすることで、隣り合う仕切りリブ内にある余剰現像剤との混合を図れるため、より高精度な現像剤濃度の均一化を図ることができる。
このとき、上記実施の態様において、前記現像剤担持体の連続駆動時間が所定時間を越える度に、前記流下方向制御機構部を往復運動させて前記余剰現像剤を流下させるトナー濃度均一化工程を備えることとしてもよい。
通常では、現像剤の長期使用につれ、2成分現像剤の流動性や混合攪拌能力が低下したりするが、このように、一時的に現像ローラの連続駆動時間に合わせて仕切りリブによる流下方向を往復運動させることによって、より高精度な現像剤濃度の均一化を図ることができる。
このとき、上記実施の態様において、攪拌搬送部材から現像剤担持体に現像剤を供給する部位の近傍に現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段が設けられることとしてもよい。
このように、現像ローラへの汲み上げ直前にトナー濃度センサを設けることで、現像に寄与する直前のトナー濃度を検知することが出来るので、長期間に渡る高画質の実現を達成可能とする。
上記課題を解決するために、本発明の別の実施の態様によれば、静電潜像を担持する像担持体と、この像担持体上の静電潜像をトナーにて可視像化する上記何れかの実施の態様に記載の現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置が提供される。
このような構成とすることにより、流し板に回収される余剰現像剤を均等に分散することによって、現像槽内の混合攪拌性能を向上させられるので、現像ローラの長手方向でトナー濃度を均一化され、現像装置に起因する画像ムラを防止することが出来る。
このとき、上記実施の態様において、前記像担持体上のトナーパッチ濃度を検知する画像濃度検知手段が設けられることとしてもよい。
このように、前記像担持体上のトナーパッチ濃度を検知する画像濃度検知手段を設けることで、実際に現像されたに画像濃度を検知することが出来るので、その値を流下方向制御機構部へフィードバックすることで、長期間に渡る高画質の実現を達成可能とする。
以上説明したように本発明によれば、流し板の仕切りリブを可動にして余剰現像剤の流下方向を特定することによって、層厚規制部材により分離された余剰現像剤を現像ローラの長手方向で一方向に偏って振り分けられるようになる。このため、余剰現像剤と補給されたトナーとの攪拌混合性能やトナー搬送性能の向上が図れ、印刷原稿の長手方向に起因する画像ムラを抑制することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。
なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、本発明の現像装置の第1の実施の形態を適用した画像形成装置の全体構成について図面を参照して説明する。
本実施の形態の画像形成装置100は、例えば、原稿用紙から読取られた画像データを取得したり、または外部から受信した画像データを取得し、当該画像データによって示されるモノクロ画像を記録用紙に形成するものであり、その構成を大別すると、原稿用紙搬送部(ADF)101、画像読取り部102、印字部103、記録用紙搬送部104、および給紙部105からなる。
原稿用紙搬送部101では、少なくとも1枚の原稿用紙が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿用紙を1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出して搬送し、この原稿用紙を画像読取り部102の原稿読取り窓102aに導いて通過させ、この原稿用紙を排紙トレイ12に排出する。
原稿読取り窓102aの上方には、CIS( Contact Image Sensor )13を配設している。このCIS13は、原稿読取り窓102aを原稿用紙が通過する際に、原稿用紙裏面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙裏面の画像を示す画像データを出力する。
また、画像読取り部102は、原稿用紙が原稿読取り窓102aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプによって原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15、16のミラーによって原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって原稿用紙表面の画像をCCD( Charge Coupled Device )18上に結像する。CCD18は、原稿用紙表面の画像を主走査方向に繰り返し読取り、原稿用紙表面の画像を示す画像データを出力する。
さらに、原稿用紙が画像読取り部102上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1および第2走査ユニット15、16を相互に所定の速度関係を維持しつつ移動させ、第1走査ユニット15によって、プラテンガラス上の原稿用紙表面を露光し、第1および第2走査ユニット15、16によって、原稿用紙表面からの反射光を結像レンズ17へと導き、結像レンズ17によって、原稿用紙表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13若しくはCCD18から出力された画像データは、マイクロコンピュータ等の制御回路により各種の画像処理を施されてから、印字部103に出力される。
印字部103は、画像データによって示される原稿を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電器22、露光ユニット23、現像装置24、転写ユニット25、クリーニングユニット26、および定着ユニット27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転しており、その表面をクリーニングユニット26によりクリーニングされてから、その表面を帯電器22により均一に帯電される。帯電器22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
露光ユニット23は、2つのレーザ照射部28a、28b、および2つのミラー群29a、29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この露光ユニット23では、画像データを入力して、この画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a、28bからそれぞれ出射し、これらのレーザ光を各ミラー群29a、29bを介して感光体ドラム21に照射して、均一に帯電された感光体ドラム21表面を露光し、感光体ドラム21表面に静電潜像を形成する。
この露光ユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a、28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、露光ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを代用することも可能である。
現像装置24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を記録用紙搬送部104により搬送されてきた記録用紙に転写する。定着ユニット27は、記録用紙を加熱および加圧して、記録用紙上のトナー像を定着させる。この後、記録用紙は、記録用紙搬送部104により排紙トレイ47へと更に搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
ここで、転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、および弾性導電性ローラ34等を備えており、転写ベルト31を該各ローラ32〜34と他のローラに張架して回転させている。転写ベルト31は、所定の抵抗値(例えば、1×10〜1×1013Ω/cm)を有しており、その表面に載せられた記録用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21表面に押し付けられており、転写ベルト31上の記録用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは、逆極性の電界が印加されており、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の記録用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、加熱ローラ35および加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35内部には、当該加熱ローラ35表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に設定するための熱源を設けている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材を配置している。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の定着ニップ部と称される圧接部に記録用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により記録用紙が搬送されつつ、記録用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が記録用紙上に定着される。
記録用紙搬送部104は、記録用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45、および一対の排紙ローラ46等を備えている。
搬送経路43では、記録用紙を給紙部105から受け取り、記録用紙の先端がレジストローラ42に達するまで当該記録用紙を搬送する。このときレジストローラ42を一時的に停止させているので、記録用紙の先端がレジストローラ42に達して当接し、記録用紙が撓む。この撓んだ記録用紙の弾性力により、当該記録用紙の先端をレジストローラ42と略平行に揃える。この後、レジストローラ42の回転を開始して、レジストローラ42により記録用紙を印字部103の転写ユニット25へと搬送し、更に排紙ローラ46により記録用紙を排紙トレイ47へと搬送する。
レジストローラ42の停止および回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフに切り換えたり、レジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフに切り換えてなされる。
また、記録用紙の裏面にも画像を記録する場合は、複数の分岐爪45を回転させて、搬送経路43と反転搬送経路44の分岐路を切り換え、反転搬送経路44で記録用紙の表裏を反転させてから、反転搬送経路44を介して、記録用紙を搬送経路43のレジストローラ42へと戻す。これにより、記録用紙の裏面にも画像が記録される。
搬送経路43および反転搬送経路44においては、記録用紙の位置等を検出するセンサを各所に配置し、各センサにより検出された記録用紙の位置に基づいて搬送ローラやレジストローラ42を駆動制御して、記録用紙の搬送および位置決めを行っている。
給紙部105は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、記録用紙を蓄積しておくためのトレイであって、画像形成装置100の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、記録用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えており、引き出した記録用紙を記録用紙搬送部104の搬送経路43へと送り出す。
本実施の形態の画像形成装置100は、高速印字処理を目的としているため、各給紙トレイ51には、定型サイズの記録用紙を500〜1500枚収納可能な容積を確保している。
また、画像形成装置100の側面には、複数種の記録用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52、および主として不定型サイズの記録用紙を供給するための手差しトレイ53を設けている。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは、反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、排紙用紙の後処理装置(ステープル、パンチ処理等々)や、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能な構成となっている。
次に、本発明の本実施の形態に係る特徴的な現像装置について図面を参照して説明する。図2は発明の本実施の形態に係る画像形成装置に備わる現像装置の周りの構成を概略的に示す拡大図である。
本実施の形態の現像装置24は、露光ユニット23によって形成された像担持体となる感光体ドラム21表面の静電潜像を現像し、トナー像を形成して可視化する機能を有する。現像装置24は、図2に示すように、トナー補給部40、現像槽240、現像ローラ241、層厚規制部材242、攪拌ローラ243(243a、243b)、トナー攪拌ローラ244(244a、244b)、トナー濃度センサ245、流し板246、および仕切りリブ247により構成されている。
現像槽240は、例えば、硬質の合成樹脂等からなり、トナー補給部40から補給されたトナーを収容して、現像ローラ241、攪拌ローラ243a、243b、およびトナー攪拌ローラ244a、244bを回転自在に支持する容器である。本実施の形態では、現像槽240の現像ローラ241寄りに有する攪拌ローラ243aの近傍に現像に寄与する直前のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ245が設けられている。
トナー濃度センサ245は、現像ローラ241に供給する直前のトナー濃度を検知することで、実際に現像に寄与する2成分現像剤のトナー濃度を的確に把握するために、攪拌ローラ243aの近傍に設置する。トナー濃度センサ245としては、検知精度の高い透磁率センサ、例えば、TS−L、TS−A、TS−K(TDK(株)製、何れも商品名)が使用される。トナー濃度センサ245によるトナー濃度の検出結果は、画像形成装置100に備わる不図示の制御手段に出力される。このように、現像ローラ241への汲み上げ直前にトナー濃度センサ245を設けることで、現像に寄与する直前のトナー濃度が検知可能となるので、長期間に渡る高画質の実現を達成される。
現像ローラ241は、感光体ドラム21に対向して設けられ、図2に示す矢印方向(図2に示す反時計回り)に回転することによって、感光体ドラム21表面の静電潜像の有する現像領域に対して、現像槽240内で混合攪拌された現像剤を担持する現像剤担持体として、トナーを供給する。
攪拌ローラ243a、243bは、現像槽240内で回転駆動することにより帯電性のトナーと磁性キャリアの2成分現像剤を攪拌しながら、現像ローラ241に向けて搬送する攪拌搬送部材であり、現像槽240中にある当該現像剤を現像ローラ241に担持させる。また、当該現像剤と流し板246から流下した余剰現像剤とを混合攪拌しながら、現像ローラ241に向けて搬送する。
トナー攪拌ローラ244a、244bは、主に、現像槽240の上部に配置されたトナー補給部40にあるトナー補給ローラ401a、401bより落下するトナーを攪拌させて、現像槽240中に搬送するものである。
層厚規制部材242は、現像ローラ241に担持された現像剤を所定の現像剤厚みに規制し、当該層厚規制部材242によって規制された余剰現像剤によって現像剤の穂立ちを形成して、当該穂立ちを図2に示す紙面右方向にある流し板246に移させる。
流し板246は、層厚規制部材242により規制された余剰現像剤を層厚規制部材242と離隔する位置となる攪拌ローラ243bとトナー攪拌ローラ244aの間へ流下させる流し板部材であり、流し板246の上に乗り移った余剰現像剤は、流し板246の斜面を滑り降り、攪拌ローラ243bとトナー攪拌ローラ244aの間に流下される。
仕切りリブ247は、余剰現像剤を現像ローラ241の長さ方向に対して分散させて所定の方向に流下させるよう規制する分散部材であり、流し板246上に起立させて複数設けられている。本実施の形態では、仕切りリブ247は、余剰現像剤の流下方向を切り換えるように駆動制御される。なお、仕切りリブ247による余剰現像剤の流下方向の切換動作を行う流下方向制御機構部の構成および切換駆動制御については、後述する。
また、感光体ドラム21の周辺には、図2に示すように、感光体ドラム21の円筒軸長手方向の略中央部に近接して、フォトセンサ250が設けられている。このフォトセンサ250は、画像濃度検知手段として配置され、感光体ドラム21上に形成されたトナーパッチの画像濃度を検出することで実際に現像された画像濃度を検知するようになっている。
具体的には、フォトセンサ250は、鏡面反射方式+拡散反射方式の2PD(Photo Diode)方式によりトナー量を高精度に検出できる。
感光体ドラム21上に形成されるトナーパッチは、40mm角で感光体ドラム21の円筒軸長手方向の略中央部に1個作成される。このトナーパッチの光学反射濃度をフォトセンサ250にて測定することにより、トナー量(現像性)を判断する。
具体的には、フォトセンサ250の出力値と反射濃度の値との関係テーブルを予め作成しておき、そのときの反射濃度を測定する。また、反射濃度と現像バイアス電圧の関係テーブルを予め備えることで、最適な反射濃度が得られるように現像バイアス電圧を制御することができる。
次に、本実施の形態における現像装置に備わる流下方向制御機構部の構成および動作について具体的に説明する。
図3は本実施の形態の現像装置の上部カバーを取り除いたときの上面視による概略構成を示す説明図、図4は図3のA―A断面を示す断面図、図5は前記現像装置の変形例の上部カバーを取り除いたときの上面視による概略構成を示す説明図である。
上述したように、本実施の形態では、仕切りリブ247は、略平行に複数(図3に示す実施例では6つ)設けられ、これらの仕切りリブ247は、流下方向制御機構部248によって余剰現像剤の流下方向を切り換えるように駆動制御される。
仕切りリブ247の両端部247a1、247a2の基端側は、それぞれ流し板246上に起立されて設けられる側の設置面に対して反対側(下側)に設けられる支持棒部材251、252によって、回動自在に軸支されている。これらの支持棒部材251、252の両端部251a1、251a2、252a1、252a2は、さらに、連結用棒部材253、254を介して、回動自在に軸支され、一対の支持棒部材251、252および一対の連結用棒部材253、254によって、一組のリンク機構249が形成されている。
連結用棒部材253、254は、それぞれ略中央部が支点255、256を中心に回動自在となっており、これら2つの支点255、256を中心として、支持棒部材251、252を現像ローラ241の長さ方向(図3に示すX方向)に移動を行わせることができる。
また、本実施の形態では、現像槽240の外側に支持棒部材251を現像ローラ241の長さ方向(図3に示すX方向)に移動が可能なように往復移動駆動機構257が設けられている。往復移動駆動機構257は、支持棒部材251のX方向の移動を連動させるプランジャ等の動力伝達部258に当接するテーパ形状部材259を有するギア260が不図示の駆動モータによる図3に示すA方向の回転動力によって、リンク機構249に含まれる支持棒部材251、252を2つの支点255、256を中心としたX方向の移動を行わせる。このような往復移動駆動機構257によって、両端部251a1、251a2、252a1、252a2が支持棒部材251、252に軸支された6枚の仕切りリブ247の両端部247a1、247a2もX方向に往復移動できる構成となる。このため、流し板246上を流下する余剰現像剤の流下方向を規制する仕切りリブ247の規制方向が制御できる。
このように、本実施の形態では、流下方向制御機構部248は、往復移動駆動機構257がリンク機構249に含まれる支持棒部材251、252を2つの支点255、256を中心としたX方向の往復運動を行わせる構成となっているので、支持棒部材251、252に両端部を回動自在に軸支した仕切りリブ247による規制方向が変更されるようになる。
また、仕切りリブ247が往復運動する領域に対応する流し板246の部分は、仕切りリブ247の往復運動の妨げにならないようにするため、図3に示すように、略砂時計形状で示すような切り欠き部246hを設けている。
さらに、図4に示すように、流し板246を切り欠いて形成した切り欠き部246hの下側部分は、流し板246上を流下する余剰現像剤が下に落下しないようにするための余剰現像剤受け部270を設けている。
また、仕切りリブ247は、層厚規制部材242に近い方(図4における紙面左側)では、仕切りリブ247の高さH1が高く(一実施例では、6mm)、層厚規制部材242から離れる方(図4における紙面右側)では、仕切りリブ247の高さH2が低くなっている(一実施例では、3mm)。すなわち、本実施の形態の仕切りリブ247は、層厚規制部材242に近い方(図4における紙面左側)では、現像ローラ241からの余剰現像剤がある程度の量が戻ってくるので、特定の仕切りリブ247に現像剤が集中しないように、また各仕切りリブ247間での現像剤量を均一にするために、一定の大きさ以上の仕切りリブ247の高さが必要とするが、余剰現像剤の流し板246上での流下動作の後半は、仕切りリブ247の往復運動も加わり、現像剤自体の高さも略平坦にならされるため、隣り合う各仕切りリブ247間の混合が可能なように仕切りリブ247の高さを低くしている。このように、仕切りリブ247の流し板246における設置面からの高さが流下方向に向けて低くなるように形成されることによって、流し板246の導入部側で確実に余剰現像剤を振り分け、仕切りリブ247での後半部分の高さを低くすることで、隣り合う仕切りリブ247内にある余剰現像剤との混合を図れるため、より高精度な現像剤濃度の均一化が図れる。
なお、リンク機構249を駆動する往復移動駆動機構の他の実施例として、図5に示すようなソレノイド261を用いる往復移動駆動機構262を構成することも可能である。すなわち、ソレノイド261のプランジャ263が延びたり縮んだりすることによって、当該プランジャ263に係止される動力伝達部264を介して、リンク機構249に含まれる支持棒部材252がX方向に往復運動を可能とし、それに伴って、仕切りリブ247の両端部247a1、247a2も2つの支点255、256を中心に往復運動が行われる。換言すると、リンク機構249に含まれる支持棒部材252がX方向に往復運動に伴って、流し板246上を流下する余剰現像剤の流下方向を規制する仕切りリブ247の規制方向が切り換わるようになる。
次に、本実施の形態における現像装置による画像形成(印字)動作の好適な設定条件を決定する実施例および比較例について説明する。
図6は本実施の形態の現像装置による印字動作の好適な設定条件を決定する実施例における評価に用いた印字パターンであり、(a)はA4サイズ原稿の12.5%をベタ印字とした印字パターンAを示す説明図、(b)はA4サイズ原稿の25%をベタ印字とした印字パターンBを示す説明図、図7は本実施の形態の現像装置による印字動作の好適な設定条件を決定する各実施例および比較例の各設定条件と画質評価との関係を示す表である。
実施例で用いる印字パターンは、図6(a),(b)に示すように、用紙搬送方向(矢印Y方向)に対して略垂直方向、すなわち、現像ローラ241の軸線方向(長手方向)に沿って図中奥側から手前側に向かい印字範囲が広くなるように傾斜してベタ印字した印字パターンであって、傾斜したベタ印字の印字率をA4サイズ原稿の12.5%とした印字パターンAと、A4サイズ原稿の25%とした印字パターンBの2種類の印字パターンとする。
図6(a),(b)に示すような印字パターンA,Bを用いた場合、現像装置24の長手方向(現像ローラ241の軸線方向)でトナー消費の仕方が異なる、すなわち、現像槽240の手前側の方が奥側よりもトナー消費量が多くなる。現像装置24へのトナー補給方法が基本的に長手方向で変わらないため、この印字パターンの印字が続いた場合には、手前側のトナー濃度が低くなる。
そこで、本実施例では、仕切りリブ247による余剰現像剤の流下方向を現像槽240の奥側に多く偏らせるようにする。その結果、奥側への余剰現像剤落下によるトナーの攪拌混合効果が高くなる。また奥側の現像剤量が多くなるため、現像剤の手前側へのトナー流し込み効果が強くなる。従い、均一なトナー濃度の確保時間の短縮を図ることができる。
(実施例1〜2、比較例1〜2)
実施例1〜2では、図6に示すような、A4サイズ原稿の12.5%、25%を現像装置24の長手方向に沿って斜めにベタ印字した印字パターンA,Bを用いて、上述の第1の実施の形態の現像装置24を用いてトナー濃度6%の2成分現像剤を使用して、仕切りリブ247の傾斜角度θを、印字パターンAの時は10°、印字パターンBの時は20°として、500枚連続印字テストを行った。500枚連続印字後、トナー攪拌ローラ244b上部の現像剤をサンプリングして、トナー濃度を測定した。
トナー濃度の測定に際しては、溶剤法を使用し、現像槽240の手前側(F)、中央部(C)、奥側(R)の3箇所のトナー濃度を測定した。なお、本テストの現像ローラ241の回転速度は、864mm/secとした。また、その500枚時点での画像評価は、中央部の印字濃度の増減で評価し、評価機(測定機)としては、反射濃度計(マクベス社製、RD918)を使用した。
さらに、比較例1〜2として、図8に示すように、仕切りリブ347を現像ローラ341の回転方向に沿った方向、すなわち、現像ローラ341の軸線方向に対して略垂直な方向に配置して可動させない条件で、実施例1〜2と同様の評価を行った。
(実施例3、比較例3)
実施例3では、A4サイズ原稿の25%をベタ印字とした印字パターンBを用い、現像ローラ241の回転速度を432mm/secに変更した以外は、実施例1と同様に500枚連続印字テストを行った。500枚連続印字後、トナー攪拌ローラ244b上部の現像剤をサンプリングして、同様にトナー濃度を測定した。また、その500枚時点での画像評価も同様に中央部(C)の印字濃度の増減で評価した。
さらに、比較例3として、比較例1〜2と同様に、仕切りリブ347を可動させない条件で同様の評価を行った。
(実施例4〜6)
実施例4〜6では、A4サイズ原稿の12.5%をベタ印字した印字パターンAを用い、現像ローラ241の回転速度は864mm/secとし、現像ローラ241の連続駆動時間を30分(実施例4)、60分(実施例5,6)とし、15分ごとに印刷を中断し10往復の仕切りリブ往復運動を加えた以外は、実施例1〜3と同様に500枚連続印字テストを行った。連続印字後、トナー攪拌ローラ244b上部の現像剤をサンプリングして、トナー濃度を測定した。また、その印字終了時点での画質評価は、実施例1〜3と同様に中央部(C)の印字濃度の増減で評価した。なお、実施例6では、仕切りリブ往復運動の追加を行わなかった。
以上の各実施例および比較例の結果について説明する。
なお、トナー濃度の評価は、絶対値で0.1wt%以内、画像濃度では概ね0.1以内であれば、実使用上問題のないレベル、すなわちOKレベルと判断した。
図7の表1に示すように、実施例1,2と比較例1,2との比較から、流し板246に設けた仕切りリブ247の流下方向を変更することにより、また印字パターン(印字率)が多くなるにつれて、仕切りリブ247の流下方向の傾斜角度θを大きくすることにより、トナー濃度の前後差を抑えることができ、鮮明な印字画像を得られることが判明した。
すなわち、通常では、印字ジョブとして偏った印字パターンが続く場合には、現像ローラ241の長手方向では、局所的に現像剤濃度の不均一が発生するが、例えば、印字情報の領域分離処理等によって、画像形成装置100の不図示の制御部が印字パターンの極端な前後差がある場合には、すなわち現像ローラ241の長手方向で現像される現像剤量に応じて、流下方向制御機構部248が仕切りリブ247により規制される流下方向を切換え制御することによって、より高精度なトナー濃度の均一化が図れることが判明した。
また、実施例2、実施例3、比較例3との比較から、仕切りリブ247の往復運動を加えることにより、また現像ローラ241の回転速度が速くなれば、仕切りリブ247の傾斜角度θを大きくすることで、トナー濃度の前後差を抑えることができ、鮮明な印字画像を得られることが判明した。
すなわち、通常では、印字用紙に対する画像形成プロセス速度に変更に伴い、現像ローラ241の回転速度も変更されるが、プロセス速度が高速になれば、2成分現像剤の混合攪拌性が低下する。このため、画像形成装置100の制御部40が流下方向制御機構部248による流下方向の傾斜角度θを大きくするよう制御することで、より高精度な現像剤濃度の均一化を図れることが判明した。
さらに、実施例4,5により、現像ローラ241の連続駆動時間が長くなれば、途中で仕切りリブの往復運動を追加することで、トナー濃度の前後差を抑えることができ、鮮明な印字画像を得られることが判明した。
すなわち、通常では、現像剤の長期使用につれ、2成分現像剤の流動性や混合攪拌能力が低下したりするが、このように、画像形成装置100の制御部40が現像ローラ241の連続駆動時間に合わせて仕切りリブ247による流下方向を一方向に制御させることによって、より高精度な現像剤濃度の均一化を図れることが判明した。
上述の各実施例および比較例の結果から、本発明の現像装置では、流し板によって回収されて流下する余剰現像剤は、流下方向制御機構部によって仕切りリブが規制する余剰現像剤の流下方向を制御されるので、印刷原稿に極端な印字率の差があったとしても、現像剤担持体となる現像ローラ241の長さ方向に対して流下する余剰現像剤が一方向に分散されて、現像槽内の混合攪拌性能が向上することがわかった。このため、現像ローラ241の長手方向でトナー濃度が均一化されるので、現像装置に起因する画像ムラを防止することが出来ることが判明した。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、トナーカートリッジが1つ設置されるモノクロ用の画像形成装置に本発明の現像装置が適用されているが、カラー用の画像形成装置にも本発明の現像装置を適用することも可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す説明図である。 前記画像形成装置に備わる現像装置の周りの構成を概略的に示す拡大図である。 前記現像装置の上部カバーを取り除いたときの上面視による概略構成を示す説明図である。 図3のA−A断面を示す断面図である。 前記現像装置の変形例の上部カバーを取り除いたときの上面視による概略構成を示す説明図である。 前記現像装置による印字動作の好適な設定条件を決定する実施例における評価に用いた印字パターンであり、(a)はA4サイズ原稿の12.5%をベタ印字とした印字パターンAを示す説明図、(b)はA4サイズ原稿の25%をベタ印字とした印字パターンBを示す説明図である。 前記現像装置による印字動作の好適な設定条件を決定する各実施例および比較例の各設定条件と画質評価との関係を示す表である。 従来の現像装置を構成する仕切りリブの構成を示す上面視による説明図である。
符号の説明
21 感光体ドラム(像担持体)
24 現像装置
100 画像形成装置
240 現像槽
241 現像ローラ(現像剤担持体)
242 層厚規制部材
243 攪拌ローラ(攪拌搬送部材)
245 トナー濃度センサ(トナー濃度検知手段)
244 トナー攪拌ローラ
246 流し板(流し板部材)
247 仕切りリブ(分散部材)
248 流下方向制御機構部
250 フォトセンサ(画像濃度検知手段)
249 リンク機構
261 ソレノイド

Claims (4)

  1. トナーと磁性キャリアの2成分を混合攪拌して帯電された現像剤によって、像担持体が担持する静電潜像を現像するもので、前記現像剤を収容するとともに、トナー補給部から補給されたトナーを収容する現像槽と、前記現像槽内で混合攪拌された前記現像剤を担持し、回転駆動することによって前記像担持体の対向位置に有する現像領域に供給する現像剤担持体と、前記トナー補給部から補給されたトナーを攪拌して前記現像槽中に搬送するトナー攪拌ローラと、前記現像槽内で回転駆動することにより前記現像槽中にある前記現像剤を攪拌しながら前記現像剤担持体に向けて搬送する攪拌搬送部材と、前記現像剤担持体で搬送される現像剤の層厚を規制する層厚規制部材と、前記層厚規制部材により規制された余剰現像剤を前記層厚規制部材と離隔する位置へ流下させる流し板部材と、前記流し板部材上に起立させて設けられ、前記余剰現像剤を前記現像剤担持体の長さ方向に対して分散させて所定の方向に流下させるよう規制する複数の分散部材と、前記分散部材により規定される前記余剰現像剤の流下方向を制御する流下方向制御機構部を備える現像装置であって、
    前記流し板部材は、前記余剰現像剤を前記攪拌搬送部材と前記トナー攪拌ローラの間へ流下させるように配置され、
    前記流下方向制御機構部は、前記現像槽の長手方向に対する印刷原稿の黒ベタ印字率が低い側に前記余剰現像剤を偏らせるように前記分散部材による余剰現像剤の流下方向を制御することを特徴とする現像装置。
  2. 前記流下方向制御機構部は、前記現像剤担持体の回転速度が速くなるほど、前記分散部材により規制される前記流下方向の角度を大きくするよう制御されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記現像剤担持体の連続駆動時間が所定時間を越える度に、前記流下方向制御機構部を往復運動させて前記余剰現像剤を流下させるトナー濃度均一化工程を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 静電潜像を担持する像担持体と、この像担持体上の静電潜像をトナーにて可視像化する請求項1〜3の何れか1つに記載の現像装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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