JP3248517B2 - コネクタハウジングへの電線付き端子の実装方法及びその実装装置 - Google Patents
コネクタハウジングへの電線付き端子の実装方法及びその実装装置Info
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Description
コネクタハウジングに実装する方法及びその実装装置に
関するものである。
端子への電線接続は、主に圧接と圧着が採用されてい
る。前者の圧接接続(以下、単に圧接という)は、図2
2に示すように、コネクタハウジングCのキャビティs
に圧接端子tを装填し、まず、そのハウジングCに圧接
刃ガイド1を沿わせて(同図(a))、つづけて電線a
を送り込み(同図(b))、その電線aを圧接刃2で端
子tに圧入して接続する(同図(c))。すなわち、圧
接は、コネクタハウジングCにその上方から電線aを圧
入装填する。
は、電線端の被覆を剥いだ後(皮剥ぎした後)、その露
出導体上に端子の接続片を圧着して接続する。このた
め、一般に、一本の電線毎に端子を圧着して、図24に
示すように、コネクタCのキャビティsにその後面(端
子挿入口)からハンド3でもって1本づつチャッキング
(ピックアップ)して挿入する(特開平9−11564
2号公報等参照)。
えば、従来、ワイヤーハーネスにおけるキャビティsが
二段のコネクタCにおいては、ハウジングCの上面から
の電線圧入のため、図23に示すように、コネクタハウ
ジングCをアッパーC1 とロアーC2 とに分割し、その
アッパーハウジングC1 とロアーハウジングC2 にそれ
ぞれ端子tと電線aを装填後(同図(a)から
(b))、カバーbを被せて、両者C1 、C2 を一体に
して製造している(同図(c))(特開平10−335
037号公報等参照)。
C2 を2個必要であるうえに、作業工程も多く、コスト
アップの原因になっている。また、圧接時の押付力によ
ってキャビティs間の壁eが外側に撓んでハウジングが
膨らみ、カバーbがうまく被さらなかったり、ロアーハ
ウジングC2 とアッパーハウジングC1 とがうまく嵌合
しない場合がある。さらに、キャビティ壁eの撓みの問
題から、この種の圧接用コネクタCでは全てのキャビテ
ィsに端子tを実装して空キャビティsをなくしてい
る。すなわち、電線aを圧接しないキャビティsにも端
子tを実装しており、無駄であった。また、その空キャ
ビティsに新たに電線aを圧接するには、両ハウジング
C1 、C2 の解体が必要であり、実際はその圧接は不可
能である。
ィ二段式のコネクタCにおいても、そのキャビティsに
その後面から電線付きの端子tを一本づつ挿入して装填
するため、一つの(分割されていない)コネクタハウジ
ングCでよい。しかし、端子tへの電線接続を端子一つ
づつ行う必要があり、作業性の点で問題があるうえに、
一つづつはチャッキングミスも生じ易く、また、電線a
をハンド3でつかんで押し込むため、図24鎖線のごと
く電線aが座屈し易く、座屈すれば、実装ミスが生じ
る。さらに、端子tの一本づつの挿入は作業性が悪い。
ネクタハウジングCにおいて、その上下の段のキャビテ
ィs内の端子tをその背が向き合うように実装するもの
がある。この場合、図25に示すように、電線aをハン
ド3でチャッキングした後(図25(a))、同図
(b)のごとく、回転治具Dに端子tを挿入して、チャ
ッキングを外した状態で矢印のように反転し、再びチャ
ッキングしてキャビティsに挿入するようにしている
(同図(c))。この反転作用は電線aにねじれ力が生
じる場合があって、再チャッキングの時、端子tを真直
ぐチャッキングできず、円滑な挿入ができない恐れがあ
る。
のコネクタハウジングのキャビティへの挿入を円滑かつ
その作業を向上させることを課題とする。
に、この発明は、まず、挿入治具に複数の電線付き端子
を並列して装填し、その挿入治具から前記端子を押し出
してコネクタハウジングのキャビティにその後面から挿
入するようにしたのである。このようにすれば、全ての
端子を同時に又は選択的に押し出すことにより、コネク
タハウジングの所要のキャビティに端子を挿入して実装
できる。
治具上で電線圧接を行ったり、別途の保持治具に圧接端
子を装填し、その圧接端子に電線を圧接するようにすれ
ば、従来同様、治具の上方から電線を装填できて、何ら
支障がなく、圧接による電線付きの圧接端子を得ること
ができる。この後者の場合には、保持治具から電線付き
圧接端子を外して挿入治具に移載し、前者も含めて、そ
の挿入治具から圧接端子を押し出してコネクタハウジン
グに装填するようにする。このようにすれば、図24の
圧着端子と同様に、コネクタハウジングのキャビティに
その後面から圧接端子を挿入できて作業性がよい。
子が並列したキャビティに装填される挿入治具と、その
挿入治具を挿入位置に移動させる機構と、前記挿入治具
から前記端子を押し出してコネクタハウジングのキャビ
ティに挿入する機構と、前記コネクタハウジングを支持
して端子挿入位置に移動させる機構とから成るものを採
用し得る。
下二段のものにあっては、一の段のキャビティに端子を
挿入した後、ハウジングを反転させて他の段のキャビテ
ィに端子を挿入するとよい。このようにすれば、上下背
合わせの端子実装を行うことができるうえに、挿入側の
端子の操作(動き)がないため、図25の回転治具Dの
反転のように、電線aのねじれも生じず、スムースな実
装を行い得る。但し、背合わせでなければ、ハウジング
を反転させずに、挿入治具を上下させて、上下のキャビ
ティにそれぞれ対応させることもできる。
であれば、その点対称軸でハウジングを反転させれば、
同一レベルの挿入治具から端子を挿入し得る。上記実装
装置にあっては、上記コネクタハウジングの移動機構が
コネクタハウジングを支持して反転させる機能を有する
ものとする。
ィに挿入する機構は、前記複数の端子の各々に対応する
複数のブレードを有するとともに、その複数のブレード
から所要のブレードを選択して挿入作用可能とする選択
機構を有する挿入ユニットを備え、その挿入ユニットの
移動により、前記選択機構で選択したブレードのみが端
子を押し出すようにした構成を採用し得る。
レードを挿入作用に参加させることができ、例えば、並
列された複数の電線の両端をそれぞれコネクタに接続し
たワイヤーハーネスを製造する際、その一方のコネクタ
に前記複数の端子をその電線数(端子数)及び位置に対
応するブレードを作用させて一度に端子挿入し、他方の
コネクタには、前記複数の電線の一部を、他の電線とク
ロスさせるとともにその端を所要の端子に対応させ、そ
の端子に対応するブレードを作用させて挿入し、他の電
線を、それに合う端子に対応させ、その各端子に対応す
るブレードを作用させて一度に挿入すれば、挿入ユニッ
トのコネクタハウジング間の移動は一度で済む。なお、
その移動は、挿入機構が動く場合とコネクタハウジング
が動く場合の、挿入機構とコネクタハウジングの相対的
な移動をいう。
数のブレードを有するとともに、その複数のブレードか
ら所要のブレードを選択して挿入作用可能とする選択機
構を有する挿入ユニットを備え、その挿入ユニットの移
動により、前記選択機構で選択したブレードのみが端子
を挿入するようにもし得る。
大きな作用及び精度の高いストロークが要求されるた
め、各ブレードにその作用力及びストロークを与える機
構を個別に設けたのでは、その制御が煩雑となるのみな
らず、コスト的にも高いものとなる。しかし、このよう
に、挿入ユニットの移動により、挿入作用を行うように
すれば、挿入ユニットの作用力及びストロークの制御だ
けで、挿入作用を行うことができ、その際、選択機構に
よって、選択された任意のブレードのみが挿入作用に参
加して、上述と同一の作用をなし得る。
とは反対側の端部にシリンダを一対一で対応させ、所望
のブレードに対応するシリンダの動作によりそのブレー
ドを押し出し、残りのブレードの端子押出端から所要量
突出させて上記選択したブレードとし、その状態で各ブ
レード同士の相対位置を固定するものを採用し得る。こ
の構成では、他のブレードの押出端から突出したブレー
ド(選択ブレード)のみが挿入作用に参加する。
ーハーネスの製造に非常に有効であり、例えば、そのワ
イヤーハーネスの各コネクタハウジングにそれぞれ実装
される端子の各群を上記挿入治具にその群ごとに装填
し、その挿入治具から各コネクタハウジングにそのコネ
クタハウジングに対応する電線配索の端子群を実装する
ようにする。
ネスの各コネクタハウジングにそれぞれ実装される端子
が装填可能であり、上記端子挿入機構は、前記挿入治具
から各コネクタハウジングの群ごとに端子を挿入実装す
るものとし得る。また、上記コネクタハウジングの端子
挿入位置への移動機構は、その各コネクタハウジングを
支持する保持板が左右に動いて、各コネクタハウジング
を選択的に挿入位置に位置し得るようになっているもの
とし得る。
電線付き圧接端子の実装装置(ワイヤーハーネス製造装
置)の一実施例の概略を図1に示し、基台10上にガイ
ドレール11が設けられているとともに、そのガイドレ
ール11に沿って端子tの実装機20、電線調尺機3
0、圧接機40、検査器50及び端子実装機60を設け
ている。前記ガイドレール11には、例えば、特開平1
0−241473号公報、特願平10−337249
号、特願平10−350013号で開示されるように、
治具パレット12が、図示鎖線矢印のごとく、コンベア
により左から右に移動し、右端に至ると、図示しない昇
降アームによって治具パレット12は下方に下降され、
同じくコンベアによって左端に移行され、同じく昇降ア
ームによって、ガイドレール11の左端に位置される。
すなわち、治具パレット12はそのルート(鎖線矢印)
を循環し、その移動中に、端子tの装填、電線aの圧
接、端子の受渡しを行う。
ベース13に端子tを支持するキャビティ14a付きの
圧接治具(ブロック)14を6個並列したものである。
その治具14及びそのキャビティ14aの数は任意であ
るが、それらは、一般に、一つの治具パレット12によ
って、圧接端子tを実装するコネクタハウジングの数、
そのコネクタハウジングのキャビティの数によって決定
する。例えば、この実施例では、図21等に示す電線配
索のワイヤーハーネスWを製造する場合であり、コネク
タハウジングCが3個で、かつ、そのコネクタハウジン
グCのキャビティsが上下二段であり、その一段に5個
のキャビティsがある。このため、後述のように、一つ
の治具パレット12から実装される圧接端子tの群数
は、3×2=6であり、その群内の端子tの数は5個で
あるため、治具14は6個、そのキャビティ14aは5
個となっている。因みに、全ての治具14…を一つの一
体もので構成し得る。
ティ14aに短冊状ばね片15bがそれぞれ対応するば
ね板15がその各ばね片15bを一体にした基部15c
でもって下面にねじ止めされたプレート16がねじ止め
されており、端子tがキャビティ14a内に矢印方向か
ら挿入されると、そのプレート16により位置決めされ
るとともに、ばね板15の突起15aが鎖線のごとく撓
んで端子tに係止して端子tの抜け止めを行う。端子t
は上方から装填することもできる。端子tは、プレート
16に当て片17を当てがうことによって、その浮き上
がりを防止するとよい。当て片17は、ベース13や他
の部材に取付けて、後述の端子tの突き上げ時(押し上
げ時)には、退去するものとしたり、常時は、ばねによ
って下方に付勢されるとともにそのばねに抗し上方に揺
動して端子tの上方への移動を許すようにする。各キャ
ビティ14aには治具14の下面から2本の貫通孔18
が通じている。
08844号公報に記載のごとく、端子リールT1 〜T
4 からの端子帯から各種の端子tを選択的に一個づつ切
断して、上記治具14のキャビティ14aに実装する。
このとき、端子tのコネクタハウジングCへの実装は、
一つの治具14の単位で行うため、その挿入端子配列に
対応して各治具14にその配列で端子tを実装する。こ
のため、途中に、空キャビティ14aを有する場合もあ
る。端子リールT1 〜T4 は矢印のごとく適宜に移動し
て端子実装機20の端子帯受入れ位置に対応する。
23号公報、特願平10−349947号、特願平10
−337042号及び上記特願平10−337249号
に開示されているように、複数のサプライSから任意の
電線aを選択して、複数本一度に、又は一本づつ所要長
さ調尺して送り出し、その端をハンド31でつかんで次
段の圧接機40に移送する。ハンド31は、調尺機30
の電線出口と圧接機40の圧接位置を矢印のごとく往復
してその移送を行うもので、1本のアームから成ったり
(特願平10−337042号、同337249号参
照)、2本のアームからなる。2本のアームのものは、
その両アームを調尺機30と圧接機40に交互に至らせ
て移送する(特願平10−349947号参照)。
号公報、特開平10−106370号公報、特開平10
−106371号公報及び上記未公開の各出願に開示さ
れているように、電線を一本づつ、又は複数本を選択的
に圧接するものであり、ハンド31によって移送された
電線端を治具14内の所要の端子tに圧接する。このと
き、治具パレット12が左右に動いて、所要の位置の端
子tが圧接位置に位置されて、圧接が行われる。このた
め、特開平10−241473号公報等に開示のごと
く、各種の配線態様の圧接を治具パレット12上で行う
ことができる。例えば、図1、図18に示すように、治
具14が並列方向に順々に対になって、その対同士のみ
に電線配索されたり、図19に示すように、各治具14
それぞれ相互任意に電線配索するなどの各種の配線態様
をし得る。図19のものでは図21に示すような電線a
がクロスしたワイヤーハーネスWとなる。このため、ワ
イヤーハーネスWの配線態様に応じて、各治具14上に
電線配索する。
具14が鋼などの硬い金属でできておれば、その押圧力
でキャビティ14a間の壁が撓むこともない。このた
め、硬質金属製とすれば、端子tを挿入せずに圧接しな
い空キャビティを設けても、後工程の端子挿入等に支障
がない。さらに、治具14上の圧接は、コネクタCの形
状に関係なく、キャビティ形状が同一であれば、同一の
治具14でよい。因みに、前記特開平10−10637
0号公報等記載の電線調尺機30と圧接機40を併合し
たロボットで電線調尺圧接を行うようにもし得る。
等に記載のように、CCDカメラによって各端子tへの
電線圧接状態を撮像し、その像に基づき、圧接の適否を
判定するものであり、例えば、正常な圧接状態とそうで
ない状態を比較して判定する。この判定は、人が行って
も、自動的に行ってもよい。
電線aが圧接された端子付の治具パレット12が矢印の
ごとく移動して端子挿入位置Oにくると、各治具14か
ら端子tを取出して左右に動くコネクタハウジング保持
板(パレット)61のハウジングCにその端子tを実装
するものであり、その詳細を図1乃至図6に示す。すな
わち、端子挿入位置Oの下方の基台10内に端子突き上
げ治具81を昇降させるエアシリンダ82が設けられ、
上方に、端子受取り治具(挿入治具)71を有するハン
ド70が昇降自在に設けられている。受取り治具71及
び突き上げ治具81はパレット12上の一の治具14に
対応して、一の治具14が保持し得る端子tの数、その
受取り溝72、ピン83を有している。受取り溝72は
上方に連続して後述のブレード73が挿入される溝72
aが形成されている(図11参照)。また、ハンド側の
治具71の下面にはハンド70に設けたシャッター84
が通過可能になっており、このシャッター84の穴84
a内をピン83が通る。
挿入位置の治具14に対し、突き上げ治具81が上昇す
ると、各ピン83が治具14の貫通孔18を通ってキャ
ビティ14a内の端子tを突き上げて同図(b)(c)
に示すように受取り治具71側に移送する。この突き上
げ時、ピン83は、端子tの圧接部の前後(図14のp
−q点)に当接して突き上げる。また、図5、図13に
示すように、後述の選択されたブレード73が他のブレ
ード73に対し前もって進行しており、そのブレード7
3の先端73bに端子tの一部が嵌まり込んで、電線a
が導かれた端子tの端面がその先端73bで支持され
る。このため、電線aの重力によって後方に引かれるに
もかかわらず、端子tは傾くことなく治具71内に移送
される(受渡される)。この受渡しは、治具14と71
間のキャビティ14a、72内で行われるため、ピック
アップミス(受渡しミス)も激減し、後工程の端子挿入
ミスも激減する。突き上げは2本のピン83でもって2
点p、qで行うことが好ましいが、一本でもよく、3本
以上とすることもできる。いずれも、端子tが傾くこと
なく移送される位置を突き上げするものとする。
上のスライドシリンダ90の上部フレーム91に支持板
78、スライダ79を介して昇降自在に支持されてお
り、スライドシリンダ90によってフレーム91が矢印
のごとく動くことにより、待機位置と実装位置に前後に
移動する。支持板78の昇降は、フレーム91に設けた
アクチュエータ92によって行われ、最上位の待機位置
と、最下位の受取り位置と、中位の実装位置の3位置を
昇降する。
先端下面に設けられ、その側方に上記シャッター84が
設けられている。このシャッター84はシリンダ85に
より進退し、上述の治具14から受取り治具71への端
子tの受渡しが終わると、シリンダ85によりそのシャ
ッター84が治具71の下面に送り込まれ、ハンド70
の上昇時、そのシャッタ84が端子t下面の前後に当て
がわれて端子tの治具キャビティ72からの脱落が防止
される。なお、シャッター84の送り込みには、治具1
4、71間にそのための間隙が必要であり、ハンド70
の上記下降時にその隙間を形成してもよいが、ピン83
の端子突き上げ後、ピン83とともに、又はハンド70
のみその隙間分上昇して、その隙間を形成してもよい。
因みに、治具14、71がより近接しておれば、好まし
くは当接しておれば、受渡しはより確実となる。
すように、所要数(この実施形態では5本)の挿入ブレ
ード73が並列されて、その各ブレード73にはエアシ
リンダ74がそれぞれ付設されている。そのエアシリン
ダ74を選択的に駆動することにより、任意の挿入ブレ
ード73を他に比べて所要長さ(符号r)突出させ、そ
の状態で、ロックピン75をエアシリンダ76で押し出
して、各ブレード73の穴73aに通す。その状態で、
ハンド70をコネクタハウジングCに近接した後、エア
シリンダ77により、全ブレード73を進行すると、図
13(b)に示すように、選択されたブレード73のみ
が端子tを押してコネクタハウジングCのキャビティs
に挿入する。図5、6中、74aはブレード73の復帰
用コイルばねである(特開平10−106371号公報
参照)。
受取り治具71を有する部材86とシリンダ77のロッ
ドが連結された部材87は、ハンドベースのレール70
aに前後方向にスライダー86a、87aを介してスラ
イド自在に設けられ、かつエキスパンドシャフト88で
連結されている。このエキスパンドシャフト88は、そ
のシャフト88aの一端が一方の部材86の突部に進退
自在に支持されているとともに他端が他方の部材87の
突部に貫通固定されており、そのシャフト88aにコイ
ルばね88bが嵌挿され、シャフト88aの途中に止め
輪88cが固着されている。このため、エアシリンダ7
7のロッド77aが進行すると、一方の部材86が調整
ねじ89に当接するまで両部材86、87が進行し、そ
れ以後、他方の部材87がばね88bに抗して進行し
て、ブレード73が受取り治具71に対し進行し、端子
tを押し出してコネクタハウジングCに挿入する。
ター84にガイド突起84bを形成し、端子挿入時、そ
の端子tの両側のスタビライザt’がそのガイド突起8
4bを跨ぐようにガイドされながら進むようにするとよ
い。すなわち、端子挿入時、シャッター84がガイドと
なるようにするとよい。このようにすれば、端子tが横
振れすることなく、円滑に挿入される。
入における各ブレード73の選択作用は、特開平10−
106371号公報記載の各圧接刃の選択的な作用と同
じである。このように、ブレード73の押出しによる端
子挿入であると、図15に示すように、図24の圧着端
子tの挿入のキャビティsのピッチ(図15(b))よ
り、ハンド3がないため、小さなピッチのコネクタハウ
ジングC(同図(a))でも端子tの実装が可能とな
る。また、複数の端子tを同時に実装すれば、図24の
ごとく、一個づつ端子をハンドして実装するものに比べ
て、タクトが著しく短縮される。因みに、一本一本で
は、タクトアップに限界があるうえに、チャックミスに
よる実装ミスも生じ易い。さらに、各ブレード73の選
択機構により、キャビティs間隔が同じであれば、大き
さの異なるハウジングCやロック部があるハウジングC
にも対応でき、また、キャビティsの間隔が整数倍であ
れば、それにも対応し得る。
2、3に示すように、基台10に設けたガイド69に左
右方向に移動自在に支持されているとともに、基台10
に設けたスライドアクチュエータ64の移動子64aに
その一端が固定されており、アクチュエータ64によ
り、同図鎖線のごとく左右に移動する。その移動位置
は、後述のハウジング保持枠62がそれぞれ端子実装位
置Oに対応する3点及びそれから所要量離れて退避する
3点の計6点である。
3、図9に示すように、ハウジング保持枠62が回転可
能に設けられている。この保持枠62は、ハウジングC
を押して支持する突子65とその突子65を押すばね6
5aを有しており、突子65の止め輪66を引いて、ハ
ウジングCを保持枠62に嵌合した後、突子65(止め
輪66)を離すと、ばね65aによってハウジンクCが
押されて、確実に支持される。その押圧力は止め輪66
のねじ込み量によって調整する。突子65は規制子66
aに嵌合して保持枠62を実装位置に定めて、ハウジン
グCの一の段のキャビティsが端子挿入位置となる。
台10の上フレームには、図2、図16に示すように挿
入位置Oのロータリーシリンダ63が設けられており、
ロータリシリンダ63の係合子63aがその保持枠62
の係合穴62aに嵌合して回ることにより、図17の
(a)から(b)のごとく、180度回転して、コネク
タハウジングCを上下逆にする(反転する)。この動作
は、保持板61の各保持枠62について行われる。この
とき、ロータリシリンダ63の回転は、図9のごとく、
突子65が規制子66aに嵌合するときには、前述のよ
うにその嵌合により、一の段のキャビティsが挿入位置
となるが、それから反転した際には、ハウジングCの他
の段のキャビティsが挿入位置となるようにその回転位
置がシリンダ自身によって規制される。
ネクタハウジングCに対向した端子tはブレード73の
進行によって、その挿入位置OのハウジングCのキャビ
ティsにその後面から挿入されて実装される。一のハウ
ジングCの一段に端子挿入されると、保持板61が左方
又は右方に所要量移動し、挿入ハンド70は次の電線付
き端子tの受取り動作に移行する。前記挿入したハウジ
ングCの退去は、受取り時の電線aの絡みを防止するた
めである。その端子受取りが終了すれば、保持板61が
その一のハウジングCが挿入位置になるように移動し、
その後、そのハウジングCが反転されて再び端子tの挿
入を行う。このとき、挿入ハンド70は、保持板61の
移動に従い上昇して、反転作用の邪魔にならないように
位置し、ハウジングCの反転後に下降して挿入作用に移
行する。これらの作用は、図18(a)(b)(c)に
示すように、IのハウジングCの上段aにパレット12
のaの治具14の端子tを挿入し、つぎに、同(b)に
同(b)の端子tを挿入し、以後、II、III のハウジン
グC、Cにも同様にしてパレット12のc、d、e、f
の端子tを挿入する。この挿入順序は、配線仕様、絡み
度合等を考慮して適宜に変える。
端子tの実装が終われば、保持板61は右端に移動し、
人又はロボットにより、保持枠62からコネクタハウジ
ングCが取除かれるとともに、新たなハウジングCが保
持枠62に装着される。一方、治具パレット12は端子
実装機20に移送される。以上の作用のフローチャート
を図20に示す。
させて端子を挿入するのは、上述のように、治具パレッ
ト12上に同一向きに並列された端子tを上下の端子t
の背が向き合うように実装するためであり、同一向きの
場合には反転させる必要がない。また、キャビティsは
2段に限らず、1段でもよく、又3段以上でもよい。そ
れらの場合、挿入ハンド70昇降等の動きはその段数に
対応させる。
すワイヤーハーネスwを得ることができ、これは、圧着
端子tによるワイヤーハーネスwと同様に、キャビティ
sの後面から端子tを挿入したものである。このため、
圧接端子tを圧着端子用コネクタハウジングCに実装し
得る態様とすれば、圧着端子とハウジングCを共用する
ことができる。また、空キャビティsがある場合には、
その空キャビティsに、圧接端子のみならず、圧着端子
も挿入(実装)し得る。
挿入治具71のキャビティ72の幅とハウジングCのキ
ャビティsの幅を順々に大きくなるように設定すれば、
横幅を狭くされた端子tが順々に広いキャビティに挿入
されることとなり、その挿入作用が円滑となる。
治具に装填してコネクタハウジングに実装するようにし
たので、一のコネクタハウジングに圧接端子と圧着端子
を実装できて、そのハウジングの共通化、安価化などを
図ることができ、コネクタ付電線、例えばワイヤーハー
ネスのコストダウンを図ることができる。
具の切断正面図
の受渡し部の分解斜視図
持反転部を示し、(a)は概略断面図、(b)は作用図
例図
Claims (4)
- 【請求項1】 挿入治具71の並列した各キャビティ7
2に電線付端子tをそれぞれ装填し、その挿入治具71
から前記端子tを押し出してコネクタハウジングCのキ
ャビティsにその後面から挿入するコネクタハウジング
Cへの電線付き端子の実装方法において、 上記コネクタハウジングCのキャビティsが上下二段
で、その上下のキャビティsに上下背合わせに端子実装
するものにあっては、一の段のキャビティsに端子tを
挿入した後、ハウジングCを反転させて、他の段のキャ
ビティsに挿入することを特徴とするコネクタハウジン
グCへの電線付き端子の実装方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の実装方法をする装置で
あって、電線付き端子tが並列したキャビティ72に装
填される挿入治具71と、その挿入治具71を挿入位置
Oに移動させる機構と、前記挿入治具71から前記端子
tを押し出してコネクタハウジングCのキャビティsに
挿入する機構70と、前記コネクタハウジングCを支持
して端子挿入位置に移動させる機構とから成り、前記コ
ネクタハウジングCの移動機構がコネクタハウジングC
を支持して反転させる機能を有することを特徴とする電
線付端子実装装置。 - 【請求項3】 上記端子tをコネクタハウジングCのキ
ャビティsに挿入する機構は、前記複数の端子tの各々
に一対一で対応し、かつ、各々が独立して挿入方向に移
動可能となった複数のブレード73を有し、その各ブレ
ード73は個別に動作して端子tに押出可能であること
を特徴とする請求項2に記載の電線付端子実装装置。 - 【請求項4】 上記端子tをコネクタハウジングCのキ
ャビティsに挿入する機構は、前記複数の端子tの各々
に対応する複数のブレード73を有するとともに、その
複数のブレード73から所要のブレード73を選択して
挿入作用可能とする選択機構を有する挿入ユニットを備
え、その挿入ユニットの移動により、前記選択機構で選
択したブレード73のみが端子tを押し出すようにした
ことを特徴とする請求項2に記載の電線付端子実装装
置。
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