JP5402821B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5402821B2
JP5402821B2 JP2010109970A JP2010109970A JP5402821B2 JP 5402821 B2 JP5402821 B2 JP 5402821B2 JP 2010109970 A JP2010109970 A JP 2010109970A JP 2010109970 A JP2010109970 A JP 2010109970A JP 5402821 B2 JP5402821 B2 JP 5402821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
conveyance path
path
developing device
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010109970A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011237659A (ja
Inventor
直樹 田島
板垣  整子
裕行 齋藤
なつ子 峯岸
好弘 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2010109970A priority Critical patent/JP5402821B2/ja
Publication of JP2011237659A publication Critical patent/JP2011237659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5402821B2 publication Critical patent/JP5402821B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる現像装置に関し、特にトナーとキャリアからなる2成分現像剤を用いるトリクル現像方式の現像装置に係わる。
2成分現像装置は、電子写真方式の創生期から使われており、基本的にはトナーとキャリアを混合攪拌してトナーを帯電させ、これを感光体上の静電潜像に付着させるものであり、従来より様々な改良が重ねられて現在も使用されている。
その改良の一つにトリクル現像方式がある。トリクル現像方式は、トナーとともに新しいキャリアも補給して帯電特性を常に良好に保つ方式である。すなわち、トナーは現像ごとに消費され、新しいトナーが補給されるので、絶えず新しく更新されるが、従来の現像方式では、キャリアは継続して使用されてきた。
しかしながら、長期にわたり現像を繰り返すと、キャリア表面の樹脂コート層が現像剤中で磨耗剥離し、あるいはキャリア表面にトナー構成成分が付着凝集し、キャリアの帯電能力が低下してくる。このため、画像濃度の変動やベタ画像後端部の抜けなど様々な弊害が発生する。劣化したキャリアの問題を解消するには、現像剤をすべて入れ替えるなどをすればよいが、この作業は非常に手間がかかり問題であった。
そこで、トリクル現像方式では、トナーの補給とともにキャリアも補給する一方、余剰の現像剤を排出して、現像器内のキャリアを少しずつ入れ替えることにより帯電量を安定化させるのである。キャリアの補給は補給トナー中にキャリアを混合して行うか、あるいは、キャリアとトナーを別々に補給することができる。
このようなトリクル現像方式の現像装置として、例えば、特許文献1は、感光体ドラムに対峙する現像ローラに隣接して供給搬送路を、供給搬送路の直下で現像ローラの斜め後方に回収搬送路を設けて、供給搬送路で現像剤を移送中に現像ローラに現像剤を供給するとともに、現像が終わった現像剤を回収搬送路で回収する。供給搬送路、回収搬送路の間は仕切り部材で仕切られているが、その両端に連通口が設けられ、現像剤は供給搬送路と回収搬送路とを循環して攪拌混合される。新しい現像剤は、供給搬送路の終端側の上方から補給され、一方、回収搬送路の終端側に現像剤排出口が設けられて、余剰の現像剤を機外に排出する構成である。
また、特許文献2は、感光体ドラムに対峙する現像ローラの後方に縦に2つの搬送路を配置し、そのさらに後方に縦に2つの搬送路を配置した構成である。現像ローラ後方の2本の搬送路は、上側が現像剤を現像ローラに供給する供給搬送路として、下側は現像ローラから現像剤を回収する回収搬送路として機能し、後方の2つの搬送路はそれぞれ第1攪拌搬送路(下側)、第2攪拌搬送路(上側)として機能する。それぞれの搬送路は、仕切り部材で仕切られ、それぞれの終端と始端に設けられた連通口により連通している。
現像剤は、第1攪拌搬送路から第2攪拌搬送路に移送されて、両攪拌搬送路で搬送される間に攪拌混合され、その後第2攪拌搬送路から供給搬送路に移送され、供給搬送路での搬送中に現像ローラに供給されて感光体上の静電潜像の現像を行う。現像後の現像剤は、回収搬送路で回収されてその終端から第1攪拌搬送路の始端側に移送される。供給搬送路で現像ローラに供給されなかった現像剤は、供給搬送路終端で第2攪拌搬送路に移送される。
また、新しい現像剤は、回収搬送路から第1攪拌搬送路に移送する連通口付近で補給される。この構成は、2本の攪拌搬送路により攪拌部の経路を長くして充分な帯電性能を確保するものである。特許文献2の第3、第4実施例は、上記の構成にトリクル現像方式を適用したもので、供給搬送路の最下流に現像剤排出口を設けて、余剰現像剤を機外に排出している。
特許文献3は、3つの搬送路をほぼ水平に配置した構成を開示している。すなわち、感光体ドラムに対峙する現像ローラの下方に、感光体ドラムに近い順に、回収搬送路、供給搬送路、攪拌搬送路を配置したものである。供給搬送路と攪拌搬送路は、その両端で互いに連通しており、現像剤は、両搬送路により循環混合される。そして、供給搬送路上の現像剤が現像ローラに供給されて感光体ドラム上の静電潜像を現像する。現像後の現像剤は、回収搬送路で回収され、回収搬送路の終端側から供給搬送路に戻される。
新しい現像剤は、攪拌搬送路の始端側で補給され、攪拌搬送路、供給搬送路と進んで古い現像剤と混合攪拌される。回収搬送路の終端側に現像剤排出口が設けられ、余剰現像剤が排出される。また、供給搬送路と攪拌搬送路の間の仕切り部材には現像範囲の中央部以降の搬送方向下流側に現像剤嵩調節開口部が設けられており、供給搬送路の部分の現像剤量が所定以上になると、この開口部より攪拌搬送路側に余分な現像剤が流出できるようになっている。
特許文献4は、感光体ドラムに対峙する現像ローラの側部に供給搬送路と回収搬送路を上下に配置し、その背後に攪拌搬送路を斜めに配置した構成を開示している。現像後の現像剤は、下側の回収搬送路で回収され、その終端側から攪拌搬送路始端側に移送され、攪拌搬送路で供給搬送路の始端側に搬送される。新しい現像剤は、供給搬送路の終端側で補給される。供給搬送路と回収搬送路はそれぞれの終端側で連通しており、供給搬送路の終端に達した現像剤は新しい現像剤とともに、攪拌搬送路に移送されて循環混合される。供給搬送路の現像剤搬送方向に見て連通開口の上流に余剰現像剤の現像剤排出口が設けられるとともに、供給搬送路の中央部付近に攪拌搬送路へのバイパス経路を構成する開口が設けられている。余剰現像剤は現像剤排出口から排出されるが、バイパス経路を設けることにより現像装置内に現像剤の波状の偏り等が発生して必要量を超えた現像剤が排出されるのを抑止している。この波状の偏り等は、装置の駆動開始時などの通常運転中以外に発生するものとして説明されている。
なお、上記で、各搬送路を、供給、回収、攪拌と名づけて説明したが、それぞれの公報における名称はこれとは異なっており、本発明との対比のために類似の機能の搬送路を名づけたものであることを付言する。
特許文献1の構成は、新しい現像剤の投入口から回収搬送路を通った下流に現像剤排出口があるので、現像剤を一度も現像に使用することなく排出する割合が高く、不経済である。
特許文献2の構成は、攪拌搬送路が長いので十分な帯電性能を確保できるが、反面、現像剤がストレスにさらされやすく現像剤の劣化が早い欠点がある。現像剤の劣化が早いと、現像剤の交換の割合を多くしなければならず不経済である。
特許文献3の構成は、すべての搬送路がほぼ水平に配置されるので、上下配置に比べて現像剤に与えるストレスは少ないが、供給搬送路の終端から攪拌搬送路に現像剤を移送するために供給搬送路の終端にパドルを設けており、このパドル部分に新しい現像剤を補給する構造になっている。現像剤は紛体であるので、ある程度の安息角を有し、パドルによって大きく現像剤面が変動するので、この現像剤面の変動が伝わって現像剤排出口付近で現像剤面が安定せず、供給された現像剤分に相当する古い現像剤をオーバーフロー方式で排出するのは難しい。
特許文献4の構成は、装置の駆動開始時などの通常運転中には発生しない現像剤の偏りによる現像剤排出は防止できるが、現像装置内の現像剤量が増えてもバイパス開口で余剰現像剤を攪拌搬送路側に移送するので、現像剤全体の嵩の増加に対して本来排出したい現像剤量との乖離が大きくなる場合があり、問題である。また、現像剤排出を供給搬送路の下流から行うので、現像に供される新しい現像剤の中から排出されることになり、古い現像剤を排出する観点からすれば不経済である。
現像装置の構成は、必要とされる性能や画像形成装置の構成からの要請によって設計され、様々な構造を持つが、上記のように各特許文献に開示の現像装置は、一長一短の特徴を持っている。
特開平10−228175号公報 特開2004−77587号公報 特開2007−47248号公報 特開2007−272201号公報
本発明者らは、現像ローラの下側から現像剤を供給する構成として、逆三角形の各頂点に支軸を持つ3つの搬送路を配置し、下側の供給搬送路から現像ローラに現像剤を供給し、現像後の現像剤は、上側で現像ローラの横に配置される回収搬送路で回収して回収搬送路の背後に配置される攪拌搬送路の始端に戻される構成を試作した。現像剤は供給搬送路の終端側から上側の攪拌搬送路に現像剤を汲み上げるとともに、攪拌搬送路の終端から下側の供給搬送路に戻して循環混合される。そして、回収搬送路の終端から余剰現像剤を排出するトリクル現像方式の構造とした。この構造は、コンパクトで現像剤に過度のストレスを与えることなく、充分に混合攪拌が行えるものである。
しかしながら、このような構成の現像装置においてもいくつかの問題が発生した。すなわち、回収搬送路から連通口を介して攪拌搬送路に移送される現像剤の圧力は攪拌搬送路下流に向かうため、回収搬送路の下流部分においてオーバーフロー方式で余剰現像剤を排出することが困難になる。一方、供給搬送路下流でオーバーフロー方式での余剰現像剤の排出は可能であるが、供給搬送路で搬送される現像剤は未現像の現像剤が含まれるため、トナー濃度が高くそのまま排出するのは不経済である。
本発明は、上記の点に鑑み、現像剤に過度のストレスを与えることなく充分に混合攪拌が行えるとともに、トリクル方式の現像剤排出が安定し適切な量の現像剤排出が行えるコンパクトな現像装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、以下の構成により達成される。すなわち、
1.トナーとキャリアからなる現像剤を収容する現像装置を用いて像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、
現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体と平行に設置されて第1方向に現像剤を搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給ローラと、該供給ローラから前記現像剤担持体への現像剤の供給量を規制する規制部材とを有し、前記供給ローラによる現像剤の供給搬送路を形成する供給手段と、
前記現像剤担持体と平行に設置されて現像後の現像剤を前記現像剤担持体から回収するとともに第1方向と同方向に現像剤を搬送する回収ローラとを有し、該回収ローラによる現像剤の回収搬送路を形成する回収手段と、
前記供給手段及び前記回収手段と隣接して設けられ、現像剤を攪拌しながら前記第1方向と逆方向に搬送する攪拌ローラを有し、該攪拌ローラによる現像剤の攪拌搬送路を形成する攪拌手段と、
前記供給搬送路の終端側、前記攪拌搬送路の始端側または前記回収搬送路の終端側において少なくともキャリアを含む補給用の現像剤を補給する補給手段と、
前記回収搬送路の下流に設けられ現像剤を排出する現像剤排出口と、
前記供給搬送路、前記回収搬送路、前記攪拌搬送路を互いに仕切るとともに、前記供給搬送路の終端側を前記攪拌搬送路の始端側に連通させる第1連通口と、前記攪拌搬送路の終端側を前記供給搬送路の始端側に連通させる第2連通口とを有し、前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間において少なくとも前記回収搬送路下流側で両搬送路の上部を開放し、その高さを前記回収搬送路及び前記攪拌搬送路で搬送される現像剤面高さとほぼ同じになるよう設定された仕切り部材と、
を備え、少なくとも前記回収搬送路下流側で前記回収搬送路から前記攪拌搬送路側へ現像剤が前記仕切り部材を越えて移送されるようにするとともに、前記現像剤排出口の高さは前記現像剤排出口近傍の前記仕切り部材高さと同じかそれ以下にして前記補給手段により補給された新規現像剤の増加により前記回収搬送路上の余剰現像剤を排出するようにしたことを特徴とする現像装置。
2.前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路上流から前記回収搬送路途中までの前記仕切り部材の高さより低くするとともに、前記回収搬送路の終端側を前記攪拌搬送路の始端側に連通させる第3連通口を設けたことを特徴とする前記1に記載の現像装置。
3.前記回収搬送路下流に設けられる前記現像剤排出口は、前記回収搬送路の現像剤搬送方向において前記現像剤担持体の現像領域より外側で、かつ前記第3連通口より上流側であり、前記攪拌搬送路に対向する位置に設けられることを特徴とする前記2に記載の現像装置。
4.前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて徐々に低くしたことを特徴とする前記1に記載の現像装置。
5.前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて直線状またはスロープ状に徐々に低くしたことを特徴とする前記4に記載の現像装置。
6.前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて階段状に徐々に低くしたことを特徴とする前記4に記載の現像装置。
7.前記現像剤排出口は、前記回収搬送路の現像剤搬送方向において前記現像剤担持体の現像領域より外側の前記回収搬送路下流で、前記攪拌搬送路に対向する位置に設けられることを特徴とする前記4から6のいずれかに記載の現像装置。
8.前記回収搬送路と前記攪拌搬送路間の前記仕切り部材の前記現像剤排出口と対向している位置の高さは、前記現像剤排出口に対応する領域においてほぼ一定の高さであることを特徴とする前記1から7のいずれかに記載の現像装置。
9.前記第3連通口、または前記回収搬送路から前記攪拌搬送路へ現像剤を移送させる連通路の幅が、前記第2連通口の幅の2倍以上であることを特徴とする前記1から8のいずれかに記載の現像装置。
10.前記攪拌搬送路下流での現像剤量は、前記現像剤担持体が搬送する現像剤量の約2倍以下としたことを特徴とする前記1から9のいずれかに記載の現像装置。
11.前記規制部材を下方に配置し、前記供給搬送路は前記回収搬送路及び前記攪拌搬送路の下方に配置したことを特徴とする前記1から10のいずれかに記載の現像装置。
12.前記現像剤担持体は複数本の現像ロールからなり、最下方の現像ロールに前記規制部材を配置したことを特徴とする前記11に記載の現像装置。
13.前記現像剤担持体は、前記像担持体の静電潜像を直接現像することを特徴とする前記1から12のいずれかに記載の現像装置。
14.前記現像剤担持体は、前記現像剤担持体と前記像担持体の間に配置されるトナー担持体にトナーを供給し、該トナー担持体が前記像担持体の静電潜像を現像することを特徴とする前記1から12のいずれかに記載の現像装置。
本発明は、上記のように構成したので、現像剤に過度のストレスを与えることなく充分に混合攪拌が行えるとともに、トリクル方式の現像剤排出が安定し、かつ適切な量の現像剤排出が行えるコンパクトな現像装置を提供することができる効果を奏する。
本発明を適用する画像形成装置の概略断面図。 本発明の第1の実施形態の各ローラの軸と垂直な断面を示す断面図。 第1の実施形態の現像装置の上部の蓋部材を取って示した上面図。 図3の中央部分を省略して両端部を拡大した部分拡大上面図。 図2のX−X線で切断した側断面図。 比較例の現像装置の各搬送路を展開して示した模式図。 第1の実施形態の現像装置の各搬送路を展開して示した模式図。 本発明の第2の実施形態の仕切り部材を示す側面図。 第2の実施形態の現像装置の各搬送路を展開して示した模式図。 第2の実施形態の回収搬送路下流での断面を表す断面図。 本発明の第1変形例を示す模式図。 本発明をハイブリッド方式に適用した態様を示す模式図。
以下、図を用いて本発明を説明する。図1は、本発明を適用する画像形成装置の概略断面図であり、この画像形成装置は、タンデム方式のカラー機である。なお、本発明は、他の方式のカラー機やモノクロ機などにも適用できることは勿論である。
画像形成装置は、その中央に縦長に巻回された中間転写ベルト1を有し、この中間転写ベルト1の右側にイエロー作像ユニット2Y、マゼンタ作像ユニット2M、シアン作像ユニット2C、ブラック作像ユニット2Kが上から順に配置されている。
各作像ユニットの構成は同一であるので、イエロー作像ユニット2Yを代表として説明するに、ユニットの左端に感光体ドラム3Yが中間転写ベルト1に接するよう配置されており、この感光体ドラム3Yの廻りに反時計方向に、帯電装置4Y、レーザー書込み装置5Y、現像装置6Y、一次転写ローラ7Y(中間転写ベルト1の裏側)、及びクリーニング装置8Yが順次配置されている。なお、以降の説明で、各装置のY、M、C、Kを取った部品番号で行う説明は各色共通の説明である。
感光体ドラム3は、帯電装置4で一様帯電された後、図示しない画像読取装置からの画像データ、あるいはパソコンなどから送信されてきた画像データに基づきレーザー書込み装置5で画像を書き込まれ、感光体ドラム3上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置6でトナー像とされ、一次転写ローラ7によって中間転写ベルト1に転写される。
各色のトナー像が中間転写ベルト1上で重ね合わされると、このトナー像は、二次転写ローラ9により図示しない給紙装置から給紙された用紙Pに転写される。転写後の中間転写ベルト1はベルトクリーニング装置10により清掃される。そして、用紙に転写されたトナー像は、定着装置11により定着された後、機外に排出される。
本実施形態の画像形成装置は、全体をコンパクトにする設計としたため、図1において、レーザー書込み装置5を感光体ドラム3に近接させており感光体ドラム3から見て奥行き方向(図の右側方向)にはスペースが少ない。そのため、現像装置6も、コンパクトな構成としている。
このような本発明の現像装置6の構成及び機能を、図2から図8を用いて説明する。図2は各ローラの軸と垂直な断面を示す断面図、図3は現像装置上部の蓋部材を取って示した上面図、図4は図3の中央部分を省略して両端部を拡大した部分拡大図である。
図2は、図3のほぼ中央部付近の断面図であり、感光体ドラム3と現像装置6を示している。感光体ドラム3は図中反時計方向に回転駆動されており、この感光体ドラム3に対向して2本の現像ローラ21、22が設けられる。現像ローラ21、22は内部に磁気ローラを有し、トナーとキャリアからなる現像剤の磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで感光体ドラム3上の静電潜像を摺擦して現像を行うものである。両現像ローラ21、22は時計方向に図示しない駆動手段で回転される。
現像ローラ21、22の右方に3本のスクリューローラがそれぞれの軸が逆三角形の頂点にほぼ位置するように配置されており、仕切り部材(詳しくは後述する)が各スクリューローラを仕切って、下側の供給搬送路30、左上の回収搬送路40、右上の攪拌搬送路50を構成している。
供給搬送路30の中には供給スクリューローラ31が、回収搬送路40の中には回収スクリューローラ41が、また、攪拌搬送路50の中には攪拌スクリューローラ51がそれぞれ配置される。
供給スクリューローラ31は時計方向に、回収スクリューローラ41と攪拌スクリューローラ51は反時計方向にそれぞれ図示しない駆動手段で回転駆動され、内部の現像剤を供給スクリューローラ31と回収スクリューローラ41とは図中奥側から手前側に、攪拌スクリューローラ51は手前側から奥側に攪拌搬送する。なお、各スクリューローラの軸に示す●印と×印は、現像剤の搬送方向を示すべく矢の先端(●)と後端(×)とを表している。
また、図3に示すように、各搬送路及びスクリューローラは、現像ローラ21、22の現像領域より図中右側が長く突出するように構成されている。そして、後述するように、供給スクリューローラ31のさらに右方には現像剤を補給するスクリューローラが配置されている。
供給スクリューローラ31は、現像剤を現像ローラ21との間の空間部に供給する。この空間部の下側壁面の外側に現像ローラ21に対してわずかの間隙をあけて規制ブレード32が配置され、この規制ブレード32の規制によって現像ローラ21には所定量の現像剤が供給される。現像ローラ21はまた現像ローラ22に現像剤を渡し、2本の現像ローラで感光体ドラム3上の静電潜像を現像する。
上側の現像ローラ22の周面にはスクレーパ42が近接配置されており、現像後の現像剤を回収して回収スクリューローラ41に引き渡し、この現像剤を回収搬送路40で図中手前方向に搬送する。
各搬送路は、図2中ハッチングで示す仕切り部材60で仕切られているが、このうち、回収搬送路40と攪拌搬送路50の間の仕切り部材61は、少なくとも回収搬送路40の下流側で上部を開放する構成となっている。
図5は、この回収搬送路40と攪拌搬送路50の間の仕切り部材61を説明する図であり、図2のX−X線で切断した側断面図である。図5において、回収搬送路40の上流側の仕切り部材61aは現像剤面より充分高く、一方、下流側の仕切り部材61bは回収搬送路40及び攪拌搬送路50で搬送される現像剤面の高さとほぼ同じくらいの高さに設定されている。これにより回収搬送路40を搬送される現像剤の一部は、仕切り部材61bを乗り越えて攪拌搬送路50側に移送され、攪拌搬送される現像剤に加えられる。
供給搬送路30と攪拌搬送路50は、その始端側と終端側に設けられる連通口33、52(図2中、ドットハッチングで示す)により連通されている。供給搬送路30の終端側から攪拌搬送路50に連通する開口が第1連通口33であり、攪拌搬送路50から供給搬送路30に連通する開口が第2連通口52である。また、前述の仕切り部材61bには、回収搬送路40の終端側から攪拌搬送路50に連通する第3連通口43(図2中ではドットハッチングで示す)が設けられている。
さらに、回収搬送路40の下流側に現像剤排出口44が設けられている。現像剤排出口44の水平方向の位置は、現像ローラ21、22の現像領域より外側(図3において右側)でかつ第1連通口33及び第3連通口43に対して上流側寄りの位置である。また、現像剤排出口44の垂直方向の位置は、図2に破線で示すように、同一位置の仕切り部材の高さより低い位置に設定されている。
供給スクリューローラ31と攪拌スクリューローラ51が互いに逆方向に現像剤を移送するので、現像剤は連通口33、52を介して両搬送路を循環搬送され、その間にトナーとキャリアは充分に混合攪拌される。そして、回収搬送路40に回収され搬送される現像剤は、その一部が仕切り部材61bを乗り越えて攪拌搬送路50に移送され、残りの現像剤は回収搬送路40の終端側に設けられた第3連通口43から攪拌搬送路50に移送される。一方、新たな現像剤が補給されるなどで現像剤量が多くなると、回収搬送路40で搬送される現像剤は、現像剤排出口44から排出され、トリクル現像方式を実現する。現像剤排出は、詳しくは後述する。
以上の構成で、現像剤は、現像装置6内を循環攪拌され、供給搬送路30から現像ローラ21、22に供給され、静電潜像を現像して、回収搬送路40から循環路に戻るわけであるが、先述のとおり、トナーは現像により消費され、キャリアもトリクル現像方式に従って排出されていく。以下に排出されて減少した現像剤を補充する構成を説明する。
図3、図4において、供給スクリューローラ31の終端側には、同軸に補給スクリューローラ71が設けられている。この補給スクリューローラ71は、供給スクリューローラ31に対してスクリューの巻き方向が逆になっており、また、補給スクリューローラ71の始端側に補給用の現像剤供給口72が設けられている。この現像剤供給口72から補給される現像剤が補給スクリューローラ71によって供給スクリューローラ31に向けて移送される。補給する現像剤量は、攪拌搬送路50の終端近くに設けられたトナー濃度センサ53(図2参照)の検出信号により決定される。
補給スクリューローラ71によって搬送される補給用の現像剤と供給スクリューローラ31によって搬送されてくる現像剤が衝突する位置は、ちょうど、供給搬送路30から攪拌搬送路50に現像剤を汲み上げる第1連通口33の位置に設定されており、この新旧現像剤の衝突により両現像剤は第1連通口33から押し上げられて、攪拌搬送路50側に汲み上げられることになる。
上述の現像剤補給形態では、攪拌搬送路50内の現像剤の下側から新規の現像剤が補給されることになる。これを攪拌搬送路50の上側から補給する場合と比較すると、上側からの補給では、補給されたトナーはまだ充分キャリアと混合攪拌されていないので現像剤面に浮き上がる場合があるが、下側からの補給ではこのような問題は生じない。
攪拌搬送路の下側からの補給は、上述の形態のみならず、特開2007−226101号公報に示されるような紛体ポンプを用いて第1連通口33や攪拌搬送路の上流側の下方から行っても良い。
続いて、本発明の現像装置における現像剤の動きを説明するが、比較のために、まず仕切り部材61bが仕切り部材61aと同じ高さの現像装置の場合を説明する。図6は、比較例の現像装置の各搬送路を展開して模式的に示した図であり、中央に現像ローラ21、22を配し、その上側に回収搬送路30と攪拌搬送路50を、下側に供給搬送路40を配置したものである。また、回収搬送路30と攪拌搬送路50との間の仕切り部材61は上流から下流まで同じ高さであり、回収搬送路30から攪拌搬送路50への搬送途中での現像剤の移送を阻止している。
図においてドットハッチングは、現像剤の量を示し、矢印は、現像剤の流れを示す。供給搬送路30から現像ロール21、22に供給された現像剤は、感光体ドラム上の静電潜像を現像した後、回収搬送路40に回収され、回収スクリューローラ41で下流方向に搬送される。そして、第3開口43から攪拌搬送路50に移送される。
一方、供給スクリューローラ31で供給搬送路30を搬送され、現像ローラ21に供給されず残った現像剤は、第1連通口33から攪拌搬送路50に移送され、攪拌スクリューローラ51で図中左方向に搬送されながら混合攪拌される。そして、攪拌搬送路50の終端側で第2連通口52から供給搬送路30に戻される。
ここで、攪拌搬送路50の下流での単位時間当たりの現像剤流量、言い換えれば、供給搬送路30に移送される現像剤量を「1」とし、供給搬送路30の下流での残存現像剤量を「1/3」とすると、現像ローラ21、22を通り回収搬送路40に回収される現像剤量は「2/3」となる。この「2/3」の現像剤量は、規制ブレード32で規制されて供給されるので一定量である。なお、現像で消費されるトナー量は現像剤の総量に比べて微々足るものであるので、ここでは考慮に入れないことにする。この回収搬送路40を搬送される「2/3」の現像剤は、下流の第3開口43から攪拌搬送路50に移送される。
このような現像剤の流れの中で、供給搬送路30下流で補給量「α」の現像剤補給が行われると、供給搬送路30の下流における現像剤量は「1/3+α」となり、攪拌搬送路50の上流では回収搬送路40からの現像剤「2/3」と合わせて「1+α」の現像剤量になる。なお、図6の展開図、および後述する図7、図9の展開図において、寸法引出し線を用い、分数で示した数値は上記の現像剤量を示している。
このような形態でトリクル現像方式の現像剤排出口の位置を検討するに、まず供給搬送路30の下流のAの位置に設ける場合は、オーバーフロー方式での排出は可能である。しかし、供給搬送路30は比較的新しい現像剤が搬送されているので、不経済であり望ましくない。
次に回収搬送路40の下流のBの位置に設ける場合、回収搬送路40を搬送される現像剤量は一定のため現像剤面が変化せず、オーバーフロー方式の排出は困難になり、オーバーフロー方式以外の何らかの機械的手段により排出することが必要となる。
一方、攪拌搬送路50の上流に補給された現像剤の圧力で攪拌搬送路50内の現像剤が回収搬送路40側に逆流できればオーバーフロー方式も可能と思われる。しかし、現像剤は液体のように低粘性で流動性が良い流体ではないので、攪拌搬送路50での現像剤面の上昇をスムーズに回収搬送路40に伝達し難い。紛体の流動性を示す指標に安息角があるが、現像剤の安息角を非常に小さく(流動性を良く)しても、現像剤排出口が攪拌搬送路50への連通口に近い場合は特許文献3と同様に排出量が安定しない欠点がある。これは、連通口付近は現像剤の流路が180度転換する位置であり、現像剤面がスクリューの回転により激しく変動しているため、補給された現像剤量に相当する量の現像剤を安定して排出すること難しいのである。
以上のような考察を経て本発明者は本発明の現像装置に至ったのであり、次に、本発明の現像装置での現像剤の動きを図7を用いて説明する。図7も図6と同様に現像装置を展開して示した模式展開図である。
図7において供給搬送路30から現像ローラ21、22を経て回収搬送路40に至る現像剤の動きは、図6と同様である。しかし、本発明の現像装置は、回収搬送路40と攪拌搬送路50との間の仕切り部材が中央部付近から下流に至る部分で低く構成されている。すなわち、仕切り部材61aは、回収搬送路40と攪拌搬送路50を隔離しているが、仕切り部材61bは仕切り部材61aより低く設定されており、回収搬送路40を搬送される現像剤はこの仕切り部材61bを乗り越えて攪拌搬送路50側に移送される。
攪拌搬送路50の下流での単位時間当たりの現像剤流量を「1」とし、供給搬送路30の下流での残存現像剤量を「1/3」とすると、現像ローラ21、22を通り回収搬送路40に回収される現像剤量は「2/3」となる。この「2/3」の現像剤量のうち、約半分の現像剤量「1/3」が仕切り部材61bを乗り越えて攪拌搬送路50に移送されるとすると、回収搬送路40の下流での現像剤量は「1/3」となる。
ここで、供給搬送路30下流で補給量「α」の現像剤補給が行われると、供給搬送路30の下流における現像剤量は「1/3+α」となり、攪拌搬送路50の上流では「1/3+α」の現像剤量になる。そして、攪拌搬送路50の上流から中央部付近にかけては、回収搬送路40から流入した現像剤が加わっていることになる。
この状態で、現像剤排出口44を図の位置に設けると、攪拌搬送路50上流で補給された現像剤の増加分「α」による圧力は、第3連通口43を通って回収搬送路40側に伝わり、回収搬送路40下流での現像剤面の上昇が起きる。これは、補給された現像剤の増加分「α」による圧力が、回収搬送路40から仕切り部材61bを乗り越えて攪拌搬送路50に移送された現像剤により下流側に伝播するのを阻止されるためである。
このように、補給現像剤の増加により、回収搬送路40での現像剤面の上昇が起きるので、補給現像剤に相当する量の古い現像剤を現像剤排出口44からのオーバーフロー方式で排出することが可能となる。
なお、本実施形態の現像装置は、攪拌搬送路下流での現像剤量は、現像剤担持体が搬送する現像剤量の約2倍以下となるように設定されているが、これは、現像装置内を循環する現像剤量が適切で、無駄に大量の現像剤を現像装置内に持たないようにするためである。
また、仕切り部材61bから攪拌搬送路50側への現像剤の移送は徐々に起きるので、攪拌搬送路50での現像剤面の変動は少なく、現像剤の排出に対する影響も少なくなるので安定した排出が可能である。
次に、本発明の第2の実施形態を図8を用いて説明する。第2の実施形態は、仕切り部材が回収搬送路中央から下流にかけて徐々に低くなる形態であり、図8はこの仕切り部材のみを示している。
図8(a)の中央部から下流の仕切り部材61cは、直線状に傾斜して低くなっており、図8(b)の仕切り部材61dは、階段状に徐々に低くなっている。また、図8(c)の仕切り部材61eは、スロープ状に傾斜して低くなる形態である。これらいずれ形態も現像剤排出口に対応する部分では、回収搬送路40の底面近くまで低く構成されており、従って、第3連通口は設けられていない。なお図中に現像剤排出口(43)の位置を点線で示しており、図より明らかなごとく、現像剤排出口(43)に対応する部分の仕切り部材はほぼ水平な位置になっている。このように現像剤排出口に対応する仕切り部材の高さがほぼ一定であると、攪拌搬送路50からの現像剤圧力がほぼ均等に回収搬送路40側に伝播されるので、現像剤排出が安定する。
次に第2の実施形態での現像剤の動きを説明する。図9は、第2の実施形態の現像装置を展開して示した模式図である。
第2の実施形態が第1の実施形態と異なるところは、仕切り部材61が中央から下流に向けて徐々に低くなるよう構成した点であり、これにより回収搬送路40から攪拌搬送路50への現像剤の移送は中央から下流にかけて第1の実施形態と比較して増加しており、その移送は緩やかに進行する。この状態を斜めの矢印の本数で示している。
図10は、第2の実施形態の回収搬送路下流での断面を表す断面図であり、現像剤面の状態を示している。図において、30dは、供給搬送路30における現像剤面であり、40d1、40d2は、回収搬送路40における中央付近と下流付近の現像剤面であり、50dは、攪拌搬送路50における現像剤面である。それぞれの現像剤面は、使用する現像剤の安息角に対応して約25度の傾きを持っている。
仕切り部材は図8(a)に示す直線状に傾いた仕切り部材61cとしてあり、上下の2本の線が中央付近と下流付近の高さを示している。図10の現像剤面50dの上の点線は現像剤補給による攪拌搬送路50の現像剤面の上昇を示し、この上昇により上面の現像剤は仕切り部材61cの上を通って回収搬送路40に入り(図9では攪拌搬送路50上流から回収搬送路40下流に向けた点線の矢印で示す)、回収搬送路40における現像剤が攪拌搬送路50に移送されるのが阻止され、回収搬送路40の現像剤面が上昇することにより、現像剤排出口44から機外に排出される。この攪拌搬送路50から回収搬送路40に現像剤が逆流する仕切り部材の部分は、第1の実施形態の第3連通口に相当するが、連通口ではないので、連通路ということにする。
この第2の実施形態における現像剤の動きは、上述の第1の実施形態とほぼ同様であるが、仕切り部材が徐々に低くなるので、第1の実施形態に比べ回収搬送路40から攪拌搬送路50への現像剤の移送はさらに穏やかに行われる。また、仕切り部材の終端付近は幅の広い連通路となっているので、現像剤補給による回収搬送路側への現像剤流入も緩やかに起き、そのため、現像剤排出は安定して行える。
〔効果の確認〕
上記の第1の実施形態及び第2の実施形態と、比較例の形態とで性能テストを行って効果を確認した。比較例は、本実施形態の仕切り部材を同じ高さとした構成である。なお、比較例における現像剤排出口は、不経済性を無視して供給搬送路に設けた。テストに用いる各諸元を以下に示す。
・画像形成装置:モノクロ80ppm機
プロセス速度440mm/s
・感光体ドラム
直径:80mm
・現像ローラ
スリーブ径:25mm
現像ローラ21のスリーブ回転数:550rpm
現像ローラ22のスリーブ回転数:660rpm
現像ローラ21と現像ローラ22との隙間量:0.27mm
現像ローラと感光体ドラムとの隙間量:0.40mm
現像ローラ上現像剤搬送量:220g/m
・現像剤
トナー径:6.5μm キャリア径:33μm
トナー濃度:7質量% 安息角:25度
・供給スクリューローラ
回転数:300rpm 直径:30mm ピッチ:70mm 条数:2
現像剤充填率:0.79
・攪拌スクリューローラ
回転数:300rpm 直径:30mm ピッチ:70mm 条数:2
現像剤充填率:0.79
・回収スクリューローラ
回転数:300rpm 直径:28mm ピッチ:54mm 条数:2
現像剤充填率:0.81
・第2連通口の幅:30mm
・第3連通口の幅:30mm(第1の実施形態)
・仕切り部材61cで現像剤移送部分の幅:100mm(第2の実施形態)
上記の諸元の本実施形態と比較例の形態の現像装置を用いて次のテストを行った。
テスト1:現像剤排出性能
現像剤補給口より現像剤を所定量投入し、1分後に排出される現像剤量との比(排出/投入)を評価した。
比較例 : × (≦0.5)
第1の実施形態 : △ (0.8〜0.9)
第2の実施形態 : ○ (0.9〜1.0)
このテストにより、比較例では、投入量の半分以下しか排出されないことがわかる。一方、本発明は比較例より多くの現像剤を排出でき、特に第2の実施形態は投入される現像剤量とほぼ同じ量の現像剤が排出されることが確認できた。
テスト2:現像剤排出安定性能
第1の実施形態で、第3連通口の幅を順次大きくして現像剤排出安定性を確認した。現像剤排出安定性は、現像剤補給口から現像剤を単位時間当たりに一定量投入し、排出される現像剤量を単位時間ごとに測定し、各単位時間当たりの排出量の平均値に対する各単位時間当たりの排出量の差分の絶対値の平均値を求め、これを、比較例の同様の数値を1とした相対値で評価した。
結果は以下のとおりである。
連通口幅比(第3連通口/第2連通口) 1 1.5 2 3
現像剤排出安定性 × △ ○ ○
○:≦0.8
△:0.8〜1.2
×:1.2≦
この数値は、値が小さいほどバラツキが少なく排出性能が安定していることを示す。すなわち、第3連通口の幅が広いほど現像剤面の変動が少なく安定して排出できることを示している。なお、第2の実施形態においては、仕切り部材61cの低くなった部分が第3連通口に相当し、低くなった部分の幅が広いため、連通口幅比3以上の安定性を得られる。すなわち、第3連通口の幅、あるいは、第2の実施形態の仕切り部材で現像剤の移送を許す部分の幅が、第2連通口の幅に対して2倍以上あると排出性能が良好なことになる。
このように、本発明の現像装置は、現像剤排出が安定し、かつ適切な量の現像剤排出が行えることを確認できた。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限られることなく種々の変形が可能である。
図11は、本発明の変形例を示す模式図であり、この変形例では、供給搬送路が上に、回収搬送路と攪拌搬送路が下側に配置されている。すなわち、上側の供給搬送路30から規制ブレード32を通って現像ローラ21に現像剤を供給し、現像後の現像剤はスクレーパ42で掻き取られて回収搬送路40に回収される。供給搬送路30と攪拌搬送路50は、両端の連通口で連通しており、現像剤を両搬送路で循環搬送する。
この変形例においても回収搬送路40と攪拌搬送路50の間の仕切り部材は回収搬送路上流側から中央にわたる高さの高い仕切り部材61aと中央から下流にかけて直線状に低くなる仕切り部材61cを有している。なお、仕切り部材61cは、他の仕切り部材とすることもできる。
この変形例においても新しい現像剤が補給されると、攪拌搬送路50の上流の現像剤面が上昇するが、上昇した現像剤の圧力は、回収搬送路40の中央から下流にかけて仕切り部材61cを乗り越え、回収搬送路40の現像剤が攪拌搬送路50へ移送されるのを阻止されることにより、仕切り部材61cの低い部分を通って現像剤排出口44から排出される。
また、上述の第1、第2の実施形態、及び変形例では、各搬送路及びスクリューローラは平行なものとして説明してきたが、必ずしも平行である必要はない。例えば、攪拌搬送路50を若干斜めにして、回収搬送路下流と攪拌搬送路上流、及び供給搬送路上流と攪拌搬送路下流をより近づけることができる。
図12は、本発明をハイブリッド方式に適用した態様を示す模式図である。ハイブリッド方式は、1成分現像と2成分現像の合体したものであり、2成分現像の長寿命の特長を有しながら、感光体ドラムをキャリアが摺擦することに起因する画像欠陥の問題を解決する現像方式として、現像剤担持体上に2成分現像剤を担持し2成分現像剤からトナーのみをトナー担持体に供給して現像に用いるものである。
図12において、供給スクリューローラ31、回収スクリューローラ41、攪拌スクリューローラ51(その他の部材は簡略化のために図示を省略している)により現像ローラ21にトナーとキャリアからなる現像剤を供給する点は、上述の実施形態の構成と同一である。この現像ローラ21と像担持体である感光体ドラム3との間にドナーローラ(トナー担持体)80が配置されている。
ドナーローラ80は、金属製のローラで表面にアルマイト被覆が施されており、1800VのAC電圧とマイナス300VのDC電圧とが重畳されたバイアス電圧が印加されている。現像ローラ21には、1800VのAC電圧とマイナス400VのDC電圧が重畳されたバイアス電圧が印加されており、この電位差によりマイナス帯電のトナーが、ドナーローラ80に吸着される。そして、ドナーローラ80上のトナーが、感光体ドラム3上の静電潜像をジャンピング現像するものである。
以上説明した以外にも本発明は様々な形態に適用できることは勿論である。
3 感光体ドラム(像担持体)
6 現像装置
21、22 現像ローラ(現像剤担持体)
30 供給搬送路
31 供給スクリューローラ
32 規制部材
33 第1連通口
40 回収搬送路
41 回収スクリューローラ
42 スクレーパ
43 第3連通口
44 現像剤排出口
50 攪拌搬送路
51 攪拌スクリューローラ
52 第2連通口
61、61a、61b、61c、61d、61e 仕切り部材
71 補給スクリューローラ
72 現像剤補給口
80 ドナーローラ(トナー担持体)

Claims (14)

  1. トナーとキャリアからなる現像剤を収容する現像装置を用いて像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成装置において、
    現像剤を担持して回転する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体と平行に設置されて第1方向に現像剤を搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給ローラと、該供給ローラから前記現像剤担持体への現像剤の供給量を規制する規制部材とを有し、前記供給ローラによる現像剤の供給搬送路を形成する供給手段と、
    前記現像剤担持体と平行に設置されて現像後の現像剤を前記現像剤担持体から回収するとともに第1方向と同方向に現像剤を搬送する回収ローラとを有し、該回収ローラによる現像剤の回収搬送路を形成する回収手段と、
    前記供給手段及び前記回収手段と隣接して設けられ、現像剤を攪拌しながら前記第1方向と逆方向に搬送する攪拌ローラを有し、該攪拌ローラによる現像剤の攪拌搬送路を形成する攪拌手段と、
    前記供給搬送路の終端側、前記攪拌搬送路の始端側または前記回収搬送路の終端側において少なくともキャリアを含む補給用の現像剤を補給する補給手段と、
    前記回収搬送路の下流に設けられ現像剤を排出する現像剤排出口と、
    前記供給搬送路、前記回収搬送路、前記攪拌搬送路を互いに仕切るとともに、前記供給搬送路の終端側を前記攪拌搬送路の始端側に連通させる第1連通口と、前記攪拌搬送路の終端側を前記供給搬送路の始端側に連通させる第2連通口とを有し、前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間において少なくとも前記回収搬送路下流側で両搬送路の上部を開放し、その高さを前記回収搬送路及び前記攪拌搬送路で搬送される現像剤面高さとほぼ同じになるよう設定された仕切り部材と、
    を備え、少なくとも前記回収搬送路下流側で前記回収搬送路から前記攪拌搬送路側へ現像剤が前記仕切り部材を越えて移送されるようにするとともに、前記現像剤排出口の高さは前記現像剤排出口近傍の前記仕切り部材高さと同じかそれ以下にして前記補給手段により補給された新規現像剤の増加により前記回収搬送路上の余剰現像剤を排出するようにしたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路上流から前記回収搬送路途中までの前記仕切り部材の高さより低くするとともに、前記回収搬送路の終端側を前記攪拌搬送路の始端側に連通させる第3連通口を設けたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回収搬送路下流に設けられる前記現像剤排出口は、前記回収搬送路の現像剤搬送方向において前記現像剤担持体の現像領域より外側で、かつ前記第3連通口より上流側であり、前記攪拌搬送路に対向する位置に設けられることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて徐々に低くしたことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  5. 前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて直線状またはスロープ状に徐々に低くしたことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流までの前記回収搬送路と前記攪拌搬送路の間の前記仕切り部材の高さを、前記回収搬送路途中から前記回収搬送路下流に向けて階段状に徐々に低くしたことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  7. 前記現像剤排出口は、前記回収搬送路の現像剤搬送方向において前記現像剤担持体の現像領域より外側の前記回収搬送路下流で、前記攪拌搬送路に対向する位置に設けられることを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の現像装置。
  8. 前記回収搬送路と前記攪拌搬送路間の前記仕切り部材の前記現像剤排出口と対向している位置の高さは、前記現像剤排出口に対応する領域においてほぼ一定の高さであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記第3連通口、または前記回収搬送路から前記攪拌搬送路へ現像剤を移送させる連通路の幅が、前記第2連通口の幅の2倍以上であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 前記攪拌搬送路下流での現像剤量は、前記現像剤担持体が搬送する現像剤量の約2倍以下としたことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の現像装置。
  11. 前記規制部材を下方に配置し、前記供給搬送路は前記回収搬送路及び前記攪拌搬送路の下方に配置したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の現像装置。
  12. 前記現像剤担持体は複数本の現像ロールからなり、最下方の現像ロールに前記規制部材を配置したことを特徴とする請求項11に記載の現像装置。
  13. 前記現像剤担持体は、前記像担持体の静電潜像を直接現像することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の現像装置。
  14. 前記現像剤担持体は、前記現像剤担持体と前記像担持体の間に配置されるトナー担持体にトナーを供給し、該トナー担持体が前記像担持体の静電潜像を現像することを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の現像装置。
JP2010109970A 2010-05-12 2010-05-12 現像装置 Expired - Fee Related JP5402821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109970A JP5402821B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010109970A JP5402821B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011237659A JP2011237659A (ja) 2011-11-24
JP5402821B2 true JP5402821B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=45325691

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010109970A Expired - Fee Related JP5402821B2 (ja) 2010-05-12 2010-05-12 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5402821B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6390602B2 (ja) * 2015-12-17 2018-09-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686568B2 (ja) * 2008-04-11 2011-05-25 株式会社東芝 画像形成装置及び現像装置
JP4613228B2 (ja) * 2008-06-30 2011-01-12 シャープ株式会社 現像装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011237659A (ja) 2011-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008145968A (ja) 現像装置及びプロセスカートリッジ並びに画像形成装置
JP2018194781A (ja) 現像装置及び画像形成装置
US8170451B2 (en) Developing apparatus including guide for preventing packing and leaking of developer and image forming apparatus provided with the same
JP2013231799A (ja) 現像装置
US8224212B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus provided with the same
CN103135401B (zh) 显影装置以及具备该显影装置的图像形成装置
US8219007B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus provided with the same
US8233826B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus provided with the same
US8190064B2 (en) Developing apparatus with agitating portion and image forming apparatus provided with the same
JP5402821B2 (ja) 現像装置
US8233827B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus provided with the same
US8233825B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus provided with the same
JP2017194645A (ja) 現像装置
JP2021184012A (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2022029533A (ja) 現像装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5434758B2 (ja) 現像装置
JP2009151050A (ja) 現像装置、画像形成装置およびトナー補給方法
JP4534540B2 (ja) 現像装置
JP2018036539A (ja) 現像装置
JP2011141368A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5323012B2 (ja) 現像装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4877362B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2018116245A (ja) 現像装置
JP5471541B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010217591A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121113

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130207

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5402821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees