JP4611818B2 - コネクタ供給装置 - Google Patents
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第1パーツフィーダ111は、複数の電線Wの一端に接続される第1コネクタ102(図8参照)をその内部に収容し、その第1コネクタ102を振動により順向きに揃えて直進フィーダ111aに送り出すようになっている。第1コネクタ102は、図8に示すように、所定ピッチで配列された複数のコンタクト103を有し、ここではコンタクト103が対向する第2コネクタ104a〜104d側を向く向きを順向きとする。
更に、コネクタ送出手段140は、コネクタ保持プレート121により保持された各第2コネクタ114a〜114dを所定の順序で直進フィーダ116内に送り出す送り爪141を備えている。
即ち、互いに極数の異なる複数個の第2コネクタ104a〜104dを収容し、それぞれを逆向きに送出する複数の第2〜第5パーツフィーダ112〜115を設け、また、第2コネクタ104a〜104dとは極数の異なる第1コネクタ102を収容し、これを順向きに送出する第1パーツフィーダ111を設ける必要があるため、設備費用が増大してしまう問題点があった。即ち、パーツフィーダは、コネクタの種類(コンタクトの極数、コンタクトの配列ピッチ)及び送出向きに応じて専用に準備する必要があり、パーツフィーダ単体でも設備費用が高いが、数が多数になると余計に設備費用が嵩むのである。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線の両端に1種類あるいは複数種類のコネクタを接続するハーネスを製造するに際し、設備費用が安価かつ生産効率の良好なコネクタ供給装置を提供することにある。
更に、本発明のうち請求項3に係るコネクタ供給装置は、請求項1又は2記載のコネクタ供給装置において、前記順向きコネクタストッパ及び前記逆向きコネクタストッパのそれぞれの動作を制御するコネクタストッパ制御手段を設けたことを特徴としている。
チューブストッカ部10は、所定方向(図1における左右方向、矢印A及びB方向)に配列された複数列(本実施形態にあっては10列)のチューブ2a〜2jを支持するチューブ支持体11を備えている。複数列のチューブ2a〜2jは、列毎に複数段(本実施形態にあっては10段)に積み上げられる。そして、複数列のチューブ2a〜2jは、列毎に種類の異なるコネクタを収容可能となっている。また、各列のチューブ2a〜2jは、押出し成形によって製造され、順向き(電線が圧接される側をコネクタ搬送方向、図1、図2及び図5において矢印A方向)又は逆向き(電線が圧接される側をコネクタ搬送方向と逆方向、図1、図2及び図5において矢印B方向)のコネクタを選択的に複数収容可能となっている。図6に示す例では、複数の13極のコネクタC1が順向き(電線が圧接されるa側をコネクタ搬送方向、矢印A方向)にされて3列目のチューブ2c内に収容され、複数の4極のコネクタC2aが逆向き(電線が圧接されるa側をコネクタ搬送方向と逆方向、矢印B方向)にされて1列目のチューブ2aに収容され、複数の6極のコネクタC2cが逆向きにされて2列目のチューブ2b内に収容され、複数の3極のコネクタC2bが逆向きにされて4列目のチューブ2d内に収容されている。
図4に示すハーネスは、13極のコネクタC1を複数の電線Wの片端に、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを複数の電線Wの他端に接続してなる。このハーネスを製造する場合、図5に示すように、13極のコネクタC1を順向きにし、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを逆向きにして、圧接ステーションに向けて搬送する必要がある。
次いで、2)受取パレット制御装置は、逆向きコネクタ受容部25が1列目のチューブ2aと対向する位置になるように受取パレット23を移動させる。
その後、4)ストッパ制御装置37は、サーボモータ36を動作させて、逆向きコネクタ受容部25が受け取る1個の逆向きの4極のコネクタC2aの長さ分だけ逆向きコネクタストッパ34を後方から前方に向けて移動させる。
そして、8)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、4列目のチューブ2dと対向する位置にある逆向きコネクタ受容部25上に4列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、10)送風制御装置は、ストッパ制御装置37からの信号を受けて4列目のチューブ2dに対応するエア供給源を動作させ、4列目のチューブ2dへのエアの供給を開始する。4列目のチューブ2dにエアが供給されると、チューブ2d内の複数の逆向きの3極のコネクタC2bが前方に向けて押圧され、逆向きコネクタ受容部25のコネクタ受容溝27内に1個の逆向きの3極のコネクタC2bが送出される。これにより、先にコネクタ受容溝27内に受容された4極のコネクタC2aが前方に向けて移動する。
そして、13)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、2列目のチューブ2bと対向する位置にある逆向きコネクタ受容部25上に2列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、15)送風制御装置は、ストッパ制御装置37からの信号を受けて2列目のチューブ2bに対応するエア供給源を動作させ、2列目のチューブ2bへのエアの供給を開始する。2列目のチューブ2bにエアが供給されると、チューブ2b内の複数の逆向きの6極のコネクタC2cが前方に向けて押圧され、逆向きコネクタ受容部25のコネクタ受容溝27内に1個の逆向きの6極のコネクタC2cが送出される。これにより、先にコネクタ受容溝27内に受容された4極のコネクタC2a及び3極のコネクタC2bが前方に向けて移動する。
そして、18)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、3列目のチューブ2cと対向する位置にある順向きコネクタ受容部24上に3列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、20)送風制御装置は、ストッパ制御装置37からの信号を受けて3列目のチューブ2cに対応するエア供給源を動作させ、3列目のチューブ2cへのエアの供給を開始する。3列目のチューブ2cにエアが供給されると、チューブ2c内の複数の順向きの13極のコネクタC1が前方に向けて押圧され、順向きコネクタ受容部24のコネクタ受容溝26内に1個の順向きの13極のコネクタC1が送出される。
そして、23)可動受容部用シリンダ28を動作させて、順向きコネクタ受容部24において、固定受容部24aに対して可動受容部24bを接近させてコネクタ受容溝26の溝幅を狭めて順向きの13極のコネクタC1を軽く挟持させる。その一方、可動受容部用シリンダ29を動作させて、逆向きコネクタ受容部25において、固定受容部25aに対して可動受容部25bを接近させてコネクタ受容溝27の溝幅を狭めて逆向きの3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを軽く挟持する。
その後、13極のコネクタC1は複数の電線Wの片端に、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cは複数の電線Wの他端に圧接されることになる。
例えば、コネクタ供給装置1は、図4に示すハーネス、即ち13極のコネクタC1を複数の電線Wの片端に、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを複数の電線Wの他端に接続してなるハーネス製造する場合のみならず、複数の電線Wの両端に1種類のコネクタを接続、あるいは複数種類のコネクタを接続してなるハーネスを製造する場合にも、用いられる。
2a 1列目のチューブ
2b 2列目のチューブ
2c 3列目のチューブ
2d 4列目のチューブ
2e 5列目のチューブ
2f 6列目のチューブ
2g 7列目のチューブ
2h 8列目のチューブ
2i 9列目のチューブ
2j 10列目のチューブ
10 チューブストッカ部
20 コネクタセレクタ部
22 レール
23 受取パレット
24 順向きコネクタ受容部
24a 固定受容部
24b 可動受容部
25 逆向きコネクタ受容部
25a 固定受容部
25b 可動受容部
26 コネクタ受容溝
27 コネクタ受容溝
30 コネクタ極数設定部
33 順向きコネクタストッパ
34 逆向きコネクタストッパ
35,36 サーボモータ(コネクタストッパ制御手段)
37 コネクタストッパ制御装置
C 順向きのコネクタ
C’ 逆向きのコネクタ
C1 順向きの13極のコネクタ
C2a 逆向きの4極のコネクタ
C2b 逆向きの3極のコネクタ
C2c 逆向きの6極のコネクタ
Claims (3)
- 所定方向に配列された複数列のチューブを支持するチューブストッカ部であって、前記複数列のチューブが列毎に種類の異なるコネクタを複数収容可能となっていると共に、各列のチューブが順向き又は逆向きのコネクタを選択的に複数収容可能となっているチューブストッカ部と、
前記チューブの配列方向に延びるレール、該レールに沿って移動可能な受取パレット、及び該受取パレットに取り付けられ、前記順向きのコネクタを前記チューブから受け取る順向きコネクタ受容部及び前記逆向きのコネクタを前記チューブから受け取る逆向きコネクタ受容部を備え、前記レールに沿って前記受取パレットを移動させて後工程を行う設備に向けて前記順向き及び逆向きのコネクタを搬送するコネクタセレクタ部と、
前記順向きコネクタ受容部において、前記順向きコネクタ受容部が受け取る数の順向きのコネクタの合計長さ分だけ移動して前記順向きコネクタ受容部が受け取る順向きのコネクタの数を決定する順向きコネクタストッパ、及び前記逆向きコネクタ受容部において、前記逆向きコネクタ受容部が受け取る数の逆向きのコネクタの合計長さ分だけ移動して前記逆向きコネクタ受容部が受け取る逆向きのコネクタの数を決定する逆向きコネクタストッパを備えたコネクタ極数設定部とを具備することを特徴とするコネクタ供給装置。 - 前記順向きコネクタ受容部及び前記逆向きコネクタ受容部のそれぞれが、互いに合わさって順向き又は逆向きのコネクタを受容可能な断面形状を形作るコネクタ受容溝を設けた固定受容部及び可動受容部を備え、該可動受容部が前記固定受容部に対して接離可能に移動可能となっていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ供給装置。
- 前記順向きコネクタストッパ及び前記逆向きコネクタストッパのそれぞれの動作を制御するコネクタストッパ制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ供給装置。
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