JP3095306B2 - 端子挿入装置 - Google Patents

端子挿入装置

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JP3095306B2
JP3095306B2 JP05020005A JP2000593A JP3095306B2 JP 3095306 B2 JP3095306 B2 JP 3095306B2 JP 05020005 A JP05020005 A JP 05020005A JP 2000593 A JP2000593 A JP 2000593A JP 3095306 B2 JP3095306 B2 JP 3095306B2
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車や複写機など
のワイヤーハーネスを構成する電線に圧着された端子
を、コネクタハウジングに自動的に挿入する端子挿入装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数本の被覆電線を結束して構成される
ワイヤーハーネスの製造工程は、電線長の計測及び切断
工程、電線の端部の被覆を剥ぐ皮剥工程、皮剥された電
線の端部の導体に端子を圧着させる端子圧着工程、端子
をコネクタハウジングに挿入する端子挿入工程、並びに
コネクタハウジングが取付けられた電線を結束する結束
工程等を含む。
【0003】従来、上記端子挿入工程においては、端子
をコネクタハウジングに自動的に挿入する端子挿入装置
が用いられている。この端子挿入装置は、図19に示す
ように、電線Aの端部を、図示しないクランプ手段によ
って保持した状態で、電線Aの端部と、この電線Aの端
部に圧着された端子Bの電線圧着部B1とを、電線狭持
爪101と端子挟持爪102とによってそれぞれ狭持し
た後、端子Bの先端をコネクタハウジングCの端子挿入
口に臨ませ、上記各狭持爪101,102をコネクタハ
ウジングCに接近させて、端子Bの先端部をコネクタハ
ウジングCに挿入し、端子Bがある程度コネクタハウジ
ングCに挿入された時点で、端子狭持爪102による端
子Bの狭持を解除するとともに、当該端子狭持爪102
を上方へ退避させ、さらに電線狭持爪101をコネクタ
ハウジングCに接近させて、端子Bをコネクタハウジン
グCの端子挿入空間に挿入するものである(例えば特開
平1−313872号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の端子挿入装
置によれば、端子Bの保持方法として、端子狭持爪10
2によって狭持する方法を採用しているので、端子Bの
大きさや形状が変わっても端子挟持爪102を交換する
ことなく端子Bを保持することができる。このため、端
子の種類にかかわらず汎用的に端子Bをコネクタハウジ
ングCに挿入することができるという利点がある。
【0005】しかしながら、上記端子挿入装置は、電線
Aと端子Bとを挟持する際に、電線Aについてはクラン
プ手段によって保持しているものの、端子Bについては
自由状態にあるので、電線端部の屈曲等によって端子B
の位置が変動し易く、挟持された端子Bとコネクタハウ
ジングCとの間で芯ずれを生じて、端子Bの挿入不良が
発生することがある。このため、電線A及び端子Bを挟
持した状態で、上記芯ずれの発生量をセンサーによって
計測して、端子BとコネクタハウジングCとを自動的に
調芯させる調芯装置が不可欠となり、装置の構造が複雑
になってコストが高く付くという問題があった。
【0006】また、端子圧着工程においては、端子Bの
先端がベンドアップしたり(図19二点鎖線参照)ベン
ドダウンしたりすることがあるが、このような端子の変
形が生じた場合、端子狭持爪102が端子Bの電線圧着
部B1を狭持するものであるので、端子Bとコネクタハ
ウジングCとの間で芯ずれを生じて、端子Bの挿入不良
が発生することがあり、この場合にも、上記した調芯装
置が不可欠となる。
【0007】さらに、電線Aの端部が屈曲している場合
には、コネクタハウジングCの種類によっては、端子B
とコネクタハウジングCとを調芯させたとしても、電線
狭持爪101のみによって端子Bをコネクタハウジング
Cに挿入しているときに、上記電線Aの屈曲によって端
子Bが偏って、コネクタハウジングC内の端子係止爪等
に端子Bの先端が突き当たって挿入不良が生じるという
問題もあった。
【0008】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、前記した調芯装置が不要で、コストを安く
することができ、しかも端子をコネクタハウジングに確
実に挿入することができる端子挿入装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の端子挿入装置としては、ワイヤーハーネスを構成する
電線の端部に圧着された端子を、コネクタハウジングに
挿入する端子挿入装置において、クランプ手段によって
保持された電線の端部を挟持する電線チャック、及び端
のうちの電線圧着部よりも先端側を挟持する端子チャ
ックを備えるチャック手段と、上記端子チャックによる
端子の挟持に際して、端子を交差する二方向からクラン
プして位置決めしておく位置決め手段と、電線チャック
および端子チャックの間に設けられ、電線チャックと連
動して開閉され、かつ、電線チャックの側から端子チャ
ックの側へと移動することにより、チャック手段に挟持
された電線の端部を扱いて電線の端部の屈曲を矯正する
電線矯正手段と、コネクタハウジングを保持するコネク
タハウジング保持手段と、チャック手段とコネクタハウ
ジング保持手段とを相対的に接近させるとともに、所定
タイミングにて端子チャックによる端子の挟持を解除し
て端子をコネクタハウジングの所定位置に挿入する端子
挿入手段とを含むことを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【作用】この発明に係る端子挿入装置によれば、位置決
め手段によって端子を交差する二方向からクランプした
状態で、端子チャックによって端子を挟持した後、端子
挿入手段によって、チャック手段とコネクタハウジング
保持手段とを相対的に接近させるとともに、所定タイミ
ングにて端子チャックによる端子の挟持を解除すること
により、端子をコネクタハウジングの所定位置に挿入す
ることができる。このように請求項1に係る端子挿入装
置によれば、位置決め手段によって端子を二方向からク
ランプして位置決めした状態で、端子チャックによって
端子を挟持するので、端子の動き完全に阻止した状態
で、当該端子を常に一定位置で挟持することができる。
このため、端子とコネクタハウジングとの間で芯ずれが
生じるのを防止することができる。
【0012】また、端子チャックが端子の電線圧着部よ
りも先端側を挟持するので、端子圧着工程で端子が変形
した場合でも、端子をコネクタハウジングに確実に挿入
することができる。さらに、電線矯正手段によって電線
端部の屈曲を矯正することができるので、位置決め手段
による端子の位置決めをさらに確実に行わせることがで
きるとともに、コネクタハウジングへの端子の挿入時に
おいて、電線端部の屈曲に起因して端子がコネクタハウ
ジングの内部に突き当たるのを防止することができる。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例について、添付図面を
参照しながら詳細に説明する。図3は、この発明の端子
挿入装置を用いたワイヤーハーネスの製造ラインを示す
斜視図である。図3に示す製造ラインは、工程単位でモ
ジュール化された装置が、各工程ごとに所定の数ずつ配
列されて連結された構成になっている。
【0014】より具体的に説明すると、この製造ライン
は、3台の自動布線装置1a,1b,1c(以下、総称
するときは「自動布線装置1」という)、1台の自動テ
ープ止め装置2、2台の皮剥装置3a,3b(以下、総
称するときは「皮剥装置3」という)、1台の皮剥検査
装置4、4台の端子圧着装置5a,5b,5c,5d
(以下、総称するときは「端子圧着装置5」という)、
1台の圧着検査装置6、3台の端子挿入装置7a,7
b,7c(以下、総称するときは「端子挿入装置7」と
いう)、及び1台の導通検査装置8が、この順序で直列
に連結された構成になっている。この製造ラインでワイ
ヤーハーネスが製造される際には、自動布線装置1から
導通検査装置8に向かって装置から装置へ、順次所定の
布線板9を搬送し、布線板9上にワイヤーハーネスが組
み上げられていくようになっている。
【0015】自動布線装置1は、布線板9に定尺電線を
自動布線するための装置である。各自動布線装置1の近
傍には、布線に必要な所定種類の電線群10が配置され
ていて、これら電線群10の電線が選択的に自動布線装
置1に取り込まれて、布線板9上に布線されるととも
に、調尺切断がされる。布線された複数本の電線Aの端
部は、図2に示すように、布線板9の一端部からはみ出
した状態で、当該一端部に沿って配列されたクランプ手
段13によって個別に保持されている。上記布線板9に
布線された電線Aには、ワイヤーハーネスに必要な回路
に応じて色々の種類が含まれており、電線Aの太さも、
細いものから太いものまで多様である。
【0016】自動布線装置1によって布線が行われた布
線板9は、下流側に連結された自動テープ止め装置2へ
送られ、布線された電線束の予め定める箇所にテープ止
めが施されて、電線束がばらけないようにされる。次い
で、布線板9は自動テープ止め装置2の下流側に直列に
連結された2台の皮剥装置3a,3bへ送られる。各皮
剥装置3では、布線板9に布線された電線Aの端部の被
覆を剥ぐ皮剥処理が行われる。
【0017】皮剥処理が終わった布線板9は、皮剥装置
3の下流側に連結された皮剥検査装置4へ送られる。皮
剥検査装置4には、例えば検査用カメラが備えられてい
て、電線端の皮剥が良好に行われたか、皮剥された電線
端が屈曲したりばらけたりしていないか等の検査がされ
る。検査の結果、皮剥不良の電線端が検出されたとき
は、その皮剥不良の電線端を有する布線板9が製造ライ
ンから自動的に取り除かれるようにされていてもよい
し、或いは、ランプ等で、皮剥不良の電線端が検出され
たことが報知されるようにされていてもよい。
【0018】皮剥検査装置4の下流側には、4台の端子
圧着装置5a,5b,5c,5dが直列に連結されてい
る。この製造ラインでは、第2の端子圧着装置5bの下
流側で製造ラインが折り返されている関係上、第2の端
子圧着装置5bと第3の端子圧着装置5cとの間には搬
送・バッファ装置11が挿入されている。搬送・バッフ
ァ装置11では、第2の端子圧着装置5bから送られて
くる布線板9を搬送ラインを折り返すように搬送して、
第3の端子圧着装置5cへ送り出す。また、搬送・バッ
ファ装置11では、布線板9の搬送が予め定める時間だ
け停止され、第3の端子圧着装置5cへ布線板9を送り
出すタイミングが調整される。4つの端子圧着装置5で
は、それぞれ、皮剥されて芯線が露出された電線端に端
子B(図2参照)を布線板9の外方へ向けた状態で圧着
する処理が行われる。
【0019】端子圧着装置5の下流側には圧着検査装置
6が連結されている。圧着検査装置6には例えば検査用
カメラが備えられていて、電線端に端子Bが正しく圧着
されたか否かの検査がされる。また、端子Bが圧着され
た電線端が異常に折れ曲がっていないかの検査もされ
る。圧着検査装置6で検査された結果、端子圧着不良の
電線Aが検出されたときは、前述の皮剥検査装置4の場
合と同様、その端子圧着不良の電線Aを備える布線板9
が自動的に製造ラインから外されるようにされていても
よいし、ランプ等で端子圧着不良が検出されたことが報
知されるようにされていてもよい。
【0020】圧着検査装置6の下流側には、この発明の
3台の端子挿入装置7が直列に配列されている。各端子
挿入装置7は、電線端に圧着された端子Bをコネクタハ
ウジングC(図2参照)に自動的に挿入するための装置
である。端子挿入装置7は、コネクタハウジングCに挿
入する端子Bの種類に合わせて3台配列されている。第
1の端子挿入装置7aは、例えばa類の端子をコネクタ
ハウジングCに挿入処理し、第2の端子挿入装置7b
は、例えばb類の端子をコネクタハウジングCに挿入処
理し、第3の端子挿入装置7cは、例えばc類の端子を
コネクタハウジングCに挿入処理する。
【0021】端子挿入装置7の下流側には、導通検査装
置8が連結されている。導通検査装置8では、端子Bが
挿入されたコネクタハウジングCに検査カプラが接続さ
れ、布線された電線Aの導通検査が行われる。導通検査
の結果、導通不良の電線Aを有する布線板9が発見され
たときは、その布線板9が製造ラインから自動的に外さ
れるようにされていてもよいし、導通不良が検出された
ことが報知されるようにされていてもよい。
【0022】導通検査装置8の下流側には、バッファ装
置12が連結されており、バッファ装置12に送り出さ
れてきた布線板9は、この製造ラインにおける処理が完
成したものとして、次の製造工程に回される。図1は、
端子挿入装置7の詳細を示す要部側面図であり、図2は
全体斜視図である。この端子挿入装置7は、クランプ手
段13によって保持された電線Aの端部を狭持する電線
チャック21と、電線Aに圧着された端子Bを挟持する
端子チャック22とを備えるチャック手段20と、電線
A及び端子Bを狭持した状態でチャック手段20を18
0度反転させて、端子Bの先端B2(図9参照)を布線
板9の内方へ向ける反転手段30と、布線板9の内方に
向けた端子Bの先端B2と対向する側にコネクタハウジ
ングCを保持するコネクタハウジング保持手段40と、
チャック手段20をコネクタハウジング保持手段40に
接近させて、端子BをコネクタハウジングCの所定位置
に挿入する端子挿入手段50と、端子チャック22によ
る端子Bの狭持に先立って、端子Bを一定位置に位置決
めする位置決め手段60と、電線Aの端部を扱いて当該
端部の屈曲を矯正する電線矯正手段70とによって主要
部が構成されている。
【0023】上記クランプ手段13は、図4に示すよう
に、電線Aを一本ずつ弾性的に挟み込んで保持する多数
のクランプ部材13aを、長尺の取付けフレーム13g
に取付けたものである。上記クランプ部材13aは、先
端をテーパ状に形成した一対の狭持片13bと、この一
対の狭持片13bを互いに近接する方向に付勢するU字
状の板ばね13cとを有しており、各クランプ部材13
aの板ばね13cは、取付けフレーム13gの凹溝13
hに導入された状態で、底部に形成された貫通孔13d
を挿通するビス(図示せず)によって、取付けフレーム
13gに固定されている。また、上記一対の狭持片13
bは、両者間に跨がって形成された孔13eと、取付け
フレーム13gとを挿通するピン13fによって、それ
ぞれ上方への抜脱が阻止されている。
【0024】チャック手段20の電線チャック21は、
図5に示すように、互いに対向する一対のチャック爪2
1aを複数対有するものであり、上記チャック爪21a
によって、電線Aの複数個所を不動状に狭持することが
できる。上記チャック手段20は、電線チャック21を
開閉するためのエアーチャック23を備えており、チャ
ック爪21aは、エアーチャック23により直接開閉操
作される。また、上記チャック手段20は、クランプ手
段13による電線Aのクランプを解除するためのクラン
プ解除棒27を備えている。このクランプ解除棒27
は、電線チャック21が電線Aを挟持してピックアップ
する際に、図示しないシリンダによって下降させて、ク
ランプ手段13の挟持片13b間に入り込ませ、挟持片
13bを開放して電線Aを容易にピックアップ可能な状
態にする。なお、上記チャック手段20は、縦軸回りに
回転可能な回転フレーム31に一体的に取付けられてい
る。
【0025】また、端子チャック22は、上記回転フレ
ーム31に対して、第1の昇降フレーム24を介して昇
降自在に取付けられている。この端子チャック22は、
図6に示すように、一対のチャック爪22aからなるも
のであり、各チャック爪22aは、上記第1の昇降フレ
ーム24に固定されたエアーチャック25に直接取付け
られており、その開閉は、エアーチャック25により行
われる。なお、上記端子チャック22は、端子Bの電線
圧着部B1よりも先端B2側を挟持するものであり(図
12参照)、第1の昇降フレーム24に取付けられたシ
リンダー26によって昇降操作される。
【0026】反転手段30は、水平方向に伸びる第2の
昇降フレーム32と、この第2の昇降フレーム32に搭
載されたロータリーアクチュエータ33と、第2の昇降
フレーム32に軸受け31aを介して回転自在に取付け
られた上記回転フレーム31と、ロータリーアクチュエ
ータ33の駆動力を回転フレーム31に伝達する一対の
プーリ33及び両プーリ31間に巻きかけられたタイミ
ングベルト34とを備えており、回転フレーム31を、
図1の実線で示す状態から二点鎖線で示す状態に180
度交互に反転させることができる。また、上記第2の昇
降フレーム32は、鉛直方向に伸びる昇降ガイド35に
対して摺動自在に取付けられており、図示しないアクチ
ュエータによって昇降駆動される。この第2の昇降フレ
ーム32の位置制御は、例えばリニアスケールを用いて
正確に行われる。なお、上記第2の昇降フレーム32に
は、前記第1の昇降フレーム24を昇降させるためのシ
リンダ26が固定されている。
【0027】コネクタハウジング保持手段40は、布線
板9と一体に設けられており、布線板9の両方の側端部
に固定配置された一対のスライドガイドバー41と、こ
のスライドガイドバー41の相互間に摺動自在に架設さ
れた長尺のスライドフレーム42と、このスライドフレ
ーム42の上部所定位置にコネクタハウジングCを保持
する保持部材43とを備えている。上記コネクタハウジ
ング保持手段40は、コネクタハウジングCの端子導入
側の端面を、チャック手段20と共に180度反転され
た端子Bに対向させた状態で保持するものであり、上記
スライドフレーム42は、端子挿入工程よりも前工程に
おいては、図2の二点鎖線で示すように、布線作業の邪
魔にならないように、布線板9の後端側に退避させてあ
り、布線板9が端子挿入装置7に移送されてきた時点
で、手動または図示しない駆動手段により自動的に、布
線板9の前端側にスライド移動される。
【0028】端子挿入手段50は、昇降ガイド35をコ
ネクタハウジングC方向へ移動自在に支持する基台51
と、上記昇降ガイド35を移動させる第1の駆動機構
(図示せず)と、所定タイミングにて前記端子チャック
22を退避させる制御部52と、基台51を、布線板9
の前端部に対応させて設けられたスライドレール53に
沿って移動させる第2の駆動機構(図示せず)とを備え
ている。上記各駆動機構は、例えばパルスモータとボー
ルねじとを組み合わせたスライド機構よって構成されて
おり、基台51をチャック手段20によって、電線A及
び端子Bを正確に狭持できる位置、並びにコネクタハウ
ジングCに対して端子Bを正確に挿入できる位置に移動
できるように駆動が制御されている。
【0029】位置決め手段60は、端子Bの下方位置に
昇降可能に設けられ、端子Bの先端B2を受け止めた状
態で、当該先端B2部を左右方向からクランプするロケ
ートチャック61と、このロケートチャック61による
端子Bのクランプに先立って、端子Bを上方から押さえ
つけて、ロケートチャック61との間で端子Bを上下方
向からクランプする端子押さえ62とを備えており、端
子押さえ62は、第1の昇降フレーム24に取付けられ
たシリダ63によって、昇降駆動されるようになってい
る。上記位置決め手段60によれば、端子チャック22
による端子Bの挟持に際して、端子Bをその動きを完全
に封じ込めた状態で常に一定位置に保持しておくことが
できる。このため、端子チャック22による端子挟持
を、位置精度良く確実に行わせることができる。
【0030】電線矯正手段70は、電線チャック21に
隣接された扱き部材71と、この扱き部材を端子B方向
へ移動させるシリンダ72とを備えている。上記扱き部
材71は、電線チャック21に対して端子B方向へ単独
移動できるように組み合わせてあり、シリンダ72に対
して図示しない連結機構を介して連結されている。この
扱き部材71は、図7に示すように、電線Aを摺動自在
に挟み込む一対の矯正爪71aを有している。この一対
の矯正爪71aは、電線チャック21を開閉させるエア
ーチャック23によって、電線チャック21と連動させ
て開閉操作される。なお、上記一対の矯正爪71aは、
図8に示すように、互いに線方向にずれた状態で内方へ
突出する凸部71cを有しており、電線Aを有効に扱け
るようになっている。
【0031】以上の構成の端子挿入装置7の動作は以下
の通りである。布線板9が端子挿入装置7の所定位置に
移送されて来ると、基台51が、所定のクランプ手段1
3により保持された電線A、及び当該電線Aの端部に圧
着された端子Bに対応する位置まで、スライドレール5
3に沿って移動される。この状態で昇降ガイド35に沿
って第2の昇降フレーム32が下降され、電線チャック
21及び扱き部材71が、それぞれの爪21a,71a
が開放された状態で電線Aを狭持可能な位置まで下降さ
れる(図9参照)。
【0032】次いで、エアーチャック23が駆動され、
電線チャック21と扱き部材71のそれぞれの爪21
a,71aが同時に閉じられて、電線Aが狭持される。
そして、この状態で、シリンダ72が駆動され、扱き部
材71が端子B方向に移動されて、電線Aの曲がりが矯
正される(図10参照)。次に、位置決め手段60のロ
ケートチャック61が上昇されて端子Bを受け止めると
(図11参照)、シリンダ26が駆動されて、チャック
爪22aが開放された状態で端子チャック22が下降さ
れる(図12参照)。
【0033】そして、シリンダ63が駆動され、端子押
さえ62が下降されて、端子Bの先端B2を端子押さえ
62とロケートチャック61との間でクランプする。こ
れによって端子Bの上下方向の位置決めがなされる(図
13参照)。次いで、ロケートチャック61が閉じられ
て、端子Bの左右方向の位置決めがなされた後、エアー
チャック25が駆動され、端子チャック22が閉じられ
て、電線Aが狭持される。
【0034】この状態で、扱き部材71が電線チャック
21側に復帰され(図14参照)、同時にロケートチャ
ック61が開いて原位置に下降される。また、第2の昇
降フレーム32が上昇されて、端子チャック22及び電
線チャック21が、端子B及び電線Aをピックアップす
る(図15参照)。このピックアップが完了すると、ロ
ータリアクチュエータ33が駆動され、ブーリ33及び
タイミングベルト34を介して、回転フレーム31が1
80度反転される(図1二点鎖線、及び図16参照)。
そして、必要により基台51をスライドレール53に沿
って移動させることにより、端子Bの先端B2が、コネ
クタハウジング保持手段40に保持された所定のコネク
タハウジングCと対向させられる。
【0035】次に、端子挿入手段50を駆動して、昇降
ガイド35、第2の昇降フレーム32、回転フレーム3
1等を介して、電線チャック21及び端子チャック22
をコネクタハウジングC側へ移動して、端子Bをコネク
タハウジングCに挿入する(図17参照)。そして、端
子Bの先端B2が、コネクタハウジングCに対して所定
量挿入された時点で、端子チャック22を開いて端子B
の狭持状態を解除し、制御部52によりシリンダ26を
駆動して、端子チャック22及び端子押さえ62を上方
へ退避させるとともに、端子挿入手段50によって、電
線チャック21をコネクタハウジングC側へさらに接近
させて、端子BをコネクタハウジングCの所定位置に挿
入する(図18参照)。
【0036】上記各動作を各クランプ手段13によって
保持された電線A毎に繰り返すことにより、端子Bをコ
ネクタハウジングCに対して挿入することができる。こ
のように、上記端子挿入装置7によれば、クランプ手段
13に保持された電線Aの端部を端子Bと共に反転させ
て、コネクタハウジングCに挿入するので、電線Aの途
中部をコネクタハウジングC側への移動を許容するため
に弛ましたり垂らしたりすることなく、布線板9上に布
線した状態で端子Bの挿入作業を行うことができる。
【0037】また、上記端子Bの挿入に際して、端子チ
ャック22が端子Bのうちの電線圧着部B1よりも先端
B2側を狭持するので、前工程である端子圧着工程にお
いて端子が変形した場合でも、当該端子Bを支障なくコ
ネクタハウジングCに挿入することができる。さらに、
端子チャック22による端子Bの狭持に先立って、端子
Bを位置決め手段60により一定位置に位置決めしてお
くことができるので、端子チャック22により端子Bを
常に位置精度良く狭持することができる。このため、端
子BとコネクタハウジングCとの間で芯ずれが発生する
虞がなく、コネクタハウジングCへ端子Bを確実に挿入
することができる。従って、従来のコネクタハウジング
Cと端子Bとを自動調芯させる調芯装置が不要となる。
【0038】しかも、電線矯正手段70より電線Aの端
部を扱いて当該端部の屈曲を矯正するので、上記ロケー
トチャック61及び端子押さえ62による端子Bのクラ
ンプを、より確実に行わせることができる。即ち、この
電線矯正手段70が構成されていない場合には、電線A
の端部が例えば左右方向に極端に屈曲している場合に、
上記ロケートチャック61の上昇時に、その先端部が端
子Bを突き上げてしまい、端子Bを位置決めすることが
できない場合が生じるが、電線矯正手段70を設けてお
くと、このような不都合が発生するのを確実に防止する
ことができる。また、端子チャック22を退避させて電
線チャック21のみで電線AをコネクタハウジングC内
に導入する際に、端子Bが偏ってコネクタハウジングC
内の所定部に突き当たるのを防止することもできる。
【0039】なお、この発明の端子挿入装置としては、
上記実施例に限定されるものでなく、例えば、端子挿入
手段50としては、コネクタハウジング保持手段40側
を端子チャック22及び電線チャック21方向へ移動さ
せるものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、この発明の端子挿入装置
によれば、位置決め手段によって端子を常に一定位置に
位置決めした状態で、端子チャックによって端子を狭持
することができるので、端子とコネクタハウジングとの
間で芯ずれが発生するのを防止することができる。この
ため、従来の端子とコネクタハウジングとを自動調芯さ
せる為の複雑な装置が不要であり、その分、構造を簡素
にすることができるとともに、コストを安くすることが
できるという特有の効果を奏する。
【0041】また、端子チャックが端子の電線圧着部よ
りも先端側を挟持するので、端子圧着工程で端子が変形
した場合でも、端子をコネクタハウジングに確実に挿入
することができるという特有の効果を奏する。さらに
線矯正手段によって電線端部の屈曲を矯正することが
できるので、位置決め手段による端子の位置決めをさら
に確実に行わせることができるとともに、コネクタハウ
ジングへの端子の挿入時に、電線端部の屈曲に起因して
端子がコネクタハウジングの内部に突き当たるのを防止
することができ、端子を確実に所定位置に挿入すること
ができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の端子挿入装置を示す要部側面図であ
る。
【図2】端子挿入装置の全体斜視図である。
【図3】この発明の端子挿入装置を構成したワイヤーハ
ーネスの製造ラインを示す斜視図である。
【図4】クランプ手段を示す斜視図である。
【図5】電線チャックを示す斜視図である。
【図6】端子チャックを示す正面図である。
【図7】電線矯正手段の要部を示す正面図である。
【図8】前図のZーZ線断面図である。
【図9】電線チャックが下降した状態を示す概略図であ
る。
【図10】電線を扱く状態を示す概略図である。
【図11】ロケートチャックが上昇した状態を示す概略
図である。
【図12】端子チャックが下降した状態を示す概略図で
ある。
【図13】端子押さえが下降した状態を示す概略図であ
る。
【図14】扱き部材が原位置に復帰した状態を示す概略
図である。
【図15】電線及び端子をピックアップした状態を示す
概略図である。
【図16】端子及び電線を反転させた状態を示す概略図
である。
【図17】端子の挿入途中を示す概略図である。
【図18】端子の挿入完了状態を示す概略図である。
【図19】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
9 布線板 13 クランプ手段 20 チャック手段 21 電線チャック 22 端子チャック 30 反転手段 40 コネクタハウジング保持手段 50 端子挿入手段 60 位置決め手段 70 電線矯正手段 A 電線 B 端子 B2 端子の先端 C コネクタハウジング
フロントページの続き (72)発明者 佐久間 悌二 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−45780(JP,A) 特開 平2−75181(JP,A) 特開 平3−283285(JP,A) 特開 昭60−91580(JP,A) 特開 平6−84577(JP,A) 特開 平6−84578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 H01R 43/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤーハーネスを構成する電線の端部に
    圧着された端子を、コネクタハウジングに挿入する端子
    挿入装置において、 クランプ手段によって保持された電線の端部を挟持する
    電線チャック、及び端子のうちの電線圧着部よりも先端
    を挟持する端子チャックを備えるチャック手段と、 上記端子チャックによる端子の挟持に際して、端子を交
    差する二方向からクランプして位置決めしておく位置決
    め手段と、電線チャックおよび端子チャックの間に設けられ、電線
    チャックと連動して開閉され、かつ、電線チャックの側
    から端子チャックの側へと移動することにより、チャッ
    ク手段に挟持された電線の端部を扱いて電線の端部の屈
    曲を矯正する電線矯正手段と、 コネクタハウジングを保持するコネクタハウジング保持
    手段と、 チャック手段とコネクタハウジング保持手段とを相対的
    に接近させるとともに、所定タイミングにて端子チャッ
    クによる端子の挟持を解除して端子をコネクタハウジン
    グの所定位置に挿入する端子挿入手段とを含むことを特
    徴とする端子挿入装置。
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