JP4612080B2 - 卓上カレンダー - Google Patents
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Description
上記したような卓上カレンダーでは、各カレンダー用紙(1)(1)の表面に、暦情報(10)といった機能的な記載のほかに、装飾性を高めるために、イラストや写真等の装飾部分も印刷されているものもある。
又、特開2002−11979号公報(特許文献1)や特許第3801424号公報(特許文献2)に開示されているものでは、支持具(42)に立体的な装飾体を具備させて商品価値を高めている。
又、支持具(42)に立体的な装飾体を具備させたものでは、月が替わって、カレンダー用紙(1)(1)が順次捲られていっても、支持具(42)の形状は変わることはないから、卓上カレンダー全体の形状に変化は見られない。このため、最初は興趣を抱くがすぐに飽きてしまい、室内装飾品として商品価値を高めるには限界があった。
表面に月日や曜日等の暦情報が記載された複数枚のカレンダー用紙群の一辺相互が表紙と共に冊子状に綴じ込まれてあり、前記一辺を上端にして起立させると共に、最表面に位置している表紙又は前記カレンダー用紙を、前記一辺を回動支点として上方へ回動させて最裏面に位置させることにより、前記カレンダー用紙群の各表面を順次閲覧することができる卓上カレンダーにおいて、
前記カレンダー用紙の表面の前記一辺近傍に前方装飾体が設けられ、前記表紙又は前記カレンダー用紙の裏面の前記一辺近傍に後方装飾体が設けられ、
前記前方装飾体は、前記カレンダー用紙が最表面に位置するときに前記一辺よりも上方に突出するように起立可能に構成され、前記後方装飾体は、前記表紙又は前記カレンダー用紙が最裏面に位置するときに前記一辺よりも上方に突出するように起立可能に構成され、
同時に起立する前記前方装飾体と前記後方装飾体とは、前記一辺よりも上方にて連結片によって連結されてあり、
前記表紙及び前記カレンダー用紙群を積層させた不使用時には、前記前方装飾体及び後方装飾体、さらには、前記連結片は、前記表紙及び前記カレンダー用紙群相互間に、扁平に折り畳まれた状態で収納可能とするものである。
表紙が最表面に位置するように冊子状に綴じられた未使用状態では、全ての前方装飾体及び後方装飾体は、連結片と共に、前記表紙とカレンダー用紙との間やカレンダー用紙群間に扁平に折り畳まれて収納された状態にある。この状態から、前記表紙を前記一辺を回動支点として上方へ回動させて最裏面に移動させると共に、前記一辺を上端として起立させると、1月単独又は1月を含む複数月の暦情報が記載されている第1枚目のカレンダー用紙の表面が最表面に現れると同時に、前記表紙の裏面上端近傍に設けられている後方装飾体と、前記第1枚目のカレンダー用紙の表面上端近傍に設けられている前方装飾体が、前記一辺よりも上方に突出する態様で同時に起立する。これら前方装飾体及び後方装飾体は連結片によって連結されているから、前記表紙の回動に伴って起立する後方装飾体に引っ張られて、前方装飾体が起立すると共に、前記前方装飾体に引っ張られることにより、前記後方装飾体は後方へ倒れることがない。このように、連結片によって、前記前方装飾体及び後方装飾体の起立状態は維持される。
このように、最表面に位置しているカレンダー用紙を回動させてカレンダー用紙を捲る度に、カレンダー用紙の上方に突出する前方装飾体と後方装飾体は順に入れ替わっていく。
前記前方装飾体は、その下端部裏面を前糊代として前記カレンダー用紙の表面の所定位置に貼着され、
前記後方装飾体は、その下端部表面を後糊代として、前記表紙又はカレンダー用紙の裏面の所定位置に貼着され、
前記前方装飾体の前記前糊代とその上方の前方装飾体本体との境界線は、谷折り方向に折り曲げ可能な折り曲げ部となっており、
前記後方装飾体の前記後糊代とその上方の後方装飾体本体との境界線は、山折り方向に折り曲げ可能な折り曲げ部となっており、
前記連結片の前後両端部は、前記前方装飾体と前記後方装飾体とに対してはそれぞれ折り曲げ可能に形成されているものとしてもよい。
この場合、表紙及びカレンダー用紙群が閉じられた状態では、前方装飾体は、その折り曲げ部にて、前記前糊代と前記前方装飾体本体の表面相互が接触する谷折り状態に二つ折りにされ、後方装飾体は、その折り曲げ部にて、前記後糊代と前記後方装飾体本体の裏面相互が接触する山折り状態に二つ折りにされ、連結片は、前後両端部でそれぞれ所定の方向に折り曲げられることにより、前方装飾体、後方装飾体、及び、連結体は、扁平状態に重なり合った状態に折り畳まれる。
複数枚の前記カレンダー用紙群の各々に設けられている前記前方装飾体及び前記後方装飾体は、異なる図柄から構成されているものとしてもよい。
この場合、カレンダー用紙を捲るたびに、異なる図柄が描かれた前記前方装飾体及び前記後方装飾体が上方へ突出する態様となる。
本発明の第1番目の実施の形態の卓上カレンダーは、図1に示すように、1枚に一月毎の暦情報(10)が印刷された12枚のカレンダー用紙(1)(1)群の一辺(13)を、表紙(15)と共に、リング状の綴じ具(40)で冊子状に綴じ込んだものであり、前記一辺(13)を上端とし、下端を所定幅に開いた状態で起立可能に構成されている。
例えば、図1に示すように、表紙(15)を回動させて、表紙(15)を冊子の最裏面に移動させると共に、1月の暦情報(10)が印刷された第1枚目のカレンダー用紙(1a)を最表面に位置させると、前記1月の暦情報(10)を閲覧できると同時に、前記第1枚目のカレンダー用紙(1a)の表面上端近傍からは前方装飾体(2)が、表紙(15)の裏面の上端近傍からは後方装飾体(3)が、それぞれ前記一辺(13)よりも上方に突出する構成となっている。
尚、前記後方装飾体(3)は、後方装飾体本体(31)が、前方装飾体本体(21)の左右どちらかに配置され、その後方装飾体本体(31)の下方に前記後糊代(30)を一つ連設させる構成でも良い。この場合、後方装飾体本体(31)は略円弧状に限定されることなく、種々の形状であって良い。(図5参照)
尚、山折りとは、裏面相互が近接する方向に二つ折り可能な曲げ方向を示しており、谷折りとは、表面相互が近接する方向に二つ折り可能な折り曲げ方向を示している。
尚、表紙(15)及び12枚のカレンダー用紙(1)(1)間各々に設けた、12枚の前方装飾体(2)及び後方装飾体(3)は、すべて異なる形状に打ち抜かれ、その各々に異なる図柄が印刷されているものとする。
このように、平面的なカレンダー用紙(1)(1)群から構成されていた卓上カレンダーに、前方装飾体(2)及び後方装飾体(3)によって構成される立体的で且つ前後に奥行きのあるポップアップ機能を具備させることにより、卓上カレンダーの装飾性が向上し、室内装飾品として面白みのあるものとなり、商品価値が高まることとなる。
(10)・・・・・・・暦情報
(11)・・・・・・・表面
(12)・・・・・・・裏面
(13)・・・・・・・一辺
(15)・・・・・・・表紙
(2) ・・・・・・・前方装飾体
(3) ・・・・・・・後方装飾体
(4) ・・・・・・・連結片
Claims (3)
- 表面に月日や曜日等の暦情報が記載された複数枚のカレンダー用紙群の一辺相互が表紙と共に冊子状に綴じ込まれてあり、前記一辺を上端にして起立させると共に、最表面に位置している表紙又は前記カレンダー用紙を、前記一辺を回動支点として上方へ回動させて最裏面に位置させることにより、前記カレンダー用紙群の各表面を順次閲覧することができる卓上カレンダーにおいて、
前記カレンダー用紙の表面の前記一辺近傍に前方装飾体が設けられ、前記表紙又は前記カレンダー用紙の裏面の前記一辺近傍に後方装飾体が設けられ、
前記前方装飾体は、前記カレンダー用紙が最表面に位置するときに前記一辺よりも上方に突出するように起立可能に構成され、前記後方装飾体は、前記表紙又は前記カレンダー用紙が最裏面に位置するときに前記一辺よりも上方に突出するように起立可能に構成され、
同時に起立する前記前方装飾体と前記後方装飾体とは、前記一辺よりも上方にて連結片によって連結されてあり、
前記表紙及び前記カレンダー用紙群を積層させた不使用時には、前記前方装飾体及び後方装飾体、さらには、前記連結片は、前記表紙及び前記カレンダー用紙群相互間に、扁平に折り畳まれた状態で収納可能であることを特徴とする卓上カレンダー。 - 請求項1に記載の卓上カレンダーにおいて、
前記前方装飾体は、その下端部裏面を前糊代として前記カレンダー用紙の表面の所定位置に貼着され、
前記後方装飾体は、その下端部表面を後糊代として、前記表紙又はカレンダー用紙の裏面の所定位置に貼着され、
前記前方装飾体の前記前糊代とその上方の前方装飾体本体との境界線は、谷折り方向に折り曲げ可能な折り曲げ部となっており、
前記後方装飾体の前記後糊代とその上方の後方装飾体本体との境界線は、山折り方向に折り曲げ可能な折り曲げ部となっており、
前記連結片の前後両端部は、前記前方装飾体と前記後方装飾体とに対してはそれぞれ折り曲げ可能に形成されていることを特徴とする卓上カレンダー。 - 請求項1又は請求項2に記載の卓上カレンダーにおいて、
複数枚の前記カレンダー用紙群の各々に設けられている前記前方装飾体及び前記後方装飾体は、異なる図柄から構成されていることを特徴とする卓上カレンダー。
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