JP4455436B2 - コネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構 - Google Patents
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第1パーツフィーダ111は、複数の電線Wの一端に接続される第1コネクタ102(図12参照)をその内部に収容し、その第1コネクタ102を振動により順向きに揃えて直進フィーダ111aに送り出すようになっている。第1コネクタ102は、図12に示すように、所定ピッチで配列された複数のコンタクト103を有し、ここではコンタクト103が対向する第2コネクタ104a〜104d側を向く向きを順向きとする。
更に、コネクタ送出手段140は、コネクタ保持プレート121により保持された各第2コネクタ104a〜104dを所定の順序で直進フィーダ116内に送り出す送り爪141を備えている。
即ち、互いに極数の異なる複数個の第2コネクタ104a〜104dを収容し、それぞれを逆向きに送出する複数の第2〜第5パーツフィーダ112〜115を設け、また、第2コネクタ104a〜104dとは極数の異なる第1コネクタ102を収容し、これを順向きに送出する第1パーツフィーダ111を設ける必要があるため、設備費用が増大してしまう問題点があった。即ち、パーツフィーダは、コネクタの種類(コンタクトの極数、コンタクトの配列ピッチ)及び送出向きに応じて専用に準備する必要があり、パーツフィーダ単体でも設備費用が高いが、数が多数になると余計に設備費用が嵩むのである。
従って、本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、エアが抜けるのを防止してエアの供給効率を向上できる、コネクタを収容したチューブからコネクタ受容部にコネクタを送り出すための、コネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構を提供することにある。
更に、本発明のうち請求項3に係るコネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構は、請求項1記載の発明において、前記チューブのコネクタ送り出し側に、前記チューブを前記コネクタ受容部のコネクタ受容溝に対して位置決めするための位置決め部材を取り付けたことを特徴としている。
チューブストッカ部10は、所定方向(図1における左右方向、矢印A及びB方向)に配列された複数列(本実施形態にあっては10列)のチューブ2a〜2jを支持するチューブ支持体11を備えている。複数列のチューブ2a〜2jは、列毎に複数段(本実施形態にあっては10段)に積み上げられる。そして、複数列のチューブ2a〜2jは、列毎に種類の異なるコネクタを収容可能となっている。また、各列のチューブ2a〜2jは、順向き(電線が圧接される側をコネクタ搬送方向、図1、図2及び図5において矢印A方向)又は逆向き(電線が圧接される側をコネクタ搬送方向と逆方向、図1、図2及び図5において矢印B方向)のコネクタを選択的に複数収容可能となっている。図3に示すように、各チューブ2a〜2j(図3にはチューブ2aのみ図示)は、押出成形によって製造された角筒状体で構成され、内側に突出する複数のリブ2a1を備えている。各リブ2a1は、チューブ2a〜2jの延出方向においてチューブ2a〜2jの一端から他端まで延びている。各チューブ2a〜2j内に収容された複数の順向きのコネクタC又は逆向きのコネクタC’は、外側から複数のリブ2a1により支持されるようになっている。そして、図8に示す例では、複数の13極のコネクタC1が順向き(電線が圧接されるa側をコネクタ搬送方向、矢印A方向)にされて3列目のチューブ2c内に収容され、複数の4極のコネクタC2aが逆向き(電線が圧接されるa側をコネクタ搬送方向と逆方向、矢印B方向)にされて1列目のチューブ2aに収容され、複数の6極のコネクタC2cが逆向きにされて2列目のチューブ2b内に収容され、複数の3極のコネクタC2bが逆向きにされて4列目のチューブ2d内に収容されている。
図6に示すハーネスは、13極のコネクタC1を複数の電線Wの片端に、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを複数の電線Wの他端に接続してなる。このハーネスを製造する場合、図7に示すように、13極のコネクタC1を順向きにし、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cを逆向きにして、圧接ステーションに向けて搬送する必要がある。
このように、準備が整った状態で、1)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を上昇させすべてのシャッタ13を上昇させ、すべてのスリット12aを開く。
そして、3)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、1列目のチューブ2aと対向する位置にある逆向きコネクタ受容部25上に1列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、6)送風制御装置は、コネクタストッパ制御装置37からの信号を受けて1列目のチューブ2aに対応するエア供給源18を動作させ、1列目のチューブ2aへのエアの供給を開始する。すると、コネクタプッシャ19が、エア供給源18により供給されたエアにより前方に向けて押圧移動され、これにより複数の逆向きのコネクタC2aが前方に向けて押圧され、逆向きコネクタ受容部25のコネクタ受容溝27内に1個の逆向きの4極のコネクタC2aが送り出される。
そして、9)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、4列目のチューブ2dと対向する位置にある逆向きコネクタ受容部25上に4列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、12)送風制御装置は、コネクタストッパ制御装置37からの信号を受けて4列目のチューブ2dに対応するエア供給源を動作させ、4列目のチューブ2dへのエアの供給を開始する。すると、コネクタプッシャ19が、エア供給源18により供給されたエアにより前方に向けて押圧移動され、これにより複数の逆向きの3極のコネクタC2bが前方に向けて押圧され、逆向きコネクタ受容部25のコネクタ受容溝27内に1個の逆向きの3極のコネクタC2bが送り出される。これにより、先にコネクタ受容溝27内に受容された4極のコネクタC2aが前方に向けて移動する。
そして、15)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、2列目のチューブ2bと対向する位置にある逆向きコネクタ受容部25上に2列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、18)送風制御装置は、コネクタストッパ制御装置37からの信号を受けて2列目のチューブ2bに対応するエア供給源18を動作させ、2列目のチューブ2bへのエアの供給を開始する。すると、コネクタプッシャ19が、エア供給源18により供給されたエアにより前方に向けて押圧移動され、これにより複数の逆向きの6極のコネクタC2cが前方に向けて押圧され、逆向きコネクタ受容部25のコネクタ受容溝27内に1個の逆向きの6極のコネクタC2cが送り出される。これにより、先にコネクタ受容溝27内に受容された4極のコネクタC2a及び3極のコネクタC2bが前方に向けて移動する。
そして、21)シャッタ制御装置は、シャッタ開閉用シリンダ15を動作させて開閉用バー14を下降させすべてのシャッタ13を下降させる。すると、3列目のチューブ2cと対向する位置にある順向きコネクタ受容部24上に3列目のシャッタ13が乗り、他列のシャッタ13は他列のスリット12aを閉鎖する。
そして、24)送風制御装置は、コネクタストッパ制御装置37からの信号を受けて3列目のチューブ2cに対応するエア供給源18を動作させ、3列目のチューブ2cへのエアの供給を開始する。すると、コネクタプッシャ19が、エア供給源18により供給されたエアにより前方に向けて押圧移動され、これにより複数の順向きの13極のコネクタC1が前方に向けて押圧され、順向きコネクタ受容部24のコネクタ受容溝26内に1個の順向きの13極のコネクタC1が送り出される。
次いで、26)連結シリンダ32を動作させてコネクタ極数設定部30の基板部31と受取パレット23とを分離する。
その後、13極のコネクタC1は複数の電線Wの片端に、3極、4極及び6極のコネクタC2b、C2a、及びC2cは複数の電線Wの他端に圧接されることになる。
図9に示すコネクタ送り出し機構は、図1に示すコネクタ供給装置1に用いられる。そして、図9に示すコネクタ送り出し機構においては、図3に示すコネクタ送り出し機構と同様に、各チューブ2a〜2j(図9においてはチューブ2aのみ図示)内には、順向きのコネクタあるいは逆向きのコネクタよりも後側、即ちエア供給源側において、各チューブ2a〜2jの横断面において隙間を埋める横断面形状を有するコネクタプッシャ19をチューブ延出方向に移動可能に設けている。
図3に示すコネクタ送り出し機構において、順向きコネクタ受容部24及び逆向きコネクタ受容部25に突起24a,25aを設けず、かつ、コネクタ受容部移動制御装置28により順向きコネクタ受容部24及び逆向きコネクタ受容部25をチューブ延出方向(前後方向)に移動可能としていない場合には、図10(A)、(B)、(C)、(D)に示す工程によって順向きのコネクタCあるいは逆向きのコネクタC’の送り出しが行われる。
そして、この状態で、図10(C)に示すように、順向きコネクタ受容部24あるいは逆向きコネクタ受容部25が受け取る数のコネクタC,C’の長さ分だけ順向きコネクタストッパ33あるいは逆向きコネクタストッパ34が後方から前方に向けて移動する。
一方、コネクタ送り出し機構の第3実施形態においては、図10(A)、(B)、(E)、(F)、(D)に示す工程によって順向きのコネクタCあるいは逆向きのコネクタC’の送り出しが行われる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
また、コネクタ受容部としては、順向きコネクタ受容部24及び逆向きコネクタ受容部25の双方を設ける必要は必ずしもない。
更に、コネクタプッシャ19は、押圧突起19bを設けてこれによりコネクタC,C’を押圧する必要は必ずしもなく、コネクタプッシャ19自体に、コネクタC,C’の押圧される端面に対して相補的な形状を有する押圧面を形成してもよい。
2a 1列目のチューブ
2b 2列目のチューブ
2c 3列目のチューブ
2d 4列目のチューブ
2e 5列目のチューブ
2f 6列目のチューブ
2g 7列目のチューブ
2h 8列目のチューブ
2i 9列目のチューブ
2j 10列目のチューブ
2a1 リブ
16 エア供給通路
18 エア供給源
19 コネクタプッシャ
24 順向きコネクタ受容部
24a 突起
25 逆向きコネクタ受容部
25a 突起
26 コネクタ受容溝
27 コネクタ受容溝
33 順向きコネクタストッパ
34 逆向きコネクタストッパ
40 位置決め部材
C 順向きのコネクタ
C’ 逆向きのコネクタ
Claims (4)
- コネクタを収容し、内側に突出する複数のリブにより前記コネクタを支持する筒状のチューブと、該チューブにエア供給通路を介してエアを供給するエア供給源と、該エア供給源により供給されたエアにより前記チューブから送り出された前記コネクタをコネクタ受容溝内に受け取り、後工程を行う設備に向けて前記コネクタを搬送するコネクタ受容部とを備え、
前記チューブ内に、該チューブの横断面において隙間を埋める横断面形状を有するコネクタプッシャをチューブ延出方向に移動可能に設け、前記エア供給源により供給されたエアにより前記コネクタプッシャをチューブ延出方向に押圧移動させてこのコネクタプッシャで前記コネクタを前記コネクタ受容部のコネクタ受容溝に送り出すことを特徴とするコネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構。 - 前記コネクタ受容部のチューブ側端面であって前記コネクタ受容溝の角縁面に、両側に傾斜面のある複数の突起を設けると共に、前記コネクタ受容部をチューブ延出方向に移動可能としたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構。
- 前記チューブのコネクタ送り出し側に、前記チューブを前記コネクタ受容部のコネクタ受容溝に対して位置決めするための位置決め部材を取り付けたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構。
- 前記エア供給源と反対側において前記コネクタプッシャと対向するコネクタストッパをチューブ延出方向に移動可能に設け、該コネクタストッパで前記コネクタを押圧しつつ、前記エア供給源により供給されたエアにより前記コネクタプッシャを押圧移動させてコネクタプッシャで前記コネクタを前記コネクタ受容部のコネクタ受容溝に送り出すことを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ供給装置におけるコネクタ送り出し機構。
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